JPH0614210B2 - 複写機 - Google Patents

複写機

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JPH0614210B2
JPH0614210B2 JP59013789A JP1378984A JPH0614210B2 JP H0614210 B2 JPH0614210 B2 JP H0614210B2 JP 59013789 A JP59013789 A JP 59013789A JP 1378984 A JP1378984 A JP 1378984A JP H0614210 B2 JPH0614210 B2 JP H0614210B2
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正澄 伊藤
友司 村田
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、複数の給紙部を有する複写機に関し、さらに
詳しくは、複数の給紙部に色々な種類(色や紙質)の複
写紙を収容することの可能な複写機に関する。
従来技術 近年、電子写真複写機においては、複数の給紙部に異な
るサイズの複写機を収容すると共に、原稿ガラス上に載
置される原稿のサイズと等しいサイズの複写紙が収容さ
れている給紙部を自動的に選択する自動ペーパーセレク
ト機構を備えたものが提案されている。
また、近年、複写紙として白色以外に赤、黄、青等に着
色されたカラー複写紙が頻繁に使用されるようになって
おり、上記自動ペーパーセレクト機構を備えた複写機に
おいても、白色の複写紙及びカラー複写紙が収容される
ことがある。
ところが、上記複写機は、複写紙のサイズのみによって
選択される給紙部が決定されるものであり、その給紙部
に収容されている複写紙の色は、まったく考慮されてい
ない。従って、自動ペーパーセレクト機構によって選択
された給紙部の複写紙でコピーを行った場合、白色の複
写紙にコピーしたいにも拘らず、同サイズの着色された
複写紙にコピーされるといった問題が生じる。
目 的 本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、特定の
種類以外の種類の複写紙を選択することが無く、ミスコ
ピーが発生しない複写機を提供することを目的とする。
要 旨 上記の目的を達成するため、本発明に係る複写機は、互
いにサイズの異なる複写紙を収容する複数の給紙部と、
各給紙部に収容された複写紙のサイズを識別するサイズ
識別手段と、各給紙部に収容された複写紙に対して種類
を示すコードを指定するコード指定手段と、原稿のサイ
ズを検出する原稿サイズ検出手段と、上記原稿サイズ検
出手段によって検出された原稿のサイズと複写倍率とか
ら最適な複写紙のサイズを決定する複写紙サイズ決定手
段と、該複写紙サイズ決定手段によって決定された複写
紙サイズと上記サイズ識別手段により識別された複写紙
サイズとを比較する比較手段と、該比較手段により同じ
サイズであると判別された給紙部を選択する給紙部選択
手段と、該給紙部選択手段により選択された給紙部に収
容された複写紙のコードが特定のコードか否か判別する
コード判別手段と、該コード判別手段により特定のコー
ドでないと判別されたとき、上記給紙部選択手段の選択
を中止する制御手段とを備えることを要旨とする。
実施例 以下にこの発明の一実施例を図面とともに説明する。
複写機構 第1図は本発明に係る複写機の一例を示す。複写機本体
の略中央部には反時計回り方向に回転駆動可能な感光体
ドラム1が配設され、その周囲にはメインイレーサラン
プ2,サブ帯電チャージャ3,サブイレーサランプ4,
メイン帯電チャージャ5,現像装置6,転写チャージャ
7,複写紙の分離チャージャ8,ブレード方式のクリー
ニング装置9が配設されている。感光体ドラム1は表面
に感光体層を設けたもので、この感光体は前記イレーサ
ランプ2,4及び帯電チャージャ3,5を通過すること
により増感帯電され、光学系10から画像露光を受け
る。
光学系10は原稿ガラス16の下方で原稿像を走査可能に設
置したもので、図示しない光源と、可動ミラー11,12,
13と、レンズ14と、ミラー15とから構成されている。前
記光源,可動ミラー11は感光体ドラム1の周速度(v)
(等倍、変倍に拘わらず一定)に対して(v/n)(但
し、n:複写倍率)の速度で左方に移動し、可動ミラー
12,13は(v/2n)の速度で左方に移動するように、DC
モータM3で駆動される。なお、複写倍率の変更に際し
ては、前記レンズ14が光軸上で移動するとともにミラー
15が移動・揺動する動作を伴うが、このような倍率変更
装置については後に詳述する。
一方、複写機本体の左側には、それぞれ給紙ローラ21,
23を備えた給紙部20,22が設置され、複写紙の搬送路は
ローラ対24,25,タイミングローラ対26,搬送ベルト2
7,定着装置28,排出ローラ対29にて構成されている。
第1図において、さらに、300はオート・ドキュメント
・フイーダ(以下ADFと記す)302における自動ペー
パーセレクトモード選択スイッチ及びその表示器であ
り、301は同じくADF302における自動倍率セレク
トモード選択スイッチ及びその表示器である。複写機本
体において、120〜123はA給紙部のペーパーサイズ識別
スイッチ130〜131はそのペーパーカラー識別スイッチで
あり、124〜127はB給紙部のペーパーサイズ識別スイッ
チ,132〜133はそのペーパーカラー識別スイッチであ
