JP3017462B2 - メカニカルシールの冷却装置 - Google Patents

メカニカルシールの冷却装置

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JP3017462B2
JP3017462B2 JP9236800A JP23680097A JP3017462B2 JP 3017462 B2 JP3017462 B2 JP 3017462B2 JP 9236800 A JP9236800 A JP 9236800A JP 23680097 A JP23680097 A JP 23680097A JP 3017462 B2 JP3017462 B2 JP 3017462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メカニカルシー
ル、特に、ボイラー給水などの高温流体を取り扱うポン
プ等に使用するメカニカルシールの冷却装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、高温の液体を取り扱う機器、たと
えばボイラー給水ポンプにおいては、一般に、軸封装置
としてメカニカルシールを使用している。また、この種
のポンプにおいては、スタフィングボックスに冷却室を
設けて高温のポンプ揚液からの熱伝導を遮断するととも
に、スタフィングボックスとメカニカルシール間のシー
ル液をポンプ外に設けた冷却用熱交換器を介して循環冷
却し、この冷却された循環シール液によりメカニカルシ
ールの密封端面を冷却し、密封端面で生じる摩擦による
発熱を取り去るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法によれば、冷却室の冷却水用熱交換器の他に、シール
液冷却用熱交換器を必要とし、高価になるとともに、ポ
ンプ周辺の配管が複雑になり、保守作業等に支障を来す
という課題を有する。したがって、本発明者は、前記課
題を解決するため種々検討の結果、冷却室の冷却水で前
記シール液をも冷却できることを見出して本発明を完成
したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、内部に冷却水が循環する冷却室を備えたス
タフィングボックスの内方と回転軸との間で相対的に回
転してシール液をシールする少なくとも回転環を有する
回転体と固定環とからなるメカニカルシールを備え、前
記冷却室内にクーリングチューブを配設し、該クーリン
グチューブの両端部をシール室を形成する前記スタフィ
ングボックス内面に第1、第2貫通孔により開口させ、
第1貫通孔の端部開口もしくはこの開口に近接する前記
回転体の外周部の少なくとも一方に環状溝部を設けると
ともに、回転体の一部に前記環状溝に向かう多数の貫通
孔を設け、前記回転軸の回転にもとづく前記貫通孔のポ
ンプ作用によりシール液をクーリングチューブ内に循環
させて冷却されたシール液にて前記密封端面近傍を冷却
するようにしたメカニカルシールの冷却装置において、
前記第2貫通孔の一端を大気に開放するとともに、この
第2貫通孔の両端開口を開閉する切り替え機構を設けた
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
にしたがって説明する。図において、2はポンプケーシ
ング1に設けたスタフィングボックスで、このスタフィ
ングボックス2は前記ポンプケーシング1と一体に形成
された水冷ジャケット3と、該水冷ジャケット3の端部
とポンプケーシング1に設けた回転軸貫通孔5内に取り
付けられ、前記水冷ジャケット3とで冷却室4を形成す
る内筒部材6とで構成される。また、10は前記内筒部
材6の外端面に取り付けたシールカバーで、該シールカ
バー10のボス部10aは内筒部材6の内方に所定間隔
をもって挿通されている。
【0006】14は、ポンプ回転軸Sのポンプケーシン
グ1の外方に装着したスリーブで、このスリーブ14上
と前記シールカバー10のボス部10aとにメカニカル
シール15が組立てられている。すなわち、前記メカニ
カルシール15は、前記スリーブ14上に固定されると
ともに前記内筒部材6の内面に近接した外周面にラビリ
ンスシール部18を有するホルダ17と、該ホルダ17
の内方に取り付けた回転環20とで構成した回転体21
と、前記シールカバー10のボス部10aに設けた環状
空所11に軸方向に移動する押金22と、この押金22
に取り付けられ前記回転環20に圧接して密封端面Mを
形成する固定環23と、前記環状空所11の底部に設け
た複数の穴12に装着され、前記押金22を介して固定
環23を回転環20側に押圧するスプリング等の弾発機
構24とからなる。なお、●はOリング等のシールパッ
キングPである。
【0007】また、前記ホルダ17のラビリンスシール
部18の中間に環状凹部18aが形成され、この環状溝
18aの底面には、一端が前記密封端面M外方に開口す
る多数の貫通孔19が設けてある。
【0008】一方、前記内筒部材6には仕切筒7が設け
られ、この仕切筒7により前記冷却室4は仕切筒7前方
で連通する環状の上下2室8a,8bに区画されてい
る。そして、前記仕切筒7を境として連続して2段に巻
回されたクーリングチューブ25が設けられ、その一端
は内筒部材6に軸方向に設けた貫通孔26を介して後述
する第2貫通孔28に、他端は前記回転体21に設けた
環状溝18aと対向して内筒部材6に設けた環状溝6a
に連通する第1貫通孔27にそれぞれ接続されている。
【0009】また、内筒部材6には、内端がシールカバ
ー10のボス部10aの基部付近に小径部28aで開口
するとともに外端が大気に開放される第2貫通孔28が
設けられ、該第2貫通孔28に前記貫通孔26が連通し
ている。さらに、前記冷却室4の上室8aと下室8b
は、水冷ジャケット3と内筒部材6に設けた通路29,
30により図示しないポンプ外に設けた冷却用熱交換器
