JPH06147806A - 形状測定方法及び装置 - Google Patents

形状測定方法及び装置

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Publication number
JPH06147806A
JPH06147806A JP17852491A JP17852491A JPH06147806A JP H06147806 A JPH06147806 A JP H06147806A JP 17852491 A JP17852491 A JP 17852491A JP 17852491 A JP17852491 A JP 17852491A JP H06147806 A JPH06147806 A JP H06147806A
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JP
Japan
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probe
rotation
measured
shape
curve
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Pending
Application number
JP17852491A
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English (en)
Inventor
Toshiro Higuchi
俊郎 樋口
Yasuhiro Miura
康弘 三浦
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の曲線形状の壁面における形状誤差を測
定し得る形状誤差測定装置を提供する。 【構成】 ベース1上には回転駆動装置3が設置され、
回転駆動装置3上のターンテーブル3aが軸線L0 を中
心に回転駆動装置3内のサーボモータ2によって回転駆
動される。昇降スタンド4には昇降枠5が昇降可能に取
り付けられ、昇降枠5には支持アーム7がターンテーブ
ル3aの回転平面方向へ移動可能に支持される。支持ア
ーム7はサーボモータ8によって直線駆動され、支持ア
ーム7の先端にはプローブヘッド9が取り付けられてい
る。その探触子15がターンテーブル3aの回転平面に
対して平行に回動変位可能に支持されており、探触子1
5の回動角変位はプローブヘッド9内のロータリエンコ
ーダ17によって検出される。サーボモータ2,8はベ
ース1内の制御コンピュータCによって駆動制御され、
制御コンピュータCは探触子15の回動角変位情報及び
スクロール部材18の予め設定された壁面形状に基づい
て形状誤差を割り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスクロール型圧
縮機におけるスクロール部材のスクロール壁面の形状、
あるいはカム部材のカム形状の形状誤差を測定するため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の形状測定装置としては、被測定
体をターンテーブルに載置して回転すると共に、ターン
テーブルの回転平面に対して平行にプローブヘッドを直
線移動して被測定体の被測定形状領域に探触子を摺接さ
せる極座標方式がある。探触子はプローブヘッドに対し
てターンテーブルの回転平面の方向へ傾動付勢され、こ
の傾動付勢はばね付勢によって行われている。このばね
付勢は1方向のみであり、例えばスクロール部材のスク
ロール壁に1方向へばね付勢される探触子が摺接され
る。即ち、このようなプローブヘッドは2次元あるいは
3次元の曲線形状の誤差測定に用いられ、誤差は探触子
の原位置に対する傾動量から把握される。このようなプ
ローブヘッドは例えば特開昭60−52702号公報、
特開平1−209311号公報及び特開平2−2218
06号公報に開示されるようなスクロール壁の壁面形状
測定方法に用いられる。これら各公報ではいずれも探触
子がスクロール壁面を形成するインボリュート曲線の基
礎円の接線上を移動し、探触子は例えばその移動方向へ
前記ばね付勢によって付勢される。インボリュート曲線
は基礎円の接線、即ち伸開線の長さ及び伸開角を用いて
表現できる。伸開線の長さをプローブヘッドの直線移動
