JPH07148300A - ゴルフスイング判定方法及びゴルフ練習機 - Google Patents

ゴルフスイング判定方法及びゴルフ練習機

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JPH07148300A
JPH07148300A JP29617593A JP29617593A JPH07148300A JP H07148300 A JPH07148300 A JP H07148300A JP 29617593 A JP29617593 A JP 29617593A JP 29617593 A JP29617593 A JP 29617593A JP H07148300 A JPH07148300 A JP H07148300A
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swing
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JP29617593A
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English (en)
Inventor
Hideji Tamenaga
秀司 為永
Akira Hiwatari
章 樋渡
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被験者のスイング動作の良否を適確に判定で
きるゴルフスイング判定方法及びゴルフ練習機を提供す
る。 【構成】 ゴルフスイング判定方法において、被験者の
スイング動作におけるトップからインパクトに至る間に
おいて、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重ピーク
が現れる時点が、設定適正時間範囲内にあるか否かによ
って、被験者のスイング動作の良否を判定する。又、被
験者の体全体又は左右の足夫々の荷重を測定する荷重測
定手段Mの測定結果に基づいて、それらの荷重の時間変
化を表示手段4bに表示する制御手段Nとが設けられた
ゴルフ練習機において、荷重の時間変化と共に、スイン
グ動作におけるトップからインパクトに至る間において
被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重ピークが現れる
べき設定適正時間範囲を示す時間範囲表示を表示するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフスイング判定方
法及びゴルフ練習機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴルフのスイング動作中にスイ
ング動作を行う人(以下、被験者という)の荷重を時系
列で測定すると、スイング動作の各過程において、荷重
の時間変化に特徴的なパターンを有することが知られて
おり、これをゴルフのスイング動作が良好なものである
か否かを判定するのに利用することが考えられている。
すなわち、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重を荷
重測定手段にて測定して、その測定した被験者の体全体
又は左右の足夫々の荷重の時間変化を、インパクトの時
点を示す指標と共に表示手段に表示し、その表示に基づ
いて、被験者の荷重の時間変化が、例えばプロゴルファ
ー等の上級者の荷重の時間変化、あるいは、被験者自身
の好調時の荷重の時間変化と比較して、それらに近けれ
ば近い程良好なスイング動作であると評価していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、スイング動作
の良否の判定は、インパクトの時点に対して、荷重の時
間変化がどのようなパターンで変化しているかを全体的
に比較することになり、比較する両者に大きな差がある
ときは、容易に良否の判定をできるが、差が明確ではな
いときは、良否の判定が容易ではなく、被験者のスイン
グ動作の良否の判定を適確に行うことができなかった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、被験者のスイング動作の良否を適確に判定で
きるゴルフスイング判定方法及びゴルフ練習機を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフスイング
判定方法の第1特徴は、被験者のスイング動作における
トップからインパクトに至る間において、被験者の体全
体又は左右の足夫々の荷重ピークが現れる時点が、設定
適正時間範囲内にあるか否かによって、被験者のスイン
グ動作の良否を判定する点にある。本発明のゴルフスイ
ング判定方法の第2特徴は、上記第1特徴において、前
記荷重ピークが現れる時点における荷重値が、設定適正
荷重範囲内にあるか否かによって、被験者のスイング動
作の良否を判定する点にある。
【0005】又、本発明のゴルフ練習機は、スイング台
に乗った被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重を測定
する荷重測定手段と、その荷重測定手段の測定結果に基
づいて、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間
変化を表示手段に表示する制御手段とが設けられたもの
であって、その第1特徴構成は、前記制御手段が、前記
表示手段に、前記被験者の体全体又は左右の足夫々の荷
重の時間変化と共に、スイング動作におけるトップから
インパクトに至る間において被験者の体全体又は左右の
足夫々の荷重ピークが現れるべき設定適正時間範囲を示
す時間範囲表示を表示するように構成されている点にあ
る。本発明のゴルフ練習機の第2特徴構成は、上記第1
特徴構成において、前記制御手段が、前記表示手段に、
