JPH0614525U - 締結具 - Google Patents
締結具Info
- Publication number
- JPH0614525U JPH0614525U JP9959991U JP9959991U JPH0614525U JP H0614525 U JPH0614525 U JP H0614525U JP 9959991 U JP9959991 U JP 9959991U JP 9959991 U JP9959991 U JP 9959991U JP H0614525 U JPH0614525 U JP H0614525U
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- Japan
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- nut
- bolt
- screw
- sheared
- fastener
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- Pending
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 取扱いが容易で、しかも被接合部材を確実且
つ強固に接合できる締結具の提供を目的とする。 【構成】 両端部にネジ部2,3を有するボルト1と、
該ボルト1の一端部に螺合されるナット6とからなり、
且つナット6の一端部には予め設定された締付時にトル
クにより剪断可能な被剪断部7が該ナット6のネジ孔6a
に臨出するように設けられてなることを特徴とする。
つ強固に接合できる締結具の提供を目的とする。 【構成】 両端部にネジ部2,3を有するボルト1と、
該ボルト1の一端部に螺合されるナット6とからなり、
且つナット6の一端部には予め設定された締付時にトル
クにより剪断可能な被剪断部7が該ナット6のネジ孔6a
に臨出するように設けられてなることを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は締結具の改良に関する。
【0002】
従来、この種締結具としては、例えば六角ボルトと六角ナットとからなるもの が存在する。
【0003】 而して、かかる締結具を使用して例えば被接合部材A',B' を接合する場合に は、図4に示すように六角ナット14を保持しつつ六角ボルト15を被接合部材A', B' に穿孔したボルト挿通孔16,17 に挿通せしめた状態で、自動締付工具を六角 ボルトの頭部に外嵌せしめて前記六角ナット14に締結される。
【0004】
しかしながら、上記従来のものは、極めて高い回転トルクを有する自動締付工 具により直接六角ボルト15に回転力を与えて締結するものであるために、該六角 ボルト15に多大なる剪断力が加わることとなって、その寿命を短命化せしめる一 因ともなり、過度に締付けると破断してしまうという致命的な問題点があった。
【0005】 しかも、このように六角ボルト15が破断してしまうと、該六角ボルト15の軸部 のみが前記被接合部材A',B' のボルト挿通孔17,18 内に残存することとなり、 かかる六角ボルト14の除去作業も非常に煩雑であり、これが一連の作業を遅延化 せしめることにもなっていたのである。
【0006】 それ故に、本考案は上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、 取扱いが容易で、しかも被接合部材を確実に且つ強固に接合できる締結具を提供 することを課題とする。
【0007】
即ち、上記課題を解決するために、本考案は両端部にネジ部2,3を有するボ ルト1と、該ボルト1の一端部に螺合されるナット6とからなり、且つナット6 の一端部には予め設定された締付時のトルクによって剪断可能な被剪断部7が該 ナット6のネジ孔6aに臨出するように設けられてなる締結具である。
【0008】
従って、上記構成を特徴とする締結具を使用して、例えば被接合部材A,Bを 接合する場合は、先ず各被接合部材に夫々形成したボルト挿通孔に挿通したボル ト1の他端部にナットを螺合せしめる。この場合、ナットに代えて一方の被接合 部材Aのボルト挿通孔にネジ部を形成して、該ネジ部に前記ボルト1の他端部を 螺合せしめても構わない。
【0009】 そして、ボルト1の一端部側にナット6を螺入していくと、該ナット6の被剪 断部7がボルト1の端縁に接触してそれ以上の螺入が阻止され、さらにナット6 に回転力を与えると、該ナット6と共にボルト1が回転してそのネジ部3の終端 まで前記ナットに確実に螺入されることとなる。
【0010】 さらに、ナット6に回転力を与え続けると、ボルト1の端縁を介してナット6 の被剪断部7に所定の剪断力が加わるために、該被剪断部7が破断されてナット 6が再度ボルト1に螺入されていって前記被接合部材A,Bが接合されるのであ る。
【0011】
以下、本考案に係る締結具の一実施例について図面に従って説明する。
【0012】 図1に於いて、1は一端側外周面に山歯型ネジ部2が形成され且つ他端側外周 面に鋸歯型ネジ部3が形成された両ネジボルトであり、その一端部側の先端面に は断面多角形状からなるトルク設定用の締付部4が切欠5を介して軸方向に突設 されてなる。
【0013】 6は締付工具が直接外嵌可能な平面略六角形状をしたナットであり、両ネジボ ルト1の山歯型ネジ部2に螺合されてなる。7はナット6の一端側内周面に内向 きに突設された被剪断部で、切欠8が全周にわたって形成された連設部9を介し て設けられている。尚、被剪断部7は予め設定された締付トルクによって連設部 9の切欠8を介して破断しうる構成にてなる。
【0014】 本実施例に係る締結具は以上のような構成からなり、次にこれを使用する場合 について説明する。
【0015】 先ず、図2の如く外周面の一端側にネジ部10を形成したナット11を被接合部材 Aに形成したネジ孔12に締着する。尚、このナット11の内周面には鋸歯型のネジ 部13が形成されてなる。
【0016】 次に、被接合部材B及びCに夫々形成したボルト挿通孔14,15 に両ネジボルト 1の他端部を挿通した状態で、該両ネジボルト1の一端側のネジ部2に螺合した 他方のナット6に自動締付工具を外嵌せしめて該ナット6に回転を与えると、両 ネジボルト1の他端部のネジ部3は鋸歯型ネジであるために、他方のナット6の 方が先に螺入されていくこととなる。
【0017】 そして、この他方のナット6が両ネジボルト1のネジ部2に所定量螺入される と、ナット6の被剪断部7が両ネジボルト1の端縁に係合するため、それ以上ナ ット6を螺入できなくなるのである。
【0018】 従って、ナット6と共に両ネジボルト1が回転して該両ネジボルト1の他端部 が、そのネジ部3の終端3aまで一方のナット11に螺入されることとなる。
