JPH06145777A - 溶融塩浴液中のスラッジ除去方法および装置 - Google Patents
溶融塩浴液中のスラッジ除去方法および装置Info
- Publication number
- JPH06145777A JPH06145777A JP29859692A JP29859692A JPH06145777A JP H06145777 A JPH06145777 A JP H06145777A JP 29859692 A JP29859692 A JP 29859692A JP 29859692 A JP29859692 A JP 29859692A JP H06145777 A JPH06145777 A JP H06145777A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】溶融塩浴液中のスラッジを確実に除去すること
ができ、ソルトが廃棄されることを有効に阻止し得ると
ともに、繰り返しの使用に適する。 【構成】溶融塩浴槽12の外部に設けられ、前記溶融塩
浴槽12との間で溶融塩浴液14を循環可能なスラッジ
分離容器16と、このスラッジ分離容器16内に配設さ
れるハニカム形状のコーディエライトセラミックス製ま
たはムライトセラミックス製フイルタ部材18とを備え
る。
ができ、ソルトが廃棄されることを有効に阻止し得ると
ともに、繰り返しの使用に適する。 【構成】溶融塩浴槽12の外部に設けられ、前記溶融塩
浴槽12との間で溶融塩浴液14を循環可能なスラッジ
分離容器16と、このスラッジ分離容器16内に配設さ
れるハニカム形状のコーディエライトセラミックス製ま
たはムライトセラミックス製フイルタ部材18とを備え
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融塩浴液中に混入す
るスラッジを除去するための溶融塩浴液中のスラッジ除
去方法および装置に関する。
るスラッジを除去するための溶融塩浴液中のスラッジ除
去方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車部品であるクランクシャ
フト等の鉄系金属部品を表面硬化処理するための装置と
して、塩浴軟窒化処理装置が使用されている。この塩浴
軟窒化処理装置は、塩浴剤を所定の温度に加熱溶融した
塩浴液中に鉄系金属部品を浸漬させることにより、この
鉄系金属部品に表面硬化処理を施すよう構成されてい
る。
フト等の鉄系金属部品を表面硬化処理するための装置と
して、塩浴軟窒化処理装置が使用されている。この塩浴
軟窒化処理装置は、塩浴剤を所定の温度に加熱溶融した
塩浴液中に鉄系金属部品を浸漬させることにより、この
鉄系金属部品に表面硬化処理を施すよう構成されてい
る。
【0003】この場合、上記表面硬化作業に伴って、溶
融塩浴液中に混入するスラッジが経時的に増加し、被処
理材である鉄系金属部品の処理品質の低下等が惹起され
てしまう。このため、溶融塩浴液中のスラッジを除去す
べく、従来より種々の方法が行われており、例えば金属
網等で形成されたポットが溶融塩浴炉内に配設された状
態で溶融塩浴液が攪拌されることによってスラッジを浮
遊させ、該攪拌が停止されてこのポットの底部に沈澱し
たスラッジを前記ポットと一体的に溶融塩浴炉から取り
出す方法が知られている(以下、第1従来例という)。
融塩浴液中に混入するスラッジが経時的に増加し、被処
理材である鉄系金属部品の処理品質の低下等が惹起され
てしまう。このため、溶融塩浴液中のスラッジを除去す
べく、従来より種々の方法が行われており、例えば金属
網等で形成されたポットが溶融塩浴炉内に配設された状
態で溶融塩浴液が攪拌されることによってスラッジを浮
遊させ、該攪拌が停止されてこのポットの底部に沈澱し
たスラッジを前記ポットと一体的に溶融塩浴炉から取り
出す方法が知られている(以下、第1従来例という)。
【0004】また、特開昭56−127176号公報に
開示されているように、溶融塩浴槽内の溶融塩浴液がポ
ンプ等によりこの溶融塩浴槽外に設けられた分離容器に
循環されるとともに、この分離容器内に配置された繊維
状細線の塊状のスラッジ補集部材でスラッジが分離さ
れ、該補集部材と前記スラッジとを一体的に廃棄する方
法が知られている(以下、第2従来例という)。