前記時間範囲表示と共に、前記荷重ピークでの荷重値が
存在すべき設定適正荷重範囲を示す荷重範囲表示を表示
するように構成されている点にある。
【0006】
【作用】本発明のゴルフスイング判定方法の第1特徴に
よれば、被験者のスイング動作におけるトップからイン
パクトに至る間において、被験者の体全体又は左右の足
夫々の荷重ピークが現れる時点が、設定適正時間範囲内
にあるか否かによって、被験者のスイング動作の良否を
判定する。トップからインパクトにかけては荷重の時間
変化が被験者のスイング動作に応じて特徴的に変化す
る。特に、トップからインパクトに至る間において、ど
の時点で被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重ピーク
が現れるかが、そのスイング動作の良否と相関関係を有
することが実験的に判明しており、予め、良否の判定基
準である設定適正時間範囲を設定しておくことで、その
判定基準に基づいてスイング動作の良否を判定できるの
である。前記相関関係について説明を加えると、トップ
からインパクトまでのスイング動作中において、被験者
はボールを打つために足を踏ん張ることになり、その結
果として荷重ピークが現れることになる。荷重ピークの
現れる時点は、体全体、左足、右足の夫々で異なるもの
の、早過ぎても、遅過ぎても、インパクトにおけるクラ
ブヘッドの速度向上やスイングの安定性の向上を図る上
で不利になる傾向にある。そのことは、プロゴルファー
と初心者との比較により、顕著になっている。
【0007】本発明のゴルフスイング判定方法の第2特
徴によれば、トップからインパクトに至る間において、
被験者の体全体又は左右に足夫々の荷重ピークが現れる
時点が、上記の設定適正時間範囲内にあるか否かによっ
て、及び、前記荷重ピークの現れる時点における荷重値
が、設定適正荷重範囲内にあるか否かによって、被験者
のスイング動作の良否を判定する。上記の荷重ピークで
の荷重値が小さ過ぎると、クラブヘッドの加速が十分で
なく、又、荷重ピークでの荷重値が大き過ぎると、不自
然なスイング動作を行っている場合が多いということが
実験的に判明しており、予め、良否の判定基準である設
定適正荷重範囲を設定しておき、上記の設定適正時間範
囲と併用することによって、その判定基準に基づいてス
イング動作の良否を判定できるのである。
【0008】本発明のゴルフ練習機の第1特徴構成によ
れば、被験者がスイング台に乗ってスイング動作をする
と、そのスイング動作中の被験者の体全体又は左右の足
夫々の荷重を荷重測定手段が測定し、制御手段がその測
定結果を荷重の時間変化として表示手段に表示する。表
示手段には、制御手段によって、被験者の荷重の時間変
化と共に、スイング動作におけるトップからインパクト
に至る間において被験者の体全体又は左右の足夫々の荷
重ピークが現れるべき設定適正時間範囲を示す時間範囲
表示が表示される。従って、被験者のスイング動作は、
表示手段の表示内容に基づいて、トップからインパクト
に至る間に荷重ピークが現れ、その荷重ピークが表示手
段に表示される時間範囲表示の範囲内に入っていれば、
良好なスイング動作であると判定でき、入っていなけれ
ば、良好なスイング動作ではないと判定できるのであ
る。
【0009】本発明のゴルフ練習機の第2特徴構成によ
れば、表示手段には、制御手段によって、上記の被験者
の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化、及び、上
記の設定適正時間範囲を示す時間範囲表示と共に、上記
の荷重ピークでの荷重値が存在すべき設定適正荷重範囲
を示す荷重範囲表示が表示される。従って、被験者のス
イング動作は、表示手段の表示内容に基づいて、トップ
からインパクトに至る間に荷重ピークが現れ、その荷重
ピークが表示手段に表示される時間範囲表示の範囲内に
入っており、且つ、その荷重ピークでの荷重値が荷重範
囲表示の範囲内に入っていれば、良好なスイング動作で
あると判定でき、入っていなければ、良好なスイング動
作ではないと判定できるのである。
【0010】
【発明の効果】本発明のゴルフスイング判定方法の第1
特徴によれば、上記の如く、トップからインパクトに至
る間において荷重ピークが現れる時点が、設定適正時間
範囲内にあるか否かという判定基準によって判定できる
ので、被験者のスイング動作を適確に判定できる。本発
明のゴルフスイング判定方法の第2特徴によれば、上記
の如く、トップからインパクトに至る間において荷重ピ
ークが現れる時点が、設定適正時間範囲内にあるか否か
という判定基準、及び、その荷重ピークでの荷重値が設
定適正荷重範囲内にあるか否かという判定基準によって
判定できるので、判定精度をさらに向上させた状態で、
被験者のスイング動作を適確に判定できる。
【0011】本発明のゴルフ練習機の第1特徴構成によ
れば、表示手段の表示を観察して、トップからインパク
トに至る間において荷重ピークが現れる時点が、時間範
囲表示の範囲内にあるか否かによって、被験者のスイン
グ動作の良否を判定できるので、被験者のスイング動作
の良否を適確に判定できるゴルフ練習機を提供するに至
った。本発明のゴルフ練習機の第2特徴構成によれば、
表示手段の表示を観察して、トップからインパクトに至
る間において荷重ピークが現れる時点が、時間範囲表示
の範囲内にあるか否かによって、及び、その荷重ピーク
での荷重値が荷重範囲表示の範囲内にあるか否かによっ
て、被験者のスイング動作の良否を判定できるので、判
定精度をさらに向上させた状態で、被験者のスイング動
作の良否を適確に判定できるゴルフ練習機を提供するに
至った。
【0012】
【実施例】以下、本発明を適用したゴルフ練習機の実施
例について図面に基づいて説明する。図1乃至図3中、
1はスイング台、2は球載置台、3は処理装置、4は表
示装置である。本実施例のゴルフ練習機は、実際に球2
4を打つ打球動作中、又は、素振りの打球動作中に、ス
