JP3978324B2 - メカニカルシール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、攪拌機、研磨機、ロータリージョイント等に用いられるメカニカルシール装置に関する。特に、回転用密封環の固定を改良したメカニカルシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の先行技術に関し、特許第3066367号公報の図1に記載のメカニカルシールが存在する。図5はこの公報に開示されたメカニカルシール150の半断面図である。
【0003】
図5に於いて、メカニカルシール150は、ハウジング180内の被密封流体をシールするために、ハウジング180に取り付けられたシールケース181と回転軸170との間に配置されている。このメカニカルシール150は、1つの回転用密封環151の両側に各第1メカニカルシール150Aと第2メカニカルシール150Bを配置している。この回転用密封環151は、回転軸170に嵌着されたスリーブ171に固着されている。このスリーブ171は、軸方向に2つに分割されている。そして、一方の第1スリーブ171Aは外径の相違する面に段部172が形成され、この段部172の小径外周面173に回転用密封環151を嵌着し、他方の軸方向から第2のスリーブ171Bを小径外周面173に嵌着して段部172と第2のスリーブ171Bの端面により回転用密封環151を軸方向に固定する。
【0004】
回転用密封環151とスリーブ171との間には回転用密封環151の内径面と側面とに各Oリング160A、160Bを配置し、この2つの部品の接合面間をシールしている。又、第1固定用密封環152と第2固定用密封環153はシールケース181に着座した第1スプリング160と第2スプリング160により互いに対向するように弾発に押圧されている。又、第1固定用密封環152と第2固定用密封環153は、それぞれシールケース181との間を第3Oリング161Aと第4Oリング161Bによりシールされている。そして、シールケース181に設けられた給液口182から液体Aが密閉室に供給される。この液体Aは、回転用密封環151の両側の各シール面151A、151Bに対して第1固定用密封環152の第1固定シール面152Aと第2固定用密封環153の第2固定シール面153Aとが密接してシールされる。又、回転用密封環151はスリーブ171に固着されたドライブピン179に係止して回転軸170と一体に回動するように成されている。
【0005】
この様に構成されたメカニカルシール150は、回転用密封環151が第1のスリーブ171Aの段部172と第2のスリーブ171Bの端面により正確に固定されないと、回転用密封環151が軸方向へ傾斜して、各シール面151A、151Bが密接できずに液体が漏洩することになる。特に、第1及び第2Oリング160A、160Bが回転用密封環151の接合面間に介在しているので、図6に示すように回転用密封環151の保持が不安定になり、各シール面151A、151Bは第1固定シール面152Aと第2固定面153Aとに同一平面で密接できなくなる。このため、スリーブ171の外径を大きく形成して保持用の段部172の接合面も大きくしている。
【0006】
しかし、スリーブ171が大径になるとメカニカルシール150の外径も大きくなり、メカニカルシール150全体も大型になる。同時に、各シール面151A、151B、152A、153Aも大径になるから摺動抵抗が大きくなる。更に、段部172の接合面積を大きくすると、回転用密封環51はセラミックス等で構成されているから、接合面積増加した圧着によりシール面151A、151Bが変形して平面度を悪化させることになる。その結果、密封接触させることが困難になるので、被密封流体が漏洩することになる。
【0007】
更に、図7は、従来例2のロータリージョイントの断面図である。図7に於いて、ロータリージョイント100は、内周面を設けたボディ101に配置されており、そのボディ101の内周面内に回転可能に挿通されたロータ102が設けられている。又、ボディ101には、多数の流体供給用通路103が設けられている。更に、ロータ102にも多数の流体用通路104が設けられている。そして、ボディ101とロータ102の間に軸方向へ複数のメカニカルシール105が配置され、その間に形成される各シール室106を介して流体供給用通路103と流体用通路104とが連通されている。
