JPH07231968A - ゴルフ練習機 - Google Patents

ゴルフ練習機

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JPH07231968A
JPH07231968A JP2530494A JP2530494A JPH07231968A JP H07231968 A JPH07231968 A JP H07231968A JP 2530494 A JP2530494 A JP 2530494A JP 2530494 A JP2530494 A JP 2530494A JP H07231968 A JPH07231968 A JP H07231968A
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JP
Japan
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JP2530494A
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English (en)
Inventor
Hideji Tamenaga
秀司 為永
Akira Hiwatari
章 樋渡
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイング動作のリズムの把握を簡単に、且
つ、適確に行えるゴルフ練習機を提供する。 【構成】 スイング台1に乗った被験者の体全体又は左
右の足夫々の荷重を測定する荷重測定手段Mと、ゴルフ
スイングにおける動作の特徴点を検出する特徴点検出手
段Sと、前記荷重測定手段Mの測定情報、及び、前記特
徴点検出手段Sの検出情報に基づいて、被験者の体全体
又は左右の足夫々の荷重の時間変化を、前記特徴点と対
応付けて表示手段4に表示する制御手段Nとが設けられ
たゴルフ練習機において、前記制御手段Nが、前記表示
手段4に、前記荷重の時間変化と共に、前記特徴点間の
設定時間範囲を示す特徴点間用指標68、又は、前記特
徴点の設定適正時間範囲を示す特徴点用指標100を表
示するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイング台に乗った被
験者の体全体又は左右の足夫々の荷重を測定する荷重測
定手段と、ゴルフスイングにおける動作の特徴点を検出
する特徴点検出手段と、前記荷重測定手段の測定情報、
及び、前記特徴点検出手段の検出情報に基づいて、被験
者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化を、前記
特徴点と対応付けて表示手段に表示する制御手段とが設
けられたゴルフ練習機に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるゴルフ練習機は、被験者がスイン
グ台に乗ってスイング動作を行うと、荷重測定手段が、
そのスイング動作中の被験者の体全体又は左右の足夫々
の荷重を測定し、又、特徴点検出手段が例えばトップ点
又はインパクト点等のゴルフスイングにおける動作の特
徴点を検出する。制御手段は、荷重測定手段の測定情報
及び特徴点検出手段の検出情報に基づいて、表示手段
に、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化
を、特徴点と対応付けて表示する。
【0003】ところで、ゴルフスイングにおいては、ス
イング動作のリズムが重要となることがよく知られてお
り、ゴルフスイングの練習の際も、一般に、スイング動
作のリズムを意識して練習が行われる。従来、被験者や
その指導者が被験者のスイング動作のリズムを把握する
ために、上記の表示手段に表示される被験者の体全体又
は左右の足夫々の荷重の時間変化の情報と特徴点検出手
段の検出情報とから、基準となる時点から特徴点の現れ
る時点までのおおよその経過時間を読み取って、その読
み取った経過時間と過去の経験等から良好なものとして
被験者等が記憶している経過時間とを比較することによ
って、被験者のスイング動作のリズムの良否を判断して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来では、被
験者のスイング動作のリズムの良否を判断するのに、経
過時間を読み取る必要がある上に、比較対象となる良好
な経過時間を記憶しておかなければならない煩わしさが
あり、又、その読み取った経過時間と記憶している経過
時間の比較も不正確なものとなり、上述の判断を正確に
行い難いものであった。本発明は、上記実情に鑑みてな
されたものであって、その第1の目的は、スイング動作
のリズムの把握を簡単に、且つ、適確に行えるゴルフ練
習機を提供することにある。第2の目的は、スイング動
作のなかでリズムが特に重要となる個所に着目して、適
確にゴルフスイングの練習ができるようにしながら、上
記第1の目的を達することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフ練習機
は、スイング台に乗った被験者の体全体又は左右の足夫
々の荷重を測定する荷重測定手段と、ゴルフスイングに
おける動作の特徴点を検出する特徴点検出手段と、前記
荷重測定手段の測定情報、及び、前記特徴点検出手段の
検出情報に基づいて、被験者の体全体又は左右の足夫々
の荷重の時間変化を、前記特徴点と対応付けて表示手段
に表示する制御手段とが設けられたものであって、その
第1特徴構成は、前記制御手段が、前記表示手段に、前
記荷重の時間変化と共に、前記特徴点間の設定時間範囲
を示す特徴点間用指標を表示するように構成されている
点にある。
【0006】第2特徴構成は、上記第1特徴構成におい
て、前記制御手段が、前記表示手段に、前記荷重の時間
変化を、横軸を時間軸とし且つ縦軸に荷重を表す二次元
座標上に座標軸と共に表示し、且つ、前記特徴点間用指
標を、前記時間軸に重なる状態で又は近接する状態で表
示するように構成されている点にある。第3特徴構成
は、上記第2特徴構成において、前記制御手段が、前記
特徴点間用指標を帯状に表示する点にある。第4特徴構
成は、上記第2又は第3特徴構成において、前記制御手
段が、前記特徴点の位置を、前記時間軸と前記荷重の時
間変化の表示とを結ぶ直線にて表示するように構成され
ている点にある。
【0007】第5特徴構成は、上記第1、第2、第3又
は第4特徴構成において、前記特徴点検出手段が、前記
特徴点として、スイング開始点及びゴルフスイングのト
ップ点を検出するように構成され、前記制御手段が、前
記特徴点間用指標として、前記スイング開始点と前記ト
ップ点との間の設定時間範囲を示す特徴点間用指標を表
示するように構成されている点にある。
【0008】第6特徴構成は、前記制御手段が、前記表
示手段に、前記荷重の時間変化と共に、前記特徴点の設
