JPH0614267Y2 - ビデオテ−プレコ−ダ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はビデオテープレコーダ装置に関する。

例えばビデオテープレコーダを監視用に使用する場合に
は、継続記録が重要であり、記録が中断することは絶対
に避けなければならない。

従来の技術 ビデオテープレコーダでは、ヘッドの目づまり等によ
り、記録動作途中であっても、記録が正常に行なわれな
くなることがある。この場合には、結果的には記録の中
断が起きてしまう。

しかし、従来はこのように記録動作途中で起こる記録の
中断を避ける構成とはなっていなかった。

このため、不要な記録中断が起こりうる恐れがあるとい
う問題点があった。

本考案は二台のビデオテープレコーダを用意し、一方で
記録を行ない、他方は記録動作待機状態とし、記録動作
中のビデオテープレコーダに異常が起きたときに、これ
を検知し、ビデオテープレコーダを合理的に切り換え
て、記録の中断を未然に防止しうる構成としたビデオテ
ープレコーダ装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 本考案のビデオテープレコーダ装置は、夫々テープに信
号を記録する記録用ヘッド、該記録ヘッドが記録した信
号を再生するモニタ用ヘッド及び信号が入力すると記録
動作を開始する始動端子、信号が入力すると記録動作を
停止する停止端子を有する第１、第２のビデオテープレ
コーダと、 該第１のビデオテープレコーダの停止端子と該第２のビ
デオテープレコーダの始動端子とに接続される第１の状
態と、該第１のビデオテープレコーダの始動端子と該第
２のビデオテープレコーダの停止端子とに接続される第
２の状態との間で切り換えられるスイッチと、 上記第１，第２のビデオテープレコーダのうち一方のビ
デオテープレコーダを記録動作待機状態とし、他方のビ
デオテープレコーダにより記録動作を行なっているとき
に、上記モニタ用ヘッドの再生出力のエンベロープを検
波する回路と、 該検波回路の出力のレベルを基準レベルと比較して上記
出力のレベルが上記基準レベルより低くなったときに信
号を出力する比較回路とよりなり、 該比較回路の出力が上記スイッチを通して待機状態のビ
デオテープレコーダの上記始動端子、記録動作中のビデ
オテープレコーダの上記停止端子に加えられ、待機状態
のビデオテープレコーダが記録動作を開始し、記録動作
中のビデオテープレコーダが停止し、且つ該比較回路の
出力により上記スイッチが今までとは異なる第１又は第
２の状態に切り換えられる構成としてなるものである。

作用 モニタ用ヘッド、エンベロープ検波回路及び比較回路
は、記録動作中のビデオテープレコーダが正常な記録を
継続できない状態となったことを自動的に検知する。

始動端子、停止端子、スイッチ、比較回路は、上記の検
知に応じて、記録動作待機中のビデオテープレコーダの
始動させて記録動作を開始させ、記録動作中のビデオテ
ープレコーダを停止させる。

ビデオテープレコーダの切り換えにより、記録は中断せ
ずに継続して行なわれる。

実施例 第１図は本考案のビデオテープレコーダ装置の一実施例
を示す図、第２図はその動作を説明する図である。

１は第１のビデオテープレコーダ（以下第１のＶＴＲと
いう）、第２のビデオテープレコーダ（以下第２のＶＴ
Ｒという）である。

第１のＶＴＲ１には、第３図に示すように、記録用ヘッ
ド３，４に加えてモニタ用ヘッド５，６を有するガイド
ドラム７が設けてある。磁気テープ８は第３図に示すよ
うにドラム７に巻装されて、矢印Ａ方向に走行する。ド
ラム７は矢印Ｂ方向に回転する。記録ヘッド３，４がテ
ープ８を交互に斜めに走査し、ビデオ信号は第４図に示
すように斜めのトラツク９に記録される。モニタ用ヘッ
ド５，６は夫々記録ヘッド３，４に対して適宣高さ位置
を変えて設けてあり、記録ヘッド３，４が記録したトラ
ツクを正しく走査してヘッド３，４が記録した信号を再
生する。