る。また、給紙台250において、251〜254はC給紙部の
ペーパーサイズ識別スイッチ,270〜271はそのペーパー
カラー識別スイッチであり、255〜258はD給紙部のペー
パーサイズ識別スイッチ、272〜273はそのペーパーカラ
ー識別スイッチである。
ADF302は、複写機の原稿台16上に設置され、トレ
ー部304から原稿を下向きにして挿入し、原稿台16上の
所定位置へ原稿を搬送して停止する。複写動作終了後、
原稿を反転してトレー303上に排出する。従って、原稿
搬送中は複写機がスタートしないよう、また少なくとも
複写機の走査中には原稿が搬送されないように複写機と
ADFとは関連付けられる。ADF(302)は、その原稿
挿入部(300a)近辺に原稿の幅方向に複数個配列されたセ
ンサ(SE)を有しており、原稿を搬送するときに原稿の幅
と長さとを検出することができる。
給紙台(250)は、複写機置き台を兼ねており、内部に給
紙機構(260),(261)を備えている。複写機本体のマイク
ロコンピュータからの指令により、給紙ローラ(260a),
(261a)が選択的に駆動される。この場合、給紙スタート
信号は複写機本体側の給紙ローラに対するよりも速いタ
イミングで出力されなければならない。
第2図に、A給紙部に収容された複写紙のサイズを識別
するサイズ識別手段の具体例を示す。尚、ここではA給
紙部についてのサイズ識別手段を説するが、B,C,D
の給紙部についても同様なサイズ識別手段が設けられて
いる。
A給紙部(20)において、カセット(20a)の装着位置前端
部近傍の複写機本体側に、A給紙部に収容された複写紙
のサイズを識別するサイズ識別手段として、スイッチ(1
20),(121),(122)並びに(123)がカセット前端部(20a-
1)と平行に、かつカセット前端面(20a-1)によって作動
され得る位置に配設される。そして、カセット前端面(2
0a-1)の上記スイッチ(120),(121),(122),(123)と対
向する部分には、カセット(20a)の複写機本体への装着
によって各スイッチを所定の組せでオン−オフとするた
めのコード部(c)が形成されており、このスイッチのオ
ン−オフの組合せにより、カセット内に収納されている
複写紙のサイズを識別する。コード部(c)は、たとえば
凹部がスイッチに対向しているときにそのスイッチが押
動されず出力として”1”を得るように後述する制御手
段と関係付けられており、図中の幅(d)部の凹凸のパタ
ーン2=16通りのサイズの識別が可能である。従っ
て、第2図の例ではサイズを示すコードとして、スイッ
チ(123),(122),(121),(120)の順にみて、(0010)を出
力する。
なお、信号(1111)は、すべてのスイッチが押動されてい
ないことを示し、その給紙部にカセットが装着されてい
ないものとして扱う。
また、複写紙のサイズをコード化して識別るための手段
としては、特開昭56-132350号(特願昭55-35450号)に
示されるような、カセットに設けられたマグネットとこ
れによって作動されるリードスイッチによっても良い
し、またカセットに白黒のパターンからなる光学マーク
を設け、これをフォトセンサによって読み取るようにし
ても良い。
さらに、A乃至D給紙部には、各給紙部に収容された複
写紙に対して種類(ここでは色)を示すコードを指定す
るコード指定手段が設けられており、第3図(a),(b)に
A給紙部における具体例を示す。
A給紙部において、カセット(20a)の装着位置側端部近
傍の複写機本体側に、色信号を出力するためのリードス
イッチ(130),(131)がカセット側面(20a-2)と平行に配
設されている。そして、カセット側面(20a-2)の上記リ
ードスイッチ(130),(131)と対向する位置には、上記リ
ードスイッチ(130),(131)をオン−オフするためのマグ
ネット(M)が配設されている。マグネット(M)は移動部材
(900)の一端に設けられると共に、保持部材(910)で一体
的に移動可能に支持されている。また、移動部材(900)
の他端にはカセット(20a)内に収容される複写紙の色に
対応した色表示部(920)が設けられており、例えば、赤
(R),白(W),黄(Y),青(B)の順で着色されている。この
色表示部(920)に対応して、保持部材(910)には色確認窓
(930)が形成されている。マグネット(M)は、たとえばリ
ードスイッチに対向しているときにそのスイッチがON
されて出力“0”を得るように後述する制御手段と関係
付けられており、2つのリードスイッチ(130),(131)の
ON,OFFの組み合わせによって2=4色の識別が
可能である。ここでは白(0000)、赤(000
1)、黄(0010)、青(0011)のようにコード
化されている。即ち、移動部材(900)が本発明のコ
ード指定手段に対応するものであり、移動部材(90
0)の保持部材(910)への侵入量を調整することに
より、各給紙部に収容された複写紙に対してその種類
(色)を示すコードを指定することができる。尚、これ
らの色コードは複写紙の色以外に、厚紙、薄紙、透過紙
等のように紙質と対応させることも可能である。
次に、倍率変更のためのレンズ,ミラー等の移動機構に
ついて第4図乃至第6図を参照して説明する。この倍率
変更機構は拡大から縮少まで実質的に無段階の倍率を選
択可能としてもので、具体的には拡大(×1.414)
から等倍(×1)をへて縮小(×0.647)までの倍
率を適宜選択可能である。