イング台1に備えられた荷重検出センサDの検出データ
を処理装置3で処理して、荷重中心を表示装置4に実時
間表示すると共に、荷重又は荷重中心の時系列データと
して一旦記憶しておき、スイング終了後に表示させるも
のである。
【0013】以下、各装置毎に説明する。スイング台1
は、左右の足夫々に対応した2つの荷重検出台10,1
1からなり、荷重検出台10は荷重検出センサDとして
の4個のロードセル12,13,14,15によって4
隅を支持されており、荷重検出台11は荷重検出センサ
Dとしての4個のロードセル16,17,18,19に
よって4隅を支持されている。スイング台1上では打球
具としてのクラブCを把持した被験者がスイングを行
う。このとき、スイング台1にかかる荷重は2つの荷重
検出台10,11を支持している8個のロードセル1
2,13,14,15,16,17,18,19によっ
て分担され、これらの出力から後述のようにして被験者
の荷重及び荷重中心、そして更に、被験者の左右の足夫
々に対応する荷重中心が求められる。
【0014】球載置台2には、ウッドのクラブ等でスイ
ング練習する際に球24を載置する支持具25が装着さ
れ、その支持具25のスイング台1側には、アイアンの
クラブ等でスイング練習する際に球載置台2に直接に球
を載置する位置を示すマーカ70が描かれている。そし
て、支持具25とマーカ70のクラブヘッド通路を挟ん
だ両側に、球24の存否を検出する球検出センサ21が
備えられている。この球検出センサ21は、球24が支
持具25上又はマーカ70上に載置されると新たなスイ
ングを開始する際のリセットスイッチとして機能し、且
つ、被験者が実際に球24を打つ場合においては、支持
具25上又はマーカ70上の球24がクラブCによって
打たれて支持具25上から無くなった時点をゴルフスイ
ングにおける特徴点の一つであるインパクト点として検
出する。
【0015】支持具25及びマーカ70のバックスイン
グ側のクラブヘッド通路を挟んだ両側には、クラブCの
バックスイング側への移動を検出するクラブ検出センサ
22が備えられている。球検出センサ21及びクラブ検
出センサ22は何れも透過型光センサにて構成されてい
る。これらのセンサの配置は、クラブヘッド通路のスイ
ング台1と反対側には球検出センサ21の発光部21a
とクラブ検出センサ22の発光部22aとが設置され、
それら発光部21a,22aのクラブヘッド通路を挟ん
だ反対側には球検出センサ21の受光部21bとクラブ
検出センサ22の受光部22bが夫々の発光部21a,
22aと向かいあって設置されている。
【0016】球検出センサ21の発光部21aから出た
検出光は斜め下方に位置する受光部21bに向けて投射
されるが、この検出光は支持具25及びマーカ70の上
方の球24が存在すべき領域を通過するようにしてあ
り、支持具25上に球24を置く場合も、マーカ70上
に球を置く場合も、同様に球24の存否を検出できるの
である。尚、クラブ検出センサ22の検出光の投射経路
は、球検出センサ21の検出光の投射経路とほぼ平行に
なるように設定してあり、支持具25上に球24を置く
場合も、マーカ70上に球を置く場合も、確実にクラブ
の通過を検出できるようになっている。又、球検出セン
サ21及びクラブ検出センサ22の駆動回路は、制御箱
26に内蔵してある。
【0017】処理装置3は、荷重及び荷重中心を求める
ための演算処理や装置のシーケンス制御等を行う演算装
置31、各種データの受渡しを行うI/Oインターフェ
ース32、荷重及び荷重中心の測定情報を記憶する記憶
装置33、装置の動作モードを選択したり各種のコメン
トを入力する操作卓34、測定情報等を保存しておく外
部記憶装置35、被験者が素振りを行う際も荷重中心の
移動軌跡等を表示装置4に表示させるように指示する素
振りスイッチ36等からなっている。素振りスイッチ3
6には、表示装置4への表示のためのデータ収集の開始
を指示する開始スイッチ36aと、例えばスイング練習
の指導者等である被験者の同伴者が、被験者の素振り動
作を観察しながらインパクトの時点と想定される時点で
押し操作して、演算装置31に打球相当時点としてイン
パクト点を指令するインパクトスイッチ36bとが備え
られている。表示装置4は、グラフィック表示装置4a
とプロッタ4bからなり、グラフィック表示装置4aに
は体全体,左右の足夫々の荷重中心の二次元軌跡が、プ
ロッタ4bには体全体の荷重比の二次元軌跡(時間変
化)が表示される。従って、プロッタ4bは、被験者の
荷重の時間変化を表示する表示手段として機能する。
【0018】次に、演算装置31が、荷重及び荷重中心
を求める過程について説明する。クラブCを把持した被
験者は、スイング台1上のほぼ中央に、2つの荷重検出
台10,11に左右の足を夫々乗せる形で立ってスタン
スをとる。被験者が左足を乗せる荷重検出台10を例に
とって説明すると、荷重検出台10の4隅にあるロード
セル12,13,14,15の出力に対しては荷重変換
器100における零調整により、夫々予め台荷重を相殺
してあるから、その出力W1,W2,W3,W4の合計
WLが荷重検出台10上に乗った被験者の左足の荷重に
なる。すなわち、 WL=W1+W2+W3+W4 さらにこのとき、荷重のかかる位置と4つのロードセル
12〜15の設置位置との関係によって、夫々のロード
セルの分担出力が異なるのでこれらの出力から荷重検出
台10にかかる荷重の荷重中心を求めることができる。
【0019】すなわち、図1中のロードセル12を原点
として表現する荷重中心の左右方向成分Xと前後方向成
分Yは、4個のロードセル12〜15がX方向の幅が
a、Y方向の幅がbの長方形の荷重検出台10の4隅に
配置されている場合には、 X=(W2+W3)×a/WL Y=(W3+W4)×b/WL から求めることができる。尚、ロードセル12,13,
14,15の配置が長方形の4隅にない場合でも、ロー