定適正時間範囲を示す特徴点用指標を表示するように構
成されている点にある。第7特徴構成は、上記第6特徴
構成において、前記制御手段が、前記表示手段に、前記
荷重の時間変化を、横軸を時間軸とし且つ縦軸に荷重を
表す二次元座標上に座標軸と共に表示し、且つ、前記特
徴点用指標を、前記時間軸に重なる状態で又は近接する
状態で表示するように構成されている点にある。第8特
徴構成は、上記第7特徴構成において、前記制御手段
が、前記特徴点用指標を帯状に表示する点にある。
【0009】第9特徴構成は、上記第7又は第8特徴構
成において、前記制御手段が、前記特徴点の位置を、前
記時間軸と前記荷重の時間変化の表示とを結ぶ直線にて
表示するように構成されている点にある。第10特徴構
成は、上記第6、第7、第8又は第9特徴構成におい
て、前記特徴点検出手段が、前記特徴点として、スイン
グ開始点及びゴルフスイングのトップ点を検出するよう
に構成され、前記制御手段が、前記特徴点用指標とし
て、前記スイング開始点を基準としたトップ点の設定適
正時間範囲を示す特徴点用指標を表示するように構成さ
れている点にある。
【0010】
【作用】本発明の第1特徴構成によれば、制御手段は、
被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化と共
に、特徴点間の設定時間範囲を示す特徴点間用指標を表
示手段に表示する。被験者やその指導者は、表示手段に
表示された特徴点間用指標と被験者の荷重の時間変化に
対応付けられて表示されている特徴点とを比較して、被
験者のスイング動作におけるある特徴点と他の特徴点と
の時間間隔が特徴点間用指標からどの程度ずれているか
によって、被験者のスイング動作の良否を判断できる。
【0011】本発明の第2特徴構成によれば、被験者の
体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化が二次元座標
上に座標軸と共に表示手段に表示され、そして、その時
間軸に重なる状態で、又は、近接する状態で、特徴点間
用指標が表示される。従って、小さい表示エリアに荷重
の時間変化を表示させても、特徴点間用指標が被験者の
荷重の時間変化の表示と重なってしまうことが少ない。
本発明の第3特徴構成によれば、上記第2特徴構成にお
ける特徴点間用指標を帯状として、時間軸に重なる状態
で、又は、近接する状態で表示する。従って、被験者等
は、特徴点間用指標と時間軸とを明確に区別して視認で
きる。本発明の第4特徴構成によれば、被験者のスイン
グ動作における特徴点の位置を表示手段に表示するに際
し、前記二次元座標の時間軸と被験者の荷重の時間変化
の表示とを結ぶ直線にて表示する。これによって、特徴
点の位置と被験者の荷重の時間変化との時間関係、更に
は、特徴点間用指標との時間関係が明確となる。
【0012】本発明の第5特徴構成によれば、特徴点検
出手段が被験者のスイング動作における特徴点としてス
イング開始点とトップ点とを検出し、表示手段には、被
験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化が、特
徴点であるスイング開始点及びトップ点と対応付けて表
示される。スイング開始点からトップ点に至るまでの、
いわゆるバックスイングは、すばやい動作をするダウン
スイング等に比較して、被験者がゴルフスイングのリズ
ムを認識し易い部分であり、又、バックスイングでのリ
ズムはゴルフスイング全体からみても良好なスイング動
作を行うために重要なポイントとなるので、ゴルフスイ
ングの練習において重要な個所である。従って、被験者
は、より適確にゴルフスイングの練習を行える。
【0013】本発明の第6特徴構成によれば、制御手段
は、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化
と共に、特徴点の設定適正時間範囲を示す特徴点用指標
を表示手段に表示する。被験者やその指導者は、表示手
段に表示された特徴点用指標と被験者の荷重の時間変化
に対応付けられて表示されている特徴点の位置とを比較
して、被験者の特徴点の時間的位置が特徴点用指標の範
囲内に入っているか否かによって、被験者のスイング動
作の良否を判断できる。本発明の第7特徴構成によれ
ば、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化
が二次元座標上に座標軸と共に表示手段に表示され、そ
して、その時間軸に重なる状態で、又は、近接する状態
で、特徴点用指標が表示される。従って、小さい表示エ
リアに荷重の時間変化を表示させても、特徴点用指標が
被験者の荷重の時間変化の表示と重なってしまうことが
少ない。
【0014】本発明の第8特徴構成によれば、上記第7
特徴構成における特徴点用指標を帯状として、時間軸に
重なる状態で、又は、近接する状態で表示する。従っ
て、被験者等は、特徴点用指標と時間軸とを明確に区別
して視認できる。本発明の第9特徴構成によれば、被験
者のスイング動作における特徴点の位置を表示手段に表
示するに際し、前記二次元座標の時間軸と被験者の荷重
の時間変化の表示とを結ぶ直線にて表示する。これによ
って、特徴点の位置と被験者の荷重の時間変化との時間
関係、更には、特徴点用指標との時間関係が明確とな
る。
【0015】本発明の第10特徴構成によれば、特徴点
検出手段が被験者のスイング動作における特徴点として
スイング開始点とトップ点とを検出し、表示手段には、
被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化が、
特徴点であるスイング開始点及びトップ点と対応付けて
表示され、特徴点用指標が、スイング開始点を基準とし
て表示される。スイング開始点からトップ点に至るまで
の、いわゆるバックスイングは、すばやい動作をするダ
ウンスイング等に比較して、被験者がゴルフスイングの
リズムを認識し易い部分であり、又、バックスイングで
のリズムはゴルフスイング全体からみても良好なスイン
グ動作を行うために重要なポイントとなるので、ゴルフ
スイングの練習において重要な個所である。従って、被
験者は、より適確にゴルフスイングの練習を行える。
【0016】
【発明の効果】上記第1特徴構成によれば、表示手段に
表示された特徴点間用指標と特徴点とを比較するだけ
で、被験者のスイング動作の良否を判断できるので、ス
イング動作のリズムの把握を簡単に、且つ、適確に行え
るゴルフ練習機を提供するに至った。上記第2特徴構成
によれば、特徴点間用指標が被験者の荷重の時間変化の
表示と重なってしまうことが少ないので、表示手段の表
示が見易くなって、スイング動作のリズムの把握を更に
簡単にすることができた。上記第3特徴構成によれば、
特徴点間用指標と時間軸とを明確に区別して視認できる
ので、例えば、特徴点間用指標の表示個所に相当する時
間軸上の部分を他の部分と色違いで表示するような構成
