JPH0614157A - 画像読取方法及びその装置 - Google Patents

画像読取方法及びその装置

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JPH0614157A
JPH0614157A JP4188922A JP18892292A JPH0614157A JP H0614157 A JPH0614157 A JP H0614157A JP 4188922 A JP4188922 A JP 4188922A JP 18892292 A JP18892292 A JP 18892292A JP H0614157 A JPH0614157 A JP H0614157A
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JP4188922A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Iyoda
哲男 伊與田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分割画像の接合部分が顕著な縞状のノイズと
なって現れることを防ぐ。 【構成】 入力制御回路16を介して入力された分割画
像信号は、幾何歪的補正回路18及び画像配置制御回路
19において必要な補正が施された後に画像メモリ21
に記憶される。画像メモリ21に記憶された分割画像信
号は4つの単位で作業メモリ22へ読み出されて接合処
理制御回路20により分割画像の接合処理が施される。
接合処理制御回路20は、所望により複数の画像処理方
法を実行可能となっており、特に、その一つの画像処理
方法は、分割画像の互いの接合部分の相関係数の積が最
大となるようにその相対位置を決定するような接合処理
を行ない画像ノイズが従来に比して分散されるようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取方法及び画像
読取装置に係り、特に、原稿画像を分割して撮象し、こ
の分割画像を合成してもとの原稿画像を得るようにした
画像読取方法及び画像読取装置における画質の向上を図
ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ、デジタル複写機、パソコ
ン用スキャナ等に使用されている画像読取装置として
は、例えば図8に示すように、上面にプラテンガラス
(図示せず)を備えた筐体30の上面側に原稿31を載
置し、原稿画像を読み取るものがある。前記筐体30内
には、縮小光学系を構成する照明光源32、ミラ−3
3、レンズ34と、固体撮像素子35(例えばCCD)
が配置されている。
【0003】また、別のタイプの画像読取装置として
は、図9に示すように、上面にプラテンガラス(図示せ
ず)を備えた筐体30内に等倍結像光学系を構成する照
明光源32、ロッドレンズアレイ36と、密着型センサ
37とが配置されている。そして、照明光源32から放
射された光は原稿31面で反射され、その反射光が前記
縮小光学系若しくは等倍結像光学系を介して固体撮像素
子35若しくは密着型センサ37上に結像され、原稿面
の濃淡に応じた反射光を電気信号に変換するものであ
る。
【0004】上記構成によると、原稿31を配置するた
めのプラテンガラスを必要とし、装置として原稿幅以上
の幅と奥行きを必要とする構成であり、また、画像読取
装置の高さについても、前記縮小光学系や等倍結像光学
系を収容するだけの高さ、例えば、10〜30cm程度
の高さを必要とするので、画像読取装置の大型化を招く
という問題点があった。このため、個人用机の上に設置
するようなこともできず、その小型化が強く要求されて
いた。
【0005】また、別の問題として操作上の問題があっ
た。すなわち、上述の画像読取装置によれば、プラテン
ガラス上に原稿31を裏返しの状態で設置し、且つ、所
定の場所に位置合わせを行う必要があり、繁雑な作業を
余儀なくされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人はか
かる不都合を解消すべく、原稿を裏返すことなくその上
部斜め方向から当該原稿を読み取るようにした画像読取
装置を案出するに至った。例えば、図3にはこのような
画像読取装置の一例が概略的に示されている。すなわ
ち、この画像読取装置は、スタンド1上部に結像光学系
と固体撮像素子等が収納された走査機構部2が取り付け
られたものを有し、この走査機構部2は、図示されない
制御回路によって上下左右にいわゆる首振り動作するよ
うに制御されるようになっている。そして、この走査機
構部2が首振り動作をしつつ原稿14面を、例えば図1
0において実線矢印で示されるように、原稿の右端から