更に第１のＶＴＲ１には、信号が入来すると記録動作を
開始する始動端子１０_１、信号が入来すると記録動作を
停止する停止端子１１_１、ビデオ信号入力端子１２_１、
上記モニタヘッド５，６が再生したビデオ信号を出力す
るビデオ信号出力端子１３_１が設けてある。

第２のＶＴＲ２も上記第１のＶＴＲ１と全く同じもので
あり、上記ガイドドラムを備え、端子１０_２，１１_２，
１２_２，１３_２が設けてある。

１５はスイッチであり、接点１６，１７，１８，１９及
び接点１６，１７間で切り換わる接片２０，接点１８，
１９間で切り換わる接片２１を有する。

接点１６は第１のＶＴＲ１の停止端子１１_１、接点１７
は第２のＶＴＲ２の停止端子１１_２に接続してある。接
点１８は第２のＶＴＲ２の始動端子１０_２、接点１９は
第１のＶＴＲ１の始動端子１０_１に接続してある。

接片２０，２１は連動して切り換わる。

スイッチ１５は、接片２０が接点１６、接片２１が接点
１８に接続された第１図中実線で示す第１の状態、又は
接片２０が接点１７、接片２１が接点１９に接続された
第１図中破線で示す第２の状態をとる。即ち第１の状態
では、接片２０は第１のＶＴＲ１の停止端子１１_１、接
片２１は第２のＶＴＲ２の始動端子１０_２と接続してあ
る。第２の状態では、接片２０は第２のＶＴＲ２の停止
端子１１_２、接片２１は第１のＶＴＲ１の始動端子１０
_１と接続してある。

接片２１は比較回路２２の出力と接続してある。

比較回路２２の出力側には、第１の遅延回路２３及び第
２の遅延回路２４が縦続接続してある。

接片２０は第１の遅延回路２３の出力と接続してある。

第２の遅延回路２４の出力はスイッチ１５に加えられ、
スイッチ１５を切り換える。

第１，第２の遅延回路２３，２４の遅延時間は夫々
ｔ_１，ｔ_２である。

次に動作について特に第２図を参照して説明する。

今、第１のＶＴＲ１が記録動作を行なっており、第２の
ＶＴＲ２が記録動作待機状態にあるとする。スイッチ１
５は第１の状態にある。

第１のＶＴＲ１では第３図及び第４図に示すように、記
録が行なわれると共にモニタ用ヘッド５，６により再生
が行なわれる。

再生信号はエンベロープ検波回路２５に加えられ、ここ
でエンベロープ検波される。

尚、エンベロープ検波回路２５は、ドロップアウト等に
よるレベル低下を考慮して、ある設定された時間ｔ（例
えば、数十〜数百ミリ秒）以上連続してレベルが下がっ
た時にそのレベルＶが出力されるようになっている。

エンベロープ検波されたレベルＶが比較回路２２におい
て、基準レベル発生回路２６の予め設定された出力のレ
ベルVrefと比較される。

Ｖ＞Vrefであれば、第１のＶＴＲ１で記録が継続して行
なわれる。

記録時間が長時間に及び第１のＶＴＲ１の記録用ヘッド
に目づまりが発生すると、記録が良好に行なわれなくな
り、これを再生するモニタ用ヘッドの出力も低下し、上
記Ｖが低下する。

Ｖ＜Vrefとなると、比較回路２２の出力がＨレベルとな
る。

比較回路２２のＨレベルの信号は、第１には接片２１，
接点１８を通して第２のＶＴＲ２の始動端子１０_２に加
えられ、第２のＶＴＲ２が始動し、第２のＶＴＲ２が記
録を開始する。

第２には、上記信号は遅延回路２３を通って時間ｔ_１遅
延された後、接片２０、接点１６を介して第１のＶＴＲ
１の停止端子１１_１に加えられ、第１のＶＴＲ１が停止
する。

第１のＶＴＲ１は第２のＶＴＲ２が記録動作を開始した
後に停止し、一部が第１，第２のＶＴＲ１，２で重複記
録されることになり、記録の抜けは生じない。また第１
のＶＴＲ１に代わって第２のＶＴＲ２が記録動作を行な
うことにより、記録は継続され、記録の中断は起こらな
い。

