JPH06141613A - コンバインにおける走行方向制御装置 - Google Patents

コンバインにおける走行方向制御装置

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JPH06141613A
JPH06141613A JP31610392A JP31610392A JPH06141613A JP H06141613 A JPH06141613 A JP H06141613A JP 31610392 A JP31610392 A JP 31610392A JP 31610392 A JP31610392 A JP 31610392A JP H06141613 A JPH06141613 A JP H06141613A
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JP
Japan
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distance
grain culm
combine
uncut grain
braking
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JP31610392A
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English (en)
Inventor
Fumio Yoshimura
文夫 吉邨
Hitoshi Watanabe
均 渡辺
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】横刈りの際に刈り残しがないような方向制御を
行うこと。 【構成】まず、横刈り用方向センサ4,5の出力を読み
込み(S1)、「ニュートラル域」か否か、すなわち横
刈り制御が必要か否かを判別する(ステップS2)。そ
の結果、横刈り制御が必要なときには、コンバインを未
刈穀稈に近付けるべきか、コンバインを未刈穀稈から遠
ざけるかを判定する(S3)。近付けるべきときには、
左クローラ21Rを制動する(S4)。他方、遠ざける
べきときには、センサ4,5の出力と、走行速度センサ
23の検出走行速度Vとから、未刈穀稈との距離を算出
するとともに、現在の算出距離と前回の算出距離との差
から未刈穀稈との距離の変化量ΔLを算出する(S5,
S6)。次に、その算出した未刈穀稈との距離L、およ
びその距離の変化量ΔLから、ファジィ制御規則によ
り、右のクローラ21Rの制動時間Mを決定し(S
7)、その決定した制動時間Mだけクローラ21Rを制
動して方向変更する(S8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンバインに関し、特に
その走行方向制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の走行方向制御装置では、
デバイダ(分草器)の先端近くに装着した一対のセンサ
が作物の株の有無を検出し、その検出結果に応じて油圧
シリンダでサイドクラッチを作動してコンバインの走行
方向を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、作物の植え
付け位置は、条方向に直交する横方向では一直線状に並
ばず株の並び方に凹凸があるのが一般的である。
【0004】そのため上記のような従来の方向制御で
は、作物を条方向と直交する方向に刈るいわゆる横刈り
の場合に、コンバインの機体が未刈穀稈側に突っ込みす
ぎて刈り残しを生ずることがしばしばあり、それが問題
となっていた。
【0005】そこで、本発明は、上記の問題を解消し、
横刈りの際に刈り残しがないような方向制御を行うこと
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、以下のように構成した。
【0007】すなわち、本発明は、走行部の左右一対の
クローラにより走行するコンバインにおいて、未刈穀稈
と接触すべき長さの異なる検出片を有する2つの横刈り
用方向センサと、コンバインの走行速度を検出する走行
速度センサと、前記2つの横刈り用方向センサの出力に
基づき、コンバインを未刈穀稈に近付けるべきか、また
はコンバインを未刈穀稈から遠ざけるべきかを判定する