左端へ複数回走査することにより、原稿14についての
複数の分割画像を得、図示されない信号処理回路におい
て複数の分割画像を接合することにより原稿画像を得る
ようにしたものである。
【0007】かかる画像読取装置において得られた分割
画像を接合処理する技術の一つとしては、例えば、図1
0に示されたように、原稿画像が分割画像A乃至分割画
像Pの合成により再現されるものとすれば、先ず、分割
画像AとBとを接合し、次に分割画像BとCとを接合
し、さらに分割画像CとDとを接合してゆくとゆうよう
に、隣接する一組の分割画像同士の接合を順に繰り返し
てゆくものがあった。かかる接合処理においては、例え
ば、分割画像Fについて考えてみると、分割画像Eとの
接合部分及び分割画像Gとの接合部分は、それぞれ相関
が最良になるような重複の幅、位置等が選択されて接合
処理がなされるが、分割画像B及び分割画像Jとの接合
部分は上述したような相関を何等考慮することなく生成
されているものなので、この部分の画像が必ずしも良好
であるとは限らず、むしろ、不適切な接合となることの
方が多い。そして、図10のように隣接する一組の分割
画像の相関に注目しつつ順に接合を施してゆくものにあ
っては、上述のように相関を考慮しつつ接合処理を施し
た部分以外の接合部分(例えば、図10において言え
ば、分割画像Aと分割画像Eとの接合部分等)におい
て、その接合状態が不適切な部分が一度でも発生する
と、その影響が次の接合部分(相関を考慮しつつ接合処
理された接合部分以外の接合部分)にも及んでその接合
状態が悪化し、結局、一旦接合状態の不適切な箇所が生
じるとそれが次々と蓄積されてゆき、合成画面上に縞状
のノイズとなって顕著に出現して、画質の低下を招くと
いう問題があった。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、一組の分割画像の相関をとりながら接合処理を繰り
返すことに起因して生ずる画面上の顕著なノイズを低減
し、画質の向上を図ることのできる画像読取方法及び画
像読取装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1記載の発明に係る画像読取方法は、原稿を分
割走査することによって複数の分割画像を得、これら複
数の分割画像を合成することにより原稿画像を再現する
ようにした画像読取方法において、互いに隣接し合う4
つの分割画像であって、当該4つの分割画像により画成
される外周形状が前記各分割画像に略相似するものを接
合の単位として各分割画像の接合部分の相関が最良とな
るように接合するのを基本処理とし、以下、前記基本処
理によって生成される複数の画像に対して前記基本処理
と実質的に同様な処理を繰り返すことによって分割画像
の合成からなる原稿画像を得るようにしたものである。
また、請求項2記載の画像読取装置は、原稿を分割走査
することによって得られた複数の分割画像を合成するこ
とにより原稿画像を再現するようにした画像読取装置に
おいて、前記複数の分割画像を記憶する画像記憶手段
と、前記画像記憶手段から入力した前記複数の分割画像
を合成する合成手段であって、異なる画像読取方法に基
づく複数の接合処理を可能とし外部から入力される選択
信号によって定まる画像読取方法に基づいて前記入力さ
れた分割画像の接合処理を行う合成手段とを具備し、前
記合成手段における異なる画像読取方法の一つは、原稿
を分割走査することによって複数の分割画像を得、これ
ら複数の分割画像を合成することにより原稿画像を再現
するようにした画像読取方法であって、互いに隣接し合
う4つの分割画像で且つ当該4つの分割画像により画成
される外周形状が前記各分割画像に略相似するものを接
合の単位として各分割画像の接合部分の相関が最良とな
るように接合するのを基本処理とし、以下、前記基本処
理によって生成される複数の画像に対して前記基本処理
と実質的に同様な処理を繰り返すことによって分割画像
の合成からなる原稿画像を得る画像読取方法としてなる
ものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明に係る画像読取方法におい
ては、接合の結果として生ずる画像の中心を基準として
みた場合に、その上下左右に位置する4つの分割画像を
接合の単位とし、この4つの分割画像相互の各接合部分
における相関を考慮して接合を行うようにし、このよう
にして得られた次の段階の大きさの分割画像に対して同
様な処理を施し、以下、分割画像がなくなるまで4つの
画像を接合処理の単位として接合処理を繰り返してゆく
ことにより原稿画像が得られるようにしたので、隣接し
合う2つの分割画像の相関しか考慮せずに接合を繰り返
すことにより分割画像の合成からなる原稿画像を得るよ