に較べて、表示手段の表示が更に見易くなって、スイン
グ動作のリズムの把握を更に簡単にすることができた。
【0017】上記第4特徴構成によれば、特徴点の位置
と被験者の荷重の時間変化との時間関係、更には、特徴
点間用指標との時間関係が明確となるので、表示手段の
表示が更に見易くなって、スイング動作のリズムの把握
を更に簡単にすることができた。上記第5特徴構成によ
れば、上記の如く、被験者がより適確にスイング動作の
練習を行えるようにしながら、上記第1、第2、第3又
は第4特徴構成による効果を奏することができる。
【0018】上記第6特徴構成によれば、表示手段に表
示された特徴点用指標の範囲内に被験者の特徴点が入っ
ているか否かを見るだけで、被験者のスイング動作の良
否を判断できるので、スイング動作のリズムの把握を簡
単に、且つ、適確に行えるゴルフ練習機を提供するに至
った。上記第7特徴構成によれば、特徴点用指標が被験
者の荷重の時間変化の表示と重なってしまうことが少な
いので、表示手段の表示が見易くなって、スイング動作
のリズムの把握を更に簡単にすることができた。上記第
8特徴構成によれば、特徴点用指標と時間軸とを明確に
区別して視認できるので、例えば、特徴点用指標の表示
個所に相当する時間軸上の部分を他の部分と色違いで表
示するような構成に較べて、表示手段の表示が更に見易
くなって、スイング動作のリズムの把握を更に簡単にす
ることができた。
【0019】上記第9特徴構成によれば、特徴点の位置
と被験者の荷重の時間変化との時間関係、更には、特徴
点用指標との時間関係が明確となるので、表示手段の表
示が更に見易くなって、スイング動作のリズムの把握を
更に簡単にすることができた。上記第10特徴構成によ
れば、上記の如く、被験者がより適確にスイング動作の
練習を行えるようにしながら、上記第6、第7、第8又
は第9特徴構成による効果を奏することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を適用したゴルフ練習機の実施
例について図面に基づいて説明する。図1乃至図3中、
1はスイング台、2は球載置台、3は処理装置、4は表
示装置である。本実施例のゴルフ練習機は、実際に球2
4を打つ打球動作中、又は、素振りの打球動作中に、ス
イング台1に備えられた荷重検出センサDの検出データ
を処理装置3で処理して、荷重中心を表示装置4に実時
間表示すると共に、荷重又は荷重中心の時系列データと
して一旦記憶しておき、スイング終了後に表示させるも
のである。
【0021】以下、各装置毎に説明する。スイング台1
は、左右の足夫々に対応した2つの荷重検出台10,1
1からなり、荷重検出台10は荷重検出センサDとして
の4個のロードセル12,13,14,15によって4
隅を支持されており、荷重検出台11は荷重検出センサ
Dとしての4個のロードセル16,17,18,19に
よって4隅を支持されている。スイング台1上では打球
具としてのクラブCを把持した被験者がスイングを行
う。このとき、スイング台1にかかる荷重は2つの荷重
検出台10,11を支持している8個のロードセル1
2,13,14,15,16,17,18,19によっ
て分担され、これらの出力から後述のようにして被験者
の荷重及び荷重中心、そして更に、被験者の左右の足夫
々に対応する荷重中心が求められる。
【0022】球載置台2には、ウッドのクラブ等でスイ
ング練習する際に球24を載置する支持具25が装着さ
れ、その支持具25のスイング台1側には、アイアンの
クラブ等でスイング練習する際に球載置台2に直接に球
を載置する位置を示すマーカ70が描かれている。そし
て、支持具25とマーカ70のクラブヘッド通路を挟ん
だ両側に、球24の存否を検出する球検出センサ21が
備えられている。この球検出センサ21は、球24が支
持具25上又はマーカ70上に載置されると新たなスイ
ングを開始する際のリセットスイッチとして機能し、且
つ、被験者が実際に球24を打つ場合においては、支持
具25上又はマーカ70上の球24がクラブCによって
打たれて支持具25上から無くなった時点をゴルフスイ
ングにおける特徴点の一つであるインパクト点として検
出する。
【0023】支持具25及びマーカ70のバックスイン
グ側のクラブヘッド通路を挟んだ両側には、クラブCの
バックスイング側への移動を検出するクラブ検出センサ
22が備えられている。球検出センサ21及びクラブ検
出センサ22は何れも透過型光センサにて構成されてい
る。これらのセンサの配置は、クラブヘッド通路のスイ
ング台1と反対側には球検出センサ21の発光部21a
とクラブ検出センサ22の発光部22aとが設置され、
それら発光部21a,22aのクラブヘッド通路を挟ん
だ反対側には球検出センサ21の受光部21bとクラブ
検出センサ22の受光部22bが夫々の発光部21a,
22aと向かいあって設置されている。
【0024】球検出センサ21の発光部21aから出た
検出光は斜め下方に位置する受光部21bに向けて投射
されるが、この検出光は支持具25及びマーカ70の上
方の球24が存在すべき領域を通過するようにしてあ
り、支持具25上に球24を置く場合も、マーカ70上
に球を置く場合も、同様に球24の存否を検出できるの
である。尚、クラブ検出センサ22の検出光の投射経路
は、球検出センサ21の検出光の投射経路とほぼ平行に
なるように設定してあり、支持具25上に球24を置く
場合も、マーカ70上に球を置く場合も、確実にクラブ
の通過を検出できるようになっている。又、球検出セン
サ21及びクラブ検出センサ22の駆動回路は、制御箱
26に内蔵してある。
【0025】処理装置3は、荷重及び荷重中心を求める
ための演算処理や装置のシーケンス制御等を行う演算装
置31、各種データの受渡しを行うI/Oインターフェ
ース32、荷重及び荷重中心の測定情報を記憶する記憶
装置33、装置の動作モードを選択したり各種のコメン
トを入力する操作卓34、測定情報等を保存しておく外
部記憶装置35、被験者が素振りを行う際も荷重中心の
移動軌跡等を表示装置4に表示させるように指示する素
振りスイッチ36等からなっている。素振りスイッチ3
6には、表示装置4への表示のためのデータ収集の開始
を指示する開始スイッチ36aと、例えばスイング練習
の指導者等である被験者の同伴者が、被験者の素振り動
作を観察しながらインパクトの時点と想定される時点で
押し操作して、演算装置31に打球相当時点としてイン
パクト点を指令するインパクトスイッチ36bとが備え
られている。表示装置4は、グラフィック表示装置4a
とプロッタ4bからなり、グラフィック表示装置4aに
は体全体,左右の足夫々の荷重中心の二次元軌跡が、プ
ロッタ4bには体全体の荷重比の二次元軌跡(時間変
化)が表示される。又、操作卓34からの指令によっ
て、グラフィック表示装置4aに体全体の荷重比の二次
元軌跡(時間変化)を表示させることもできる。従っ