判定手段と、当該判定手段が未刈穀稈に近付けるべきと
判定したときに、未刈穀稈側のクローラの制動を前記横
刈り用方向センサの検出状態に応じて制動する第1制動
手段と、前記判定手段が未刈穀稈から遠ざけるべきと判
定したときに、前記2つの横刈り用方向センサの出力
と、前記走行速度センサの検出走行速度とから、未刈穀
稈との距離を求める距離算出手段と、当該距離算出手段
の算出距離から距離の変化量を求める変化量算出手段
と、前記距離算出手段の算出距離と、前記変化量算出手
段の算出距離の変化量との組み合わせから、既刈穀稈側
のクローラの制動時間を決定する制動時間決定手段と、
当該制動時間決定手段が決定した制動時間になるように
既刈穀稈側のクローラを制動する第2制動手段と、を備
えてなる。
【0008】
【作用】このように構成する本発明では、判定手段が2
つの横刈り用方向センサの出力に基づき、コンバインを
未刈穀稈に近付けるべきか、またはコンバインを未刈穀
稈から遠ざけるべきかを判定する。
【0009】判定手段が未刈穀稈に近付けるべきと判定
したときは、第1制動手段が未刈穀稈側のクローラの制
動を横刈り用方向センサの検出状態に応じて行う。
【0010】他方、判定手段が未刈穀稈から遠ざけるべ
きと判定したときは、距離算出手段が2つの横刈り用方
向センサの出力と、走行速度センサの検出走行速度とか
ら、未刈穀稈との距離を求める。変化量算出手段は、そ
の算出距離から距離の変化量を求める。さらに、制動時
間決定手段は、距離算出手段の算出距離と、変化量算出
手段の算出距離の変化量との組み合わせから、既刈穀稈
側のクローラの制動時間を決定する。そして、第2制動
手段は、その決定した制動時間になるように既刈穀稈側
のクローラを制動する。
【0011】このように本発明は、コンバインが未刈穀
稈から離れて未刈穀稈に近付けるべきときには、未刈穀
稈側のクローラ(一般に左クローラ)は従来のように制
動する。一方、コンバインが未刈穀稈に近付き過ぎコン
バインを未刈穀稈から遠ざけるべきときには、未刈穀稈
との距離のみならずその距離の変化量(未刈穀稈に対す
る接近状態)に応じて、既刈穀稈側のクローラ(一般に
右クローラ)の制動時間を決定し、その決定した制動時
間だけ既刈穀稈側のクローラを制動する。従って、本発
明では、横刈りの際に、コンバインが未刈穀稈側に突っ
込み過ぎるのを防止できるので、刈り残しのない方向制
御を行うことができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0013】図1は本発明実施例のセンサの配置構成を
示し、コンバインの分草器1Aには条刈りの際に走行方
向の制御に使用する一対の条刈り用方向センサ2,3を
装着する。また、分草器1Bおよびその分草器1Bの後
方には、横刈りの際に走行方向の制御に使用する一対の
横刈り用方向センサ4,5を装着する。条刈り用方向セ
ンサ2,3は、条刈りの際に未刈穀稈(作物)と接触し
てその有無を検出する旋回自在な検出片2A,3Aを有
する。横刈り用方向センサ4,5は、横刈りの際に未刈
穀稈と接触し、その有無を検出する旋回自在で長さが異
なる検出片4A,5Aをそれぞれ有する。さらに、穀稈
の有無を検出する穀稈センサ6,7を、所定の位置に配
置する。なお、図中において8は引き起こし装置、9は
掻き込み装置、10はカッタである。
【0014】次に、この実施例の動力伝達機構につい
て、図2を参照して説明する。
【0015】図2において、11はエンジンであり、こ
のエンジン11の出力軸12にはプーリ13,14,1
5をそれぞれ取り付ける。プーリ13は脱穀部16にベ
ルトを介して接続し、プーリ14は刈り取り部17にベ
ルトを介して接続する。また、プーリ15はベルトを介
して油圧式変速装置18の入力軸のプーリ19に接続す
る。油圧式変速装置18の出力側は、クラッチおよびブ
レーキからなる制動機構20R,20Lを介し、左右の
クローラ21R,21Lに接続する。なお、この制動機
構20R,20Lでは、ブレーキがいったん作動すれば
その制動力は変化しないが、これに代えて制動力が調整
可能な形式の制動機構でもよく、その形式は問わない。
【0016】制動機構20R,20Lには、これら制動
機構20R,20Lを個別に駆動する油圧シリンダ22
R,22Lをそれぞれ設ける。そして、制動機構20
R,20L、クローラ21R,21Lなどにより走行部
