JPH0614693A - 低温凍結パン生地片 - Google Patents

低温凍結パン生地片

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JPH0614693A
JPH0614693A JP5085300A JP8530093A JPH0614693A JP H0614693 A JPH0614693 A JP H0614693A JP 5085300 A JP5085300 A JP 5085300A JP 8530093 A JP8530093 A JP 8530093A JP H0614693 A JPH0614693 A JP H0614693A
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bread dough
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Marc Cyrille Alice Vael
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    • A21D8/02Methods for preparing dough; Treating dough prior to baking
    • A21D8/04Methods for preparing dough; Treating dough prior to baking treating dough with microorganisms or enzymes
    • A21D8/042Methods for preparing dough; Treating dough prior to baking treating dough with microorganisms or enzymes with enzymes
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    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解凍又は中間発酵させることなく、直接焼成
してクロワッサン又は同等のベーカリー製品を生成する
低温凍結パン生地片を提供する。 【構成】 複数の脂肪層及び複数のイースト含有生地層
を包含してなり、脂肪層の総数が50以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、クロワッサン及び同等のベーカ
リー製品用の低温凍結パン生地片、その製法及びこれを
焼成して得られた製品に係る。
【0002】クロワッサンの一般的な製法は、小麦粉、
水、イースト、砂糖、塩、バター又はマーガリン、及び
任意の各種改良剤(乳化剤、アスコルビン酸、アミラー
ゼ、ヘミセルラーゼ等)でなるイースト含有生地を調製
し、この生地を折返して薄片状構造体とし、これを小片
に分け、延ばし、この生地片を発酵させて容量を増大さ
せ、最後に焼成することからなる。
【0003】低温凍結クロワッサンの製造は、中間に低
温凍結操作が行われる点を除き、従来のクロワッサンの
製法と同様に行われる。実際のところ、操作の実行には
下記の2つの方法がある。−低温凍結パン生地片を得る
ため、未発酵の生地片を凍結させる。−発酵させかつ低
温凍結させた生地片を得るため、発酵させた生地片を凍
結させる。
【0004】前者の場合には、使用時、パン生地片を初
めに解凍することが必要であり、ついで発酵させ(たと
えば30℃で1−2時間)、最後に焼成する。後者の場合
には、パン生地片を解凍し、ついで焼成するか、又は別
法としては、直接焼成する。
【0005】これら2つの方法は、それぞれ利点及び欠
点を有する。
【0006】低温凍結パン生地片に係る技術は、小容量
及び密度約1の製品を貯蔵及び取扱うことを可能にす
る。しかしながら、2つの欠点がある。すなわち、1つ
は長期間の貯蔵の間におけるイーストの活性のロスであ
り、他は焼成以前に解凍及び発酵を行う必要があること
である。
【0007】低温凍結した発酵済パン生地片に係る技術
は、これら2つの欠点を解消する。しかしながら、この
種の製品は密度約0.2−0.3を有し、同じ材料の低温凍結
パン生地片よりも3−5倍大きい容積を占める。
【0008】そのため、予め発酵する必要なく焼成の間
に容積が増大し、これにより、従来の両方の種類の製品
の利点が組合されているが、これらの欠点を有していな
い低温凍結製品の開発が望まれていた。
【0009】本発明は、かかる製品を提供することを目
的とする。
【0010】本発明は、薄片状構造体の調製に当たり、
脂肪層の数が50以上(従来の焼きたての又は低温凍結し
たクロワッサンの製造で通常使用される層の数よりも多
い)となるように折返すことに基くものである。
【0011】さらに詳述すれば、本発明は、解凍又は中
間発酵させることなくクロワッサン又は他の同等のベー