位置、伸開角をスクロール部材の回転角度として採用す
ることによりプローブヘッドをインボリュート曲線に沿
わせる移動制御が正確に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スクロール部材のスク
ロール壁の内壁面及び外壁面は始端部ではインボリュー
ト曲線以外の曲線で接続される。特開昭59−5818
7号公報ではスクロール壁の始端部の耐圧強度を高める
ために始端部の壁厚が他部位よりも厚くされており、こ
の壁厚増加は内壁面の始端部を直線形状とすることによ
って行われている。探触子の先端は球になっているが、
インボリュート曲線の接線と伸開線とは直交しているた
めに伸開線上の接触子先端の球とインボリュート曲線と
の接点は常に伸開線上にあり、この接点位置を正確に特
定できる。従って、インボリュート曲線を用いた壁面形
状の正確な形状誤差測定が行える。しかしながら、イン
ボリュート曲線とは異なる曲線(以下、非インボリュー
ト曲線という)では基礎円の接線と非インボリュート曲
線の接線とが直交せず、基礎円の接線上の探触子先端の
球と非インボリュート曲線との接点位置は基礎円の接線
から外れる。そのため、基礎円の接線上を移動するプロ
ーブヘッドの移動方向へのみ傾動変位可能な探触子を備
えたプローブヘッドでは非インボリュート曲線からなる
スクロール壁始端部の正確な形状誤差測定はできない。
【0004】又、基礎円内に入り込む非インボリュート
曲線には探触子が接触できず、測定不可能である。本発
明は、インボリュート曲線及び非インボリュート曲線の
いずれの場合にも正確な形状誤差測定を行ない得る極座
標方式の形状測定装置及びこれに使用するプローブヘッ
ド、並びインボリュート曲線及び非インボリュート曲線
のいずれの形状誤差も測定し得る方法を提供することを
目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために第1の発明で
は、スクロール部材のスクロール壁の一部を形成するイ
ンボリュート曲線の基礎円の半径中心をスクロール部材
の測定用回転中心とし、スクロール部材の回転平面に対
して平行に回動変位可能な探触子を備えたプローブヘッ
ドの直線移動制御及びスクロール部材の回転制御によっ
てスクロール部材のスクロール壁に前記探触子を摺接さ
せ、探触子の回動角変位データからスクロール壁の形状
を測定するようにした。
【0006】第2の発明では、被測定体を載置回転する
ためのターンテーブルと、ターンテーブルを回転駆動す
るための回転駆動装置と、ターンテーブルの回転平面に
平行して回動変位可能な探触子及び探触子の回動角変位
を電気的信号に変換して出力する回動角検出手段を備え
ると共に、ターンテーブルの回転平面に対して平行に直
線移動するプローブヘッドと、プローブヘッドを直線駆
動するための直線駆動装置と、被測定体に対するプロー
ブヘッドの相対経路として前記探触子が被測定体の被測
定領域に摺接するように前記回転駆動装置及び直線駆動
装置を駆動制御する測定動作指令手段と、被測定体の被
測定領域に摺接する探触子の探触経路を回動角検出手段
から得られる変位データに基づいて割り出すと共に、こ
の探触経路と被測定体の形状として予め設定記憶された
設定形状との差を誤差として割り出す形状誤差割り出し
手段とにより形状測定装置を構成した。
【0007】第3の発明では、支持枠によって支軸を回
転可能に支持すると共に、支軸の回転中心から半径方向
へ離間した位置に探触子の探触先端を配置し、支持枠と
支軸との間には探触子を原点位置に復帰させるための付
勢手段を介在し、前記探触子の回動角変位を検出する回
動角検出手段を設けてプローブヘッドを構成した。
【0008】
【作用】スクロール部材のスクロール壁面形状を測定す
る場合、ターンテーブル上に載置されるスクロール部材
のインボリュート曲線の基礎円の半径中心がターンテー
ブルの回転中心上に設定される。回転駆動装置及び直線
駆動装置は測定動作指令手段からの動作指令によって駆
動し、探触子はスクロール壁面に摺接する。探触子はタ
ーンテーブルの回転平面に対して平行に回動変位する
が、探触子の回動中心と探触先端とを結ぶ半径線と直線
移動経路との成す角度が回動角検出手段によって検出さ
れる。回動角検出手段は探触子の回動角を電気信号とし
て形状誤差割り出し手段に出力し、形状誤差割り出し手
