JPH06142254A - 運動動作解析装置 - Google Patents

運動動作解析装置

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Publication number
JPH06142254A
JPH06142254A JP29267492A JP29267492A JPH06142254A JP H06142254 A JPH06142254 A JP H06142254A JP 29267492 A JP29267492 A JP 29267492A JP 29267492 A JP29267492 A JP 29267492A JP H06142254 A JPH06142254 A JP H06142254A
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JP
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point
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Application number
JP29267492A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kashiyuu
政幸 加洲
Masaaki Tsuchimoto
正明 土本
Akira Hiwatari
章 樋渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被験者の一方の足が2台の荷重検出台の両方
に乗っている足乗せエラー簡単且つ確実に確認すること
ができる運動動作解析装置を提供する。 【構成】 被験者の左右の足夫々を各別に乗せる左右一
対の荷重検出台1L,1Rと、それらの荷重検出台1
L,1Rの荷重検出情報に基づいて被験者の体全体又は
左右の足夫々に対応する荷重または荷重中心を測定する
荷重測定手段と、その荷重測定手段の測定結果を出力す
る測定結果出力手段Nとを備えた運動動作解析装置であ
って、被験者の一方の足が2台の荷重検出台1L,1R
の両方に乗っている足乗せエラーを検出する足乗せエラ
ー検出手段Sが設けられ、その足乗せエラー検出手段S
の足乗せエラー検出結果を出力する足乗せエラー出力手
段Rが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被験者の左右の足夫々
を各別に乗せる左右一対の荷重検出台と、それらの荷重
検出台の荷重検出情報に基づいて被験者の体全体又は左
右の足夫々に対応する荷重または荷重中心を測定する荷
重測定手段と、その荷重測定手段の測定結果を出力する
測定結果出力手段とを備えた運動動作解析装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる運動動作解析装置は、例えば、ゴ
ルフやバッティングのスイング、スキー等の体の荷重中
心の移動を伴うスポーツの練習に用いられるものであ
る。被験者が左右の足夫々を各別に左右一対の荷重検出
台夫々に乗せて運動動作を行うと、荷重測定手段が被験
者の体全体又は左右の足夫々に対応する荷重又は荷重中
心を測定し、その測定結果が、測定結果出力手段に出力
される。ところで、かかる運動動作解析装置では、被験
者の一方の足が2台の荷重検出台の両方に乗っている状
態(以下、足乗せエラーと称する)で、被験者が運動動
作を行った場合、被験者の左右の足夫々に対応する荷重
又は荷重中心を正確に測定できない。そこで、従来で
は、被験者は自分の足元を見て足乗せエラーを確認して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来では、被
験者は自分の足元を見て足乗せエラーを確認しなければ
ならず非常に面倒であった。又、被験者が足乗せエラー
の確認を忘れて運動動作を行ったときは、測定結果出力
手段に出力された測定結果が、正常な状態におけるもの
か足乗せエラー状態におけるものかを判断することがで