カリー製品に直接に焼成される低温凍結されたパン生地
片において、複数の脂肪層及び複数のイースト含有生地
層とを包含してなり、総数50以上の脂肪層を含有するこ
とを特徴とする低温凍結パン生地片に係る。
【0012】好適な1態様では、本発明のパン生地片
は、さらに、次の3種の添加剤の少なくとも1つを含有
する。 −徐々に作用する酸性化剤 −水を保持する濃厚化及び/又はゲル化剤 −脂肪分解酵素 任意ではあるが、好適な態様では、本発明のパン生地片
はこれら3種の添加剤のすべてを含有する。
【0013】変形例によれば、パン生地片は、さらに、
イーストを含有しない生地の複数の層を包含する。
【0014】本発明は、上述の低温凍結パン生地片を直
接焼成することによって得られたベーカリー製品にも係
る。
【0015】さらに、本発明は、解凍又は中間発酵させ
ることなくクロワッサン又は他の同等のベーカリー製品
に直接に焼成される低温凍結されたパン生地片の製法に
おいて、a)イースト含有生地(任意に上述の添加剤を
含有する)を調製し、b)得られた生地をシート状に延
ばすと共に、この上に脂肪の層を重ね、c)脂肪層の総
数が50以上となるまで全体を折返し、d)折返した生地
を所望の厚さが得られるまで延ばし、この生地からパン
生地片を調製し、及びe)このパン生地片を低温凍結す
ることを特徴とする低温凍結パン生地片の製法に係る。
【0016】本発明は、さらに、上述のパン生地片の変
形例に相当する低温凍結パン生地片の製法において、
i)イーストを含有しない生地を調製し、ii)イースト
含有生地を調製し、iii)得られた生地をシート状に延
ばし、iv)順次、イースト含有生地の層、イーストを含
有しない生地の層及び脂肪層でなる連続体の少なくとも
1を含有してなる積層構造体を調製すると共に、前記脂
肪層の総数が50以上となるまで該構造体を折返し、v)
この折返した生地を所望の厚さが得られるまで延ばし、
この生地からパン生地片を調製し、及びvi)このパン生
地片を低温凍結することを特徴とする低温凍結パン生地
片の製法にも係る。
【0017】上記積層構造体は、上述の3層構造体のみ
で形成されていてもよく、又は、たとえば後述の実施例
2に示す如く、他の層を含有していてもよい。
【0018】任意ではあるが、好適な態様では、使用す
る生地又は使用する複数の生地の少なくとも1つ(2つ
の異なる生地を使用する際には、好ましくは両方)に、
下記の3種の添加剤の少なくとも1つを配合する。 −徐々に作用する酸性化剤 −水を保持する濃厚化及び/又はゲル化剤 −脂肪分解酵素 好適な1態様では、上記3種の添加剤を生地又は2つの
生地の各々に配合する。
【0019】さらに好適な態様では、前記工程iv)の実
施に当たり、得られる折返し生地の外側をイースト含有
生地で形成する。
【0020】「同等のベーカリー製品」とは、一般にク
ロワッサンのパン生地から製造される製品(たとえば、
チョコレート又はレーズン充填物を含むロールパン及び
他のウィーンタイプのペストリー)を意味する。
【0021】本発明の最大の特徴は、パン生地又は組合
せたパン生地に与えた折返しにある。
【0022】通常、従来のクロワッサンの製造において
は、折返しは、脂肪層の数が40を越えない程度(実際に
は、この値よりも小さい)で行われる。本発明によれ
ば、折返しはより多くなければならず、パン生地片にお
ける脂肪層の数が50以上、好ましくは80−500、最適に
は80−240となる程度である。脂肪層の数が50より小で
は、満足できる焼上り製品が得られず、500より大の層
の数は不必要であり、有害でもある。
【0023】低温凍結パン生地片の製造においてこの特
徴を利用することによって得られたクロワッサンは満足
できる特性を示し、現在市販されている低温凍結製品か
ら得られるクロワッサンよりも優れている。
【0024】最終的に得られるベーカリー製品を改善す
ることを可能にする第1の任意手段は、イーストを含有
しない生地とイーストを含有する生地とを組合せること
である。一般にクロワッサンの製造は1つのイースト含
有生地のみを使用して行われているため、かかる組合せ
はこのような分野では珍しい。
【0025】これらのベーカリー製品は、上述の3種の
添加剤の少なくとも1つ、好ましくは3種の添加剤を本
来の生地(ただ1つの生地が使用される場合)又は本来
の生地の1つ、好ましくは2つの生地(イーストを含有
するもの及びイーストを含有しないものの両方が使用さ
れる場合)に配合することによっても改善される。
【0026】「徐々に作用する酸性化剤」としては、特
にグルコノ−δ−ラクトン(Roquette社から市販されて
いる)が使用される。この酸性化剤の使用量は、一般
に、小麦粉1000重量部当たり2−10重量部である。
【0027】この「徐々に作用する酸化剤」は、水性媒
体中に置かれる際、徐々に加水分解されて酸を放出する
薬剤でる。たとえば、グルコノ−δ−ラクトンは水性媒
