JPH06142261A - ゴルフ練習機 - Google Patents

ゴルフ練習機

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JPH06142261A
JPH06142261A JP29267792A JP29267792A JPH06142261A JP H06142261 A JPH06142261 A JP H06142261A JP 29267792 A JP29267792 A JP 29267792A JP 29267792 A JP29267792 A JP 29267792A JP H06142261 A JPH06142261 A JP H06142261A
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Application number
JP29267792A
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English (en)
Inventor
Hideji Tamenaga
秀司 為永
Nobuya Morimoto
信矢 森本
Akira Hiwatari
章 樋渡
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示手段に表示された各軌跡間の時間的な対
応関係が視覚的に判るようにして、スイングの連続的な
動きを更に効果的に評価することができるゴルフ練習機
を提供する。 【構成】 クラブCを把持してスイングする被験者を乗
せ、且つ、被験者の体全体又は左右の足夫々に対応する
荷重又は荷重中心を検出できるように荷重検出センサD
を備えたスイング台1と、そのスイング台1の荷重検出
情報に基づいて被験者の体全体又は左右の足夫々に対応
する荷重又は荷重中心を測定する荷重測定手段と、荷重
測定手段の測定情報に基づいて、それによって測定され
た複数個のデータのうちの複数個を二次元的な軌跡とし
て表示手段4に表示させる表示制御手段とを備えたゴル
フ練習機であって、表示制御手段が、表示手段4に表示
させた複数個の軌跡の夫々に沿って、同期確認用の指標
を同期した状態で表示するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラブを把持してスイ
ングする被験者を乗せ、且つ、被験者の体全体又は左右
の足夫々に対応する荷重又は荷重中心を検出できるよう
に荷重検出センサを備えたスイング台と、そのスイング
台の荷重検出情報に基づいて被験者の体全体又は左右の
足夫々に対応する荷重又は荷重中心を測定する荷重測定
手段と、前記荷重測定手段の測定情報に基づいて、それ
によって測定された複数個のデータのうちの複数個を二
次元的な軌跡として表示手段に表示させる表示制御手段
とを備えたゴルフ練習機に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるゴルフ練習機では、被験者がクラ
ブを把持してスイング台上でスイングを行うと、被験者
の体全体又は左右の足夫々に対応する荷重又は荷重中心
が測定され、その測定された複数個のデータのうちの複
数個が、例えば、体全体の荷重中心の移動軌跡、左右の
足夫々に対応する荷重中心の移動軌跡、体全体の荷重の
時間変化の軌跡等の二次元的な軌跡として表示手段に表
示される。従って、各軌跡の形状を評価することによ
り、スイングの連続的な動きにおける、体全体又は左右
の足夫々の荷重中心の移動や荷重の時間変化等を視覚的
に評価することができ、便利なものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、時間経
過に伴う各軌跡間の時間的な対応関係が判らないため、
スイングの連続的な動きを更に効果的に評価するため
に、改善の余地があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、表示手段に表示された各軌跡
間の時間的な対応関係が視覚的に判るようにして、スイ
ングの連続的な動きを更に効果的に評価することができ
るゴルフ練習機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による運動動作解
析装置の第1の特徴構成は、前記表示制御手段が、前記
表示手段に表示させた複数個の軌跡の夫々に沿って、同
期確認用の指標を同期した状態で表示するように構成さ