きなかった。本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、被験者が足乗せエラーを簡単且
つ確実に確認することができる運動動作解析装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による運動動作解
析装置の特徴構成は、被験者の一方の足が前記2台の荷
重検出台の両方に乗っている足乗せエラーを検出する足
乗せエラー検出手段が設けられ、その足乗せエラー検出
手段の足乗せエラー検出結果を出力する足乗せエラー出
力手段が設けられている点にある。
【0005】
【作用】上記特徴構成によれば、被験者が一方の足を2
台の荷重検出台の両方に乗せると、足乗せエラー検出手
段により足乗せエラーが検出され、その足乗せエラー検
出結果が足乗せエラー出力手段に出力される。
【0006】
【発明の効果】その結果、被験者は、従来の装置のよう
にわざわざ自分の足元を見て確認すること無く、簡単且
つ確実に足乗せエラーを確認することができるようにな
った。
【0007】
【実施例】以下、本発明をゴルフ練習機に適用した場合
の実施例について、図面に基づいて説明する。図1乃至
図3中、1はスイング台、2は球載置台、3は処理装
置、4は表示装置である。本実施例のゴルフ練習機は、
スイング中に、スイング台1に備えられた荷重検出セン
サDの検出データを処理装置3で処理して、荷重中心を
表示装置4に実時間表示すると共に、荷重又は荷重中心
の時系列データとして一旦記憶しておき、スイング終了
後に表示させるものである。以下、各装置毎に説明す
る。
【0008】スイング台1は、被験者の左右の足夫々を
各別に乗せる左右一対の荷重検出台1L,1Rからな
る。荷重検出台1Lは、左足用スイング台10とその左
足用スイング台10の4隅を支持する荷重検出センサD
としての4個のロードセル12,13,14,15とか
ら構成され、荷重検出台1Rは、右足用スイング台11
とその右足用スイング台11の4隅を支持する荷重検出
センサDとしての4個のロードセル16,17,18,
19とから構成されている。スイング台1上ではクラブ
Cを把持した被験者がスイングを行う。このとき、スイ
ング台1にかかる荷重は2つのスイング台10,11を
支持している8個のロードセル12,13,14,1
5,16,17,18,19によって分担され、これら
の出力から後述のようにして被験者の荷重及び荷重中
心、そして更に、被験者の左右の足夫々に対応する荷重
中心が求められる。
【0009】左足用スイング台10の上面の右足用スイ
ング台11に隣接する端部には、ほぼ全長にわたり圧力
センサ8Lが設けられ、同様に、右足用スイング台11
の上面の左足用スイング台10に隣接する端部には、ほ
ぼ全長にわたり圧力センサ8Rが設けられている。
【0010】球載置台2には、ウッドのクラブ等でスイ
ング練習する際に球24を載置する支持具25が装着さ
れ、その支持具25のスイング台1側には、アイアンの
クラブ等でスイング練習する際に球載置台2に直接に球
を載置する位置を示すマーカ70が描かれている。そし
て、支持具25とマーカ70のクラブヘッド通路を挟ん
だ両側に、球24の存否を検出して、球24が支持具2
5上又はマーカ70上に載置されると新たなスイングを
開始する際のリセットスイッチとして機能し、且つ、支
持具25上又はマーカ70上の球24がクラブCによっ
て打たれて支持具25上から無くなった時点をゴルフス
イングにおける特徴点の一つであるインパクト点として
検出する球検出センサ21が備えられている。支持具2
5及びマーカ70のバックスイング側のクラブヘッド通
路を挟んだ両側には、クラブCのバックスイング側への
移動を検出するクラブ検出センサ22が備えられてい
る。
【0011】球検出センサ21及びクラブ検出センサ2
2は何れも透過型光センサにて構成されている。これら
のセンサの配置は、クラブヘッド通路のスイング台1と
反対側には球検出センサ21の発光部21aとクラブ検
出センサ22の発光部22aとが設置され、それら発光
部21a,22aのクラブヘッド通路を挟んだ反対側に
は球検出センサ21の受光部21bとクラブ検出センサ
