JPH06145568A - インクジェット捺染用インク - Google Patents

インクジェット捺染用インク

Info

Publication number
JPH06145568A
JPH06145568A JP22075492A JP22075492A JPH06145568A JP H06145568 A JPH06145568 A JP H06145568A JP 22075492 A JP22075492 A JP 22075492A JP 22075492 A JP22075492 A JP 22075492A JP H06145568 A JPH06145568 A JP H06145568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
water
particles
disperse dye
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22075492A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kusaki
一男 草木
Toshiichi Nunoo
敏一 布生
Kazuyoshi Morimoto
和義 森本
Kazuo Iwata
一男 岩田
Michiyo Nishimura
三千代 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP22075492A priority Critical patent/JPH06145568A/ja
Publication of JPH06145568A publication Critical patent/JPH06145568A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル目詰まり等を生じることがなく、かつ
高濃度の捺染を可能にするインクジェット捺染用インク
を提供する。 【構成】 水に不溶または難溶性の分散染料及び水から
成り、上記分散染料が粒径0.1〜2.0μmで分散さ
れていると共に、1μm以下の粒子の占有率が85〜9
9体積%であり、積算体積90%での粒子径が0.1〜
0.8μmであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット捺染用
インクに係わり、さらに詳細にはポリエステル系繊維か
らなる布帛の印捺に適したインクジェット捺染用インク
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛に図柄を印捺する方法として
は、スクリーン捺染法,ローラ捺染法,ロータリースク
リーン捺染法,転写捺染法等が用いられてきたが、図柄
の変更毎にスクリーン枠,彫刻ローラ,転写紙等を用意
する必要があり、これらスクリーン枠,彫刻ローラ,転
写紙の作成はかなり高価であるため、かなりのロットを
生産しないと経済的な面で合わない点のみならず、ファ
ッションの多様化に迅速に対応出来ないという欠点を有
する。
【0003】これ等の欠点を解消するために、スキャナ
ーで見本を読み取り、コンピュータで画像処理を行い、
その結果をインクジェット方式で印捺する技術が開発さ
れてきており、これ等のインクジェット方式に用いるイ
ンクとしては、各種水溶性染料を有機溶剤や水に溶解さ
せたものが知られている。
【0004】そして、水溶性染料としては、直接染料,
酸性染料,反応性染料等が用いられてきたが、かかる染
料はポリエステル系繊維に応用できないという問題があ
った。
【0005】そこで、分散染料を用いたインクジェット
捺染用のインク開発がなされ、例えば特開昭50−59
108号公報には有機溶媒に分散染料を溶解させた分散
型のものが、また特開昭54−18974号公報には水
に分散染料を溶解させた分散型のものが提案されてい
る。
【0006】しかしながら溶解型のインクジェット捺染
用のインクは分散染料の溶解度が低く高濃度の捺染製品
が得られないという問題があり、一方分散型のインクジ
ェット捺染用のインクは高濃度の捺染製品は得られるも
のの分散染料の粒子が凝集し巨大粒子になったり、分散
性が完全でないためノズルに目詰まりが発生し、長時間
にわたって安定した印捺ができないという問題があっ
た。
【0007】これらの問題を解決するために特願平4−
88069号公報には、水または難溶性の分散染料,分
散剤,乾燥防止剤及び水から成り、上記分散染料が粒径
0.1〜5μmで分散されており、かつ上記分散剤が分
散染料に対して50〜150重量%含有されていると共
に、上記乾燥防止剤がインク全体に対して20〜70重
量%含有されているインクジェット捺染用インクが提案
されているが、未だノズルに目詰まりが若干発生し、長
時間にわたって安定した印捺ができないという問題があ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、分散染
料インクのインクジェット方式での布帛への捺染法につ
いて鋭意研究を続けた結果上記問題点が解消された新規
インクを見出し本発明を完成したものである。本発明の
目的は、ノズル目詰まり等を生じることがなく、かつ高
濃度の捺染を可能にするインクジェット捺染用インクを
提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、水に不溶
または難溶性の分散染料及び水から成り、上記分散染料
が粒径0.1〜2.0μmで分散されていると共に、1
μm以下の粒子の占有率が85〜99体積%であり、積
算体積90%での粒子径が0.1〜0.8μmであるこ
とを特徴とするインクジェット捺染用インクにより達成
される。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明に用いられる分散染料としては、ア
ントラキノン系,アゾ系,ニトロジフェニルアミン系,
メチン系,アミノケトン系,ケトイミン系等が挙げられ
る。これらの分散染料の好ましい含有量はインク全体に
対して1〜20重量%であり、更に好適には3〜15重
量%である。
【0012】そして、上記の分散染料は粒径0.1〜
2.0μm、好ましくは0.1〜1.5μmで分散され
ており、1μm以下の粒子の占有率が85〜99体積
%、好ましくは90〜99体積%であり、積算体積90
%での粒子径が0.1〜0.8μm、好ましくは0.1
〜0.6μmであることが必要である。分散染料の粒径
が2.0μmを超すとノズルの目詰まりが発生しやすく
不適当であり、全ての粒径を1μm以下にすることは効
果の割りに経済的でないため、1μmの粒子の占有率と
積算体積90%での粒子径を上記の範囲にすることが必