体中において数分間で加水分解され、グルコン酸を放出
する。温度が高ければ高いほど、加水分解は速い。
【0028】「徐々に作用する酸性化剤」は、デンプン
の凝固に対しては遅延効果を発揮し、その結果、改善さ
れたテキスチャー(通常の酸性化剤又は酸性化剤の不存
在下では得られない)を有する焼上り製品を得ることが
可能となる。
【0029】「水を保持する濃厚化及び/又はゲル化
剤」としては、たとえばカルボキシメチルセルロース及
びその誘導体(ナトリウム体)、又は多糖(ガーゴム、
キサンタン)又はアルギン酸塩(たとえばアルギン酸ナ
トリウム)が使用される。この薬剤の使用量は、一般に
小麦粉1000重量部当たり2−10重量部である。
【0030】この「水を保持する濃厚化及び/又はゲル
化剤」の役割は、発酵の間及び焼成の間に放出される蒸
気及び/又はガスを保持する助けをすることであり、改
善された進展(development)が得られる。また、任意
に存在する「徐々に作用する酸性化剤」を加水分解する
ための水を提供するように作用する。
【0031】「脂肪分解酵素」としては、特にリパーゼ
又は脂肪酸エステラーゼが使用される。一般に、小麦粉
1kg当たり12−120LCA単位に相当する量で配合される。
LCA単位は、ROHM社によりドキュメント50−1−16−E
(この会社から入手可能である)において定義された酵
素単位である。このLCA単位は、基質(グリセリルトリ
ブチレート)に対するリパーゼ活性の測定に基くもので
ある。脂肪分解酵素活性を定義する公式の基準はない。
脂肪分解酵素は、脂肪分子を攻撃し、乳化及び/又は芳
香特性を有する減成生成物を生成する作用のため使用さ
れる。
【0032】上述の3種の添加剤が同時に使用される際
には、これらは、パン生地に添加される前に、好ましく
は相互に予め混合される(必ずしも必要ではない)。
【0033】上述の3種の添加剤に加えて、本発明の製
品の製造に使用されるパン生地に、他の食品用の改良剤
(たとえば乳化剤等)を添加することも可能である。
【0034】脂肪はマーガリン又はバターである。
【0035】下記の実施例により、本発明はさらに明確
に理解されるであろう。これらの実施例において、特に
表示しないかぎり、「部」は「重量部」を意味する。
【0036】
【実施例1】イースト含有生地からの低温凍結クロワッサン用生地片
の製造 A)薄片状イースト含有生地の処方 DUOブランドのパン用小麦粉(CERES社より市販されている)1000g 砂糖 80−120g 圧縮ベーカー用イースト(乾燥物含量約30−35%) 75g 水 550g (水500g+卵1個) 塩 20gB)生地の調製 −小麦粉と砂糖とをよく混合する。 −水、卵(必要な場合)及びイーストを添加し、ついで
混合する。 −塩を添加し、ついでこねる(生地の温度が20℃を越
えないようにすることが望ましい)。
【0037】C)生地片の調製 生地1000gをとり、シート状に延ばし、その上に、マー
ガリン及び/又はバター300−500gを拡げ、2つ折り1
回、ついで3つ折り3回で折返しを行う。これにより脂
肪層の数は54となる。
【0038】折返した生地を厚さ約3.5mmとなるまで延
ばす。この生地を三角形の小片(各々50g)に切り分
け、各小片を巻き上げて生地片とする。
【0039】この生地片を−35℃で低温凍結する。
【0040】D)低温凍結した生地片の使用 生地片からクロワッサンを製造する必要が生じた際に
は、フリーザーから取出した直後に、生地片をオーブン
内で焼成すればよい。たとえば、オーブンを215℃に予
熱し、その内に低温凍結生地片を入れ、クロワッサンの
光沢を改善するためには任意にオーブンに水蒸気を注入
し、ついで約22分間焼く。これにより、販売用のクロワ
ッサンが得られる。焼成の間に脂肪の放出は見られな
い。焼成の間の容積の増大(すなわち、焼上ったクロワ
ッサン/低温凍結した生のクロワッサンの容量の比)は
約3−3.5である。
【0041】比較例 上記実施例と同様に操作して、ただし折返し操作を3つ
折りを3回行うことによって実施し、脂肪層の数を27と
した。
【0042】焼成時、脂肪は生地から放出されており、
クロワッサンは好適に進展しない。
【0043】
【実施例2】2種類の生地からなる低温凍結生地片の製造 A)基本処方 1)イーストを含有しない生地 標準組成 DUOブランドのパン用小麦粉(CERES社より市販されている)1000g 水 600g 砂糖 70g 塩 10g 添加剤 グルコノ−δ−ラクトン(ROQUETTE社製) 5g TYLOSE(粘度10Paを有するカルボキシメチルセルロース、HOECHST社製) 5g 活性度1200LCA/gを有するリパーゼ(Rohm社から2212Eとして市販されてい る) 0.005g 2)イースト含有生地 標準組成 パン用小麦粉(DUO) 1000g 水 600g ベーカー用イースト(圧縮ペースト形) 75g 塩 20g 添加剤 グルコノ−δ−ラクトン 5g TYLOSE 5g リパーゼ「2212E」 0.05g 乳化剤、ヘミセルラーゼ及びアミラーゼ(1414/12、CERES製)を包含して なる市販焼成改良剤の混合物 15gB)生地の調製 1)イーストを含有しない生地 −水を除くすべての成分をよく混合する。 −水を添加する。 −5分間こねる。 −冷蔵庫において4℃に30分間放置する。
