JPWO2014208235A1 - 密封装置 - Google Patents

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高橋 秀和
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    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
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Abstract

自己循環させる流体の流量を多くし、揚程を高めることを可能とするポンピングリングを備える密封装置を提供する。ポンピングリング(160)には、内周面から外周面に貫通するように設けられて、流体の通路となる貫通孔(161)と、内周面においてメカニカルシール(M)が配置された側の側面から貫通孔(161)に通じるように設けられて、流体を貫通孔(161)に導く導入溝(162)と、が備えられ、スリーブ(110)の外周面には、導入溝(162)及び貫通孔(161)に対向する位置に、流体を貫通孔(161)に導く補助導入溝(111)が設けられていることを特徴とする。

Description

本発明は、メカニカルシールとポンピングリングとを備える密封装置に関する。
メカニカルシールが用いられる装置においては、メカニカルシールを構成する固定環と回転環との摺動部の潤滑性を高めることなどを目的として、フラッシング液を循環させる技術が知られている。また、回転軸と共に回転することによって、フラッシング液を自己循環させるポンピングリングを用いた技術も知られている。
ポンピングリングは、内周面から外周面に貫通する貫通孔と、内周面において、一方の側面から貫通孔に通じる溝とが設けられている。これにより、回転軸と共にポンピングリングが回転することにより遠心力が働くため、溝を介して、貫通孔の内周面側から外周面側にフラッシング液を流す機能を発揮させることが可能となる。従って、このポンピングリングを動力源として、フラッシング液を自己循環させることが可能となる(特許文献1参照)。
ここで、ポンピングリングにより自己循環させるフラッシング液の流量を多くするためには、溝の断面積及び貫通孔の断面積を広くしなければならない。なお、流量が少ないと、揚程も低くなってしまう。
ポンピングリングは環状の部材であることから、貫通孔についての設計自由度は大きく、通常、断面積を広くすることは容易である。しかしながら、ポンピングリングの径方向の厚みについては、回転軸とハウジングの軸孔との間の環状隙間により左右される。回転軸保護等の観点から、回転軸にはスリーブが取り付けられることが多い。この場合には、ポンピングリングの径方向の厚みは、スリーブの外周面とハウジングの軸孔の内周面との間の環状隙間により左右される。従って、この環状隙間が狭いと、ポンピングリングの径方向の厚みは薄くなるため、上記の溝の断面積は狭くせざるを得ない。このような場合には、貫通孔に導くフラッシング液の流量を多くすることが難しい。これにより、揚程を高めることもできない。
特開2002−139157号公報
本発明の目的は、自己循環させる流体の流量を多くし、揚程を高めることを可能とするポンピングリングを備える密封装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、
回転軸側に設けられる回転環と、該回転軸が挿通される軸孔を有するハウジング側に設けられ、前記回転環に対して摺動する固定環と、を有するメカニカルシールと、
前記回転軸の外周側に設けられ、前記回転環が取り付けられるスリーブと、
該スリーブの外周に取付けられ、前記回転軸及びスリーブの回転と共に回転し、流体を自己循環させるポンピングリングと、を備える密封装置において、
前記ポンピングリングには、
内周面から外周面に貫通するように設けられて、前記流体の通路となる貫通孔と、
内周面において前記メカニカルシールが配置された側の側面から前記貫通孔に通じるように設けられて、前記流体を該貫通孔に導く導入溝と、が備えられ、
前記スリーブの外周面には、前記導入溝及び貫通孔に対向する位置に、前記流体を前記貫通孔に導く補助導入溝が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ポンピングリングに備えられる導入溝と、スリーブの外周面に設けられる補助導入溝とによって、貫通孔に流体を導入させる通路が形成される。これにより、導入溝の断面積を狭くせざるを得ない場合であっても、補助導入溝を設けた分だけ、貫通孔に流体を導入させる通路全体の断面積を広くすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、自己循環させる流体の流量を多くし、揚程を高めることが可能となる。
