JP3161865B2 - プルリング付きキャップ - Google Patents
プルリング付きキャップInfo
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- JP3161865B2 JP3161865B2 JP09704193A JP9704193A JP3161865B2 JP 3161865 B2 JP3161865 B2 JP 3161865B2 JP 09704193 A JP09704193 A JP 09704193A JP 9704193 A JP9704193 A JP 9704193A JP 3161865 B2 JP3161865 B2 JP 3161865B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はプルリング付きのキャッ
プに関する。
プに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】頂壁外周部から容器体
口頸部嵌合用の内外二重周壁を垂下すると共に、該二重
周壁の内周壁上方頂壁部分から注出筒を、かつ該注出筒
を囲んで蓋体嵌合用の短筒を、それぞれ起立し、かつ上
記内周壁および注出筒が囲む頂壁部分に肉薄の破断線を
周設して該破断線が囲む頂壁部分を除去板部とし、該除
去板部の周縁一部から支持棒を起立して該棒上端にプル
リングを横設した、いわゆるプルリング付きの合成樹脂
製キャップが知られている。
口頸部嵌合用の内外二重周壁を垂下すると共に、該二重
周壁の内周壁上方頂壁部分から注出筒を、かつ該注出筒
を囲んで蓋体嵌合用の短筒を、それぞれ起立し、かつ上
記内周壁および注出筒が囲む頂壁部分に肉薄の破断線を
周設して該破断線が囲む頂壁部分を除去板部とし、該除
去板部の周縁一部から支持棒を起立して該棒上端にプル
リングを横設した、いわゆるプルリング付きの合成樹脂
製キャップが知られている。
【０００３】上記キャップは、プルリングを上方へ引く
ことで上記破断線が切断されて該破断線が囲む頂壁部分
が除去され、よって頂壁中央部が開口されるが、該キャ
ップを例えば食料品のタレ収納用壜に嵌合すると商品流
通過程において上記肉薄の破断線部分からタレの香気等
が散失する欠点があった。この欠点除去のため上記破断
線を有する頂壁部分下面へ、金属薄板上下へ耐水性プラ
スチックフィルムを層着させたシートを貼着する方法が
考えられたが、該シートは外周の端面において金属薄板
を露出するからその端面に容器体内液体が触れることで
腐蝕等するおそれがあった。該欠点を除去するため、実
公平4-39174 号公報では上記金属板入りシートの外周部
をインサート成形により内筒上部内へ埋設させることで
頂壁下面へ付設することを提案している。
ことで上記破断線が切断されて該破断線が囲む頂壁部分
が除去され、よって頂壁中央部が開口されるが、該キャ
ップを例えば食料品のタレ収納用壜に嵌合すると商品流
通過程において上記肉薄の破断線部分からタレの香気等
が散失する欠点があった。この欠点除去のため上記破断
線を有する頂壁部分下面へ、金属薄板上下へ耐水性プラ
スチックフィルムを層着させたシートを貼着する方法が
考えられたが、該シートは外周の端面において金属薄板
を露出するからその端面に容器体内液体が触れることで
腐蝕等するおそれがあった。該欠点を除去するため、実
公平4-39174 号公報では上記金属板入りシートの外周部
をインサート成形により内筒上部内へ埋設させることで
頂壁下面へ付設することを提案している。
【０００４】金属板入りシートをインサート成形する上
記キャップにおいては、そのシートを頂壁形成用金型部
分上へ載置させることで、そのシート外周部を内筒形成
用キャビティ部分内へ突出させておき、頂壁上面形成用
金型に設けたランナから頂壁形成用キャビティ内へ射出
された溶融樹脂材料がキャビティ全体に流入し、上記シ