倍率変更機構は、概略、レンズ移動機構35とミラー移動
機構40とミラー揺動機構55とこれらを駆動するステッ
ピングモータM4とから構成されている。
レンズ移動機構35は、前記レンズ14を光軸と平行に設置
したガイドレール36上に移動自在に取付け、前記ステッ
ピングモータM4の出力軸31に固定した駆動プーリ32に
巻回した駆動ワイヤ37を回転自在なプーリ38,38に張設
し、かつ駆動ワイヤ37の中間部をレンズ14の側部に止着
したものである。したがって、ステッピングモータM4
を所定の回転数で正逆回転させることにより、駆動プー
リ32を介して駆動ワイヤ37が正逆回転し、レンズ14がガ
イドレール36に沿って光軸上で第5図中左右方向に移動
し、倍率応じた位置で停止される。
ミラー移動機構40は、移動体41に回動自在に支承された
軸43に前記ミラー15を背面側で固定し、この移動体41の
側片42,42を光軸と平行に設置したガイド軸45に摺動自
在に取付け、記軸43の端部に設けた回転自在なローラ44
を補助ガイドレール46上に載置たものである。また、移
動41にブラケット49を介して設けたピン50には移動駆動
カム53の周面が当接し、移動体41はピン47に一端を止
着したコイルばね48にて前記カム53側に付勢されてい
る。前記ステッピングモータM4の出力軸31に固定した
ギヤ33は支軸51の一端に固定したギヤ52と噛合し、前記
カム53は支軸51の他端に固定されている。
したがって、ステッピングモータM4の回転はギヤ33か
らギヤ52、支軸51を介してカム53に伝達され、移動体41
即ちミラー15はカム53の周面形状に応じて光軸上で前後
に移動し、倍率変更に伴う光路長の補正を行う。即ち、
前記レンズ14とミラー15は倍率変更に伴ってステッピン
グモータM4にて連動して駆動され、その位置関係は第
4図に示すとおりである。
一方、ミラー揺動機構55は、前記移動体41に設けた回転
自在な支軸56に固定した揺動駆動カム57の周面を前記ミ
ラー15の背面に当接させ、ミラー15を軸43に巻回したコ
イルばね58にてカム57側に付勢する一方、支軸56に固定
したピニオンギヤ59を複写機本体に取付けたラック60に
噛合したもので、ラック60は前記ガイド軸45と平行に延
在している。このミラー揺動機構55は倍率の変更に伴っ
てミラー15を単に移動させるだけはミラー15にて反射さ
れた光束の光軸が前記感光体ドラム1に当たる露光点が
ずれるのを補正し、倍率変更に際しても同一露光点に光
軸を向けるようにミラー15を揺動させる。即ち、倍率変
更に応じて移動体41が前後に移動すると、ピニオンギヤ
59がラック60上を転動してカム57が支軸56とともに回転
し、ミラー15がカム57の周面形状に応じて軸43を支点と
して揺動し、露光点の補正を行う。
この場合、ミラー15の揺動角度は最大倍率時(本実施例
では拡大時)にミラー15で反射された光束の光軸が感光
体ドラム1の中心に向かうように位置決めされ、これよ
り小さい倍率に対してはこの最大倍率時の露光点と同一
露光点に光軸が向くように調整される。これは、スリッ
ト状の像が拡大されて投影されるので露光像の歪みが最
も顕著に現われる最大倍率時の光軸を感光体ドラム1に
垂直に入射させることにより、全体的に入射角のずれに
よる露光像の歪みを目立たなくしている。
制御装置 第7図に複写機の操作パネル部における各操作キーの配
置関係を示す。操作パネル70には、複写動作をスタート
させるためのプリントキー71,4桁の数値表示が可能な
数値表示装置72,それぞれ1,2,…9,0の数値に対応する
テンキー80〜89,割込み複写を指定する割込みキー90,
クリア・ストップキー91,多段に装着されている複写紙
をサイズによって指定するためのペーパー選択キー92、
複写画像濃度をステップ的に変更・指定するためのアッ
プ及びダウンキー93,94及び複写倍率設定装置に係るキ
ー群95〜103等が配置される。
第1の倍率設定キー群95,96,97,98は倍率を任意に設定
する目的で配置されるものであって、第1の倍率設定モ
ード切換用のキー99が操作され、複写機の制御モードが
第1の倍率設定モードに切換えられた状態において、い
ずれかのキーが操作されるとテンキーによって入力され
て表示装置72に表示されている数値が、その操作された
キーに対応するメモリに複写倍率として記憶される。
第2の倍率設定キー群100,101,102,103は、その対応す
るメモリにそれぞれあらかじめ所定に複写倍率がセツト
されていて、上記第1のキー群の場合のように数値設定
をしなくても、プリセットされた数値に基いて複写動作
が実行できるように考慮されている。従って、プリセッ
トされる複写倍率は、たとえば工場出荷段階において仕
向け先毎に通常よく使用されると考えられる倍率が選択
される。このことについては後に詳述する。
このように、第1のキー群は使用者が必要な複写倍率を
任意に設定し、第2のキー群は一般的に使用される、た
とえば国内向仕様であればA4→B5,B4→A4,A
3→A4、あるいはA4→A3等に対応する倍率がプリ
セットされるように機能上異なった役割を与えられてい
る。然るに、第2のキー群に対してプリセットされる数
値は一般的な、あるいは計算上の複写倍率であるから、
機械誤差又は設計上の誤差によって実際に得られる複写
物がその複写倍率とは若干異なる場合がある。たとえば
等倍(×1)を選択していても、実際には(×1.00
4)あるいは(×0.996)倍となっている場合があり
