JPH0614946B2 - 吸収性物品の表面材およびその製法 - Google Patents

吸収性物品の表面材およびその製法

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JPH0614946B2
JPH0614946B2 JP61009577A JP957786A JPH0614946B2 JP H0614946 B2 JPH0614946 B2 JP H0614946B2 JP 61009577 A JP61009577 A JP 61009577A JP 957786 A JP957786 A JP 957786A JP H0614946 B2 JPH0614946 B2 JP H0614946B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、使い捨ておむつ、失禁パッド、生理用ナプキ
ンなど体液処理用に供する吸収性物品の表面材およびそ
の製法に関する。
(従来の技術) この種の吸収性物品の表面材は、主として、次のものが
知られ、會って実用に供され、あるいは現に供されてい
る。
(1)主成分が親水性繊維からなる不織布 これは、レーヨンなどの親水性繊維を主成分とし、それ
によって体液の透過性をよくしたものであるが、その親
水性のゆえに体液の透過後の不織布表面における体液の
残留量が大きく、着用者の肌に当るその表面が常に濡れ
た状態になる。
(2)二層構造の不織布であって、表面の成分を疎水性
繊維、下層の成分を親水性繊維としたもの これは、表面が疎水性繊維であるので、前記(1)の欠
点に対する一応の改善効果は認められるが、体液の透過
性をそこなわないようにするため表面層を可及的に薄く
形成する必要があり、そのため前記効果はさほど向上せ
ず、いまだ満足すべきものではない。
(3)疎水性繊維のみから不織布を構成し、これに親水
性を付与する薬剤を付着したもの これは、前記(1),(2)の欠点に対する改善効果は
認められるが、それも体液が接する一回目までのことで
あって、その一回目の体液の透過により親水性薬剤が洗
い流され、二回目以降は体液が透過し難くなる。
(4)柔軟な熱可塑性プラスチックフィルムに熱成形に
より多数の開孔を設けたもの、さらには該フィルムの下
面に繊維層を接着剤に接合したもの これは、前記(1),(2),(3)の欠点に対する改
善効果が顕著であるが、非開孔部における通気性がなく
肌表面に生ずる湿気を透過させないので、その表面に蒸
れが生じ、しかも、布様感に欠けるとともに特に寒冷期
に肌に不快快なひんやりした感触を与える。
(発明が解決しようとする問題点) この種の吸収性物品の表面材として要求される特性とし
ては、体液の素早い透過性を有すること、体液の透過後
の表面材の表面に湿潤感を残さないこと、すなわち、肌
に乾いた感触(ドライタッチ性)を与えること、体液の
透過性の表面材に対する加圧による体液の逆戻り(リウ
エット)防止性を有すること、着用時における肌ざわり
が良好であることが挙げられる。
前記特性は互に相反するものであるが、前記従来技術
は、前記欠点から明らかなように、それをうまく調整な
いし制御することにより前記各特性を同時に満足させう
るものとはなっていない。
(問題点を解決するための手段) したがって、本発明は、前記各特性を同時に満足させう
る吸収性物品の表面材を提供することを目的とする。
本発明は、疎水性繊維の交絡により目付が少なくとも1
5g/m2である不織布を有し、前記不織布には前記繊
維の分配により大きさが0.29〜30mmの多数の
独立する開孔および連続する非開孔領域が画成され、前
記開孔の開孔率が表面積が実質的に密度が均一で液不透
過性を有することを特徴とする吸収性物品の表面材に存
する。
さらに、本発明は、繊維組成が互に異なり、かつ、使用
者の肌に接する表面を形成する表面層と、その裏面を形
成する裏面層とからなる複合不織布である吸収性物品の
表面材において;前記表面層は、疎水性繊維からなり、
目付が少なくとも15g/m2であり、大きさが0.2
9〜30mmの多数の独立する開孔および連続する非
開孔領域が画成され、前記開孔の開孔率が前記表面層の
表面積の10〜60%であり、かつ、前記非開孔領域が
実質的に密度が均一で液不透過性を有し;前記裏面層
は、繊維組成が親水性繊維50〜100重量%と、疎水
性繊維0〜50重量%とからなり、目付が5〜50g/
2であり、かつ、実質的に非開孔であることを特徴と
する前記表面材に存する。
さらにまた、本発明は、前記表面層と前記裏面層とを、
繊維ウエブを高速水流噴射で処理することにより得た後
それぞれを接合し、または前記表面層を前記噴射処理に
より得る一方、前記裏面層を繊維ウエブの繊維を融着す
ることにより得てそれらを接合し、よって、前記表面材
を製造する方法に存する。
(発明の詳細な説明) さらに、本発明を実施態様に基づいて説明すると、以下
のとおりである。
第1図および第2図に示すように、表面材1は、不織布
からなり、適宜配列され模様を構成する多数の開孔2を
有する表面材1は、本発明の所期の目的を達成するうえ
では、繊維組成が疎水性繊維100重量%からなり、目
付15g/m2以上、好ましくは20〜60g/m
密度0.03g/cm以上、好ましくは0.1〜0.
