JP4115081B2 - 軸封装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば汽力発電プラントのボイラ用ポンプ等、密封対象流体が高温になるような回転機器の軸封手段として好適に用いられ、特に、ポンピングリングを有する軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、密封対象流体が高温になるボイラ用ポンプの回転軸の軸周を密封する軸封装置として、典型的には図3に示されるようなものが知られている。
【0003】
図3において、参照符号100はボイラ用ポンプの回転軸、参照符号110は、ボイラ用ポンプの軸孔部111及びこれに軸方向に連結された複数のシールカバー112〜114からなり、回転軸100の軸周を包囲するように配置された軸封部ハウジングである。この回転軸100と軸封部ハウジング110との間には、メカニカルシール120と、その機内A側のポンピングリング130が配置される。
【0004】
メカニカルシール120は、回転軸100に外挿固定された軸スリーブ101の鍔状ホルダ102に密封的に装着されて回転軸100と一体的に回転するメイティングリング121と、軸封部ハウジング110におけるシールカバー114の内周部にコンプレスリング123を介して非回転状態にかつ密封的に装着されたシールリング122が、コンプレスリング123の背面側に配置されたコイルスプリング124の付勢力により、互いの対向端面同士で密接し、その密封摺動面SFにおいて、軸封機能を奏するものである。
【0005】
ポンピングリング130は、内周が軸スリーブ101に密着すると共に、外周が、シールカバー112の内周面と所定の隙間Gをもって近接しており、回転時にポンピング孔131内に発生する遠心力によって、ポンプ作用を発揮する。
【0006】
ポンピングリング130より大気B側であってメカニカルシール120の外周に位置する中間室Cには、循環水CWが充満している。この循環水CWは、軸封部ハウジング110におけるシールカバー114に開設された循環水注入孔114a及びシールカバー112に開設された循環水排出孔112aを通じて、ポンピングリング130の遠心ポンプ作用により、機外に配置された循環水クーラー(図示省略)との間で循環され、密封対象である機内Aのボイラ水HWよりも低い温度に保持されている。そして、この循環水CWの循環によって、メカニカルシール120におけるメイティングリング121とシールリング122の密封摺動面SFが冷却されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の構成を有する従来の軸封装置によると、共に金属材料からなるポンピングリング130とシールカバー112との干渉を避けるために、その対向面間に少なくとも0.1〜0.2mm程度の径方向隙間Gを設けていることから、ポンピングリング130によって循環水排出孔112aに吐出される循環水CWの一部が、隙間Gを通じて機内Aあるいは中間室Cへ漏れ出すことは避けられず、ポンピングリング130によるポンプ効率を向上させることが困難であるといった問題が指摘される。
【0008】
また、隙間Gを通じて、機内Aの高温のボイラ水HWと、ポンピングリング130内を通る低温の循環水CWとの間で混合や熱交換が行われ、このため循環水CWの温度が上昇してしまい、メカニカルシール120におけるメイティングリング121とシールリング122の密封摺動面SFに対する冷却効率を向上させることが困難であるといった問題が指摘される。
【0009】
したがって、メカニカルシール120におけるメイティングリング121とシールリング122の密封摺動面SFを適正な温度に保つためには、容量の大きい循環水クーラーや、更には軸封部ハウジング110を包囲する冷却ジャケットの設置等が必要になり、装置全体のコスト高を来すことになる。
【0010】
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題とするところは、循環液によるメカニカルシールの密封摺動面の冷却効率を向上させることによって、密封対象流体が高温である場合も良好な密封性能を発揮し得る軸封装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題は、本発明によって有効に解決することができる。