得る。このような場合、第1図にす第2の倍率設定モー
ド切換用のキー104を操作することによって複写機の
制御モードを第2の倍率設定モードに切換え、上記第1
の倍率設定モードと同様な操作で任意の数値を各キー10
0〜103に対応するメモリにセットし、所定の複写倍率を
得ることが可能である。具体的には、等倍キーに対して
数値1.002や0.998がセットされ得る。
第8図は倍率設定装置に用いられる制御回路を示し、20
2は光学系を制御する第2CPU、210は給紙台を制御す
る第3CPU、211はADFを制御する第4CPUであ
る。201の第1CPU本発明の複写紙サイズ決定手
段、比較手段、給紙部選択手段、コード判別手段及び制
御手段として機能するものであり、割込み端子INT及
びデータ入力端子Sin,Soutを介して接続される上述の
第2CPU202,第3CPU210及び第4CPU2
11を互いに関連を持って制御する。さらに、203は電
池バックアップされたRAM,204はスイッチマトリッ
クス,205は原稿走査用の直流モータM3の駆動回路,2
06は夜倍用のステッピングモータM4の駆動回路、20
7はデコーダである。なお出力端子A1ないしA7はそ
れぞれメインモータM1,現像モータM3,タイミング
ローラクラッチCL1,上給紙クラッチCL2,下給紙
クラッチCL3,チャージャ5,転写チャージャ7の各
駆動スイッチング用のトランジスタ(第9)に接続され
る。
RAM203には、複写動作制御用の種々のデータが書
き込まれ、あるいはCPU内のROMからシフトされて
記憶されているとともに、選択キー100ないし103に対応
して、メモリQ1,Q2,Q3,Q4を有しており、詳
細後述のように、たとえば、選択キー100をオンとする
と表示装置72に表示されている倍率がメモリQ1に書き
込まれ或いは読み出され、選択キー101をオンとすると
倍率はメモリQ2に書き込まれ或いは読み出されるよう
になっている。
また選択キー95ないし98に対してメモリQ5,Q6,Q
7,Q8が上述と同様に設けられ、たとえば、選択キー
95がオンとされたときは倍率はメモリQ5に書き込まれ
或いはQ5から読み出されるようになっている。表1に
ペーパーサイズに対応したコードを示す。
第10図乃至第20図は、第1のCPUにおいて実行される
倍率設定及び複写動作の制御の処理手順を示すフローチ
ャートである。第21図は第3CPUによる給紙台の制御
の処理手順を示すフローチャートであり、第22図は第4
CPUによるADFの制御の処理手順を示すフローチャ
ートである。なお、第1図に示すように、ADF(30
2)には、原稿サイズ検出手段として複数のセンサ(S
E)が設けられている。具体的には、ADFは給紙した
原稿の幅を数個のセンサー(SE)で検出し、原稿の長
さをセンサー(SE)の通過時間を計ることにより検出
して、このデータを第4CPUから第1CPUへ送る。
第10図は第1のCPUにおける処理手順を概略的かつ総
括的に示すフローチャートでである。
第1CPU201と第2CPU202、第3CPU21
0、第4CPU211とはそれぞれ割込みによって通信
を行なう。第1CPU201と第2CPU202との間
で、光学系に関するスキヤン命令、スキヤンサイズ、コ
ピー倍率、タイミング信号、リターン信号、定位置信号
などの情報が通信される。また、第1CPU201と第
3CPU210との間で、給紙台に関する給紙命令、C
給紙部及びD給紙部のそれぞれのペーパーサイズ、ペー
パーカラーなどの情報が通信され、第1CPU201と
第4CPU211との間で、ADFに関するADFスタ
ート命令、自動ペーパーセレクト解除命令、自動倍率セ
レクト解除命令、原稿サイズコード、自動ペーパーセレ
クト命令、自動原稿セレクト命令、原稿セット信号など
が通信される。
ステップS1,S2では、主として機械組立時あるいは
機械の工場出荷段階においてなされる上記メモリQ1〜
Q4に対する倍率のプリセット処理が実行される。この
処理の詳細は第11図に示す。
ステップS3,S4では、複写機が複写動作中でないと
き、各選択キー95〜98あるいは100〜103に倍率Q5〜Q
8或いはQ1〜Q4を対応付けてセットするための処理
が実行される。この処理の詳細は第12図〜第14図に示
す。
ステップS5では、ステップS4でセットされた倍率に
対応して、レンズ位置やモータの駆動速度を制御すデー
タを第2CPU202に転送する処理を実行する。この
データの転送時、第2CPU202では割込みによって
これを処理する。ステップS5の細は第15図、16図に示
す。
ステップS6,S7では、自動ペーパーセレクトモード
のときの処理が実行される。この詳細は第17図に示す。
ステップS8,S9では、自動倍率セレクトモードのと
きの処理が実行される。この詳細は第18図及び第19図に
示す。
ステップS10では、他の、たとえば複写機のヒータ温
度制御や複写紙のサイズ判別等の処理を一括して行な
う。
ステップS11では、複写動作の制御のための処理が実
行される。この処理の詳細は第20図に示す。なお、第23
図はその動作を示すタイムチャートである。
第11図は第2の倍率設定用のキー群100〜103対応するメ
モリQ1〜Q4に所定の数値をプリセットするための初
期セット処理の詳細を示すフローチャートである。第10
図のステップS1におけるイニシャルスイッチとは、た
とえば工場における組立時あるいはサービスマンに対し
てのみ解放され得るように、複写機内の通常は操作でき
ないような位置に設定されたスイッチであり、このスイ
