JPH06147807A - 形状測定方法及び装置 - Google Patents

形状測定方法及び装置

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JPH06147807A
JPH06147807A JP17852591A JP17852591A JPH06147807A JP H06147807 A JPH06147807 A JP H06147807A JP 17852591 A JP17852591 A JP 17852591A JP 17852591 A JP17852591 A JP 17852591A JP H06147807 A JPH06147807 A JP H06147807A
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JP
Japan
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probe
sphere
displacement
scroll member
curve
Prior art date
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Application number
JP17852591A
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English (en)
Inventor
Toshiro Higuchi
俊郎 樋口
Yasuhiro Miura
康弘 三浦
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の曲線形状の壁面における形状誤差を高
い精度で測定し得る形状誤差測定装置を提供する。 【構成】 ベース1上には回転駆動装置3が設置され、
回転駆動装置3上のターンテーブル3aが軸線L0 を中
心に回転駆動装置3内のサーボモータ2によって回転駆
動される。昇降スタンド4には昇降枠5が昇降可能に取
り付けられ、昇降枠5には支持アーム7がターンテーブ
ル3aの回転平面方向へ移動可能に支持される。支持ア
ーム7はサーボモータ8によって直線駆動され、支持ア
ーム7の先端にはプローブヘッド9が取り付けられてい
る。その探触子13がターンテーブル3aの回転平面の
方向へ2自由度傾動可能に支持されており、探触子13
の傾動軸心は回転軸線L0 と直交する。探触子13の傾
動変位はプローブヘッド9内の変位検出器によって検出
される。サーボモータ2,8はベース1内の制御コンピ
ュータCによって駆動制御され、制御コンピュータCは
探触子13の傾動変位情報及びスクロール部材16の予
め設定された壁面形状に基づいて形状誤差を割り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスクロール型圧
縮機におけるスクロール部材のスクロール壁面の形状、
あるいはカム部材のカム形状の形状誤差を測定するため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の形状測定装置としては、被測定
体をターンテーブルに載置して回転すると共に、ターン
テーブルの回転平面に対して平行にプローブヘッドを直
線移動して被測定体の被測定形状領域に探触子を摺接さ
せる極座標方式がある。探触子はプローブヘッドに対し
てターンテーブルの回転平面の方向へ付勢され、この付
勢はばね付勢によって行われている。このばね付勢は1
方向のみであり、例えばスクロール部材のスクロール壁
に1方向へばね付勢される探触子が摺接される。即ち、
このようなプローブヘッドは2次元あるいは3次元の曲
線形状の誤差測定に用いられ、誤差は探触子の原位置に
対する傾動量から把握される。このようなプローブヘッ
ドは例えば特開昭60−52702号公報、特開平1−
209311号公報及び特開平2−221806号公報
に開示されるようなスクロール壁の壁面形状測定方法に
