JP2603167Y2 - 定寸装置の位置変換装置 - Google Patents

定寸装置の位置変換装置

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JP2603167Y2
JP2603167Y2 JP1993073897U JP7389793U JP2603167Y2 JP 2603167 Y2 JP2603167 Y2 JP 2603167Y2 JP 1993073897 U JP1993073897 U JP 1993073897U JP 7389793 U JP7389793 U JP 7389793U JP 2603167 Y2 JP2603167 Y2 JP 2603167Y2
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善朗 太田
義之 狭間
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Koyo Machine Industries Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、定寸装置の位置変換装
置に関し、外周部に凹凸を有する工作物又は被研削面に
凹部を有する工作物の平面を研削した後、その厚さを定
寸装置で測定する際に、工作物の測定可能な位置を検出
して、その測定位置に測定ヘッドのコンタクトを移動さ
せるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】外周部に凹凸を有する工作物又は被研削
面に凹部を有する工作物の厚さを定寸装置で測定する場
合、一般に、機械本体から搬出された工作物の向きは一
定しないため、測定ヘッドのコンタクトが工作物の凹部
に遭遇することがあり、その時には測定不能となる。し
かし、平面研削後の工作物の方向を整列させるには、そ
のための特別な方向整列装置を設ける必要があり、構造
が複雑となって製作コストがアップする欠点がある。
【0003】そこで、従来は、実公平3−1165号公
報に開示ような定寸装置の位置変換装置が利用されてい
る。この定寸装置の位置変換装置は、工作物の測定延長
平面と直交する旋回軸の上部に旋回台を固定し、この旋
回台上に定寸装置を装着しておき、工作物の厚さを測定
する際に、測定ヘッドのコンタクトが工作物の凹部に遭
遇すれば、その時の異常信号によって、一旦、コンタク
トを工作物から離した後、旋回台を旋回軸廻りに一定角
度だけ旋回させて、その旋回位置で再度測定するように
したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この従来の定寸装置の
位置変換装置は、装置全体が簡単且つ小型で、部品点数
も少なく、製作コストが廉価である等の利点があるが、
測定ヘッドのコンタクトが工作物の凹部に遭遇した場
合、常に一定方向に一定の旋回角だけ旋回台を旋回させ
ているため、測定可能な工作物の種類が制限され、専ら
或る特定の工作物を対象とする専用機的な使用に限定さ
れるという欠点がある。
【0005】即ち、測定ヘッドの旋回方向及び旋回角が
常に一定であるため、従来、測定可能な工作物は、コン
タクトが遭遇した凹部から一定方向に一定角度離れた箇
所に別の凹部のないものに限定される。このため、凹部
の間隔が異なる多種類の工作物の場合には、殆ど測定不
能であり、特定の極限られた工作物の測定にしか対応で
きないという問題がある。
【0006】本考案は、かかる従来の課題に鑑み、工作
物の測定可能な箇所を検出して、コンタクトをその測定
箇所に自動的に移動させることができ、凹部の間隔、形
状等が異なる多種類の工作物に対して広範に対応するこ
とができる定寸装置の位置変換装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本考案
は、平面研削盤用の測定ヘッド4 を備えた定寸装置3
と、測定される工作物W の測定延長平面と直交する旋回
軸14と、該旋回軸14の上部に固定され、且つ上面に前記
定寸装置3 が装着される旋回台12と、前記旋回軸14を旋
回駆動する旋回用駆動手段18と、前記測定ヘッド4 のコ
ンタクト5,6 により測定される工作物W を載置する測定
台2 と、前記工作物W の前記コンタクト5,6 により測定
可能な測定箇所P を検出するように移動可能に設けられ
た検出手段21と、該検出手段21が工作物W の測定箇所P
を検出した時に、その測定箇所P に測定ヘッド4 のコン
タクト5,6 が移動するように前記旋回用駆動手段18を制
御する制御手段29とを備えたものである。