て、表示装置4は、被験者の荷重の時間変化を表示する
表示手段として機能する。
【0026】次に、演算装置31が、荷重及び荷重中心
を求める過程について説明する。クラブCを把持した被
験者は、スイング台1上のほぼ中央に、2つの荷重検出
台10,11に左右の足を夫々乗せる形で立ってスタン
スをとる。被験者が左足を乗せる荷重検出台10を例に
とって説明すると、荷重検出台10の4隅にあるロード
セル12,13,14,15の出力に対しては荷重変換
器80における零調整により、夫々予め台荷重を相殺し
てあるから、その出力W1,W2,W3,W4の合計W
Lが荷重検出台10上に乗った被験者の左足の荷重にな
る。すなわち、 WL=W1+W2+W3+W4 さらにこのとき、荷重のかかる位置と4つのロードセル
12〜15の設置位置との関係によって、夫々のロード
セルの分担出力が異なるのでこれらの出力から荷重検出
台10にかかる荷重の荷重中心を求めることができる。
【0027】すなわち、図1中のロードセル12を原点
として表現する荷重中心の左右方向成分Xと前後方向成
分Yは、4個のロードセル12〜15がX方向の幅が
a、Y方向の幅がbの長方形の荷重検出台10の4隅に
配置されている場合には、 X=(W2+W3)×a/WL Y=(W3+W4)×b/WL から求めることができる。尚、ロードセル12,13,
14,15の配置が長方形の4隅にない場合でも、ロー
ドセルの幾何学的な配置に固有の補正を行うことによっ
て、荷重中心を求めることができる。また、ロードセル
は3個以上配設されておればスイング台1にかかる荷重
中心を求めることができる。被験者が右足を乗せる荷重
検出台11も、荷重検出台10と同じ構成とされてお
り、上記と同様にして荷重検出台11にかかる荷重の荷
重中心を求めることができる。つまり、被験者の左右の
足夫々に対応する荷重中心を求めることができるのであ
る。
【0028】又、被験者の両足つまり体全体の荷重及び
荷重中心については、荷重検出台11にかかる荷重をW
Rとすると、上記左足の場合と同様に、ロードセル16
〜19の出力W5〜W8から、 WR=W5+W6+W7+W8 体全体の荷重WTは、 WT=WL+WR で求まり、さらに荷重中心は、被験者の左足に対応する
荷重中心と右足に対応する荷重中心の間の距離をLとす
ると、左右の荷重中心を結ぶ線分上で、左足に対応する
荷重中心から、 WR×L/WT 離れた位置にあり、これを演算にて求めれば良い。
【0029】図3に示す如く、8個のロードセル12〜
15及び16〜19の各出力W1〜W4及びW5〜W8
は測定ブリッジ回路とA/D変換器を備えた荷重変換器
80で、前述の如くスイング台1の重量を補償した後、
一定時間毎にサンプリングされてデジタル量となる。そ
して、I/Oインターフェース32を介して、処理装置
3に順次取り込まれる。被験者の荷重WT、荷重中心及
び左右の足夫々に対応する荷重中心は、処理装置3中の
演算装置31により、前述の式に従って求められる。従
って、荷重検出センサD及び演算装置31は、スイング
台1に乗った被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重を
測定する荷重測定手段Mとして機能する。
【0030】そして、演算装置31は、操作卓34にて
足形作成が指示されるに伴って、その指示時点より設定
時間遡った間の左右の足の荷重中心データに基づいて、
被験者の足形f及びその足形fのスイング台1上での位
置を検出し、その足形fを表示装置4のグラフィック表
示装置4aに表示すると共に、測定結果(体全体又は左
右の足夫々の荷重中心)を点状のマークとして表す状態
で(つまり、図9及び図10に示すように、左右の足の
荷重中心をマーク48にて表示し、体全体の荷重中心を
マーク49にて表示して)表示するように構成されてい
る。
【0031】演算装置31による前記足形fの作成は、
足形作成が指示された時点より設定時間遡った間の左右
の足の荷重中心データのうち、最もつま先側に位置する
荷重中心のスイング台1での位置を基準位置P0 として
抽出し、その基準位置P0 に基づいて、下記の如く、左
右の足形fを作成するように構成されている。
【0032】以下、基準位置P0 に基づいて足形fを作
成する足形作成方法を、左足を例に取って、図7にて説
明する。足の縦の幅ALは、被験者の足寸法に関係なく
初期設定されており(300mm程度)、足形fは、楕
円f1 (大きい方の楕円)とf2 (小さい方の楕円)と
より形成されている。尚、本実施例における楕円f1
長径は(AL×4/5)に、短径は(AL×2/5)に
設定されており、楕円f2 の長径は(AL×3/5)
に、短径は(AL×3/10)に設定されている。そし
て、基準位置P0 より(AL×3/10)のところに楕
円f1 の中心点P 1 を設定し、更に中心点P1 より(A
L×3/10)のところに楕円f2 の中心点P2 を設定
する。
【0033】ただし、本実施例では、中心点P2 を、中
心点P1 に対しdx(10mm程度)内側にずらして設
けているが、これは足形fを実際の足形に近づけるため
のものであり、必ずしもずらさなくて良い。尚、足形f
は、荷重中心の前後方向成分Yに対し平行なるように、
予め設定されている。
【0034】更に、演算装置31は、荷重の時系列デー
タ、及び、被験者の左右の足夫々に対応する荷重中心及
び被験者の体全体に対応する荷重中心の時系列データを
記憶装置33に記憶すると共に、被験者の体全体及び左
右の足夫々に対応する荷重を被験者の体重値にて除算し
て正規化した荷重比を求め、それらの荷重比の時系列デ
ータを記憶装置33に記憶する。尚、被験者の体重値
は、スイング開始時点以前の被験者の体全体の荷重値を
平均して求められる。
【0035】上記の時系列データの記憶は、球検出セン
サ21が支持具25上又はマーカ70上に球24が置か
れたのを検出して装置をリセットした時点から、球検出
センサ21が支持具25上又はマーカ70上の球24が
打たれて無くなったのを検出するインパクト点までの間
のデータが、又は、素振りスイッチ36の開始スイッチ
36aが押し操作されて装置をリセットした時点から、
素振りスイッチ36のインパクトスイッチ36bが押し
操作されてインパクト点として入力された時点までの間
のデータが、記憶装置33のうちの約2秒分の時系列デ
ータ量に相当する記憶容量を持つ記憶領域に最も古いデ
ータを順次最新のデータに書き換えるようにしてエンド
レスに記憶され、インパクト点以降のデータが、所定の
時間幅に対応した記憶容量を持つ別の記憶領域に記憶さ
れるようになっている。このインパクト点以降のデータ
を記憶する記憶領域が対応する所定の時間幅とは、イン
パクト点が球検出センサ21にて検出された場合も、イ
ンパクト点が素振りスイッチ36から入力された場合も
0.5秒としてある。又、インパクト点から0.2秒経
過したときをスイング動作の終了点つまりフィニッシュ