用いられる。これら各公報ではいずれも探触子がスクロ
ール壁面を形成するインボリュート曲線の基礎円の接線
上を移動し、探触子は例えばその移動方向へ前記ばね付
勢によって付勢される。インボリュート曲線は基礎円の
接線、即ち伸開線の長さ及び伸開角を用いて表現でき
る。伸開線の長さをプローブヘッドの直線移動位置、伸
開角をスクロール部材の回転角度として採用することに
よりプローブヘッドをインボリュート曲線に沿わせる移
動制御が正確に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スクロール部材のスク
ロール壁の内壁面及び外壁面は始端部ではインボリュー
ト曲線以外の曲線で接続される。特開昭59−5818
7号公報ではスクロール壁の始端部の耐圧強度を高める
ために始端部の壁厚が他部位よりも厚くされており、こ
の壁厚増加は内壁面の始端部を直線形状とすることによ
って行われている。探触子の先端は球になっているが、
インボリュート曲線の接線と伸開線とは直交しているた
めに伸開線上の接触子先端の球とインボリュート曲線と
の接点は常に伸開線上にあり、この接点位置を正確に特
定できる。従って、インボリュート曲線を用いた壁面形
状の正確な形状誤差測定が行える。しかしながら、イン
ボリュート曲線とは異なる曲線(以下、非インボリュー
ト曲線という)では基礎円の接線と非インボリュート曲
線の接線とが直交せず、基礎円の接線上の探触子先端の
球と非インボリュート曲線との接点位置は基礎円の接線
から外れる。そのため、基礎円の接線上を移動するプロ
ーブヘッドの移動方向へのみ傾動変位可能な探触子を備
えたプローブヘッドでは非インボリュート曲線からなる
スクロール壁始端部の正確な形状誤差測定はできない。
【0004】又、基礎円内に入り込む非インボリュート
曲線には探触子が接触できず、測定不可能である。本発
明は、インボリュート曲線及び非インボリュート曲線の
いずれの場合にも正確な形状誤差測定を行ない得る極座
標方式の形状測定装置及びこれに使用するプローブヘッ
ド、並びインボリュート曲線及び非インボリュート曲線
のいずれの形状誤差も測定し得る方法を提供することを
目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために第1の発明で
は、スクロール部材のスクロール壁の一部を形成するイ
ンボリュート曲線の基礎円の半径中心をスクロール部材
の測定用回転中心とすると共に、スクロール部材の回転
平面に対して平行にプローブヘッドの直線移動経路を設
定し、スクロール部材の回転平面の方向に2自由度傾動
変位可能な探触子を備えたプローブヘッドの直線移動制
御及びスクロール部材の回転制御によってスクロール部
材のスクロール壁に前記探触子を摺接させ、探触子の2
自由度変位データからスクロール壁の形状を測定するよ
うにした。
【0006】第2の発明では、被測定体を載置回転する
ためのターンテーブルと、ターンテーブルを回転駆動す
るための回転駆動装置と、ターンテーブルの回転平面の
方向に2自由度傾動変位可能な探触子及び探触子の2自
由度傾動変位を電気的信号に変換して出力する2自由度
変位検出手段を備えると共に、ターンテーブルの回転平
面に対して平行に直線移動するプローブヘッドと、プロ
ーブヘッドを直線駆動するための直線駆動装置と、被測
定体に対するプローブヘッドの相対経路として前記探触
子が被測定体の被測定領域に摺接するように前記回転駆
動装置及び直線駆動装置を駆動制御する測定動作指令手
段と、被測定体の被測定領域に摺接する探触子の探触経
路を2自由度変位検出手段から得られる変位データに基
づいて割り出すと共に、この探触経路と被測定体の形状
として予め設定記憶させた設定形状との差を誤差として
割り出す形状誤差割り出し手段とにより形状測定装置を
構成した。
【0007】第3の発明では、支持枠に球嵌合支持体を
止着し、針状の探触子の中間部に支点球を設ける共に、
前記球嵌合支持体によって支点球を回動可能に嵌合支持
し、支持枠と探触子との間には支点球を中心として傾動