うにした従来の画像読取方法と異なり、最終的に生成さ
れる原稿画像において相関が考慮されることなく生ずる
接合部分が少なくなると共に、相関が低い接合部分が従
来と異なり分散することとなり、原稿画像にノイズが顕
著に現れることながなく、そのため画質が向上するもの
である。また、請求項2記載の発明に係る画像読取装置
においては、複数の画像読取方法の内から所望の画像読
取方法を選択可能にして選択された画像読取方法に基づ
いて分割画像の接合を行うことのできる合成手段が設け
られ、この合成手段に具備される複数の画像読取方法
は、請求項1記載の発明に係る画像読取方法、すなわ
ち、4つの画像を接合処理の単位として接合処理を繰り
返してゆくことにより分割画像の合成からなる原稿画像
を得るようにした画像読取方法としてあるので、隣接し
合う2つの分割画像の相関しか考慮せずに接合を繰り返
すことにより分割画像の合成からなる原稿画像を得るよ
うにした従来の画像読取装置と異なり、最終的に生成さ
れる原稿画像において相関が考慮されることなく生ずる
接合部分が少なくなると共に、相関が低い接合部分が従
来と異なり分散することとなり、原稿画像にノイズが顕
著に現れることながなく、そのため画質が向上するもの
である。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図7を参照しつつ、本発明に
係る画像読取方法及び画像読取装置及び画像読取装置に
ついて説明する。ここで、図1は本発明に係る画像読取
装置の主要部の一構成例を示すブロック図、図2は本発
明に係る画像読取装置の全体の概略構成の一実施例を示
すブロック図、図3は本発明に係る画像読取装置の走査
機構部の外観及び分割走査の概念を説明するための全体
斜視図、図4は本発明に係る画像読取装置の全体の動作
を説明するためのフロ−チャ−ト、図5は本発明に係る
画像読取装置における分割画像の接合処理の手順を示す
フロ−チャ−ト、図6は本発明に係る画像読取装置にお
ける分割画像の接合処理における原稿画像と分割画像の
相対位置関係を示す説明図、図7は本発明に係る画像読
取装置における分割画像の接合処理における基本処理を
説明する説明図である。
【0012】この画像読取装置は、入力指令部3と、制
御処理部4と、走査機構部2と、を有してなるものであ
る(図2参照)。入力指令部3は撮像の際の解像度を設
定する解像度指定部5と、走査機構部2を始動させて原
稿の読み取り開始を指示するための読み取り開始部6
と、分割画像の接合の方法を予め用意された複数の接合
方法の内から選択するための選択信号を発生する接合指
定部15と、から構成されているものである。制御処理
部4は、この装置全体の動作制御並びに分割走査の手順
を指令する制御回路7と、走査機構部2から入力された
画像デ−タの濃度、階調等の補正、分割画像の合成等の
処理を行う画像処理部8とから構成されているものであ
る。
【0013】走査機構部2は、この走査機構部2を互い
に直行する二方向へ自在に走査させるための駆動機構9
と、この駆動機構9を制御するための駆動制御回路10
と、原稿画像を読み取る固体撮像素子11と、この固体
撮像素子11の動作を制御する駆動処理回路12と、原
稿14からの反射光を固体撮像素子11に焦点を合わせ
て結像するための結像光学手段としての結像光学部13
と、を具備してなるものである。
【0014】かかる構成における本装置の動作を概括的
に説明すれば、先ず、入力指令部3において所望する解
像度及び読み取り開始の指示が使用者の操作によって入
力されると、解像度及び読み取り開始の指令信号は制御
回路7に入力される。また、入力指令部3においては、
分割画像の接合方法が接合指定部15によって指定でき
るようになっている。そして、制御回路7は、走査機構
部2の駆動処理回路12及び駆動制御回路10にそれぞ
れ制御信号を出力する。
【0015】制御回路7から入力された制御信号によっ
て駆動処理回路12は、固体撮像素子11を所定のタイ
ミングで動作させる。一方、制御回路7は、入力された
制御信号に応じて駆動機構9の動作タイミングを制御す
る結果、駆動機構9を介して固体撮像素子11及び結像
光学部13が所望の方向へ指向されることとなる。かか
る走査機構部2の動作によって後述するようにして原稿
14の分割走査が行われ、原稿14の画像が撮像される
こととなる。そして、撮像された分割画像デ−タは、固
体撮像素子11及び駆動処理回路12を介して画像処理
部4に送られ、そこで合成処理されて所望の画像デ−タ
が得られるようになっている。
【0016】図1には、本発明にかかる画像読取装置の
主要部たる画像処理部8の一構成例が示されており、以
下、同図を参照しつつこの一構成例について説明する。
