JPH0614487A - 回転電機の界磁巻線およびその絶縁処理方法 - Google Patents
回転電機の界磁巻線およびその絶縁処理方法Info
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- JPH0614487A JPH0614487A JP16152592A JP16152592A JPH0614487A JP H0614487 A JPH0614487 A JP H0614487A JP 16152592 A JP16152592 A JP 16152592A JP 16152592 A JP16152592 A JP 16152592A JP H0614487 A JPH0614487 A JP H0614487A
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- resin
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】素線導体を巻回して形成されたコイルに主絶縁
層を施し、絶縁樹脂を含浸させて加熱乾燥した回転電機
の界磁巻線において、素線導体間の隙間に充填された絶
縁樹脂の漏出を防ぐ。 【構成】絶縁被覆素線導体３Ｄを多数回巻回して形成し
たコイルの外周の側面部Ｐ，Ｑおよび下面部Ｒの表面に
常温硬化樹脂５を塗布し、このコイル３Ａに主絶縁層３
Ｂを施し、この主絶縁層３Ｂに硬化促進剤処理基材６を
巻き、さらにこの上に保護テープ３Ｃを巻いたのち絶縁
樹脂を含浸させる。
層を施し、絶縁樹脂を含浸させて加熱乾燥した回転電機
の界磁巻線において、素線導体間の隙間に充填された絶
縁樹脂の漏出を防ぐ。 【構成】絶縁被覆素線導体３Ｄを多数回巻回して形成し
たコイルの外周の側面部Ｐ，Ｑおよび下面部Ｒの表面に
常温硬化樹脂５を塗布し、このコイル３Ａに主絶縁層３
Ｂを施し、この主絶縁層３Ｂに硬化促進剤処理基材６を
巻き、さらにこの上に保護テープ３Ｃを巻いたのち絶縁
樹脂を含浸させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は回転電機の界磁鉄心に
取付けられる界磁巻線およびその絶縁処理方法に関す
る。
取付けられる界磁巻線およびその絶縁処理方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】回転電機の界磁巻線は、通常、絶縁被覆
された素線導体を多数回巻回してコイルを形成し、この
コイルの外周に主絶縁層を形成し、この主絶縁層の上に
保護テープを巻付けたのち絶縁樹脂を含浸して製作され
る。図２はこのような界磁巻線を界磁鉄心に取付けた状
態の断面図で、継鉄１の内周に等間隔に偶数個の界磁鉄
心２が設けられ、この界磁鉄心２にそれぞれ界磁巻線３
が取付けられる。界磁巻線３は、図３に示すように、絶
縁被覆素線導体３Ｄを巻回して形成したコイル３Ａに主
絶縁層３Ｂが施され、その上に保護テープ３Ｃが巻かれ
これに絶縁樹脂を含浸させたものである。この界磁巻線
３はワニス４を介して界磁鉄心２に接着取付けられる。
された素線導体を多数回巻回してコイルを形成し、この
コイルの外周に主絶縁層を形成し、この主絶縁層の上に
保護テープを巻付けたのち絶縁樹脂を含浸して製作され
る。図２はこのような界磁巻線を界磁鉄心に取付けた状
態の断面図で、継鉄１の内周に等間隔に偶数個の界磁鉄
心２が設けられ、この界磁鉄心２にそれぞれ界磁巻線３
が取付けられる。界磁巻線３は、図３に示すように、絶
縁被覆素線導体３Ｄを巻回して形成したコイル３Ａに主
絶縁層３Ｂが施され、その上に保護テープ３Ｃが巻かれ
これに絶縁樹脂を含浸させたものである。この界磁巻線
３はワニス４を介して界磁鉄心２に接着取付けられる。
【０００３】図３は上述の界磁巻線の詳細断面図であ
る。この界磁巻線３のコイル３Ａには絶縁被覆素線導体
３Ｄとして丸線が用いられるので、絶縁被覆素線導体３
Ｄを整列巻きしても、絶縁被覆素線導体間に隙間３Ｅを
生じ、とくに巻き終わりの外周部分Ｐ，Ｑは必ずしも整
列して巻かれず、ばら巻き状態となって段差部ができ
る。このように形成されたコイル３Ａはその周りにマイ
カテープを巻付けて主絶縁層３Ｂを形成し、さらにこの
主絶縁層３Ｂを機械的に保護するために保護テープ（ガ
ラステープ）３Ｃが巻付けたのち、これに絶縁樹脂を含
浸させている。
る。この界磁巻線３のコイル３Ａには絶縁被覆素線導体
３Ｄとして丸線が用いられるので、絶縁被覆素線導体３