した探触子を中立位置に復帰させるための付勢手段を介
在し、探触子の探触先端とは反対の端部に変位検出球を
設ける共に、前記変位検出球の周囲には変位検出球の2
自由度変位を検出する変位検出手段を設けてプローブヘ
ッドを構成した。
【0008】
【作用】スクロール部材のスクロール壁面形状を測定す
る場合、ターンテーブル上に載置されるスクロール部材
のインボリュート曲線の基礎円の半径中心がターンテー
ブルの回転中心上に設定される。プローブヘッドの直線
移動経路はターンテーブルの回転平面上に設定される。
回転駆動装置及び直線駆動装置は測定動作指令手段から
の動作指令によって駆動し、探触子はスクロール壁面に
摺接する。探触子はターンテーブルの回転平面の方向へ
2自由度傾動変位でき、スクロール壁面の形状に応じて
変位する。2自由度変位検出手段は探触子の変位量を電
気信号として形状誤差割り出し手段に出力し、形状誤差
割り出し手段は2自由度変位手段から得られる検出デー
タに基づいて実際の壁面形状と設定壁面形状との差、即
ち誤差を割り出す。
【0009】プローブヘッドの直線移動経路は基礎円の
半径中心を通る経路上にあり、インボリュート曲線と直
線移動経路とは直交せず、非インボリュート曲線と直線
移動経路とは一般的に直交しない。しかしながら、探触
子は2自由度変位するため、各自由度変位成分から探触
子先端の球とスクロール壁面との接点位置を特定するこ
とができ、形状誤差測定が正確に行われる。第3の発明
のプローブヘッドはこのような2自由度変位可能な機能
を持ち、その探触子の摺接追随が優れている。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図8に基づいて説明する。図1は形状測定装置全体を表
す。ベース1上にはサーボモータ2を用いた回転駆動装
置3が設置されており、回転駆動装置3上のターンテー
ブル3aがサーボモータ2の駆動によって回転される。
ターンテーブル3a上には被測定体(本実施例ではスク
ロール型圧縮機に用いられるスクロール部材16)が載
置される。
【0011】回転駆動装置3の側方には昇降スタンド4
が立設されており、昇降スタンド4には昇降枠5が昇降
可能に支持されている。昇降スタンド4内にはサーボモ
ータ6が内蔵されており、昇降枠5がサーボモータ6の
作動によって昇降する。
【0012】昇降枠5には支持アーム7がターンテーブ
ル3aの上方へスライド延出可能に支持されている。昇
降枠5内にはサーボモータ8が内蔵されており、支持ア
ーム7がサーボモータ8の作動によって出没する。支持
アーム7の出没方向はターンテーブル3aの回転平面に
対して平行である。
【0013】支持アーム7の先端にはプローブヘッド9
が止着されている。図2及び図3はプローブヘッド9の
内部構造を表す。直方体形状のケース10の開口部には
一対の支持板11,12が間隔をおいて並設支持されて
おり、両支持板11,12の対向面の中央部には球面凹
部11a,12aが形成されている。針状の探触子13
の中間部には支点球13aが止着されており、支点球1
3aが回動可能に両球面凹部11a,12a間に挟み込
み支持されている。両支持板11,12の非対向面には
テーパ状の逃げ凹部11b,12bが球面凹部11a,
12aに繋がるように形成されており、支点球13aを
中心とした探触子13の傾動が逃げ凹部11b,12b
の存在によって許容される。
【0014】ケース10の開口から突出する探触子13
の先端には探触球13bが止着されており、ケース10
内の探触子13の先端には変位検出球13cが止着され
ている。支点球13aと変位検出球13cとの間の探触
子13の部位と、ケース10の4つの内壁面との間には
それぞれ引っ張りばね14A,14B,14C,14D
が介在されている。各引っ張りばね14A〜14Dのば
ね特性はいずれも同じであり、探触子13に対して傾動
作用力が働いていない場合には探触子13は引っ張りば
ね14A〜14Dの引っ張り作用によって図2に示す中
立位置に保持される。