要となる。そして、分散染料の粒径を0.1〜2.0μ
m、1μm以下の粒子の占有率を85〜99体積%、積
算体積90%での粒子径が0.1〜0.8μmの範囲に
するためには、分散染料を水に分散した分散液をサウン
ドミル,サウンドグラインダー,アトライター等により
微粒子化し、次いでフィルターでロ過すること等を実施
すれば良い。
【0013】このような組成から成るインクジェット捺
染用インクの適用はノズル内に発熱抵抗素子を埋め込
み、その発熱によりインクを沸騰させ、その泡の圧力に
よりインクを吐出させるバブルジェット方式、圧電素子
に電気信号を加えて変形させインク室の体積変化を励起
してインク粒子を飛ばすパルスジェット方式、超音波振
動しているノズルからインクを加圧連続噴射させて粒子
化し、粒子を荷電量に制御一定電界中を通過偏向させ、
記録,非記録粒子に分けて記録する荷電制御方式等によ
り実施される。
【0014】本発明のインクジェット捺染用インクをポ
リエステル系繊維に印捺する場合、布帛にデンプン類
(デンプン,可溶性デンプン,水溶性デンプン誘導体
等)、水溶性のセルロース誘導体(カルボキシメチルセ
ルロース,ヒドロキシエチルセルロース,メチルセルロ
ース等)、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,ガム
類(ローカストビーンガム,グアーガム等)、水溶性タ
ンパク(ゼラチン,にかわ等)、水溶性の合成高分子化
合物(ポリアクリル酸ナトリウム,ポリビニルアルコー
ル,ポリエチレンオキシド,ポリビニルピロリドン,ポ
リアクリルアミド,ポリエチレンイミン,4級化水溶性
カチオンポリマー等)等の捺染用糊剤を付与し、滲みを
防止するようにすることが好ましい。そしてかかる布帛
を用いて上記のインクジェット方式にて、印捺した後、
布帛を熱処理することにより分散染料が繊維に固着する
ようになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。
【0016】尚、実施例および比較例中の数値の基本と
なる試験方法は次の通りである。 (1)測色 マクベス分光光度計M−2020型
(最大吸収波長におけるK/S値) (2)粒径の測度 測定機器 :島津製作所SALD−
1100 測定方法 :レーザ散乱による方法(ミー散乱) セルの種類:フローセル 測定温度 :20℃ 測定間隔 :1秒 測定回数 :5回
【0017】実施例1 ポリエチレンテレフタレート50d/18fを経糸に、
ポリエチレンテレフタレート50d/18fを緯糸に用
い、経糸密度110本/インチ,緯糸密度85本/イン
チで織成した平織物を準備し、この織物を公知の方法で
糊抜,精練,ヒートセット加工した。その後、この織物
にpH調整剤として酢酸0.5重量%,アルギン酸ナト
リウムとしてダックアルギンNSPH(紀文(株)製)
0.5重量%,水99重量%からなる処理液をパッディ
ングし、マングルで絞り率30%に絞った後、120℃
にて2分間乾燥した。
【0018】別に、分散染料(イエロー:Terasi
l Yellow 6GLSW,マゼンタ:Teras
il Red 3GS,シアン:Terasil B
r.Blue BGE 200%,ブラック:Tera
sil Black SRL200% 全てチバガイギ
ー社製)10重量部を水90重量部に分散させ、サンド
ミルにて5回微粒子化を行い、その後1μmのフィルタ
ー(東洋ロ紙No.5.C)にてロ過し、分散染料の微
粒子化物を得た。
【0019】次に、上記の分散染料の微粒子化物をパル
スジェット方式のインクジェットプリンターに搭載し、
8ドット/mmの連続プリントを上記前処理織物に実施
した。
【0020】次に、このようにして得た捺染織物を、1
20℃にて2分乾燥し、次いで210℃にて60秒間熱
処理し、ハイドロサルファイト2g/ l,ソーダ灰2g
/ lの水溶液にて90℃で5分還元洗浄をし、しかる後
洗浄,乾燥を行い実施例1の製品を得た。
【0021】比較例1 実施例1において微粒子化及びロ過を行わなかった以外
は、実施例1と同様の処理を行い、比較例1の製品を得
た。
【0022】実施例1及び比較例1で得られたインクの
粒度分布、1μm以下の粒子の占有率(体積%)、積算
体積90%での粒子径を表1に示す。また、実施例1及
び比較例1のインクを用いてインクジェット捺染した時
のノズルが目詰まりするまでの時間と、実施例1及び比
較例1で得た製品の最大吸収波長におけるK/S値を測
定した結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、実施例1のイン
クを用いてインクジェット捺染を行った時にノズルの目
詰まりはなく、実施例1のインクは良好な吐出性を示す
ことがわかる。また、実施例1で得られた製品は高濃度
の捺染布帛であることがわかる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のインクジ
ェット捺染用インクを用いると、分散染料の特性を生か
した色を高濃度に得ることができ、ファッションの多様
化に対応できる捺染が可能であり、非常に有用である。
また長時間にわたって目詰まり等を生ずる事がなく、生
産性の向上、品質の向上という効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に不溶または難溶性の分散染料及び水
    から成り、上記分散染料が粒径0.1〜2.0μmで分
    散されていると共に、1μm以下の粒子の占有率が85
    〜99体積%であり、積算体積90%での粒子径が0.
    1〜0.8μmであることを特徴とするインクジェット
    捺染用インク。
JP22075492A 1992-07-27 1992-07-27 インクジェット捺染用インク Pending JPH06145568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22075492A JPH06145568A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 インクジェット捺染用インク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22075492A JPH06145568A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 インクジェット捺染用インク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06145568A true JPH06145568A (ja) 1994-05-24