【0008】
この各シール室106は、各メカニカルシール105により外方へ流出しないように密封されている。このメカニカルシール105は、回転用密封環110と固定用密封環111との摺動シール面Sが密接してシールする。回転用密封環110は、回転軸102に止めねじ115により固定された保持部112によりスプリング113を介して弾発に支持されている。又、固定用密封環111は、ボディ101を構成する各分割ボディ101Aの間で圧着されている。このために流体通路系の供給は、ボディ101の流体供給用通路103とロータ102の流体用通路104を密封に連通して供給しなければならなくなる。
更に、固定用密封環111は各分割ボディ101Aによりボルト116を介して圧着されているので、固定用密封環111の摺動シール面Sの平面度に狂いが生じ、回転時に、固定用密封環111の摺動発熱による摩耗と損傷とにより、シール能力の低下を惹起している。
【0009】
又、これらのシール室106内は、研磨機のロータリージョイントとして用いられるときに、作動する被密封流体の処理装置のプログラムに従って、流体用通路104内は液体・気体・真空状態或いは高温状態となる。このため、メカニカルシールのシール面を冷却するとか、潤滑するとかしないと、回転用密封環110や固定用密封環111が摩耗・損傷することになる。しかし、このような構造では、回転用密封環110や固定用密封環111の冷却が設計的に困難になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来例1の場合には、固定用密封環151を確実に固定しようとすると、スリーブ171が大径になり、結果的にメカニカルシール150を大型にしてシール面の摺動抵抗を増大させることになる。又、固定用密封環151を大径にしたスリーブ171により圧着すると、各シール面151A、151Bの平面度に狂いが生じて摩耗を促進させるとともに、シール能力を発揮させることができなくなる。
【0011】
又、上述の従来例2では、固定用密封環111が分割ボディ101Aに固定するために、全体が厚さとともに大径になる。同時に、固定用密封環111は各分割ボディ101Aにより圧着されるので、摺動シール面Sの平面度に狂いが惹起し、摺動シール面Sの摩耗を促進させるとともに、シール能力が低下する。
更に、スプリング113で押圧される回転用密封環110は、回転軸102側に保持されるから回転につれて揺動しやすくなる。又、ロータ102に固着される保持部112は、直接にロータ102に止めねじ115を介して止められるので、止めねじ115が弛むと保持部112に保持された回転用密封環110は、不完全な取り付け状態となって揺動し、故障の原因になる。
【0012】
更に、ロータリージョイントにメカニカルシールを用いられる場合には、ロータ102に回転用密封環110を取り付けるための保持部112が必要なためにロータ102軸方向長くなるとともに、メカニカルシールの構造が複雑になる問題がある。更に、ロータ102に回転用密封環110や保持部112が複雑に取り付けられるために、ロータ102を高速回転させると振動等が発生することがあり問題となっている。又、回転用密封環110や保持部112がロータ102に取り付けられるので、重量が増し動力エネルギーを多く費やすことになる。
【0013】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、回転用密封環のシール面の平面が取り付け状態により変形されないようにして密封接触を確実にするとともに、変形に伴うシール面の摩耗を防止することにある。
又、回転用密封環に係合孔を設けることにより回転用密封環の冷却を容易にしてシール面の熱変形を防止し、シール面の摩耗を防止することにある。更には、回転用密封環の材質をカーボンから炭化珪素に至るまで広範囲に利用可能にすることにある。
【0014】
更に、回転軸に回転用密封環の取り付けを容易にするとともに、回転用密封環を小型化することにある。そして、回転用密封環の外径を小径化してメカニカルシール全体の小型化を図ることにある。
更に、スリーブを段部のない薄肉円筒状にしてシールケース又はボディのメカニカルシールを取り付ける内径を小径可能にすることにある。