段は回動角検出手段から得られる検出データに基づいて
実際の壁面形状と設定壁面形状との差、即ち誤差を割り
出す。
【0009】第3の発明のプローブヘッドはこのような
回動変位可能な探触摺接機能を持つ。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に基づいて説明する。図1は形状測定装置全体を表
す。ベース1上にはサーボモータ2を用いた回転駆動装
置3が設置されており、回転駆動装置3上のターンテー
ブル3aがサーボモータ2の駆動によって回転される。
ターンテーブル3a上には被測定体(本実施例ではスク
ロール型圧縮機に用いられるスクロール部材18)が載
置される。
【0011】回転駆動装置3の側方には昇降スタンド4
が立設されており、昇降スタンド4には昇降枠5が昇降
可能に支持されている。昇降スタンド4内にはサーボモ
ータ6が内蔵されており、昇降枠5がサーボモータ6の
作動によって昇降する。
【0012】昇降枠5には支持アーム7がターンテーブ
ル3aの上方へスライド延出可能に支持されている。昇
降枠5内にはサーボモータ8が内蔵されており、支持ア
ーム7がサーボモータ8の作動によって出没する。支持
アーム7の出没方向はターンテーブル3aの回転平面に
対して平行である。
【0013】支持アーム7の先端にはプローブヘッド9
が止着されている。図2はプローブヘッド9の内部構造
を表す。円筒形状の支持枠10の中心軸線上には支軸1
1が回動可能に支持されており、支軸11と支持枠10
との間にはねじりばね12が介在されている。支軸11
はねじりばね12のばね作用によって図2の矢印S方向
へ回動付勢されている。
【0014】支持枠10の開口から突出する支軸11の
端部にはラジアルアーム13が止めねじ14によって締
め付け固定されており、ラジアルアーム13の先端には
針状の探触子15が支軸11と平行に止めねじ16によ
って締め付け固定されている。探触子15の先端には探
触球15aが形成されている。ラジアルアーム13の回
動半径は止めねじ14の締め付け位置調整によって調整
可能であり,ラジアルアーム13から探触球15aまで
の長さは止めねじ16の締め付け位置調整に調整可能で
ある。
【0015】支持枠10には原点位置決めピン10aが
止着されており、ねじりばね12のばね作用によるラジ
アルアーム13の回動復帰範囲が原点位置決めピン10
aによって規制される。ラジアルアーム13の復帰原点
位置X0 はこの回動復帰規制によって支持アーム7に平
行な位置となる。即ち、ラジアルアーム13が原点位置
0 にあれば探触球15aの中心r0 が回転中心線L0
の方向に見て直線移動経路X上に一致する。
【0016】支軸11は支持枠10の上端壁から突出し
ており、支持枠10の上端壁にはアブソリュート型のロ
ータリエンコーダ17が取り付けられている。ロータリ
エンコーダ17は支軸11の回動角を検出し、この回動
角はラジアルアーム13の原点位置X0 を起点として測
られる。
【0017】ベース1内には制御コンピュータCが内蔵
されている。図4に示すように制御コンピュータCは、
中央演算処理部CPU、データメモリRAM及びプログ
ラムメモリROMからなり、ロータリエンコーダ17か
ら出力される角度検出データが制御コンピュータCのデ
ータメモリRAMに取り込まれる。データメモリRAM
にはスクロール部材18のスクロール壁の壁面曲線デー
タが入力設定器19によって入力設定されており、プロ
グラムメモリROMには形状誤差測定プログラムが入力
されている。中央演算処理部CPUは設定壁面曲線デー
タ及び形状誤差測定プログラムに基づいてサーボモータ
2,8の駆動を制御し、角度検出データに基づいて形状
誤差を割り出し把握する。即ち、制御コンピュータC
は、プローブヘッド9の直線駆動動作及びターンテーブ
ル3aの回転駆動動作を指令する測定動作指令手段及び
形状誤差割り出し手段となる。
【0018】図1の鎖線直線L0 はターンテーブル3a
の回転中心を表す。図3の鎖線直線Xは支持アーム7の
直線移動経路を表す。一層正確に言えば直線移動経路X
は支軸11の回動中心線R0 の移動経路であり、ターン
テーブル3aの回転中心L0と直交するように設定され
ている。
【0019】スクロール部材18のスクロール壁18a
の内外壁面は始端部を除いてインボリュート曲線E+
