JPH06145461A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH06145461A
JPH06145461A JP30331192A JP30331192A JPH06145461A JP H06145461 A JPH06145461 A JP H06145461A JP 30331192 A JP30331192 A JP 30331192A JP 30331192 A JP30331192 A JP 30331192A JP H06145461 A JPH06145461 A JP H06145461A
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JP
Japan
Prior art keywords
resistance
amorphous polyolefin
nylon
thermoplastic resin
rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP30331192A
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English (en)
Inventor
Eizou Touzaki
栄造 東崎
Sadafumi Furukawa
禎史 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 非晶性ポリオレフィン(A)60〜95重量
%、ポリアミド系樹脂(B)40〜5重量%、或いは非
晶性ポリオレフィン(A)60〜95重量%、ポリアミ
ド系樹脂(B)及びゴム様物質(C)40〜5重量%を
配合してなる熱可塑性樹脂組成物。 【効果】 射出成形、押出成形等により、容易に成形
品、フィルム、シート等に加工され、成形加工性、剛
性、耐傷付性、耐熱性、耐衝撃性、耐油性、耐薬品性、
耐水性、防湿性等の物性のバランスがきわめて良好でか
つ、フィルム、シート等成形加工時の外観の優れた製品
を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形や押出成形等
により、成形品、シートあるいは、フィルム等として利
用できる新規な熱可塑性樹脂組成物に関するものであ
る。更に詳しくは、非晶性ポリオレフィンとポリアミド
系樹脂或いは非晶性ポリオレフィン、ポリアミド系樹脂
とゴム様物質を配合する事により、物性バランス及び外
観、成形性、防湿性、耐熱性、耐衝撃性に優れた新規な
熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非晶性ポリオレフィンは、透明性、耐熱
性、耐薬品性、耐溶剤性、電気的性質、機械的強度、成
形性、寸法安定性に優れた特性を持っているが、非常に
脆く、射出成形や押出成形等により作製した成形品、シ
ートあるいはフィルムは、実用的には耐衝撃性が不足し
ており、非晶性ポリオレフィンの特性を損なわず強靭化
することが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非晶性ポリ
オレフィンとポリアミド系樹脂或いは非晶性ポリオレフ
ィン、ポリアミド系樹脂とゴム様物質を配合する事によ
り、成形加工性、剛性、耐傷付性、耐熱性、耐衝撃性、
耐油性、耐薬品性、耐水性、防湿性等の物性のバランス
がきわめて良好でかつ、フィルム、シート等成形加工時
の外観及び成形性の優れた新規な熱可塑性樹脂組成物を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、非晶性ポリオ
レフィン(A)60〜95重量%、ポリアミド系樹脂
(B)40〜5重量%、或いは非晶性ポリオレフィン
(A)60〜95重量%、ポリアミド系樹脂(B)及び
ゴム様物質(C)40〜5重量%を配合してなることを
特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関するものである。一
般に、耐衝撃性の不十分な樹脂の改善方法としては、そ
の樹脂よりも耐衝撃性良好な樹脂あるいはゴム様物質を
添加する事により改善することが行われている。しか
し、このような改善方法では他の特性、例えば、耐熱
性、機械的強度、耐薬品性、耐溶剤性等が損なわれ物性
バランスの良い材料にはならなかった。そこで検討した
結果、ポリアミド系樹脂を配合することにより耐衝撃性
が向上することを見いだし、更に鋭意検討した結果、ポ
リアミド系樹脂及びゴム様物質を配合することにより非
晶性ポリオレフィンの諸特性を損なうことなく耐衝撃性
改善効果が顕著に現れることを見いだし、本発明を完成
するに至った。
【0005】本発明に、用いられる非晶性ポリオレフィ
ン(A)とは、環状オレフィン構造を有する重合体であ
り、その構造及び性質より非晶性ポリオレフィンと言え
る。非晶性ポリオレフィンの例としては、下記の様な物
が挙げられる。例えば、一般式(1)で表されるジシク
ロペンタジエンの開環重合体またはその水添物。
【0006】
【化1】
【0007】この開環重合体は、単量体としてジシクロ
ペンタジエンを使用し、環状オレフィンの公知の開環重
合法により製造することができる。また、この開環重合
体の水素添加物も通常の水素添加反応法を利用して得る
ことができる。及びまた、一般式(2)または一般式
(3)で表される不飽和単量体からなる群から選ばれた