ッチが操作されたときにのみ第11図に示す処理が実行さ
れる。
メモリQ1〜Q4にプリセットされる数値は、第1図に
105,106で示されるキーの操作に伴うスイッチのオンオ
フの状態で決定されるものであって、具体的には、機械
組立時、あるいは工場出荷段階等において作業者が仕向
け先等によってあらかじめ決定されている組合せに従っ
てスイッチ105,106のオン、オフの操作をし、イニシヤ
ルスイッチを閉とすることによってメモリQ1〜Q4に
所定の数値がプリセットされる。ステップS501,S
502は、第1CPU201内に記憶されているスイッ
チ105,106のオン,オフの組合せに対する倍率数
値を各メモリQ1〜Q4にセットする処理を示すもの
で、スイッチ105,106のオン,オフの組合せに対するプ
リセット値の具体例を表2に示す。
選択キー100〜103,95〜98に対応するメモリQ1〜Q8
に複写倍率としての数値を設定するときは第12図乃至第
14図の処理が実行される。
第12図において、ステップS101,S102ではキー
99又は104が操作されて複写倍率設定モードに切換えら
れた場合、第1,第2のいずれのキー群に対して倍率設
定が要求されているのかが判定される。キー99が操作さ
れたときは第1の複写倍率設定モードであり、フラグA
の“1”をセットする。キー104が操作されると第2の
複写倍率設定モードを示すフラグBに“1”をセットす
る。
キー99又は104が操作されると、いずれの場合もステッ
プS103,S105において1000位フラグを“1”に
して、1位の表示を“0”に処理が実行される。即ち、
複写機の制御が倍率設定モードに切換えられると、数値
表示装置72は“bbb0”(bはブランク)表示となり、10
00位桁から入力を受け付ける待機状態となる。
この状態でテンキーが操作されると、ステップS104で
キーの種別が判定され、「」キー80のときのみステップ
S108に進んで1000位に“1”を表示する。なお、こ
こでは数値表示装置72との関係から便宜上1000位、10
0位、10位、1位という表現で入力される数値を説明
するが、倍率としての数値は小数点以下3桁、有効数字
4桁の10進数として扱われる。
1000位フラグが“1”の状態で、入力される数値が0又
は2〜9の場合は、ステップS110に進んで1000位に
“0”を表示する。次いで、入力が「0」の場合は、「1」の
場合と共にステップS109に進んで1000位フラグを
“0”にし、100位フラグを“1”にして100位桁
への入力を待つ。入力が2〜9の場合はステップS11
2で1000位フラグを“0”にした後、ステップS115に
進んで入力された数値を100位桁に表示する。
1000位フラグが“1”のときの以上述べた処理は、複写
倍率として0.647〜1.414の範囲の数値を有効な
ものとして扱うという前提に基くものであり、従って、
1000位桁には“1”か“0”のみが表示可能である。ま
た、このようにすることで、1000位桁に“0”を入力さ
せる場合のキー操作が簡略化される。なお、このような
処理を実行しても100位以下に入力される数値によって
上記有効複写倍率の範囲外の数値となってしまう場合が
生じ得る。このときの処理ついては第13図及び第14図の
サブルーチンの項で説明する。
1000位桁に数値が入力されると、100位フラグが“1”
となり、この状態でテンキーが操作されると100位桁に
操作されたキーに対応する数値が入力され、ステップS
115においてその数値を表示すると共にステップS11
6で100位フラグを“0”にして10位フラグを“1”に
する処理が実行される。以下,10位入力、1位入力もテ
ンキーの操作よって行われる。
第13図のフローチャートは、第12図の処理よって入力さ
れ、表示されている数値を、次に操作される選択キーに
対応するメモリに記憶させる処理を示すものである。
ステップS201ではまず、第1の倍率設定モードであ
るか第2の倍率設定モードであるかが判定される。ステ
ップS201はフラグA又はBのいずれかが“1”の場
合のみ実行されるものであるから、ここではたとえばフ
ラグAが“1”であるか否かの判定のみが実行され、フ
ラグAが“1”であれば第1の倍率設定モードであるか
ら、第1の選択キー群95〜98の操作を判別するステップ
S218以降へ進み、フラグAが“1”でないとき、即
ちフラグBが“1”のときは第2の倍率設定モードであ
るから、第2の選択キー群100〜103の操作を判別するス
テップS202以降へ進む。
第13図の処理においては、いずれの倍率設定モードにお
いても、基本的には、表示されている数値を操作された
選択キーに対応するメモリに記憶させることが実行され
る。然るに、上述したように、この段階では複写倍率と
して許容されている範囲にない数値が表示され得。従っ
て、第13図の処理においては、各キーの操作の判別の次
にステップS203で示されるサブルーチンを実行し、
許容範囲外の数値がメモリに記憶されないようになされ
ている。ステップS203の処理を第14図に示す。
第14図において、表示が“0”でない場合、ステップS
230においては表示されている数値が0.647より
小であるか否かを判別し、小であればステップS231で
表示を0.647とする。またステップS232では表示
されている値が1.414より大であるか否かを判定し、
大であればステップS233で表示を1.414とする。
従って、第13図との関連において説明すると、倍率設定