【0008】請求項2に記載の本考案は、請求項1に記
載の考案において、測定箇所P の検出時における前記検
出手段21の前記旋回軸14からの距離と、測定時における
前記コンタクト5,6 の旋回軸14からの距離とを略等しく
したものである。
【0009】請求項3に記載の本考案は、請求項1又は
2に記載の考案において、前記検出手段21が工作物W の
凹部33,35,36,37,39に遭遇した時に、前記旋回用駆動手
段18により前記旋回軸14を旋回駆動し、前記検出手段21
を前記旋回軸14廻りに旋回させるようにしたものであ
る。
【0010】請求項4に記載の本考案は、請求項1、2
又は3に記載の考案において、前記旋回台12上に設けら
れ、且つ前記測定延長平面に沿って往復移動自在な可動
台10と、該可動台10を移動させる移動用駆動手段11とを
備え、前記可動台10に定寸装置3 を設けたものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本考案では、工作物W の厚さ
を測定するに際し、先ず検出手段21により工作物W の測
定箇所P を検出する。次に制御手段29により旋回用駆動
手段18を制御して、この旋回用駆動手段18で旋回軸14を
旋回駆動し、旋回軸14、旋回台12を介して定寸装置3 の
測定ヘッド4 側のコンタクト5,6 をその測定箇所P へと
旋回移動させて行く。そして、コンタクト5,6 が測定箇
所P に一致すると、測定ヘッド4 のコンタクト5,6 によ
り工作物W の厚さを測定する。
【0012】このように、工作物W の測定箇所P を予め
検出手段21で検出し、その測定箇所P に測定ヘッド4 の
コンタクト5,6 を自動的に移動させることによって、凹
部の間隔、形状等が異なる多種類の工作物W に対して広
範に対応することができる。
【0013】また請求項2に記載の本考案では、測定箇
所P の検出時における前記検出手段21の前記旋回軸14か
らの距離と、測定時における前記コンタクト5,6 の旋回
軸14からの距離とを略等しくしているため、検出手段21
で工作物W の測定箇所P を検出した後、旋回用駆動手段
18によって旋回軸14を旋回駆動すれば、測定ヘッド4の
コンタクト5,6 を測定箇所P に簡単に一致させることが
できる。
【0014】更に請求項3に記載の本考案では、前記検
出手段21が工作物W の凹部33,35,36,37,39に遭遇した時
には、前記旋回用駆動手段18により前記旋回軸14を旋回
駆動し、前記検出手段21を前記旋回軸14廻りに旋回させ
て測定箇所P を調べる。このため検出手段21の旋回半径
上に測定箇所P があれば、その測定箇所P を容易且つ確
実に検出することができる。
【0015】また請求項4に記載の本考案では、移動用
駆動手段11により測定延長平面に沿って往復移動する可
動台10を旋回台12上に設け、この可動台10に定寸装置3
を設けているので、工作物W に対して測定ヘッド4 のコ
ンタクト5,6 を進退させることができ、工作物W の供給
・取出しを任意の方向から行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は定寸装置の位置変換装置の正面図、図2は
その平面図である。図1及び図2において、1 は定寸基
台、2 は測定される工作物W を載置する測定台で、定寸
基台1 に固定されている。3 は両頭平面研削盤用の測定
ヘッド4 を備えた定寸装置であり、その測定ヘッド4 に
は、先端にコンタクト5,6 を取り付けた上下一対のフィ
ンガ7,8 が設けられている。
【0017】定寸装置3 は支持台9 を介して可動台10上
に取り付けられている。可動台10は移動用駆動手段11を
介して旋回台12上に前記測定延長平面に沿って往復移動
自在に装着されている。移動用駆動手段11は、コンタク
ト5,6 が工作物W 側に前進した前進位置F と、工作物W
から後退して復帰した復帰位置R との間で、定寸装置3
を前後に往復移動させるためのものである。
【0018】この移動用駆動手段11は、旋回台12上に工
作物W の測定延長平面に沿って配置された油圧シリン
ダ、エアーシリンダ等によって構成されており、そのピ
ストンロッド13の先端部に可動台10が固定されている。
なお、ピストンロッド13はその軸心廻りに回転しないよ
うに廻り止めされている。
【0019】旋回台12は前記測定延長平面と直角方向に
配置された旋回軸14の上端部に装着され、また旋回軸14
は定寸基台1 の下側に固定された軸受箱15により、その
軸心廻りに回転自在に保持されている。旋回軸14の下端