5g/cm3、繊度0.2〜2d、好ましくは0.5〜
1dであり、非開孔領域3は実質的に密度が均一にして
実質的に液不透過性を有する。また、開孔2は、所期の
目的を達成するうえでは、大きさが0.29〜30mm
、好ましくは0.35〜11mm、その開孔率が1
0〜60%、好ましくは20〜50%であって、しか
も、開孔2の周縁の繊維が上面に隆起することなく、分
配されることにより、すなわち、押し分けないし掻き分
けられることにより形成されていることが、強度、感
触、外観などのうえで好ましく、かつ、かくするために
は、後記支持体を用いる高速水流噴射で繊維交絡と開孔
賦与の処理によることが好ましい。
表面材1は好ましくは繊維が交絡することにより不織布
化されたものである。かかる不織布は支持体上において
不織布の材料である所定の繊維ウエブを高速水流の噴射
処理で繊維交絡させることによりえられる。その好まし
い方法としては、本出願人の出願にかかる特開昭55−
71853号、特開昭57−30268号、特開昭59
−125954号、に開示されている技術が挙げられ
る。
第3図に示す表面材は、前記表面材1と裏面層4とから
なる。以下、前記表面材1は、裏面層4との関係で記述
する場合には、表面層1と称することにする。表面層1
は、裏面層4を設けることなく用いられても、本発明の
所期の目的を達するが、好ましくはそれとの複合状態で
用いられる。裏面層4は、繊維組成が親水性繊維100
重量%からなり、目付5〜50g/m2、密度0.01
〜0.2g/cm、好ましくは0.02〜0.07g
/cm、繊度0.7〜15d、好ましくは3〜8dで
ある。しかし、表面層1の開孔2の大きさ、その開孔
率、密度などにもよるが、疎水性繊維を最高50重量%
含んでいても所期の目的を阻害することがないし、却っ
てその若干を含んでいることが湿潤下の弾性保持性など
のうえで好ましいこともある。裏面層4も表面層1と同
様に、好ましくは前記方法で繊維交絡させることにより
非開孔不織布化されたものであるが、これは熱加圧処理
で繊維が融着することにより形成されているものである
ことを妨げない。かように融着することにより形成され
る場合には、裏面層4に含まれる疎水性繊維の一部また
は全部が温度90〜140℃で溶融する熱融着繊維であ
ることが好ましい。そして、かような表面層1、裏面層
4を不織布化し、かつ、これらを一体的に複合化する最
も好ましい方法としては、表面層1とすべき繊維ウエブ
を前記方法で該ウエブを繊維交絡させたのち、これに裏
面層4とすべき繊維ウエブを重ねた状態で、再びその上
から前記方法で繊維交絡させると同時に表面層1に対し
て繊維交絡させる方法と、前記方法で繊維交絡させるこ
とにより形成した表面層1に前記熱融着性繊維を含む、
裏面層4とすべき繊維ウエブを重ねた状態で、前記温度
の存在下で加圧処理することにより該ウエブを繊維融着
させると同時に表面層1に対して繊維融着させる方法と
が挙げられる。前者の方法による場合には、第4図に例
示するように、表面層1と裏面層4との繊維の一部が混
合してそれら層の境界が判然としていないが、後者の方
法による場合には、第5図に例示するように、表面層1
と裏面層4との繊維が主としてそれら層の重なり域で融
着しているのでその境界が比較的判然としている。
表面層1を形成するのに繊維交絡させる方法を採ると、
繊維を分配させることにより開孔2を形成するのにきわ
めて便利である。すなわち、開孔形成要素を有する支持
体上において、表面層1とすべき繊維ウエブを高速水流
の噴射処理により繊維交絡させると同時に、開孔形成要
素により繊維を分配させることにより形成することがで
きる。
表面層1の疎水性繊維としては、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、アクリル、ポリウレクタンな