モードにおいて所定の選択キーが操作されると、表示さ
れている数値が許容範囲外のものであれば表示を許容限
界値としてから、表示されている数値をそのキーに対応
するメモリに記憶させる。メモリに数値を記憶させる処
理が実行されると、第1の倍率設定モードの場合はフラ
グAを、第2の倍率設定モードの場合はフラグBをそれ
ぞれ“0”として、ステップS206に進む。
ステップS206〜S208は、クリア・ストップキー
91(第7図参照)が操作されたときの処理を示す。クリ
ア・ストップキー91が押されると、ステップS207,
S208において表示装置72に“bbb1”が表示され
ると共に、フラグA,Bが“0”とされる。即ち、クリ
ア・ストップキー91が操作されると、表示されている数
値がクリアされると共に、倍率設定モードが解除され
る。従って、これによって表示される数値“1”は、複
写数枚の標準設定値としての“1”である。
第15図,16図はそれぞれ第2の選択キー群100〜103
及び第1の選択キー群95〜98を操作したときに実行され
る処理を示す。
第15図において、キー100,101,102及び103のうちのいず
れかが操作されると、夫々のキーに対応して設けられる
発光ダイオード100a,101a,102a及び103a(第5参照)
のうちの操作されたキーに対応するものが点灯され、次
いでメモリ内に記憶されている数値を倍率データとして
第2CPU202へ転送し、第16図のステップS406へ
進む。
第16図において、選択キー95〜98のうちのいずれかが操
作されると、この場合は上記同様対応する発光ダイオー
ドを点灯させると共に、任意の倍率設定であるので、ス
テップS402,S408,S415及びS420にお
いて対応するメモリQ5〜Q8にセットされている数値
が表示装置72に表示される。この表示は、たとえば各キ
ーが押されているときのみ行われ、キーを放すと表示装
置72には、他の記憶装置にセットされている複写枚数が
呼び出されて表示されるように設定されている。メモリ
に記憶されている数値が倍率データとして第2CPU2
02へ転送される。
以上が倍率設定装置における設定動作の説明である。こ
の説明から明らかな如く、この倍率設定装置によれば、
使用者毎に要求される任意の複写倍率については第1の
倍率設定モードを用いて容易に設定し、また必要に応じ
ていつでもその倍率を呼び出して設定された倍率を表示
よって確認しつつ複写機の制御データとしてその数値が
使用できる。また第2の倍率設定モードによれば、主と
して、あらかじめセットされている所定の複写倍率によ
って実際に得られる複写物から、数値上の複写倍率との
誤差を読み取って倍率を修正していくいった作業がきわ
めて容易に行なえるといつ効果が達成される。
このようにして設定される数値に対し、レンズ14その複
写倍率に対応して、第2CPU202の出力に基き制御
装置206によって移動制御されるものであるが、ステッ
ピングモータM4はたとえば、0.001あるいは0.
002に対して1ピッチ回転するように、正逆方向を含
め駆動制御される。従って、実用的にはほぼ無段階の変
倍が達成される。また、光学的の移動速度も設定数値に
対応して可変となるように第2CPU202の出力に基
き、制御装置205によって制御されるが、駆動源である
直流DCモータの速度制御に関しては従来から多くの方
式が提案あるいは提供されており、ここでは特に詳述し
ない。
なお、第7図において、第1の選択キー群95〜98に隣接
するパネル部分70aは、所定の筆記具で書き込み消去可
能なホワイトボードや着脱可能な粘着ステッカあるいは
磁力によって着脱できるがパネル等の構成としておき、
使用者が任意に設定した数値の倍率の用途、たとえば
「のし紙→A4」等の文字を書き込むようにすれば使用
上便利である。パネル部分70aは、必要に応じて他のパ
ネル部分と凹又は凸の段差を設けても良い。
第17図は自動ペーパーセレクトモードのサブルーチンを
示す。ステップS1,601S602,S604,S6
05は比較手段及び給紙部選択手段として機能するステ
ップ、ステップS606〜S609はコード判別手段及び制
御手段として機能するステップである。尚、本実施例で
は、自動倍率セレクトモードが設定されたとき、複写倍
率には等倍が自動的に設定される。即ち、第1CPUが
複写紙サイズ決定手段として機能し、原稿を等倍で複写
するのに最適な複写紙のサイズとして、原稿サイズと等
しいサイズに決定している。
そしてまず、ステップS601で原稿サイズ(即ち決定さ
れた複写紙サイズ)とA給紙口のカセットに収容された
複写紙のサイズとを比較する。原稿サイズとA給紙口の
複写紙のサイズが等しい場合にはA給紙部を選択し、ス
テップS606でA給紙部の複写紙に指定された色コード
が白を表す(0000)であるか判断する。A給紙部の
複写紙に指定された色コードが(0000)で無い場
合、A給紙部の選択を解除し、ステップS602へ進む。
以下同様にして、B給紙部並びに給紙台がセットされて
いる場合のC給紙部及びD給紙部について、給紙部の選
択及び選択された給紙部の色コードの判別を、原稿と同
じサイズで且つ色コード(0000)が指定された複写
紙を収容した給紙部が選択される迄行う。そして、原稿
と同じサイズで白色の複写紙を収容した給紙部が選択さ
れた場合には、ステップS610でコピー開始モードに
なる。一方、原稿と同じサイズで白色の複写紙がいずれ
の給紙部にも収容されてない場合には、ステップS61
1で自動ペーパーセレクトモード解除信号を送る。