ドセルの幾何学的な配置に固有の補正を行うことによっ
て、荷重中心を求めることができる。また、ロードセル
は3個以上配設されておればスイング台1にかかる荷重
中心を求めることができる。被験者が右足を乗せる荷重
検出台11も、荷重測定器10と同じ構成とされてお
り、上記と同様にして荷重検出台11にかかる荷重の荷
重中心を求めることができる。つまり、被験者の左右の
足夫々に対応する荷重中心を求めることができるのであ
る。
【0020】又、被験者の両足つまり体全体の荷重及び
荷重中心については、荷重検出台11にかかる荷重をW
Rとすると、上記左足の場合と同様に、ロードセル16
〜19の出力W5〜W8から、 WR=W5+W6+W7+W8 体全体の荷重WTは、 WT=WL+WR で求まり、さらに荷重中心は、被験者の左足に対応する
荷重中心と右足に対応する荷重中心の間の距離をLとす
ると、左右の荷重中心を結ぶ線分上で、左足に対応する
荷重中心から、 WR×L/WT 離れた位置にあり、これを演算にて求めれば良い。
【0021】図3に示す如く、8個のロードセル12〜
15及び16〜19の各出力W1〜W4及びW5〜W8
は測定ブリッジ回路とA/D変換器を備えた荷重変換器
100で、前述の如くスイング台1の重量を補償した
後、一定時間毎にサンプリングされてデジタル量とな
る。そして、I/Oインターフェース32を介して、処
理装置3に順次取り込まれる。被験者の荷重WT、荷重
中心及び左右の足夫々に対応する荷重中心は、処理装置
3中の演算装置31により、前述の式に従って求められ
る。従って、荷重検出センサD及び演算装置31は、ス
イング台1に乗った被験者の体全体又は左右の足夫々の
荷重を測定する荷重測定手段Mとして機能する。
【0022】そして、演算装置31は、操作卓34にて
足形作成が指示されるに伴って、その指示時点より設定
時間遡った間の左右の足の荷重中心データに基づいて、
被験者の足形f及びその足形fのスイング台1上での位
置を検出し、その足形fを表示装置4のグラフィック表
示装置4aに表示すると共に、測定結果(体全体又は左
右の足夫々の荷重中心)を点状のマークとして表す状態
で(つまり、図9及び図10に示すように、左右の足の
荷重中心をマーク48にて表示し、体全体の荷重中心を
マーク49にて表示して)表示するように構成されてい
る。
【0023】演算装置31による前記足形fの作成は、
足形作成が指示された時点より設定時間遡った間の左右
の足の荷重中心データのうち、最もつま先側に位置する
荷重中心のスイング台1での位置を基準位置P0 として
抽出し、その基準位置P0 に基づいて、下記の如く、左
右の足形fを作成するように構成されている。
【0024】以下、基準位置P0 に基づいて足形fを作
成する足形作成方法を、左足を例に取って、図7にて説
明する。足の縦の幅ALは、被験者の足寸法に関係なく
初期設定されており(300mm程度)、足形fは、楕
円f1 (大きい方の楕円)とf2 (小さい方の楕円)と
より形成されている。尚、本実施例における楕円f1
長径は(AL×4/5)に、短径は(AL×2/5)に
設定されており、楕円f2 の長径は(AL×3/5)
に、短径は(AL×3/10)に設定されている。そし
て、基準位置P0 より(AL×3/10)のところに楕
円f1 の中心点P 1 を設定し、更に中心点P1 より(A
L×3/10)のところに楕円f2 の中心点P2 を設定
する。
【0025】ただし、本実施例では、中心点P2 を、中
心点P1 に対しdx(10mm程度)内側にずらして設
けているが、これは足形fを実際の足形に近づけるため
のものであり、必ずしもずらさなくて良い。尚、足形f
は、荷重中心の前後方向成分Yに対し平行なるように、
予め設定されている。
【0026】更に、演算装置31は、荷重の時系列デー
タ、及び、被験者の左右の足夫々に対応する荷重中心及
び被験者の体全体に対応する荷重中心の時系列データを
記憶装置33に記憶すると共に、被験者の体全体及び左
右の足夫々に対応する荷重を、被験者の体重値にて除算
して正規化した荷重比を求め、それらの荷重比の時系列
データを記憶装置33に記憶する。尚、被験者の体重値
は、スイング開始時点以前の被験者の体全体の荷重値を
平均して求められる。
【0027】上記の時系列データの記憶は、球検出セン
サ21が支持具25上又はマーカ70上に球24が置か
れたのを検出して装置をリセットした時点から、球検出
センサ21が支持具25上又はマーカ70上の球24が
打たれて無くなったのを検出するインパクト点までの間
のデータが、又は、素振りスイッチ36の開始スイッチ
36aが押し操作されて装置をリセットした時点から、
素振りスイッチ36のインパクトスイッチ36bが押し
操作されてインパクト点として入力された時点までの間
のデータが、記憶装置33のうちの約2秒分の時系列デ
ータ量に相当する記憶容量を持つ記憶領域に最も古いデ
ータを順次最新のデータに書き換えるようにしてエンド
レスに記憶され、インパクト点以降のデータが、所定の
時間幅に対応した記憶容量を持つ別の記憶領域に記憶さ
れるようになっている。このインパクト点以降のデータ
を記憶する記憶領域が対応する所定の時間幅とは、イン
パクト点が球検出センサ21にて検出された場合も、イ
ンパクト点が素振りスイッチ36から入力された場合も
0.5秒としてある。又、インパクト点から0.2秒経
過したときをスイング動作の終了点つまりフィニッシュ
点として検出するようにしてある。
【0028】これらの時系列データと共に、各特徴点
(アドレス点,ボディーターン開始点,トップ位置,振
り下ろし点,インパクト点,フィニッシュ点)における
体全体及び左右の足夫々の荷重中心及び左右の足夫々の
荷重比も、記憶装置33に記憶される。
【0029】尚、アドレス点における各荷重中心は、後
述するようにして検出されたスイング開始点以前の各荷
重中心の位置を平均することにより求める。次に、クラ