ど、裏面層4としては、繊維表面が親水性加工されたポ
リエステルなどの合成繊維、レーヨン、コットンなどが
挙げられ、かつ、それらは単独または混合で用いること
ができるが、好ましくは、表面層1としてポリエステル
繊維、裏面層4として表面が親水性加工されたポリエス
テル繊維が主体として用いられる。この加工ポリエステ
ル繊維はたとえば、特公昭44−2580号、同44−
2581号で開示されたポリエステル成型品用処理剤の
製法によりえられる処理剤により親水化されたものが好
ましい。
本発明における前記数値特定のうち特に重要な点につい
て言及すれば、表面層1の目付が15g/m2以下、密
度0.03g/cm以下であると、体液の不透過性お
よび逆戻り防止が充分でなく、裏面層4の目付が50g
/m2以上、密度が0.2g/cm以上であると、開
孔2からの体液の透過性が低く、表面層1の開孔2が大
きさが0.29mm以下、開孔率が10%以下である
と、開孔2からの体液の透過性が悪く、かつ、該開孔が
大きさ30mm以上、開孔率が60%以上であると、
該開孔部分の裏面層4が肌に直接に接し、あるいは該開
孔から体液が逆流して肌に湿潤感を与える。なお、表面
層1の目付および密度は、かりにそれぞれ40g/m
以上、0.5g/cm以上であっても、とくに表面層
1の機能に差がみられないので、経済上の理由から、そ
れぞれ60g/m2、0.5g/cmの程度までであ
るのがよい。
本発明の表面材である不織布の表面層1および裏面層4
を得べく繊維を交絡させ、かつ、開孔を形成するには、
従来公知の高速水流の噴射処理装置にとってもよいが、
第7図〜第9図に示す装置によることが好ましい。第7
図に示す装置においては、ベルトコンベア20と、水膜
供給手段21と、第1支持ロール22と、それに対向配
置された水流噴射処理手段23と、ベルトコンベア24
と、開孔形成要素を有する第2支持ロール25と、その
周方向に所定間隔で対向配置された各水流噴射処理手段
26と、一対の絞りロール27とを含む。水膜供給手段
21は、常に定量の水流をタンク28からオーバーフロ
ーさせ、これを傾斜板29を介して流下させることによ
り水膜を形成しながら繊維ウエブ30に供給するために
設けられている。これにより繊維ウエブ30の繊維の毛
羽立ちをおさえて地合いを安定させた状態で繊維交絡処
理を効果的になすことができる。第2支持ロール25
は、第8図および第9図に示すように、所定直径と長さ
とを有するシリンダーに形成され、開孔形成要素をして
該シリンダーの平滑表面上に所定間隔で点在する多数の
凸起31を有しており、さらに該凸起間の平面に多数の
排水用小透孔32を有している。凸起31は、繊維ウエ
ブ30に対する開孔形成効率を高め、かつ、形成された
不織布が第2支持ロール25から剥離され易くするた
め、凸起31の頂点部の面積が小さく基底部へ向って漸
次広がっている形状、例えば、半球状に形成されている
ことが好ましい。凸起31の径、面積比率、配列形状は
開孔2のそれらに略対応するが、高さは、0.4〜10
mmであることが、不織布に明瞭な開孔2を賦与するう
えで好ましい。第1支持ロール22については詳しく図
示してないが、直径が0.2〜1.0mmで面積比率が
2.5〜30%の多数の排水用小透孔が所定間隔で配列
されているものが好ましい。また、図示してないが、第
1支持ロール22、第2支持ロール25の内部には、そ
れらのロール表面における排水効率を高めるため、水流
を吸引排出するサクションが配置される。第1支持ロー
ル22,第2支持ロール25は、噴射手段23,26か
らの水流がそれらのロール表面に衝突して反発流とな
り、これらが再び繊維交絡に作用し得るように所定硬度
を有している。