- で形成されている。図5はスクロール壁18aの始
端部付近を拡大図示したものである。円C0 はインボリ
ュート曲線E+ ,E- の基礎円であり、点Qは基礎円C
0 の半径中心である。
【0020】図5に示すように内壁上の点P1 と点P2
との間の壁面は滑らかな凹曲線F+、点P2 と点P3
の間の壁面は直線Gである。点P3 と外壁上の点P4
の間の壁面は滑らかな凸曲線F- である。スクロール部
材18をスクロール型圧縮機における固定スクロール部
材とすると、可動スクロール部材の壁面もスクロール部
材18と同一形状であり、固定スクロール部材18の内
壁曲線E+ は可動スクロール部材の外壁曲線E- と摺接
し、固定スクロール部材18の内壁曲線F+ は可動スク
ロール部材の外壁曲線F- と摺接する。又、固定スクロ
ール部材18の直線壁面Gは可動スクロール部材の所定
の公転位置において可動スクロール部材の直線壁面と接
合一致する。
【0021】データメモリRAMに入力される壁面形状
データは、インボリュート曲線E+,E- 、凹曲線
+ 、凸曲線F- 及び直線Gからなる壁面形状曲線H0
である。インボリュート曲線E+ ,E- 、凹曲線F+
凸曲線F- 及び直線Gは基礎円C 0 の中心Qを原点とす
る極座標で表現される。即ち、インボリュート曲線
+ ,E- 、凹曲線F+ 、凸曲線F- 及び直線Gの上の
任意の点Pは、原点Qからの距離X(P)及びターンテ
ーブル3aの回転角度成分θ(P)を変数とする関数で
表される。
【0022】スクロール部材18の壁面の形状誤差測定
は、スクロール部材18のインボリュート曲線E+ ,E
- の基礎円C0 の中心Q0 とターンテーブル3aの回転
中心線L0 とを一致させる共に、スクロール壁18aの
内壁終端に探触球15aを当接させた状態から開始され
る。ターンテーブル3aは図3において右回転し、プロ
ーブヘッド9が直線移動経路X上をスクロール壁18a
の始端部に向けて移動する。ターンテーブル3aの回転
及びプローブヘッド9の直線移動、即ちサーボモータ
2,8の駆動は支軸11の回転中心線R0 が曲線H0
描くように制御される。支軸11の回転中心線R0 が曲
線H0 上を移動することによって探触球15aは図3に
おいて原点位置X0 から右回りに回動配置され、探触球
15aの中心r0 は曲線H0 から探触球15aの半径r
程度変位した状態でスクロール壁18aの壁面を摺接す
る。
【0023】スクロール壁18aの実際の壁面形状Hが
予め設定された曲線H0 に一致して場合、支軸11の回
動中心線R0 は曲線H上を移動し、図5に示すように探
触球15aの中心r0 は曲線H0 をその法線方向へ探触
球15aの半径rだけ移動して得られる曲線H1 上を移
動する。スクロール壁18aの実際の壁面形状Hが予め
設定された曲線H0 に一致しない所では探触球15aの
中心r0 は曲線H1 から外れる。基礎円C0 の中心Qを
通る直線X1 ,X2 ,X3 ,X4 ,X5 は個々の探触球
15aに対応する直線移動経路Xであり、直線移動経路
Xと壁面曲線Hとは一般的には直交しない。
【0024】図5に示すように回動中心線R0 と基礎円
0 の中心Qとの距離をρ1 、回動中心線R0 と接点R
1 との距離をY、探触球15aに対するスクロール壁面
の接点R1 と中心Qとの距離をρ2 、線R0 1 と線Q
0 との成す角度をψとすると、距離ρ2 は次式(1)
で表される。
【0025】
【数1】 ρ2 2=ρ1 2+Y2 −2ρ1 ・Y2 ・ cosψ ・・・(1) 又、支軸11の回動中心線R0 から探触球15aの中心
0 までの長さ、即ち探触球15aの中心r0 の回動半
径をR、原点位置X0 からの探触球15aの回動角をω
とすると、線R0 1 と原点位置X0 との成す角ω’は
ω+ψ−πとなり、探触球15aの半径rは次式(2)
で表される。
【0026】
【数2】 r2 =R2 +Y2 −2rY・cos(ω+ψ−π) ・・・(2) 探触球15aが設定された曲線H0 を摺接する場合、即
ちρ1 =ρ10の場合に距離Y=Y0 は半径rの探触球1
5aと設定された曲線H0 との接触関係から演算特定で
きる。距離Y0 が特定されることは接点R1 の特定を意
味し、接点R1が特定されれば角度ψ=ψ0 及び距離ρ
2 =ρ20が特定される。従って、角度ω=ω0 も式