ブ検出センサ22及び演算装置31が、ゴルフスイング
における特徴点の一つであるスイング開始点を検出する
過程について説明する。記憶装置33には、上記の荷重
及び荷重中心のデータと共に、クラブ検出センサ22が
クラブヘッドの通過を検出したか否かの情報も時系列に
記憶されるようにしてある。演算装置31は、この記憶
情報に基づいて、インパクト点直前の100mS程度の
時間を除き、インパクト点から時間を遡って最初のクラ
ブ検出センサ22がクラブヘッドの通過を検出した時点
をスイング開始点として検出する。
【0030】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つであるボディーターン開始点を検出
する過程について説明する。演算装置31が上述の如く
求めて記憶装置33に記憶されている荷重及び荷重中心
のデータのうち、図4に示す被験者のバックスイング方
向下手側の足の荷重の時間変化、つまり、本実施例では
右打ちの被験者用の装置構成を例示しているので右足の
荷重の時間変化において、図4中において点Aで示すス
イング開始点に対応するデータから検索を開始して、最
初に現れるピーク点Bの時間軸上の位置をボディーター
ン開始点として検出する。
【0031】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つであるトップ位置を検出する過程に
ついて説明する。演算装置31が上述の如く求めて記憶
装置33に記憶されている被験者の体全体に対応する荷
重中心の時系列データのうちの左右方向すなわちX方向
の成分を時間微分して、荷重中心のX方向の移動速度の
時間変化を求める。図5に例示する上記のX方向の移動
速度の時間変化において、図5中に点Eで示す球検出セ
ンサ21が検出したインパクト点のデータから所定時間
遡った点Fを基準時点にして、その基準時点を示す点F
から時間を遡る方向にデータを検索して、最初にX方向
の移動速度の符号が負から正に反転する、つまり、X方
向の移動速度の方向性が最初に反転する点Gをトップ位
置として検出する。尚、インパクト点を示す点Eから基
準時点である点Fまでの時間間隔をおいているのは、イ
ンパクト点の直前に移動速度の方向がバックスイング方
向を向く場合があるのをトップ位置として誤検出するの
を防止するためで、この時間間隔は200mS程度が適
当である。
【0032】次に、演算装置31が、ゴルフスイングに
おける特徴点の一つである振り下ろし点を検出する過程
について説明する。演算装置31が上述の如く求めて記
憶装置33に記憶されているデータのうち、図6に示す
右足荷重の時間変化90及び左足荷重の時間変化91に
おいて、上記の如く求めたトップ位置を示す点Hから、
球検出センサ21が検出したインパクト点を示す点Iま
でがダウンスイングに相当する。このダウンスイング中
において、被験者の左右の足の荷重が等しくなる時点を
示す点Jから,時間が経過する側にt,時間を遡る側に
t’の時間内で、ダウンスイング方向上手側の足である
右足の荷重の変化率つまり時間微分値を求める。時間幅
t及びt’は共に50mS程度が適当である。この右足
荷重の時間変化90の変化率の絶対値が最小値となる時
点を示す点Kを振り下ろし点として検出する。
【0033】次に、演算装置31の制御によるこの装置
の動作について図8のフローチャートと、図9乃至図1
3の表示例とに基づいて説明する。図8のフローチャー
トにおいて、図示しない電源スイッチを投入して装置を
起動させた後、操作者が操作卓34より装置の動作モー
ドの設定を行い(ステップ#1)、ステップ#2に進
む。ここで設定を行う動作モードには、適正範囲表示モ
ードと適正範囲非表示モードの二つのモードがあり、適
正範囲表示モードに設定した場合には、更に、バックス
イング側表示モード及びダウンスイング側表示モードの
何れかを設定する。
【0034】適正範囲表示モードでは、予めプロゴルフ
ァー等の上級者のスイング動作における荷重中心の移動
軌跡を統計処理して理想的な荷重中心の移動軌跡と考え
られる設定適正移動軌跡を求めて記憶装置33に記憶し
ておき、その設定適正移動軌跡に沿った状態で且つ設定
幅を有する領域を適正範囲として領域表示する。上記の
設定幅は、図14に示すように、体全体の荷重中心の設
定適正移動軌跡200においては、設定適正移動軌跡2
00を中心として被験者の前後方向に幅waを有し、左
右の足夫々の荷重中心の設定適正移動軌跡201におい
ては、設定適正移動軌跡201を中心として被験者の左
右方向に幅wbを有し、夫々適正範囲を帯状に表示して
いる。尚、上記の幅waは足形の前後長(30cm)の
5%程度、幅wbは足形の最大左右幅(12cm)の
6.7%程度に設定してあるが、被験者の熟練度等に応
じて設定変更可能としてある。
【0035】又、適正範囲表示モードに設定した場合で
あって、バックスイング側表示モードに設定した場合
は、上記の適正範囲のうちのトップ位置以前のバックス
イング側部分をグラフィック表示装置4aに表示し、ダ
ウンスイング側表示モードに設定した場合は、上記適正
範囲のうちのトップ位置以降のダウンスイング側部分を
グラフィック表示装置4aに表示する。適正範囲非表示
モードでは、上記適正範囲のデータは表示させず、新た
なスイングに関する表示データのみを表示する。
【0036】上記の動作モードの設定が終了すると、ス
テップ#2において、球検出センサ21の検出情報に基
づいて支持具25上又はマーカ70上に球24が置かれ
ているかどうかを判断して、球24が支持具25上又は
マーカ70上にない場合は、荷重検出センサDの検出デ
ータを取り込み(ステップ#11)、演算処理を行っ
て、体全体に対応する荷重中心及び左右の足夫々に対応
する荷重中心を求め(ステップ#12)、素振りスイッ
チ36の開始スイッチ36aが押し操作されているか否
かを判断する(ステップ#13)。
