JPH06142503A - 球状繊維塊分子ふるい炭素の製造方法 - Google Patents

球状繊維塊分子ふるい炭素の製造方法

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JPH06142503A
JPH06142503A JP4301134A JP30113492A JPH06142503A JP H06142503 A JPH06142503 A JP H06142503A JP 4301134 A JP4301134 A JP 4301134A JP 30113492 A JP30113492 A JP 30113492A JP H06142503 A JPH06142503 A JP H06142503A
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誠 之 角
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杉 幸 広 大
Masami Ueda
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CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU
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CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高価な材料を使用せず、賦活化プロセスを導入
せずに、高性能の分子ふるい炭素を簡便に、安価に、再
現良く、高収率で製造する方法を提供する。 【構成】ピッチを紡糸した繊維の短繊維を、酸化性雰囲
気で不融化後球状処理し、あるいは、球状化処理後不融
化処理し、必要に応じて再不融化処理した後、760〜
900℃の温度で炭化処理する。このようにして得られ
た球状繊維塊分子ふるい炭素を、さらに、600〜85
0℃の温度で芳香族炭化水素および/または脂環式炭化
水素を含む不活性ガス雰囲気下で処理することにより、
熱分解炭素を蒸着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力スイング吸着法
(PSA法)による空気分離、オフガス等からの水素精
製、有効成分の回収分離、発酵ガス中からの二酸化炭
素、メタン分離等の環境対策技術、ガス分離技術に用い
られる分子ふるい炭素の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種混合ガス中から特定の成分を
分離、精製する技術開発が盛んである。中でもPSAと
称される手法は、装置がコンパクトでランニングコスト
が低いため、多くの用途への展開が期待されている。特
に、疎水性の分子ふるい炭素を用いて、空気から窒素を
分離、回収する空気分離は、窒素の需要の増大に伴っ
て、急激な市場拡大が見込まれる。
【0003】分子ふるい炭素の特徴は、通常の活性炭が
1〜3nmのミクロ孔を持つのに対し、0.3〜0.5
nmという小さく、かつ狭い分布のミクロ孔を持ってい
ることにある。
【0004】分子ふるい炭素の製造方法に関しては、種
々の方法が提案されているが、大別すると、1)含浸
法、2)熱分解法、3)賦活法、4)熱分解炭素蒸着
法、5)熱収縮法、の5つに分類することができる。
【0005】含浸法とは、特開昭59−45914号、
特開昭61−191510号、特開昭62−17690
8号等に開示されているように、室温から300℃程度
までの温度範囲で液状を示す炭化水素(ピッチ、樹脂
等)を活性炭等の基材内部に浸透させ、次に炭化処理を
施して、炭化水素から熱分解炭素を放出させ、その熱分
解炭素により基材のミクロ孔を狭める方法である。ただ
し、基材内部への炭化水素の浸透量の制御が非常に難し
いため、発生する熱分解炭素のコントロールができず、
製品分子ふるい炭素の品質が安定せず(再現性が悪
い)、製品収率が低いという欠点がある。
【0006】熱分解法とは、特開昭62−59510号
や特開昭63−139009号等に開示されているよう
に、炭素質基材を不活性ガス雰囲気中で熱処理(炭化)