22の受光部22bが夫々の発光部21a,22aと向
かいあって設置されている。球検出センサ21の発光部
21aから出た検出光は斜め下方に位置する受光部21
bに向けて投射されるが、この検出光は支持具25及び
マーカ70の上方の球24が存在すべき領域を通過する
ようにしてあり、支持具25上に球24を置く場合も、
マーカ70上に球を置く場合も、同様に球24の存否を
検出できるのである。尚、クラブ検出センサ22の検出
光の投射経路は、球検出センサ21の検出光の投射経路
とほぼ平行になるように設定してあり、支持具25上に
球24を置く場合も、マーカ70上に球を置く場合も、
確実にクラブの通過を検出できるようになっている。
又、球検出センサ21及びクラブ検出センサ22の駆動
回路は、制御箱26に内蔵してある。
【0012】処理装置3は、荷重及び荷重中心を求める
ための演算処理や装置のシーケンス制御等を行う演算装
置31、各種データの受渡しを行うI/Oインターフェ
ース32、荷重及び荷重中心の測定情報を記憶する記憶
装置33、装置の動作モードを選択したり各種のコメン
トを入力する操作卓34、測定情報等を保存しておく外
部記憶装置35等からなっている。
【0013】表示装置4は、グラフィック表示装置4a
とプロッタ4bからなり、グラフィック表示装置4aに
は荷重中心の移動軌跡が、プロッタ4bには荷重の時間
変化が表示される。即ち、表示装置4は、後述する荷重
測定手段Mの測定結果を出力する測定結果出力手段Nに
相当する。
【0014】次に、荷重測定手段Mとして機能する演算
装置31が、荷重及び荷重中心を求める過程について説
明する。クラブCを把持した被験者は、スイング台1上
のほぼ中央に、2つの荷重検出台1L,1Rに左右の足
を夫々乗せる形で立ってスタンスをとる。被験者が左足
を乗せる荷重検出台1Lを例にとって説明すると、左足
用スイング台10の4隅にあるロードセル12,13,
14,15の出力に対しては荷重変換器100における
零調整により、夫々予め台荷重を相殺してあるから、そ
の出力W1,W2,W3,W4の合計WLが荷重検出台
1L上に乗った被験者の左足の荷重になる。即ち、 WL=W1+W2+W3+W4 更にこのとき、荷重のかかる位置と4つのロードセル1
2〜15の設置位置との関係によって、夫々のロードセ
ルの分担出力が異なるのでこれらの出力から荷重検出台
1Lにかかる荷重の荷重中心を求めることができる。
【0015】即ち、図1中のロードセル12を原点とし
て表現する荷重中心の左右方向成分Xと前後方向成分Y
は、4個のロードセル12〜15がX方向の幅がa、Y
方向の幅がbの長方形の左足用スイング台10の4隅に
配置されている場合には、 X=(W2+W3)×a/WL Y=(W3+W4)×b/WL から求めることができる。尚、ロードセル12,13,
14,15の配置が長方形の4隅にない場合でも、ロー
ドセルの幾何学的な配置に固有の補正を行うことによっ
て、荷重中心を求めることができる。又、ロードセルは
3個以上配設されておればスイング台1にかかる荷重中
心を求めることができる。被験者が右足を乗せる荷重検
出台1Rも、荷重測定器1Lと同じ構成とされており、
上記と同様にして荷重検出台1Rにかかる荷重の荷重中
心を求めることができる。つまり、被験者の左右の足夫
々に対応する荷重中心を求めることができるのである。
【0016】又、被験者の両足つまり体全体の荷重及び
荷重中心については、荷重検出台1Rにかかる荷重をW
Rとすると、上記左足の場合と同様に、ロードセル16
〜19の出力W5〜W8から、 WR=W5+W6+W7+W8 体全体の荷重WTは、 WT=WL+WR で求まり、更に荷重中心は、被験者の左足に対応する荷
重中心と右足に対応する荷重中心の間の距離をLとする
と、左右の荷重中心を結ぶ線分上で、左足に対応する荷
重中心から、 WR×L/WT 離れた位置にあり、これを演算にて求めれば良い。
【0017】図3に示す如く、8個のロードセル12〜
15及び16〜19の各出力W1〜W4及びW5〜W8
は測定ブリッジ回路とA/D変換器を備えた荷重変換器
100で、前述の如くスイング台1の重量を補償した
