JPH06144456A - プルリング付きキャップおよび該キャップの製造方法 - Google Patents

プルリング付きキャップおよび該キャップの製造方法

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JPH06144456A
JPH06144456A JP4315861A JP31586192A JPH06144456A JP H06144456 A JPH06144456 A JP H06144456A JP 4315861 A JP4315861 A JP 4315861A JP 31586192 A JP31586192 A JP 31586192A JP H06144456 A JPH06144456 A JP H06144456A
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Takamitsu Nozawa
孝光 野沢
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注出筒5が囲む頂壁2部分の中央部を破断線
8により囲成して除去用板部9となし、該板部の一部か
ら上方へ突出する連結片10上端にプルリング11を付設し
た合成樹脂製プルリング付きキャップにおいて、上記破
断線部分からの容器体内液体の香気等散失防止用シート
を、上記頂壁上面へ付設することで、そのシートをキャ
ップと一体成形することが容易で、しかも上記シートの
機能が損なわれないようにした。 【構成】 上記キャップの注出筒5が囲む頂壁部分上面
へ、連結片10基端を挿通させた透孔20を有する非通気性
のラミネートシート21を、インサート成形により一体に
層着させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂製のプルリング
付きキャップおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】頂壁外周部から容器体口頸部嵌合用の内
外二重筒を垂下すると共に、該二重筒の内筒上方頂壁部
分から注出筒を、かつ該注出筒を囲んでキャップ嵌合用
の短筒を、それぞれ起立し、かつ上記内筒および注出筒
が囲む頂壁部分に肉薄の破断線を周設して該破断線が囲
む頂壁部分を除去板部とし、該除去板部の周縁一部から
連結片を起立し、かつ該連結片上端にプルリングを付設
した、いわゆるプルリング付きの合成樹脂製キャップが
知られている。
【0003】上記キャップは、プルリングを上方へ引く
ことで上記破断線が切断されて該破断線が囲む頂壁部分
が除去され、よって頂壁中央部が開口されるが、該キャ
ップを例えば食料品のタレ収納用壜に嵌合すると上記肉
薄の破断線部分からタレの香気等が散失する欠点があっ
た。この欠点除去のため上記破断線を有する頂壁部分下
面へ、金属薄板上下へプラスチックフィルムを層着させ
たシートを貼着する方法が考えられたが、該シートは外
周の端面において金属薄板を露出するからその端面に容
器体内液体が触れることで腐蝕等するおそれがあった。
該欠点を除去するため、実公平4-39174 号公報では上記
金属板入りシートの外周部をインサート成形により内筒
上部内へ埋設させることで頂壁下面へ付設することを提
案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】金属板入りシートをイ
ンサート成形する上記キャップにおいては、そのシート
を頂壁形成用金型部分上へ載置させることで、そのシー
ト外周部を内筒形成用キャビティ部分内へ突出させてお
き、頂壁上面形成用金型に設けたランナから頂壁形成用
キャビティ内へ射出された溶融樹脂材料がキャビティ全
体に流入し、上記シート外周部を埋設するよう設けてい
る。
【0005】しかし溶融樹脂材料の射出圧力は極めて大
きく、そのため上記キャビティ内へ突出させたシート外
周部分が流入した樹脂材料により下方へ曲げられ、かつ
シートを載置させている金型部分の上部外周面へ押付け
られて、そのためシート外周部が外方へ露出することと
なって、その外周部を内筒内へ埋設することが不能とな
ることがあった。該欠点を除去するため、金属薄板を肉
厚として上記のようにシート外周部分が曲げられないよ
うにすることも考えられるが、このようにすると、プル
リング引上げにより除去板部と共に行う上記金属薄板入
りのシート部分の破断除去が極めて困難となる。
【0006】本発明は上記シートをキャップの頂壁上面
へインサート成形により一体に層着させることで上記欠
点を除去すると共に、その欠点を有しないプルリング付