するだけで分子ふるい炭素を製造する方法である。この
方法では、含浸法に比べて品質の安定化は容易である。
しかしながら、炭素質基材の品質の安定が必要とされ、
そのため炭素質基材として高価な塩化ビニリデン樹脂や
フェノール樹脂の使用を余儀なくされている。また、こ
れら樹脂の調製法も非常に複雑である。
【0007】高価な材料を使用せざる得ない欠点を解消
するため、特開昭60−227832号や特公平2−5
8975号には石炭やピッチを炭素質基材とした、分子
ふるい炭素の製造方法が開示されている。しかし、この
方法で得られる分子ふるい炭素は、0.5nm以上の大
きさの分子にしか分子ふるい性を示さず、空気分離用途
や発酵ガス中からのメタンの分離用途等に使用するに
は、性能が不充分である。
【0008】熱分解炭素蒸着法とは、炭素質基材と炭化
水素ガスを高温で接触させ、炭化水素から放出される熱
分解炭素を炭素質基材のミクロ孔の入口付近に蒸着させ
ることで、炭素質基材のミクロ孔を調製する方法であ
る。この方法によれば、熱分解炭素の発生量を炭化水素
ガスの濃度や温度で制御することができるため、品質の
安定した分子ふるい炭素の製造が可能と考えられる。
【0009】特公昭52−18675号には、炭素質基
材として揮発分5%以下のコークスを使用し、熱分解炭
素蒸着法で分子ふるい炭素を製造する方法が開示されて
いる。しかし、石炭等から出発して熱処理によりコーク
スを製造するにあたっては、得られたコークスのミクロ
孔径分布が広い、等の理由から、熱分解炭素蒸着法に適
した炭素質基材を再現良く、かつ効率的に得ることは困
難である。
【0010】特開平1−502743号には、炭素質基
材としてのコークスを、水蒸気を含む不活性ガスで賦活
化して強制的にミクロ孔を発生させ、その後発生させた
ミクロ孔に熱分解炭素を蒸着する方法が開示してある。
しかし、本方法も熱分解炭素蒸着法に用いる賦活化コー
クスの細孔分布の点から、ミクロ孔径の制御が困難であ
る。
【0011】これに対し、特開昭60−171212号
には、0.5〜0.55nmという非常に狭いミクロ孔
径分布を持つ炭素質基材に熱分解炭素を放出する炭化水
素を500℃以下で化学吸着させ、その後、高温処理
(熱収縮法)を施して、熱分解炭素をミクロ孔に蒸着さ
せる方法が開示されている。この方法は、熱分解炭素蒸
着法の制御のしやすさを利用し、炭素質基材をより厳密
に選定することで、品質の安定した分子ふるい炭素を製
造する方法である。ただし、製造工程は複雑かつ煩雑で
あるという欠点は免れない。また、ミクロ孔径が0.5
〜0.55nmに調製させた炭素質基材は、もう既にそ
れ自体が分子ふるい炭素であり、原料としてはかなり高
価なものである。
【0012】一方、粒状分子ふるい炭素に対して、繊維
状の分子ふるい炭素の製造方法が特開昭57−1010
24号に開示されている。これは、特殊な製法による石
炭解重合物を溶融紡糸し、不融化後に軽度に賦活化する
ことにより製造されるものである。水蒸気等を用いた繊
維外部からの賦活化では本発明の目的の空気分離等に優
れた性能を発揮できない。
【0013】従って、上記公報の実施例においてもベン
ゼン・シクロヘキサンの分離のみが記載されている。ま
た、特公平3−80055号に、繊維状の分子ふるい炭
素の製造方法が言及されている。ピッチ繊維を不融化処
理し、さらに不活性ガス雰囲気中、500〜750℃程
度まで昇温、熱処理する。この熱処理(炭化処理)によ
って、含酸素化合物、例えば、CO,CO2 等が繊維外
へ放出され、繊維に細孔を形成するとともに、強度を持
たせるものである。しかしながら、記載の条件では、吸
着容量が粒状の分子ふるい炭素よりも劣るという問題が
ある。
【0014】繊維状の分子ふるい炭素は、繊維表面にミ
クロ孔が直接開孔されているので、粒状の分子ふるい炭
素に比較して、有効幾何学的表面積が大きくなるという
特徴があり、PSAにおいて、効率的である。一方、繊
維状の形態の場合、充填などにおいて、粒状の分子ふる
い炭素に比較して、ハンドリング性が悪く、また、製造
時にも嵩密度の低い状態で処理するため生産性が悪かっ
た。
【0015】このようにして製造された繊維状の分子ふ
るい炭素は繊維であるため、繊維集合体としては強度は