すなわち請求項1の発明に係る軸封装置は、回転軸及びこの回転軸の外周を包囲する軸封部ハウジングの間に設置されたメカニカルシールと、前記回転軸に前記メカニカルシールの密封摺動面よりも機内側に位置して設けられて前記メカニカルシールの外周に循環液を循環供給させるポンピングリングとを備え、前記ポンピングリングの外周面に、前記軸封部ハウジングに設けた循環液排出孔に対応して吐出孔を設けた軸封装置において、前記吐出孔の軸方向両側に位置して前記ポンピングリングおよび軸封部ハウジング間にウェアリングを配置し、前記ウェアリングは、PTFE又はポリイミド樹脂等の自己潤滑性樹脂材料よりなり、加熱して熱膨張した状態で前記ポンピングリングに外挿した後、除熱して収縮させることによって前記ポンピングリングに密着固定され、その外径寸法は、前記軸封部ハウジングのうち前記ポンピングリングの外周に位置するシールカバーの内周面の径寸法と略同等又は微小間隙を介して僅かに小径となっていることを特徴とするものである。そして、この構成によって、前記循環液排出孔の軸方向両側で互いに近接対向する前記軸封部ハウジングと前記ポンピングリングの対向面との隙間を、十分に小さくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る軸封装置の好適な実施の形態を、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る軸封装置の好適な実施の形態を、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の断面図、図2は、この実施の形態において用いられるポンピングリングを一部切断して示す斜視図である。
【0014】
まず図1において、参照符号10はボイラ用ポンプの軸封部ハウジング、参照符号20は、この軸封部ハウジング10の内周から機内Aへ挿通された回転軸である。軸封部ハウジング10は、ポンプ軸孔部11と、その機外側に回転軸20の軸周を包囲するように配置されて螺子部材15,16によって軸方向に互いに連結されたシールカバー12〜14からなる。ポンプ軸孔部11、シールカバー12〜14の間は、それぞれOリング17〜19によって密封されている。
【0015】
この実施の形態における軸封装置は、回転軸20と軸封部ハウジング10との間に配置されたメカニカルシール30と、その機内A側に配置されたポンピングリング40とからなる。また、回転軸20には軸スリーブ21が外挿固定され、この回転軸20と軸スリーブ21との間は、図示されていないパッキン等によって密封されている。
【0016】
メカニカルシール30は、回転軸20側に密封的に装着されて回転軸20と一体的に回転するメイティングリング31と、軸封部ハウジング10におけるシールカバー13の内周に配置されて非回転状態かつ密封的に保持されたシールリング32が、コイルスプリング36の付勢力により、互いの対向端面同士で密接し、その密封摺動面SFにおいて、軸封機能を奏するものである。
【0017】
詳しくは、回転軸20の軸スリーブ21には、軸封部ハウジング10における最も機内A側にあるシールカバー12の機外寄りの内周に位置して、鍔状ホルダ22が一体に形成されており、メカニカルシール30におけるメイティングリング31は、この鍔状ホルダ22の環状凹部22aに、Oリング33を介して密封的に保持されると共に、鍔状ホルダ22に植設されたピン22bと係合されることによって、軸スリーブ21(回転軸20)との相対回転が防止されている。
【0018】
軸封部ハウジング10における最も大気B側のシールカバー14には、内周フランジ部14a及びその内径端部から機内A側へ向けて突出した保持筒部14bが形成されており、この保持筒部14bには、Oリング34を介してコンプレスリング35が保持されている。シールカバー14の内周フランジ部14aの内側面には、円周方向所定間隔で複数のスプリング保持穴14cが形成されており、このスプリング保持穴14cとコンプレスリング35との間に、それぞれコイルスプリング36が配置されている。
【0019】
シールリング32は、コンプレスリング35の前面(コイルスプリング36と反対側の面)に当接配置されると共に、このコンプレスリング35との間がOリング37で密封され、外周面に円周方向等間隔で形成された係合突起32aが、これに対応して軸封部ハウジング10における中間のシールカバー13の内周部に形成された係合切欠13aと係合することによって、非回転状態かつ軸方向移動可能な状態に保持されている。すなわち、シールリング32は、コンプレスリング35を介してコイルスプリング36の軸方向付勢力を受けることにより、前面(コンプレスリング35と反対側の面)に円周方向に連続して形成された摺動突起32bにおいて、メイティングリング31の端面と密接され、密封摺動面SFを形成している。
【0020】
ポンピングリング40は、本体41と、その外周部から軸方向両側へ突出した一対の環状突縁42,42と、この環状突縁42,42の外周面に形成された溝部にそれぞれ装着固定された一対のウェアリング44,44からなる。図2の斜視図にも示されるように、本体41には、その内周面41aからメカニカルシール30側を向いた端面41bの内周部にかけて軸方向に延びる吸入切欠40aと、そこから径方向へ貫通した吐出孔40bが、円周方向等間隔で複数形成され、軸方向に貫通したボルト挿通孔40cが円周方向等間隔で複数形成されている。
【0021】
このポンピングリング40は、本体41の内周部が、軸スリーブ21における鍔状ホルダ22よりも機内A側に、その外周面に形成された段差部21aに当接した状態で密嵌されると共に、ボルト挿通孔40cにそれぞれ挿通されたボルト43を、軸スリーブ21の鍔状ホルダ22の背面に形成された螺子穴にねじ込むことによって、鍔状ホルダ22(軸スリーブ21)に固定される。
【0022】