きのキャップを容易かつ迅速に成形可能としたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】注出筒が囲む頂壁部分の
中央部を破断線により囲成して除去用板部となし、該除
去用板部の一部から上方へ突出する連結片上端にプルリ
ングを付設し、上記注出筒が囲む頂壁部分上面へ、連結
片基端を挿通させた透孔付きの非通気性ラミネートシー
トをインサート成形により一体に層着させた。
【0008】注出筒が囲む頂壁部分の上面形成用金型部
分下面へ透孔付きラミネートシートを付着させて、頂壁
形成用キャビティ内へ流入した合成樹脂溶融材料を、上
記透孔を通って頂壁一部から突出する連結片およびプル
リング形成用のキャビティ部分内へ流入させて請求項1
記載のキャップを一体成形する。
【0009】
【実施例】まず図1と図2とが示す第1実施例のプルリ
ング付きキャップについて説明すると、1はキャップ本
体で、頂壁2外周から容器体口頸部の外面へ嵌合させる
外周壁3を、かつその内方頂壁部分からは口頸部内面へ
嵌合させる内周壁4を、それぞれ垂設している。又その
内周壁上方の頂壁部分からは注出筒5を起立してその上
端を上外方へ弯曲し、かつ該注出筒と頂壁外周との中間
部からはキャップ嵌合用の短筒6を起立している。上記
内筒4および注出筒5が囲む頂壁部分下面にV字状凹溝
7を周設することで、その溝穿設部分を肉薄の破断線8
とし、該破断線が囲む頂壁部分を除去用板部9としてい
る。又該除去板部9の周縁一部から連結片10を起立し、
該起立片上端にプルリング11を横設状態に付設してい
る。
【0010】上記キャップ本体には蓋体12が付設してあ
る。該蓋体は、蓋頂壁13外周から垂下する蓋周壁14下部
を既述短筒6の外面へ、かつ蓋頂壁から垂下するシール
筒15を注出筒5の上端部内面へ、それぞれ嵌合可能とす
るもので、任意に定めた蓋周壁後部の下端をキャップ本
体外周壁3の後部上端へヒンジ16を介して連結する。該
ヒンジはいわゆる三点ヒンジにより弾性反転可能に形成
するとよい。
【0011】以上構成のプルリング付きキャップは合成
樹脂材で一体成形するが、該キャップは公知である。
【0012】本発明では、上記注出筒5が囲む頂壁部分
上面へ、連結片10基端を挿通させた透孔20付きの非通気
性ラミネートシート21をインサート成形により一体に層
着させた。そのラミネートシートはアルミ薄板の上下両
面に耐水性プラスチックフィルムを層着させて形成する
とよいが、そのアルミ薄板に代えて他の金属製薄板でも
よく、又複数のプラスチックフィルムを層着させたシー
トでもよい。該シートはプルリング11引上げにより破断
線8に沿い切断される。尚ラミネートシート21のインサ
ート成形については後述する。
【0013】図3および図4が示す第2実施例のプルリ
ング付きキャップは、注出筒5が囲む頂壁部分の中央部
から、連結片10を頂壁2の上面に沿ってキャップ本体前
方へ延出し、かつその前端から上前方へ傾斜させて該傾
斜部分にプルリング11を付設している。上記前方へ延出
する連結片部分下方の頂壁部分は、連結片形成のための
切抜き部17としている。このように頂壁中央部から連結
片10を突出する場合は、破断線8切断を容易とするた
め、図4が示すように連結片下端の両側部分から、周設
された破断線8方向へ第2破断線18,18を設け、その一
方は周設された破断線に連結すると共に他方は適宜間隔
をおいて中断する。このようにすることでプルリング11
引上げにより破断線8は順次破断されることとなって除
去板部は帯状となって除去される。尚該実施例では除去
板部9を菱形状としている。該実施例ではラミネートシ
ート21中央に連結片挿通孔20を設けている。
【0014】図5と図6とが示す第3実施例では、上記
第2実施例とほぼ同様、連結片10を頂壁中央部から前方
へ延出しかつその前端から起立して該起立部分にプルリ
ング11を付設している。該プルリングはリング前部を切
欠き、該切欠き部分両端間を直棒で連結した形状として
いる。その他の部分は第2実施例と同様である。
【0015】図7と図8とは第4実施例を示す。該実施
例は破断線8を、菱形状とした切割り溝7aと該切割り溝
を複数箇所で連結する破断用細片19とで形成し、頂壁2
中央部から前方へ延出する連結片部分を切割り溝7a上方
まで延長して、その下方の切抜き部17を切割り溝7a前部
と連続している。該実施例の場合は第2,第3実施例に
おける第2破断線を設けておらず、よってプルリング11
引上げによって上記破断用細片19…が切断されて除去板
部9が引上げられる。