点として検出するようにしてある。
【0036】これらの時系列データと共に、各特徴点
(アドレス点,スイング開始点,ボディーターン開始
点,トップ点,振り下ろし点,インパクト点,フィニッ
シュ点)における体全体及び左右の足夫々の荷重中心及
び左右の足夫々の荷重比も、記憶装置33に記憶され
る。
【0037】尚、アドレス点における各荷重中心は、後
述するようにして検出されたスイング開始点以前の各荷
重中心の位置を平均することにより求める。次に、クラ
ブ検出センサ22及び演算装置31が、ゴルフスイング
における特徴点の一つであるスイング開始点を検出する
過程について説明する。記憶装置33には、上記の荷重
及び荷重中心のデータと共に、クラブ検出センサ22が
クラブヘッドの通過を検出したか否かの情報も時系列に
記憶されるようにしてある。演算装置31は、この記憶
情報に基づいて、インパクト点直前の100mS程度の
時間を除き、インパクト点から時間を遡って最初のクラ
ブ検出センサ22がクラブヘッドの通過を検出した時点
をスイング開始点として検出する。
【0038】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つであるボディーターン開始点を検出
する過程について説明する。演算装置31が上述の如く
求めて記憶装置33に記憶されている荷重及び荷重中心
のデータのうち、図4に示す被験者のバックスイング方
向下手側の足の荷重の時間変化、つまり、本実施例では
右打ちの被験者用の装置構成を例示しているので右足の
荷重の時間変化において、図4中において点Aで示すス
イング開始点に対応するデータから検索を開始して、最
初に現れるピーク点Bの時間軸上の位置をボディーター
ン開始点として検出する。
【0039】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つであるトップ点を検出する過程につ
いて説明する。演算装置31が上述の如く求めて記憶装
置33に記憶されている被験者の体全体に対応する荷重
中心の時系列データのうちの左右方向すなわちX方向の
成分を時間微分して、荷重中心のX方向の移動速度の時
間変化を求める。図5に例示する上記のX方向の移動速
度の時間変化において、図5中に点Eで示す球検出セン
サ21が検出したインパクト点のデータから所定時間遡
った点Fを基準時点にして、その基準時点を示す点Fか
ら時間を遡る方向にデータを検索して、最初にX方向の
移動速度の符号が負から正に反転する、つまり、X方向
の移動速度の方向性が最初に反転する点Gをトップ点と
して検出する。尚、インパクト点を示す点Eから基準時
点である点Fまでの時間間隔をおいているのは、インパ
クト点の直前に移動速度の方向がバックスイング方向を
向く場合があるのをトップ点として誤検出するのを防止
するためで、この時間間隔は200mS程度が適当であ
る。
【0040】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つである振り下ろし点を検出する過程
について説明する。演算装置31が上述の如く求めて記
憶装置33に記憶されているデータのうち、図6に示す
右足荷重の時間変化90及び左足荷重の時間変化91に
おいて、上記の如く求めたトップ点を示す点Hから、球
検出センサ21が検出したインパクト点を示す点Iまで
がダウンスイングに相当する。このダウンスイング中に
おいて、被験者の左右の足の荷重が等しくなる時点を示
す点Jから,時間が経過する側にt,時間を遡る側に
t’の時間内で、ダウンスイング方向上手側の足である
右足の荷重の変化率つまり時間微分値を求める。時間幅
t及びt’は共に50mS程度が適当である。この右足
荷重の時間変化90の変化率の絶対値が最小値となる時
点を示す点Kを振り下ろし点として検出する。従って、
演算装置31、球検出センサ21及びクラブ検出センサ
22は、ゴルフスイングにおける動作の特徴点を検出す
る特徴点検出手段Sとして機能する。
【0041】次に、演算装置31の制御によるこの装置
の動作について図8のフローチャートと、図9乃至図1
3の表示例とに基づいて説明する。図8のフローチャー
トにおいて、図示しない電源スイッチを投入して装置を
起動させた後、操作者が操作卓34より装置の動作モー
ドの設定を行い(ステップ#1)、ステップ#2に進
む。ここで設定を行う動作モードには、適正範囲表示モ
ードと適正範囲非表示モードの二つのモードがあり、適
正範囲表示モードに設定した場合には、更に、バックス
イング側表示モード及びダウンスイング側表示モードの
何れかを設定する。
【0042】適正範囲表示モードでは、予めプロゴルフ
ァー等の上級者のスイング動作における荷重中心の移動
軌跡を統計処理して理想的な荷重中心の移動軌跡と考え
られる設定適正移動軌跡を求めて記憶装置33に記憶し
ておき、その設定適正移動軌跡に沿った状態で且つ設定
幅を有する領域を適正範囲として領域表示する。上記の
設定幅は、図14に示すように、体全体の荷重中心の設
定適正移動軌跡200においては、設定適正移動軌跡2
00を中心として被験者の前後方向に幅waを有し、左
右の足夫々の荷重中心の設定適正移動軌跡201におい
ては、設定適正移動軌跡201を中心として被験者の左
右方向に幅wbを有し、夫々適正範囲を帯状に表示して
いる。尚、上記の幅waは足形の前後長(30cm)の
5%程度、幅wbは足形の最大左右幅(12cm)の
6.7%程度に設定してあるが、被験者の熟練度等に応
じて設定変更可能としてある。
【0043】又、適正範囲表示モードに設定した場合で
あって、バックスイング側表示モードに設定した場合
は、上記の適正範囲のうちのトップ点以前のバックスイ
ング側部分をグラフィック表示装置4aに表示し、ダウ
ンスイング側表示モードに設定した場合は、上記適正範
囲のうちのトップ点以降のダウンスイング側部分をグラ
フィック表示装置4aに表示する。適正範囲非表示モー
ドでは、上記適正範囲のデータは表示させず、新たなス
イングに関する表示データのみを表示する。
【0044】上記の動作モードの設定が終了すると、ス
テップ#2において、球検出センサ21の検出情報に基
づいて支持具25上又はマーカ70上に球24が置かれ
ているかどうかを判断して、球24が支持具25上又は
マーカ70上にない場合は、荷重検出センサDの検出デ
ータを取り込み(ステップ#11)、演算処理を行っ
て、体全体に対応する荷重中心及び左右の足夫々に対応
する荷重中心を求め(ステップ#12)、素振りスイッ
チ36の開始スイッチ36aが押し操作されているか否
かを判断する(ステップ#13)。
【0045】開始スイッチ36aが押し操作されていな
ければ、足形作成が指示されているか否かを判断し(ス
テップ#14)、足形作成に指示が無ければ、図9の表
示例に示すように、左右の足の荷重中心点48及び体全
