JPH0614153Y2 - 軸封装置 - Google Patents
軸封装置Info
- Publication number
- JPH0614153Y2 JPH0614153Y2 JP1988150056U JP15005688U JPH0614153Y2 JP H0614153 Y2 JPH0614153 Y2 JP H0614153Y2 JP 1988150056 U JP1988150056 U JP 1988150056U JP 15005688 U JP15005688 U JP 15005688U JP H0614153 Y2 JPH0614153 Y2 JP H0614153Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- mechanical seal
- rotary shaft
- rotary
- annular flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本願考案は、軸封装置であって、とくに軸方向に並んで
装着された一対のメカニカルシールで軸封を行なうもの
に関する。
装着された一対のメカニカルシールで軸封を行なうもの
に関する。
〔従来の技術〕 従来から、軸方向に並んで装着された一対のメカニカル
シールを有するダブルメカニカルシール構造の軸封装置
として、例えば特開昭57−124157号公報に開示
されているように、軸封室を両メカニカルシール間の位
置で軸方向に仕切り、この仕切られた軸封室同士を、回
転軸の内部及び各メカニカルシールのばね受に形成した
流路を通じて連通し、この流路に軸封液を循環流通させ
ることによって回転軸内部の冷却を行なうようにしたも
のが公知である。
シールを有するダブルメカニカルシール構造の軸封装置
として、例えば特開昭57−124157号公報に開示
されているように、軸封室を両メカニカルシール間の位
置で軸方向に仕切り、この仕切られた軸封室同士を、回
転軸の内部及び各メカニカルシールのばね受に形成した
流路を通じて連通し、この流路に軸封液を循環流通させ
ることによって回転軸内部の冷却を行なうようにしたも
のが公知である。
しかし、上記従来公知の軸封装置は、回転軸の冷却は可
能であるが、摺動によって高温となる各メカニカルシー
ルの摺動環に対する十分な冷却効果を期待できるもので
はなかった。
能であるが、摺動によって高温となる各メカニカルシー
ルの摺動環に対する十分な冷却効果を期待できるもので
はなかった。
本願考案は、このような事情のもとになされたもので、
その目的とするところは、回転軸の冷却とともに、メカ
ニカルシールの摺動環の十分な冷却を可能とすることに
ある。
その目的とするところは、回転軸の冷却とともに、メカ
ニカルシールの摺動環の十分な冷却を可能とすることに
ある。
上記課題を解決するため、本願考案は、ハウジング内周
と回転軸の間の軸封空間に一対のメカニカルシールが軸
方向に並んで装着された軸封装置において、回転軸内部
に各メカニカルシールの内周側に位置する一対の環状流
路及び両環状流路間を連通する螺旋流路が形成され、各
メカニカルシールの回転摺動環と嵌合接触したリテーナ
に、前記各環状流路の開口部に臨んで連通孔が開設され
た構成としたものである。
と回転軸の間の軸封空間に一対のメカニカルシールが軸
方向に並んで装着された軸封装置において、回転軸内部
に各メカニカルシールの内周側に位置する一対の環状流
路及び両環状流路間を連通する螺旋流路が形成され、各
メカニカルシールの回転摺動環と嵌合接触したリテーナ
に、前記各環状流路の開口部に臨んで連通孔が開設され
た構成としたものである。
本願考案の構成において、回転軸が回転すると、この回
転軸に形成された螺旋流路内に軸方向のポンプ力が生じ
る。このため、軸封空間内の流体は、一方のメカニカル
シールのリテーナに開設された連通孔から、このメカニ
カルシールの内周側に位置して回転軸内部に形成した環
状流路に吸入され、前記螺旋流路と、他方のメカニカル
シールの内周側に位置して回転軸内部に形成した環状流
路を通じて、他方のメカニカルシールのリテーナに開設
された連通孔から軸封空間に吐出される。そしてその過
程で、前記流体が回転摺動環と嵌合接触しているリテー
ナの内部を経由して流れることから、回転摺動環の摺動
面で発生する摺動熱は、効率良く放出される。
転軸に形成された螺旋流路内に軸方向のポンプ力が生じ
る。このため、軸封空間内の流体は、一方のメカニカル
シールのリテーナに開設された連通孔から、このメカニ
カルシールの内周側に位置して回転軸内部に形成した環
状流路に吸入され、前記螺旋流路と、他方のメカニカル
シールの内周側に位置して回転軸内部に形成した環状流
路を通じて、他方のメカニカルシールのリテーナに開設
された連通孔から軸封空間に吐出される。そしてその過
程で、前記流体が回転摺動環と嵌合接触しているリテー
ナの内部を経由して流れることから、回転摺動環の摺動
面で発生する摺動熱は、効率良く放出される。
次に、本願考案を、第1図及び第2図に示す一実施例を