弱く、作業性が悪く、取り扱い難く、飛散しやすく、形
状維持特性が悪く、空隙率が高く、充填密度が低いとい
う欠点のために、空隙率、充填密度の再現性が悪いとい
う問題がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、高価な材料を使用せず、賦活化プロセスを導入せず
に、高性能の分子ふるい炭素を簡便に、安価に、再現良
く、高収率で製造する方法を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】タールピッチを原料とし
て、紡糸した後に、通常の炭素繊維製造における不融化
処理条件、すなわち、炭素繊維強度をほぼ最大にする不
融化処理条件においては、500〜750℃の温度にて
炭化処理すると、やや分子ふるい性を有する分子ふるい
炭素が調製できるが、吸着容量が低く、分子ふるい特性
も悪かった。また、過剰に不融化処理すると、繊維状で
あるため、繊維強度が低下するという問題があった。
【0018】本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意
検討した結果、過剰に不融化処理された球状不融化繊維
塊を得、ついで、不活性雰囲気にて760〜900℃の
温度で、より好ましくは800〜900℃の温度で炭化
処理すると吸着容量が高く、分子ふるい性に優れた球状
繊維塊分子ふるい炭素が得られることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0019】すなわち、本発明は、タールピッチを原料
として、紡糸用ピッチを調製し、このピッチを溶融紡糸
した後、酸化性雰囲気で不融化し、次に、得られた不融
化繊維に球状化処理を施した後に、760〜900℃の
温度で炭化処理することを特徴とする球状繊維塊分子ふ
るい炭素の製造方法を提供するものである。
【0020】また、本発明は、タールピッチを原料とし
て、紡糸用ピッチを調製し、このピッチを溶融紡糸した
後、得られたピッチ繊維に球状化処理を施した後に、酸
化性雰囲気で不融化し球状不融化繊維塊を得、次に76
0〜900℃の温度で炭化処理することを特徴とする球
状繊維塊分子ふるい炭素の製造方法を提供するものであ
る。
【0021】さらに、本発明は、タールピッチを原料と
して、紡糸用ピッチを調製し、このピッチを溶融紡糸し
た後、酸化性雰囲気で不融化し、次に、得られた不融化
繊維に球状化処理を施した後に、さらに、酸化性雰囲気
で再不融化し球状不融化繊維塊を得、次に、760〜9
00℃の温度で炭化処理することを特徴とする球状繊維
塊分子ふるい炭素の製造方法を提供するものである。
【0022】そして、上記のようにして得られた球状繊
維塊分子ふるい炭素を、さらに、600〜850℃の温
度で芳香族炭化水素および/または脂環式炭化水素を含
む不活性ガス雰囲気下で処理することにより、熱分解炭
素を蒸着させると一層好ましい。
【0023】ここで、タールピッチは実質的に光学的等
方性ピッチを用いるのが好ましく、球状化処理時には不
融化繊維にバインダーを添加してもよい。また、不融化
または再不融化後の不融化繊維または球状不融化繊維塊
を構成する不融化繊維の酸素含有量が10〜15重量%
であるのが好ましい。
【0024】
【作用】以下、本発明の球状繊維塊分子ふるい炭素の製
造方法を詳細に説明する。
【0025】本発明は、複数本の繊維状の分子ふるい炭
素繊維が互いに絡みあう、あるいは、一部が接着してな
る、あるいは、一部が融着してなる球状繊維塊分子ふる
い炭素の製造方法に関するものである。
【0026】本発明に用いる原料は、タールピッチが好
ましい。これは、従来、活性炭素繊維が製造されている
ポリアクリロニトリル系、フェノール樹脂系、セルロー
ス系に比較して、安価であり、本発明における、製品収
率が高く、不融化度の調製が容易で、ミクロ孔径の狭い
ものが調製できるためである。また、ここで用いるピッ
チは、後工程の紡糸、不融化、炭化に適したものとなる
ように重質化された高軟化点のものが適しており、特に
200℃以上の軟化点のものが、好ましい。このような
ピッチとして、例えば、特公昭61−002712号公
報などに提案されている、精製、溶剤抽出、蒸留、熱処