体の荷重中心点49を夫々グラフィック表示装置4aに
実表示(スイング台1の外周50を表示させた状態の表
示)し、更に、右足の荷重の体全体の荷重に対する割合
(WR/WT)を求め、グラフィック表示装置4aの表
示画面の下端に設けた表示欄61に荷重比表示点62と
して表示する(ステップ#14)。この荷重比表示点6
2の表示位置は、表示欄61の左端がWR/WT=0
で、右端がWR/WT=1としてあり、その間は比例配
分される。つまり、左右の足の荷重比が50:50であ
れば表示欄61の中央に、0:100であれば表示欄6
1の右端に、逆に100:0であれば表示欄61の左端
に表示されるのである。
【0046】尚、表示欄61には、上記の荷重比表示点
62の他に、アドレス点、トップ点及びインパクト点に
おけるWR/WTの値として望ましい値を予め求めてお
き、アドレス荷重比表示42、トップ荷重比表示43及
びインパクト荷重比表示44として表示してある。アド
レス荷重比表示42、トップ荷重比表示43及びインパ
クト荷重比表示44の横幅は、夫々WR/WTの値で約
0.1の幅としてあるが、設定変更可能である。
【0047】足形作成が指示されれば(ステップ#1
4)、その時点より設定時間(本実施例では50mS程
度)遡った間の左右の足の荷重中心のデータに基づいて
足形fを検出し、その足形fを拡大表示にて表示する。
但し、足形fを表示する場合、動作モードが適正範囲表
示モードに設定されていれば(ステップ#16)、図1
0及び図11に示すように、左右の足の適正範囲40及
び体全体の適正範囲41を足形fの位置に合わせて表示
する(ステップ#17)。左右の足の適正範囲40及び
体全体の適正範囲41と検出した足形fとの位置合わせ
は、各適正範囲40,41を求めた際の左右の足形の位
置と、検出した左右の足形fの位置が一致するように、
各適正範囲40,41の表示を拡大縮小して調整する。
【0048】又、図10に示す表示は、バックスイング
側表示モードに設定されている場合を示しており、図1
1に示す表示は、ダウンスイング側表示モードに設定さ
れている場合を示している。動作モードが適正範囲非表
示モードに設定されていれば(ステップ#15)、それ
ら適正範囲等の表示を行わない(ステップ#18)。上
記画面制御を行ったのち操作卓34の動作モード変更ス
イッチが押されているか否かを判断し(ステップ#1
9)、押されていればステップ#1に戻って動作モード
の設定が可能な状態となり、押されていなければステッ
プ#2に戻る。尚、足形作成の指示は、同伴者(又は指
導者等)が操作卓34を操作して行うように構成されて
いる。
【0049】このステップ#2からステップ#11に分
岐し、ステップ#19から再びステップ#2に戻る状態
では、体全体及び左右の足夫々の荷重中心を実時間表示
するリアルタイム表示モードとなっている。
【0050】ステップ#2において、球24が支持具2
5上又はマーカ70上に載置されていると、装置がリセ
ットされた状態になり、新たなスイングの荷重データの
収集を行い、そのデータの演算及び体全体に対応する荷
重中心及び左右の足夫々に対応する荷重中心等のリアル
タイム表示を行いながら、収集したデータを記憶装置3
3に記憶して行く。すなわち、適正範囲等の記憶データ
及びグラフィック表示装置4a表示はそのまま残し、前
回のスイングに対応する記憶データ及びグラフィック表
示装置4aへの表示をクリアする(ステップ#3)。そ
の後、荷重検出センサDの検出データを取り込んで(ス
テップ#4)、体全体の荷重及び荷重中心、左右の足夫
々に対応する荷重中心、並びに、左右の足夫々の荷重の
全体の荷重に対する割合を演算処理によって求めて記憶
装置33に記憶すると共に、その演算結果を左右の足の
荷重中心点48、体全体の荷重中心点49及び荷重比表
示点62としてグラフィック表示装置4aに表示する
(ステップ#5及び#6)。
【0051】この画面制御後、インパクト点から所定時
間が経過しているか否かによってスイングが既に終了し
ているか否かを判断して(ステップ#7)、所定時間が
経過していなければステップ#4の位置に戻る。インパ
クト点から所定時間が経過してスイングが既に終了して
いるものと判断すると、図12に示すように、その終了
したスイングについての、体全体の荷重中心の移動軌跡
51、及び左右の足夫々に対応する荷重中心の移動軌跡
52を表示し、夫々の荷重中心の移動軌跡51,52上
には、各特徴点(アドレス点,ボディーターン開始点,
トップ点,振り下ろし点,インパクト点,及び,フィニ
ッシュ点)を示すマーク53〜58を表示する(ステッ
プ#8)。尚、この図12においても、図11と同様
に、適正範囲表示モードが選択され且つダウンスイング
側表示モードが選択された場合の表示例を示してあり、
又、図12の表示では、図10及び図11のリアルタイ
ム表示モードの場合と異なり、スイング台1の全体表示
ではなく、足形fと荷重中心の表示データの存在部分と
を拡大表示する。
【0052】そして、更に、図13に示すように、体全
体の荷重の時間変化として体全体の荷重比の時間変化の
データ63,左右の足夫々の荷重の時間変化として左右
の足夫々の荷重比の時間変化のデータ64,65を、縦
軸に荷重(実際には荷重比)を表示し、横軸を時間軸と
して二次元座標上にプロットした状態で、プロッタ4b
に表示する(ステップ#8)。従って、演算装置31
は、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化
をプロッタ4bに表示する制御手段Nとして機能する。
これらの荷重比の時間変化のデータ63,64,65の
表示上には、それらのデータと重なる状態で、各特徴点
(スイング開始点,ボディーターン開始点,トップ点,
振り下ろし点,及び,インパクト点)を示す特徴点表示
54〜58を、スイング開始点,トップ点,及び,イン
パクト点は時間軸と荷重比の時間変化の表示とを結ぶ直
線としてある点線表示で、ボディーターン開始点及び振
り下ろし点は点表示で示して、夫々の状態を模式的に示
す模式表示66と共に表示してある。
【0053】又、トップ点の特徴点表示56とインパク
ト点の特徴点表示58との間には、体全体の荷重比の時
間変化に対応した第1適正範囲表示67a、左足の荷重
比の時間変化に対応した第2適正範囲表示67b、及
び、右足の荷重比の時間変化に対応した第3適正範囲表
示67cを表示し、更に、時間軸と重なる状態で、スイ
ング開始点からトップ点に至るまで時間をプロゴルファ
ー等の上級者のデータを平均して求めて設定時間範囲と
し、その設定時間範囲を帯状の特徴点間用指標68とし
て表示してある。本実施例では、第1適正範囲表示67
a,第2適正範囲表示67b,及び,第3適正範囲表示
67cは夫々、横軸すなわち時間軸での座標が、多数の
プロゴルファー等の上級者のスイング動作におけるトッ
プからインパクトに至る間において、体全体又は左右の