開示されているように、溶融塩浴槽内の溶融塩浴液がポ
ンプ等によりこの溶融塩浴槽外に設けられた分離容器に
循環されるとともに、この分離容器内に配置された繊維
状細線の塊状のスラッジ補集部材でスラッジが分離さ
れ、該補集部材と前記スラッジとを一体的に廃棄する方
法が知られている(以下、第2従来例という)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例では、スラッジ除去作業中に溶融塩浴炉の稼働
が休止されるため、塩浴軟窒化処理装置の稼働効率が大
幅に低下してしまう。しかも、分離されたスラッジ中に
多量に含まれている塩浴基剤のソルトがこのスラッジと
共に廃棄されている。このため、溶融塩浴炉にソルトを
頻繁に補充しなければならず、ランニングコストが増加
するという問題が指摘されている。
1従来例では、スラッジ除去作業中に溶融塩浴炉の稼働
が休止されるため、塩浴軟窒化処理装置の稼働効率が大
幅に低下してしまう。しかも、分離されたスラッジ中に
多量に含まれている塩浴基剤のソルトがこのスラッジと
共に廃棄されている。このため、溶融塩浴炉にソルトを
頻繁に補充しなければならず、ランニングコストが増加
するという問題が指摘されている。
【0006】また、上記第2従来例では、分離容器の底
部に分離されたスラッジおよび該スラッジが付着された
補集部材が沈降するとともに、塩浴基剤のソルトもこの
分離容器の底部に溜まってしまう。従って、スラッジお
よび補集部材と共にソルトが廃棄されてしまい、ランニ
ングコストの増加が惹起される。さらに、一度使用され
た補集部材にはスラッジが複雑に絡み合っているため、
この補集部材を繰り返し使用することができず、不経済
であるという不具合が生ずる。
部に分離されたスラッジおよび該スラッジが付着された
補集部材が沈降するとともに、塩浴基剤のソルトもこの
分離容器の底部に溜まってしまう。従って、スラッジお
よび補集部材と共にソルトが廃棄されてしまい、ランニ
ングコストの増加が惹起される。さらに、一度使用され
た補集部材にはスラッジが複雑に絡み合っているため、
この補集部材を繰り返し使用することができず、不経済
であるという不具合が生ずる。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、溶融塩浴液中のスラッジを確実に除去することが
でき、ソルトが廃棄されることを有効に阻止し得るとと
もに、繰り返しの使用に適した溶融塩浴液中のスラッジ
除去方法および装置を提供することを目的とする。
あり、溶融塩浴液中のスラッジを確実に除去することが
でき、ソルトが廃棄されることを有効に阻止し得るとと
もに、繰り返しの使用に適した溶融塩浴液中のスラッジ
除去方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、溶融塩浴槽外に設けられたスラッジ分
離容器内にハニカム形状のセラミックス製フイルタ部材
を配設する過程と、前記溶融塩浴槽内の溶融塩浴液を前
記スラッジ分離容器に循環させて該溶融塩浴液中のスラ
ッジを前記フイルタ部材で除去する過程と、を備えるこ
とを特徴とする。
めに、本発明は、溶融塩浴槽外に設けられたスラッジ分
離容器内にハニカム形状のセラミックス製フイルタ部材
を配設する過程と、前記溶融塩浴槽内の溶融塩浴液を前
記スラッジ分離容器に循環させて該溶融塩浴液中のスラ
ッジを前記フイルタ部材で除去する過程と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0009】さらに、前記溶融塩浴液中のスラッジを前
記フイルタ部材で除去した後に、該フイルタ部材に超音
波洗浄作業を施す過程を備えると好適である。
記フイルタ部材で除去した後に、該フイルタ部材に超音
波洗浄作業を施す過程を備えると好適である。
【0010】さらにまた、前記フイルタ部材は、コーデ
ィエライトセラミックス製またはムライトセラミックス
製であることが好ましい。
ィエライトセラミックス製またはムライトセラミックス
製であることが好ましい。
【0011】さらに、本発明は、溶融塩浴槽外に設けら
れ、前記溶融塩浴槽との間で溶融塩浴液を循環可能なス
ラッジ分離容器と、前記スラッジ分離容器内に配設され
るハニカム形状のコーディエライトセラミックス製また