繊維ウエブ30は、第1支持ロール22上で手段23か
らの水流噴射により予備的に繊維交絡処理され、さら
に、第2支持ロール25上で各手段26からの水流噴射
により本格的に繊維交絡処理されると同時に各凸起31
を介しての繊維分配により開孔賦与処理される。水流の
背圧は20〜100kg/cmであることが好まし
く、20kg/cm2以下であると、繊維交絡し得るだ
けのエネルギーが得られず、繊維交絡効率、強度が不十
分であり、100kg/cm以上であると、経費が増
大して商業的に不利であるうえに繊維ウエブ30の地合
いが乱れ易い。また、水量は0.5〜20/m/s
ecであることが好ましく、0.5/m/sec以
下であると、前述同様に繊維効率、強度が不十分であ
る。水量は噴射圧、水流噴射手段23,26に配設され
たオリフィスの径と個数により決まるが、20/m
/sec以上としても、繊維交絡効率、強度は水量に比
例して向上せず経済的に不利である。
本発明の表面材である不織布の裏面層4を得べく融着さ
せる場合については、そのような繊維融着により不織布
を形成することは当業者には良く知られた古い技術であ
るので、ここに説明するまでもない。
前述のような構成を有する表面材は、第6図に例示する
ように、使い捨ておむつ、失禁パッド、生理用ナプキン
などの吸収性物品に用いられるが、該物品は、基本的に
は、綿状木材パルプを主材とする吸収体5の上面に表面
層1が表面になるように位置させ、かつ、下面にプラス
チックフィルムなどの不透過性シート6を位置させるこ
とにより構成され、その他の具体的構成は公知のこの種
の物品において開示されている手段でなされる。
(作 用) 第6図に示すように、表面材が吸収性物品に用いられた
状態で、体液が表面層1の或る面域に排泄されると、該
面域の各開孔2から裏面層4を透過して吸収体5に吸収
される。吸収された体液は表面層1が実質的に液不透過
性を有し、かつ、開孔2は大きさが最大30mm、開
孔率が最高60%であるので、表面材から逆戻りするこ
とが少ない。表面層1と裏面層4との複合化方法によっ
ては開孔2において裏面層4が盛り上った状態を呈する
が、その場合でも表面層1の表面からは引き込んだ状態
にあるので、たとい裏面層4が体液で湿潤していても裏
面層4が肌に直接に接触することが少ない。また、表面
層1はこれを形成する繊維のすべてが交絡し、あるいは
一部の繊維が融着するのみであるので、開孔2の部分の
みばかりでなく表面材の全体において通気性を有する。
(実施例) 第1表に示すとおりである。
第2表には第1表に示した実施例の性能と、比較例の性
能とを示した。
比較例1は本出願人が使い捨ておむつに用いている表面
材であって、これは、1.5d×5mmのレーヨン繊維
50重量%と、1.4d×44mmのポリエステル繊維
50重量%とからなる30g/m2の不織布であり、高
速水流噴射処理で繊維交絡させて形成したものである。
比較例2はA社が使い捨ておむつに用いている表面材で
あって、これは25g/mのポリエチレンフィルムか
らなり、0.5mmΦ、1mm間隔の多数の開孔を有
し、その開孔率が20%のものである。
第2表に示した性能は、次のテスト法によった。
(1)透過性 綿状木材パルプからなる吸収体の上面に試料(表面材)
を置き、その上からビーカーに入れた人工尿5mを一
挙に注ぎ、試料を完全に通過するのに要した秒数を測定
した。
(リウエット性) 100cmの綿状木材パルプからなる吸収体の上面に
試料を置き、その上からビュレット人工尿をその吸収体
の重量の5倍量を注いだ後、その上面に100cm
7kgの平板の重りをかけ、3分経過後にその重りを取
り除き、人工皮膚シートに付着した人工尿量を測定し
た。
(3)ドライタッチ性 前記リウエット測定後の試料の上から掌でさわり、その