また、固定用密封環の小径化に伴いシール装置も小径にし、摺動面積に伴う摺動抵抗を低減して摩耗を防止すると共に、摺動抵抗に伴う動力エネルギーの消費を低減することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した技術的課題を解決するために成されたものであって、その技術的手段は以下のように構成されている。
請求項1に係わる本発明のメカニカルシール装置は、回転軸とシールハウジングとの間の被密封流体をシールするメカニカルシール装置であって、前記回転軸の外周面に嵌着するスリーブと、前記スリーブに嵌着して軸方向の一方の側面に第1シール面を有するとともに、他方の側面に第2シール面を有する回転用密封環と、前記回転用密封環の一方の側面側の前記シールハウジングの面に弾発に保持されて前記第1シール面と密接する第1相対シール面を有する第1静止用密封環と、前記回転用密封環の他方の側面側の前記シールハウジングの面に弾発に保持されて前記第2シール面と密接する第2相対シール面を有する第2静止用密封環と、前記回転用密封環の外周面と前記シールハウジングの内部との間に形成された流体が流れる流体室と、を具備し、
前記回転用密封環と前記スリーブとの嵌着面間に弾性圧着されて軸方向へ並列に配列された弾性材性のOリングを有するとともに、前記Oリングの並列の中間の嵌合面を径方向へ貫通する係合孔を有し、且つ前記係合孔に嵌合して前記回転用密封環が前記スリーブに一体に連結合されるドライブピンを有するとともに前記ドライブピンに前記係合孔から抜け出し防止の係止手段が装備されているものである。
【0016】
請求項1に係わる本発明のメカニカルシール装置では、回転用密封環とスリーブとを係合孔にドライブピンを嵌着することにより簡単に取り付けることが可能になる。しかも、シール面はドライブピンを取り付けても外圧を受けないから平面度を維持して相対シール面と密接し、シール能力を発揮することが可能になる。また、回転用密封環とスリーブとの嵌着面間は、並列に配列されたOリングによりシールされる。
に、回転用密封環は、ドライブピンとの結合により保持されているから径方向にも軸方向にも任意寸法に形成することが可能になり、回転用密封環の小型化を可能にする。
又、回転用密封環には外周側に流体室が設けられているとともに、流体室に貫通する係合孔等が設けられているから、回転用密封環の冷却効果が発揮されて熱変形を防止することが可能となる。そして、係合孔とピン部との嵌合間隔は、とまりばめ、すきまばめ、同一寸法の嵌合と必要に応じて任意に嵌着することが可能になる。そして、ドライブピンによりスリーブに結合された回転用密封環は、第1シール面と第2シール面とを両側の相対シール面と強固に対応して接面させることが可能になる。
【0017】
請求項2に係わる本発明のメカニカルシール装置は、前記流体室が冷却用の流体を流す流体通路に形成されているものである。
【0018】
請求項2に係わる本発明のメカニカルシール装置では、流体室が冷却流体を流す流体通路に形成されているので、第1シール面と第1相対シール面の密接により冷却流体をシールするとともに反対側の被密封流体をシールすることができる。同時に、第1シール面と第1相対シール面および第2シール面と第2相対シール面の互いに摺動するシール面の発熱をこの冷却流体により効果的に冷却することが可能になる。又、被密封流体が高温である場合にも、流体室に冷却流体が流れることにより各密封環を冷却するができる。さらに、回転用密封環の外周面側のピンの長さを短くすると、冷却流体がこの係合孔の内部に介在して冷却効果がさらに発揮される。したがって、回転用密封環のシール面は、熱による平面度のひずみを防止してシール効果が発揮される。
【0019】
この請求項3に係わる本発明のメカニカルシール装置は、前記回転用密封環にはOリングの並列された中間に径方向へ貫通する第2流体通路を有し、前記第2流体通路が前記流体室と連通するとともに回転軸に設けられた第1流体通路と連通可能にされているものである。
【0020】