はムライトセラミックス製フイルタ部材と、を備えるこ
とを特徴とする。
れ、前記溶融塩浴槽との間で溶融塩浴液を循環可能なス
ラッジ分離容器と、前記スラッジ分離容器内に配設され
るハニカム形状のコーディエライトセラミックス製また
はムライトセラミックス製フイルタ部材と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の溶融塩浴液中のスラッジ除去方法およ
び装置では、溶融塩浴槽内の溶融塩浴液がスラッジ分離
容器に循環されると、このスラッジ分離容器内に配設さ
れたセラミックス製フイルタ部材を介して該溶融塩浴液
中のスラッジが分離される。その際、フイルタ部材がハ
ニカム形状を有しているため表面積が大きく、溶融塩浴
液中のスラッジを効果的に付着させることができるとと
もに、ソルトの通過性が良好となって廃棄されるソルト
を可及的に低減させることが可能になる。
び装置では、溶融塩浴槽内の溶融塩浴液がスラッジ分離
容器に循環されると、このスラッジ分離容器内に配設さ
れたセラミックス製フイルタ部材を介して該溶融塩浴液
中のスラッジが分離される。その際、フイルタ部材がハ
ニカム形状を有しているため表面積が大きく、溶融塩浴
液中のスラッジを効果的に付着させることができるとと
もに、ソルトの通過性が良好となって廃棄されるソルト
を可及的に低減させることが可能になる。
【0013】さらに、スラッジ分離容器内でスラッジが
付着されたフイルタ部材は、超音波洗浄作業が施され
て、該フイルタ部材から前記スラッジが分離されるた
め、このフイルタ部材を新たなスラッジ除去作業に使用
することができる。
付着されたフイルタ部材は、超音波洗浄作業が施され
て、該フイルタ部材から前記スラッジが分離されるた
め、このフイルタ部材を新たなスラッジ除去作業に使用
することができる。
【0014】さらにまた、フイルタ部材は、多孔質なコ
ーディエライトセラミックス製またはムライトセラミッ
クス製であるため、スラッジを一層効果的に付着させる
ことができ、該スラッジの除去作業を効率的かつ確実に
遂行することが可能になる。
ーディエライトセラミックス製またはムライトセラミッ
クス製であるため、スラッジを一層効果的に付着させる
ことができ、該スラッジの除去作業を効率的かつ確実に
遂行することが可能になる。
【0015】
【実施例】本発明に係る溶融塩浴液中のスラッジ除去方
法を、これを実施するための装置との関連で実施例を挙
げて以下詳細に説明する。
法を、これを実施するための装置との関連で実施例を挙
げて以下詳細に説明する。
【0016】図1において、参照符号10は、本実施例
に係るスラッジ除去装置を示す。このスラッジ除去装置
10は、溶融塩浴槽12の外部に設けられ、前記溶融塩
浴槽12との間で溶融塩浴液14を循環可能なスラッジ
分離容器16と、このスラッジ分離容器16内に配設さ
れるハニカム形状のコーディエライトセラミックス製ま
たはムライトセラミックス製フイルタ部材18とを備え
る。
に係るスラッジ除去装置を示す。このスラッジ除去装置
10は、溶融塩浴槽12の外部に設けられ、前記溶融塩
浴槽12との間で溶融塩浴液14を循環可能なスラッジ
分離容器16と、このスラッジ分離容器16内に配設さ
れるハニカム形状のコーディエライトセラミックス製ま
たはムライトセラミックス製フイルタ部材18とを備え
る。
【0017】溶融塩浴槽12は、インコネル製の槽体2
0を備え、この槽体20に溶融塩浴液14が充填されて
おり、この溶融塩浴液14中に管体22の一端側が浸漬
される。この管体22の一端部には図示しないポンプが
接続されており、該管体22の他端部がスラッジ分離容
器16の上端部に連結されている。
0を備え、この槽体20に溶融塩浴液14が充填されて
おり、この溶融塩浴液14中に管体22の一端側が浸漬
される。この管体22の一端部には図示しないポンプが
接続されており、該管体22の他端部がスラッジ分離容
器16の上端部に連結されている。
【0018】スラッジ分離容器16は、槽体20の上端
に設けられたフレーム部材24に載置されており、その
側面に複数の孔部26が形成されるとともに、その底部
28も側面と同様な孔部26が形成されている。スラッ
ジ分離容器16の上部には、管体22から吐出される溶
融塩浴液14をこのスラッジ分離容器16内の広い範囲