濡れ具合いをテストした。
(発明の効果) 本発明に係る表面材は、上述の構成と作用を有するか
ら、体液の素早い透過性、ドライタッチ性、リウエット
防止性、肌ざわり、通気性といった相反する特性を同時
に満足させ、所期の目的を達成することができる。しか
も、体液透過の誘導部となる開孔は繊維が分配されるこ
とにより、すなわち繊維が部分的に切断れることなく形
成しているので、前記肌ざわりをさらに良好にするとと
もに、該開孔から繊維がほつれても羽立つたり破損する
ようなことがなく、肌に接する表面層全体の強度が常に
維持される。
さらに本発明に係る製法、とくに高速水流の噴射処理で
繊維交絡させることにより表面材を形成する場合には、
前記表面層と前記開孔とを同時に形成することができ、
さらに、前記裏面層の形成と該層の前記表面層に対する
接合とを同時に行なうことができるから、その製法が比
較的簡単で表面材の廉価量産性に適し、しかもえられた
表面材は、繊維結合剤が用いられないいわゆるノーバイ
ンダー不織布であるので、とくに乳幼児用おむつのそれ
として実用に供しきわて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の表面材の斜視図。 第2図は、前記表面材の部分拡大斜視図。 第3図は、もう一つの本発明の表面材の部分拡大斜視
図。 第4図は、高速水流の噴射処理で第3図に示す表面材の
表面層と裏面層とを製造しこれらを接合した状態を概略
的に示す部分拡大断面図、 第5図は、熱加圧処理で前記接合をなした状態を概略的
に示す部分拡大断面図である。 第6図は、第2図に示す表面材を吸収性物品のそれとし
て適用した状態の一部切欠斜視図。 第7図は、前記表面材を高速水流の噴射処理で製造する
装置の一例を示す概略側面図。 第8図は、前記装置中に配置される、開孔形成要素を有
する支持ロールの概略的斜視図。 第9図は、前記支持ロールの部分拡大平面図。 1……表面材(表面層) 2……開孔 3……非開孔領域 4……裏面層 25……支持ロール 31……開孔形成要素

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】疎水性繊維の交絡により目付が少なくとも
    15g/m2である不織布を有し、前記不織布には前記
    繊維の分配により大きさが0.29〜30mmの多数
    の独立する開孔および連続する非開孔領域が画成され、
    前記開孔の開孔率が表面積の10〜60%であり、か
    つ、前記非開孔領域が実質的に密度が均一で液不透過性
    を有することを特徴とする吸収性物品の表面材。
  2. 【請求項2】前記繊維が繊度0.2〜2d、密度0.0
    3g/cm以上である特許請求の範囲第1項記載の吸
    収性物品の表面材。
  3. 【請求項3】繊維組成が互に異なり、かつ、使用者の肌
    に接する表面を形成する表面層と、その裏面を形成する
    裏面層とからなる複合不織布である吸収性物品の表面材
    において;前記表面層は、疎水性繊維からなり、目付が
    少なくとも15g/m2であり、大きさが0.29〜3
    0mmの多数の独立する開孔および連続する非開孔領
    域が画成され、前記開孔の開孔率が前記表面層の表面積
    の10〜60%であり、かつ、前記非開孔領域が実質的
    に密度が均一で液不透過性を有し;前記裏面層は、繊維
    組成が親水性繊維50〜100重量%と、疎水性繊維0
    〜50重量%とからなり、目付が5〜50g/mであ
    り、かつ、実質的に非開孔であることを特徴とする前記
    表面材。
  4. 【請求項4】前記開孔は、繊維が分配されることにより
    形成されている特許請求の範囲第3項記載の吸収性物品
    の表面材。