この請求項3に係わる本発明のメカニカルシール装置では、ドライブピンにより回転用密封環とスリーブとを確実に結合するとともに、回転用密封環に不用な部品を装備する必要もないし、更には回転用密封環に段付部を設ける必要もないから、回転用密封環の径方向への第2流体通路を設けることができる。このため、被密封流体を密封するとともに、ロータリージョイントのメカニカルシール装置として利用できる。しかも、回転用密封環の軸方向を短くできるとともに、メカニカルシール装置の小型化が可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るメカニカルシール装置の好ましい実施の形態を、図1から図4を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る第1実施の形態のメカニカルシール装置1の半断面図である。又、図2は本発明に係る第2実施の形態のメカニカルシール装置1の断面図である。図3は本発明に係る第3実施の形態のメカニカルシール装置1の半断面図である。図4は本発明に係る第4実施の形態のメカニカルシール装置1の断面図である。
【0022】
図1は、第1実施の形態を示すメカニカルシール装置1である。このメカニカルシール装置1は、ボイラの吸水ポンプ又は循環ポンプあるいは攪拌機などの軸封装置として用いられる。図1は、ポンプAの軸封装置として第1メカニカルシール1Aと第2メカニカルシール1Bから構成されている。そして、メカニカルシール装置1は回転軸50と機器のハウジング60との嵌合間に設けられて機器内Hの作動流体をシールする。
【0023】
回転軸50には、キー51を介してスリーブ52が一体に回転するように嵌合している。スリーブ52と回転軸50との嵌合間には並列に設けられた環状溝57に第1Oリング58がそれぞれ装着されている。
この二つの第1Oリング58の間には第1係合孔53が形成されている。第1係合孔53のスリーブ52内径側には座ぐり穴53Aが設けられている。この係合孔53は、回転用密封環2の回転力に応じてスリーブ52の周方向に複数設けられる。又、スリーブ52の第1係合孔53の両側には、Oリング取り付け用の環状溝54が2つ設けられている。この環状溝54にも第2Oリング55が装着されている。これらのOリング55,58は、第1係合孔53と機器内Hから流れる流体をシールする。
【0024】
回転用密封環2は、スリーブ52の外周面に第2Oリング55を介して嵌合している。この回転用密封環2は円筒状に形成されて両側面に第1シール面3Aと第2シール面3Bを設けている。回転用密封環2にはスリーブ52の第1係合孔53に対応する位置に第2係合孔4が設けられている。そして、この対応する両係合孔53、4は同一径に形成されている。又、回転用密封環2の材質は、カーボン、炭化珪素、セラミック、超硬質合金などが用いられる。
又、回転用密封環2の外周面には補強リング5が嵌合されている。この補強リング5は回転用密封環2の材質がセラミックのような延性に劣る材質を補強するために用いられる。補強リング5の材質は、鉄、鋼、ステンレス鋼などが用いられる。
【0025】
このスリーブ52と回転用密封環2とは、ドライブピン6により一体に結合されている。このドライブピン6は回転用密封環2の周方向に3等配に設けられている。回転用密封環2が大径の場合には4、6・・等配と多数にするが、小径のの場合には2、1個でも十分である。
又、ドライブピン6は、頭部6Aが大径に形成されており、ピン部6Bは頭部6Aより小径に形成されている。この頭部6Aはスリーブ52の座ぐり穴53Aに埋設されて係合している。そして、ドライブピン6の頭部6Aは、回転用密封環2とスリーブ52により回転用密封環2が回転しても抜け出さないように係止した係止手段に構成されている。
このドライブピン6のピン部6Bは回転用密封環2の第2係合孔4と嵌着状態、又はすきまばめに嵌合している。すきまばめの場合はその間隔を0.001から0.8mmの範囲にするとよい。又、ドライブピン6の材質は、鋼を熱処理して用いられている。その他、ステンレス鋼、硬質合金などが熱処理して用いられる。
【0026】
回転用密封環2の一方側には第一メカニカルシール1Aが配置されている。第1メカニカルシール1Aは、第1静止用密封環10Aと回転用密封環2の一方側の第一シール面3Aにより構成されている。環状体の第1静止用密封環10Aは、第1シール面3Aに密接する第1相対シール面11Aを設けている。そして、第1静止用密封環10Aはハウジング60の保持部61の外周の嵌合面に軸方向移動自在に嵌合している。更に、第1静止用密封環10AにはOリング用の段部が形成されており、この段部とハウジング60の嵌合面の段部との間にOリング12が設けられており、このOリング12により第1静止用密封環10Aと保持部61の嵌合面との嵌合間をシールしている。
【0027】