この構成例において画像処理部8は、入力制御回路16
と、画像処理制御回路17と、幾何的歪補正回路18
と、画像配置制御回路19と、接合処理制御回路20
と、画像メモリ21と、作業メモリ22と、出力制御回
路23と、を具備してなるものである。
【0017】入力制御回路16は、画像処理部8への信
号入力のタイミングの制御、入力された信号に基づき周
辺の回路の動作タイミングの制御等を行うものである。
画像処理制御回路17は入力制御回路16からの制御信
号等に基づいて、特に、幾何的歪補正回路18及び接合
処理制御回路20の動作を制御するものである。幾何的
歪補正回路18は、入力制御回路16を介して入力され
た画像信号(図1において実線矢印)に含まれる幾何的
歪を補正して適切な画像信号として出力するものであ
る。
【0018】画像配置制御回路19は、表示装置(図示
せず)における画像の配置を調整するものである。接合
処理制御回路20は、分割画像の接合処理を実行する機
能を有し、本実施例においては、複数の接合方法を実施
できるように予め各接合方法に対応したプログラムを記
憶しており、入力指令部3の接合指定部15からの選択
信号に応じて定まる接合処理のプログラムに基づいて分
割画像の接合処理が行われるようになっている。そし
て、この接合処理制御回路20が有する複数の接合処理
の内には、後述するような本発明に係る画像処理方法が
含まれている。
【0019】画像メモリ21は、入力されたアナログ画
像信号をディジタル画像信号として蓄積すると共に、接
合処理等が終了した画像信号を蓄積するものである。ま
た、作業メモリ22は、接合処理を施すために必要な画
像信号を画像メモリ21から読み出し、その読み出され
たディジタル画像信号を接合処理のために一時的に蓄積
するものである。出力制御回路23は、画像メモリ21
に蓄積された接合処理等の必要な処理が終了した画像信
号を外部の回路へ出力するためにその出力タイミング等
を制御するものである。
【0020】この図1に示された実施例においては、画
像メモリ21により記憶手段が、また、画像処理制御回
路17及び接合処理制御回路20により合成手段が、そ
れぞれ形成されるようになっている。
【0021】図4は、この画像読取装置における一連の
動作の流れを示したフロ−チャ−トが示されており、以
下、同図を参照しつつその内容について説明する。先
ず、ステップ100及び101において解像度指定及び
接合方法の指定が行われる。具体的には、入力指令部3
において所望する解像度及び接合方法を指定する一定の
コマンドが使用者の操作によって入力される。そして、
解像度の指定が行われると同時に原稿14の読み取りが
開始されることとなる(ステップ102)。
【0022】そして、走査機構部2によって原稿14の
全体撮像(いわゆる、「プリスキャン」と称される動
作)が行われる(ステップ104)。この全体撮像は、
自動的に行われるようになっており、その際、原稿14
のエッジ検出が行われる(ステップ106)。このエッ
ジ検出は、例えば、原稿14とこの原稿14が置かれて
いる面(例えば、机の上面、黒色のシ−ト等)とのコン
トラストの差異を検出することにより判断される。
【0023】ステップ108においては、原稿14のサ
イズ演算が行われる。これは、ステッ102から引き続
き行われている一連の全体撮像のための処理の中で焦点
合わせが行われるようになっている(フロ−チャ−トに
は示さず)が、この焦点合わせの結果得られる原稿14
の読み取り画像と走査機構部2との距離及び角度情報を
基に、原稿14の大きさが判断される(例えばA4ある
いはB5等であるかの判断)。
【0024】また、ステップ110においては、原稿1
4の傾きが検出される。ここに言う原稿14の傾きとい
うのは、原稿14の読取画像が画面表示された場合に、
画面の縦方向に対する原稿14の傾きを意味する。尚、
原稿14の傾きがないことが予め判っており且つ解像度
を問題としない場合は、次述するステップ110、11
2を実行することなく直接ステップ114の処理を行う
ようにしてもよい。さらに、原稿14の大きさ及び原稿
14の傾きが予め判っている場合には、ステップ102
乃至110を実行することなく次述するステップ112
を実行するようにしてもよい。
【0025】ステップ112においては、先に入力指令
部3において設定された所望の解像度と現時点で捕らえ
られている原稿14の画像とからズ−ム量が算出され、
走査機構部2内の結像光学部13が設定される。続い
て、ステップ114に進み、算出された原稿14の大き
さ及びズ−ム量を基にして原稿14を分割走査する際の
分割数が演算される。ステップ116においては、分割
走査を開始するに先立ってソフト及びハ−ドにおいて必