部にはタイミングプーリー16が固定され、このタイミン
グプーリー16はタイミングベルト17を介して旋回用駆動
手段18のタイミングプーリー19に連動連結されている。
【0020】旋回用駆動手段18は電動モータ、油圧モー
タ、エアーモータ等から構成されており、支持ブラケッ
ト20を介して定寸基台1 に取り付けられている。21は工
作物W の測定箇所P を検出するための検出手段で、測定
ヘッド4 の上側のコンタクト5 の側方近傍に配置され、
支持アーム22の先端部に取り付けられている。なお、検
出手段21は近接スイッチ等によって構成されている。支
持アーム22は測定ヘッド4 の上側のフィンガ7 の側方に
平行に配置されると共に、可動台10に固定された固定ブ
ラケット23に取り付けられている。
【0021】検出手段21は、コンタクト5,6 を前進位置
F まで前進させた時には、旋回軸14の旋回中心O からコ
ンタクト5,6 と略同一距離だけ離れ、この検出手段21か
ら旋回軸14の旋回中心O までの距離と、コンタクト5,6
から旋回軸14の旋回中心O までの距離とが略一致するよ
うになっている。即ち、検出手段21が工作物W の測定箇
所P を検出する時点における旋回軸14の旋回中心O まで
の距離は、測定ヘッド4 のコンタクト5,6 によって工作
物W の厚さを測定する時点におけるコンタクト5,6 から
旋回軸14の旋回中心O までの距離とを略等しくしなって
いる。
【0022】24は前進位置検出用のリミットスイッチ、
25は復帰位置検出用のリミットスイッチで、これらの各
リミットスイッチ24,25 は旋回台12に固定されたブラケ
ット42に取り付けられると共に、ピストンロッド13の先
端のストライカ26,27 により夫々作動させるようになっ
ている。40はマスターゲージ、41はマスターゲージ40の
載置する測定台であり、定寸基台1 に固定されている。
【0023】図3は制御装置を例示する。28は旋回角検
出手段で、旋回用駆動手段18又は旋回軸14に連動して旋
回台12の旋回角度を検出するようになっている。29は工
作物W の厚さの測定時の一般動作の他、検出手段21、リ
ミットスイッチ24,25 、旋回角検出手段28等からの信号
によって各部を制御する制御手段で、移動用駆動手段11
を前後進制御する前後進制御部30と、測定箇所P の検出
時に所定の旋回角α(図5を参照)の範囲内で定寸装置
3 を旋回移動させると共に、検出手段21が測定箇所P を
検出した時に、その測定箇所P にコンタクト5,6 が一致
するように定寸装置3 を逆転させるべく旋回用駆動手段
18を制御する旋回制御部31と、検出手段21の信号により
測定箇所P か否かを判別する測定箇所判別部32とを備え
ている。なお、制御手段29はマイクロコンピュータ等に
より構成されている。
【0024】図4は、本考案の装置により測定される工
作物W を例示し、(A)は外周部に孔33を有する工作物
W 、(B)は外周部に山形の突起34と切欠き35とを有す
る工作物W 、(C)は外周部に円弧状の切欠き36を有す
る工作物W 、(D)は外周部に孔37付きの突起38と切欠
き39とを有する工作物W 、(E)及び(F)は厚さ方向
に突出し且つその上面が被研削面となった凸部43と、こ
の凸部43の外周側の段部44とを有する工作物W を夫々示
す。
【0025】なお、本考案において、工作物W の凹部と
は孔33,37 、切欠き35,36 の他、工作物W の被研削面側
に形成された段部44等の凹入部等を含むものである。次
に、図8の流れ図を参照しながら測定動作を説明する。
【0026】測定に際しては、先ず図外の搬送装置によ
り工作物W が測定台2 上に、その上方からa矢示方向に
供給されて載置される。次に、制御手段29の前後進制御
部30に開始信号が入ると、移動用駆動手段11が作動して
可動台10上の定寸装置3 が測定台2 上の工作物W 側へと
b 矢示方向に前進する(ステップS1)。そして、図1及
び図2に仮想線で示すように、測定ヘッド4 のコンタク
ト5,6 、検出手段21が前進位置F に達すると、リミット
スイッチ24が働いて移動用駆動手段11が作動を停止し、
定寸装置3 が止まる(ステップS2)。
【0027】次に、制御手段29の検出指令により測定箇
所P の検出動作に移行し(ステップS3)、測定箇所判別
部32が検出手段21からの信号を読み込んで、検出手段21
が工作物W の測定箇所P にあるか否かを判定する(ステ
ップS4)。
【0028】この時、検出手段21が、図2に示すよう
に、工作物W の孔33以外の箇所、即ち、隣合う一対の孔
33間の中間にあれば、検出手段21が工作物W を検出して