【0019】 そして、この状態でさらに自動締付工具により他方のナット6に回転力を与え 続けると、該ナット6の被剪断部7に剪断力が加わって、切欠8を設けた連設部 9を介して被剪断部7が破断される。この破断により、ボルト1の他端部が確実 に一方のナット11に螺入されていることを容易に確認できるのである。
【0020】 その後、他方のナット6が両ネジボルト1のネジ部2に再度螺入され、これを 締着せしめることにより、図3の如くナット6の端面が被接合部材Cに当接した 状態で被接合部材A〜Cが確実且つ強固に接合されることとなる。
【0021】 尚、この状態でナット6に回転力が加わり続けたとしても、両ネジボルト1や ナット6に損傷を生ぜしめことはない。
【0022】 その後、両ネジボルト1の締付部4にトルク設定用の特殊工具を外嵌せしめて 所定のトルクを加えると、切欠5を介して締付部4が切断される結果、両ネジボ ルト1に一定のトルクが加わった状態で各被接合部材A…が良好に接合されるこ とになる。
【0023】 而して、ボルト1の他端部側のネジ部3は鋸歯型であるために、軸方向に対す る荷重に対して極めて優れた耐久性を有するという利点があり、特に所謂嵌殺し 形式の締結具としては最適なものである。
【0024】 尚、上記実施例に於いては、両ネジボルト1の他端部のネジ部3は鋸歯型ネジ にて形成してなるが、通常の山歯型ネジで形成してもよく、そのネジ山の具体的 な種類は問わない。
【0025】 また、該実施例ではナット6の一端部内周面の全周にわたって被剪断部7を形 成してなるが、一部のみに設けたり端面に設けて構成することも可能である。要 は、予め設定された締付時のトルクによって剪断可能な被剪断部7がナット6の ネジ孔6aに臨出するように設けられればよい。
【0026】 さらに、上記実施例の如く両ネジボルト1の一端面には締付部4を突設してな るが、かかる締付部4は必ずしも設ける必要はない。
【0027】 また、該実施例に於いては、被接合部材Aに螺着せしめたナット11にボルト1 を螺入するように構成してなるが、かかるナット11を使用せずに被接合部材A自 体にネジ孔を形成してこれにボルト1を螺入せしめてもよい。
【0028】
叙上の様に、本考案は両端部にネジ部を有するボルトと、予め設定された締付 時のトルクによって剪断可能な被剪断部がネジ孔に臨出するように設けられたナ ットとからなるために、ナットをボルトの一方のネジ部に螺入すると、該ナット の被剪断部がボルトの端縁に接触してボルトに回転を与えることができ、且つこ のようにナット自体に回転力を与えてボルトを螺着せしめていくものであるため に、不用意にナットを締付け過ぎても従来の如くボルトを破断せしめるような不 都合もないという格別の効果を得るに至った。
【0029】 また、ボルトの他端部に設けたネジ部の終端まで該ボルトが螺入されると、そ れ以上の螺入が阻止されるため、この状態でさらに前記ナットに回転力を加える と、ナットの被剪断部が破断されることとなり、これによってボルトの他端部が 確実に螺入されたことを確認できる結果、該締結具による強固且つ確実な締結の 便に供するという効果もある。
【0030】 さらに、本考案に係るボルト及びナットは極めて簡易な構成からなるために、 安価且つ容易に制作できるという実用的な効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す締結具の一部断面正面
図。
図。
【図2】締結具の使用状態を示す断面図。
【図3】締結具の使用状態を示す断面図。
【図4】従来例の締結具の使用状態を示す断面図。
1…ボルト 2…ネジ部 3…ネジ部 4…締付部 6…ナット 6a…ネジ孔 7…被剪断部
Claims (3)
- 【請求項1】 両端部にネジ部2,3を有するボルト1
と、該ボルト1の一端部に螺合されるナット6とからな
り、且つナット6の一端部には予め設定された締付時の
トルクによって剪断可能な被剪断部7が該ナット6のネ
ジ孔6aに臨出するように設けられてなることを特徴とす
る締結具。 - 【請求項2】 前記ボルト1の他端部側のネジ部3が鋸
歯型ネジである請求項1記載の締結具。 - 【請求項3】 前記ボルト1の一端面に予め設定された
締付時のトルクによって剪断可能な締付部4が突設され
てなる請求項1又は2記載の締結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9959991U JPH0614525U (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 締結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9959991U JPH0614525U (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 締結具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614525U true JPH0614525U (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=14251563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9959991U Pending JPH0614525U (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 締結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614525U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4833253A (ja) * | 1971-09-01 | 1973-05-08 | ||
JPH01116309A (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-09 | Daido Steel Co Ltd | ボルト・ナットの締付方法 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP9959991U patent/JPH0614525U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4833253A (ja) * | 1971-09-01 | 1973-05-08 | ||
JPH01116309A (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-09 | Daido Steel Co Ltd | ボルト・ナットの締付方法 |
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