Ｄを整列巻きしても、絶縁被覆素線導体間に隙間３Ｅを
生じ、とくに巻き終わりの外周部分Ｐ，Ｑは必ずしも整
列して巻かれず、ばら巻き状態となって段差部ができ
る。このように形成されたコイル３Ａはその周りにマイ
カテープを巻付けて主絶縁層３Ｂを形成し、さらにこの
主絶縁層３Ｂを機械的に保護するために保護テープ（ガ
ラステープ）３Ｃが巻付けたのち、これに絶縁樹脂を含
浸させている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
回転電機の界磁巻線においては通絶縁樹脂含浸によって
コイル３Ａの絶縁被覆素線導体３Ｄ間の隙間３Ｅには一
旦絶縁樹脂が充填されるがとくに絶縁樹脂を乾燥する過
程でコイル３Ａの外周側面部Ｐ，Ｑと下面部Ｒから絶縁
樹脂が漏れ出て隙間３Ｅに絶縁樹脂がなくなり空隙個所
が生ずることがある。このような空隙箇所は伝熱的特性
を低下させるので、電気的特性の悪いコイル３Ａが形成
される虞れがあった。
回転電機の界磁巻線においては通絶縁樹脂含浸によって
コイル３Ａの絶縁被覆素線導体３Ｄ間の隙間３Ｅには一
旦絶縁樹脂が充填されるがとくに絶縁樹脂を乾燥する過
程でコイル３Ａの外周側面部Ｐ，Ｑと下面部Ｒから絶縁
樹脂が漏れ出て隙間３Ｅに絶縁樹脂がなくなり空隙個所
が生ずることがある。このような空隙箇所は伝熱的特性
を低下させるので、電気的特性の悪いコイル３Ａが形成
される虞れがあった。
【０００５】この発明の目的は上述した問題点に鑑み、
絶縁被覆素線導体間の隙間に空隙個所を作らず絶縁樹脂
が保持されるような回転電機の界磁巻線およびその絶縁
処理方法を提供することにある。
絶縁被覆素線導体間の隙間に空隙個所を作らず絶縁樹脂
が保持されるような回転電機の界磁巻線およびその絶縁
処理方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明による回転電機
の界磁巻線は、素線導体を多数回巻回して形成したコイ
ルの外周の段差部の表面に常温にて硬化する樹脂を塗布
したのちコイル全体に主絶縁層を形成し、この主絶縁層
の上に硬化促進剤処理基材を、さらに保護テープを巻い
たのち絶縁樹脂を含浸させてなる。さらに、とくに絶縁
樹脂が漏れ易いコイルの外周の側面部および下面部の表
面に常温にて硬化する樹脂を塗布する。また、このよう
な回転電機の界磁巻線の絶縁処理方法は、素線導体を多
数回巻回してコイルを形成し、このコイルの外周にでき
た段差部の表面に常温にて硬化する樹脂を塗布したのち
コイル全体に主絶縁層を形成し、この主絶縁層の上に硬
化促進剤処理基材を、さらに保護テープを巻いたのち絶
縁樹脂を含浸させるものとする。
の界磁巻線は、素線導体を多数回巻回して形成したコイ
ルの外周の段差部の表面に常温にて硬化する樹脂を塗布
したのちコイル全体に主絶縁層を形成し、この主絶縁層
の上に硬化促進剤処理基材を、さらに保護テープを巻い
たのち絶縁樹脂を含浸させてなる。さらに、とくに絶縁
樹脂が漏れ易いコイルの外周の側面部および下面部の表
面に常温にて硬化する樹脂を塗布する。また、このよう
な回転電機の界磁巻線の絶縁処理方法は、素線導体を多
数回巻回してコイルを形成し、このコイルの外周にでき
た段差部の表面に常温にて硬化する樹脂を塗布したのち
コイル全体に主絶縁層を形成し、この主絶縁層の上に硬
化促進剤処理基材を、さらに保護テープを巻いたのち絶
縁樹脂を含浸させるものとする。
【０００７】
【作用】この発明による構成の回転電機の界磁巻線にお
いては、充填された絶縁樹脂が漏出し易いコイルの段差
部、とくに外周側面部と下面部の表面に常温で硬化する
樹脂を塗布したので加熱乾燥前に絶縁樹脂が漏出するこ
とはなくなり、また硬化促進剤処理基材をコイルの主絶
縁層の上に巻いたので加熱乾燥時に充填された絶縁樹脂
の硬化が早くなって絶縁樹脂漏れがなくなる。
いては、充填された絶縁樹脂が漏出し易いコイルの段差
部、とくに外周側面部と下面部の表面に常温で硬化する
樹脂を塗布したので加熱乾燥前に絶縁樹脂が漏出するこ
とはなくなり、また硬化促進剤処理基材をコイルの主絶
縁層の上に巻いたので加熱乾燥時に充填された絶縁樹脂
の硬化が早くなって絶縁樹脂漏れがなくなる。
【０００８】
【実施例】図１はこの発明の実施例を示す回転電機の界
磁巻線の詳細断面図で、図３と同一符号で示すものは同
一部品である。この構成が従来のものと異なる点は、コ
イル３Ａの外周側面部Ｐ，Ｑと下面部Ｒの表面に常温で
硬化する樹脂を塗布したことと、主絶縁層の上に硬化促