参照しながら説明すると、1はハウジング、2はハウジ
ングの内周に挿通された回転軸、3はハウジング1と回
転軸2の間の軸封空間に設けられた第一のメカニカルシ
ール、4はこの第一のメカニカルシール3と軸方向に並
んで設けられた第二のメカニカルシールである。前記軸
封空間は、両メカニカルシール3,4の間に位置してハ
ウジング1の内周面または回転軸2の外周面に固定され
た仕切壁5によって、軸方向に並んだ空間6,7に概略
的に仕切られている。
参照しながら説明すると、1はハウジング、2はハウジ
ングの内周に挿通された回転軸、3はハウジング1と回
転軸2の間の軸封空間に設けられた第一のメカニカルシ
ール、4はこの第一のメカニカルシール3と軸方向に並
んで設けられた第二のメカニカルシールである。前記軸
封空間は、両メカニカルシール3,4の間に位置してハ
ウジング1の内周面または回転軸2の外周面に固定され
た仕切壁5によって、軸方向に並んだ空間6,7に概略
的に仕切られている。
第一のメカニカルシール3は、回転軸2と非接触であっ
てハウジング1の内周面にOリング32を介して気密的
に固定された固定摺動環31と、回転軸2の外周面にO
リング34を介して軸方向移動自在に設けられた回転摺
動環33と、この回転摺動環33の背面に嵌合接触した
リテーナ35と、このリテーナ35を介して回転摺動環
33を固定摺動環31に押し付けるバネ36と、このバ
ネ36をバックアップするカラー37とを備えており、
回転軸2と一体に回転する回転摺動環33が非回転の固
定摺動環31と気密摺接することによって密封機能を営
む。
てハウジング1の内周面にOリング32を介して気密的
に固定された固定摺動環31と、回転軸2の外周面にO
リング34を介して軸方向移動自在に設けられた回転摺
動環33と、この回転摺動環33の背面に嵌合接触した
リテーナ35と、このリテーナ35を介して回転摺動環
33を固定摺動環31に押し付けるバネ36と、このバ
ネ36をバックアップするカラー37とを備えており、
回転軸2と一体に回転する回転摺動環33が非回転の固
定摺動環31と気密摺接することによって密封機能を営
む。
また、第二のメカニカルシール4は、仕切壁5を対称面
として第一のメカニカルシール3の各部品と左右対称に
配置された部品群、すなわち、固定摺動環41、Oリン
グ42、回転摺動環43、Oリング44、リテーナ4
5、バネ46及びカラー47を備えている。
として第一のメカニカルシール3の各部品と左右対称に
配置された部品群、すなわち、固定摺動環41、Oリン
グ42、回転摺動環43、Oリング44、リテーナ4
5、バネ46及びカラー47を備えている。
ハウジング1には、空間6,7における両メカニカルシ
ール3,4の固定摺動環31,41と回転摺動環33,
43の摺動面3S,4Sの外周側に臨んで、それぞれシ
ール液(冷却液)Wの流入口11及び流出口12が開設
されている。また、回転軸2の内部には、各メカニカル
シール3,4のリテーナ35,45の内周側に位置する
一対の環状流路21,22と、両環状流路21,22間
を連通する螺旋流路23が形成されており、前記リテー
ナ35,45には、それぞれ環状流路21,22の外周
の開口部21a,22aに臨んで連通孔35a,45a
が開設されている。
ール3,4の固定摺動環31,41と回転摺動環33,
43の摺動面3S,4Sの外周側に臨んで、それぞれシ
ール液(冷却液)Wの流入口11及び流出口12が開設
されている。また、回転軸2の内部には、各メカニカル
シール3,4のリテーナ35,45の内周側に位置する
一対の環状流路21,22と、両環状流路21,22間
を連通する螺旋流路23が形成されており、前記リテー
ナ35,45には、それぞれ環状流路21,22の外周
の開口部21a,22aに臨んで連通孔35a,45a
が開設されている。
上記構成において、回転軸2が回転すると、この回転軸
2内に形成された螺旋流路23内には、第2図に示すよ
うにポンプ力Fが生じるため、流入口11から軸封空間
6に供給されたシール液Wは、第一のメカニカルシール
3のリテーナ35に開設された連通孔35aから、その
内周側に位置して回転軸2の内部に形成した環状流路2
1に吸入され、さらに、螺旋流路23から、第二のメカ
ニカルシール4のリテーナ45の内周側に位置する環状
流路22を通じて、前記リテーナ45に開設された連通
孔45aから軸封空間7に吐出され、流出口12から外
部へ流出する。
2内に形成された螺旋流路23内には、第2図に示すよ
うにポンプ力Fが生じるため、流入口11から軸封空間
6に供給されたシール液Wは、第一のメカニカルシール
3のリテーナ35に開設された連通孔35aから、その
内周側に位置して回転軸2の内部に形成した環状流路2
1に吸入され、さらに、螺旋流路23から、第二のメカ
ニカルシール4のリテーナ45の内周側に位置する環状
流路22を通じて、前記リテーナ45に開設された連通
孔45aから軸封空間7に吐出され、流出口12から外
部へ流出する。
シール液Wは、回転軸2内部の環状流路21、螺旋流路