要な初期設定が行われる。そして、ステップ118にお
いては、算出された分割数で、原稿14の分割走査が行
われ、走査終了後はステップ120へ進み、分割画像の
階調が補正される。
【0026】ステップ122においては、分割走査によ
って取得された画像が全部背景部か否か、すなわち、全
面が一様な画像であるか否かが判断され、一様な画面と
判断された場合(YES)はステップ128へ、一様で
ないと判断された場合(NO)はステップ124へ、そ
れぞれ進むこととなる。ステップ124においては、原
稿14を斜め上方から撮像したことに起因して生ずる分
割画像の歪みを幾何学的に補正するための歪み補正を行
う。そして、ステップ126へ進み、先のステップ10
1で指定された接合方法に基づいて分割画像の接合処理
が、スッテップ128において接合処理の終了と判断さ
れるまで行われる。接合処理が終了すると、原稿画像と
して画像処理部8から出力されて図示しない表示装置に
おいて表示されることとなる。
【0027】次に、上述した本装置の動作の内、合成処
理(図4においてステップ126の処理)について、特
に、接合方法指定(ステップ101)により本発明に係
る画像読取方法が指定されてその方法が実行される場合
の分割画像の接合処理について図5乃至図7を参照しつ
つ説明する。ここで、図5は接合処理の手順を示すフロ
−チャ−ト、図6は分割画像の接合処理における原稿画
像と分割画像の相対位置関係を示す説明図、図7は分割
画像の接合処理における基本処理を説明する説明図であ
る。
【0028】接合処理は、先ず、スッテプ200から開
始されステップ202へ進み、第1画像レベルの接合処
理が開始されることとなる。具体的には、ステップ20
4の処理が行われる。すなわち、最小の分割画像につい
ての接合処理を行う。本実施例においては、先ず、図6
に示されたように太めの点線で形成された略正方形の原
稿画像を、縦横共に8分割し、原稿画像が64個の分割
画像から構成されるようにしており、この64個の分割
画像が最小の分割画像である。例えば、図6において、
a,b,c,dの符号が付された略正方形の大きさの最
小の分割画像となっており、この最小の分割画像a〜d
を後述するように一組にして行う接合処理を便宜上、既
述したように「第1画像レベルの接合処理」と称する。
また、この分割画像は、画像メモリ21に記憶されるよ
うになっている。
【0029】この第1画像レベルの接合処理において
は、例えば、図7におて符号a,b,c,dで示された
最少の分割画像を接合処理の基本的単位として、この4
つの分割画像a〜dの相対位置を変化させ(ステップ2
04a)、その相対位置における相関をとる、すなわ
ち、相関係数を算出する(ステップ204b)。そし
て、相対位置の変化を終了してよいか否かが判定され
る。この相対位置の変化を終了してよいか否かの判断基
準は、具体的にはステップ204bで算出された相関係
数をもって判定される。すなわち、本実施例において
は、図7に示された分割画像a〜dにおいて、分割画像
aと分割画像bとの接合部分、分割画像bと分割画像
dとの接合部分、分割画像dと分割画像cとの接合部
分及び分割画像cと分割画像aとの接合部分のそれ
ぞれにおける相関係数の積が最大となった際に分割画像
a〜dの相対位置変化を終了としている。したがって、
このようにして相対位置変化終了と判断された場合、す
なわち、上述のようにして求められた相関関数の積が最
大となった場合(YES)はステップ204d進む一
方、未だ相関関数の積が最大に至らない場合(NO)
は、ステップ204aへ戻り、分割画像a〜dの相対位
置を再度変化させて相関係数の算出をやり直す。
【0030】一方、相対位置の変化終了と判定された場
合(YES)は、相関係数が最大になった4つの分割画
像の相対位置で接合を施し(ステップ204d)、接合
終了後は1つの画像信号として画像メモリ21に記憶さ
れるようになっている。次に、第1画像レベルでの接合
処理が全て終了したか否かを判定し、終了と判定された
場合(YES)は第2画像レベルの接合処理へ移る(ス
テップ204e)。一方、全ての第1画像レベルの接合
処理が未だ終了していないと判定された場合(NO)
は、ステップ202へ戻って、接合処理が行われていな
い他の最小分割画像の組み合わせについて同様な接合処
理を施す。尚、上述した接合処理においては、処理の対
象となる画像信号が画像メモリ21から作業メモリ22
へその都度読み出されて行われるようになっている。
【0031】次に、第2画像レベルの接合処理である
が、ここで、第2画像レベルとは、接合の対象が先に述
べた最小分割画像(例えば、図7において分割画像a〜
d)を4つ接合処理した結果として得られる分割画像
A,B等の大きさであることを意味している。すなわ