【0037】開始スイッチ36aが押し操作されていな
ければ、足形作成が指示されているか否かを判断し(ス
テップ#14)、足形作成に指示が無ければ、図9の表
示例に示すように、左右の足の荷重中心点48及び体全
体の荷重中心点49を夫々グラフィック表示装置4aに
実表示(スイング台1の外周50を表示させた状態の表
示)し、更に、右足の荷重の体全体の荷重に対する割合
(WR/WT)を求め、グラフィック表示装置4aの表
示画面の下端に設けた表示欄61に荷重比表示点62と
して表示する(ステップ#14)。この荷重比表示点6
2の表示位置は、表示欄61の左端がWR/WT=0
で、右端がWR/WT=1としてあり、その間は比例配
分される。つまり、左右の足の荷重比が50:50であ
れば表示欄61の中央に、0:100であれば表示欄6
1の右端に、逆に100:0であれば表示欄61の左端
に表示されるのである。
【0038】尚、表示欄61には、上記の荷重比表示点
62の他に、アドレス点、トップ位置及びインパクト点
におけるWR/WTの値として望ましい値を予め求めて
おき、アドレス荷重比表示42、トップ荷重比表示43
及びインパクト荷重比表示44として表示してある。ア
ドレス荷重比表示42、トップ荷重比表示43及びイン
パクト荷重比表示44の横幅は、夫々WR/WTの値で
約0.1の幅としてあるが、設定変更可能である。
【0039】足形作成が指示されれば(ステップ#1
4)、その時点より設定時間(本実施例では50mS程
度)遡った間の左右の足の荷重中心のデータに基づいて
足形fを検出し、その足形fを拡大表示にて表示する。
但し、足形fを表示する場合、動作モードが適正範囲表
示モードに設定されていれば(ステップ#16)、図1
0及び図11に示すように、左右の足の適正範囲40及
び体全体の適正範囲41を足形fの位置に合わせて表示
する(ステップ#17)。左右の足の適正範囲40及び
体全体の適正範囲41と検出した足形fとの位置合わせ
は、各適正範囲40,41を求めた際の左右の足形の位
置と、検出した左右の足形fの位置が一致するように、
各適正範囲40,41の表示を拡大縮小して調整する。
【0040】又、図10に示す表示は、バックスイング
側表示モードに設定されている場合を示しており、図1
1に示す表示は、ダウンスイング側表示モードに設定さ
れている場合を示している。動作モードが適正範囲非表
示モードに設定されていれば(ステップ#15)、それ
ら適正範囲等の表示を行わない(ステップ#18)。上
記画面制御を行ったのち操作卓34の動作モード変更ス
イッチが押されているか否かを判断し(ステップ#1
9)、押されていればステップ#1に戻って動作モード
の設定が可能な状態となり、押されていなければステッ
プ#2に戻る。尚、足形作成の指示は、同伴者(又は指
導者等)が操作卓34を操作して行うように構成されて
いる。
【0041】このステップ#2からステップ#11に分
岐し、ステップ#19から再びステップ#2に戻る状態
では、体全体及び左右の足夫々の荷重中心を実時間表示
するリアルタイム表示モードとなっている。
【0042】ステップ#2において、球24が支持具2
5上又はマーカ70上に載置されていると、装置がリセ
ットされた状態になり、新たなスイングの荷重データの
収集を行い、そのデータの演算及び体全体に対応する荷
重中心及び左右の足夫々に対応する荷重中心等のリアル
タイム表示を行いながら、収集したデータを記憶装置3
3に記憶して行く。すなわち、適正範囲等の記憶データ
及びグラフィック表示装置4a表示はそのまま残し、前
回のスイングに対応する記憶データ及びグラフィック表
示装置4aへの表示をクリアする(ステップ#3)。そ
の後、荷重検出センサDの検出データを取り込んで(ス
テップ#4)、体全体の荷重及び荷重中心、左右の足夫
々に対応する荷重中心、並びに、左右の足夫々の荷重の
全体の荷重に対する割合を演算処理によって求めて記憶
装置33に記憶すると共に、その演算結果を左右の足の
荷重中心点48、体全体の荷重中心点49及び荷重比表
示点62としてグラフィック表示装置4aに表示する
(ステップ#5及び#6)。
【0043】この画面制御後、インパクト点から所定時
間が経過しているか否かによってスイングが既に終了し
ているか否かを判断して(ステップ#7)、所定時間が
経過していなければステップ#4の位置に戻る。インパ
クト点から所定時間が経過してスイングが既に終了して
いるものと判断すると、図12に示すように、その終了
したスイングについての、体全体の荷重中心の移動軌跡
51、及び左右の足夫々に対応する荷重中心の移動軌跡
52を表示し、夫々の荷重中心の移動軌跡51,52上
には、各特徴点(アドレス点,ボディーターン開始点,
トップ位置,振り下ろし点,インパクト点,及び,フィ
ニッシュ点)を示すマーク53〜58を表示する(ステ
ップ#8)。尚、この図12においても、図11と同様
に、適正範囲表示モードが選択され且つダウンスイング
側表示モードが選択された場合の表示例を示してあり、
又、図12の表示では、図10及び図11のリアルタイ
ム表示モードの場合と異なり、スイング台1の全体表示
ではなく、足形fと荷重中心の表示データの存在部分と
を拡大表示する。
【0044】そして、更に、図13に示すように、体全
体の荷重比の時間変化のデータ63,左右の足夫々の荷
重比の時間変化のデータ64,65をプロッタ4bに表
示する(ステップ#8)。従って、演算装置31は、被
験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化をプロ
ッタ4bに表示する制御手段Nとして機能する。これら
の荷重比の時間変化のデータ63,64,65の表示上
には、それらのデータと重なる状態で、各特徴点(スイ
ング開始点,ボディーターン開始点,トップ位置,振り
下ろし点,及び,インパクト点)を示す特徴点表示54
〜58を、スイング開始点,トップ位置,及び,インパ