図1は本発明の実施例1に係る密封装置の装着状態を示す模式的断面図である。 図2は本発明の実施例1に係るポンピングリングの一部破断斜視図である。 図3は本発明の実施例1に係るスリーブの一部を示す斜視図である。 図4は本発明の実施例2に係る密封装置の装着状態を示す模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1〜図3を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。
<密封装置全体>
特に、図1を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置の全体構成について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の装着状態を示す模式的断面図である。なお、図1における断面図は、密封装置の中心軸線を含む断面図である。ただし、図1においては、説明の便宜上、特徴的な部分を示すため、切断位置の位相(周方向の位置)は適宜異なっている。また、図1の断面図においては、切断面のみを示している(奥行き線は省略している)。
本実施例に係る密封装置100は、回転軸800と、回転軸800の軸孔を有するハウジング700との間の環状隙間を密封するために設けられる。なお、ハウジング700は、密封装置100が取り付けられる各種装置の筐体である。
そして、密封装置100は、メカニカルシールMと、回転軸800の外周側に設けられる略円筒状のスリーブ110と、回転軸800及びスリーブ110と共に回転し、流体(ここでは、フラッシング液)を自己循環させるポンピングリング160とを備えている。スリーブ110は、ストッパ310によって位置決めされた状態で、回転軸800に固定されている。なお、ストッパ310は、固定具320によって、回転軸800に固定されている。
ハウジング700には、メカニカルシールMを収納するためのハウジングケース900が、ボルトB2によって、固定されている。このハウジングケース900は、環状の第1ケース910と、環状の第2ケース920とから構成されている。第1ケース910には、流体をケース外部に排出するための排出通路911が設けられている。また、第1ケース910の内周面には環状溝912が形成されている。上記の排出通路911は、この環状溝912の溝底から第1ケース910の外周面を貫通するように設けられている。第2ケース920には、流体をケース内部に供給するための供給通路921と、漏れた流体をケース外部に排出するためのドレイン通路922が設けられている。また、第2ケース920には、供給通路921により供給された流体の流れを調整するガイド400が設けられている。
なお、ハウジングケース900とスリーブ110との間の環状隙間は、シール部材200によって密封されている。また、第1ケース910及び第2ケース920には、上記のボルトB2が挿通される挿通孔(不図示)が設けられている。このボルトB2が挿通される挿通孔は、排出通路911,供給通路921及びドレイン通路922などを通らないように、周方向において、これらの通路とは異なる位置に設けられている。
メカニカルシールMは、回転軸側に設けられる回転環120と、ハウジング側に設けられ、回転環120に対して摺動する固定環130とを備えている。ここで、固定環130は、ハウジングケース900等を介してハウジング700に対して取り付けられている。また、メカニカルシールMは、固定環130を回転環120側に向かって付勢するコンプレッションリング140及びスプリング150を備えている。なお、スプリング150は、第2ケース920に複数設けられた装着穴923にそれぞれ装着されている。回転環120は、スリーブ110に固定されたピンPが、回転環120に設けられた切り欠き121に嵌ることによって、スリーブ110に対して回転しないように構成されている。また、固定環130は、第2ケース920に設けられた突起924が、固定環130に設けられた切り欠き131に嵌ることによって、ハウジング700に対して回転しないように構成されている。
以上の構成により、回転軸800の回転と共に回転環120が回転し、静止状態にある固定環130と回転する回転環120の端面同士が摺動する。また、コンプレッションリング140及びスプリング150によって、固定環130が回転環120側に付勢されるため、固定環130と回転環120は摺動した状態が保たれる。