ート外周部を埋設するよう設けている。
記キャップにおいては、そのシートを頂壁形成用金型部
分上へ載置させることで、そのシート外周部を内筒形成
用キャビティ部分内へ突出させておき、頂壁上面形成用
金型に設けたランナから頂壁形成用キャビティ内へ射出
された溶融樹脂材料がキャビティ全体に流入し、上記シ
ート外周部を埋設するよう設けている。
【０００５】しかし溶融樹脂材料の射出圧力は極めて大
きく、そのため上記キャビティ内へ突出させたシート外
周部分が流入した樹脂材料により下方へ曲げられ、かつ
シートを載置させている金型部分の上部外周面へ押付け
られて、そのためシート外周部が外方へ露出することと
なって、その外周部を内部内へ埋設することが不能とな
ることがあった。該欠点を除去するため、金属薄板を肉
厚として上記のようにシート外周部分が曲げられないよ
うにすることも考えられるが、このようにすると、プル
リング引上げにより除去板部と共に行う上記金属薄板入
りのシート部分の破断除去が極めて困難となる。
きく、そのため上記キャビティ内へ突出させたシート外
周部分が流入した樹脂材料により下方へ曲げられ、かつ
シートを載置させている金型部分の上部外周面へ押付け
られて、そのためシート外周部が外方へ露出することと
なって、その外周部を内部内へ埋設することが不能とな
ることがあった。該欠点を除去するため、金属薄板を肉
厚として上記のようにシート外周部分が曲げられないよ
うにすることも考えられるが、このようにすると、プル
リング引上げにより除去板部と共に行う上記金属薄板入
りのシート部分の破断除去が極めて困難となる。
【０００６】本出願人は上記欠点を除去したキャップと
して、特願平4-31586 号 および特願平4-322592号をも
って、キャップ頂壁上面へ上記シートを、インサート成
形により一体に層着させることを提案したが、本願発明
は上記キャップを、頂壁およびプルリング等を有しない
主部材と、それ等頂壁およびプルリング等からなる補助
部材とで形成して頂壁上面に上記シートをインサート成
形により一体成形しておき、上記主部材と補助部材とを
嵌合ないしインサート成形により一体化させることで既
述欠点を除去するものである。
して、特願平4-31586 号 および特願平4-322592号をも
って、キャップ頂壁上面へ上記シートを、インサート成
形により一体に層着させることを提案したが、本願発明
は上記キャップを、頂壁およびプルリング等を有しない
主部材と、それ等頂壁およびプルリング等からなる補助
部材とで形成して頂壁上面に上記シートをインサート成
形により一体成形しておき、上記主部材と補助部材とを
嵌合ないしインサート成形により一体化させることで既
述欠点を除去するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】容器体口頸部の外面へ嵌
合させる第１周壁２上端から内向きフランジ３を介して
注出筒４を、かつ該注出筒を囲んで内向きフランジ３の
中間部から嵌合筒５を、それぞれ起立する基筒部１と、
上記嵌合筒５の外面へ、頂壁10外周から垂下する第２周
壁11下部を嵌合させた蓋体９とを、上記第１，第２周壁
の各後部上端と下端とで肉薄ヒンジ13で連結して、それ
等基筒部と蓋体とを耐屈折性合成樹脂材で一体成形した
主部材と、上記注出筒４の下端面を閉塞させて内向きフ
ランジ３下面へ、保香性の中間薄板上下に耐水性合成樹
脂フィルムを層着させた積層薄板16の外周部上面を当接
させると共に、上記注出筒下端内面が囲む積層薄板部分
内にリング状の破断線17を想定して該破断線外方の積層
薄板部分下面へ溶着させかつ第１周壁２の上端部内面へ
緊密に嵌合させた鍔状板18下面から容器体口頸部内面へ
嵌合させる内筒19を垂下し、又上記破断線17が囲む積層
薄板部分上面に除去板20を溶着し、かつ該除去板側部か
ら起立する支持棒21を介して注出筒４の上部内にプルリ