後、一定時間毎にサンプリングされてデジタル量とな
る。そして、I/Oインターフェース32を介して、処
理装置3に順次取り込まれる。被験者の荷重WT、荷重
中心及び左右の足夫々に対応する荷重中心は、処理装置
3中の演算装置31により、前述の式に従って求められ
る。そして、求められた被験者の左右の足夫々に対応す
る荷重中心及び被験者の体全体に対応する荷重中心は表
示装置4のグラフィック表示装置4aに実時間表示され
て、更に、荷重の時系列データ、及び、被験者の左右の
足夫々に対応する荷重中心及び被験者の体全体に対応す
る荷重中心の時系列データすなわち移動軌跡は記憶装置
33に記憶される。これらの時系列データの記憶は、球
検出センサ21が支持具25上又はマーカ70上に球2
4が置かれたのを検出して装置をリセットした時点か
ら、球検出センサ21が支持具25上又はマーカ70上
の球24が打たれて無くなったのを検出するインパクト
点までの間のデータが、記憶装置33のうちの適当な記
憶容量を持つ記憶領域に最も古いデータを順次最新のデ
ータに書き換えるようにしてエンドレスに記憶され、イ
ンパクト点以降のデータが、所定の時間幅に対応した記
憶容量を持つ別の記憶領域に記憶されるようになってい
る。
【0018】これらの時系列データと共に、アドレス時
における被験者の左右の足夫々に対応する荷重中心及び
被験者の体全体に対応する荷重中心,ボディーターン開
始点における体全体に対応する荷重中心,トップ位置に
おける体全体に対応する荷重中心,振り下ろし点におけ
る体全体に対応する荷重中心、インパクト点における体
全体に対応する荷重中心、及び,フィニッシュ点におけ
る体全体に対応する荷重中心も、記憶装置33に記憶さ
れる。アドレス時における各荷重中心は、後述するよう
にして検出されたスイング開始点以前の各荷重中心の位
置を平均することにより求める。
【0019】次に、クラブ検出センサ22及び演算装置
31が、ゴルフスイングにおける特徴点の一つであるス
イング開始点を検出する過程について説明する。記憶装
置33には、上記の荷重及び荷重中心のデータと共に、
クラブ検出センサ22がクラブヘッドの通過を検出した
か否かの情報も時系列に記憶されるようにしてある。演
算装置31は、この記憶情報に基づいて、インパクト点
直前の100mS程度の時間を除き、インパクト点から
時間を遡って最初のクラブ検出センサ22がクラブヘッ
ドの通過を検出した時点をスイング開始点として検出す
る。
【0020】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つであるボディーターン開始点を検出
する過程について説明する。演算装置31が上述の如く
求めて記憶装置33に記憶されている荷重及び荷重中心
のデータのうち、図4に示す被験者のバックスイング方
向下手側の足の荷重の時間変化、つまり、本実施例では
右打ちの被験者用の装置構成を例示しているので右足の
荷重の時間変化において、図4中において点Aで示すス
イング開始点に対応するデータから検索を開始して、最
初に現れるピーク点Bの時間軸上の位置をボディーター
ン開始点として検出する。
【0021】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つであるトップ位置を検出する過程に
ついて説明する。演算装置31が上述の如く求めて記憶
装置33に記憶されている被験者の体全体に対応する荷
重中心の時系列データのうちの左右方向すなわちX方向
の成分を時間微分して、荷重中心のX方向の移動速度の
時間変化を求める。図5に例示する上記のX方向の移動
速度の時間変化において、図5中に点Eで示す球検出セ
ンサ21が検出したインパクト点のデータから所定時間
遡った点Fを基準時点にして、その基準時点を示す点F
から時間を遡る方向にデータを検索して、最初にX方向
の移動速度の符号が負から正に反転する、つまり、X方
向の移動速度の方向性が最初に反転する点Gをトップ位
置として検出する。尚、インパクト点を示す点Eから基
準時点である点Fまでの時間間隔をおいているのは、イ
ンパクト点の直前に移動速度の方向がバックスイング方