尚、自動ペーパーセレクトモードが設定された場合でも
等倍以外の倍率を複写を行えるようにするには、複写紙
サイズ決定手段としての第1CPUが原稿サイズと入力
された複写倍率とから最適な複写紙サイズを演算し、該
演算によって決定された複写紙サイズと各給紙部に収容
された複写紙のサイズとを、ステップS601,S602,
S604,S605で比較するようにすればよい。また、等
しいサイズでかつ色のカセットが無い場合は、ステップ
S611で自動ペーパーセレクトモード解除信号を送
る。尚、ステップS606乃至ステップS09の色判定
は、実際には前述した複写紙の色の識別機構で識別され
た色コードが(0000)であるかどうかを判定してい
るものである。ところで、使用者が所望する色や紙質の
複写紙が収容されているカセットについて、その色確認
窓(930)から白(W)の色表示部(920)を確認で
きる位置へ移動部材(900)を移動させれば、所望の種
類の複写紙に色コード(0000)を指定することがで
きる。従って、所望の種類の複写紙が収容されているカ
セットを選択することが可能である。
第18図は自動倍率セレクトモードのサブルーチンを示
す。まず、ステップS701で選択されている給紙口のペ
ーパーコード(第1表)をメモリAに格納する。次に、
ステップS702で複写機の仕向を判断する。これは、日
本,アメリカ,ヨーロッパにより使用されているペーパ
ーサイズがA列,B列,インチとそれぞれ異なり、これ
にともなって複写倍率も仕向先により変るためである。
ここでは日本仕向の場合を説明し、ヨーロッパとアメリ
カの仕向の場合については省略する。次に、ステップS
703でADFから送られてきた原稿サイズのデータをメ
モリBに格納する。
ステップS704では、メモリAとメモリBのデータから
縦倍率と横倍率を夫々演算し、演算された縦倍率と横倍
率の小さい方を最適複写倍率とする。このステップS70
4の処理の詳細について第19図に示す。
次に、ステップS705で最適複写倍率が複写機の機械仕
様を満足するかどうかの判断をする。即ち、縮小×0.
707から拡大×1.414までしか複写ができない複写機
(日本向)であれば×0.6倍の複写はできないのであ
る。最適複写倍率が複写機の仕様を満足する場合には、
ステップS706で倍率Q8を他のメモリへ退避させてか
ら上述の最適倍率を任意倍率設定キー98に対応するメモ
リ(Q8)に格納し、ステップS707で98キー選択モー
ドに切換える。そして、ステップS708でコピー開始モ
ードになる。
また、ステップS705で最適複写倍率が複写機の機械仕
様を満足しないことを判別すると、ステップS709で同
じペーパーサイズでタテとヨコのサイズが異なるペーパ
ーがないかを検索し、タテとヨコのサイズが異なるペー
パーが有る場合は、ステップS710で給紙口を変更して
上述のフローをもう一度実行する。また、タテとヨコの
サイズが異なるペーパーがない場合には、ステップS71
1で自動倍率セレクトモードを解除する。
従って、この場合、キー98及びそれに対応するメモリ
は、自動倍率セレクトのときの倍率設定用に開けておく
必要がある。又は、キー98及び対応するメモリに何らか
の数値がセットされていても、自動倍率セレクトモード
の実行時には強制的に置換される。またはキー98に対応
するメモリQを1時的に他のメモリに退避させておき、
コピーが終了したときにその退避してあった数値をもと
のキー98に対応するメモリQにもどすようにしてもよ
い。
上述のステップS704の処理は、第19図に示すフローに
従って実行される。キーS801でペーパーの縦長さ÷原
稿の縦長さの演算を行なって縦倍率Mを算出し、ステッ
プS802でペーパーの横長さ÷原稿の横長さの演算を行
なって横倍率Nを算出し、ステップS803で算出された
縦倍率M、横倍率Nの小さい方を最適複写倍率とする。
複写動作 第20図は、複写機の複写動作の制御の一例を示すフロー
チヤートである。これについて、第23図のタイムチャー
トを参照しつつ簡単に説明する。
ブロック10において、プリントSWが押されると、また
はコピー開始フラグが“1”であると、メインモータ・
現像モータ・帯電・転写をONさせ、又、A給紙が選択
されていれば、A給紙ローラークラッチをB給紙が選択
されていればB給紙ローラークラッチをONさせる処理
をし、コピー フラグを“1”にし、T−A(タイマー
A)T−B(タイマーB)をセットし、またコピー開始
フラグを“0”にする。ブロック11においてT−Aジヤ
ッジをし、T−Aが終了するタイミングであると、A,
B給紙ローラークラッチをOFFさせる。ブロック12に
おいて、T−Bのジヤッジをし、T−Bが終了するタイ
ミングであると、スキヤン信号をONする。ブロック13
において、タイミング信号が“1”になると、タイミン
グローラCLをONし、T−Cをセットする。
ブロック14において、T−Cが終了するタイミングにお
いて、帯電・スキヤン信号・タイミングローラCLをO
FFする。ブロック15において、リターン信号が“1”
時、即ち、1度定位置を離れたスキヤナーがもどってき
て、定位置SWをONすると、現像モータ・転写・をO
FFし、コピーフラグを“0”にし、T−Dをセットす
ると共に、ステップS706で退避させていた倍率Q8を
戻す。ブロツク16において、T−Dが終了するタイミン
グにおいて、メインモータをOFFする。ブロック17に
おいて今までの処理の結果を出力する。
なお、本実施例では、ADF装置側に自動倍率セレクト