【0015】変位検出球13cを包囲するケース10の
4つの内壁部位にはそれぞれ静電容量検出器15A,1
5B,15C,15Dが止着されている。静電容量検出
器15A,15Bは支持アーム7の直線移動経路に平行
な方向において対向しており、静電容量検出器15C,
15Dはターンテーブル3aの回転平面方向かつ支持ア
ーム7の直線移動径路に直交する方向において対向して
いる。静電容量検出器15A〜15Dの先端は中立位置
にある変位検出球13cから等距離位置に設定されてお
り、各静電容量検出器15A〜15Dから出力される検
出電圧は同一電圧である。
【0016】ベース1内には制御コンピュータCが内蔵
されている。図6に示すように制御コンピュータCは、
中央演算処理部CPU、データメモリRAM及びプログ
ラムメモリROMからなり、静電容量検出器15A〜1
5Dから出力される検出電圧データが制御コンピュータ
CのデータメモリRAMに取り込まれる。データメモリ
RAMにはスクロール部材16のスクロール壁の壁面曲
線データが入力設定器17によって入力設定されてお
り、プログラムメモリROMには形状誤差測定プログラ
ムが入力されている。中央演算処理部CPUは設定壁面
曲線データ及び形状誤差測定プログラムに基づいてサー
ボモータ2,8の駆動を制御し、検出電圧データに基づ
いて形状誤差を割り出し把握する。即ち、制御コンピュ
ータCは、プローブヘッド9の直線駆動動作及びターン
テーブル3aの回転駆動動作を指令する測定動作指令手
段及び形状誤差割り出し手段となる。
【0017】図1の鎖線直線L0 はターンテーブル3a
の回転中心を表す。図4の鎖線直線Xは支持アーム7直
線移動経路を表す。一層正確に言えば直線移動経路Xは
探触子13の支点球13aの球中心の移動経路であり、
ターンテーブル3aの回転中心L0 と直交するように設
定されている。
【0018】スクロール部材16のスクロール壁16a
の内外壁面は始端部を除いてインボリュート曲線E+
- で形成されている。図5はスクロール壁16aの始
端部付近を拡大図示したものである。円C0 はインボリ
ュート曲線E+ ,E- の基礎円であり、点Qは基礎円C
0 の半径中心である。
【0019】図5に示すように内壁上の点P1 と点P2
との間の壁面は滑らかな凹曲線F+、点P2 と点P3
の間の壁面は直線Gである。点P3 と外壁上の点P4
の間の壁面は滑らかな凸曲線F- である。スクロール部
材16をスクロール型圧縮機における固定スクロール部
材とすると、可動スクロール部材の壁面もスクロール部
材16と同一形状であり、固定スクロール部材16の内
壁曲線E+ は可動スクロール部材の外壁曲線E- と摺接
し、固定スクロール部材16の内壁曲線F+ は可動スク
ロール部材の外壁曲線F- と摺接する。又、固定スクロ
ール部材16の直線壁面Gは可動スクロール部材の所定
の公転位置において可動スクロール部材の直線壁面と接
合一致する。
【0020】データメモリRAMに入力される壁面形状
データは、インボリュート曲線E+,E- 、凹曲線
+ 、凸曲線F- 及び直線Gからなる壁面形状曲線H0
である。インボリュート曲線E+ ,E- 、凹曲線F+
凸曲線F- 及び直線Gは基礎円C 0 の中心Qを原点とす
る極座標で表現される。即ち、インボリュート曲線
+ ,E- 、凹曲線F+ 、凸曲線F- 及び直線Gの上の
任意の点Pは、原点Qからの距離X(P)及びターンテ
ーブル3aの回転角度成分θ(P)を変数とする関数で
表される。
【0021】スクロール部材16の壁面の形状誤差測定
は、スクロール部材16のインボリュート曲線E+ ,E
- の基礎円C0 の中心Q0 とターンテーブル3aの回転
中心線L0 とを一致させる共に、回転中心線L0 方向に
見てスクロール壁16aの内壁終端を直線移動経路Xに
一致させた状態から開始される。ターンテーブル3aは
図4において右回転し、プローブヘッド9が直線移動経
路X上をスクロール壁16aの始端部に向けて移動す
る。ターンテーブル3aの回転及びプローブヘッド9の