向を向く場合があるのをトップ位置として誤検出するの
を防止するためで、この時間間隔は200mS程度が適
当である。
【0022】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つである振り下ろし点を検出する過程
について説明する。演算装置31が上述の如く求めて記
憶装置33に記憶されているデータのうち、図6に示す
右足荷重の時間変化90及び左足荷重の時間変化91に
おいて、上記の如く求めたトップ位置を示す点Hから、
球検出センサ21が検出したインパクト点を示す点Iま
でがダウンスイングに相当する。このダウンスイング中
において、被験者の左右の足の荷重が等しくなる時点を
示す点Jから,時間が経過する側にt,時間を遡る側に
t’の時間内で、ダウンスイング方向上手側の足である
右足の荷重の変化率つまり時間微分値を求める。時間幅
t及びt’は共に50mS程度が適当である。この右足
荷重の時間変化90の変化率の絶対値が最小値となる時
点を示す点Kを振り下ろし点として検出する。
【0023】尚、球検出センサ21によって検出したイ
ンパクト点の0.2秒後を、ゴルフスイングにおける特
徴点に一つであるフィニッシュ点として検出する。
【0024】次に、圧力センサ8L,8R及び演算装置
31が、被験者が一方の足を2台の荷重検出台1L,1
Rの両方に乗っている足乗せエラーを検出する過程につ
いて説明する。圧力センサ8L,8Rの検出情報は、I
/Oインターフェース32を介して、処理装置3に取り
込まれる。被験者が一方の足を2台の荷重検出台1L,
1Rの両方に乗せると、圧力センサ8L,8Rの両方が
同時にON状態となる。演算装置31は、圧力センサ8
L,8Rからの検出情報に基づいて、圧力センサ8L,
8Rの両方が同時にON状態になることに基づいて、足
乗せエラーを検出し、ブザー9を鳴らしたり、表示装置
4に足乗せエラーであることを表示させたりする処理を
する。従って、圧力センサ8L,8R及び演算装置31
が、足乗せエラーを検出する足乗せエラー検出手段Sと
して機能する。又、ブザー9及び表示装置4は、足乗せ
エラー検出結果を出力する足乗せエラー出力手段Rに対
応する。
【0025】次に、この装置の使用状態における動作に
ついて図7及び図8のフローチャートと、図9乃至図1
2の表示例とに基づいて説明する。図7及び図8のフロ
ーチャートにおいて、図示しない電源スイッチを投入し
て装置を起動させた後、操作者が操作卓34より装置の
動作モードの設定を行う(ステップ#1)。動作モード
には、参考軌跡表示モードと参考軌跡非表示モードの二
つのモードがある。参考軌跡表示モードでは、過去のデ
ータとして記憶装置33に記憶されている被験者の体全
体に対応する荷重中心の移動軌跡等を参考データとし
て、新たなスイングに関する表示データと共にグラフィ
ック表示装置4aに表示させ、参考軌跡非表示モードで
は、その参考データは表示させず、新たなスイングに関
する表示データのみを表示する。
【0026】この二つのモードのうち何れか一方を選択
して動作モードの設定を終了したとき、ステップ#2に
おいて、動作モードが参考軌跡表示モードに設定されて
いるか否かを判断する。尚、この動作モードの設定の際
には、後述する動作姿態模式表示Pを表示させるか否か
の設定も操作卓34から行える。動作モードが参考軌跡
非表示モードに設定されていれば、何もせずステップ#
5に進み、参考軌跡表示モードに設定されていれば、操
作者が、記憶装置33に記憶されている、被験者の体全
体に対応する荷重中心の移動軌跡の中から所望の移動軌
跡を参考軌跡40として選択する(ステップ#3)。選
択が終了すると、図9の表示例に示すように、その選択
した参考軌跡40と共に、その参考軌跡40のスイング
での、アドレス時における被験者の左右の足夫々に対応
する荷重中心を示す参考個別アドレスポイント41、ア
ドレス時における被験者の体全体に対応する荷重中心を
示す参考アドレスポイント42、ホディーターン開始点
における被験者の体全体に対応する荷重中心を示す参考
ボディーターン開始ポイント43、トップ位置における
被験者の体全体に対応する荷重中心を示す参考トップポ