を構成する。クローラ21R,21Lの走行速度を検出
するために、フォトカプラなどからなる走行速度センサ
23を、上記の走行部の伝動機構の中間軸の端部および
その周囲に設ける。
【0017】次に、この実施例の制御系の一例につい
て、図3を参照して説明する。
【0018】図において、マイクロコンピュータ30は
CPUやメモリなどからなり、後述のように入力信号に
応じて各部を制御するものである。マイクロコンピュー
タ30の入力側には、入力インタフェース31を介し
て、上述の条刈り用方向センサ2,3、横刈り用方向セ
ンサ4,5、穀稈センサ6,7、および走行速度センサ
23をそれぞれ電気的に接続する。
【0019】マイクロコンピュータ30の出力側には、
出力インタフェース32を介して、上述の油圧シリンダ
22Rを駆動する右ソレノイド33、上述の油圧シリン
ダ22Lを駆動する左ソレノイド34などを電気的に接
続する。
【0020】次に、このように構成する本発明実施例の
動作の一例について、以下に説明する。
【0021】いま、エンジン11が起動すると、その動
力が出力軸12、プーリ15,19を介して油圧変速装
置18の入力軸に伝達される。次に、運転席の走行クラ
ッチレバー(図示せず)を接続位置にセットすると、制
動機構20R,20Lが接続状態になって、エンジン1
1の動力がクローラ21R,21Lに伝達され走行を開
始する。次に、運転席の刈り取り脱穀クラッチレバー
(図示せず)を「刈取・脱穀」位置にセットすると、エ
ンジン11の動力は、脱穀部16、刈り取り部17に伝
達され刈り取り脱穀作業を開始する。
【0022】そして、本発明実施例では、このような走
行作業に併せて、横刈りの際に、コンバインが作物の刈
残しが無く、しかも刈り幅一杯に刈り取り作業ができる
ように、作物に沿って走行するための走行方向制御を、
以下のようなファジィ制御により行う。
【0023】まず、図4で示すように、横刈り用方向セ
ンサ4,5の出力を読み込み(ステップS1)、その出
力から横刈り用方向センサ4,5が「ニュートラル域」
か否か、すなわち横刈り制御が必要か否かを判別する
(ステップS2)。
【0024】ここで、横刈り用方向センサ4の出力は、
検出片4Aが未刈穀稈に接触しているときには「ON」
となり、検出片4Aが未刈穀稈に接触していないときに
は「OFF」となる。横刈り用方向センサ5の出力につ
いても同様である。
【0025】そこで、この実施例では、図5の(A)で
示すように、刈り用方向センサ4の出力が「OFF」で
横刈り用方向センサ5の出力が「ON」のときには、
「ニュートラル域」、すなわち横刈り制御が不要と判別
し機体は方向変更せずに直進する。一方、図5の(B)
で示すように、横刈り用方向センサ4および横刈り用方
向センサ5の出力がいずれも「ON」、または図5の
(C)で示すように、横刈り用方向センサ4および横刈
り用方向センサ5の出力がいずれも「OFF」のときに
は、「非ニュートラル域」で横刈り制御をすべきと判別
する。
【0026】その判定の結果、横刈り制御が必要なとき
にはステップS3に進む。ステップS3では、ステップ
S1で読み込んだ2つの横刈り用方向センサ4、5の両
出力に基づき、図5の(C)で示すように、横刈り用方
向センサ4および横刈り用方向センサ5の出力がいずれ
も「OFF」のときには、コンバインを未刈穀稈に近付
けるべきと判定する。一方、図5の(B)で示すよう
に、横刈り用方向センサ4および横刈り用方向センサ5
の出力がいずれも「ON」のときに、コンバインを未刈
穀稈から遠ざけるべきと判定する。
【0027】その結果、コンバインを未刈穀稈に近付け
るべきと判定されたときには、左ソレノイド34が励磁
されて油圧シリンダ22Lの駆動により制動機構20L
が作動するので、左クローラ21Lが制動されてコンバ
インが未刈穀稈側に近付く(ステップS4)。
【0028】他方、コンバインを未刈穀稈から遠ざける
べきと判定されたときには、横刈り用方向センサ4また
は横刈り用方向センサ5の出力が「ON」状態で走行し
た距離と、走行速度センサ23の検出走行速度Vとか
ら、以下のようにセンサから未刈穀稈までの距離を算出
するとともに、現在の算出距離と前回の算出距離との差
から未刈穀稈までの距離の変化量ΔLを算出する(S
5,S6)。
【0029】例えば、横刈り用方向センサ4は、刈り取