直線移動、即ちサーボモータ2,8の駆動は支点球13
aの中心が曲線H 0 を描くように制御される。支点球1
3aの中心が曲線H0 上を移動することによって探触球
13bは中立位置から静電容量検出器15側へ探触球1
3bの半径r程度変位した状態でスクロール壁16aの
壁面を摺接する。
【0022】スクロール壁16aの実際の壁面形状Hが
予め設定された曲線H0 に一致して場合、支点球13a
の中心は曲線H上を移動し、図5に示すように探触球1
3bの中心r0 は曲線H0 をその法線方向へ探触球13
bの半径rだけ移動して得られる曲線H1 上を移動す
る。スクロール壁16aの実際の壁面形状Hが予め設定
された曲線H0 に一致しない所では探触球13bの中心
0 は曲線H1 から外れる。
【0023】基礎円C0 の中心Q0 を通る直線X1 ,X
2 ,X3 ,X4 ,X5 は個々の探触球13bに対応する
直線移動経路Xである。直線移動経路Xと壁面曲線Hと
は一般的に直交せず、探触球13bの中立位置からの傾
動方向は直線移動経路Xに対して斜交する。従って、変
位検出球13cの中立位置からの傾動方向は、静電容量
検出器15Aと静電容量検出器15Bとの対向方向、即
ち直線移動経路Xに対して平行な成分と、静電容量検出
器15Cと静電容量検出器15Dとの対向方向、即ち直
線移動経路Xに対して直交する成分とを持つ。
【0024】静電容量検出器15A〜15Dの出力電圧
は変位検出球13cとの離間距離に比例する。探触球1
3bを基礎円C0 の中心Q側へ近づけるように探触子1
3を傾けてスクロール壁面に摺接させる本実施例では、
変位検出球13cと静電容量検出器15Aとの距離は変
位検出球13cと静電容量検出器15Bとの距離よりも
短くなる。
【0025】図5の矢印Xa は静電容量検出器15Aか
ら出力される電圧Va をベクトル表示したものであり、
矢印Xb は静電容量検出器15Bから出力される電圧V
b をベクトル表示したものである。矢印Tc は静電容量
検出器15Cから出力される電圧Vc をベクトル表示し
たものであり、矢印Td は静電容量検出器15Dから出
力される電圧Vd をベクトル表示したものである。矢印
SacはベクトルXa とベクトルTc との合成ベクトルで
あり、矢印SbdはベクトルXb とベクトルTdとの合成
ベクトルである。
【0026】制御コンピュータCは静電容量検出器15
A,15Bから得られる電圧Va ,Vb の差(Vb −V
a )及び静電容量検出器15C,15Dから得られる電
圧Vc ,Vd の差(Vd −Vc )を算出する。探触球1
3bが設定された曲線H0 を摺接する場合の電圧差(V
b −Va )0 及び電圧差(Vd −Vc )0 は予め算出で
き、制御コンピュータCは入力された壁面形状データH
0 及び形状誤差測定プログラムに基づいて曲線H0 全体
に対する電圧差曲線(Vb −Va )0 及び電圧差曲線
(Vd −Vc )0 を予め算出すると共に、記憶する。
【0027】図7の直線Va は変位検出球13cと静電
容量検出器15Aとの間の距離変化に対する静電容量検
出器15Aからの出力電圧変化を表し、直線Vb は変位
検出球13cと静電容量検出器15Bとの間の距離変化
に対する静電容量検出器15Bからの出力電圧変化を表
す。図8の直線Vc は変位検出球13cと静電容量検出
器15Cとの間の距離変化に対する静電容量検出器15
Cからの出力電圧変化を表し、直線Vd は変位検出球1
3cと静電容量検出器15Dとの間の距離変化に対する
静電容量検出器15Dからの出力電圧変化を表す。直線
a ,Vb の交点は変位検出球13cが対向する静電容
量検出器15A,15Bから等距離にある場合に対応
し、直線Vc ,Vd の交点は変位検出球13cが対向す
る静電容量検出器15C,15Dから等距離にある場合
に対応する。
【0028】実際の壁面曲線Hと設定曲線H0 とが一致
せず、かつ壁面曲線Hと探触球13bとの接点を通る直
線移動経路Xが壁面曲線Hに対して直交しない所では、