Family

ID=16756021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22075492A Pending JPH06145568A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 インクジェット捺染用インク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06145568A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998024850A1 (de) * 1996-12-02 1998-06-11 Basf Aktiengesellschaft Farbstoffzubereitungen, enthaltend methinfarbstoffe
EP1514969A1 (en) * 2003-09-12 2005-03-16 Konica Minolta Holdings, Inc. An ink-jet cloth printing ink and an ink-jet recording method
JP2005097381A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット用水系分散インクとインクジェット記録方法及びインクジェット捺染方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63159484A (ja) * 1986-12-23 1988-07-02 Mitsubishi Kasei Corp インクジエツト捺染用インクの製造方法
JPH02190337A (ja) * 1989-01-19 1990-07-26 Seiren Co Ltd 布はくのインクジェット印刷方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63159484A (ja) * 1986-12-23 1988-07-02 Mitsubishi Kasei Corp インクジエツト捺染用インクの製造方法
JPH02190337A (ja) * 1989-01-19 1990-07-26 Seiren Co Ltd 布はくのインクジェット印刷方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998024850A1 (de) * 1996-12-02 1998-06-11 Basf Aktiengesellschaft Farbstoffzubereitungen, enthaltend methinfarbstoffe
EP1514969A1 (en) * 2003-09-12 2005-03-16 Konica Minolta Holdings, Inc. An ink-jet cloth printing ink and an ink-jet recording method
US7344236B2 (en) 2003-09-12 2008-03-18 Konica-Minolta Holdings, Inc. Ink-jet cloth printing ink and an ink-jet recording method
JP2005097381A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット用水系分散インクとインクジェット記録方法及びインクジェット捺染方法
JP4539063B2 (ja) * 2003-09-24 2010-09-08 コニカミノルタホールディングス株式会社 インクジェット用水系分散インクとインクジェット記録方法及びインクジェット捺染方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2952134B2 (ja) インクジェットプリント方法、及び、プリント物
JP3584094B2 (ja) インクジェット捺染用布帛、捺染方法及び捺染物
JPH08176971A (ja) インクジェット捺染用インク、インクジェット捺染方法、転写捺染方法、捺染物、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、及び加工品
JPH0349311B2 (ja)
JPS61118477A (ja) インクジエツト捺染方法
JPH0726475A (ja) インクジェットプリント方法、及び、プリント物
JPH05255626A (ja) インクジェット捺染用インク
JPH08127981A (ja) インクジェット捺染用インク及びインクジェット捺染方法
JPH0885251A (ja) 捺染方法及びそれによって得られる捺染物
JP3176223B2 (ja) 捺染方法および捺染物
JPH06145568A (ja) インクジェット捺染用インク
JP2607448B2 (ja) インクジェット捺染方法
JP2952133B2 (ja) インクジェットプリント方法、及び、プリント物
JPS6321990A (ja) インクジエツト抜染方法
JP3234643B2 (ja) 捺染方法および捺染物
JP2883714B2 (ja) 布帛の捺染方法
JPS6366386A (ja) インクジエツト抜染方法
JPS61118474A (ja) インクジエツト記録用インク組成物
JPH08120576A (ja) インクジェット捺染用布帛、捺染方法及び捺染物
JP2003246946A (ja) インクジェット方式での布帛捺染用水性インク
JPH06145569A (ja) インクジェット捺染用インク
JPH0641878A (ja) インクジェット捺染方法
JPH06207132A (ja) インクジェット捺染用インク
JPS61118476A (ja) インクジエツト記録用インク組成物
JPH08127979A (ja) インクジェット捺染用布帛、捺染方法及び捺染物