【0044】2)イースト含有生地 −水、イースト及び塩を除くすべての成分をよく混合す
る。 −水及びイーストを添加し、混合する。 −塩を添加し、こねる(生地の温度が20℃を越えないよ
うにすることが望ましい)。
【0045】3)生地片の調製 a)第1の方法 イーストを含有しないシート状の生地1000gを取り、そ
の上にマーガリン800gを拡げる。これを3つ折りに
し、ついで折返した薄片状の生地を厚さ約7mmに延ば
す。
【0046】一方、イースト含有生地1000gを厚さ約5
mmとなるまで延ばす。薄片状の生地をイースト含有生地
の上に重ねる。
【0047】全体を3つ折り2回で折返し、再び3つ折
り1回、つづいて2つ折り1回で折返す。ついで、生地
を厚さ約3.5mmとなるまで延ばす。この生地を三角片
(各々約50g)に切り分け、各片を巻き上げて生地片と
する。
【0048】これらの生地片を、たとえば−35℃で低温
凍結する。脂肪層の総数は162である。
【0049】生地片を実施例1と同様にして焼成する。
これにより、高品質のおいしそうなクロワッサンが得ら
れた。焼成の間における容積の増加は約5であった。
【0050】b)第2の方法 イーストを含有しないシート状の生地1000gを取り、同
様に、シート状のイースト含有生地1000gを取る。イー
ストを含有しない生地のシートを、イースト含有生地の
シートの上に重ね、ついで、イーストを含有しない生地
のシートの上にマーガリン800gを拡げる。
【0051】得られる積層構造体を実施例1に記載の如
く折返して、マーガリン層の数を54とする。生地を厚さ
約3.5mmとなるまで延ばし、この生地から三角形の片
(各々50g)に切り分け、各片を巻き上げて生地片とす
る。
【0052】この生地片を、たとえば−35℃で低温凍結
する。なお、脂肪層の総数は54である。
【0053】生地片を実施例1と同様にして焼成する。
これにより、高品質のおいしそうなクロワッサンが得ら
れた。焼成の間における容積の増大は約5であった。
【0054】
【実施例3】実施例2と同様にして、ただしグルコノ−
δ−ラクトン、Tylose及びリパーゼを添加しないで操作
を行った。
【0055】生地片の焼成後、クロワッサンが得られ
た。このクロワッサンは実施例1で得られたものよりは
進展が少ないが、非常に満足できる品質のものであり、
現在市販されている製品よりも優れていた。
【0056】
【実施例4】イースト含有生地のみからの低温凍結生地片の製造 実施例1のイースト含有生地1000gをシート状に延ば
し、その上にマーガリン300gの層を拡げた。これを3
つ折し、この折返した薄片状のイースト含有生地を厚さ
約7mmに延ばした。
【0057】全体を3つ折り2回、再び3つ折り1回、
つづいて2つ折り1回で折返した。生地を厚さ約3.5mm
となるまで延ばし、三角形の片(各々50g)に切り分
け、各片を巻き上げて生地片とした。
【0058】この生地片を、たとえば−35℃で低温凍結
させた。なお、脂肪層の総数は162である。
【0059】生地片を実施例1と同様にして焼成した。
得られたクロワッサンは高品質であり、実施例2で得ら
れたクロワッサンと同等のものであった。
【0060】折返した生地の切り残し部分(全体の10−
15%)については再利用できるため、本発明の経済性の
改善に有効である。
【0061】本発明は、専門のベーカー用及び消費者用
の両方を目的とするものである。
【0062】上述の具体例は単なる例であって、本発明
の精神を逸脱することなく、同等の技術での置換により
変形、変更されうるものである。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】解凍又は中間発酵させることなくクロワッ
    サン又は他の同等のベーカリー製品に直接に焼成される
    低温凍結されたパン生地片において、複数の脂肪層及び
    複数のイースト含有生地層とを包含してなり、総数50以
    上の脂肪層を含有することを特徴とする、低温凍結パン
    生地片。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、さらに、イ
    ーストを含有しないパン生地の複数の層を包含してな
    る、低温凍結パン生地片。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のものにおいて、さら
    に、徐々に作用する酸性化剤、水を保持する濃厚化及び