曲線H1 の法線は直線移動経路Xに対して斜交し、探触
球13bの中心r0 は曲線H 1 から直線移動経路Xに対
して斜交する方向へ変位する。従って、検出される電圧
差(Vb −Va )は設定曲線H0 に対して設定された電
圧差(Vb −Va )0に一致せず、検出される電圧差
(Vd −Vc )も電圧差(Vd −Vc )0 に一致しな
い。壁面曲線Hと設定曲線H0 とが一致せず、かつ壁面
曲線Hと探触球13bとの接点を通る直線移動経路Xが
壁面曲線Hに対して直交する所では、曲線H 1 の法線は
直線移動経路Xに対して平行となり、探触球13bの中
心r0 は曲線H1 から直線移動経路Xに平行な方向へ変
位する。従って、検出される電圧差(Vb −Va )は設
定曲線H0 に対して設定された電圧差(Vb −Va )0
に一致しないが、検出される電圧差(Vd −Vc )は電
圧差(Vd −Vc )0 に一致する。
【0029】電圧差(Vb −Va )と設定電圧差(Vb
−Va )0 との差Δ(Vb −Va )は直線移動経路X方
向に対して平行な形状誤差成分を表し、電圧差(Vd −
Vc)と設定電圧差(Vd −Vc )0 との差Δ(Vd −
Vc )は直線移動経路X方向に対して直交する形状誤差
成分を表す。従って、差Δ(Vb −Va )と差Δ(Vd
−Vc )とのベクトル合成は壁面曲線Hの法線方向への
形状誤差を表す。制御コンピュータCは差Δ(Vb −V
a )と差Δ(Vd −Vc )とのベクトル合成値を算出
し、表示装置18に出力表示する。
【0030】スクロール壁16aの始端部内壁面を摺接
した探触球13bはターンテーブル3aの回転につれて
始端部外壁面の摺接に移り、探触球13bが外壁面の終
端に達するとターンテーブル3aの回転及びプローブヘ
ッド9の直線移動が停止する。
【0031】直線移動経路Xと設定曲線H0 とが直交し
ない場合にも形状誤差を測定し得るのはターンテーブル
3aの回転平面の方向へ2自由度傾動変位可能な探触子
13を備えたプローブヘッド9の採用による。この2自
由度の一方が一対の静電容量検出器15A,15Bによ
って特定され、他方が一対の静電容量検出器15C,1
5Dによって特定される。探触子13はターンテーブル
3aの回転平面の全方位へ傾動でき、4つの引っ張りば
ね14A〜14Dのばね作用によって中立位置へ復帰す
る。探触子13の傾動支点は支点球13aであるが、探
触子13の中間付近に支点球13aを取り付けたことに
よって探触子13の傾動慣性モーメントが小さく、しか
も静電容量検出器15A〜15Dが非接触型であること
から探触球13bの摺接追随性が良い。
【0032】なお、特開昭56−8502号公報及び特
開昭58−5601号公報にはいずれも3次元形状誤差
測定可能なプローブヘッドが開示されているが、本発明
のプローブヘッド9の特徴的な構成は何ら開示されてい
ない。
【0033】本実施例では、直線移動経路X方向の形状
誤差成分を検出するために一対の静電容量検出器15
A,15Bを対向配置すると共に、直線移動経路Xに直
交する方向の形状誤差成分を検出するために一対の静電
容量検出器15C,15Dを対向配置しているが、この
ような対向配置構成は静電容量検出器に対する周囲温度
変化の影響を排除するためである。図6の実線直線Va
,Vb ,Vc ,Vd と鎖線直線Va ’,Vb ’,Vc
’,Vd ’とは異なる周囲温度に対応する静電容量検
出器15A〜15Dの出力電圧特性であり、静電容量検
出器の出力電圧特性は周囲温度変化に対して平行移動変
化する。
【0034】例えば静電容量検出器15Aのみで直線移
動経路X方向の形状誤差成分を検出しようとすれば検出
電圧Va は周囲温度の影響を受け、正確な形状誤差測定
を行なうことができない。しかしながら、静電容量検出
器15Aの出力電圧Va と静電容量検出器15Bの出力
電圧Vb との差は周囲温度の変動に対して一定である。
しかも、静電容量検出器の出力電圧特性は変位検出球1
3cとの距離が1mmという広い範囲で極めて高い直線性
を有し、静電容量検出器15A〜15Dを組み込んだプ