オンするので、測定箇所判別部32が測定箇所P の検出と
判定し(ステップS4)、旋回制御部31から旋回用駆動手
段18に旋回指令を出して、旋回用駆動手段18により旋回
軸14をc 矢示方向に旋回駆動する。
【0029】すると定寸装置3 が旋回軸14、可動台10、
旋回台12を介して旋回軸14の旋回中心O 廻りに図2のC
矢示方向に旋回し、測定ヘッド4 のコンタクト5,6 が測
定箇所P へと旋回移動する(ステップS5)。この場合の
旋回角度は、旋回軸14に対するコンタクト5,6 と検出手
段21との相対角度差が予め分かっているので、一定角度
βとなる。
【0030】旋回台12の旋回中、旋回角検出手段28がそ
の旋回角を常に検出しており、旋回台12と共に定寸装置
3 が一定角度βだけ旋回すれば、コンタクト5,6 が測定
箇所P に位置するので、旋回制御部31から旋回用駆動手
段18に停止指令が入り、その位置で定寸装置3 が停止す
る。
【0031】そして、この停止後、制御手段29から測定
ヘッド4 に測定指令が入り、工作物W の厚さの測定動作
に移る(ステップS6)。この測定時には、測定ヘッド4
の一対のフィンガ7,8 が互いに接近する方向に前進し、
各コンタクト5,6 の先端が工作物W の両面に当接するた
め、コンタクト5,6 が工作物w の両面に当接した時点の
信号を読み取れば、工作物W の厚さを測定できる。な
お、一対のフィンガ7,8は互いに平行状態のままで接近
方向に前進移動させても良いし、また基部側を枢支して
置き、その基部側の枢支軸を支点として回動しながら接
近方向に前進させても良い。
【0032】測定台2 上の工作物W が図5に示すような
状態にある時には、測定箇所P の検出動作に入っても
(ステップS3)、検出手段21が工作物W の孔33に対応し
ているため、検出手段21の信号がオンせず、測定箇所判
別部32が測定箇所P でない旨の判別を行う(ステップS
4)。
【0033】そこで、この時には旋回制御部31から旋回
用駆動手段18に旋回指令が入り、旋回用駆動手段18が作
動して旋回軸14を旋回駆動する。これによって、定寸装
置3が旋回軸14廻りに図5のd 矢示方向に旋回移動し
(ステップS7)、検出手段21が工作物W の孔33から外れ
て行く。
【0034】そして、検出手段21が図5の実線位置から
仮想線の位置まで旋回移動すると、検出手段21が工作物
W の隣合う一対の孔33間の中間位置に対応するため、そ
の信号がオンになる。従って、測定箇所判定部31が検出
手段21からの信号によって、その位置を測定箇所P と判
定し(ステップS4)、旋回用駆動手段18の作動を停止
し、旋回台12の旋回を止める。
【0035】同時に、旋回制御部31が旋回角検出手段28
からの信号を読み込んで旋回台12の旋回角度を演算し、
検出手段21の現在位置を求める。そして、検出手段21の
現在位置が分かれば、制御手段29から旋回用駆動手段18
に逆転指令を送り、旋回用駆動手段18を逆転方向(図6
のc矢示方向)に作動させて、検出手段21で検出した測
定箇所P へとコンタクト5,6 を旋回移動させて行く(ス
テップS5)。コンタクト5,6 が図6に示すように測定箇
所P に到達すると、旋回用駆動手段18の作動を止めた
後、前述と同様にして工作物W の測定動作に入る(ステ
ップS6)。
【0036】検出手段21が旋回角度αの限界位置までd
矢示方向に旋回移動する間に、検出手段21が工作物W の
測定箇所P を全く検出しない場合には、図7の実線位置
からd 矢示方向側には、コンタクト5,6 により工作物W
の厚さを測定できる箇所がないので、検出手段21が限界
位置まで達した後、旋回制御部31から旋回用駆動手段18
に逆転指令を送り、旋回用駆動手段18により旋回台12を
逆転させる。そして、検出手段21をc 矢示方向へと旋回
移動させて行き、図7の実線位置から反対側に測定箇所
P があるか否かを調べる。
【0037】このため測定台上の工作物W が図7のよう
な状態の場合でも、検出手段21が逆転旋回して来た時
に、その切欠き36から外れて信号がオンとなるので、そ
の位置に測定箇所P があることが分かる。
【0038】このように検出手段21の旋回範囲内に測定
箇所P があれば、必ずその測定箇所P を検出手段21で検
出して、測定ヘッド4 のコンタクト5,6 を測定箇所P へ
と移動させて行く。このため、図4の(A)乃至(D)
に示すように、外周部の凹凸形状が異なる工作物W 、又
は(E)及び(F)に示すように、凸部43の被研削面の
内外の何れかに段部44等の凹部を有する工作物W であっ
ても、測定ヘッド4 のコンタクト5,6 によりその厚さを