イント44、振り下ろし点における被験者の体全体に対
応する荷重中心を示す参考振り下ろしポイント45、イ
ンパクト点における被験者の体全体に対応する荷重中心
を示す参考インパクトポイント46、及び、フィニッシ
ュ点における被験者の体全体に対応する荷重中心を示す
参考フィニッシュポイント47をグラフィック表示装置
4aに表示し(ステップ#4)、ステップ#5に進む。
【0027】ステップ#5において、圧力センサ8L,
8Rからの検出情報に基づいて、足乗せエラーを検出し
ているか否かを判断する。足乗せエラーの場合は、足乗
せエラー検出結果をグラフィック表示装置4aに「足乗
せエラーです」と表示すると共に、ブザー9を作動させ
ることにより出力する(ステップ#6,ステップ#
7)。足乗せエラーでない場合は、足乗せエラー検出結
果の出力をクリアして(ステップ#8及び#9)、ステ
ップ#10に進む。
【0028】ステップ#10において、球検出センサ2
1の検出情報に基づいて支持具25上又はマーカ70上
に球24が置かれているかどうかを判断して、球24が
支持具25上又はマーカ70上にない場合は、体全体に
対応する荷重中心及び左右の足夫々に対応する荷重中心
等のリアルタイム表示を行い、再びステップ#5に戻
る。即ち、荷重検出センサDの検出データを取り込み
(ステップ#22)、図9の表示例に示すように、演算
処理を行って、体全体に対応する荷重中心及び左右の足
夫々に対応する荷重中心を求め(ステップ#23)、左
右の足の荷重中心点50及び体全体の荷重中心点51と
して夫々グラフィック表示装置4aに表示し、更に、左
右の足夫々の荷重の全体の荷重に対する割合(つまり、
WL/WTとWR/WT)を求め、グラフィック表示装
置4aの表示画面の左右両端に設けた表示欄52に割合
値が大きい程上方側に来るように割合表示点53として
表示する(ステップ#24)。尚、図9の表示例ではス
テップ#1において参考軌跡表示モードを選択した場合
を例示している。この画面制御を行ったのち操作卓34
のモード変更スイッチが押されているか否かを判断し
(ステップ#25)、押されていればステップ#1に戻
って動作モードの設定が可能な状態となり、押されてい
なければステップ#5に戻る。
【0029】ステップ#10において、球24が支持具
25上又はマーカ70上に載置されていると、装置がリ
セットされた状態になり、新たなスイングの荷重データ
の収集を行い、そのデータの演算及び体全体に対応する
荷重中心及び左右の足夫々に対応する荷重中心等のリア
ルタイム表示を行いながら、収集したデータを記憶装置
33に記憶して行く。即ち、参考軌跡等の記憶データ及
びグラフィック表示装置4a表示はそのまま残し、前回
のスイングに対応する記憶データ及びグラフィック表示
装置4aへの表示をクリアする(ステップ#11)。
【0030】ステップ#12において、足乗せエラーを
検出しているか否かを判断する。足乗せエラーの場合
は、フラグFを1にして、ステップ#14に進む。足乗
せエラーでない場合は、何もせずにステップ#14に進
む。
【0031】続いて、荷重検出センサDの検出データを
取り込んで、体全体の荷重及び荷重中心、左右の足夫々
に対応する荷重中心、並びに、左右の足夫々の荷重の全
体の荷重に対する割合を演算処理によって求めて記憶装
置33に記憶すると共に、その演算結果を左右の足の荷
重中心点50、体全体の荷重中心点51及び割合表示点
53としてグラフィック表示装置4aに表示する(ステ
ップ#14,#15及び#16)。
【0032】この画面制御後、インパクト点から所定時
間が経過しているか否かによってスイングが既に終了し
ているか否かを判断して(ステップ#17)、所定時間
が経過していなければステップ#12の位置に戻る。イ
ンパクト点から所定時間が経過してスイングが既に終了
しているものと判断すると、フラグFが0か1かを判断
する(ステップ#18)。
【0033】フラグFが0の場合は、足乗せエラーでは
ないので、図10に示すように、その終了したスイング
についての、体全体の荷重中心の移動軌跡55、左右の
足夫々に対応する荷重中心の移動軌跡56,57、及