少なくとも一種の化合物等も挙げられる。これらは、シ
クロペンタジエン類と相応するオレフィン類、及び環状
オレフィン類とをディールス・アルダー反応で付加させ
ることにより容易に製造される。
【0008】
【化2】
【0009】
【化3】
【0010】(式中、n及びmはいずれも0もしくは正
の整数であり、lは3以上の整数であり、R1 ないしR
10はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子または炭素水素基
を示す。)及びまた、一般式(4)(式中、R1 は水素
原子もしくはメチル基を示し、R2 はC1 〜C20の炭化
水素基を示す。)及び(5)(R3 〜R6 は、水素原子
またはR3 、R4 から構成されるC1 〜C10のアルキリ
デン基を示す。)で表されるテトラシクロドデセン誘導
体の開環重合体またはその水添物等が挙げられる。及び
また、ノルボルナジエン類と、一般式(6)(式中、R
1 、R2 は、互いに独立して水素原子、炭化水素基、ア
ルコキシ基、ハロゲン化炭化水素基またはハロゲン原子
を示す。)で表されるスチレン誘導体との共重合体であ
る。上記の様なノルボルナジエン類としては、無置換の
ノルボルナジエンまたは置換ノルボルナジエンが用いら
れる。
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】具体的には、下記の様なノルボルナジエン
化合物が用いられる。ノルボルナジエン、5−メチルノ
ルボルナジエン、5−エチルノルボルナジエン、5−フ
ェニルノルボルナジエン、1−(または4−、または7
−)メチルノルボルナジエン、1−(または2−、また
は3−、または4−、または7−)ジメチルノルボルナ
ジエン。またスチレン誘導体としては、例えばスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、o−クロルスチレ
ン、m−クロルスチレン、p−クロルスチレン、o−エ
チルスチレン、m−エチルスチレン、p−エチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、p−クロロエチルスチレ
ン、p−メチル−α−メチルスチレンなどが用いられ
る。なお、これらは2種類以上の混合物としても使用で
きる。
【0015】本発明に、用いられるポリアミド系樹脂
(B)は、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12等
のポリラクタム類、ナイロン6,6、ナイロン6,1
0、ナイロン6,12、等のジカルボン酸とジアミンと
から得られるポリアミド類、ナイロン6/6,12、ナ
イロン6/6,6/6,10、ナイロン6/6,6/
6,12、ナイロン6/6T(T;テレフタル酸成分)
等の共重合ポリアミド類、またはこれらの混合物などの
高アミノ末端ポリアミド類があげられる。なお、これら
は2種類以上の混合物としても使用できる。
【0016】次に、本発明で用いられるゴム様物質
(C)とは、室温で弾性体である天然及び合成の重合体
材料をいう。その具体例としては、天然ゴム、ブタジエ
ン重合体、ブタジエン−スチレン共重合体(ランダム共
重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体などすべ
て含まれる)、イソプレン重合体、クロロブタジエン重
合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、イソブ
チレン重合体、イソブチレン−ブタジエン共重合体、イ
ソブチレン−イソプレン共重合体、アクリル酸エステル
共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
プロピレン−ジエン共重合体、チオコールゴム、多硫化
ゴム、ポリウレタンゴム、ポリエーテルゴム(例えばポ
リプロピレンオキシド等)、エピクロルヒドリンゴムな
どが挙げられる。また、上記ゴム様物質を水素添加した
(共)重合体、例えば、水添スチレン−ブタジエン−ス
チレン共重合体(SEBS)、水添スチレン−イソプレ
ン共重合体(SEP,SEPS)等を用いてもかまわな
い。これらのゴム様物質は、いかなる製造法(例えば乳
化重合、溶液重合)、いかなる触媒(例えば過酸化物、
トリアルキルアルミニウム、ハロゲン化リチウム、ニッ
ケル系触媒)でつくられたものでもよい。また、水素添
加触媒としては、パラジウム、白金等の貴金属をシリ
カ、カーボン、ケイソウ土等に担持した触媒、チタン化
合物と有機金属化合物(リチウム、アルミニウム等)か
らなる触媒が用いられる。
【0017】本発明による熱可塑性樹脂組成物におい
て、非晶性ポリオレフィン(A)60〜95重量%、ポ
リアミド系樹脂(B)、非晶性ポリオレフィン(A)6
0〜95重量%、ポリアミド系樹脂(B)及びゴム様物
質(C)40〜5重量%を配合しなければならない。
(A)成分の含量が60重量%より少ない場合は、成形
加工性、防湿性、耐薬品性、耐熱性、剛性が十分でな
く、95重量%より多い場合は、耐衝撃性において好ま
しい性質が得られない。(B)成分の含量が5重量%よ
り少ない場合は、耐衝撃性が十分でなく、40重量%よ
り多い場合は、耐熱性が不十分である。(B)及び
(C)成分の含量が5重量%より少ない場合は、耐衝撃
性が十分でなく、40重量%より多い場合は、耐熱性が