第1静止用密封環10Aにはハウジング60の固定された止めピン63と係止する凹部13が設けられており、この凹部13と止めピン63が係止して第1静止用密封環10Aが回動しないように保持されている。更に、第1静止用密封環10Aは、コイルばね14により第1相対シール面11Aを圧接するように押圧されている。このコイルばね14は、第1静止用密封環10Aの周方向に沿って等配に複数設けられている。
第1静止用密封環10Aの材質は、カーボン、炭化珪素、セラミック、超鋼合金などにより形成されている。そして、好ましくは、第1相対シール面11Aは、摺動する接触面積が小さくなるように突出している。
【0028】
回転用密封環2の第2シール面3B側には、第2メカニカルシール1Bが設けられている。この第2メカニカルシール1Bも、第2静止用密封環10Bと回転用密封環2の他方の第2シール面3Bとにより構成されている。環状体を成す第2静止用密封環10Bは、第1静止用密封環10Aとほぼ同様な形状に形成されている。そして、第2静止用密封環10Bもハウジング60に於ける第2保持部65の嵌合面に移動自在に保持されていると共に、第1静止用密封環10Aと同様にコイルばね14により押圧されている。その他の構成もほぼ第1静止用密封環10Aと同様である。この第1静止用密封環10Aと第2静止用密封環10Bがほぼ同様に構成されているために、部品構成が容易であり、組み立てが容易であるから、メカニカルシール装置1が安価にすることができる。
【0029】
このように構成されたメカニカルシール装置1は、ハウジング60の流体室62内に配置されて機器内Hの被密封流体をシールする。同時に、メカニカルシール装置1を冷却するとと共に、接合するシール面の密封能力を補助するために流体の流入・流出通路がハウジング60の流体室62に連通した状態に設けられている。具体的には、ハウジング60の第1メカニカルシール1A側に第1流入通路70が設けられており、この第1流入通路70に流入した流体は、第1メカニカルシール1Aを冷却しながら、回転用密封環2の外方に設けられた流出通路75から流出する。
同様に、ハウジング60の第2メカニカルシール1B側にも第2流入通路71が設けられており、この第2流入通路71から流入した流体は、第2メカニカルシール1Bを同様に冷却しながら、流出通路75を通過して流出する。
【0030】
更に、ハウジング60の流体室62に流体を介在することにより機器内Hの被密封流体を効果的にシールすることが可能になる。特に、流体室の圧力を被密封流体の圧力よりも少しでも大きくすれば、この圧力によりメカニカルシール装置1と協動して効果的に被密封流体をシールすることが可能になる。
又、メカニカルシール装置1がボイラ用ポンプなどに用いられて被密封流体が高温である場合にも流体室62に清水を流すことによりメカニカルシール装置1を冷却するとともに、流体室の流体によりメカニカルシール装置1と協動して被密封流体を効果的にシールすることが可能になる。
【0031】
図2は本発明の第2実施の形態のメカニカルシール装置1を示すものである。
このメカニカルシール装置1をロータリージョイントの一箇所に取り付けた断面図を示すものであるが、図示省略のメカニカルシール装置1は回転軸50に軸方向へ並列に複数個が配置されているものである。
【0032】
図2に於いて、図示省略されているが、ロータリージョイントBに流体を供給する流体供給装置として研磨液供給装置と、純水供給装置と、真空装置とが配置されている。これらの研磨液供給装置、純水供給装置及び真空装置から流体を供給できるように、第1の配管がロータリージョイントBの流入通路41に連通している。
そして、これらの装置から供給された流体は、ロータリージョイントBの流入通路41に流入して回転軸50の第1流体通路59に至り、この第1流体通路59から図示省略の研磨装置へ供給される。又、純水供給装置からは、第2の配管を介してロータリージョイントBの第2供給通路42Bへ連通し、純水供給装置から流入する純水により第2メカニカルシール1Bの摺動するシール面3B、11Bが冷却される。更に、第1メカニカルシール1Aも第1供給通路42Aから供給される純水により同様にして冷却される。
【0033】
このロータリージョイントBは、ハウジング60の内周面に流体室62を設けている。このハウジング60の内周面内に回転可能且つ軸方向の相対移動が阻止された状態に配置されて外周面56を設けた回転軸50とが嵌合している。