れている点にある。
【0006】第2の特徴構成は、ゴルフスイングにおけ
る複数の動作の特徴点を検出する特徴点検出手段と、そ
れら複数の特徴点から2点を指定する特徴点指定手段と
が設けられ、前記表示制御手段が、前記特徴点指定手段
によって指定された前記特徴点間のみに前記同期確認用
の指標を表示させるように構成されている点にある。
【0007】第3の特徴構成は、前記表示制御手段が、
前記表示手段に左右の足夫々の荷重の全体荷重に対する
割合の時間変化をバーグラフで表示させるように、且
つ、前記同期確認用の指標と前記バーグラフとを同期し
た状態で表示させるように構成されている点にある。
【0008】
【作用】第1の特徴構成によれば、表示手段に表示され
た複数個の軌跡の夫々に沿って、同期確認用の指標が同
期した状態で表示される。同じ時間間隔における各軌跡
間の軌跡の長さが異なる場合、指標の移動速度が各軌跡
間で異なる。
【0009】第2の特徴構成によれば、被験者等が特徴
点指定手段にて特徴点を2点指定すると、その指定した
特徴点間において、表示手段に表示された複数個の軌跡
の夫々に沿って、同期確認用の指標が同期した状態で表
示される。
【0010】第3の特徴構成によれば、左右の足夫々の
荷重の全体荷重に対する割合を示すバーグラフと同期確
認用の指標とが、同期した状態で表示される。
【0011】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、表示手段に表
示された各軌跡間の時間的な対応関係が視覚的に判るの
で、従来に比して、スイングの連続的な動きを更に効果
的に評価することができるようになった。
【0012】第2の特徴構成によれば、被験者等は、特
徴点を2点指定することにより、同期確認用の指標を表
示する区間を自由に設定することができるので、ゴルフ
練習機を一層便利なものとすることができるようになっ
た。
【0013】第3の特徴構成によれば、左右の足夫々の
荷重の全体荷重に対する割合と各軌跡との間の時間的な
対応関係が視覚的に判るので、スイングの連続的な動き
を一層効果的に評価できるようになった。
【0014】
【実施例】以下、本発明をゴルフ練習機に適用した場合
の実施例について、図面に基づいて説明する。図1乃至
図3中、1はスイング台、2は球載置台、3は処理装
置、4は表示手段としての表示装置である。本実施例の
ゴルフ練習機は、スイング中に、スイング台1に備えら
れた荷重検出センサDの検出データを処理装置3で処理
して、荷重中心を表示装置4に実時間表示すると共に、
荷重又は荷重中心の時系列データとして一旦記憶してお
き、スイング終了後に表示させるものである。以下、各
装置毎に説明する。
【0015】スイング台1は、左右の足夫々に対応した
2つの荷重検出台10,11からなり、荷重検出台10
は荷重検出センサDとしての4個のロードセル12,1
3,14,15によって4隅を支持されており、荷重検
出台11は荷重検出センサDとしての4個のロードセル
16,17,18,19によって4隅を支持されてい
る。スイング台1上では打球具としてのクラブCを把持
した被験者がスイングを行う。このとき、スイング台1
にかかる荷重は2つの荷重検出台10,11を支持して
いる8個のロードセル12,13,14,15,16,
17,18,19によって分担され、これらの出力から
後述のようにして被験者の荷重及び荷重中心、そして更
に、被験者の左右の足夫々に対応する荷重中心が求めら
れる。
【0016】球載置台2には、ウッドのクラブ等でスイ
ング練習する際に球24を載置する支持具25が装着さ
れ、その支持具25のスイング台1側には、アイアンの
クラブ等でスイング練習する際に球載置台2に直接に球
を載置する位置を示すマーカ70が描かれている。そし
て、支持具25とマーカ70のクラブヘッド通路を挟ん
だ両側に、球24の存否を検出して、球24が支持具2
5上又はマーカ70上に載置されると新たなスイングを
開始する際のリセットスイッチとして機能し、且つ、支
持具25上又はマーカ70上の球24がクラブCによっ
て打たれて支持具25上から無くなった時点をゴルフス
イングにおける特徴点の一つであるインパクト点として
検出する球検出センサ21が備えられている。支持具2
5及びマーカ70のバックスイング側のクラブヘッド通
路を挟んだ両側には、クラブCのバックスイング側への
移動を検出するクラブ検出センサ22が備えられてい
る。