に分散させるとともに、吐出される溶融塩浴液14の圧
力を減少させて一部のフィルタ部材18に該溶融塩浴液
14が集中することを阻止すべく、孔部26を備えた分
散部材29が固着される。
に設けられたフレーム部材24に載置されており、その
側面に複数の孔部26が形成されるとともに、その底部
28も側面と同様な孔部26が形成されている。スラッ
ジ分離容器16の上部には、管体22から吐出される溶
融塩浴液14をこのスラッジ分離容器16内の広い範囲
に分散させるとともに、吐出される溶融塩浴液14の圧
力を減少させて一部のフィルタ部材18に該溶融塩浴液
14が集中することを阻止すべく、孔部26を備えた分
散部材29が固着される。
【0019】図2に示すように、フイルタ部材18は、
直径Dが10mm〜100mm、厚さHが3mm〜50
mmの円板形状であり、1mm角〜5mm角のセル30
が10個〜500個の範囲で設けられている。なお、フ
イルタ部材18を一辺が10mm〜100mmの四角形
状に構成することもできる。
直径Dが10mm〜100mm、厚さHが3mm〜50
mmの円板形状であり、1mm角〜5mm角のセル30
が10個〜500個の範囲で設けられている。なお、フ
イルタ部材18を一辺が10mm〜100mmの四角形
状に構成することもできる。
【0020】次に、このように構成されるスラッジ除去
装置10の動作を、本実施例に係るスラッジ除去方法と
の関連で説明する。
装置10の動作を、本実施例に係るスラッジ除去方法と
の関連で説明する。
【0021】溶融塩浴槽12内の塩浴剤が所定の温度に
加熱されることにより、溶融塩浴液14が得られる。そ
して、この溶融塩浴液14中に被処理材である鉄系金属
部品が所定時間だけ浸漬されることにより、この鉄系金
属部品の表面硬化処理、すなわち窒化処理が施される。
加熱されることにより、溶融塩浴液14が得られる。そ
して、この溶融塩浴液14中に被処理材である鉄系金属
部品が所定時間だけ浸漬されることにより、この鉄系金
属部品の表面硬化処理、すなわち窒化処理が施される。
【0022】上記窒化処理が継続されると、溶融塩浴液
14中に蓄積されるスラッジが増加するため、必要に応
じてこのスラッジを除去する作業が行われる。すなわ
ち、スラッジ除去装置10を構成するスラッジ分離容器
16内には、複数個のフイルタ部材18が予め配設され
ており、図示しないポンプが駆動されて溶融塩浴槽12
内の溶融塩浴液14が管体22を介して汲み上げられ
る。この管体22内の溶融塩浴液14は、スラッジ分離
容器16の上部側から分散部材29の孔部26を介して
このスラッジ分離容器16内に供給され、複数のフイル
タ部材18でスラッジが除去された後、底部28の孔部
26を通過して下部側の孔部26から溶融塩浴槽12内
に戻される。
14中に蓄積されるスラッジが増加するため、必要に応
じてこのスラッジを除去する作業が行われる。すなわ
ち、スラッジ除去装置10を構成するスラッジ分離容器
16内には、複数個のフイルタ部材18が予め配設され
ており、図示しないポンプが駆動されて溶融塩浴槽12
内の溶融塩浴液14が管体22を介して汲み上げられ
る。この管体22内の溶融塩浴液14は、スラッジ分離
容器16の上部側から分散部材29の孔部26を介して
このスラッジ分離容器16内に供給され、複数のフイル
タ部材18でスラッジが除去された後、底部28の孔部
26を通過して下部側の孔部26から溶融塩浴槽12内
に戻される。
【0023】この場合、本実施例では、フイルタ部材1
8がハニカム形状を有しているために、スラッジの捕集
性が確保されるとともに、塩浴基剤のソルトが容易に通
過してこのフイルタ部材18に該ソルトが残留すること
がない。
8がハニカム形状を有しているために、スラッジの捕集
性が確保されるとともに、塩浴基剤のソルトが容易に通
過してこのフイルタ部材18に該ソルトが残留すること
がない。
【0024】ここで、ハニカムを構成する各セル30の
寸法が大きすぎると、溶融塩浴液14の通過性はよいが
スラッジが捕集されずに溶融塩浴槽12内に戻ってしま
う一方、該セル30の寸法が小さすぎると、捕集された
スラッジ等により目詰まりが惹起され、ソルトが残留さ
れるおそれがある。従って、フイルタ部材18の寸法
を、直径Dが10mm〜100mm、厚さHが3mm〜
