JPH0614161A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信画像データを蓄積途中で蓄積部がいっぱ
いになって、これ以上蓄積できなくなった場合でも、操
作者の介在無しに、送信を続行することができるファク
シミリ装置を提供することを目的とする。 【構成】 原稿上の画像を読み取るスキャナと、このス
キャナによって読み取られた画像データを蓄積する蓄積
部と、この蓄積部に全ての原稿の画像データが蓄積され
た後に、この蓄積部に蓄積された画像データを送信する
制御部とを有し、前記蓄積部が画像データで満たされ、
これ以上蓄積できなくなった場合に、この蓄積部をファ
ーストイン・ファーストアウト制御して、この蓄積部に
蓄積された画像データを送信しながら、この送信により
空いた空間に画像データを蓄積する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、蓄積送信機能を有する
ファクシミリ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、半導体メモリやハードディス
クなどの蓄積手段を有し、読み取られた原稿の画像デー
タを蓄積した後に送信する蓄積送信機能を有することに
より、操作者が全原稿の送信終了を待たずに原稿を持ち
帰れるようにしたファクシミリ装置が知られていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
蓄積送信機能を有するファクシミリ装置では、蓄積手段
が画像データでいっぱいになり、これ以上蓄積できなく
なった場合には、もう一度始めから原稿を分けて蓄積送
信をやり直すか、蓄積せずに直接送信するモードで送信
をやり直さなければならなかった。

【０００４】また、蓄積手段が画像データでいっぱいに
なり、これ以上蓄積できなくなった場合には、蓄積され
た原稿のページまで送信し、そのページ以降は蓄積せず
に直接送信するファクシミリ装置の提案もなされている
が、操作をやり直す必要はなくなるものの、操作者が全
原稿の送信終了を待たずに原稿を持ち帰ることはできな
いという欠点があった。

【０００５】本発明は、送信画像データを蓄積途中で蓄
積手段がいっぱいになって、これ以上蓄積できなくなっ
た場合でも、操作者の介在無しに、送信を続行すること
ができるファクシミリ装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、原稿上の画像
を読み取る読取手段と、この読取手段によって読み取ら
れた画像データを蓄積する蓄積手段と、この蓄積手段に
全ての原稿の画像データが蓄積された後に、この蓄積手
段に蓄積された画像データを送信する制御手段とを有す
るファクシミリ装置であって、前記制御手段は、前記蓄
積手段が画像データで満たされ、これ以上蓄積できなく
なった場合に、この蓄積手段をファーストイン・ファー
ストアウト制御して、この蓄積手段に蓄積された画像デ
ータを送信しながら、この送信により空いた空間に画像
データを蓄積する機能を有することを特徴とする。

【０００７】

【実施例】図１は、本発明の一実施例を示すブロック図
である。

【０００８】このファクシミリ装置は、ＣＰＵやＲＯ
Ｍ、ＲＡＭなどを含み、本ファクシミリ装置全体を制御
する主制御部１と、原稿の画像を読み取るスキャナ２
と、このスキャナ２で読み取られた画像データを圧縮す
る画像データ圧縮部３と、圧縮された画像データを一時
蓄積する画像データ蓄積部４と、データの送受信のため
の制御を行う回線制御部５と、通信回線８から送られて
きた圧縮画像データを復元する画像データ伸長部６と、
この伸長部６により復元されたデータを印字するプリン
タ７とを有する。

【０００９】図２、図３は、以上のような構成のファク
シミリ装置において、蓄積送信の際の主制御部１の動作
を説明するフローチャートである。まず、通常の蓄積送
信が行われる場合を説明する。

【００１０】操作者によって原稿がセットされ、送信が
指示されると、主制御部１は、図２に示す蓄積スタート
のルーチンを動作させる。主制御部１は、セットされた
原稿があることを確認すると（Ｓ２０１）、１ページず
つスキャナ２によってその画像を読み取り（Ｓ２０
２）、読み取った画像データを画像データ圧縮部３によ
り圧縮し（Ｓ２０３）、画像データ蓄積部４に空きがあ
るならば（Ｓ２０４）、画像データ蓄積部４に蓄積する
（Ｓ２０５）。

【００１１】そして、主制御部１は、さらにセットされ
た原稿があるならば（Ｓ２０１）、同様の蓄積動作を行
い（Ｓ２０２〜２０５）、セットされた原稿がなければ
（Ｓ２０１）、図２に示す送信スタートのルーチンを動
作させて（Ｓ２０７）、蓄積動作を終了する。この段階
で操作者は、セットした原稿を持ち帰ることが可能にな
る。

【００１２】次に、送信スタートのルーチンの動作を開
始させた主制御部１は、画像データ蓄積部４の中に蓄積
データがあることを確認して（Ｓ３０１）、画像データ
蓄積部４より１ページ分の圧縮された画像データを取り
出した後（Ｓ３０２）、回線制御部５より通信回線８に
送信する（Ｓ３０３）。そして、蓄積データを全て送信
してしまったときに（Ｓ３０１）、送信動作が終了とな
る。