【0017】球検出センサ21及びクラブ検出センサ2
2は何れも透過型光センサにて構成されている。これら
のセンサの配置は、クラブヘッド通路のスイング台1と
反対側には球検出センサ21の発光部21aとクラブ検
出センサ22の発光部22aとが設置され、それら発光
部21a,22aのクラブヘッド通路を挟んだ反対側に
は球検出センサ21の受光部21bとクラブ検出センサ
22の受光部22bが夫々の発光部21a,22aと向
かいあって設置されている。球検出センサ21の発光部
21aから出た検出光は斜め下方に位置する受光部21
bに向けて投射されるが、この検出光は支持具25及び
マーカ70の上方の球24が存在すべき領域を通過する
ようにしてあり、支持具25上に球24を置く場合も、
マーカ70上に球を置く場合も、同様に球24の存否を
検出できるのである。尚、クラブ検出センサ22の検出
光の投射経路は、球検出センサ21の検出光の投射経路
とほぼ平行になるように設定してあり、支持具25上に
球24を置く場合も、マーカ70上に球を置く場合も、
確実にクラブの通過を検出できるようになっている。
又、球検出センサ21及びクラブ検出センサ22の駆動
回路は、制御箱26に内蔵してある。
【0018】処理装置3は、荷重及び荷重中心を求める
ための演算処理や装置のシーケンス制御等を行う演算装
置31、各種データの受渡しを行うI/Oインターフェ
ース32、荷重及び荷重中心の測定情報を記憶する記憶
装置33、装置の動作モードを選択したり、後述する指
標表示を指令したり、各種のコメントを入力する操作卓
34、測定情報等を保存しておく外部記憶装置35等か
らなっている。表示装置4は、グラフィック表示装置4
aとプロッタ4bからなり、グラフィック表示装置4a
には荷重中心の移動軌跡が、プロッタ4bには荷重の時
間変化が表示される。
【0019】次に、演算装置31が、荷重及び荷重中心
を求める過程について説明する。クラブCを把持した被
験者は、スイング台1上のほぼ中央に、2つの荷重検出
台10,11に左右の足を夫々乗せる形で立ってスタン
スをとる。被験者が左足を乗せる荷重検出台10を例に
とって説明すると、荷重検出台10の4隅にあるロード
セル12,13,14,15の出力に対しては荷重変換
器100における零調整により、夫々予め台荷重を相殺
してあるから、その出力W1,W2,W3,W4の合計
WLが荷重検出台10上に乗った被験者の左足の荷重に
なる。即ち、 WL=W1+W2+W3+W4 更にこのとき、荷重のかかる位置と4つのロードセル1
2〜15の設置位置との関係によって、夫々のロードセ
ルの分担出力が異なるのでこれらの出力から荷重検出台
10にかかる荷重の荷重中心を求めることができる。
【0020】即ち、図1中のロードセル12を原点とし
て表現する荷重中心の左右方向成分Xと前後方向成分Y
は、4個のロードセル12〜15がX方向の幅がa、Y
方向の幅がbの長方形の荷重検出台10の4隅に配置さ
れている場合には、 X=(W2+W3)×a/WL Y=(W3+W4)×b/WL から求めることができる。尚、ロードセル12,13,
14,15の配置が長方形の4隅にない場合でも、ロー
ドセルの幾何学的な配置に固有の補正を行うことによっ
て、荷重中心を求めることができる。又、ロードセルは
3個以上配設されておればスイング台1にかかる荷重中
心を求めることができる。被験者が右足を乗せる荷重検
出台11も、荷重検出台10と同じ構成とされており、
上記と同様にして荷重検出台11にかかる荷重の荷重中
心を求めることができる。つまり、被験者の左右の足夫
々に対応する荷重中心を求めることができるのである。
【0021】又、被験者の両足つまり体全体の荷重及び
荷重中心については、荷重検出台11にかかる荷重をW
Rとすると、上記左足の場合と同様に、ロードセル16
〜19の出力W5〜W8から、 WR=W5+W6+W7+W8 体全体の荷重WTは、 WT=WL+WR で求まり、更に荷重中心は、被験者の左足に対応する荷
重中心と右足に対応する荷重中心の間の距離をLとする
と、左右の荷重中心を結ぶ線分上で、左足に対応する荷
重中心から、 WR×L/WT 離れた位置にあり、これを演算にて求めれば良い。
【0022】図3に示す如く、8個のロードセル12〜
15及び16〜19の各出力W1〜W4及びW5〜W8
は測定ブリッジ回路とA/D変換器を備えた荷重変換器
100で、前述の如くスイング台1の重量を補償した
後、一定時間毎にサンプリングされてデジタル量とな