ング22を横設した補助部材15とからなり、該補助部材
は、上記積層薄板16を除く部分を積層薄板上下のフィル
ムと同材質の軟質合成樹脂として、インサート成形によ
り積層薄板と共に一体成形した。
合させる第１周壁２上端から内向きフランジ３を介して
注出筒４を、かつ該注出筒を囲んで内向きフランジ３の
中間部から嵌合筒５を、それぞれ起立する基筒部１と、
上記嵌合筒５の外面へ、頂壁10外周から垂下する第２周
壁11下部を嵌合させた蓋体９とを、上記第１，第２周壁
の各後部上端と下端とで肉薄ヒンジ13で連結して、それ
等基筒部と蓋体とを耐屈折性合成樹脂材で一体成形した
主部材と、上記注出筒４の下端面を閉塞させて内向きフ
ランジ３下面へ、保香性の中間薄板上下に耐水性合成樹
脂フィルムを層着させた積層薄板16の外周部上面を当接
させると共に、上記注出筒下端内面が囲む積層薄板部分
内にリング状の破断線17を想定して該破断線外方の積層
薄板部分下面へ溶着させかつ第１周壁２の上端部内面へ
緊密に嵌合させた鍔状板18下面から容器体口頸部内面へ
嵌合させる内筒19を垂下し、又上記破断線17が囲む積層
薄板部分上面に除去板20を溶着し、かつ該除去板側部か
ら起立する支持棒21を介して注出筒４の上部内にプルリ
ング22を横設した補助部材15とからなり、該補助部材
は、上記積層薄板16を除く部分を積層薄板上下のフィル
ムと同材質の軟質合成樹脂として、インサート成形によ
り積層薄板と共に一体成形した。
【０００８】容器体口頸部の外面へ嵌合させる第１周壁
２上端から内向きフランジ３を介して注出筒４を、かつ
該注出筒を囲んで内向きフランジ５の中間部から嵌合筒
５を、それぞれ起立する基筒部１と、上記嵌合筒５の外
面へ、頂壁10外周から垂下する第２周壁11下部を嵌合さ
せた蓋体９とを、上記第１，第２周壁の各後部上端と下
端とで肉薄ヒンジ13で連結して、それ等基筒部と蓋体と
を耐屈折性合成樹脂材で一体成形した主部材と、上記注
出筒４の下端面を閉塞させて内向きフランジ３下面へ、
保香性の中間薄板上下に耐水性合成樹脂フィルムを層着
させた積層薄板16の外周部上面を当接させると共に、該
積層薄板の下面へ溶着させ、かつ第１周壁２の上端部内
面へ緊密に嵌合させた閉塞板25の外周部から容器体口頸
部内面へ嵌合させる内筒19を垂下し、又該内筒および注
出筒４が囲む閉塞板部分に肉薄の破断線17を周設して該
破断線が囲む閉塞板部分を除去板20となし、更に該除去
板の側部から上記積層薄板を貫通させて支持棒21を起立
し、該棒上端から注出筒４の上部内に横設させてプルリ
ング22を突出した補助部材25とからなり、該補助部材
は、上記積層薄板16を除く部分を積層薄板上下のフィル
ムと同材質の軟質合成樹脂として、インサート成形によ
り積層薄板と共に一体成形した。
２上端から内向きフランジ３を介して注出筒４を、かつ
該注出筒を囲んで内向きフランジ５の中間部から嵌合筒
５を、それぞれ起立する基筒部１と、上記嵌合筒５の外
面へ、頂壁10外周から垂下する第２周壁11下部を嵌合さ
せた蓋体９とを、上記第１，第２周壁の各後部上端と下
端とで肉薄ヒンジ13で連結して、それ等基筒部と蓋体と
を耐屈折性合成樹脂材で一体成形した主部材と、上記注
出筒４の下端面を閉塞させて内向きフランジ３下面へ、
保香性の中間薄板上下に耐水性合成樹脂フィルムを層着
させた積層薄板16の外周部上面を当接させると共に、該
積層薄板の下面へ溶着させ、かつ第１周壁２の上端部内
面へ緊密に嵌合させた閉塞板25の外周部から容器体口頸
部内面へ嵌合させる内筒19を垂下し、又該内筒および注
出筒４が囲む閉塞板部分に肉薄の破断線17を周設して該
破断線が囲む閉塞板部分を除去板20となし、更に該除去
板の側部から上記積層薄板を貫通させて支持棒21を起立
し、該棒上端から注出筒４の上部内に横設させてプルリ
ング22を突出した補助部材25とからなり、該補助部材