【0016】図9および図10は、ラミネートフィルム21
をインサート成形によりキャップ頂壁2上面へ層着させ
る方法を示す。図9が示すように、頂壁2,内周壁4,
外周壁3,蓋体2形成用のキャビティを上面側に穿設し
た下方金型群25上方に、連結片10,プルリング11,注出
筒5,短筒6,シール筒15形成用キャビティを下面側に
有する上方金型群26を位置させておき、連結片の下端挿
通用透孔20を有するラミネートフィルム21を、注出筒5
が囲む頂壁部分上面を形成する金型下面へ吸着させる。
該吸着は個々の部分金型間の隙間27を介して行う。該図
9の状態から図10が示すように上下の金型群を閉じ、溶
融樹脂材料を射出すれば、ランナ28およびゲート29を通
って凹溝が囲む頂壁部分形成用キャビティ部分30内へ入
った溶融樹脂材料は、凹溝形成用金型部分31とラミネー
トフィルム21との間、およびヒンジ形成用キャビティ部
分32、透孔20等を通ってキャビティ各部内へ充填され、
このようにしてラミネートフィルム21をインサート成形
したキャップが形成される。第2実施例から第4 実施例
が示すキャップの成形も、上記と同様に行うことが出来
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は既述構成とするもので、請求項
1の場合は、プルリング付きキャップの注出筒が囲む頂
壁部分上面へ非通気性のラミネートシートを一体に層着
するから、その頂壁部分に周設した破断線を通って容器
体内収納物の香気等が散失することがないと共に、上記
のようにそのシートを頂壁上面に層着するから、上記容
器体液体がシート端面に付着してシート中間に層着され
た金属薄板ないし非耐水性等の特定フィルムを損傷し、
そのためシートの非通気性が失われることがなく、又上
記シートはインサート成形により合成樹脂製キャップと
一体に成形するから、そのラミネートシートを一体に層
着することが容易となる。
【0018】請求項2の場合は、透孔付きのラミネート
シートを、注出筒が囲む頂壁部分の上面形成用金型部分
下面へ付着させておき、頂壁形成用キャビティ内へ流入
した合成樹脂溶融材料を、上記透孔を通って頂壁一部か
ら突出する連結片およびプルリング形成用のキャビティ
部分内へ流入させるから、そのインサート成形を容易か
つ確実に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】開蓋状態で示す、第1実施例本発明キャップの
断面図である。
【図2】図1キャップの平面図である。
【図3】開蓋状態で示す、第2実施例キャップの断面図
である。
【図4】図3キャップの平面図である。
【図5】開蓋状態で示す 第3実施例キャップの断面図
である。
【図6】図5キャップの平面図である。
【図7】開蓋状態で示す、第4実施例キャップの断面図
である。
【図8】図7キャップの平面図である。
【図9】図1キャップを成形する金型にラミネートシー
トを吸着させ、かつ開状態で示す金型断面図である。
【図10】図9状態から金型を閉じて示す、金型断面図
である。
【符号の説明】
2…頂壁 5…注出筒 8…破断線 9…除去用板部
10…連結片 11…プルリング 20…透孔 21…ラミネートシート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注出筒が囲む頂壁部分の中央部を破断線
    により囲成して除去用板部となし、該除去用板部の一部
    から上方へ突出する連結片上端にプルリングを付設し、
    上記注出筒が囲む頂壁部分上面へ、連結片基端を挿通さ
    せた透孔付きの非通気性ラミネートシートをインサート
    成形により一体に層着させたことを特徴とする合成樹脂
    製のプルリング付きキャップ。
  2. 【請求項2】 注出筒が囲む頂壁部分の上面形成用金型
    部分下面へ透孔付きラミネートシートを付着させて、頂
    壁形成用キャビティ内へ流入した合成樹脂溶融材料を、
    上記透孔を通って頂壁一部から突出する連結片およびプ
    ルリング形成用のキャビティ部分内へ流入させて請求項
    1記載のキャップを一体成形することを特徴とする、プ
    ルリング付きキャップの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3151604U (ja) * 2009-02-25 2009-07-02 株式会社バンダイ 成形装置、及び成形物

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