進剤処理基材を巻付けて絶縁樹脂を含浸させたことであ
る。すなわち、コイル３Ａの外周側面部Ｐ，Ｑと下面部
Ｒの表面に常温で硬化する樹脂５が塗布され、その段差
部が平面化されている。そしてその上に主絶縁層３Ｂが
形成され、その上に硬化促進剤処理基材６を巻き、さら
にその上に保護テープ（ガラステープ）３Ｃが巻付けら
れ、しかる後絶縁樹脂の含浸が施されている。
磁巻線の詳細断面図で、図３と同一符号で示すものは同
一部品である。この構成が従来のものと異なる点は、コ
イル３Ａの外周側面部Ｐ，Ｑと下面部Ｒの表面に常温で
硬化する樹脂を塗布したことと、主絶縁層の上に硬化促
進剤処理基材を巻付けて絶縁樹脂を含浸させたことであ
る。すなわち、コイル３Ａの外周側面部Ｐ，Ｑと下面部
Ｒの表面に常温で硬化する樹脂５が塗布され、その段差
部が平面化されている。そしてその上に主絶縁層３Ｂが
形成され、その上に硬化促進剤処理基材６を巻き、さら
にその上に保護テープ（ガラステープ）３Ｃが巻付けら
れ、しかる後絶縁樹脂の含浸が施されている。
【０００９】
【発明の効果】回転電機の界磁巻線において充填された
絶縁樹脂が漏出し易いコイルの外周の段差部、とくにそ
の外側側面部と下面部の表面に常温で硬化する樹脂を塗
布したので加熱乾燥前に絶縁樹脂が漏出することはなく
なる。またコイルの主絶縁層の上に硬化促進剤処理基材
を巻いたので加熱乾燥時の絶縁樹脂の硬化は早くなり漏
出し易い状態がなくなる。このためコイルの絶縁被覆素
線導体間の隙間に空隙が生ずることなく、その伝熱特性
が低下することがない。このことによりコイル（界磁巻
線）の電気的特性は低下しない。
絶縁樹脂が漏出し易いコイルの外周の段差部、とくにそ
の外側側面部と下面部の表面に常温で硬化する樹脂を塗
布したので加熱乾燥前に絶縁樹脂が漏出することはなく
なる。またコイルの主絶縁層の上に硬化促進剤処理基材
を巻いたので加熱乾燥時の絶縁樹脂の硬化は早くなり漏
出し易い状態がなくなる。このためコイルの絶縁被覆素
線導体間の隙間に空隙が生ずることなく、その伝熱特性
が低下することがない。このことによりコイル（界磁巻
線）の電気的特性は低下しない。
【図１】この発明の実施例を示す回転電機の界磁巻線の
断面図
断面図
【図２】回転電機の界磁鉄心に取付けられた界磁巻線の
断面図
断面図
【図３】図２に示す従来の回転電機の界磁巻線の断面図
３ 界磁巻線 ３Ａ コイル ３Ｂ 主絶縁層 ３Ｃ 保護テープ ３Ｄ 絶縁被覆素線導体 ５ 常温硬化樹脂 ６ 硬化促進剤処理基材 Ｐ 外周側面部 Ｑ 外周側面部 Ｒ 下面部
Claims (3)
- 【請求項１】素線導体を多数回巻回して形成したコイル
の外周の段差部の表面に常温にて硬化する樹脂を塗布し
たのちコイル全体に主絶縁層を形成し、この主絶縁層の
上に硬化促進剤処理基材を、さらに保護テープを巻いた
のち絶縁樹脂を含浸させてなることを特徴とする回転電
機の界磁巻線。 - 【請求項２】請求項１記載のものにおいて、コイルの外
周の側面部および下面部の表面に常温にて硬化する樹脂
を塗布したことを特徴とする回転電機の界磁巻線。 - 【請求項３】素線導体を多数回巻回してコイルを形成
し、このコイルの外周にできた段差部の表面に常温にて
硬化する樹脂を塗布したのちコイル全体に主絶縁層を形
成し、この主絶縁層の上に硬化促進剤処理基材を、さら
に保護テープを巻いたのち絶縁樹脂を含浸させることを
特徴とする回転電機の界磁巻線の絶縁処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16152592A JP3156370B2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 回転電機の界磁巻線の絶縁処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16152592A JP3156370B2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 回転電機の界磁巻線の絶縁処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0614487A true JPH0614487A (ja) | 1994-01-21 |
| JP3156370B2 JP3156370B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=15736748