び、アドレス時における被験者の左右の足夫々に対応す
る荷重中心を示す個別アドレスポイント58を、特徴点
の識別表示Qと、夫々の状態を模式的に示す動作姿態模
式表示P及び既に表示している参考軌跡等と共に、グラ
フィック表示装置4aに表示する(ステップ#19)。
尚、このとき動作姿態模式表示Pを表示しないモードに
設定されていれば、動作姿態模式表示Pは表示しない。
グラフィック表示装置4aに表示される識別表示Q及び
動作姿態模式表示Pは、アドレス,ボディーターン開
始,トップ,振り下ろし,インパクト,及び,フィニッ
シュの各点に対応して、被験者の体全体に対応する荷重
中心を示す識別表示59a〜59fの夫々、及び、動作
姿態模式表示86a〜86fの夫々からなる。グラフィ
ック表示装置4aの表示画面上端部には、アドレスでの
全体荷重に対する左足荷重の割合を示すアドレス左足荷
重比、トップ位置での全体荷重に対する右足荷重の割合
を示すトップ右足荷重比、及び、インパクト点での全体
荷重に対する左足荷重の割合を示すインパクト左足荷重
比を夫々表示する。この図9においても、図8と同様
に、参考軌跡表示モードが選択された場合の表示例を示
している。尚、表示欄52における割合表示点53の表
示はインパクト点の状態を示すようにしてある。
【0034】そして、更に、図11に示すような体全体
に対応する荷重の時間変化のデータをプロッタ4bに表
示する(ステップ#19)。この体全体に対応する荷重
の時間変化の表示においては、特徴点の識別表示Qを、
夫々の状態を模式的に示す動作姿態模式表示Pと共に表
示してある。尚、このとき動作姿態模式表示Pを表示し
ないモードに設定されていれば、動作姿態模式表示Pは
表示しない。プロッタ4bに表示される識別表示Q及び
動作姿態模式表示Pは、スイング開始、ボディーターン
開始、トップ、振り下ろし、インパクト、及び、フィニ
ッシュの各時点に夫々対応して、各時点のデータを示す
識別表示80a〜80fの夫々及び動作姿態模式表示8
7a〜87fの夫々からなる。尚、グラフィック表示装
置4aでの表示は、スイング開始点からフィニッシュ点
までの間のデータを、プロッタ4bでの表示は、インパ
クト点の前後所定時間のデータを夫々表示する。その
後、測定した荷重及び荷重中心のデータを保存しない場
合は、球24の有無を検出する位置に戻り、保存する場
合は、記憶装置33のデータ保存領域に測定データを転
送した後(ステップ#20及び#21)、ステップ#5
の位置に戻る。
【0035】ステップ#18でフラグFが1と判断され
た場合は、図12の表示例に示すように、グラフィック
表示装置4aに「足乗せエラーです」と表示すると共
に、その終了したスイングについての、体全体の荷重中
心の移動軌跡55を、アドレス、トップ、インパクト及
びフィニッシュの夫々の点に対応する識別表示Q(59
a,59c,59e,59f)及び動作姿態模式表示P
(86a,86c,86e,86f)と、既に表示して
いる参考軌跡等と共に、グラフィック表示装置4aに表
示する(ステップ#26及び#27)。即ち、この場合
は、被験者が一方の足を2台の荷重検出台1L,1Rの
両方に乗せている状態であるので、被験者の左右の足夫
々の荷重が正確に測定できていないので、被験者の左右
の足夫々の正確な荷重データに基づいて正確に求められ
る、左右の足夫々に対応する荷重中心の移動軌跡56,
57、アドレス時における被験者の左右の足夫々に対応
する荷重中心を示す個別アドレスポイント58、及び、
ボディーターン開始及び降り下ろしの夫々の点に対応す
る識別表示Q(59b,59d)及び動作姿態模式表示
P(86b,86d)等は、表示しない。尚、このとき
動作姿態模式表示Pを表示しないモードに設定されてい
れば、動作姿態模式表示Pは表示しない。又、この図1
2においても、図9と同様に、参考軌跡表示モードが選
択された場合の表示例を示している。続いて、フラグF
を0にして(ステップ#28)、ステップ#5の位置に
戻る。
【0036】上記の各動作姿態模式表示Pの表示位置、
即ち、動作姿態模式表示86a〜86fのグラフィック
表示装置4a上の表示位置及び動作姿態模式表示87a