る。そして、I/Oインターフェース32を介して、処
理装置3に順次取り込まれる。被験者の荷重WT、荷重
中心及び左右の足夫々に対応する荷重中心は、処理装置
3中の演算装置31により、前述の式に従って求められ
る。そして、求められた被験者の左右の足夫々に対応す
る荷重中心及び被験者の体全体に対応する荷重中心は表
示装置4のグラフィック表示装置4aに実時間表示され
て、更に、荷重の時系列データ、及び、被験者の左右の
足夫々に対応する荷重中心及び被験者の体全体に対応す
る荷重中心の時系列データすなわち移動軌跡は記憶装置
33に記憶される。
【0023】即ち、演算装置31は、スイング台1の荷
重検出情報に基づいて被験者の体全体又は左右の足夫々
の荷重又は荷重中心を測定する測定手段Mとして機能す
る。又、演算装置31は、後述するように、測定した被
験者の体全体又は左右の足夫々の荷重又は荷重中心のデ
ータのうち複数個を、二次元的な軌跡として表示装置4
に表示させるように構成されており、従って、演算装置
31は表示制御手段Rとしても機能する。
【0024】これらの時系列データの記憶は、球検出セ
ンサ21が支持具25上又はマーカ70上に球24が置
かれたのを検出して装置をリセットした時点から、球検
出センサ21が支持具25上又はマーカ70上の球24
が打たれて無くなったのを検出するインパクト点までの
間のデータが、記憶装置33のうちの適当な記憶容量を
持つ記憶領域に最も古いデータを順次最新のデータに書
き換えるようにしてエンドレスに記憶され、インパクト
点以降のデータが、所定の時間幅に対応した記憶容量を
持つ別の記憶領域に記憶されるようになっている。
【0025】これらの時系列データと共に、アドレス時
における被験者の左右の足夫々に対応する荷重中心及び
被験者の体全体に対応する荷重中心,ボディーターン開
始点における体全体に対応する荷重中心,トップ位置に
おける体全体に対応する荷重中心,振り下ろし点におけ
る体全体に対応する荷重中心、インパクト点における体
全体に対応する荷重中心、及び,フィニッシュ点におけ
る体全体に対応する荷重中心も、記憶装置33に記憶さ
れる。アドレス時における各荷重中心は、後述するよう
にして検出されたスイング開始点以前の各荷重中心の位
置を平均することにより求める。
【0026】次に、クラブ検出センサ22及び演算装置
31が、ゴルフスイングにおける特徴点の一つであるス
イング開始点を検出する過程について説明する。記憶装
置33には、上記の荷重及び荷重中心のデータと共に、
クラブ検出センサ22がクラブヘッドの通過を検出した
か否かの情報も時系列に記憶されるようにしてある。演
算装置31は、この記憶情報に基づいて、インパクト点
直前の100mS程度の時間を除き、インパクト点から
時間を遡って最初のクラブ検出センサ22がクラブヘッ
ドの通過を検出した時点をスイング開始点として検出す
る。
【0027】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つであるボディーターン開始点を検出
する過程について説明する。演算装置31が上述の如く
求めて記憶装置33に記憶されている荷重及び荷重中心
のデータのうち、図4に示す被験者のバックスイング方
向下手側の足の荷重の時間変化、つまり、本実施例では
右打ちの被験者用の装置構成を例示しているので右足の
荷重の時間変化において、図4中において点Aで示すス
イング開始点に対応するデータから検索を開始して、最
初に現れるピーク点Bの時間軸上の位置をボディーター
ン開始点として検出する。
【0028】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つであるトップ位置を検出する過程に
ついて説明する。演算装置31が上述の如く求めて記憶
装置33に記憶されている被験者の体全体に対応する荷
重中心の時系列データのうちの左右方向すなわちX方向
の成分を時間微分して、荷重中心のX方向の移動速度の
時間変化を求める。図5に例示する上記のX方向の移動
速度の時間変化において、図5中に点Eで示す球検出セ
ンサ21が検出したインパクト点のデータから所定時間
遡った点Fを基準時点にして、その基準時点を示す点F
から時間を遡る方向にデータを検索して、最初にX方向
の移動速度の符号が負から正に反転する、つまり、X方
向の移動速度の方向性が最初に反転する点Gをトップ位
置として検出する。尚、インパクト点を示す点Eから基