(1)及び式(2)から特定される。角度ψ0 及び距離
ρ20,Y0 は探触球15aが設定された曲線H0 を摺接
する場合の値であり、制御コンピュータCは入力された
壁面形状データH0 、半径r,R及び形状誤差測定プロ
グラムに基づいて距離ρ=ρ10における曲線H0 全体に
対する角度ψ0 、距離ρ20,Y 0 及び角度ω0 を予め算
出すると共に、記憶する。
【0027】探触球15aが実際の壁面曲線Hを摺接す
る場合の角度ωはロータリエンコーダ17から得られ
る。制御コンピュータCはこの検出角度ωと設定された
角度ω 0 との差(ω−ω0 )と距離Yとの積Y(ω−ω
0 )を算出し、表示装置20に出力表示する。この積Y
(ω−ω0 )が設定曲線H0 に対する実際の曲線Hの形
状誤差と見なし得る。
【0028】スクロール壁18aの始端部内壁面を摺接
した探触球15aはターンテーブル3aの回転につれて
始端部外壁面の摺接に移り、探触球15aが外壁面の終
端に達するとターンテーブル3aの回転及びプローブヘ
ッド9の直線移動が停止する。
【0029】直線移動経路Xと設定曲線H0 とが直交し
ない場合にも形状誤差を測定し得るのはターンテーブル
3aの回転平面に対して平行に回動変位可能な探触子1
5を備えたプローブヘッド9の採用による。ラジアルア
ーム13はターンテーブル3aの回転平面の全方位を指
向でき、探触子15に対してねじりばね12に対抗する
回動力が作用していなければ探触子15はねじりばね1
2のばね作用によって原点位置X0 へ復帰する。従っ
て、図5に示すように探触子15の原点位置X0が被測
定物(本実施例ではスクロール壁18a)内に入り込む
ような曲線Hであれば探触球15aが曲線H上を摺接
し、曲線Hの形状誤差測定が行われる。
【0030】曲線Hに対する探触球15aの押接はねじ
りばね12の一方向ばね作用のみによって行われるが、
このはね特性を適度に設定することによって摺接追随性
を高めることができる。高い摺接追随性は高い精度の形
状誤差測定に必要であり、プローブヘッド9はこの点に
おいても優れている。
【0031】なお、特開昭56−8502号公報及び特
開昭58−5601号公報にはいずれも3次元形状誤差
測定可能なプローブヘッドが開示されているが、本発明
のプローブヘッド9の特徴的な構成は何ら開示されてい
ない。
【0032】このようにプローブヘッド9の採用によっ
て直線移動経路Xに対して直交しない壁面曲線Hにおけ
る形状誤差が測定され、しかもインボリュート曲線
+ ,E - の基礎円C0 の中心Qを通るように直線移動
経路Xを設定した状態で直線移動経路Xと直交しない壁
面曲線Hにおける形状誤差が測定できる。図5に示すよ
うに壁面Hの直線部Gは基礎円C0 内に入りこんでいる
が、前述したように基礎円C0 の接線上に直線移動経路
Xを設定する方法では基礎円C0 内に入り込む壁面の形
状を測定することはできない。しかしながら、支軸11
の回動中心線R0 が曲線H0 上を移動制御し得るように
直線移動経路Xを設定すれば、探触球15aが基礎円C
0 内に入り込む壁面をも摺接でき、基礎円C0 内に入り
込む壁面の形状誤差測定を行なうことができる。本実施
例では直線移動経路Xは基礎円C0 の中心Qを通るよう
に設定されるが、基礎円C0 の接線となるように直線移
動経路Xを設定した場合にも回動中心線R0 が曲線H0
上を移動できるように制御でき、探触球15aを曲線H
に摺接させることができる。
【0033】又、本実施例のプローブヘッド9を用いた
形状測定装置によれば直線移動経路Xに対して平行な壁
面の形状誤差も測定することができ、さらにはカム形状
誤差測定にも用いることができる。
【0034】さらに本発明では探触子の変位を一定に保
つように直線移動経路X上の変位及び角度θの変位を制
御して形状測定を行なうこともできる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明は、イン
ボリュート曲線の基礎円の半径中心をスクロール部材の
測定用回転中心とし、スクロール部材の回転平面に対し
て平行に回動変位可能な探触子をスクロール壁に摺接さ
せて形状誤差を測定するようにしたので、基礎円内に入
り込むスクロール壁面をも探触子で摺接して形状誤差を
測定し得る。
【0036】第2の発明は、極座標方式の形状測定装置
にターンテーブルの回転平面に平行に回動変位可能な探
触子及び探触子の回動変位を電気的信号に変換して出力
する回動角変位検出手段を備えたプローブヘッドを組み
込んだので、プローブヘッドの直線移動経路と直交しな
い曲線からなる壁面形状の誤差も正確に測定し得る。
【0037】第3の発明は、支持枠によって支軸を回転
可能に支持すると共に、支軸の回転中心から半径方向へ
離間した位置に探触子の探触先端を配置し、支持枠と支
軸との間には探触子を原点位置に復帰させるための付勢
手段を介在し、前記探触子の回動角変位を検出する回動
角検出手段を設けてプローブヘッドを構成したので、プ
ローブヘッドの直線移動経路と直交しない曲線の形状誤
差を測定し得ると共に、探触子の摺接追随性に優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 形状測定装置の全体正面図である。
【図2】 プローブヘッドの縦断面図である。
【図3】 形状測定装置の全体平面図である。
【図4】 測定動作を遂行するための制御ブロック図で
ある。
【図5】 スクロール壁の始端部付近における形状誤差
測定動作を説明する略体図である。
【符号の説明】
2…回転駆動装置を構成するサーボモータ、3…回転駆
動装置、3a…ターンテーブル、8…直線駆動装置を構
成するサーボモータ、9…プローブヘッド、12…付勢
手段としてのねじりばね、15…探触子、17…回動角
検出手段としてのロータリエンコーダ、C…測定動作指
令手段及び形状誤差割り出し手段としての制御コンピュ
ータC。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクロール部材のスクロール壁の一部を形
    成するインボリュート曲線の基礎円の半径中心をスクロ
    ール部材の測定用回転中心とし、スクロール部材の回転
    平面に対して平行に回動変位可能な探触子を備えたプロ
    ーブヘッドの直線移動制御及びスクロール部材の回転制
    御によってスクロール部材のスクロール壁に前記探触子
    を摺接させ、探触子の回動角変位データからスクロール
    壁の形状を測定する形状測定方法。
  2. 【請求項2】被測定体を載置回転するためのターンテー
    ブルと、 ターンテーブルを回転駆動するための回転駆動装置と、 ターンテーブルの回転平面に平行して回動変位可能な探
    触子及び探触子の回動角変位を電気的信号に変換して出
    力する回動角検出手段を備えると共に、ターンテーブル
    の回転平面に対して平行に直線移動するプローブヘッド
    と、 プローブヘッドを直線駆動するための直線駆動装置と、 被測定体に対するプローブヘッドの相対経路として前記
    探触子が被測定体の被測定領域に摺接するように前記回
    転駆動装置及び直線駆動装置を駆動制御する測定動作指
    令手段と、 被測定体の被測定領域に摺接する探触子の探触経路を回
    動角検出手段から得られる変位データに基づいて割り出
    すと共に、この探触経路と被測定体の形状として予め設
    定記憶された設定形状との差を誤差として割り出す形状
    誤差割り出し手段とにより構成した形状測定装置。
  3. 【請求項3】支持枠によって支軸を回転可能に支持する
    と共に、支軸の回転中心から半径方向へ離間した位置に
    探触子の探触先端を配置し、支持枠と支軸との間には探
    触子を原点位置に復帰させるための付勢手段を介在し、
    前記探触子の回動角変位を検出する回動角検出手段を設
    けたプローブヘッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10300455A (ja) * 1997-03-21 1998-11-13 Carl Zeiss:Fa 座標測定装置を目標データに従って制御する方法
JP2000111306A (ja) * 1998-10-07 2000-04-18 Nsk Ltd 位相検出装置
CN104536381A (zh) * 2014-11-11 2015-04-22 华中科技大学 一种用于对多轴运动控制系统测量轮廓误差的系统及方法

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