スイッチ及び表示器と自動ペーパーセレクトスイッチ及
び表示器を備えているが、これらのスイッチと表示器を
複写機本体の操作パネルに配置しても良い。また、AD
F装置側で原稿サイズの検出を行なっているが、ADF
を備えていなくても複写機本体で原稿サイズの検出を行
なうこともできる。
また、原稿としてサイズ或いは向きの異なるものを重ね
てADF装置にセットした場合でも、自動倍率セレクト
モードにしておけば、複写の度に適切な倍率が自動的に
キー98に対応するメモリにセットされるので、出力され
るすべての複写は同一サイズのものが得られる。さらに
自動ペーパーセレクトモードにしておけばすべての複写
が原稿と同じ大きさとすることができる。
効 果 以上説明したように、本発明は、原稿サイズと複写倍率
に関連して決定される複写紙サイズで且つ複写紙の種類
に対応して指定されるコードが特定のものである複写紙
が収容されている給紙部を自動的に選択することを可能
としたものであるから、複数の給紙部に色々な種類の複
写紙を収容した場合においても、特定の種類の複写紙が
収容された給紙部を自動的に選択するため、特定の種類
の複写紙にコピーしたいときに誤って他の種類の複写紙
にコピーしてしまうという誤操作が防止される。
しかも、本願発明は、特定のコード(種類)が指定され
ている複写紙を収容した給紙部を選択するものであるの
で、原稿の種類と異なる種類の複写紙に複写することも
容易である。例えば、赤色の原稿を白色の複写紙に複写
することを望む場合には、白色の複写紙に特定のコード
を指定しておくだけでよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る複写機を示す概略構成を示す断面
図、第2図は給紙部の複写紙サイズ識別機構を示す斜視
図、第3図は給紙部の複写紙色識別機構を示す斜視図、
第4図は第1図の複写機におけるレンズの位置関係を示
す図、第5図は第1図の複写機におけるミラー移動機構
の斜視図、第6図は第1図の複写機におけるミラー揺動
機構の斜視図、第7図は第1図の複写機の操作盤を示す
平面図、第8図はこの発明の一実施例を示すブロック
図、第9図は第8図の実施例に用いられる出力回路図、
第10図はこの発明の要部の概略動作を示すフローチヤー
ト、第11図は特定倍率の設定プログラムを示すフローチ
ャート、第12図は設定倍率の表示方法の一例を示すフロ
ーチヤート、第13図は倍率の設定プログラムの詳細を示
すフローチヤート、第14図は第13図の設定プログラムに
おけるサブルーチンの詳細を示すフローチヤート、第15
図は特定倍率の読出プログラムを示すフローチヤート、
第16図は任意倍率の読出プログラムを示すフローチヤー
ト、第17図は自動ペーパー選択プログラムを示すフロー
チヤート、第18図は自動倍率選択プログラムを示すフロ
ーチヤート、第19図は第18図の倍率演算のサブルーチン
を示すフローチヤート、第20図は複写動作を示すフロー
チヤート、第21図は第3CPUの処理を示すフローチヤ
ート、第22図は第4CPUの処理を示すフローチヤー
ト、第23図は第20図に示す複写動作の要部を示す波形図
である。 20,22,260,261……給紙部 120〜123,124,127,251〜256,255〜258……ペーパー
サイズ識別スイッチ 130〜131,132〜1333,270〜271,272〜273……ペーパ
ーカラー識別スイッチ 201……第1CPU SE……センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−573(JP,A) 特開 昭56−14252(JP,A) 特開 昭57−20749(JP,A) 特開 昭57−173842(JP,A) 特開 昭56−82997(JP,A) 特開 昭58−36892(JP,A) 実開 昭57−40948(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いにサイズの異なる複写紙を収容する複
    数の給紙部と、 各給紙部に収容された複写紙のサイズを識別するサイズ
    識別手段と、 各給紙部に収容された複写紙に対して種類を示すコード
    を指定するコード指定手段と、 原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段と、 上記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿のサイ
    ズと複写倍率とから最適な複写紙のサイズを決定する複
    写紙サイズ決定手段と、 該複写紙サイズ決定手段によって決定された複写紙サイ
    ズと上記サイズ識別手段により識別された複写紙サイズ
    とを比較する比較手段と、 該比較手段により同じサイズであると判別された給紙部
    を選択する給紙部選択手段と、 該給紙部選択手段により選択された給紙部に収容された
    複写紙のコードが特定のコードか否か判別するコード判
    別手段と、 該コード判別手段により特定のコードでないと判別され
    たとき、上記給紙部選択手段による給紙部選択を中止す
    る制御手段と、 を備えたことを特徴とする複写機。
JP59013789A 1984-01-27 1984-01-27 複写機 Expired - Lifetime JPH0614210B2 (ja)

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