準時点である点Fまでの時間間隔をおいているのは、イ
ンパクト点の直前に移動速度の方向がバックスイング方
向を向く場合があるのをトップ位置として誤検出するの
を防止するためで、この時間間隔は200mS程度が適
当である。
【0029】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つである振り下ろし点を検出する過程
について説明する。演算装置31が上述の如く求めて記
憶装置33に記憶されているデータのうち、図6に示す
右足荷重の時間変化90及び左足荷重の時間変化91に
おいて、上記の如く求めたトップ位置を示す点Hから、
球検出センサ21が検出したインパクト点を示す点Iま
でがダウンスイングに相当する。このダウンスイング中
において、被験者の左右の足の荷重が等しくなる時点を
示す点Jから、時間が経過する側にt,時間を遡る側に
t’の時間内で、ダウンスイング方向上手側の足である
右足の荷重の変化率つまり時間微分値を求める。時間幅
t及びt’は共に50mS程度が適当である。この右足
荷重の時間変化90の変化率の絶対値が最小値となる時
点を示す点Kを振り下ろし点として検出する。
【0030】尚、球検出センサ21によって検出したイ
ンパクト点の0.2秒後を、ゴルフスイングにおける特
徴点の一つであるフィニッシュ点として検出する。従っ
て、演算装置31、球検出センサ21、及び、クラブ検
出センサ22は、ゴルフスイングにおける複数の動作の
特徴点を検出する特徴点検出手段Sとして機能する。
【0031】次に、表示制御手段Rとして機能する演算
装置31が、表示装置4のグラフィック表示装置4aに
表示させた複数個の軌跡夫々に沿って、同期確認用の指
標Tを同期した状態で表示する過程について説明する。
【0032】操作卓34には、指標表示指示部34a、
指標区間表示指示部34b、及び、指標表示区間設定部
34cが設けられている。指標表示区間設定部34cで
は、複数の特徴点のうちから2点を指定できるようにな
っている。
【0033】スイングが終了すると、演算装置31は、
図11の表示例に示すように、グラフィック表示装置4
aに、その終了したスイングについての、体全体の荷重
中心の移動軌跡55、左右の足夫々に対応する荷重中心
の移動軌跡56,57、及び、体全体の荷重の時間変化
の軌跡70を表示させると共に、グラフィック表示装置
4aの表示画面の左右両端に設けた表示欄52に、左右
の足夫々の荷重の全体荷重に対する割合を、その割合値
が大きいほどバーグラフ53が上方側に位置するように
表示させる。尚、このときのバーグラフ53の表示は、
インパクト点の状態を示す。
【0034】又、演算装置31は、体全体の荷重中心の
移動軌跡55におけるスイング開始、ボディーターン開
始、トップ、振り下ろし、インパクト、及び、フィニッ
シュの各特徴点に対応する識別表示60,61,62,
63,64,65夫々を表示させる。又、同様に、体全
体の荷重の時間変化の軌跡70におけるスイング開始、
ボディーターン開始、トップ、振り下ろし、インパク
ト、及び、フィニッシュの各特徴点に対応する識別表示
60,61,62,63,64,65夫々を表示させ
る。尚、識別表示59は、アドレス時における体全体の
荷重中心を示す。
【0035】そして、演算装置31は、グラフィック表
示装置4aに上述の如く複数の軌跡を表示させている状
態において、指標表示指示部34aにて指標表示が指示
されると、図11の表示例に示すように、スイング開始
点からフィニッシュ点に至る全区間において、体全体の
荷重中心の移動軌跡55、左右の足夫々に対応する荷重
中心の移動軌跡56,57、及び、体全体の荷重の時間
変化の軌跡70夫々に沿って、同期確認用の指標T夫々
を、時間経過に伴って同期した状態で表示させる。同時
に、スイング開始点からフィニッシュ点に至る全区間に
おいて、バーグラフ53を、時間経過に伴って同期確認
用の指標T夫々と同期した状態で、割合値が大きいほど
上方側に位置するように表示させる。
【0036】又、演算装置31は、指標区間表示指示部
34bにて指標の区間表示が指示されると、指標表示区
間設定部34cによって指定された2点の特徴点間の区
間のみにおいて、同期確認用の指標T夫々及びバーグラ
フ53を、時間経過に伴って同期した状態で表示させ
る。即ち、指標表示区間設定部34cは、特徴点指定手
段に対応する。尚、指標T夫々が軌跡55,56,5
7,70夫々に沿って移動した跡を、軌跡55,56,