  5. 【請求項5】前記表面層と前記裏面層は繊維が交絡する
    ことによりそれぞれ形成されているとともに、該両層の
    繊維が交絡することにより一体的に複合化されている特
    許請求の範囲第3項記載の吸収性物品の表面材。
  6. 【請求項6】前記裏面層に含まれる疎水性繊維の一部ま
    たは全部が温度90〜140℃で溶融する熱融着性繊維
    である特許請求の範囲第3項記載の吸収性物品の表面
    材。
  7. 【請求項7】前記表面層は繊維が交絡することにより不
    織布化され、かつ、前記裏面層は繊維が融着することに
    より不織布化されているとともに前記表面層に一体的に
    複合化されている特許請求の範囲第6項記載の吸収性物
    品の表面材。
  8. 【請求項8】前記表面層の繊維は、繊度が0.2〜2
    d、密度が0.03g/cm以上であり、かつ、前記
    裏面層の繊維は、繊度が0.7〜15d、密度が0.0
    1〜0.2g/cmである特許請求の範囲第3項記載
    の吸収性物品の表面材。
  9. 【請求項9】表面層とすべき疎水性繊維からなり、目付
    が少なくとも15g/mである第一繊維ウエブから、
    大きさが0.29〜30mmであり、開孔率が10〜
    60%である開孔を賦与して不織布化し、しかるのち、
    裏面層とすべき繊維組成が親水性繊維50〜100重量
    %と、疎水性繊維0〜50重量%とからなり、目付が5
    〜50g/mである第二繊維ウエブを前記表面層に重
    ねた状態で非開孔不織布化して裏面層を形成すると同時
    に両者を一体に複合化することを特徴とする吸収性物品
    の表面材の製法。
  10. 【請求項10】 前記表面層は、前記第一繊維ウエブを、所定間隔をおい
    て配置した開孔形成要素を有する支持体上において、高
    速水流で噴射処理することにより繊維交絡させると同時
    に前記開孔形成要素を介して繊維を分配させて前記開孔
    を賦与して形成する特許請求の範囲第9項記載の吸収性
    物品の表面材の製法。
  11. 【請求項11】前記裏面層は、前記表面層に前記第二繊
    維ウエブを重ねた状態でその上から高速水流で噴射処理
    することにより前記第二繊維ウエブを繊維交絡させて形
    成すると同時に前記表面層に繊維交絡させる特許請求の
    範囲第9項記載の吸収性物品の表面材の製法。
  12. 【請求項12】前記裏面層は、前記第二繊維ウエブ中の
    疎水性繊維の一部または全部として温度90〜140℃
    で溶融する熱融着性繊維を用い、該第二繊維ウエブを前
    記表面層に重ねた状態でその上から前記温度下に加熱す
    ることにより繊維融着させて形成すると同時に前記表面
    層に繊維融着させる特許請求の範囲第9項記載の吸収性
    物品の表面材の製法。
  13. 【請求項13】前記第一繊維ウエブの繊維は繊度が0.
    2〜2dであり、かつ、前記第二繊維ウエブの繊維は繊
    度が0.7〜15dである特許請求の範囲第9項記載の
    吸収性物品の表面材の製法。
  14. 【請求項14】前記表面層、前記裏面層は、それぞれ密
    度が0.03g/cm以上、密度が0.01〜0.2
    g/cmになるように処理する特許請求の範囲第9
    項、第10項、第11項または第12項記載の吸収性物
    品の表面材の製法。
  15. 【請求項15】前記開孔形成要素は、前記支持体面に設
    けた凸起である特許請求の範囲第10項記載の吸収性物
    品の表面材の製法。
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