は、上記積層薄板16を除く部分を積層薄板上下のフィル
ムと同材質の軟質合成樹脂として、インサート成形によ
り積層薄板と共に一体成形した。
【０００９】容器体口頸部の外面へ嵌合させる第１周壁
２上端から内向きフランジ３を、かつ該内向きフランジ
３の中間部から上方へ嵌合筒５を、それぞれ突出する基
筒部１と、上記嵌合筒５の外面へ、頂壁10外周から垂下
する第２周壁11下部を嵌合させた蓋体９とを、上記第
１，第２周壁の各後部上端と下端とで肉薄ヒンジ13で連
結して、それ等基筒部と蓋体とを耐屈折性合成樹脂材で
一体成形した主部材と、上記注出筒４の下端面を閉塞さ
せ、かつ内向きフランジ３下面へ外周部を密接させて、
第１周壁２の上端部内面へ嵌合させた閉塞板25下面か
ら、容器体口頸部内面へ嵌合させる内筒19を垂下すると
共に、上記内向きフランジのフランジ孔内周面へ外周面
下端部を接し貫通させかつ蓋体９の頂壁下面へ上面を接
して注出筒４を起立し、又該注出筒が囲む閉塞板部分上
面へ保香性の中間薄板上下に耐水性合成樹脂フィルムを
層着させた積層薄板16を溶着し、かつ該積層薄板を溶着
させた閉塞板部分に肉薄の破断線17を周設して該破断線
が囲む閉塞板部分を除去板20となし、更に該除去板の側
部から上記積層薄板を貫通させて支持棒21を起立し、該
棒上端から注出筒４の上部内へ横設させてプルリング22
を突出した補助部材15とからなり、該補助部材は、上記
積層薄板16を除く部分を積層薄板上下のフィルムと同材
質の軟質合成樹脂として、インサート成形により積層薄
板と共に一体成形した。
２上端から内向きフランジ３を、かつ該内向きフランジ
３の中間部から上方へ嵌合筒５を、それぞれ突出する基
筒部１と、上記嵌合筒５の外面へ、頂壁10外周から垂下
する第２周壁11下部を嵌合させた蓋体９とを、上記第
１，第２周壁の各後部上端と下端とで肉薄ヒンジ13で連
結して、それ等基筒部と蓋体とを耐屈折性合成樹脂材で
一体成形した主部材と、上記注出筒４の下端面を閉塞さ
せ、かつ内向きフランジ３下面へ外周部を密接させて、
第１周壁２の上端部内面へ嵌合させた閉塞板25下面か
ら、容器体口頸部内面へ嵌合させる内筒19を垂下すると
共に、上記内向きフランジのフランジ孔内周面へ外周面
下端部を接し貫通させかつ蓋体９の頂壁下面へ上面を接
して注出筒４を起立し、又該注出筒が囲む閉塞板部分上
面へ保香性の中間薄板上下に耐水性合成樹脂フィルムを
層着させた積層薄板16を溶着し、かつ該積層薄板を溶着
させた閉塞板部分に肉薄の破断線17を周設して該破断線
が囲む閉塞板部分を除去板20となし、更に該除去板の側
部から上記積層薄板を貫通させて支持棒21を起立し、該
棒上端から注出筒４の上部内へ横設させてプルリング22
を突出した補助部材15とからなり、該補助部材は、上記
積層薄板16を除く部分を積層薄板上下のフィルムと同材
質の軟質合成樹脂として、インサート成形により積層薄
板と共に一体成形した。
【００１０】
【実施例】まず、図１が示す第１実施例について説明す
ると、本発明キャップは主部材と補助部材とからなり、
主部材は基筒部と蓋体とで形成している。
ると、本発明キャップは主部材と補助部材とからなり、
主部材は基筒部と蓋体とで形成している。
【００１１】基筒部１は、容器体口頸部の外面へ嵌合さ
せる第１周壁２上端から内向きフランジ３を介して注出
筒４を、かつ該注出筒を囲んで内向きフランジ中間部か
ら嵌合筒５を、それぞれ起立する。第１周壁２の下端内
面には容器体口頸部用の、又第１周壁の上部内面には後
述補助部材の鍔状板用の、更に嵌合筒上端外面には蓋体
用の、それぞれ係合突条６，７，８を周設しており、注
出筒４上端は液切れ向上のため上外方へ拡開している。
せる第１周壁２上端から内向きフランジ３を介して注出
筒４を、かつ該注出筒を囲んで内向きフランジ中間部か
ら嵌合筒５を、それぞれ起立する。第１周壁２の下端内
面には容器体口頸部用の、又第１周壁の上部内面には後