このハウジング60の内周面と回転軸50の外周面56との間の流体室62に軸方向(鉛直方向)一対のメカニカルシール1A、1Bが配置されてメカニカルシール装置1を構成している。
【0034】
この回転軸50には第1流体通路59が軸方向と径方向に断面L型に形成されている。又、回転軸50にはスリーブ52が嵌着して固定されている。このスリーブ52の内周面には環状溝が2個形成されており、その環状溝の両側にはそれぞれOリングが設けられて環状溝を流れる流体をシールする。
スリーブ52の外周面には回転用密封環2が嵌着している。この回転用密封環2には、両側面に第1シール面3Aと第2シール面3Bが設けられている。又、回転用密封環2の径方向に第2流体通路7と第2係合孔4がそれぞれ貫通状態に設けられている。
そして、回転用密封環2がスリーブ52に嵌合した間の第2流体通路7と第2係合孔4の軸方向両側にはOリングが取り付けられて第2流体通路7と第1係合孔53からの流体が回転用密封環2とスリーブ52の嵌合間から漏洩するのをシールする。なお、回転用密封環2の材質は、図1に示す回転用密封環2と同様である。
【0035】
この回転用密封環2は、ドライブピン6によりスリーブ52と一体に連結されている。ドライブピン6の頭部6Aは回転軸50とスリーブ52の環状溝の底面との間で保持されて、ドライブピン6が抜け出すのを防止している。又、ドライブピン6のピン部6Bはスリーブ52の第1係合孔53と回転用密封環2の第2係合孔4に貫通状態に嵌着している。そして、回転用密封環2は回転軸50と一体に回動する。
このドライブピン6は、図1に示すものとほぼ同様に構成されている。このドライブピン6は回転用密封環2の径の大きさに応じて周方向に複数設けられて回転用密封環2を周方向に対して強く保持する。同時に、回転用密封環2を変形させないように第2係合孔4に嵌合して保持している。又、ドライブピン6は、強度を向上させるために、熱処理してある。このために、ドライブピン6は小径に形成できるとともに、回転用密封環2も軸方向幅が小さく形成して小形に構成されている。
【0036】
回転用密封環2の第1シール面3A側には第1シール面3Aと密接する第1相対シール面11Aを設けた第1静止用密封環10Aが配置されている。又、第2シール面3B側には、第2シール面3Bと密接する第2相対シール面11Bを設けた第2静止用密封環10Bが配置されている。
この第1静止用密封環10Aと第2静止用密封環10Bは、外周面がOリングに圧接されるテーパ面16に形成されているとともに、内周面17がスリーブ52に対して間隙Kが形成されている。この間隙Kには、冷水が流入できるように構成されて第2シール面3Bの摺動面を冷却する。
そして、第1静止用密封環10Aと第2静止用密封環10Bとは、ほぼ同一形状に形成されているので、対称に配置することができる。このために、静止用密封環10は加工が容易にできるとともに、部品点数を低減できる。更に、組み立てが容易になる。そして、全体がコンパクトになるので、ロータリージョイントBも小型に形成することができる。その結果、全体のコストを低減することができる。
【0037】
第1静止用密封環10Aと第2静止用密封環10Bには、外周面にテーパ面16が形成されているとともに、このテーパ面16に対向するハウジング60にもテーパ面18が形成されている。
このテーパ面16、18間は、第1静止用密封環10Aと第2静止用密封環10Bの中央に向かって間隔を狭めるように構成されており、第1Oリング15Aにより第1静止用密封環10Aの第1相対シール面11Aが弾性的に第1シール面3Aへ圧接されている。又、第2Oリング15Bにより第2静止用密封環10Bの第2相対シール面11Bが弾性的に第2シール面3Bへ圧接されている。そして、各Oリング15により静止用密封環10とハウジング60とのテーパ面16、18間をシールするとともに、各静止用密封環10を互いに対向する方向へ弾性的に押圧する。このために、静止用密封環10を押圧するコイルばねは必要としないので部品点数を低減することができる。又、スラリーを含む流体を問題なくシールすることが可能になる。
【0038】
このように構成されたメカニカルシール装置1は、流入通路41から供給された研磨剤等を含む液体、更に、断続して気体、真空状態になるのをシールする。そして、回転用密封環2は、回転軸50と一体に回動するスリーブ52に固定されたドライブピン6のピン部6Bに第2係合孔4が嵌合するので、回転用密封環2には何らの外圧を受けることなく自由状態に保持することが可能になる。しかも、回転中でも周方向にのみドライブピン6からの力を受けるので、回転用密封環2にひずみを生じることはない。