クト点は点線表示で、ボディーターン開始点及び振り下
ろし点は点表示で示して、夫々の状態を模式的に示す模
式表示66と共に表示してある。
【0045】又、トップ位置の特徴点表示56とインパ
クト点の特徴点表示58との間には、体全体の荷重比の
時間変化に対応した第1適正範囲表示67a、左足の荷
重比の時間変化に対応した第2適正範囲表示67b、及
び、右足の荷重比の時間変化に対応した第3適正範囲表
示67cを表示し、時間軸上には、スイング開始点から
トップ位置に至るまでの典型的な時間を、帯状の参考バ
ックスイング時間表示68として表示してある。本実施
例では、第1適正範囲表示67a,第2適正範囲表示6
7b,及び,第3適正範囲表示67cは夫々、横軸すな
わち時間軸での座標が、多数のプロゴルファー等の上級
者のスイング動作におけるトップからインパクトに至る
間において、体全体又は左右の足夫々の荷重ピークが現
れる時点を平均して求めた時点で、縦軸すなわち荷重比
軸での座標が、多数のプロゴルファー等の上級者のスイ
ング動作におけるトップからインパクトに至る間におい
て、体全体又は左右の足夫々の荷重ピークが現れる時点
での荷重比を平均して求めた平均荷重比である点を中心
として、横軸方向及び縦軸方向に設定幅を持たせたもの
としてある。
【0046】図13の表示例では、体全体の荷重比の時
間変化に対応した第1適正範囲表示67aの表示範囲
は、トップの時点から70mS遡った時点を中心にして
40mSの時間幅を有し、1.5〜1.8の荷重比の範
囲としてあり、左足の荷重比の時間変化に対応した第2
適正範囲表示67bの表示範囲は、トップの時点から6
0mS遡った時点を中心にして40mSの時間幅を有
し、1.12〜1.42の荷重比の範囲としてあり、右
足の荷重比の時間変化に対応した第3適正範囲表示67
cの表示範囲は、トップの時点から100mS遡った時
点を中心にして40mSの時間幅を有し、0.25〜
0.57の荷重比の範囲としてある。又、参考バックス
イング時間表示68は0.93秒としてある。尚、これ
ら各適正範囲表示67a,67b,67cの表示範囲
は、被験者の熟練度等に応じて、操作卓34から設定変
更可能としてある。
【0047】従って、第1適正範囲表示67a,第2適
正範囲表示67b,及び,第3適正範囲表示67cは、
スイング動作のトップからインパクトに至る間におい
て、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重ピークが現
れるべき設定適正時間範囲を表示する時間範囲表示R
T、及び、スイング動作におけるトップからインパクト
に至る間における、被験者の体全体又は左右の足夫々の
荷重ピークでの荷重値が存在すべき設定適正荷重範囲を
示す荷重範囲表示RWとして機能する。
【0048】被験者自身又は被験者の練習指導者は、図
13に示すプロッタ4bの表示を観察して、トップから
インパクトに至る間において、被験者の体全体又は左右
の足夫々の荷重ピークが現れる時点が、各適正範囲表示
67a,67b,67cで示される設定適正時間範囲内
にあるか否かによって、被験者のスイング動作の良否を
判定し、更には、トップからインパクトに至る間におけ
る、被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重ピークでの
荷重値が、各適正範囲表示67a,67b,67cで示
される設定適正荷重範囲内にあるか否かによって、被験
者のスイング動作の良否を判定するのである。
【0049】又、グラフィック表示装置4aでの荷重中
心の表示は、スイング開始点からフィニッシュ点までの
間のデータを、プロッタ4bでの荷重比の時間変化のデ
ータ63,64の表示は、インパクト点の前後所定時間
のデータを夫々表示するように構成されている。尚、上
記の如く、荷重中心の移動軌跡のデータはグラフィック
表示装置4aに、荷重比の時間変化のデータはプロッタ
4bに表示しているが、操作卓34からの設定によっ
て、図13に示す荷重比の時間変化のデータをグラフィ
ック表示装置4aに表示し、図12に示す荷重中心の移
動軌跡のデータをプロッタ4bの表示するようにも変更
できる。
【0050】上記の表示後、測定した荷重及び荷重中心
のデータを保存しない場合は、球24の有無を検出する
位置(ステップ#2)に戻り、保存する場合は、記憶装
置33のデータ保存領域に測定データを転送した後(ス
テップ#9及び#10)、ステップ#2の位置に戻る。
【0051】このステップ#2からステップ#3に分岐
して、再びステップ#2に戻る状態では、被験者の荷重
中心の位置変化を二次元軌跡として表示する二次元軌跡
表示モードとなっている。又、この二次元軌跡表示モー
ドへは、球検出センサ21が球24の存在を検出した場
合だけでなく、上記リアルタイム表示モードにおいて、
素振りスイッチ36の開始スイッチ36aを押し操作し
た場合も、ステップ#13からステップ#3に分岐する
ことにより移行する。尚、この開始スイッチ36aによ
り二次元軌跡表示モードに移行した場合は、上記のごと
く、同伴者がインパクトスイッチ36bを押し操作する
ことによりインパクト点を入力する。つまり、被験者が
素振りをする場合にも素振り中の打球動作データが表示
装置4から出力される素振り動作モードとなるのであ
る。
【0052】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する。 上記実施例では、設定適正時間範囲及び設定適正荷
重範囲を第1適正範囲表示67a,第2適正範囲表示6
7b,及び,第3適正範囲表示67cとして、プロッタ
4b又はグラフィック表示装置4aに表示するようにし
ているが、各適正範囲表示67a,67b,67cを表
示しないようにしても良い。この場合、被験者のスイン
グ動作を判定するに際しては、透明のビニールシート等
に、上記の各適正範囲表示67a,67b,67cに相