ローブヘッド9を用いた形状誤差測定は極めて高い精度
で行われる。
【0035】このように優れたプローブヘッド9の採用
によって直線移動経路Xに対して直交しない壁面曲線H
における形状誤差が高い精度で測定され、しかもインボ
リュート曲線E+ ,E- の基礎円C0 の中心Qを通るよ
うに直線移動経路Xを設定した状態で直線移動経路Xと
直交しない壁面曲線Hにおける形状誤差が測定できる。
図5に示すように壁面Hの直線部Gは基礎円C0 内に入
りこんでいるが、前述したように基礎円C0 の接線上に
直線移動経路Xを設定する方法では基礎円C0内に入り
込む壁面の形状を測定することはできない。しかしなが
ら、基礎円C0の中心Qを通るように直線等経路Xを設
定すれば、探触球13bが基礎円C0 内に入り込む壁面
をも摺接でき、基礎円C0 内に入り込む壁面の形状誤差
測定を行なうことができる。
【0036】又、本実施例のプローブヘッド9を用いた
形状測定装置によれば直線移動経路Xに対して平行な壁
面の形状誤差も測定することができ、さらにはカム形状
誤差測定にも用いることができる。
【0037】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば探触子の変位を一定に保つように
直線移動経路X上の変位及び角度θの変位を制御して形
状測定を行なうこともできる。
【0038】又、前記実施例のプローブヘッド9におい
て対向する静電容量検出器15A,15Bのいずれか一
方を省略すると共に、対向する静電容量検出器15C,
15Dのいずれか一方を省略してもよく、このような構
成によって充分高い精度の形状誤差測定を行なうことが
できる。
【0039】又、プローブヘッド9内の引っ張りばねの
代わりに押圧ばねを用いたり、コイルばねの代わりに板
ばねを用いることもできる。さらに、静電容量検出器の
代わりに渦電流式位置変位検出器を用いることもでき
る。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明は、イン
ボリュート曲線の基礎円の半径中心をスクロール部材の
測定用回転中心とすると共に、スクロール部材の回転平
面に対して平行にプローブヘッドの直線移動経路を設定
し、スクロール部材の回転平面の方向に2自由度傾動変
位可能な探触子をスクロール壁に摺接させて形状誤差を
測定するようにしたので、基礎円内に入り込むスクロー
ル壁面の形状誤差を測定し得る。
【0041】第2の発明は、極座標方式の形状測定装置
に2自由度傾動変位可能な探触子及び探触子の2自由度
傾動変位を電気的信号に変換して出力する2自由度変位
検出手段を備えたプローブヘッドを組み込んだので、プ
ローブヘッドの直線移動経路と直交しない曲線からなる
壁面形状を誤差も正確に測定し得る。
【0042】第3の発明は、支持枠に球嵌合支持体を止
着し、針状の探触子の中間部に支点球を設ける共に、前
記球嵌合支持体によって支点球を回動可能に嵌合支持
し、支持枠と探触子との間には支点球を中心として傾動
した探触子を中立位置に復帰させるための付勢手段を介
在し、探触子の探触先端とは反対の端部に変位検出球を
設ける共に、前記変位検出球の周囲には変位検出球の2
自由度変位を検出する非接触型変位検出手段を設けてプ
ローブヘッドを構成したので、プローブヘッドの直線移
動経路と直交しない曲線の形状誤差を高い精度で測定し
得ると共に、探触のための探触子の摺接追随性に優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 形状測定装置の全体正面図である。
【図2】 プローブヘッドの縦断面図である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 形状測定装置の全体平面図である。
【図5】 スクロール壁の始端部付近における形状誤差
測定動作を説明する略体図である。
【図6】 測定動作を遂行するための制御ブロック図で
ある。
【図7】 静電容量検出器の出力特性を示すグラフであ