に接続している(図2参照)。その他、図において31
はテーパーピン、32はプラグである。
【0010】つぎに、前記構成からなるメカニカルシー
ルの冷却装置の作用を説明する。まず、図示しない冷却
用熱交換器からの冷却水を、通路29,30を介して冷
却室4に循環させる。ついで、図示しないポンプ内を揚
液で充満させると、その水位の上昇につれて、揚液(シ
ール液)はスリーブ14と内筒部材6の間、ラビリンス
シール部18と内筒部材6の間を通って貫通孔19から
シール室Rを充満したのち貫通孔19からクーリングチ
ューブ25へと流入するとともにシール室R内の空気は
第2貫通孔28から放出される。
【0011】そして、シール室R内がシール液で充満す
ると、図1のように、前記第2貫通孔28に切り替え機
構の1つであるテーパーピン31を差し込んで第2貫通
孔28の小径部28aを閉鎖する。この場合、第2貫通
孔28とテーパーピン31との間には間隙αが形成され
る。その後、ポンプ内揚液の水位が上昇するにつれてク
ーリングチューブ25内の空気は前記間隙αから外方に
追い出される。このようにクーリングチューブ25内の
空気が排出されると、前記テーパーピン31に代えても
う一つの切り替え機構であるプラグ32で第2貫通孔2
8の外端開口を閉鎖してポンプを駆動する。
【0012】回転軸Sの回転によりメカニカルシール1
5の回転体21も回転し、密封端面Mからのシール液の
漏出を防止する。また、回転体21の回転により、貫通
孔19も回転し、そのポンプ作用によりシール室Rのシ
ール液は前記環状溝18a,6aから第1貫通孔27に
入り、クーリングチューブ25を通過する間に、冷却室
4内の冷却水により冷却され、貫通孔26から第2貫通
孔28を通ってシール室Rに入り前記工程を繰り返す。
すなわち、前記密封端面Mの外周は、常に冷却水に接
し、密封端面Mでの摩擦発熱が除去されることになる。
【0013】前記説明では、クーリングチューブ25内
の空気の除去をテーパーピン31の着脱で行なうように
したが、第2貫通孔28の先端部(図では小径部28
a)を開閉する手段であれば、貫通孔を備えたコック等
でもよい。なお、前記説明では、回転体21をホルダ1
7と回転環21とで構成し、ホルダ17を設けた貫通孔
19でポンプ作用を行なわせる場合を示したが、場合に
よっては、ホルダ17を設けず回転環21自体に貫通孔
19を設けるようにしてもよい。
【0014】前記実施の態様は、メカニカルシールとし
て静止形(スプリングが回転しない)のものに適用した
場合を示したが、図3に示すように、回転形のものにも
適用できる。なお、構成的には、回転環22をホルダ1
7に設けたスプリング24により押金22を介して固定
環23に押圧するもので、図1と同一部分に同一符号を
付して説明を省略する。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、シール液の冷却を冷却室内に設けたクーリング
チューブ内を通して行なうものであるから、従来のよう
に、シール液を外部配管により別に設けた熱交換器で冷
却する必要がなく、全体として安価であるばかりか、ポ
ンプ廻りの配管が少なく、保守作業も容易に行なえると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる冷却装置を備えたメカニカル
シールの断面図。
【図2】 図1における冷却室内の冷却水の循環方向を
示す断面図。
【図3】 本発明にかかる冷却装置を備えたメカニカル
シールの他の態様を示す断面図。
【符号の説明】
1…ポンプケーシング、2…スタフィングボックス、3
…水冷ジャケット、4…冷却室、6…内筒部材、10…
シールカバー、15…メカニカルシール、18…ラビリ
ンスシール部、6a,18a…環状溝、19…貫通孔、
20…回転環、21…回転体、23…固定環、24…弾
発機構、25…クーリングチューブ、26…貫通孔、2
7…第1貫通孔、28…第2貫通孔、31…テーパーピ
ン(切り替え機構)、32…プラグ(切り替え機構)、
M…密封端面、S…回転軸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に冷却水が循環する冷却室を備えた
    スタフィングボックスの内方と回転軸との間で相対的に
    回転してシール液をシールする少なくとも回転環を有す
    る回転体と固定環とからなるメカニカルシールを備え、
    前記冷却室内にクーリングチューブを配設し、該クーリ
    ングチューブの両端部をシール室を形成する前記スタフ
    ィングボックス内面に第1、第2貫通孔により開口さ
    せ、第1貫通孔の端部開口もしくはこの開口に近接する
    前記回転体の外周部の少なくとも一方に環状溝部を設け
    るとともに、回転体の一部に前記環状溝に向かう多数の
    貫通孔を設け、前記回転軸の回転にもとづく前記貫通孔
    のポンプ作用によりシール液をクーリングチューブ内に
    循環させて冷却されたシール液にて前記密封端面近傍を
    冷却するようにしたメカニカルシールの冷却装置におい
    て、前記第2貫通孔の一端を大気に開放するとともに、
    この第2貫通孔の両端開口を開閉する切り替え機構を設
    けたことを特徴とするメカニカルシールの冷却装置。
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JP5259463B2 (ja) * 2009-03-13 2013-08-07 イーグル工業株式会社 高温用デッドエンドシール
JP5712067B2 (ja) * 2011-06-27 2015-05-07 株式会社日立製作所 高温流体用軸封装置
JP6257250B2 (ja) * 2012-10-01 2018-01-10 株式会社酉島製作所 メカニカルシール

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