理などを施して調製されたもので、実質的に光学的等方
性ピッチが適している。これは、等方性ピッチより得ら
れる炭素材は非晶質なため、細孔構造を制御し易いため
である。
【0027】次に、ピッチの紡糸は、公知の方法により
行なうことができ、例えば溶融押出紡糸、遠心紡糸等の
方法を採用することができる。上記ピッチ繊維の繊維径
は、好ましくは、4μmから60μmである。
【0028】この紡糸されたピッチ繊維の不融化処理
は、得られたピッチ繊維を高温で炭化する際に形状を維
持できるようにするために、酸化性の雰囲気下で150
〜350℃程度の温度で処理するが、炭化時に炭化繊維
強度が最大となる不融化条件以上の条件で酸化処理され
る。一方、本発明においては過剰に不融化処理すること
が好ましく、この方法としては、炭素繊維製造時の通常
の不融化条件より長時間、高温度、もしくは、高酸化性
ガス濃度で処理される。この不融化処理は、酸化性ガ
ス、例えば、空気、酸素、二酸化窒素、オゾンなどのガ
ス雰囲気中で加熱処理することにより行なうことができ
る。
【0029】過剰に不融化処理された球状不融化繊維塊
を得る方法として、1)ピッチ繊維を過剰に不融化処理
し不融化繊維を得、次に球状化処理を施し、球状不融化
繊維塊を得る方法。2)ピッチ繊維に球状化処理を施し
た後、過剰に不融化処理し、球状不融化繊維塊を得る方
法。3)ピッチ繊維を不融化処理し、球状化処理を施し
た後、再不融化処理し、球状不融化繊維塊を得る方法が
ある。
【0030】本発明における球状化処理時にバインダー
としてピッチを用いる場合は、バインダー結合部が分子
ふるい効果を低下させるため、3)の方法がより好まし
い。
【0031】前記1)〜3)の不融化繊維または球状不
融化繊維塊を構成する不融化繊維の酸素含有量は10重
量%以上、15重量%以下が好ましい。酸素含有量が1
0重量%未満の場合は、得られる球状繊維塊分子ふるい
炭素の平衡吸着量が低下し、15重量%超の場合は、得
られる球状繊維塊分子ふるい炭素の分子ふるい性能が低
下する。
【0032】繊維を球状化する方法としては、不融化繊
維を短繊維にした後、例えば、内部に旋回気流を生じさ
せた円筒容器中に短繊維集合体を装入し、気流とともに
旋回させる方法が提案されており(特開昭62−114
636号)、この方法を利用することができる。
【0033】また、短繊維にバインダーを混合して成形
(球状化、もしくは、粒状化)することもできる。バイ
ンダーとしては、軟化点が80〜150℃程度の石炭系
ピッチ、石油系ピッチ、フェノール樹脂、フラン樹脂、
エポキシ樹脂等が使用できる。この場合、成形方法とし
て、押出造粒法や転動造粒法等を採用することができ
る。
【0034】このようにして得られた不融化処理され
た、好ましくは過剰に不融化処理された球状不融化繊維
塊を不活性ガス雰囲気下で、760℃以上、900℃以
下、より好ましくは800℃以上、900℃以下の温度
に加熱、炭化し、吸着容量の大きい、分子ふるい性に優
れた0.28nm以上、0.43nm未満のミクロ孔を
持つ球状繊維塊分子ふるい炭素が調製できる。760℃
未満では、ミクロ孔径分布が広くなり、900℃超では
ミクロ孔径が狭くなりすぎて、吸着速度の低下が大き
く、実用に適さない。また、本発明の球状繊維塊分子ふ
るい炭素の見かけ密度は、0.01g/cm3 以上、好まし
くは0.05g/cm3 以上である。
【0035】前記の加熱炭化時間は5分以上、8時間以
下、より好ましくは10分以上、2時間以下が好まし
い。5分未満ではミクロ孔径分布が広く、8時間超では
ミクロ孔径が狭くなりすぎて、吸着速度の低下が大き
く、実用に適さない。
【0036】本発明方法で得られる球状繊維塊分子ふる
い炭素は、n−ブタン(最小分子径0.43nm)をほ
とんど吸着せず、ミクロ孔径分布が狭いため、酸素、窒
素の分離性、二酸化炭素、メタンの分離性に優れてい
る。
【0037】炭化処理条件(温度、時間)を調整するこ
とにより、このミクロ孔径分布を調整することができ
る。炭化温度を高くすることによりミクロ孔径をさらに
狭くすることができる。
【0038】また、さらに本発明においては、前記炭化
処理により得られた球状繊維塊分子ふるい炭素に、熱分