    /又はゲル化剤、及び脂肪分解酵素の少なくとも1つの
    添加剤を含有してなる、低温凍結パン生地片。
  4. 【請求項4】請求項3記載のものにおいて、前記添加剤
    のすべてを含有する、低温凍結パン生地片。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載のものにおいて、徐々
    に作用する酸性化剤がグリコノ−δ−ラクトンである、
    低温凍結パン生地片。
  6. 【請求項6】請求項3又は4記載のものにおいて、前記
    濃厚化及び/又はゲル化剤が、カルボキシメチルセルロ
    ース及びその誘導体、ガーゴム及びアルギン酸塩の中か
    ら選ばれるものである、低温凍結パン生地片。
  7. 【請求項7】請求項3又は4記載のものにおいて、前記
    脂肪分解酵素がリパーゼである、低温凍結パン生地片。
  8. 【請求項8】解凍又は中間発酵させることなくクロワッ
    サン又は他の同等のベーカリー製品に直接に焼成される
    低温凍結されたパン生地片の製法において、a)イース
    ト含有生地を調製し、b)得られた生地をシート状に延
    ばすと共に、この上に脂肪の層を重ね、c)脂肪層の総
    数が50以上となるまで全体を折返し、d)折返した生地
    を所望の厚さが得られるまで延ばし、この生地からパン
    生地片を調製し、及びe)このパン生地片を低温凍結す
    ることを特徴とする、低温凍結パン生地片の製法。
  9. 【請求項9】解凍又は中間発酵させることなくクロワッ
    サン又は他の同等のベーカリー製品に直接に焼成される
    低温凍結されたパン生地片の製法において、i)イース
    トを含有しない生地を調製し、ii)イースト含有生地を
    調製し、iii)得られた生地をシート状に延ばし、iv)
    順次、イースト含有生地の層、イーストを含有しない生
    地の層及び脂肪層でなる連続体の少なくとも1つを含有
    してなる積層構造体を調製すると共に、前記脂肪層の総
    数が50以上となるまで該構造体を折返し、v)この折返
    した生地を所望の厚さが得られるまで延ばし、この生地
    からパン生地片を調製し、及びvi)このパン生地片を低
    温凍結することを特徴とする、低温凍結パン生地片の製
    法。
  10. 【請求項10】請求項8又は9記載の製法において、脂
    肪層の総数が80−500である、低温凍結パン生地片の製
    法。
  11. 【請求項11】請求項10記載の製法において、脂肪層の
    総数が80−240である、低温凍結パン生地片の製法。
  12. 【請求項12】請求項8−11のいずれか1項記載の製法
    において、前記a)及びb)で調製された生地の少なく
    とも1つに、徐々に作用する酸性化剤、水を保持する濃
    厚化及び/又はゲル化剤、及び脂肪分解酵素の少なくと
    も1つの添加剤を配合する、低温凍結パン生地片の製
    法。
  13. 【請求項13】請求項12記載の製法において、前記3種
    の添加剤を配合する、低温凍結パン生地片の製法。
  14. 【請求項14】請求項12又は13記載の製法において、徐
    々に作用する酸性化剤としてグルコノ−δ−ラクトンを
    配合する、低温凍結パン生地片の製法。
  15. 【請求項15】請求項12又は13記載の製法において、脂
    肪分解酵素としてリパーゼを配合する、低温凍結パン生
    地片の製法。
  16. 【請求項16】請求項12又は13記載の製法において、カ
    ルボキシメチルセルロース及びその誘導体、ガーゴム及
    びアルギン酸塩の中から選ばれる濃厚化及び/又はゲル
    化剤を配合する、低温凍結パン生地片の製法。
  17. 【請求項17】請求項1−7記載の低温凍結パン生地片
    を直接焼成することによって得られたものである、クロ
    ワッサン及び他の同等のベーカリー製品。
JP5085300A 1992-03-20 1993-03-19 低温凍結クロワッサン生地片 Expired - Lifetime JPH082238B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9203365 1992-03-20
FR9203365A FR2688658A1 (fr) 1992-03-20 1992-03-20 Patons de croissants et autres produits de boulangerie, surgeles, prets a cuire, procede pour leur fabrication, et produits cuits obtenus.

Publications (2)

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