り作業中に未刈穀稈に検出片4Aが接触して「ON」す
る。そして、このオン時間は、走行速度が同じ条件の下
では、横刈り用方向センサ4本体と未刈穀稈との距離L
に対応する(図5の(B)参照)。すなわち、オン時間
が短ければ距離Lは長く、オン時間が長ければ距離Lは
短くなる。しかし、オン時間が同一でも走行速度Vによ
り距離Lが異なるので、オン時間と走行速度Vから距離
Lを求める。そこで、横刈り用方向センサ4のオン時間
およびそのときの走行速度Vに基づいて未刈穀稈との距
離Lを算出し(ステップS5)、現在の算出距離と前回
の算出距離との差からその距離の時間的な変化量ΔLを
算出する(ステップS6)。
【0030】次に、その算出した未刈穀稈との距離L、
およびその距離の変化量ΔLから、ファジィ制御規則に
より、右ソレノイド33の作動時間、すなわち未刈穀稈
側のクローラである右クローラ21Rの制動時間Mを決
定する(ステップS7)。
【0031】このようなファジィ制御の実施にあたり、
図7の表で示すようなファジィ制御規則を採用し、上記
からも明らかなように、その前件部は未刈穀稈との距離
L、およびその距離の変化量ΔLにするとともに、その
後件部は右クローラ21Rの制動時間Mとする。図にお
いて、縦の列は未刈穀稈との距離Lの値、横の行は距離
の変化量ΔLの値、表の中は右クローラ21Rの制動時
間Mに対応した値を示す。
【0032】ここで、未刈穀稈との距離Lのラベルは、 NB:長い NS:やや長い ZO:標準 PS:やや短い PB:短い を意味する。なお、未刈穀稈との距離Lと各ラベルの関
係の一例を示すと図6に示すようになる。
【0033】また、距離の変化量ΔLのラベルは、 NB:遠ざかっている NS:やや遠ざかっている ZO:変化なし PS:やや近付いている PB:近付いている を意味する。
【0034】また、右クローラ21Rの制動時間Mのレ
ベルは、 NB:短い NS:やや短い ZO:出力標準 PS:やや長い PB:長い を意味する。
【0035】図7で示す制御規則は、次の形で表される
もので、たとえば「未刈穀稈との距離LがPB(短い)
で、距離の変化量ΔLがPB(近付いている)ならば、
右クローラ21Rの制動時間MをPB(長い)にしなさ
い。」のようになる。
【0036】そして、未刈穀稈との距離Lのメンバーシ
ップ関数を図8(A)、その距離の変化量ΔLのメンバ
ーシップ関数を図8(B)、右クローラ21Rの制動時
間Mのメンバーシップ関数を図8(C)、にそれぞれ示
す。
【0037】次に、右クローラ21Rの制動時間Mを求
める過程ではファジィ推論法を用いる。すなわち、いま
未刈穀稈群との距離Lと、その距離の変化量ΔLととの
現在の状態値が属する制御規則を考え、それを図7の規
則から選択すると、例えば以下のようになる。
【0038】{R1:未刈穀稈との距離LがPS(やや
短い)で、その距離の変化量ΔLがPS(やや近付いて
いる)ならば、右クローラの制動時間MはPB(やや長
い)である。} {R2:未刈穀稈との距離LがPS(やや短い)で、そ
の距離の変化量ΔLがZO(変化なし)ならば、右クロ
ーラの制動時間MはPS(やや長い)である。} {R3:未刈穀稈との距離LがZO(標準)で、その距
離の変化量ΔLがPS(やや近付いている)ならば、右
クローラの制動時間MはPS(やや長い)である。} {R4:未刈穀稈との距離LがZO(標準)で、その距
離の変化量ΔLがZO(変化なし)ならば、右クローラ
の制動時間MはZO(標準)である。} これら制御規則R1〜R4のメンバーシップ関数を図9
に示し、これら制御規則の成立する度合いを図で評価す
る。
【0039】そこで、いま現在の未刈穀稈との距離Lの
値が図9(A)で示すようにL1、距離の変化量ΔLの
値が図9(B)で示すようにΔL1とすると、制御規則
R1が未刈穀稈との距離Lの値L1、および距離の変化
量ΔLの値ΔL1を満たす度合いは0.8と0.1であ
り、0.1を制則R1における適合度として図9(C)
に示すような推論結果が得られる。
【0040】制御規則R2が未刈穀稈との距離Lの値L
1および距離の変化量ΔLの値ΔL1を満たす度合いは
0.8と0.9であり、0.8を制則R2における適合
度として図9(C)に示すような推論結果が得られる。
制御規則R3が未刈穀稈との距離Lの値L1および距離
の変化量ΔLの値ΔL1を満たす度合いは0.3と0.