述補助部材の鍔状板用の、更に嵌合筒上端外面には蓋体
用の、それぞれ係合突条６，７，８を周設しており、注
出筒４上端は液切れ向上のため上外方へ拡開している。
【００１２】蓋体９は、上記嵌合筒５外面へ、頂壁10外
周から垂下する第２周壁11下部を嵌合可能に設けたもの
で、該蓋体閉塞時、上記注出筒の上端面へ圧接させるシ
ール筒12を頂壁10下面から垂下する。
周から垂下する第２周壁11下部を嵌合可能に設けたもの
で、該蓋体閉塞時、上記注出筒の上端面へ圧接させるシ
ール筒12を頂壁10下面から垂下する。
【００１３】上記基筒部１と蓋体９とは任意に定めた各
後部の第１周壁上端と第２周壁下端とを肉薄ヒンジ13で
連結して、それ等筒部と蓋体とを耐屈折性合成樹脂材と
してのポリプロピレンで一体成形している。尚14は指掛
け部である。
後部の第１周壁上端と第２周壁下端とを肉薄ヒンジ13で
連結して、それ等筒部と蓋体とを耐屈折性合成樹脂材と
してのポリプロピレンで一体成形している。尚14は指掛
け部である。
【００１４】補助部材15は、注出筒４下端面を閉塞させ
て内向きフランジ３下面へ外周部上面を当接させる積層
薄板16を有する。該積層薄板は公知のようにアルミ薄板
等金属薄板上下に耐水性合成樹脂製フィルムを層着させ
てもよく、又保香性に富む合成樹脂薄板上下に耐水性合
成樹脂製フィルムを層着させてもよい。尚それ等上下の
フィルムは積層薄板以外の補助部材部分形成用樹脂と同
材質とする。その積層薄板16を、図１のようにその外周
部を内向きフランジ３下面へ当接させたとき、注出筒下
端内面が囲む積層薄板部分内へリング状に破断線17を想
定し、その破断線外方の積層薄板部分下面へ鍔状板18を
溶着させる。該鍔状板は第１周壁２の下部内面へ緊密に
嵌合可能に設け、かつその下面から容器体口頸部内面へ
嵌着させる内筒19を垂下する。
て内向きフランジ３下面へ外周部上面を当接させる積層
薄板16を有する。該積層薄板は公知のようにアルミ薄板
等金属薄板上下に耐水性合成樹脂製フィルムを層着させ
てもよく、又保香性に富む合成樹脂薄板上下に耐水性合
成樹脂製フィルムを層着させてもよい。尚それ等上下の
フィルムは積層薄板以外の補助部材部分形成用樹脂と同
材質とする。その積層薄板16を、図１のようにその外周
部を内向きフランジ３下面へ当接させたとき、注出筒下
端内面が囲む積層薄板部分内へリング状に破断線17を想
定し、その破断線外方の積層薄板部分下面へ鍔状板18を
溶着させる。該鍔状板は第１周壁２の下部内面へ緊密に
嵌合可能に設け、かつその下面から容器体口頸部内面へ
嵌着させる内筒19を垂下する。
【００１５】上記破断線17が囲む積層薄板部分上面へは
除去板20を溶着し、かつ該除去板側部から支持棒21を起
立し、該棒上端から注出筒４の上部内に横設させてプル
リング22を突出する。該プルリングは周知のようにその
引上げにより既述積層薄板16の破断線17が破断されるこ
とで、除去板20および該除去板下面に溶着する積層薄板
部分が除去され、該除去跡が開口するよう設けたもので
ある。
除去板20を溶着し、かつ該除去板側部から支持棒21を起
立し、該棒上端から注出筒４の上部内に横設させてプル
リング22を突出する。該プルリングは周知のようにその
引上げにより既述積層薄板16の破断線17が破断されるこ
とで、除去板20および該除去板下面に溶着する積層薄板
部分が除去され、該除去跡が開口するよう設けたもので
ある。
【００１６】補助部材15は、積層薄板を除く部分を積層
薄板上下のフィルムと同材質の軟質合成樹脂、例えば軟
質のポリエチレンで成形し、又インサート成形により積
層薄板16と共に一体成形する。該補助部材は予め形成し
ておき、図１のように主部材の基筒部１内へ嵌着させて
もよく、又該補助部材と主部材とを共にインサート成形
により一体成形してもよい。
薄板上下のフィルムと同材質の軟質合成樹脂、例えば軟