解炭素を蒸着させる製造方法もとれる。すでにミクロ孔
径分布が調整されているため、熱分解炭素の蒸着条件は
穏やかな条件が採用できる。すなわち、前記、炭化処理
された球状繊維塊を不活性ガス雰囲気で600〜850
℃まで加熱し、引き続き前記温度で、芳香族炭化水素お
よび/または脂環式炭化水素を含む不活性ガス雰囲気下
で処理すれば、芳香族炭化水素などから放出される熱分
解炭素がミクロ孔入り口付近に蒸着する。蒸着処理温
度、蒸着処理時間、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素の
濃度を制御することにより、0.28nm以上、0.4
3nm未満のミクロ孔を持つ球状繊維塊分子ふるい炭素
を、再現良く、安価に製造することができる。
【0039】蒸着温度は、600〜850℃、好ましく
は、700〜750℃である。600℃未満では、熱分
解炭素の発生量が少ないため、蒸着に膨大な時間を要す
るからである。850℃超では、逆に熱分解炭素の発生
量が多すぎて、最適な熱分解炭素蒸着時間が短くなりす
ぎて、ミクロ孔径狭小化速度を制御できないからであ
る。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、キシレン、ト
ルエン、エンチルベンゼン、ナフタレン等が、または脂
環式炭化水素としてはシクロヘキサン等が例示される。
またそれらの混合ガスでもよく、芳香族炭化水素、脂環
式炭化水素の不活性ガス中の濃度は、3〜15%が好ま
しい。蒸着処理時間は、蒸着時間、芳香族炭化水素、脂
環式炭化水素の濃度、使用装置等で変化するので、種々
の組み合わせの中から選定すれば良いが、工業的な製造
では10min〜120minの間にするのが品質の安
定から好ましい。
【0040】以上の製造方法で、高品質の分子ふるい炭
素を得ることができるが、蒸着処理後、引き続いて、不
活性ガス雰囲気下で、蒸着処理温度以上900℃以下の
温度に保持すると、なお一層良い。この効果は、蒸着処
理で得られたミクロ孔径分布を強固に固定することにあ
る。また、高温保持には0.4nmを越えるミクロ孔径
を狭める効果もあるので、蒸着処理で生成したミクロ孔
径分布よりシャープにする効果もある。蒸着処理温度以
下ではこの効果は得られない。
【0041】以上説明した方法により、ミクロ孔径が
0.28nm以上、0.43nm未満で、かつ、ミクロ
孔径分布の狭い球状繊維塊分子ふるい炭素を、簡便に、
かつ、再現性良く製造することができる。
【0042】
【実施例】
(実施例1)タールピッチを原料として、ベンゼン不溶
分を56重量%含む軟化点215℃(温度傾斜法)の全
面光学的等方性ピッチ(プリカーサーピッチ)を溶融紡
糸し、ピッチ繊維を得た。得られたピッチ繊維の径は1
4μmであった。これを300℃まで空気流通下で、不
融化処理した。得られた不融化繊維の全繊維重量を基準
とした酸素含有率は11.5wt%であった。得られた
不融化繊維を自動繊維切断機で切断後、回転円盤式コー
ヒーミル粉砕機で解砕処理して短繊維状(平均繊維長さ
0.4mm)不融化繊維を得た。短繊維100重量部に
対して平均粒子径8μmのピッチ微粉(軟化点95℃)
を20重量部をあらかじめ混合し、皿式造粒機により、
水を添加しながら造粒し、平均粒径3.1mmの球状繊
維塊を得た。得られた球状繊維塊を150℃まで昇温し
て1時間保持し、乾燥、硬化した。この球状繊維塊を空
気流通下(空塔速度1m/s)にて、330℃まで1℃
/minで昇温し、再不融化処理した。再不融化処理後の球
状不融化繊維塊の繊維の部分をEPMAで分析した結
果、不融化繊維の酸素含有率は12.8wt%であっ
た。得られた球状不融化繊維塊を不活性雰囲気下(窒素
ガス流通下)で、500〜900℃までの各温度でそれ
ぞれ0.5h炭化処理し、球状繊維塊分子ふるい炭素を
得た。850℃処理での炭化収率は球状不融化繊維塊に
対して、81重量%であった。
【0043】分子ふるい性を評価するために、酸素(最
小分子径:0.28nm)、窒素(最小分子径:0.3
0nm)、二酸化炭素(最小分子径:0.33nm)、
エタン(最小分子径:0.40nm)、メタン(最小分
子径:0.40nm)、n−ブタン(最小分子径:0.