1であり、0.1を制則R3における適合度として図9
(C)に示すような推論結果が得られる。制御規則R4
が未刈穀稈との距離Lの値L1および距離の変化量ΔL
の値ΔL1を満たす度合いは0.3と0.9であり、
0.3を制則R4における適合度として図9(C)に示
すような推論結果が得られる。
【0041】そして、これら4つの推論結果を総合し、
こうして得られた制動時間Mのメンバーシップ関数の集
合から重心位置を求め、これを最終的な右クローラ21
Rの制動時間とする。このような演算は、上述のように
マイクロコンピュータ30で行い、右ソレノイド33が
算出された制動時間だけ励磁される。従って、油圧シリ
ンダ22Rの駆動により制動機構20Rが作動し、右ク
ローラ21Rが制動される。
【0042】本発明実施例では、コンバインが未刈穀稈
から離れて未刈穀稈に近付けるべきときには、未刈穀稈
側の左クローラ21Lの制動を従来のように行う。一
方、コンバインが未刈穀稈に近付いて未刈穀稈から遠ざ
けるべきときには、未刈穀稈との距離のみならずその距
離の変化量(未刈穀稈に対する接近状態)に応じて、既
刈穀稈側の右クローラ21Rの制動時間を決定し、その
決定した制動時間だけクローラ21Rを制動する。従っ
て、本発明実施例では、横刈りの際に、コンバインが未
刈穀稈に突っ込み過ぎるのを防止できるので、刈り残し
のない方向制御を行うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、コンバ
インが未刈穀稈から離れて未刈穀稈に近付けるべきとき
には、未刈穀稈側のクローラの制動を従来のように行
う。一方、コンバインが未刈穀稈に近付き過ぎて未刈穀
稈から遠ざけるべきときには、未刈穀稈との距離のみな
らずその距離の変化量(未刈穀稈に対する接近状態)に
応じて、既刈穀稈側のクローラの制動時間を決定し、そ
の決定した制動時間だけクローラを制動する。従って、
本発明では、横刈りの際に、コンバインが未刈穀稈に突
っ込み過ぎるのを防止でき、刈り残しのない方向制御を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のセンサの配置構成を示す図であ
る。
【図2】本発明実施例の動力伝達系の構成を示す図であ
る。
【図3】本発明実施例の制御系の一例を示すブロック図
である。
【図4】本発明実施例の動作の一例を示すフローチャー
トである。
【図5】横刈り用方向センサの動作を説明する図であ
る。
【図6】未刈穀稈との距離Lと各ラベルの関係の一例を
示す図である。
【図7】本発明実施例に適用したファジィ制御規則の一
例を示す図である。
【図8】(A)は未刈穀稈との距離Lのメンバーシップ
関数を示す図、(B)はその距離の変化量ΔLのメンバ
ーシップ関数を示す図、(C)は左右のクローラの制動
時間のメンバーシップ関数を示す図である。
【図9】制御規則からファジィ推論の一例を説明する説
明図である。
【符号の説明】
2,3 条刈り用方向センサ 4,5 横刈り用方向センサ 11 エンジン 20R,20L 制動機構 21R,21L クローラ 22R,22L 油圧シリンダ 23 走行速度センサ 30 マイクロコンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行部の左右一対のクローラにより走行す
    るコンバインにおいて、 未刈穀稈と接触すべき長さの異なる検出片を有する2つ
    の横刈り用方向センサと、 コンバインの走行速度を検出する走行速度センサと、 前記2つの横刈り用方向センサの出力に基づき、コンバ
    インを未刈穀稈に近付けるべきか、またはコンバインを
    未刈穀稈から遠ざけるべきかを判定する判定手段と、 当該判定手段が未刈穀稈に近付けるべきと判定したとき
    に、未刈穀稈側のクローラの制動を前記横刈り用方向セ
    ンサの検出状態に応じて行う第1制動手段と、 前記判定手段が未刈穀稈から遠ざけるべきと判定したと
    きに、前記2つの横刈り用方向センサの出力と、前記走
    行速度センサの検出走行速度とから、未刈穀稈との距離
    を求める距離算出手段と、 当該距離算出手段の算出距離から距離の変化量を求める
    変化量算出手段と、 前記距離算出手段の算出距離と、前記変化量算出手段の
    算出距離の変化量との組み合わせから、既刈穀稈側のク
    ローラの制動時間を決定する制動時間決定手段と、 当該制動時間決定手段が決定した制動時間になるように
    既刈穀稈側のクローラを制動する第2制動手段と、 を備えてなる走行方向制御装置。
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