なお、上述した密封装置100を含む構造には、各部材同士の隙間を密封するために、複数のOリングOが設けられている。OリングOについては公知技術であるので、その説明は省略する。
<ポンピングリングによる液体の自己循環>
本実施例においては、回転環120と固定環130との摺動部の冷却,保温、及び潤滑性の向上などを目的として、密封装置100の内部にフラッシング液が流れるように構成されている。なお、上述した供給通路921と排出通路911はハウジングケース900の外部に設けられた不図示の配管によって繋がっている。そして、この配管と、供給通路921と、密封装置100の内部と、排出通路911とによって形成される流路を、フラッシング液が循環するように構成されている。
特に、図2を参照して、フラッシング液を自己循環させる駆動源となるポンピングリング160について、詳細に説明する。ポンピングリング160には、内周面から外周面に貫通するように設けられて、フラッシング液の通路となる貫通孔161が複数備えられている。また、ポンピングリング160には、その内周面においてメカニカルシールMが配置された側の側面から各貫通孔161に通じるように設けられて、フラッシング液をこれらの貫通孔161にそれぞれ導く導入溝162が複数備えられている。
なお、ポンピングリング160には、軸線方向に伸びる複数の貫通孔163も設けられている。これらの貫通孔163を介して、複数のボルトB1によって、ポンピングリング160はスリーブ110に固定されている。また、スリーブ110には、径方向外側に突出するストッパ部112が設けられている。ポンピングリング160は、このストッパ部112に突き当たった状態で、複数のボルトB1によって固定されることにより、軸線方向の位置決めがなされる。
以上のように構成されるポンピングリング160は、スリーブ110の外周面と第1ケース910の内周面との間の環状隙間を塞ぐように配置される。このとき、複数の貫通孔161の外周面側の各開口部が、第1ケース910の内周面に形成された環状溝912に臨む位置となるようにポンピングリング160は配置される。また、ポンピングリング160の外周面側には、環状溝912の両側に、それぞれPTFE等のエンジニアプラスチック製のウエアリングWが装着されている。これにより、ポンピングリング160の外周面と第1ケース910の内周面との間からフラッシング液が漏れてしまうことが抑制される。なお、ウエアリングWは、ポンピングリング160の軸線方向の両側にそれぞれ設けられた装着溝164,165に装着される。
そして、スリーブ110の外周面には、フラッシング液を貫通孔161に導く補助導入溝111が複数設けられている。なお、これら複数の補助導入溝111は、ポンピングリング160に備えられた各導入溝162及び各貫通孔161に対向する位置に、それぞれ一つずつ設けられている。なお、図3は、スリーブ110において、補助導入溝111が設けられている部位を斜め上方から見た図である。このように、スリーブ110に補助導入溝111を設けることによって、ポンピングリング160に備えられる導入溝162と、スリーブ110に備えられる補助導入溝111とによって、貫通孔161にフラッシング液を導入させる通路が形成される。
以上の構成により、回転軸800が回転している際には、スリーブ110と共にポンピングリング160も回転する。これにより、遠心力が働くため、導入溝162及び補助導入溝111により形成された通路から貫通孔161にフラッシング液が導入され、貫通孔161の内周面側から外周面側にフラッシング液を流す機能が発揮される。従って、このポンピングリング160を動力源として、フラッシング液を自己循環させることが可能となる。
<本実施例に係る密封装置の優れた点>
以上説明したように、本実施例に係る密封装置100によれば、ポンピングリング160に備えられる導入溝162と、スリーブ110の外周面に設けられる補助導入溝111とによって、貫通孔161にフラッシング液を導入させる通路が形成される。これにより、導入溝162の断面積を狭くせざるを得ない場合であっても、補助導入溝111を設けた分だけ、貫通孔161にフラッシング液を導入させる通路全体の断面積を広くすることができる。なお、「断面積」とは、フラッシング液が流れる方向に垂直な断面の面積である。以下、同様である。