測定することができ、凹凸形状が異なる多種類の工作物
W の厚さを測定することが可能である。
【0039】また検出手段21で工作物W の測定箇所P を
検出した後、旋回用駆動手段18により旋回軸14、旋回台
12を介して定寸装置3 を旋回移動させるだけで、測定ヘ
ッド4 の一対のコンタクト5,6 を測定箇所P に容易且つ
確実に一致させることができる。
【0040】測定ヘッド4 の一対のコンタクト5,6 が工
作物W の両面に当接して工作物W の厚さを読み取った後
は、一対のフィンガ7,8 が互いに離間するように後退す
る。その後、移動用駆動手段11を作動させて定寸装置3
を後退させ、リミットスイッチ25が検出する復帰位置R
まで戻す(ステップS8)。なお、この時、定寸装置3が
旋回位置にあれば、旋回用駆動手段18が作動して中立位
置まで定寸装置3 を戻すことは言うまでもない。
【0041】測定が完了すれば、測定台2 上の工作物W
を取り出す。なお、定寸装置3が移動用駆動手段11によ
り測定延長平面に沿って往復移動して、測定ヘッド4 の
コンタクト5,6 を工作物W に対して前後進させるため、
測定台2 に対する工作物W の供給・取出し方向は限定さ
れず、何れの方向からも任意に行うことができる。
【0042】測定動作を繰り返す間に測定ヘッド4 のく
るいが生じることがあるので、必要に応じて定寸装置3
を測定台41側へと旋回させ、その測定台41上のマスター
ゲージ40でゲージ合わせを行う。
【0043】図9は本考案の他の実施例を例示し、一個
のコンタクト5 を有する測定ヘッド4 を備えたものであ
る。この場合、測定台2 の上面が基準面となっている。
このため、この測定台2 の上面に工作物W を載置した
後、コンタクト5 を下降させて工作物W の上面に接触さ
せれば、その厚さの測定が可能である。従って、測定ヘ
ッド4 は一個のコンタクト5 を有するものでも十分であ
る。
【0044】以上、実施例について例示したが、本考案
はこの各実施例に限定されるものではない。例えば、実
施例では、検出手段21を旋回範囲の途中から限界位置ま
でd矢示方向へと旋回移動させ、その間に測定箇所P が
なければ、限界位置から再度検出手段21を逆方向に旋回
移動させて、反対側に測定箇所P が有るか否かを調べる
ようにしているが、検出手段21は常にその旋回角度αの
一端側から他端側へと旋回させるようにしても良い。
【0045】また定寸装置3 は測定延長平面に沿って往
復移動するため、測定台2 に対する工作物W の供給・取
出しは、上下方向又は水平方向から行うようにしても良
い。更に、実施例では、移動用駆動手段11により可動台
10を往復移動させるようにしているが、定寸装置3 を旋
回台12に固定しても良い。
【0046】
【考案の効果】請求項1に記載の本考案によれば、工作
物W のコンタクト5,6 により測定可能な測定箇所P を検
出する検出手段21を移動可能に備え、この検出手段21が
工作物W の測定箇所P を検出した時に、その測定箇所P
に測定ヘッド4 のコンタクト5,6 が移動するように旋回
用駆動手段18を制御する制御手段29を備えているので、
工作物W の測定箇所P を予め検出手段21により検出し
て、その測定箇所P にコンタクト5,6 を自動的に移動さ
せることができ、凹部の間隔、形状等が異なる多種類の
工作物W に対して広範に対応することができ、測定可能
な工作物W が制約されない利点がある。また検出手段21
を移動させて測定箇所P を検出し、その測定箇所P にコ
ンタクト5,6 を移動させるようにしているため、一対の
コンタクトを工作物の測定方向へと前進させて一旦測定
動作を行い、その時にコンタクトが工作物の凹部等の測
定不能な箇所に遭遇すれば異常信号を出して、コンタク
トを後退させた後に別の一定の位置に旋回させて測定動
作を行うものに比較して、余分な測定動作が不要であ
り、容易且つ迅速に測定できる利点がある。しかもコン
タクト5,6 とは別に検出手段21を設けているため、検出
手段21に非接触式の検出方式を採用する等、コンタクト
5,6 に関係なく任意の検出方式を容易に選択し採用で
き、特に非接触式の検出方式を採用する等によって測定
箇所P自体の検出も容易に行うことが可能である。
【0047】請求項2に記載の本考案によれば、請求項
1に記載の考案において、測定箇所P の検出時における
前記検出手段21の前記旋回軸14からの距離と、測定時に
おける前記コンタクト5,6 の旋回軸14からの距離とを略
等しくしているため、検出手段21で測定箇所P を検出し
た後、旋回用駆動手段18で旋回軸14を旋回駆動するだけ