質のポリエチレンで成形し、又インサート成形により積
層薄板16と共に一体成形する。該補助部材は予め形成し
ておき、図１のように主部材の基筒部１内へ嵌着させて
もよく、又該補助部材と主部材とを共にインサート成形
により一体成形してもよい。
【００１７】図２が示す第２実施例は、上記第１実施例
に対して補助部材15だけを異にする。即ち第１実施例で
は除去板20を積層薄板16上面へ溶着させたが、第２実施
例では積層薄板16下面へ閉塞板25を溶着させ、該閉塞板
に肉薄の破断線17を周設して、該破断線が囲む閉塞板部
分を除去板20としている。尚閉塞板外周は第１実施例の
鍔状板18と同様第１周壁２の上端部内面へ緊密に嵌合さ
せ、肉薄の破断線17は注出筒４が囲む閉塞板部分に周設
している。除去板20の側部から起立する支持棒21は積層
薄板16を貫通させて起立する。その他構造は第１実施例
と同様である。
に対して補助部材15だけを異にする。即ち第１実施例で
は除去板20を積層薄板16上面へ溶着させたが、第２実施
例では積層薄板16下面へ閉塞板25を溶着させ、該閉塞板
に肉薄の破断線17を周設して、該破断線が囲む閉塞板部
分を除去板20としている。尚閉塞板外周は第１実施例の
鍔状板18と同様第１周壁２の上端部内面へ緊密に嵌合さ
せ、肉薄の破断線17は注出筒４が囲む閉塞板部分に周設
している。除去板20の側部から起立する支持棒21は積層
薄板16を貫通させて起立する。その他構造は第１実施例
と同様である。
【００１８】図３が示す第３実施例は、注出筒４を補助
部材15から起立したもので、その注出筒の下端部外周面
は内向きフランジ３のフランジ孔内周面に接して起立さ
せている。その他構造は第２実施例と同様である。
部材15から起立したもので、その注出筒の下端部外周面
は内向きフランジ３のフランジ孔内周面に接して起立さ
せている。その他構造は第２実施例と同様である。
【００１９】
【発明の効果】本発明は既述構成とするもので、積層薄
板は大きく形成した帯状板を打抜いて形成するため、外
周面において金属薄板ないし保香性の樹脂薄板が露出す
ることとなり、該露出部分に液体が付着することで腐蝕
等し、そのため商品流通過程で収納液体の香り等が散失
する欠点があったが、本発明の第１，第２実施例にあっ
ては、積層薄板16の外周部が補助部材の鍔状板18ないし
閉塞板25と基筒部１の内向きフランジ３との間に位置す
ることとなり、かつそれ等鍔状板ないし閉塞板25の外周
は基筒部の第１周壁２上端部内面へ緊密に嵌合させるか
ら、又第３実施例にあっては閉塞板25から起立する注出
筒４が囲む閉塞板部分上面へ積層薄板16を溶着するか
ら、それ等積層薄板16の打抜き面としての外周面へ液体
が付着することがなく、よって上記欠点を除去すること
が出来、又基筒部１の第１周壁２上端後部と蓋体第２周
壁の下端後部とを肉薄ヒンジ13で連結してそれ等が形成
する主部材を耐屈折性に富む合成樹脂材で一体成形した
から、蓋体開閉を頻繁に行っても上記肉薄ヒンジ13が破
断するようなことがなく、又容器体口頸部内面へ嵌合さ
せる内筒19は軟質の合成樹脂製としたからシール効果が
高く容器転倒時等の液洩れを防止することが出来る。第
３実施例の場合は注出筒４も軟質の合成樹脂であるた
め、該注出筒上面が蓋体頂壁下面へ接することで、プル
リング引上げによる閉塞板開口後においても蓋体閉塞に
よる密閉機能を大とすることが出来る。
板は大きく形成した帯状板を打抜いて形成するため、外
周面において金属薄板ないし保香性の樹脂薄板が露出す
ることとなり、該露出部分に液体が付着することで腐蝕
等し、そのため商品流通過程で収納液体の香り等が散失
する欠点があったが、本発明の第１，第２実施例にあっ
ては、積層薄板16の外周部が補助部材の鍔状板18ないし
閉塞板25と基筒部１の内向きフランジ３との間に位置す
ることとなり、かつそれ等鍔状板ないし閉塞板25の外周