当するものを書き込んだものを用意して、それを図13
に示すような被験者の荷重の時間変化のデータを表示し
たもの(各適正範囲表示67a,67b,67cは除
く)に重ね合わせることで判定できる。又、判定作業に
慣れてくると、設定適正時間範囲及び設定適正荷重範囲
がおよそどの辺りに位置するかは特別な表示がなくても
わかるので、上記のような各適正範囲表示67a,67
b,67cに相当するものを用意する必要はない。
【0053】 上記実施例では、被験者の荷重の時間
変化を図13に示すようにグラフ化して表示している
が、グラフィック表示装置4aやプリンタ等に荷重の生
データを時系列に配列印字し、その印字データに対応付
けて設定適正時間範囲を示す表示を表示しても良い。
【0054】 上記実施例では、第1適正範囲表示6
7a,第2適正範囲表示67b,及び,第3適正範囲表
示67cは設定適正時間範囲及び設定適正荷重範囲の両
方を表示する構成としているが、縦軸(荷重比軸)及び
横軸(時間軸)の夫々から設定適正荷重範囲及び設定適
正荷重範囲を示す垂線を引いて、設定適正荷重範囲を示
す荷重範囲表示RWと、設定適正時間範囲表示RTとを
各別に表示するように構成しても良い。又、設定適正荷
重範囲を示す荷重範囲表示RWを省略しても良い。
【0055】 上記実施例では、設定適正時間範囲及
び設定適正荷重範囲を予め決定する際に、プロゴルファ
ー等の上級者のデータを基に決定しているが、被験者自
身の過去の荷重の時間変化の測定データの中から良好な
スイング動作のデータを抽出して、その抽出したデータ
を基に、設定適正時間範囲又は設定適正荷重範囲を決定
しても良い。
【0056】 上記実施例では、設定適正時間範囲及
び設定適正荷重範囲は、多数のプロゴルファー等の上級
者のデータを平均して中心値を求め、その中心値から設
定幅を有するものとして設定しているが、その設定幅を
設定するに、上記多数のデータの標準偏差を求め、その
標準偏差の何倍かを設定幅として設定適正時間範囲又は
設定適正荷重範囲を設定する等、種々の統計処理によっ
て設定しても良い。
【0057】 上記実施例では、図13に示すよう
に、プロッタ4bに被験者の体全体の荷重比の時間変化
と被験者の左右の足夫々の荷重比の時間変化との両方を
表示させているが、何れか一方を表示させるようにして
も良い。
【0058】 上記実施例では、各適正範囲表示67
a,67b,67cは図13に示すような方形枠にて表
示しているが、夫々異なる色で塗りつぶして表示しても
良い。
【0059】尚、特許請求の範囲の項に図面との対象を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したゴルフ練習機の平面図
【図2】本発明を適用したゴルフ練習機の側面図
【図3】本発明を適用したゴルフ練習機のブロック図
【図4】ボディーターン開始点の検出を示す図
【図5】トップ位置の検出を示す図
【図6】振り降ろし点の検出を示す図
【図7】足形の作成を説明する図
【図8】本発明を適用した実施例にかかるフローチャー
【図9】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図10】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図11】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図12】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図13】本発明を適用した実施例にかかる表示例
【図14】本発明を適用した実施例にかかる荷重中心の
適正範囲の表示説明図
【符号の説明】
1 スイング台 4b 表示手段 M 荷重測定手段 N 制御手段 RT 時間範囲表示 RW 荷重範囲表示

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験者のスイング動作におけるトップか
    らインパクトに至る間において、被験者の体全体又は左
    右の足夫々の荷重ピークが現れる時点が、設定適正時間
    範囲内にあるか否かによって、被験者のスイング動作の
    良否を判定するゴルフスイング判定方法。
  2. 【請求項2】 前記荷重ピークが現れる時点における荷
    重値が、設定適正荷重範囲内にあるか否かによって、被
    験者のスイング動作の良否を判定する請求項1記載のゴ
    ルフスイング判定方法。
  3. 【請求項3】 スイング台(1)に乗った被験者の体全
    体又は左右の足夫々の荷重を測定する荷重測定手段
    (M)と、 その荷重測定手段(M)の測定結果に基づいて、被験者
    の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化を表示手段
    (4b)に表示する制御手段(N)とが設けられたゴル
    フ練習機であって、 前記制御手段(N)が、前記表示手段(4b)に、前記
    被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重の時間変化と共
    に、スイング動作におけるトップからインパクトに至る
    間において被験者の体全体又は左右の足夫々の荷重ピー
    クが現れるべき設定適正時間範囲を示す時間範囲表示
    (RT)を表示するように構成されているゴルフ練習
    機。
  4. 【請求項4】 前記制御手段(N)が、前記表示手段
    (4b)に、前記時間範囲表示(RT)と共に、前記荷
    重ピークでの荷重値が存在すべき設定適正荷重範囲を示
    す荷重範囲表示(RW)を表示するように構成されてい
    る請求項3記載のゴルフ練習機。
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