そして、回転用密封環2は、両側面から第1静止用密封環10Aと第2静止用密封環10Bによりほぼ同一の力で圧接されることになる。このため、回転用密封環2の第1シール面3Aに対して第1相対シール面11Aが、又第2シール面3Bに対して第1相対シール面11Bが密接することが可能になる。
【0039】
又、回転用密封環2はドライブピン6のみで固定されるから軸方向にも径方向にも小型に形成することができる。更に、静止用密封環10は、回転用密封環2が小型にできるので、その組み合わせとの関係で小型に形成することができる。しかも、静止用密封環10は左右対称に構成できるから、1部品ですみ、部品点数が低減されて量産効果を発揮する。
【0040】
図3は、本発明の第3実施の形態のメカニカルシール装置1である。図3のメカニカルシール装置1は、図1のメカニカルシール装置1とほぼ同一構成である。相違する点は、ドライブピン6に頭部6Aがなく、ピン部6Bのみに形成したものである。そして、ドライブピン6を係合孔4、53に嵌合して回転軸50と回転用密封環2の外周面に嵌合した補強リング5との間で保持し、回転用密封環2から抜け出さないようにしたものである。この補強リング5は、回転用密封環2を外周側から補強するので、セラミックでも、カーボンでもどのような材質でも摺動材料として優れたものであれば利用することが可能になる。
【0041】
図4は、本発明の第4実施の形態を示すメカニカルシール装置1である。
図4のメカニカルシール装置1の構成は図2とほぼ同一である。図2のメカニカルシール装置1と相違する点は、ドライブピン6は円柱状の頭部6Aに形成されているとともに、ピン部6Bはピンの外周面にゴム管が1体に結合されている。 そして、頭部6Aがスリーブ52の第1係合孔53に嵌合するとともに、ピン部6Bが回転用密封環2の第2係合孔4に嵌合させている。このドライブピン6は頭部6Aが第2係合孔4の径よりも大きく構成されているから、回転用密封環2からドライブピン6が抜け出すことがない。
そして、ゴム管を設けたピン部6Bにより回転用密封環2が保持されているから、シール面3A、3Bを相対シール面11A、11Bに対して微少に弾性変形可能に保持することが可能になる。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係わるメカニカルシール装置によれば、以下のような優れた効果を奏する。
【0043】
請求項1の発明に係るメカニカルシール装置によれば、回転用密封環がドライブピンにより係合孔を介して簡単にスリーブに取り付けることが可能になる。しかも、回転用密封環はドライブピン係合孔嵌合してスリーブと結合されているとともに、回転用密封環とスリーブとの嵌着面間は、Oリングが圧接状態に介在しているので、シール面は嵌着するスリーブにより外圧力を受けないからシール面の平面度が維持されて相対シール面と密接し、シール能力を発揮するとともに、偏摩耗を防止する効果を奏する。
更に、回転用密封環は、ドライブピンのみで固定状態に保持されているから径方向にも軸方向にも任意寸法の大きさに形成することが可能になり、メカニカルシールの全体の大きさの小型化を可能にする。
又、回転用密封環には、外周側に流体室が設けられているとともに、流体室に貫通する係合孔等が設けられているから、係合孔に流体が介在し、回転用密封環を冷却して回転用密封環のシール面の摺動時の摩擦による熱変形防止される効果を奏する。
【0044】
請求項2の発明に係るメカニカルシール装置によれば、回転用密封環の外周側の流体室が冷却流体を流す流体通路に形成されているので、摺動時に各シール面と相対シール面が冷却される効果を奏する。また、冷却流体がシール面間に皮膜状に浸入して洗浄することも可能になる。同時に、冷却流体のシール面間へのこの介在によってシール面の摩耗も防止できる。又、被密封流体が高温である場合でも、流体室内の冷却流体によりシール面が面ひずみを惹起しないように各密封環を冷却することができる。さらに、回転用密封環の外周面よりもドライブピンの外周面側の長さを短くすると、流体がこの係合孔に介在して冷却効果がさらに発揮される。したがって、回転用密封環のシール面は、熱による平面度のひずみが防止されてシール効果を発揮させるとともに、シール面の摩耗が防止できる。