ウェアリング44は、自己潤滑性材料、典型的にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂材からなるものであって、適宜加熱して熱膨張した状態で各環状突縁42の外周溝部に外挿した後、除熱して収縮させることによって、密着固定される。また、このウェアリング44は、ポンピングリング40の外周面に開口した各吐出孔40bの開口部の軸方向両側に位置しており、外径が、軸封部ハウジング10のうちポンピングリング40の外周に位置するシールカバー12の内周面の径と略同等、又は微小間隙を介して僅かに小径となっている。
【0023】
軸封部ハウジング10におけるシールカバー12には、ポンピングリング40における一対のウェアリング44,44との対向面の間に位置して、円周方向に連続した環状凹部12aが形成され、この環状凹部12aの円周方向一箇所から、循環水排出孔12bが径方向に貫通して開設されている。また、最も大気B側のシールカバー14には、メカニカルシール30におけるコンプレスリング35の外周空間に開口した循環水注入孔14dが径方向に貫通して開設されている。
【0024】
機外に設置された循環水クーラー50は、その給水口50aが、配管51を介して軸封部ハウジング10におけるシールカバー12の循環水排出孔12bに接続され、排水口50bが、配管52を介してシールカバー14の循環水注入孔14dに接続されている。
【0025】
軸封部ハウジング10におけるシールカバー13の内周部には、先に説明した係合切欠13aのほか、循環水注入孔14dから注入される循環水CWが最短距離で短絡するのを防止するためにこれを円周方向へ導くスリーブ部13bと、メカニカルシール30におけるメイティングリング31とシールリング32の外周部間へ向けて延び、循環水CWを密封摺動面SFの外周を経由するように内周側へ迂回させる内向き鍔部13cが形成されている。
【0026】
なお、参照符号14eは、軸封部ハウジング10における最も大気B側のシールカバー14に、その内周フランジ部14aの内周面に向けて径方向に開設したクエンチング給排孔であり、参照符号60は、このクエンチング給排孔14eを通じてメカニカルシール30の内周隙間に流通されるクエンチング水が大気B側へ流出するのを防止するための二次シールである。
【0027】
以上の構成において、回転軸20がその軸心の周りに回転すると、この回転力は、軸スリーブ21からその鍔状ホルダ22に植設されたピン22bを介してメカニカルシール30のメイティングリング31に伝達され、これによってメイティングリング31は回転軸20と一体的に回転される。一方、コイルスプリング36の付勢力によってメイティングリング31に密接しているシールリング32は、外周の係合突起32aが軸封部ハウジング10におけるシールカバー13の係合切欠13aと係合していることによって非回転状態に保持されているため、メイティングリング31とシールリング32は互いに密接摺回動し、その密封摺動面SFにおいて、適当な液体潤滑状態を維持しながら軸封機能を奏する。
【0028】
メカニカルシール30は、当該ボイラ用ポンプの駆動(回転軸20の回転)によって機内Aのポンプ室(図示省略)内を経由して送られるボイラ水HWを密封対象とするものであるが、このボイラ水HWは非常に高温であるため、熱負荷によってメカニカルシール30の密封性能に悪影響を与えないように、メカニカルシール30の外周を、機外に設置した循環水クーラー50によってボイラ水HWよりも十分に低温に保持された循環水CWが、ポンピングリング40の遠心ポンプ作用によって、図1に太い矢印で示されるような経路で循環流通されるようになっている。したがって直接的には、メカニカルシール30は、循環水CWを密封対象としていることになる。
【0029】
なお、ボイラ水HWと循環水CWは、温度が相違するだけであって、同一のものである。
【0030】
詳しくは、ポンピングリング40は、ボルト43によって軸スリーブ21の鍔状ホルダ22に固定されているため、回転軸20と一体的に回転する。ポンピングリング40が回転すると、その各吐出孔40b内に充満している循環水CWが遠心力によって外周側へ投げ出される一方、吸入切欠40a内が低圧になることによって、中間室Cの循環水CWが吸入される。
【0031】
ポンピングリング40の吐出孔40bから外周へ吐出された循環水CWは、軸封部ハウジング10におけるシールカバー12の内周面の環状凹部12aから循環水排出孔12b及びこれに接続された配管51を介して、機外の循環水クーラー50に送られる。そして、循環水クーラー50内での熱交換により所定の低温状態になった循環水CWは、配管52を介して、軸封部ハウジング10におけるシールカバー14の循環水注入孔14dから中間室Cへ還流される。
【0032】
循環水注入孔14dからその内端開口部に達した循環水CWは、シールカバー13のスリーブ部13bにより円周方向へ導かれながらこのスリーブ部13bを迂回し、更にシールリング32とシールカバー13との間の隙間を介して、密封摺動面SFの外周に達する。ここで、循環水CWは、シールカバー13の内向き鍔部13cにより、強制的に密封摺動面SFへ向けて内周側へ迂回させられるので、この密封摺動面SFで発生した熱を効率良く除去する。