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16152592A Expired - Fee Related JP3156370B2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 回転電機の界磁巻線の絶縁処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3156370B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6573624B2 (en) * | 2001-02-02 | 2003-06-03 | Lg Electronics Inc. | Stator structure of a reciprocating motor having a plurality of unit-stacked core members |
| EP1679779A1 (en) * | 2005-01-10 | 2006-07-12 | LG Electronics Inc. | Stator for reciprocating motor and fabrication method thereof |
| WO2013031004A1 (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-07 | 三菱電機株式会社 | 巻線、巻線方法、及び車両用回転電機 |
| KR101420949B1 (ko) * | 2010-01-14 | 2014-07-17 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 회전 전기 기기 및 그 제조 방법 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP16152592A patent/JP3156370B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6573624B2 (en) * | 2001-02-02 | 2003-06-03 | Lg Electronics Inc. | Stator structure of a reciprocating motor having a plurality of unit-stacked core members |
| EP1679779A1 (en) * | 2005-01-10 | 2006-07-12 | LG Electronics Inc. | Stator for reciprocating motor and fabrication method thereof |
| US7633187B2 (en) | 2005-01-10 | 2009-12-15 | Lg Electronics Inc. | Stator for reciprocating motor and fabrication method thereof |
| KR101420949B1 (ko) * | 2010-01-14 | 2014-07-17 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 회전 전기 기기 및 그 제조 방법 |
| WO2013031004A1 (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-07 | 三菱電機株式会社 | 巻線、巻線方法、及び車両用回転電機 |
| JPWO2013031004A1 (ja) * | 2011-09-01 | 2015-03-23 | 三菱電機株式会社 | 巻線、巻線方法、及び車両用回転電機 |
| US9564782B2 (en) | 2011-09-01 | 2017-02-07 | Mitsubishi Electric Corporation | Winding, winding method, and automotive rotating electric machine |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3156370B2 (ja) | 2001-04-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |