JPH0614999Y2 - ゴム成形用金型 - Google Patents

ゴム成形用金型

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JPH0614999Y2
JPH0614999Y2 JP10135289U JP10135289U JPH0614999Y2 JP H0614999 Y2 JPH0614999 Y2 JP H0614999Y2 JP 10135289 U JP10135289 U JP 10135289U JP 10135289 U JP10135289 U JP 10135289U JP H0614999 Y2 JPH0614999 Y2 JP H0614999Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
mold
diameter portion
molding
cavity
molded body
Prior art date
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JP10135289U
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JPH0339527U (ja
Inventor
克彦 三村
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は第3図に示すような大径部A、小径部B及び中
空部Cをもつゴム成形体を成形するための金型構造に関
する。
[従来の技術] 第3図に示すようなゴム成形体(高さ約20mm、直径約
10mm)を成形する場合、第4図に示すような金型構造
が考えられる。この金型は大径部Aを成形する上型10
0と、小径部Bを成形する中型200と、中空部Cを成
形するための中空コア301をもつ下型300とから構
成されている。しかしこのような成形金型を用いて成形
した場合、上型100と中型200とを型開きすると、
上型100に成形体が付着して取られる場合がある。こ
のようになると上型100に付着した成形体をペンチの
ような治具で1個1個引き抜いて離型する必要がある。
このような成形体は1度の成形で100個以上成形され
るのが通常であり、手作業で1個ずつ離型する工数が多
大となる。また型温低下によるサイクルダウンが生じ生
産性が低い。
成形体が中型200に残れば、中型200と下型300
とを型開き後押出しピンで成形体を中型から容易に離型
することができ、自動離型が可能となる。したがって成
形体が中型200に残るような手段を講じなければなら
ない。
そこで従来は第5図に示すような金型構造が採用されて
いる。この金型は下型300に小径部材Bより大径で大
径部Aより小径の凹部302を設け、その部分で成形体
にアンダーカット部を形成するようにしたものである。
このようにすれば上型100と中型200とを型開きし
た際に、成形体はアンダーカット部により上型100か
ら離型される。そして次に中型200と下型300とを
分離すると成形体は中型200に残る。そして押出しピ
ンなどで無理抜きすることにより自動的に成形体を離型
することができる。
なお、本願とはほとんど無関係であるが、類似形状のゴ
ム成形体を成形する金型として、実公昭54−3782
6号公報にはゴムのインジェクション成形金型が開示さ
れている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら上記した従来の金型から成形された成形体
においては、小径部B端部にアンダーカット部が残存し
ているためその部分を切断して除去する必要がある。し
たがって歩留りの点から好ましくない。また切断の工数
も多大となる。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
工数の増大なく、かつ自動的に確実に離型できるように
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案のゴム成形用金型は、外周形状に大径部と小径部
とをもち内部に軸方向に貫通する中空部をもつ筒状の成
形体を成形する金型であって、大径部を成形する第1キ
ャビティをもつ上型と、小径部を成形する第2キャビテ
ィをもつ中型と、第1キャビティ及び第2キャビティ内
に突出し中空部を成形する中空コアをもつ下型と、より
なり、中空コア先端と上型との間に第1キャビティに連
通する筒状のゲートをもつ金型において、 中空コア先端には径の大きな拡径部をもち拡径部がゲー
ト内に位置してゲート内でアンダーカット部が成形され
型開き時に拡径部がアンダーカット部と係合することに
より成形体が中型に取られるように構成されたことを特
徴とする。
[作用] 本考案のゴム成形用金型では、中空コア先端に拡径部を
もち、その拡径部が筒状のゲート内に位置してゲート内
でアンダーカット部が形成される構成である。したがっ
て離型時に上型と中型とが分離されると、成形体はアン
ダーカット部が拡径部に係合することにより中型側に残
る。
ここでゲート内にアンダーカット部を設けるようにした
理由を以下に説明する。
第6図に示すように大径部先端をアンダーカット部とす
ることも考えられる。第6図に示すような金型の場合、
アンダーカット部は拡径部303の径と中空コア301
の先端の径との差(t)の厚みを有し、大径部の厚さ
(T)に比べて極めて小さいものとなる。ここでゴム特
有の性質として、ゴムに圧縮応力を加えた場合、圧縮さ
れる厚さとゴム全体の厚さの比率(圧縮率)はゴム全体
の厚さに拘らず一定であるという性質がある。したがっ
て第6図に示す金型の場合、Tが大きいため、上型と中
型との型開き時に拡径部303から成形体に作用する圧
縮応力により、アンダーカット部の厚さ(t)を厚く
しても圧縮されやすく、拡径部303からアンダーカッ
ト部が外れて成形体が上型100に取られる場合があ
る。またあまり厚くすると中空部の内周表面に傷が付き
やすくなるので限度があり、この例ではt/Tは20
%以下とする必要がある。
しかしながら本考案ではゲート内にアンダーカット部が
設けられている。したがって第2図に示すように、全体
の厚さTに比べてアンダーカット部の厚さtの比率は
極めて大きなものとなり、厚さtの部分の圧縮変形は
極めて困難である。したがって上型と中型の分離時に中
空コアからアンダーカット部が外れることがなく、成形
体は中空コア及び中型に付着して確実に残る。
そして続いて中型と下型とが分離されるのであるが、こ
のときゲートから形成された筒状部の外側は開放された
状態であるので、筒状部は容易に外側へ拡径し中空コア
を成形体から容易に抜くことができる。これにより中空
部内面に傷などが付くことも防止される。そして最後に
中型より成形体を突き出して製品が得られる。
[考案の効果] したがって本考案のゴム成形用金型によれば、成形体を
確実に中型に付着して残すことができ、自動離型を行う
ことができる。これにより成形サイクルを短縮化でき生
産性が著しく向上する。又成形後の切断工程が省略でき
歩留りがよく、中空部内部に傷が付くことも防止され
る。
[実施例] 以下実施例により具体的に説明する。
第1図に本考案の一実施例の成形用金型を示す。この金
型は第3図に示すゴム成形体を射出成形法または注入成
形法により成形するための金型である。
この金型は大径部Aを成形する第1キャビティ10をも
つ上型1と、小径部Bを成形する第2キャビティ20を
もつ中型2と、第1キャビティ10及び第2キャビティ
20に突出し中空部Cを成形する中空コア30をもつ下
型3とより構成されている。中空コア30先端には径の
大きな拡径部31をもち、その周囲に筒状のゲート11
が形成されている。ここで第2図に示すように、拡径部
31と上型1との間に形成されたゲート11の厚さはt
(0.15mm)であり、拡径部31の中空コア30
から突出する厚さはt(0.15mm)である。また
ゲート11内のアンダーカット部の高さは1〜2mm
である。
上記のように構成された本実施例のゴム成形用金型の作
用を以下に説明する。
上型1、中型2及び下型3が型締めされた状態で、ゲー
ト11よりゴム配合物を注入する。注入された成形材料
は加熱により加硫され成形体が形成される。
成形終了後上型1と中型2とが型開きされる。このとき
拡径部31によりアンダーカット部が圧縮されるのであ
るが、圧縮される部分の厚さはtであり全体の厚さT
の約50%の比率である。このゴムは圧縮率が30%程
度であり、50%もの厚さを圧縮することは不可能であ
る。したがって厚さtの部分がアンダーカット部とし
て機能し、成形体はアンダーカット部と拡径部31との
係合により中型2側に付着して残る。
次に中型2と下型3とが型開きされるのであるが、この
ときゲート11から成形された筒状部の外側にはその変
形を規制するものがない。したがって筒状部は拡径する
ように変形し、拡径部31は中空部C内を移動して容易
に抜くことができる。これにより成形体は中型2に残
る。そして中型2裏面側より押出しピンなどで突き出す
ことにより成形体を自動的に離型することができる。
したがって本実施例の成形用金型によれば、ゲート内の
アンダーカット部が圧縮されにくく、確実にアンダーカ
ット機能を果すので、成形体が中型に確実に残る。また
中空コアを抜く時に中空部内に傷が着くこともない。こ
れにより自動離型が可能となり、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例のゴム成形用金型に
関し、第1図はその概略構成を示す断面図、第2図はそ
の要部拡大説明図、第3図は成形された成形体の断面図
ある。第4図及び第5図は従来の成形用金型及び成形体
の断面図、第6図は第1図の実施例の成形用金型に至る
までの過程で案出された成形用金型の要部拡大説明図で
ある。 1…上型、2…中型、3…下型 10…第1キャビティ、20…第2キャビティ 11…ゲート、30…中空コア、31…拡径部 A…大径部、B…小径部、C…中空部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周形状に大径部と小径部とをもち内部に
    軸方向に貫通する中空部をもつ筒状の成形体を成形する
    金型であって、該大径部を成形する第1キャビティをも
    つ上型と、該小径部を成形する第2キャビティをもつ中
    型と、該第1キャビティ及び該第2キャビティ内に突出
    し該中空部を成形する中空コアをもつ下型と、よりな
    り、該中空コア先端と該上型との間に該第1キャビティ
    に連通する筒状のゲートをもつ金型において、 該中空コア先端には径の大きな拡径部をもち該拡径部が
    該ゲート内に位置して該ゲート内でアンダーカット部が
    成形され型開き時に該拡径部が該アンダーカット部と係
    合することにより該成形体が該中型に取られるように構
    成されたことを特徴とするゴム成形用金型。
JP10135289U 1989-08-30 1989-08-30 ゴム成形用金型 Expired - Lifetime JPH0614999Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10135289U JPH0614999Y2 (ja) 1989-08-30 1989-08-30 ゴム成形用金型

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JP10135289U JPH0614999Y2 (ja) 1989-08-30 1989-08-30 ゴム成形用金型

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JPH0339527U JPH0339527U (ja) 1991-04-16
JPH0614999Y2 true JPH0614999Y2 (ja) 1994-04-20

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