50mmに設定するとともに、各セル30を、1mm角
〜5mm角で10個〜500個設けることにより、スラ
ッジの捕集性とソルトの通過性とを有効に維持すること
ができ、廃棄されるソルトが可及的に低減されてランニ
ングコストの増加を有効に阻止することが可能になる。
寸法が大きすぎると、溶融塩浴液14の通過性はよいが
スラッジが捕集されずに溶融塩浴槽12内に戻ってしま
う一方、該セル30の寸法が小さすぎると、捕集された
スラッジ等により目詰まりが惹起され、ソルトが残留さ
れるおそれがある。従って、フイルタ部材18の寸法
を、直径Dが10mm〜100mm、厚さHが3mm〜
50mmに設定するとともに、各セル30を、1mm角
〜5mm角で10個〜500個設けることにより、スラ
ッジの捕集性とソルトの通過性とを有効に維持すること
ができ、廃棄されるソルトが可及的に低減されてランニ
ングコストの増加を有効に阻止することが可能になる。
【0025】特に、フイルタ部材18が、多孔質のコー
ディエライトセラミックスまたはムライトセラミックス
で形成されるためにスラッジの吸着性が向上し、該スラ
ッジを確実に捕集することができるという効果が得られ
る。
ディエライトセラミックスまたはムライトセラミックス
で形成されるためにスラッジの吸着性が向上し、該スラ
ッジを確実に捕集することができるという効果が得られ
る。
【0026】また、分散部材29を介して溶融塩浴液1
4が広い範囲に分散されるため、一部のフィルタ部材1
8にこの溶融塩浴液14が集中することがなく、該フィ
ルタ部材18の部分的劣化を阻止することができる。
4が広い範囲に分散されるため、一部のフィルタ部材1
8にこの溶融塩浴液14が集中することがなく、該フィ
ルタ部材18の部分的劣化を阻止することができる。
【0027】上記スラッジ除去作業が所定時間行われた
後にスラッジ除去装置10の駆動が停止され、スラッジ
分離容器16が、フイルタ部材18を収容した状態でフ
レーム部材24から取り出される。次に、このスラッジ
分離容器16は、図示しない超音波洗浄装置に配置され
て所定の超音波洗浄作業が遂行され、フイルタ部材18
に付着しているスラッジがこのフイルタ部材18から分
離される。そして、スラッジが除去されたフイルタ部材
18は、スラッジ分離容器16と共にフレーム部材24
に載置され、新たなスラッジ除去作業に使用される。
後にスラッジ除去装置10の駆動が停止され、スラッジ
分離容器16が、フイルタ部材18を収容した状態でフ
レーム部材24から取り出される。次に、このスラッジ
分離容器16は、図示しない超音波洗浄装置に配置され
て所定の超音波洗浄作業が遂行され、フイルタ部材18
に付着しているスラッジがこのフイルタ部材18から分
離される。そして、スラッジが除去されたフイルタ部材
18は、スラッジ分離容器16と共にフレーム部材24
に載置され、新たなスラッジ除去作業に使用される。
【0028】従って、本実施例では、フイルタ部材18
が複数回の使用に適するため、従来の使い捨て捕集部材
を使用する場合に比べてランニングコストが大幅に削減
されるという利点が得られる。
が複数回の使用に適するため、従来の使い捨て捕集部材
を使用する場合に比べてランニングコストが大幅に削減
されるという利点が得られる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る溶融塩浴液中のスラッジ除
去方法および装置によれば、以下の効果乃至利点が得ら
れる。
去方法および装置によれば、以下の効果乃至利点が得ら
れる。
【0030】溶融塩浴槽内の溶融塩浴液がスラッジ分離
容器に循環されると、このスラッジ分離容器内に配設さ
れたセラミックス製フイルタ部材を介して該溶融塩浴液
中のスラッジが分離される。その際、フイルタ部材がハ
ニカム形状を有する多孔質材であるため、溶融塩浴液中
のスラッジを効果的に付着させることができるととも
に、ソルトの通過性が良好となって廃棄されるソルトを
可及的に低減させることが可能になる。これにより、ラ
ンニングコストの削減が容易に遂行される。
容器に循環されると、このスラッジ分離容器内に配設さ
れたセラミックス製フイルタ部材を介して該溶融塩浴液
中のスラッジが分離される。その際、フイルタ部材がハ