は基筒部の第１周壁２上端部内面へ緊密に嵌合させるか
ら、又第３実施例にあっては閉塞板25から起立する注出
筒４が囲む閉塞板部分上面へ積層薄板16を溶着するか
ら、それ等積層薄板16の打抜き面としての外周面へ液体
が付着することがなく、よって上記欠点を除去すること
が出来、又基筒部１の第１周壁２上端後部と蓋体第２周
壁の下端後部とを肉薄ヒンジ13で連結してそれ等が形成
する主部材を耐屈折性に富む合成樹脂材で一体成形した
から、蓋体開閉を頻繁に行っても上記肉薄ヒンジ13が破
断するようなことがなく、又容器体口頸部内面へ嵌合さ
せる内筒19は軟質の合成樹脂製としたからシール効果が
高く容器転倒時等の液洩れを防止することが出来る。第
３実施例の場合は注出筒４も軟質の合成樹脂であるた
め、該注出筒上面が蓋体頂壁下面へ接することで、プル
リング引上げによる閉塞板開口後においても蓋体閉塞に
よる密閉機能を大とすることが出来る。
【図１】開蓋状態で示す、本発明キャップ縦断面図であ
る。
る。
【図２】開蓋状態で示す、第２実施例キャップの縦断面
図である。
図である。
【図３】開蓋状態で示す、第３実施例キャップの縦断面
図である。
図である。
１…基筒部 ９…蓋体 15…補助部材 16…積層薄板
Claims (3)
- 【請求項１】 容器体口頸部の外面へ嵌合させる第１周
壁２上端から内向きフランジ３を介して注出筒４を、か
つ該注出筒を囲んで内向きフランジ３の中間部から嵌合
筒５を、それぞれ起立する基筒部１と、上記嵌合筒５の
外面へ、頂壁10外周から垂下する第２周壁11下部を嵌合
させた蓋体９とを、上記第１，第２周壁の各後部上端と
下端とで肉薄ヒンジ13で連結して、それ等基筒部と蓋体
とを耐屈折性合成樹脂材で一体成形した主部材と、上記
注出筒４の下端面を閉塞させて内向きフランジ３下面
へ、保香性の中間薄板上下に耐水性合成樹脂フィルムを
層着させた積層薄板16の外周部上面を当接させると共
に、上記注出筒下端内面が囲む積層薄板部分内にリング
状の破断線17を想定して該破断線外方の積層薄板部分下
面へ溶着させかつ第１周壁２の上端部内面へ緊密に嵌合
させた鍔状板18下面から容器体口頸部内面へ嵌合させる
内筒19を垂下し、又上記破断線17が囲む積層薄板部分上
面に除去板20を溶着し、かつ該除去板側部から起立する
支持棒21を介して注出筒４の上部内にプルリング22を横
設した補助部材15とからなり、該補助部材は、上記積層
薄板16を除く部分を積層薄板上下のフィルムと同材質の
軟質合成樹脂として、インサート成形により積層薄板と
共に一体成形したことを特徴とするプルリング付きキャ
ップ。 - 【請求項２】 容器体口頸部の外面へ嵌合させる第１周
壁２上端から内向きフランジ３を介して注出筒４を、か
つ該注出筒を囲んで内向きフランジ５の中間部から嵌合
筒５を、それぞれ起立する基筒部１と、上記嵌合筒５の
外面へ、頂壁10外周から垂下する第２周壁11下部を嵌合
させた蓋体９とを、上記第１，第２周壁の各後部上端と
下端とで肉薄ヒンジ13で連結して、それ等基筒部と蓋体
とを耐屈折性合成樹脂材で一体成形した主部材と、上記
注出筒４の下端面を閉塞させて内向きフランジ３下面
へ、保香性の中間薄板上下に耐水性合成樹脂フィルムを
層着させた積層薄板16の外周部上面を当接させると共
に、該積層薄板の下面へ溶着させ、かつ第１周壁２の上
端部内面へ緊密に嵌合させた閉塞板25の外周部から容器
体口頸部内面へ嵌合させる内筒19を垂下し、又該内筒お
よび注出筒４が囲む閉塞板部分に肉薄の破断線17を周設
して該破断線が囲む閉塞板部分を除去板20となし、更に
該除去板の側部から上記積層薄板を貫通させて支持棒21
を起立し、該棒上端から注出筒４の上部内に横設させて
プルリング22を突出した補助部材25とからなり、該補助
部材は、上記積層薄板16を除く部分を積層薄板上下のフ
ィルムと同材質の軟質合成樹脂として、インサート成形