43nm)、i−ブタン(最小分子径:0.50n
m)、四塩化炭素(最小分子径:0.60nm)に対す
る吸着等温線(25℃)を測定した。測定には、定容法
による吸着等温線測定装置ベルソープ18(日本ベル
(株)製)を用いた。850℃炭化処理品の測定結果を
図1、図2に示す。なお、ミクロ孔径分布は、累積ミク
ロ孔容積とミクロ孔径の関係で示している。前記吸着ガ
スにて、吸着等温線を測定し、Dubinin-Astakhovプロッ
トから、各々の最大吸着容積を求め、その値で代表させ
た。n−ブタンと炭酸ガスの吸着量には大きな差があ
り、優れた平衡分離型の分子ふるい性を示している。製
造された球状繊維塊分子ふるい炭素は、n−ブタンをほ
とんど吸着せず、0.43nm以上のミクロ孔径を実質
的に有していないことが分った。図3は、酸素の吸着等
温線の炭化温度の影響を調べたもので、760℃以上の
温度では、ミクロ孔径が狭められるにもかかわらず、7
60℃以上で顕著な吸着量の増大が観察される。図4
は、850℃炭化処理品の窒素、酸素の吸着速度を比較
したものである。測定方法は、容積既知の容器内に分子
ふるい炭素試料を入れ、系内を真空にした後、吸着させ
るガス(窒素、酸素)を導入し、導入後の時間と圧力を
計測するもので、装置は吸着等温線の測定と同じベルソ
ープ18を使用した。図4から、酸素は非常に短い時間
内で吸着量が平衡に達するのに対して、窒素の吸着量が
平衡に達する時間は非常に長いことがわかる。つまり、
この球状繊維塊分子ふるい炭素は非常に良好な速度分離
型の分子ふるい性をもつことが明らかである。
【0044】(実施例2)実施例1で得られたピッチ繊
維を空気流通下で350℃まで不融化処理した。得られ
た不融化繊維の全繊維重量を基準とした酸素含有率は1
3.4wt%であった。得られた不融化繊維を自動繊維
切断機にて3mmの長さに切断し、短繊維状にした後、
これを、円筒容器に装入し、ポリビニルアルコール1重
量%水溶液を噴霧し、旋回気流を生じさせながら旋回さ
せたところ、球状の不融化繊維塊を得ることができた。
次いで、この球状不融化ピッチ繊維塊を窒素ガスを流通
しながら昇温し、860℃で0.5h保持することによ
り、炭化処理を行った。図5は、得られた球状繊維塊分
子ふるい炭素の酸素・窒素吸着速度を比較した結果であ
る。この図から、窒素、酸素に対し、優れた速度分離型
分子ふるい性能を持っていることがわかる。
【0045】(実施例3)実施例1で得られたピッチ繊
維を自動繊維切断機にて3mmの長さに切断し、短繊維
状にした後、これを円筒容器に装入し、ポリビニルアル
コール1重量%水溶液を噴霧し、旋回気流を生じさせな
がら旋回させたところ、球状のピッチ繊維塊を得ること
ができた。得られた球状ピッチ繊維塊を空気流通下(空
塔速度1m/s)にて340℃まで昇温して不融化処理
した。球状不融化ピッチ繊維の繊維の部分をEPMAで
分析した結果、不融化繊維の酸素含有量は13.2wt
%であった。次いで、この球状不融化ピッチ繊維を窒素
ガスを流通しながら昇温し、840℃で0.5h保持す
ることにより、炭化処理を行った。図6は、得られた球
状繊維塊分子ふるい炭素の酸素・窒素吸着速度を比較し
た結果である。この図から、窒素、酸素に対し、優れた
速度分離型分子ふるい性能を持っていることがわかる。
【0046】(実施例4)実施例1で得られたピッチ繊
維を300℃まで空気流通下で、不融化処理した。得ら
れた不融化繊維を自動繊維切断機で切断後、回転円盤式
コーヒーミル粉砕機で解砕処理して短繊維状(平均長さ
0.4mm)不融化繊維を得た。短繊維100重量部に
対して平均粒径8μmのピッチ微粉(軟化点95℃)1
5重量部をあらかじめ混合し、皿式造粒機により、水を
添加しながら造粒し、平均粒径3.1mmの球状繊維塊
を得た。得られた球状繊維塊を150℃まで昇温して1