57,70夫々を表示している線種とは異ならした線
種、又は、軌跡55,56,57,70夫々を表示して
いる色とは異ならした色で表示するようにしてある。
【0037】次に、この装置の使用状態における動作に
ついて図7のフローチャートと、図8乃至図11の表示
例とに基づいて説明する。図7のフローチャートにおい
て、図示しない電源スイッチを投入して装置を起動させ
た後、操作者が操作卓34より装置の動作モードの設定
を行う(ステップ#1)。動作モードには、参考軌跡表
示モードと参考軌跡非表示モードの二つのモードがあ
る。参考軌跡表示モードでは、参考用として記憶装置3
3に記憶されている被験者の体全体に対応する荷重中心
の移動軌跡、プロ等の模範者の体全体に対応する荷重中
心の移動軌跡等を参考データとして、新たなスイングに
関する表示データと共に、グラフィック表示装置4aに
表示させ、参考軌跡非表示モードでは、その参考軌跡は
表示させず、新たなスイングに関する表示データのみを
表示させる。
【0038】この二つのモードのうちいずれか一方を選
択して動作モードの設定を終了したとき、ステップ#2
において、動作モードが参考軌跡表示モードに設定され
ているか否かを判断する。尚、この動作モード設定の際
には、後述する動作姿態模式表示Pを表示させるか否か
の設定も操作卓34から行える。動作モードが参考軌跡
非表示モードに設定されていれば、何もせずステップ#
5に進み、参考軌跡表示モードに設定されていれば、操
作者が、記憶装置33に記憶されている、参考用の体全
体に対応する荷重中心の移動軌跡の中から所望の移動軌
跡を参考軌跡40として選択する(ステップ#3)。選
択が終了すると、図8の表示例に示すように、その選択
した参考軌跡40と共に、その参考軌跡40のスイング
での、アドレス時における被験者の左右の足夫々に対応
する荷重中心を示す参考個別アドレスポイント41、ア
ドレス時における被験者の体全体に対応する荷重中心を
示す参考アドレスポイント42、ホディーターン開始点
における被験者の体全体に対応する荷重中心を示す参考
ボディーターン開始ポイント43、トップ位置における
被験者の体全体に対応する荷重中心を示す参考トップポ
イント44、振り下ろし点における被験者の体全体に対
応する荷重中心を示す参考振り下ろしポイント45、イ
ンパクト点における被験者の体全体に対応する荷重中心
を示す参考インパクトポイント46、及び、フィニッシ
ュ点における被験者の体全体に対応する荷重中心を示す
参考フィニッシュポイント47をグラフィック表示装置
4aに表示し(ステップ#4)、ステップ#5に進む。
【0039】ステップ#5において、球検出センサ21
の検出情報に基づいて支持具25上又はマーカ70上に
球24が置かれているかどうかを判断して、球24が支
持具25上又はマーカ70上に載置されていると、装置
がリセットされた状態になり、新たなスイングの荷重デ
ータの収集を行い、そのデータの演算及び体全体に対応
する荷重中心及び左右の足夫々に対応する荷重中心等の
リアルタイム表示を行いながら、収集したデータを記憶
装置33に記憶して行く。即ち、参考軌跡等の記憶デー
タ及びグラフィック表示装置4a表示はそのまま残し、
前回のスイングに対応する記憶データ及びグラフィック
表示装置4aへの表示をクリアする(ステップ#6)。
その後、荷重検出センサDの検出データを取り込んで
(ステップ#7)、体全体の荷重及び荷重中心、左右の
足夫々に対応する荷重中心、並びに、左右の足夫々の荷
重の全体の荷重に対する割合を演算処理によって求めて
記憶装置33に記憶すると共に、その演算結果を左右の
足の荷重中心点50、体全体の荷重中心点51及び割合
表示点53としてグラフィック表示装置4aに表示する
(ステップ#8及び#9)。
【0040】この画面制御後、インパクト点から所定時
間が経過しているか否かによってスイングが既に終了し
ているか否かを判断して(ステップ#10)、所定時間
が経過していなければステップ#7の位置に戻る。イン
パクト点から所定時間が経過してスイングが既に終了し
ているものと判断すると、ステップ#11において、図
9に示すように、その終了したスイングについての、体
全体の荷重中心の移動軌跡55、左右の足夫々に対応す
る荷重中心の移動軌跡56,57、及び、アドレス時に
おける被験者の左右の足夫々に対応する荷重中心を示す
個別アドレスポイント58を、既に表示している参考軌
跡40等と共に、グラフィック表示装置4aに表示す
る。