〜87fのプロッタ4b上の表示位置は、演算装置31
が、検出した特徴点の情報に基づいて決定する。演算装
置31による動作姿態模式表示Pの表示位置制御につい
て説明すると、演算装置31は、各特徴点の表示位置が
決まると、予め決定され記憶装置33に記憶されている
各動作姿態模式表示Pと各特徴点の識別表示Qとの相対
的な位置関係を示すデータに基づいて、各動作姿態模式
表示Pの表示位置を決定する。そして更に、隣あう動作
姿態模式表示Pが重なってしまう場合は、両方の動作姿
態模式表示Pが離間するように夫々の表示位置を修正す
る。
【0037】〔別実施例〕以下、本発明の別実施例を列
記する。 上記実施例における圧力センサ8L,8Rの代わり
に、透過型光センサの受光部と発光部夫々を、荷重検出
台1Lと1Rとの対向部における両端部夫々に向かい合
う状態で設置し、演算装置31が、透過型光センサの検
出情報に基づいて、即ち、受光部が非受光状態になるこ
とに基づいて、足乗せエラーを検出するようにしても良
い。この場合は、演算装置31と透過型光センサが足乗
せエラー検出手段Sとして機能する。
【0038】 上記実施例では、被験者が一方の足を
2台の荷重検出台1L,1Rの両方に乗せて、圧力セン
サ8L,8Rの両方が同時にON状態となったときに、
足乗せエラーを検出するように構成したが、これに加え
て、被験者が足を圧力センサ8L,8Rのいずれか一方
に乗せたときに、ブザー9を鳴らして注意を喚起するよ
うに構成しても良い。
【0039】 上記実施例では、足乗せエラー出力手
段Rとしてブザー9を設けたが、ブザー9に代えてラン
プを設けてもよい。
【0040】 上記実施例では、足乗せエラー検出結
果をグラフィック表示装置4aに出力する場合について
例示したが、足乗せエラー検出結果をプロッタ4b、又
は、グラフィック表示装置4aとプロッタ4bの両方に
出力しても良い。
【0041】 上記実施例では、プロッタ4bに、体
全体の荷重の時間変化を表示させているが、左右の足夫
々に対応する荷重WL,WRの時間変化を表示させても
良いし、これら荷重の時間変化を示すデータをグラフィ
ック表示装置4aに表示させても良い。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したゴルフ練習機の平面図
【図2】本発明を適用したゴルフ練習機の側面図
【図3】本発明を適用したゴルフ練習機のブロック図
【図4】ボディーターン開始点の検出を示す図
【図5】トップ位置の検出を示す図
【図6】振り降ろし点の検出を示す図
【図7】本発明を適用した実施例にかかるフローチャー
【図8】本発明を適用した実施例にかかるフローチャー
【図9】本発明を適用した実施例にかかる荷重中心点等
の表示例
【図10】本発明を適用した実施例にかかる荷重中心の
移動軌跡等の表示例
【図11】本発明を適用した実施例にかかる荷重の時間
変化の表示例
【図12】本発明を適用した実施例にかかる足乗せエラ
ーのときの荷重中心の移動軌跡等の表示例
【符号の説明】
1L,1R 荷重検出台 M 荷重測定手段 N 測定結果出力手段 R 足乗せエラー出力手段 S 足乗せエラー検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験者の左右の足夫々を各別に乗せる左
    右一対の荷重検出台(1L),(1R)と、 それらの荷重検出台(1L),(1R)の荷重検出情報
    に基づいて被験者の体全体又は左右の足夫々に対応する
    荷重または荷重中心を測定する荷重測定手段(M)と、 その荷重測定手段(M)の測定結果を出力する測定結果
    出力手段(N)とを備えた運動動作解析装置であって、 被験者の一方の足が前記2台の荷重検出台(1L),
    (1R)の両方に乗っている足乗せエラーを検出する足
    乗せエラー検出手段(S)が設けられ、その足乗せエラ
    ー検出手段(S)の足乗せエラー検出結果を出力する足
    乗せエラー出力手段(R)が設けられている運動動作解
    析装置。
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