ち、この第2画像レベルの接合処理は、図6におて符号
A,B,C,Dで示された大きさの分割画像を4つ毎に
先のステップ204で述べたと実質的に同じ要領で接合
処理を施して分割画像I、II、III、IVを得るも
のである(ステップ208)。そして、第2画像レベル
の接合処理が終了した後は、第3画像レベルの接合処理
を行う(ステップ210,212)。
【0032】この第3画像レベルの接合処理(ステップ
212)は、ステップ204で述べたと同様の手順によ
り第2画像レベルで得られた分割画像I、II、II
I、IVについて接合処理を施すことによって一連の接
合処理が終了し(ステップ214)、原稿画像がが完成
されることとなる。この完成された原稿画像は、画像メ
モリ21から出力制御回路23へ経て外部回路へ出力さ
れることとなる。
【0033】尚、上述した実施例において、4つの分割
画像の相対位置を変化させて接合する際に各分割画像の
相関係数の積が最大となるようにした(図5のステップ
204cの説明参照)が、必ずしもこれに限定される必
要はない。例えば、図7において、2つの分割画像の接
合部分における相関係数の最大値を1とするならば、先
ず、分割画像aと分割画像bとの相関係数が最大値1と
なるようにその相対位置を定めた後に、分割画像bと分
割画像dとの相関係数、分割画像cと分割画像dとの相
関係数、分割画像aと分割画像cとの相関係数のそれぞ
れが最良となる位置に各画像の相対位置を定めるように
してもよい。ここで、「最良」の意味は、相関係数が最
大値1にならなくとも相対位置を種々に変化させた場合
に、可能な限り相関係数が大きくなる位置とする意味で
ある。
【0034】また、上述の実施例においては、原稿画像
を64個の最小分割画像に分割して接合処理を開始する
ようにしたが、この接合処理を開始する時点における原
稿画像の分割数は、本実施例に限定されるものではない
ことは勿論である。さらに、本実施例においては、分割
画像を略正方形状に設定したが、必ずしもこれに限定さ
れるものではない。例えば、原稿画像自体の形状が長方
形状である場合には、分割画像を長方形状としてもよ
い。その上さらに、本実施例における接合処理は4つの
画像信号を接合の単位として行われるものであるので、
例えば、図6において最小分割画像を接合する場合、そ
の接合処理の順序は原稿画像の右下隅に相当する部分か
ら始めても、また、原稿画像の左上隅に相当する部分か
ら始めても、さらには、その他の部分から始めても、い
ずれでもよいものである。
【0035】尚、上述の実施例において、接合処理制御
回路20で実行可能な他の画像処理方法については、特
定しなかったが、例えば、図7に基づいて説明したよう
な隣接する2つの分割画像を接合の単位として相互の相
関を考慮しつつ接合する従来の方法等が考えられる。
【0036】本実施例においては、複数の画像読取方法
が実行可能な接合処理制御回路20を有してなる画像処
理部8を設け、接合処理制御回路20によって実行され
る分割画像の接合処理の一つに、4つの画像を接合処理
の単位とし、この4つの画像相互の接合部分における相
関が最良となるよう接合する接合処理を繰り返すことに
よって原稿画像を得るようにした画像読取方法を具備し
てなるように構成したことにより、隣接し合う2つの分
割画像の相関しか考慮せずに接合を繰り返すことにより
分割画像の合成からなる原稿画像を得るように構成され
た従来の画像読取装置と異なり、接合が不良な部分の発
生する箇所が少なくなると共に、接合が不良の箇所が生
じるとそれが接合処理の都度に蓄積されてゆくという従
来の欠点が解消できるので、原稿画像における接合不良
に起因するノイズが分散し、画質が向上することとな
る。
【0037】
【発明の効果】以上、述べたように、請求項1記載の発
明によれば、接合の結果として生ずる画像の中心を基準
としてみた場合に、その上下左右に位置する4つの分割
画像を接合の単位とし、この4つの分割画像相互の各接
合部分における相関を考慮して接合を行い接合によって
生ずる画像同士に対してさらに同一の処理を繰り返すこ
とにより原稿画像が生成されるように構成することによ
り、隣接し合う2つの分割画像の相関しか考慮せずに接
合を繰り返して分割画像の合成からなる原稿画像を生成
するようにした従来の画像読取方法と異なり、接合状態
の好ましくない部分が従来と異なり特定の領域に集中す
ることなく分散して、しかも、いずれかで接合状態の良
くない部分が生じてもそれが以後の接合処理に影響する
ようないわゆる接合誤差の蓄積がなくなるので、原稿画
像に接合不良に起因する顕著なノイズが部分的に縞状に
現れるようなことがなくなり、従来に比して画質の向上