時間保持し、乾燥、硬化した。この球状繊維塊を空気流
通下(空塔速度1m/s)にて、330℃まで1℃/min
で昇温し、再不融化処理した。得られた球状不融化繊維
塊を不活性雰囲気下(窒素ガス流通下)で、800℃ま
で昇温し、0.5h炭化処理し、球状繊維塊分子ふるい
炭素を得た。炭化収率は球状不融化繊維塊に対して82
重量%であった。得られた球状繊維塊を、窒素ガス流通
下750℃まで加熱処理した。引き続きこの温度でベン
ゼン濃度6%含む窒素ガスを流通しながら、30min
保持して熱分解炭素蒸着処理を施した後、さらに窒素ガ
スを流通しながら、750℃で60min保持し、その
後窒素ガスで冷却し、ミクロ孔がさらに狭められた球状
繊維塊分子ふるい炭素が得られた。図7は、熱分解炭素
蒸着処理を施す前後の試料の酸素・窒素吸着速度を比較
した結果である。この図から、酸素、窒素に対し、優れ
た速度分離型分子ふるい性能を持っていることがわか
る。
【0047】(比較例1)実施例1で得られたピッチ繊
維を、300℃まで空気流通下で、不融化処理した。得
られた不融化繊維を自動切断機にて3mmの長さに切断
し、短繊維状にした後、これを、円筒容器に装入し、ポ
リビニルアルコール1重量%水溶液を噴霧し、旋回気流
を生じさせながら旋回させたところ、球状の不融化繊維
塊を得ることができた。次いで、この球状繊維塊を窒素
ガス流通しながら690℃まで昇温し、10min保持
した後、冷却し、球状繊維塊分子ふるい炭素を調製し
た。二酸化炭素、n−ブタンを多量に吸着されるが、i
−ブタンに関してはほとんど吸着されない。製造された
球状繊維塊分子ふるい炭素は、0.5nm以上のミクロ
孔径を実質的に有していないが、実施例1〜4で調製さ
れた球状繊維塊活性炭に比較してミクロ孔径分布が広
い。図8は、得られた球状繊維塊分子ふるい炭素の酸素
・窒素吸着速度を比較した結果である。この図から、実
施例1〜4で調製された球状繊維塊活性炭に比較して、
酸素、窒素に対して分子ふるい性能が非常に劣ることが
わかる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の球状繊維塊分子ふるい炭素の製造方法によれば、ミク
ロ孔径が0.28nm以上、0.43nm未満で、か
つ、ミクロ孔径分布の狭い分子ふるい炭素を、賦活化プ
ロセス無しに、簡便にかつ再現性良く、製造することが
できる。また、容易に入手できるピッチを出発原料とし
て、賦活化プロセスが無いため、高収率で調製可能であ
る。高性能の分子ふるい炭素を、高収率かつ安価に得る
ことができる。本発明によって得られる分子ふるい炭素
は、特に、メタン、二酸化炭素に対する平衡分離型分子
ふるい性能、ならびに酸素・窒素に対する速度分離型分
子ふるい性能に優れており、環境対策技術、ガス分離技
術に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における850℃炭化処理の球状繊
維塊分子ふるい炭素のミクロ孔径分布を累積分布で表現
した図である。
【図2】 実施例1における850℃炭化処理の球状繊
維塊分子ふるい炭素のn−ブタン、二酸化炭素の吸着等
温線を示す図である。
【図3】 実施例1における500〜900℃炭化処理
の球状繊維塊分子ふるい炭素の酸素吸着等温線を示す図
である。
【図4】 実施例1における850℃炭化処理の球状繊
維塊分子ふるい炭素の酸素と窒素の吸着速度を、時間に
対する吸着量の変化で表現した図である。
【図5】 実施例2における860℃炭化処理の球状繊
維塊分子ふるい炭素の酸素と窒素の吸着速度を、時間に
対する吸着量の変化で表現した図である。
【図6】 実施例3における840℃炭化処理の球状繊
維塊分子ふるい炭素の酸素と窒素の吸着速度を、時間に
対する吸着量の変化で表現した図である。