で、測定ヘッド4 のコンタクト5,6 を測定箇所P に簡単
に一致させることができる。
【0048】請求項3に記載の本考案は、請求項1又は
2に記載の考案において、前記検出手段21が工作物W の
凹部33,35,36,37,39に遭遇した時に、前記旋回用駆動手
段18により前記旋回軸14を旋回駆動し、前記検出手段21
を前記旋回軸14廻りに旋回させるようにしているので、
検出手段21の旋回半径上にある測定箇所P 測定箇所Pを
容易且つ確実に検出することができる。。
【0049】請求項4に記載の本考案は、請求項1、2
又は3に記載の考案において、前記旋回台12上に設けら
れ、且つ前記測定延長平面に沿って往復移動自在な可動
台10と、該可動台10を移動させる移動用駆動手段11とを
備え、前記可動台10に定寸装置3 を設けているので、工
作物W に対して測定ヘッド4 のコンタクト5,6 を進退さ
せることができ、測定台2 に対する工作物W の供給・取
出しを任意の方向から行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す定寸装置の位置変換装
置の正面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す定寸装置の位置変換装
置の平面図である。
【図3】本考案の一実施例を示す制御装置のブロック図
である。
【図4】本考案の定寸装置で測定可能な工作物の平面図
である。
【図5】本考案の一実施例を示す位置変換動作の説明図
である。
【図6】本考案の一実施例を示す位置変換動作の説明図
である。
【図7】本考案の一実施例を示す位置変換動作の説明図
である。
【図8】本考案の一実施例を示す流れ図である。
【図9】本考案の他の実施例を示す定寸装置の位置変換
装置の正面図である。
【符号の説明】
1 定寸基台 2 測定台 3 定寸装置 4 測定ヘッド 5,6 コンタクト 10 可動台 11 移動用駆動手段 12 旋回台 14 旋回軸 18 旋回用駆動手段 21 検出手段 29 制御手段 32 測定箇所判定部 W 工作物 P 測定箇所

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面研削盤用の測定ヘッド(4) を備えた
    定寸装置(3) と、測定される工作物(W) の測定延長平面
    と直交する旋回軸(14)と、該旋回軸(14)の上部に固定さ
    れ、且つ上面に前記定寸装置(3) が装着される旋回台(1
    2)と、前記旋回軸(14)を旋回駆動する旋回用駆動手段(1
    8)と、前記測定ヘッド(4) のコンタクト(5)(6)により測
    定される工作物(W) を載置する測定台(2) と、前記工作
    物(W) の前記コンタクト(5)(6)により測定可能な測定箇
    所(P) を検出するように移動可能に設けられた検出手段
    (21)と、該検出手段(21)が工作物(W) の測定箇所(P)を
    検出した時に、その測定箇所(P) に測定ヘッド(4) のコ
    ンタクト(5)(6)が移動するように前記旋回用駆動手段(1
    8)を制御する制御手段(29)とを備えたことを特徴とする
    定寸装置の位置変換装置。
  2. 【請求項2】 測定箇所(P) の検出時における前記検出
    手段(21)の前記旋回軸(14)からの距離と、測定時におけ
    る前記コンタクト(5)(6)の旋回軸(14)からの距離とを略
    等しくしたことを特徴とする請求項1に記載の定寸装置
    の位置変換装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段(21)が工作物(Wの凹部(33)
    (35)(36)(37)(39)に遭遇した時に、前記旋回用駆動手段
    (18)により前記旋回軸(14)を旋回駆動し、前記検出手段
    (21)を前記旋回軸(14)廻りに旋回させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の定寸装置の位置変
    換装置。
  4. 【請求項4】 前記旋回台(12)上に設けられ、且つ前記
    測定延長平面に沿って往復移動自在な可動台(10)と、該
    可動台(10)を移動させる移動用駆動手段(11)とを備え、
    前記可動台(10)に定寸装置(3) を設けたことを特徴とす
    る請求項1、2又は3に記載の定寸装置の位置変換装
    置。
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