【0045】
この請求項3の発明に係わるメカニカルシール装置によれば、ドライブピンのみにより回転用密封環とスリーブとを確実に結合できるので、回転用密封環を取り付けるための段部や他の取付部品を必要としない。そして、スリーブには回転用密封環のみが嵌着しているから、回転用密封環に径方向への第2流体通路を係合孔と同様に多数個に設けることができる。このため、被密封流体を簡単な構造で密封できるとともに、ロータリージョイントの相対回転するシールハウジングと回転軸とを貫通して流体を流すことができる。しかも、ドライブピンによる回転用密封環のスリーブとの結合は、回転用密封環を軸方向へ短くできるとともに、複数に取り付けるときのメカニカルシール装置の小型化が可能になる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態のメカニカルシール装置の半断面図である。
【図2】本発明に係る第2実施の形態のメカニカルシール装置の断面図である。
【図3】本発明に係る第3実施の形態のメカニカルシール装置の半断面図である。
【図4】本発明に係る第4実施の形態のメカニカルシール装置の断面図である。
【図5】従来例のメカニカルシール装置の半断面図である。
【図6】図5の回転用密封環の半断面図である。
【図7】他の従来例のロータリジョイントの断面図である。
【符号の説明】
1 メカニカルシール装置
1A 第1メカニカルシール
1B 第2メカニカルシール
2 回転用密封環
3 シール面
3A 第1シール面
3B 第2シール面
4 第2係合孔
5 補強リング
6 ドライブピン
6A 頭部
6B ピン部
7 第2流体通路
10 静止用密封環
11 相対シール面
11A 第1相対シール面
11B 第2相対シール面
12 Oリング
13 凹部
14 コイルばね
15A 第1Oリング
15B 第2Oリング
16 テーパ面
17 内周面
18 テーパ面
41 流入通路
42A 第1供給通路
42B 第2供給通路
50 回転軸
51 キー
52 スリーブ
53 第1係合孔
53A ざぐり穴
54 環状溝
55 第2Oリング
56 外周面
57 環状溝
58 第1Oリング
59 第1流体通路
60 ハウジング
61 第1保持部
62 流体室
63 止めピン
70 第1流入通路
71 第2流入通路
75 流出通路
H 機器内

Claims (3)

  1. 回転軸とシールハウジングとの間の被密封流体をシールするメカニカルシール装置であって、
    前記回転軸の外周面に嵌着するスリーブと、
    前記スリーブに嵌着して軸方向の一方の側面に第1シール面を有するとともに他方の側面に第2シール面を有する回転用密封環と、
    前記回転用密封環の一方の側面側の前記シールハウジングの面に弾発に保持されて前記第1シール面と密接する第1相対シール面を有する第1静止用密封環と、
    前記回転用密封環の他方の側面側の前記シールハウジングの面に弾発に保持されて前記第2シール面と密接する第2相対シール面を有する第2静止用密封環と、
    前記回転用密封環の外周面と前記シールハウジングの内部との間に形成されて流体が流入可能な流体室と、を具備し、
    前記回転用密封環と前記スリーブとの嵌着面間に弾性圧着されて軸方向へ並列に配列された弾性材性のOリングを有するとともに、前記Oリングが並列にされた中間の嵌合面を径方向へ貫通する係合孔を有し、且つ前記係合孔に嵌合して前記回転用密封環が前記スリーブに一体に連結合されるドライブピンを有するとともに前記ドライブピンに前記係合孔から抜け出し防止の係止手段が装備されていることを特徴とするメカニカルシール装置。
  2. 前記流体室が冷却用の流体を流す流体通路に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記回転用密封環にはOリングの並列された中間に径方向へ貫通する第2流体通路を有し、前記第2流体通路が前記流体室に連通するとともに前記回転軸に設けられた第1流体通路と連通可能にされていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
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