【0033】
密封摺動面SFのとの熱交換により昇温した循環水CWは、メイティングリング31の外周から鍔状ホルダ22の背面側を経由して、ポンピングリング40の吸入切欠40aへ吸入され、上述した一連の経路での循環が繰り返される。
【0034】
ここで、上述の構成によれば、ポンピングリング40の外周面における吐出孔40bの開口部の軸方向両側に位置して装着された一対のウェアリング44,44の外径が、シールカバー12の内周面に対してほぼ密接状態又は極めて微小な間隙を介して近接又はほぼ密接している。このため、ポンピングリング40の吐出孔40bからシールカバー12の環状凹部12aを介して循環水排出孔12bへ吐出される循環水CWの一部が機内A及び中間室Cへ漏出するようなことがなく、機内Aの高温のボイラ水HWと混合したり熱交換されることも防止される。
【0036】
したがって、ポンピングリング40によるポンプ効率が向上し、その結果、循環水CWの循環流量の減少が防止され、メカニカルシール30の密封摺動面SFにおける熱負荷が効率良く除去される。また、機内Aと中間室Cとの間が、ポンピングリング40によってほぼ確実に分離されるため、機内Aにおける高温のボイラ水HWとの混合や熱交換による循環水CWの昇温も微小に抑えられ、循環水クーラー50における循環水CWの熱交換(冷却)効率も向上する。
【0039】
また、自己潤滑性材料としては、上述の実施の形態のようなPTFE樹脂材に限らず、ポリイミド樹脂等、他のエンジニアプラスチックも好適に使用することができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る軸封装置によれば、ポンピングリングの外周面に設けた吐出孔の軸方向両側に位置してポンピングリングおよび軸封部ハウジング間にウェアリングを配置し、このウェアリングは、PTFE又はポリイミド樹脂等の自己潤滑性樹脂材料よりなり、加熱して熱膨張した状態でポンピングリングに外挿した後、除熱して収縮させることによってポンピングリングに密着固定され、その外径寸法は、軸封部ハウジングのうちポンピングリングの外周に位置するシールカバーの内周面の径寸法と略同等又は微小間隙を介して僅かに小径となっているために、軸封部ハウジングとポンピングリングの対向面間の隙間を十分に小さくすることができる。このため、ポンピングリングから吐出される循環液の漏れ出しを抑制してポンプ効率を向上させることができ、その結果、メカニカルシール外周における循環液の流量が増加し、しかも、機内の密封対象流体が高温であっても、この密封対象流体との混合や熱交換による循環液の昇温が有効に防止されるので、密封摺動面の熱負荷除去効果を向上させ、循環液の冷却手段における熱交換効率も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸封装置の好適な実施の形態を、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の断面図である。
【図2】図1に示される実施の形態において用いられるポンピングリングを一部切断して示す斜視図である。
【図3】従来の技術に係る軸封装置を、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。
【符号の説明】
10 軸封部ハウジング
12b 循環水排出孔(循環液排出孔)
14d 循環水注入孔(循環液注入孔)
20 回転軸
30 メカニカルシール
40 ポンピングリング
44 ウェアリング(自己潤滑性材料)
50 循環水クーラー
A 機内
B 大気
C 中間室
CW 循環水(循環液)
HW ボイラ水(密封対象流体)
SF 密封摺動面
Claims (1)
- 回転軸(20)及びこの回転軸(20)の外周を包囲する軸封部ハウジング(10)の間に設置されたメカニカルシール(30)と、
前記回転軸(20)に前記メカニカルシール(30)の密封摺動面(SF)よりも機内(A)側に位置して設けられて前記メカニカルシール(30)の外周に循環液(CW)を循環供給させるポンピングリング(40)とを備え、
前記ポンピングリング(40)の外周面に、前記軸封部ハウジング(10)に設けた循環液排出孔(12b)に対応して吐出孔(40b)を設けた軸封装置において、
前記吐出孔(40b)の軸方向両側に位置して前記ポンピングリング(40)および軸封部ハウジング(10)間にウェアリング(44)を配置し、
前記ウェアリング(44)は、PTFE又はポリイミド樹脂等の自己潤滑性樹脂材料よりなり、加熱して熱膨張した状態で前記ポンピングリング(40)に外挿した後、除熱して収縮させることによって前記ポンピングリング(40)に密着固定され、その外径寸法は、前記軸封部ハウジング(10)のうち前記ポンピングリング(40)の外周に位置するシールカバー(12)の内周面の径寸法と略同等又は微小間隙を介して僅かに小径となっていることを特徴とする軸封装置。
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