23及び環状流路22を流れる過程で、回転軸2を冷却
するとともに、軸封空間6,7を流動する過程におい
て、固定摺動環31,41と回転摺動環33,43の摺
動面3S,4Sの外周近傍を経由して流れ、さらに、回
転摺動環33,43と嵌合接触しているリテーナ35,
45の内部を流れることから、前記摺動面3S,4Sを
効率良く冷却する。
23及び環状流路22を流れる過程で、回転軸2を冷却
するとともに、軸封空間6,7を流動する過程におい
て、固定摺動環31,41と回転摺動環33,43の摺
動面3S,4Sの外周近傍を経由して流れ、さらに、回
転摺動環33,43と嵌合接触しているリテーナ35,
45の内部を流れることから、前記摺動面3S,4Sを
効率良く冷却する。
以上、本考案によると、回転時に両メカニカルシールの
リテーナ内部及び回転軸内部を経由する流体の流れが生
じるので、回転軸の冷却及び両メカニカルシールの冷却
を同時に行なうことができ、しかも前記流体は、回転摺
動環と嵌合接触しているリテーナの内部を経由して流れ
るので、摺動面の冷却効果が高いものとなる。
リテーナ内部及び回転軸内部を経由する流体の流れが生
じるので、回転軸の冷却及び両メカニカルシールの冷却
を同時に行なうことができ、しかも前記流体は、回転摺
動環と嵌合接触しているリテーナの内部を経由して流れ
るので、摺動面の冷却効果が高いものとなる。
第1図は本願考案に係る軸封装置の一実施例を示す半断
面図、第2図は同実施例における回転軸内部の流路の部
分的な展開図である。 1…ハウジング、2…回転軸 3…第一のメカニカルシール 4…第二のメカニカルシール 21,22…環状流路、23…螺旋流路 33,43…回転摺動環 35,45…リテーナ 35a,45a…連通孔
面図、第2図は同実施例における回転軸内部の流路の部
分的な展開図である。 1…ハウジング、2…回転軸 3…第一のメカニカルシール 4…第二のメカニカルシール 21,22…環状流路、23…螺旋流路 33,43…回転摺動環 35,45…リテーナ 35a,45a…連通孔
Claims (1)
- 【請求項1】ハウジング内周と回転軸の間の軸封空間に
一対のメカニカルシールが軸方向に並んで装着された軸
封装置において、回転軸内部に各メカニカルシールの内
周側に位置する一対の環状流路及び両環状流路間を連通
する螺旋流路が形成され、各メカニカルシールの回転摺
動環と嵌合接触したリテーナに、前記各環状流路の開口
部に臨んで連通孔が開設されたことを特徴とする軸封装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988150056U JPH0614153Y2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988150056U JPH0614153Y2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 軸封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0271173U JPH0271173U (ja) | 1990-05-30 |
JPH0614153Y2 true JPH0614153Y2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=31422853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988150056U Expired - Lifetime JPH0614153Y2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 軸封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614153Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5927072B2 (ja) * | 2012-07-17 | 2016-05-25 | 日本ピラー工業株式会社 | メカニカルシール |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5346454Y2 (ja) * | 1974-12-16 | 1978-11-07 | ||
JPS57124157A (en) * | 1981-01-26 | 1982-08-02 | Hitachi Ltd | Shaft seal device internally cooled by forcible circulation |
-
1988
- 1988-11-16 JP JP1988150056U patent/JPH0614153Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0271173U (ja) | 1990-05-30 |
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