【0041】又、体全体の荷重中心の移動軌跡55にお
けるスイング開始、ボディーターン開始、トップ、振り
下ろし、インパクト、及び、フィニッシュの各特徴点に
対応する識別表示60,61,62,63,64,65
夫々を表示する。又、体全体の荷重の時間変化の軌跡7
0におけるスイング開始、ボディーターン開始、トッ
プ、振り下ろし、インパクト、及び、フィニッシュの各
特徴点に対応する識別表示60,61,62,63,6
4,65夫々を表示させる。尚、識別表示59は、アド
レス時における体全体の荷重中心を示す。
【0042】更に、グラフィック表示装置4aの表示画
面上端部には、アドレスでの全体荷重に対する左足荷重
の割合を示すアドレス左足荷重比66、トップ位置での
全体荷重に対する右足荷重の割合を示すトップ右足荷重
比67、及び、インパクト点での全体荷重に対する左足
荷重の割合を示すインパクト左足荷重比68を夫々表示
する。更に、左右の足夫々の荷重の全体の荷重に対する
割合(つまり、WL/WTとWR/WT)を、グラフィ
ック表示装置4aの表示画面の左右両端に設けた表示欄
52に割合値が大きい程上方側に来るようにバーグラフ
53として表示する。このときのバーグラフ53の表示
はインパクト点の状態を示すようにしてある。尚、図9
の表示例では、ステップ#1において参考軌跡表示モー
ドが選択された場合を例示している。
【0043】そして、更に、図10に示すような体全体
に対応する荷重の時間変化のデータをプロッタ4bに表
示する(ステップ#11)。この体全体に対応する荷重
の時間変化の表示においては、特徴点の識別表示Qを、
夫々の状態を模式的に示す動作姿態模式表示Pと共に表
示してある。尚、このとき、動作姿態模式表示Pを表示
しないモードに設定されていれば、動作姿態模式表示P
は表示しない。プロッタ4bに表示される識別表示Q及
び動作姿態模式表示Pは、スイング開始、ボディーター
ン開始、トップ、振り下ろし、インパクト、及び、フィ
ニッシュの各時点に夫々対応して、各時点のデータを示
す識別表示80a〜80fの夫々及び動作姿態模式表示
87a〜87fの夫々からなる。尚、グラフィック表示
装置4aでの表示は、スイング開始点からフィニッシュ
点までの間のデータを、プロッタ4bでの表示は、イン
パクト点の前後所定時間のデータを夫々表示する。
【0044】その後、測定した荷重及び荷重中心のデー
タを保存しない場合は、ステップ#5の位置に戻り、保
存する場合は、記憶装置33のデータ保存領域に測定デ
ータを転送した後(ステップ#12及び#13)、ステ
ップ#5の位置に戻る。
【0045】ステップ#5において、球24が支持具2
5上又はマーカ70上にないと判断された場合は、体全
体に対応する荷重中心及び左右の足夫々に対応する荷重
中心等のリアルタイム表示を行い、再びステップ#5に
戻る。即ち、荷重検出センサDの検出データを取り込み
(ステップ#14)、演算処理を行って、体全体に対応
する荷重中心及び左右の足夫々に対応する荷重中心を求
め(ステップ#15)、左右の足の荷重中心点50及び
体全体の荷重中心点51として夫々グラフィック表示装
置4aに表示し、更に、左右の足夫々の荷重の全体の荷
重に対する割合(つまり、WL/WTとWR/WT)を
求め、グラフィック表示装置4aの表示画面の左右両端
に設けた表示欄52に割合値が大きい程上方側に来るよ
うにバーグラフ53として表示する(ステップ#1
6)。
【0046】この画面制御を行ったのち、ステップ#1
7において、同期確認用の指標Tの表示が指示されてい
るか否かを判断し、指示されていない場合は、何もせず
にステップ#21に進む。同期確認用の指標Tの表示が
指示されている場合は、ステップ#18において、指標
Tの区間表示が指示されているか否かを判断する。指標
Tの区間表示が指示されていない場合は、図11の表示
例に示すように、スイング開始点からフィニッシュ点に
至る全区間において、同期確認用の指標T夫々及びバー
グラフ53を、時間経過に伴って同期した状態で表示す
る(ステップ#20)。指標Tの区間表示が指示されて
いる場合は、操作者が、指標表示区間設定部34cで、
複数の特徴点のうちから2点を指定することにより、指
標Tを表示する区間を設定する(ステップ#19)。区
間の設定が終了すると、その設定された区間のみにおい
て、同期確認用の指標T夫々及びバーグラフ53を、時
間経過に伴って同期した状態で表示する(ステップ#2
0)。
【0047】続いて、操作卓34のモード変更スイッチ