る。
【図8】 静電容量検出器の出力特性を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
2…回転駆動装置を構成するサーボモータ、3…回転駆
動装置、3a…ターンテーブル、8…直線駆動装置を構
成するサーボモータ、9…プローブヘッド、13…探触
子、13a…支点球、13b…探触球、13c…変位検
出球、14A,14B,14C,14D…付勢手段とし
ての引っ張りばね、15A,15B,15C,15D…
非接触型変位検出手段としての静電容量検出器、C…測
定動作指令手段及び形状誤差割り出し手段としての制御
コンピュータC。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクロール部材のスクロール壁の一部を形
    成するインボリュート曲線の基礎円の半径中心をスクロ
    ール部材の測定用回転中心とすると共に、スクロール部
    材の回転平面に対して平行にプローブヘッドの直線移動
    経路を設定し、スクロール部材の回転平面の方向に2自
    由度傾動変位可能な探触子を備えたプローブヘッドの直
    線移動制御及びスクロール部材の回転制御によってスク
    ロール部材のスクロール壁に前記探触子を摺接させ、探
    触子の2自由度変位データからスクロール壁の形状を測
    定する形状測定方法。
  2. 【請求項2】プローブヘッドの直線移動経路は前記測定
    用回転中心を通過するように設定されている請求項1に
    記載の形状測定方法。
  3. 【請求項3】被測定体を載置回転するためのターンテー
    ブルと、 ターンテーブルを回転駆動するための回転駆動装置と、 ターンテーブルの回転平面の方向に2自由度傾動変位可
    能な探触子及び探触子の2自由度傾動変位を電気的信号
    に変換して出力する2自由度変位検出手段を備えると共
    に、ターンテーブルの回転平面に対して平行に直線移動
    するプローブヘッドと、 プローブヘッドを直線駆動するための直線駆動装置と、 被測定体に対するプローブヘッドの相対経路として前記
    探触子が被測定体の被測定領域に摺接するように前記回
    転駆動装置及び直線駆動装置を駆動制御する測定動作指
    令手段と、 被測定体の被測定領域に摺接する探触子の探触経路を2
    自由度変位検出手段から得られる変位データに基づいて
    割り出すと共に、この探触経路と被測定体の形状として
    予め設定記憶させた設定形状との差を誤差として割り出
    す形状誤差割り出し手段とにより構成した形状測定装
    置。
  4. 【請求項4】支持枠に球嵌合支持体を止着し、針状の探
    触子の中間部に支点球を設ける共に、前記球嵌合支持体
    によって支点球を回動可能に嵌合支持し、支持枠と探触
    子との間には支点球を中心として傾動した探触子を中立
    位置に復帰させるための付勢手段を介在し、探触子の探
    触先端とは反対の端部に変位検出球を設ける共に、前記
    変位検出球の周囲には変位検出球の2自由度変位を検出
    する非接触型変位検出手段を設けたプローブヘッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4836763A (en) * 1988-07-29 1989-06-06 E. I. Dupont De Nemours And Company Seven hole spinneret
JP2010281729A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry Science & Technology 三次元測定装置
JP2017078641A (ja) * 2015-10-20 2017-04-27 キヤノン株式会社 形状測定方法および形状測定装置

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