足夫々の荷重ピークが現れる時点を平均して求めた時点
で、縦軸すなわち荷重比軸での座標が、多数のプロゴル
ファー等の上級者のスイング動作におけるトップからイ
ンパクトに至る間において、体全体又は左右の足夫々の
荷重ピークが現れる時点での荷重比を平均して求めた平
均荷重比である点を中心として、横軸方向及び縦軸方向
に設定幅を持たせたものとしてある。
【0054】図13の表示例では、体全体の荷重比の時
間変化に対応した第1適正範囲表示67aの表示範囲
は、トップの時点から70mS遡った時点を中心にして
40mSの時間幅を有し、1.5〜1.8の荷重比の範
囲としてあり、左足の荷重比の時間変化に対応した第2
適正範囲表示67bの表示範囲は、トップの時点から6
0mS遡った時点を中心にして40mSの時間幅を有
し、1.12〜1.42の荷重比の範囲としてあり、右
足の荷重比の時間変化に対応した第3適正範囲表示67
cの表示範囲は、トップの時点から100mS遡った時
点を中心にして40mSの時間幅を有し、0.25〜
0.57の荷重比の範囲としてある。又、特徴点間用表
示68は0.93秒としてある。尚、これら各適正範囲
表示67a,67b,67cの表示範囲は、被験者の熟
練度等に応じて、操作卓34から設定変更可能としてあ
る。
【0055】被験者自身又は被験者の練習指導者は、図
13に示すプロッタ4bの表示を観察して、トップから
インパクトに至る間において、被験者の体全体又は左右
の足夫々の荷重ピークが現れる時点が、各適正範囲表示
67a,67b,67cで示される設定適正時間範囲内
にあるか否かによって、被験者のスイング動作の良否を
判定し、更には、トップからインパクトに至る間におけ
る、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重ピークでの
荷重値が、各適正範囲表示67a,67b,67cで示
される設定適正荷重範囲内にあるか否かによって、被験
者のスイング動作の良否を判定するのである。
【0056】又、グラフィック表示装置4aでの荷重中
心の表示は、スイング開始点からフィニッシュ点までの
間のデータを、プロッタ4bでの荷重比の時間変化のデ
ータ63,64の表示は、インパクト点の前後所定時間
のデータを夫々表示するように構成されている。尚、上
記の如く、荷重中心の移動軌跡のデータはグラフィック
表示装置4aに、荷重比の時間変化のデータはプロッタ
4bに表示しているが、操作卓34からの設定によっ
て、図13に示す荷重比の時間変化のデータをグラフィ
ック表示装置4aに表示し、図12に示す荷重中心の移
動軌跡のデータをプロッタ4bに表示するようにも変更
できる。
【0057】上記の表示後、測定した荷重及び荷重中心
のデータを保存しない場合は、球24の有無を検出する
位置(ステップ#2)に戻り、保存する場合は、記憶装
置33のデータ保存領域に測定データを転送した後(ス
テップ#9及び#10)、ステップ#2の位置に戻る。
【0058】このステップ#2からステップ#3に分岐
して、再びステップ#2に戻る状態では、被験者の荷重
中心の位置変化を二次元軌跡として表示する二次元軌跡
表示モードとなっている。又、この二次元軌跡表示モー
ドへは、球検出センサ21が球24の存在を検出した場
合だけでなく、上記リアルタイム表示モードにおいて、
素振りスイッチ36の開始スイッチ36aを押し操作し
た場合も、ステップ#13からステップ#3に分岐する
ことにより移行する。尚、この開始スイッチ36aによ
り二次元軌跡表示モードに移行した場合は、上記のごと
く、同伴者がインパクトスイッチ36bを押し操作する
ことによりインパクト点を入力する。つまり、被験者が
素振りをする場合にも素振り中の打球動作データが表示
装置4から出力される素振り動作モードとなるのであ
る。
【0059】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する。 (1) 上記実施例では、被験者の荷重の時間変化を二次元
座標上に表示する際、時間軸にスイング開始点とトップ
点との間を特徴点間用指標68を表示しているが、図1
5に示すように、スイング開始点を基準としたトップ点
の設定適正時間範囲つまりプロゴルファー等の上級者の
スイング動作においてトップ点となる時間位置を平均し
て、その平均の時間位置を中心にして設定時間幅を、良
好なスイング動作と認められる範囲を特徴点用指標10
0として表示するようにしても良い。尚、上記の特徴点
用指標100の時間範囲は、被験者の上達の度合いに応
じて設定変更可能としても良い。又、特徴点用指標10
0の時間範囲を設定するに、上級者のスイング動作にお
いてトップ点となる位置の分布から標準偏差を求めて、
その何倍かを設定適正時間範囲とする等、種々の統計処
理によって設定することが可能である。
【0060】(2) 上記実施例及び上記別実施例では、ス
イング開始点からトップ点までの間の時間経過に着目し
て、特徴点間用指標68又は特徴点用指標100を表示
させているが、トップ点からインパクト点までの間の時
間経過、又は、スイング開始点からボディーターン開始
点までの間の経過時間等に着目して、上記と同様にして
上級者のスイング動作において各特徴点となる時間位置
を処理して、トップ点とインパクト点との間の設定時間
範囲、若しくは、スイング開始点とボディーターン開始
点との間の設定時間範囲を示す特徴点間用指標68、又
は、トップ点を基準としたインパクト点の設定適正時間
範囲、若しくは、スイング開始点を基準としたボディー
ターン開始点の設定適正時間範囲を示す特徴点用指標1
00を表示させる等、種々変更可能である。
【0061】(3) 上記実施例及び上記別実施例では、上
級者のスイング動作において各特徴点となる時間位置の
情報に基づいて特徴点間用指標68又は特徴点用指標1
00を設定しているが、被験者自身のスイング動作の中
から良好なものを抽出して、それに基づいて特徴点間用
指標68又は特徴点用指標100を設定しても良い。
【0062】(4) 上記実施例及び上記別実施例では、特
徴点間用指標68及び特徴点用指標100を帯状に表示
しているが、時間軸の表示色を特徴点間用指標68又は
特徴点用指標100に相当する部分だけ他の部分を色違
いで表示するようにしても良い。
【0063】(5) 上記実施例及び上記別実施例では、特
徴点間用指標68及び特徴点用指標100を時間軸に重
なる状態で表示しているが、時間軸から若干ずらせて時
間軸に近接した状態で表示するようにしても良い。
【0064】(6) 上記実施例及び上記別実施例では、被
験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化を縦軸
に荷重を表示し、横軸を時間軸とした二次元座標上に表
示しているが、荷重値の大小を色の変化、例えば、荷重
値が大きいほど波長の短い光の色になるように表現し
て、荷重の時間変化を一次元的に表示するようにしても