が押されているか否かを判断し(ステップ#21)、押
されていればステップ#1に戻って動作モードの設定が
可能な状態となり、押されていなければステップ#5に
戻る。
【0048】〔別実施例〕以下、本発明の別実施例を列
記する。
【0049】 上記実施例では、表示制御手段Rを、
操作卓34から指標表示の指示がされるのに伴って、指
標Tを表示するように構成する場合について例示した
が、これに代えて、表示制御手段Rを、複数個の軌跡5
5,56,57,70を表示してから所定時間経過後
に、自動的に指標Tを表示するように構成しても良い。
【0050】 上記実施例では、指標Tが移動した跡
を表示する場合について例示したが、指標Tのみを表示
するようにしても良い。
【0051】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したゴルフ練習機の平面図
【図2】本発明を適用したゴルフ練習機の側面図
【図3】本発明を適用したゴルフ練習機のブロック図
【図4】ボディーターン開始点の検出を示す図
【図5】トップ位置の検出を示す図
【図6】振り降ろし点の検出を示す図
【図7】本発明を適用した実施例にかかるフローチャー
トを示す図
【図8】本発明を適用した実施例にかかる荷重中心点等
の表示例を示す図
【図9】本発明を適用した実施例にかかる荷重中心の移
動軌跡、荷重の時間変化の軌跡等の表示例を示す図
【図10】本発明を適用した実施例にかかる荷重の時間
変化の表示例を示す図
【図11】本発明を適用した実施例にかかる荷重中心の
軌跡、荷重の時間変化の軌跡、指標等の表示例を示す図
【符号の説明】
1 スイング台 4 表示手段 34c 特徴点指定手段 53 バーグラフ C クラブ D 荷重検出センサ M 荷重測定手段 R 表示制御手段 S 特徴点検出手段 T 同期確認用の指標

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラブ(C)を把持してスイングする被
    験者を乗せ、且つ、被験者の体全体又は左右の足夫々に
    対応する荷重又は荷重中心を検出できるように荷重検出
    センサ(D)を備えたスイング台(1)と、 そのスイング台(1)の荷重検出情報に基づいて被験者
    の体全体又は左右の足夫々に対応する荷重又は荷重中心
    を測定する荷重測定手段(M)と、 前記荷重測定手段(M)の測定情報に基づいて、それに
    よって測定された複数個のデータのうちの複数個を二次
    元的な軌跡として表示手段(4)に表示させる表示制御
    手段(R)とを備えたゴルフ練習機であって、 前記表示制御手段(R)が、前記表示手段(4)に表示
    させた複数個の軌跡の夫々に沿って、同期確認用の指標
    (T)を同期した状態で表示するように構成されている
    ゴルフ練習機。
  2. 【請求項2】 ゴルフスイングにおける複数の動作の特
    徴点を検出する特徴点検出手段(S)と、それら複数の
    特徴点から2点を指定する特徴点指定手段(34c)と
    が設けられ、 前記表示制御手段(R)が、前記特徴点指定手段(34
    c)によって指定された前記特徴点間のみに前記同期確
    認用の指標を表示させるように構成されている請求項1
    記載のゴルフ練習機。
  3. 【請求項3】 前記表示制御手段(R)が、前記表示手
    段(4)に左右の足夫々の荷重の全体荷重に対する割合
    の時間変化をバーグラフ(53)で表示させるように、
    且つ、前記同期確認用の指標(T)と前記バーグラフ
    (53)とを同期した状態で表示させるように構成され
    ている請求項1又は2記載のゴルフ練習機。
JP29267792A 1992-10-30 1992-10-30 ゴルフ練習機 Pending JPH06142261A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008080098A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Kunihiro Tamura 打球運動に於ける上肢と下肢の運動機能効果助勢装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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