すなわち、ポンピングリング160は環状の部材であることから、貫通孔161についての設計自由度は大きく、通常、断面積を広くすることは容易である。つまり、仮に、軸線方向の幅を短くしなければならない場合であっても、円周方向に長い孔とすることで、断面積を広くすることが可能である。これに対して、ポンピングリング160の径方向の厚みについては、回転軸800に取付けられたスリーブ110の外周面とハウジング700の軸孔(ここでは、より具体的にはハウジングケース900の軸孔)の内周面との間の環状隙間により左右される。そのため、この環状隙間が狭いと、ポンピングリング160の径方向の厚みは薄くなるため、導入溝162の断面積は狭くせざるを得ない。しかしながら、本実施例に係る密封装置100によれば、上記の通り、スリーブ110に補助導入溝111を設けることによって、貫通孔161にフラッシング液を導入させる通路全体の断面積を広くすることができる。なお、導入溝162と補助導入溝111とによって形成される通路の断面積は、貫通孔161の断面積と同等以上にするのが望ましい。
以上のように、本実施例に係る密封装置100によれば、上記環状隙間が狭くても、ポンピングリング160により自己循環させるフラッシング液の流量を多くすることができ、揚程を高めることも可能となる。
(実施例2)
図4には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、上記実施例1で示す構成に対して、メカニカルシールとポンピングリングの間に、更にポンプ機能を発揮させるポンプ部を設けた構成を説明する。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図4は本発明の実施例2に係る密封装置の装着状態を示す模式的断面図である。なお、図4における断面図は、密封装置の中心軸線を含む断面図である。ただし、図4においては、説明の便宜上、特徴的な部分を示すため、切断位置の位相(周方向の位置)は適宜異なっている。また、図4の断面図においては、切断面のみを示している(奥行き線は省略している)。
本実施例に係る密封装置100も、実施例1の場合と同様に、回転軸800と、回転軸800の軸孔を有するハウジング700との間の環状隙間を密封するために設けられる。そして、密封装置100は、メカニカルシールMと、回転軸800の外周側に設けられる略円筒状のスリーブ170と、ポンピングリング160とを備えている。ストッパ310及び固定具320については、実施例1と同様の構成であるので、その説明は、省略する。
また、本実施例においても、第1ケース910と第2ケース920とから構成されるハウジングケース900が、ボルトB2によって、ハウジング700に固定されている。排出通路911,環状溝912,供給通路921,ドレイン通路922,ガイド400及びシール部材200については、実施例1と同様の構成であるので、その説明は、省略する。
メカニカルシールMは、実施例1の場合と同様に、回転軸側に設けられる回転環120と、ハウジング側に設けられ、回転環120に対して摺動する固定環130とを備えている。また、メカニカルシールMは、固定環130を回転環120側に向かって付勢するコンプレッションリング140及びスプリング150を備えている。回転環120は、スリーブ170に固定されたピンPが、回転環120に設けられた切り欠き122に嵌ることによって、スリーブ110に対して回転しないように構成されている。なお、実施例1ではピンPは軸線方向に突出するように設けられていたが、本実施例では径方向に突出するように設けられている。また、固定環130は、第2ケース920に設けられた突起924が、固定環130に設けられた切り欠き131に嵌ることによって、ハウジング700に対して回転しないように構成されている。
以上の構成により、回転軸800の回転と共に回転環120が回転し、静止状態にある固定環130と回転する回転環120の端面同士が摺動する。また、コンプレッションリング140及びスプリング150によって、固定環130が回転環120側に付勢されるため、固定環130と回転環120は摺動した状態が保たれる。
なお、上述した密封装置100を含む構造には、各部材同士の隙間を密封するために、複数のOリングOが設けられている。OリングOについては公知技術であるので、その説明は省略する。
そして、本実施例においては、スリーブ170に、ポンプ機能を発揮する環状突出部173が設けられている。この環状突出部173は、メカニカルシールMとポンピングリング160の間の位置に配置される。そして、この環状突出部173には、メカニカルシールM側からポンピングリング160側に向けて、内周面側から外周面側に向かうように傾斜する貫通孔174が設けられている。これにより、回転軸800と共にスリーブ170が回転すると、遠心力によりフラッシング液が貫通孔174を通ってメカニカルシールM側からポンピングリング160側に勢いよく排出される。なお、環状突出部173の外周面と第1ケース910の内周面との間の環状隙間は、ウエアリングWによって密封されている。従って、貫通孔174を通って、ポンピングリング160側に排出されたフラッシング液が、環状突出部173の外周面側からメカニカルシールM側に戻ってしまうことは抑制される。