不十分である。更に、必要に応じて基本的性質を損なわ
ない範囲で添加剤、例えば染顔料、安定剤、可塑剤、帯
電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、充填剤等
も添加することができる。本発明による熱可塑性樹脂組
成物は、通常の熱可塑性樹脂組成物に用いられている加
工方法、例えば射出成形、押出成形等により、容易に成
形品、フィルム、シート等に加工される。
【0018】
【実施例】以下実施例により、本発明を説明するが、こ
れは単なる例示であり、本発明はこれに限定されるもの
ではない。なお、シート化はT−ダイ法を使用し、目視
により外観を判定した。また引張試験はASTM−D6
38、曲げ試験はASTM−D790、アイゾット衝撃
試験はASTM−D256によって測定した結果であ
る。配合組成及び各特性値の結果は、表1,2に示し
た。 《実施例1〜2》(A)成分としては、アペルAPL3
500(APO;三井石油化学工業(株)製)を使用
し、(B)成分としては、UBE1030B(ナイロン
6:宇部興産(株)製)を使用した。 《実施例3〜4》(A)成分としては、アペルAPL3
500(APO;三井石油化学工業(株)製)を使用
し、(B)成分としては、UBE5033B(ナイロン
6・66:宇部興産(株)製)を使用し、(C)成分と
しては、タフテックH1052(SEBS;旭化成工業
(株)製)を使用した。 《実施例5〜6》(A)成分としては、アペルAPL3
500(APO;三井石油化学工業(株)製)を使用
し、(B)成分としては、UBE1030B(ナイロン
6:宇部興産(株)製)を使用し、(C)成分としては、
タフテックH1052(SEBS;旭化成工業(株)製)
を使用した。
【0019】《実施例7》(A)成分としては、ART
ON G(APO;日本合成ゴム(株)製)を使用し、
(B)成分としては、UBE7024B(ナイロン6・
12:宇部興産(株)製)を使用した。 《実施例8》(A)成分としては、ZEONEX 28
0(APO;日本ゼオン(株)製)を使用し、(B)成
分としては、UBE2020B(ナイロン66:宇部興
産(株)製)を使用した。 《比較例1》(A)成分として、アペルAPL3500
(APO;三井石油化学工業(株)製)を使用した。 《比較例2》(A)成分として、ARTON G(AP
O;日本合成ゴム(株)製)を使用した。 《比較例3》(A)成分として、ZEONEX 280
(APO;日本ゼオン(株)製)を使用した。
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の効果】本発明による熱可塑性樹脂組成物は、通
常の熱可塑性樹脂組成物に用いられている加工方法、例
えば射出成形、押出成形等により、容易に成形品、フィ
ルム、シート等に加工され、成形加工性、剛性、耐傷付
性、耐熱性、耐衝撃性、耐油性、耐薬品性、耐水性、防
湿性等の物性のバランスがきわめて良好でかつ、フィル
ム、シート等成形加工時の外観の優れた製品を与える。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶性ポリオレフィン(A)60〜95
    重量%、ポリアミド系樹脂(B)40〜5重量%を配合
    してなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】非晶性ポリオレフィン(A)60〜95重
    量%、ポリアミド系樹脂(B)及びゴム様物質(C)4
    0〜5重量%を配合してなることを特徴とする熱可塑性
    樹脂組成物。
JP30331192A 1992-11-13 1992-11-13 熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH06145461A (ja)

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JP (1) JPH06145461A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4862445A (en) * 1986-12-03 1989-08-29 Asahi Kogaku Kogyo K.K. Disk setting mechanism for a disk player
WO2015198686A1 (ja) * 2014-06-25 2015-12-30 デクセリアルズ株式会社 環状オレフィン系樹脂組成物フィルム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4862445A (en) * 1986-12-03 1989-08-29 Asahi Kogaku Kogyo K.K. Disk setting mechanism for a disk player
WO2015198686A1 (ja) * 2014-06-25 2015-12-30 デクセリアルズ株式会社 環状オレフィン系樹脂組成物フィルム
JP2016008272A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 デクセリアルズ株式会社 環状オレフィン系樹脂組成物フィルム

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