により積層薄板と共に一体成形したことを特徴とするプ
ルリング付きキャップ。 - 【請求項３】 容器体口頸部の外面へ嵌合させる第１周
壁２上端から内向きフランジ３を、かつ該内向きフラン
ジ３の中間部から上方へ嵌合筒５を、それぞれ突出する
基筒部１と、上記嵌合筒５の外面へ、頂壁10外周から垂
下する第２周壁11下部を嵌合させた蓋体９とを、上記第
１，第２周壁の各後部上端と下端とで肉薄ヒンジ13で連
結して、それ等基筒部と蓋体とを耐屈折性合成樹脂材で
一体成形した主部材と、上記注出筒４の下端面を閉塞さ
せ、かつ内向きフランジ３下面へ外周部を密接させて、
第１周壁２の上端部内面へ嵌合させた閉塞板25下面か
ら、容器体口頸部内面へ嵌合させる内筒19を垂下すると
共に、上記内向きフランジのフランジ孔内周面へ外周面
下端部を接し貫通させかつ蓋体９の頂壁下面へ上面を接
して注出筒４を起立し、又該注出筒が囲む閉塞板部分上
面へ保香性の中間薄板上下に耐水性合成樹脂フィルムを
層着させた積層薄板16を溶着し、かつ該積層薄板を溶着
させた閉塞板部分に肉薄の破断線17を周設して該破断線
が囲む閉塞板部分を除去板20となし、更に該除去板の側
部から上記積層薄板を貫通させて支持棒21を起立し、該
棒上端から注出筒４の上部内へ横設させてプルリング22
を突出した補助部材15とからなり、該補助部材は、上記
積層薄板16を除く部分を積層薄板上下のフィルムと同材
質の軟質合成樹脂として、インサート成形により積層薄
板と共に一体成形したことを特徴とするプルリング付き
キャップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09704193A JP3161865B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | プルリング付きキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09704193A JP3161865B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | プルリング付きキャップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06286760A JPH06286760A (ja) | 1994-10-11 |
| JP3161865B2 true JP3161865B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=14181496
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09704193A Expired - Fee Related JP3161865B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | プルリング付きキャップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3161865B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020036864A (ko) * | 2000-11-11 | 2002-05-17 | 안형배 | 액체용기 병마개 구조 및 금형장치 |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP09704193A patent/JP3161865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06286760A (ja) | 1994-10-11 |
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