【図7】 実施例4における熱分解炭素蒸着処理を施す
前後の球状繊維塊分子ふるい炭素の酸素と窒素の吸着速
度を、時間に対する吸着量の変化で表現した図である。
【図8】 比較例1における690℃炭化処理の球状繊
維塊分子ふるい炭素の酸素と窒素の吸着速度を、時間に
対する吸着量の変化で表現した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角 誠 之 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 大 杉 幸 広 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 上 田 雅 美 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タールピッチを原料として、紡糸用ピッチ
    を調製し、このピッチを溶融紡糸した後、酸化性雰囲気
    で不融化し、次に、得られた不融化繊維に球状化処理を
    施した後に、760〜900℃の温度で炭化処理するこ
    とを特徴とする球状繊維塊分子ふるい炭素の製造方法。
  2. 【請求項2】タールピッチを原料として、紡糸用ピッチ
    を調製し、このピッチを溶融紡糸した後、得られたピッ
    チ繊維に球状化処理を施した後に、酸化性雰囲気で不融
    化し球状不融化繊維塊を得、次に760〜900℃の温
    度で炭化処理することを特徴とする球状繊維塊分子ふる
    い炭素の製造方法。
  3. 【請求項3】タールピッチを原料として、紡糸用ピッチ
    を調製し、このピッチを溶融紡糸した後、酸化性雰囲気
    で不融化し、次に、得られた不融化繊維に球状化処理を
    施した後に、さらに、酸化性雰囲気で再不融化し球状不
    融化繊維塊を得、次に、760〜900℃の温度で炭化
    処理することを特徴とする球状繊維塊分子ふるい炭素の
    製造方法。
  4. 【請求項4】前記不融化または再不融化後の不融化繊維
    または球状不融化繊維塊を構成する不融化繊維の酸素含
    有量が10〜15重量%である請求項1〜3いずれかに
    記載の分子ふるい炭素の製造方法。
  5. 【請求項5】タールピッチが実質的に光学的等方性ピッ
    チである請求項1〜4いずれかに記載の球状繊維塊分子
    ふるい炭素の製造方法。
  6. 【請求項6】球状化処理時に不融化繊維にバインダーを
    添加する請求項1〜5に記載の球状繊維塊分子ふるい炭
    素の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜6いずれかに記載の製造方法で
    得られた球状繊維塊分子ふるい炭素を、さらに、600
    〜850℃の温度で芳香族炭化水素および/または脂環
    式炭化水素を含む不活性ガス雰囲気下で処理することに
    より、熱分解炭素を蒸着させることを特徴とする球状繊
    維塊分子ふるい炭素の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5972834A (en) * 1995-04-27 1999-10-26 Nippon Sanso Corporation Carbon adsorbent, manufacturing method therefor, gas separation method and device therefor
JP2995495B2 (ja) * 1995-04-27 1999-12-27 日本酸素株式会社 炭素吸着剤およびその製造方法とガス分離法およびその装置

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