【００１３】ところで、蓄積動作中に画像データ蓄積部
４がいっぱいとなり、新たなページの圧縮された画像デ
ータを蓄積する空きがなくなった場合（Ｓ２０４）が考
えられる。このときには蓄積されている第１ページ目の
データから順次送信してしまい、画像データ蓄積部４の
空いた空間に、新たなページの圧縮された画像データを
蓄積することとなる。つまり、主制御部１がページ単位
で画像データ蓄積部４をファーストイン・ファーストア
ウト制御することになる。

【００１４】この場合、主制御部１は、Ｓ２０４で画像
データ蓄積部４に空きがないと判断したときに、送信ス
タートのルーチンを動作させ（Ｓ２０９）、１ページ分
の蓄積データが送信されて画像データ蓄積部４に空きが
できるまで待機する（Ｓ２１０）。ただし、１ページ分
の蓄積データが送信されても画像データ蓄積部４の空き
が十分でないときは（Ｓ２０４）、すでに送信スタート
のルーチンを動作開始させているため（Ｓ２０８）、そ
のままもう一度１ページ分の蓄積データが送信されて画
像データ蓄積部４に空きができるまで待機する（Ｓ２１
０）。

【００１５】そして、画像データ蓄積部４に十分に空き
ができたときは（Ｓ２０４）、画像データ圧縮部３によ
り圧縮された画像データを画像データ蓄積部４に蓄積す
る（Ｓ２０５）。このようにして原稿の最後のページま
で蓄積し、セットされた原稿がなくなったときは（Ｓ２
０１）、既に送信スタートのルーチンを開始させている
ため（Ｓ２０６）、そのまま蓄積動作を終了させる。こ
の段階では、送信動作は終了していないが、操作者はセ
ットした原稿を持ち帰ることが可能である。

【００１６】一方、蓄積動作の途中から開始された送信
動作は、通常の場合と同様に、画像データ蓄積部４の中
に蓄積データがあることを確認して（Ｓ３０１）、画像
データ蓄積部４より１ページ分の圧縮された画像データ
を取り出した後（Ｓ３０２）、回線制御部５より通信回
線８に送信する（Ｓ３０３）。

【００１７】ただし、送信動作の方が蓄積動作より速い
場合には、セットされた全原稿の画像データが蓄積され
ないうちに蓄積データがなくなることもあり得るので
（Ｓ３０１、３０４）、そのときには、１ページ分の画
像データが蓄積されるまで待機する（Ｓ３０５）。そし
て、蓄積データを全て送信してしまったときに（Ｓ３０
１）、送信動作が終了となる。

【００１８】なお、以上の実施例においては、主制御部
１が画像データ蓄積部４をファーストイン・ファースト
アウト制御するときの単位を１ページとしたが、画像デ
ータ蓄積部４への蓄積と取り出しの単位が異なっていて
も良い。たとえば図４、図５のフローチャートに示すよ
うに、画像データ蓄積部４への蓄積はｎライン（ｎは１
以上の整数）とし（Ｓ４０２、Ｓ５０５）、画像データ
蓄積部４からの取り出しは、ＨＤＬＣの１フレームを単
位とした場合（Ｓ４１０、Ｓ５０２）も同様である。な
お、その他の動作は、上記図２、図３と同様であるの
で、同一のステップ番号を付して説明は省略する。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蓄積手段が画像データで満たされ、これ以上蓄積できな
くなった場合に、前記蓄積手段をファーストイン・ファ
ーストアウト制御して、前記蓄積手段に蓄積された画像
データを送信しながら、この送信によって空いた空間に
画像データを蓄積するようにしたことから、蓄積送信を
継続させ、操作者が全原稿の送信終了を待たずに原稿を
持ち帰ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】上記実施例の画像蓄積動作を示すフローチャー
トである。

【図３】上記実施例の画像送信動作を示すフローチャー
トである。

【図４】本発明の他の実施例の画像蓄積動作を示すフロ
ーチャートである。

【図５】上記他の実施例の画像送信動作を示すフローチ
ャートである。

【符号の説明】

１…主制御部、 ２…スキャナ、 ３…画像データ圧縮部、 ４…画像データ蓄積部、 ５…回線制御部、 ６…画像データ伸長部、 ７…プリンタ、 ８…通信回線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿上の画像を読み取る読取手段と、こ
   の読取手段によって読み取られた画像データを蓄積する
   蓄積手段と、この蓄積手段に全ての原稿の画像データが
   蓄積された後に、この蓄積手段に蓄積された画像データ
   を送信する制御手段とを有するファクシミリ装置であっ
   て、 前記制御手段は、前記蓄積手段が画像データで満たさ
   れ、これ以上蓄積できなくなった場合に、この蓄積手段
   をファーストイン・ファーストアウト制御して、この蓄
   積手段に蓄積された画像データを送信しながら、この送
   信により空いた空間に画像データを蓄積する機能を有す
   ることを特徴とするファクシミリ装置。