が図れるという効果を奏するものである。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、複数
の画像読取方法の中から所望の方法を選択できる合成手
段を設け、複数の画像読取方法の一つに請求項1記載の
発明に係る画像読取方法、すなわち、4つの分割画像を
接合の単位として接合処理を繰り返すことによって原稿
画像を生成するようにした画像読取方法を具備するよう
に構成することにより、所望により画像ノイズのより少
ない動作を得ることができ、特に、請求項1記載の発明
に係る画像読取方法、すなわち、4つの分割画像を接合
処理の単位として分割画像の接合を繰り返すことによっ
て原稿画像が生成される画像読取方法が選択された場合
には、従来と異なり、特に、原稿画像に接合不良に起因
する顕著なノイズが部分的に縞状に現れるようなことが
なくなり、従来に比して画質の向上が確実に図れる画像
読取装置を提供することができるという効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の主要部の一構成
例を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る画像読取装置の全体の概略構成
の一実施例を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る画像読取装置の走査機構部の外
観及び分割走査の概念を説明するための全体斜視図であ
る。
【図4】 本発明に係る画像読取装置の全体の動作を説
明するためのフロ−チャ−トである。
【図5】 本発明に係る画像読取装置における分割画像
の接合処理の手順を示すフロ−チャ−トである。
【図6】 本発明に係る画像読取装置における分割画像
の接合処理における原稿画像と分割画像の相対位置関係
を示す説明図である。
【図7】 本発明に係る画像読取装置における分割画像
の接合処理における基本処理を説明する説明図である。
【図8】 従来の画像読取装置の一例を示す概略構成図
である。
【図9】 従来の画像読取装置の他の例を示す概略図で
ある。
【図10】 従来の分割画像の接合処理の一例を説明す
る説明図である。
【符号の説明】
2…走査機構部、 3…入力指令部、 4…制御処理
部、 7…制御回路、8…画像処理部、 接合指定部1
5、 画像処理制御回路17、 接合処理制御回路20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を分割走査することによって複数の
    分割画像を得、これら複数の分割画像を合成することに
    より原稿画像を再現するようにした画像読取方法におい
    て、互いに隣接し合う4つの分割画像であって、当該4
    つの分割画像により画成される外周形状が前記各分割画
    像に略相似するものを接合の単位として各分割画像の接
    合部分の相関が最良となるように接合するのを基本処理
    とし、以下、前記基本処理によって生成される複数の画
    像に対して前記基本処理と実質的に同様な処理を繰り返
    すことによって分割画像の合成からなる原稿画像を得る
    ことを特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】 原稿を分割走査することによって複数の
    分割画像を得、これら複数の分割画像を合成することに
    より原稿画像を再現するようにした画像読取装置におい
    て、前記複数の分割画像を記憶する画像記憶手段と、前
    記画像記憶手段から入力した前記複数の分割画像を合成
    する合成手段であって、異なる画像読取方法に基づく複
    数の接合処理を可能とし外部から入力される選択信号に
    よって定まる画像読取方法に基づいて前記入力された分
    割画像の接合処理を行う合成手段とを具備し、前記合成
    手段における異なる画像読取方法の一つは、原稿を分割
    走査することによって複数の分割画像を得、これら複数
    の分割画像を合成することにより原稿画像を再現するよ
    うにした画像読取方法であって、互いに隣接し合う4つ
    の分割画像で且つ当該4つの分割画像により画成される
    外周形状が前記各分割画像に略相似するものを接合の単
    位として各分割画像の接合部分の相関が最良となるよう
    に接合するのを基本処理とし、以下、前記基本処理によ
    って生成される複数の画像に対して前記基本処理と実質
    的に同様な処理を繰り返すことによって分割画像の合成
    からなる原稿画像を得る画像読取方法であることを特徴
    とする画像読取装置。
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