良い。このような表示では、二次元座標上への表示に較
べて、表示スペースをとらないものとなる。
【0065】(7) 上記実施例及び上記別実施例では、被
験者の体全体及び左右の足夫々の荷重の時間変化の表示
において、被験者のスイング動作における特徴点を示す
特徴点表示54〜58を点線表示及び点表示を併用して
いるが、全てを時間軸と荷重比の時間変化の表示とを結
ぶ直線としてある点線表示で表示しても良いし、又、全
てを点表示としても良い。
【0066】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したゴルフ練習機の平面図
【図2】本発明を適用したゴルフ練習機の側面図
【図3】本発明を適用したゴルフ練習機のブロック図
【図4】ボディーターン開始点の検出を示す図
【図5】トップ点の検出を示す図
【図6】振り降ろし点の検出を示す図
【図7】足形の作成を示す図
【図8】本発明を適用した実施例にかかるフローチャー
【図9】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図10】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図11】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図12】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図13】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図14】本発明を適用した実施例にかかる荷重中心の
適正範囲の表示説明図
【図15】本発明を適用した別実施例にかかる表示例
【符号の説明】
1 スイング台 4 表示手段 68 特徴点間用指標 100 特徴点用指標 M 荷重測定手段 N 制御手段 S 特徴点検出手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイング台(1)に乗った被験者の体全
    体又は左右の足夫々の荷重を測定する荷重測定手段
    (M)と、 ゴルフスイングにおける動作の特徴点を検出する特徴点
    検出手段(S)と、 前記荷重測定手段(M)の測定情報、及び、前記特徴点
    検出手段(S)の検出情報に基づいて、被験者の体全体
    又は左右の足夫々の荷重の時間変化を、前記特徴点と対
    応付けて表示手段(4)に表示する制御手段(N)とが
    設けられたゴルフ練習機であって、 前記制御手段(N)が、前記表示手段(4)に、前記荷
    重の時間変化と共に、前記特徴点間の設定時間範囲を示
    す特徴点間用指標(68)を表示するように構成されて
    いるゴルフ練習機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(N)が、前記表示手段
    (4)に、前記荷重の時間変化を、横軸を時間軸とし且
    つ縦軸に荷重を表す二次元座標上に座標軸と共に表示
    し、且つ、前記特徴点間用指標(68)を、前記時間軸
    に重なる状態で又は近接する状態で表示するように構成
    されている請求項1記載のゴルフ練習機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(N)が、前記特徴点間用
    指標(68)を帯状に表示する請求項2記載のゴルフ練
    習機。
  4. 【請求項4】 前記制御手段(N)が、前記特徴点の位
    置を、前記時間軸と前記荷重の時間変化の表示とを結ぶ
    直線にて表示するように構成されている請求項2又は3
    記載のゴルフ練習機。
  5. 【請求項5】 前記特徴点検出手段(S)が、前記特徴
    点として、スイング開始点及びゴルフスイングのトップ
    点を検出するように構成され、 前記制御手段(N)が、前記特徴点間用指標(68)と
    して、前記スイング開始点と前記トップ点との間の設定
    時間範囲を示す特徴点間用指標(68)を表示するよう
    に構成されている請求項1、2、3又は4記載のゴルフ
    練習機。
  6. 【請求項6】 スイング台(1)に乗った被験者の体全
    体又は左右の足夫々の荷重を測定する荷重測定手段
    (M)と、 ゴルフスイングにおける動作の特徴点を検出する特徴点
    検出手段(S)と、 前記荷重測定手段(M)の測定情報、及び、前記特徴点
    検出手段(S)の検出情報に基づいて、被験者の体全体
    又は左右の足夫々の荷重の時間変化を、前記特徴点と対
    応付けて表示手段(4)に表示する制御手段(N)とが
    設けられたゴルフ練習機であって、 前記制御手段(N)が、前記表示手段(4)に、前記荷
    重の時間変化と共に、前記特徴点の設定適正時間範囲を
    示す特徴点用指標(100)を表示するように構成され
    ているゴルフ練習機。
  7. 【請求項7】 前記制御手段(N)が、前記表示手段
    (4)に、前記荷重の時間変化を、横軸を時間軸とし且
    つ縦軸に荷重を表す二次元座標上に座標軸と共に表示
    し、且つ、前記特徴点用指標(100)を、前記時間軸
    に重なる状態で又は近接する状態で表示するように構成
    されている請求項6記載のゴルフ練習機。
  8. 【請求項8】 前記制御手段(N)が、前記特徴点用指
    標(100)を帯状に表示する請求項7記載のゴルフ練
    習機。
  9. 【請求項9】 前記制御手段(N)が、前記特徴点の位
    置を、前記時間軸と前記荷重の時間変化の表示とを結ぶ
    直線にて表示するように構成されている請求項7又は8
    記載のゴルフ練習機。
  10. 【請求項10】 前記特徴点検出手段(S)が、前記特
    徴点として、スイング開始点及びゴルフスイングのトッ
    プ点を検出するように構成され、 前記制御手段(N)が、前記特徴点用指標(100)と
    して、前記スイング開始点を基準としたトップ点の設定
    適正時間範囲を示す特徴点用指標(100)を表示する
    ように構成されている請求項6、7、8又は9記載のゴ
    ルフ練習機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10881938B2 (en) 2014-08-12 2021-01-05 Golfzon Co., Ltd. Device for analyzing athletic posture and method for generating analyzing information for athletic posture

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