ニカム形状を有する多孔質材であるため、溶融塩浴液中
のスラッジを効果的に付着させることができるととも
に、ソルトの通過性が良好となって廃棄されるソルトを
可及的に低減させることが可能になる。これにより、ラ
ンニングコストの削減が容易に遂行される。
【0031】さらに、スラッジ分離容器内でスラッジが
付着されたフイルタ部材は、超音波洗浄作業が施される
ため、新たなスラッジ除去作業に繰り返して使用され
る。従って、使い捨て捕集部材を使用するものに比べて
相当に経済的となる。
付着されたフイルタ部材は、超音波洗浄作業が施される
ため、新たなスラッジ除去作業に繰り返して使用され
る。従って、使い捨て捕集部材を使用するものに比べて
相当に経済的となる。
【0032】さらにまた、フイルタ部材は、多孔質なコ
ーディエライトセラミックス製またはムライトセラミッ
クス製であるため、スラッジを効果的に付着させること
ができ、該スラッジの除去作業を効率的かつ確実に遂行
することが可能になる。
ーディエライトセラミックス製またはムライトセラミッ
クス製であるため、スラッジを効果的に付着させること
ができ、該スラッジの除去作業を効率的かつ確実に遂行
することが可能になる。
【図1】本発明の実施例に係る溶融塩浴液中のスラッジ
除去装置の概略構成図である。
除去装置の概略構成図である。
【図2】前記スラッジ除去装置を構成するフイルタ部材
の拡大斜視図である。
の拡大斜視図である。
10…スラッジ除去装置 12…溶融塩浴槽 14…溶融塩浴液 16…スラッジ分離容器 18…フイルタ部材 28…底部 30…セル
Claims (4)
- 【請求項1】溶融塩浴槽外に設けられたスラッジ分離容
器内にハニカム形状のセラミックス製フイルタ部材を配
設する過程と、 前記溶融塩浴槽内の溶融塩浴液を前記スラッジ分離容器
に循環させて該溶融塩浴液中のスラッジを前記フイルタ
部材で除去する過程と、 を備えることを特徴とする溶融塩浴液中のスラッジ除去
方法。 - 【請求項2】請求項1記載のスラッジ除去方法におい
て、前記溶融塩浴液中のスラッジを前記フイルタ部材で
除去した後に、該フイルタ部材に超音波洗浄作業を施す
過程を備えることを特徴とする溶融塩浴液中のスラッジ
除去方法。 - 【請求項3】請求項1または2記載のスラッジ除去方法
において、前記フイルタ部材は、コーディエライトセラ
ミックス製またはムライトセラミックス製であることを
特徴とする溶融塩浴液中のスラッジ除去方法。 - 【請求項4】溶融塩浴槽外に設けられ、前記溶融塩浴槽
との間で溶融塩浴液を循環可能なスラッジ分離容器と、 前記スラッジ分離容器内に配設されるハニカム形状のコ
ーディエライトセラミックス製またはムライトセラミッ
クス製フイルタ部材と、 を備えることを特徴とする溶融塩浴液中のスラッジ除去
装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4298596A JP2919201B2 (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | 溶融塩浴液中のスラッジ除去方法および装置 |
DE19934337374 DE4337374C2 (de) | 1992-11-09 | 1993-11-02 | Vorrichtung zum Entschlammen einer Salzschmelze |
FR9313331A FR2697761B1 (fr) | 1992-11-09 | 1993-11-09 | Methode et appareil pour l'elimination des boues d'un bain liquide de sels fondus. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4298596A JP2919201B2 (ja) | 1992-11-09 | 1992-11-09 | 溶融塩浴液中のスラッジ除去方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06145777A true JPH06145777A (ja) | 1994-05-27 |
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