ポンピングリング160を駆動源として、不図示の配管と、供給通路921と、密封装置100の内部と、排出通路911とによって形成される流路を、フラッシング液が循環するように構成されている点については、上記実施例1で説明した通りである。また、ポンピングリング160についても、実施例1の場合と同様の構成であるので、その説明は省略する。
また、本実施例においても、ポンピングリング160は、スリーブ170に設けられたストッパ部172に突き当たった状態で、複数のボルトB1によって固定されることにより、軸線方向の位置決めがなされる。
そして、本実施例に係る密封装置100においても、スリーブ170の外周面には、フラッシング液を貫通孔161に導く補助導入溝171が複数設けられている。また、これら複数の補助導入溝171は、ポンピングリング160に備えられた各導入溝162及び各貫通孔161に対向する位置に、それぞれ一つずつ設けられている。このように、本実施例においても、スリーブ170に補助導入溝171を設けることによって、ポンピングリング160に備えられる導入溝162と、スリーブ170に備えられる補助導入溝171とによって、貫通孔161にフラッシング液を導入させる通路が形成される。
以上のような構成により、本実施例に係る密封装置100においても、上記実施例1の場合と同様の作用効果を得ることができる。また、本実施例の場合には、スリーブ170に、ポンプ機能を発揮する環状突出部173が設けられている。そのため、回転軸800と共にスリーブ170が回転すると、フラッシング液がポンピングリング160側に勢いよく排出される。これにより、環状突出部173とポンピングリング160との間の空間内の流体圧力が高まるため、ポンピングリング160の貫通孔161に導かれるフラッシング液の流量も多くなる。従って、ポンピングリング160により自己循環させるフラッシング液の流量を実施例1の場合よりも多くすることができ、揚程をより一層高めることも可能となる。
なお、本実施例においては、ポンプ機能を発揮させる環状突出部173を1か所のみ設ける構成を示したが、2か所以上設けることもできる。これにより、ポンピングリング160により自己循環させるフラッシング液の流量を更に多くすることが可能となる。また、本実施例では、スリーブ170に、ポンプ機能を発揮させる環状突出部173を一体的に設ける構成を示したが、この環状突出部173に相当する部分を別体として設けても良い。
100 密封装置
110,170 スリーブ
111,171 補助導入溝
112,172 ストッパ部
120 回転環
130 固定環
140 コンプレッションリング
150 スプリング
160 ポンピングリング
161 貫通孔
162 導入溝
163 貫通孔
164,165 装着溝
173 環状突出部
174 貫通孔
200 シール部材
310 ストッパ
320 固定具
400 ガイド
700 ハウジング
800 回転軸
900 ハウジングケース
910 第1ケース
911 排出通路
912 環状溝
920 第2ケース
921 供給通路
922 ドレイン通路
923 装着穴
924 突起
B1,B2 ボルト
M メカニカルシール
O Oリング
P ピン
W ウエアリング

Claims (1)

  1. 回転軸側に設けられる回転環と、該回転軸が挿通される軸孔を有するハウジング側に設けられ、前記回転環に対して摺動する固定環と、を有するメカニカルシールと、
    前記回転軸の外周側に設けられ、前記回転環が取り付けられるスリーブと、
    該スリーブの外周に取付けられ、前記回転軸及びスリーブの回転と共に回転し、流体を自己循環させるポンピングリングと、を備える密封装置において、
    前記ポンピングリングには、
    内周面から外周面に貫通するように設けられて、前記流体の通路となる貫通孔と、
    内周面において前記メカニカルシールが配置された側の側面から前記貫通孔に通じるように設けられて、前記流体を該貫通孔に導く導入溝と、が備えられ、
    前記スリーブの外周面には、前記導入溝及び貫通孔に対向する位置に、前記流体を前記貫通孔に導く補助導入溝が設けられていることを特徴とする密封装置。
JP2015523923A 2013-06-26 2014-05-26 密封装置 Withdrawn JPWO2014208235A1 (ja)

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