第３には、上記信号に遅延回路２４を通って更に時間ｔ
_２遅延された後、スイッチ１５に加えられ、スイッチ１
５が第１の状態より第２の状態に切り換わる。

この後、操作者は目づまりを起こした第１のＶＴＲ１を
取り外し、この代わりに新しい第１のＶＴＲ１ａを設置
し、記録動作待機状態にセットする。

第２のＶＴＲ２の記録時間が長時間に及び記録ヘッドに
目づまりが発生するとモニタ用ヘッドの出力も低下し、
Ｖ＜Vrefとなり比較回路２２の出力がＨレベルとなる。

このときスイッチ１５は第２の状態にあるため、新しい
第１のＶＴＲ１ａが記録動作を開始し、少し遅れて第２
のＶＴＲ２が動作を停止し、更に少し遅れてスイッチ１
５が第２の状態より第１の状態に切り換わる。

このようにして、記録動作中のＶＴＲが記録不能となる
前に別のＶＴＲが始動し、ビデオ信号は中断なく記録さ
れる。

またテープの損傷によりモニタ用ヘッドの再生出力が低
下した場合にも、上記と同様に動作する。

また記録不能となったＶＴＲを新しいＶＴＲを交換する
代わりにこれを修理して記録可能状態としてもよい。

考案の効果 以上説明した様に、本考案のビデオテープレコーダ装置
によれば、二台のビデオテープレコーダを備えて、一方
のビデオテープレコーダで記録し、他方のビデオテープ
レコーダは記録動作待機状態とし、記録動作中のビデオ
テープレコーダがヘッドの目づまり等を起こした場合
に、ビデオテープレコーダが記録不能となることを検知
して、上記他方のビデオテープレコーダを自動的に始動
させることが出来るため、記録の中断を伴うことなく、
ビデオ信号を継続して記録することが出来、監視用の設
備に適用して効果があるという特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のビデオテープレコーダ装置の一実施例
を示す図、 第２図は第１図の装置の動作を説明する図、 第３図は第１図中各ビデオテープレコーダに組み込まれ
ているガイドドラムの構造を示す図、 第４図は記録用ヘッドが形成したトラックをモニタ用ヘ
ッドが走査する状況を示す図である。 １……第１のビデオテープレコーダ、２……第２のビデ
オテープレコーダ、３，４……記録用ヘッド、５，６…
…モニタ用ヘッド、７……ガイドドラム、８……磁気テ
ープ、９……トラック、１０_１，１０_２……始動端子、
１１_１，１１_２……停止端子、１２_１，１２_２……ビデ
オ入力端子、１３_１，１３_２……ビデオ出力端子、１５
……スイッチ、１６〜１９……接点、２０，２１……接
片、２２……比較回路、２３……第１の遅延回路、２４
……第２の遅延回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】夫々テープに信号を記録する記録用ヘッ
   ド、該記録ヘッドが記録した信号を再生するモニタ用ヘ
   ッド及び信号が入力すると記録動作を開始する始動端
   子、信号が入力すると記録動作を停止する停止端子を有
   する第１，第２のビデオテープレコーダと、 該第１のビデオテープレコーダの停止端子と該第２のビ
   デオテープレコーダの始動端子とに接続される第１の状
   態と、該第１のビデオテープレコーダの始動端子と該第
   ２のビデオテープレコーダの停止端子とに接続される第
   ２の状態との間で切り換えられるスイッチと、 上記第１，第２のビデオテープレコーダのうち一方のビ
   デオテープレコーダを記録動作待機状態とし、他方のビ
   デオテープレコーダにより記録動作を行なっているとき
   に、上記モニタ用ヘッドの再生出力のエンベロープを検
   波する回路と、 該検波回路の出力のレベルを基準レベルと比較して上記
   出力のレベルが上記基準レベルより低くなったときに信
   号を出力する比較回路とよりなり、 該比較回路の出力が上記スイッチを通して待機状態のビ
   デオテープレコーダの上記始動端子、記録動作中のビデ
   オテープレコーダの上記停止端子に加えられ、待機状態
   のビデオテープレコーダが記録動作を開始し、記録動作
   中のビデオテープレコーダが停止し、且つ該比較回路の
   出力により上記スイッチが今までとは異なる第１又は第
   ２の状態に切り換えられる構成としてなるビデオテープ
   レコーダ装置。