JP2011153653A - バックアップリング及びシール装置 - Google Patents

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達也 二見
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Abstract

【課題】製造コストが著しく増大する事態を招来することなく、流体圧が継続する状況や流体圧が低い場合であっても十分なシール性を確保すること。
【解決手段】嵌合部21aを有したシリンダチューブ20と、このシリンダチューブ20の嵌合部21aに配置したカラー50との相互に対向した面の間にシールリング溝101を形成し、シールリング溝101にOリング110を収容させるとともに、シールリング溝101の両溝側面101aとOリング110との間にそれぞれバックアップリング120を介在させるようにしたシール装置100において、バックアップリング120には、シールリング溝101の溝側面101aに圧接された際にOリング110との間に画成される空間を外部に連通させる切欠部121を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、バックアップリング及びシール装置に関するものである。
従来より、流体圧シリンダアクチュエータにおいてピストンとシリンダチューブとの間や、シリンダヘッドとシリンダチューブとの間には、Oリング等のシールリングを用いたシール装置が多く適用されている。この種のシール装置は、一方の部材において他方に対向する面にシールリング溝を形成し、このシールリング溝にシールリング及びバックアップリングを収容させることによって構成されている。シールリングは、弾性部材によって成形されたもので、シールリング溝において一方の部材と他方の部材とに圧接することのできる寸法を有している。バックアップリングは、比較的硬質の合成樹脂材によって円環状に成形されたもので、シールリング溝の溝側面を覆う大きさを有している。
このシール装置では、一方の部材と他方の部材との隙間に流体圧が作用すると、シールリングが一方の部材と他方の部材とに圧接された状態となり、流体圧が外部に漏出する事態を防止することができるようになる。
上述したバックアップリングは、流体圧が作用している間、シールリング溝において一方の部材と他方の部材との隙間を閉塞し、当該隙間にシールリングが挟み込まれて損傷する事態を防止するように機能するものである。シールリング溝に対して両側から交互に流体圧が作用する場合には、シールリングの両側にそれぞれバックアップリングを配設することでシールリングの損傷を防止することが可能となる。
しかしながら、シールリングの両側にバックアップリングを配設したシール装置にあっては、シールリング溝において高圧側のバックアップリングが低圧側に移動することになるため、低圧側のバックアップリングとシールリングとの間に封じ込まれた流体の圧力がきわめて大きな状態となる。この結果、比較的硬質の合成樹脂材で成形されてはいるものの、バックアップリングが一方の部材と他方の部材との隙間に挟み込まれて損傷する事態が起こり得る。バックアップリングが損傷した場合には、その損傷片が油中に浮遊して油圧バルブが詰まる等、油圧機器に悪影響を及ぼす恐れがある。
このため、特許文献1においては、シールリング溝の内底面にテーパ面を形成するとともに、このテーパ面に流通路を形成し、上述の問題を防止するようにしている。
特開平9−72310号公報
しかしながら、シールリング溝の内底面にテーパ面及び流通路を形成する特許文献1では、きわめて煩雑な加工が要求されることになり、製造コストが著しく増大する事態を避けることができない。しかも、一旦バックアップリングがシールリング溝の溝側面に圧接された後には流通路が外部に開口しないため、流体圧が継続する状況下で使用することができないという問題もある。さらに、シールリング溝にバックアップリングが移動するだけのスペースを確保しなければならないため、シールリングの充填率が低下せざるを得ず、流体圧が低い場合のシール性が大幅に損なわれることになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストが著しく増大する事態を招来することなく、流体圧が継続する状況や流体圧が低い場合であっても十分なシール性を確保することのできるバックアップリング及びシール装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るバックアップリングは、嵌合孔を有した第1部材と、この第1部材の嵌合孔に配置した第2部材との間のシール装置に適用され、前記第1部材及び前記第2部材の相互に対向した面の間に形成されたシールリング溝にシールリングとともに収容され、前記シールリング溝の両溝側面とシールリングとの間にそれぞれ介在されるバックアップリングにおいて、前記シールリング溝の溝側面に圧接された際に前記シールリングとの間に画成される空間を外部に連通させる連通部を形成したことを特徴とする。
また、本発明は、上述したバックアップリングにおいて、前記シールリング溝は、前記嵌合孔の軸心を中心とした円環状に形成したものであり、前記連通部は、前記シールリング溝から外部に臨むラジアル面において一方のスラスト面から他方のスラスト面に渡る部位に切欠溝を形成することによって構成したことを特徴とする。
また、本発明は、上述したバックアップリングにおいて、前記シールリング溝は、前記嵌合孔の軸心を中心とした円環状に形成したものであり、前記連通部は、前記シールリング溝の内部に臨むラジアル面において一方のスラスト面から他方のスラスト面に渡る部位に形成した第1切欠溝と、前記シールリング溝の溝側面に対向するスラスト面において内周側のラジアル面から外周側のラジアル面に渡る部位に形成した第2切欠溝とを有して構成したことを特徴とする。
また、本発明に係るシール装置は、嵌合孔を有した第1部材と、この第1部材の嵌合孔に配置した第2部材との相互に対向した面の間にシールリング溝を形成し、前記シールリング溝にシールリングを収容させるとともに、前記シールリング溝の両溝側面とシールリングとの間にそれぞれバックアップリングを介在させるようにしたシール装置において、前記バックアップリングには、前記シールリング溝の溝側面に圧接された際に前記シールリングとの間に画成される空間を外部に連通させる連通部を形成したことを特徴とする。
また、本発明は、上述したシール装置において、前記シールリング溝は、前記嵌合孔の軸心を中心とした円環状に形成したものであり、前記連通部は、前記シールリング溝から外部に臨むラジアル面において一方のスラスト面から他方のスラスト面に渡る部位に切欠溝を形成することによって構成したことを特徴とする。
また、本発明は、上述したシール装置において、前記シールリング溝は、前記嵌合孔の軸心を中心とした円環状に形成したものであり、前記連通部は、前記シールリング溝の内部に臨むラジアル面において一方のスラスト面から他方のスラスト面に渡る部位に形成した第1切欠溝と、前記シールリング溝の溝側面に対向するスラスト面において内周側のラジアル面から外周側のラジアル面に渡る部位に形成した第2切欠溝とを有して構成したことを特徴とする。
本発明によれば、バックアップリングに連通部を設けるようにしているため、シールリング溝に何ら加工を施す必要がなく、製造コストが増大する事態を招来する恐れがない。しかも、バックアップリングに連通部を形成しているため、シールリング溝に余分なスペースを確保する必要もなく、またシールリング溝の溝側面に圧接された状態であっても連通部を確保することができる。これらの結果、流体圧が継続して作用する状況や流体圧が低い場所であっても十分なシール性を確保することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1であるシール装置を示した要部拡大断面図である。 図2は、図1に示したシール装置を適用する油圧シリンダの断面図である。 図3は、図1に示したシール装置に適用するバックアップリングを示す図である。 図4は、図3に示したバックアップリングのA部拡大図である。 図5は、図3に示したバックアップリングのB部拡大図である。 図6は、本発明の実施の形態2であるシール装置を示した要部拡大断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るバックアップリング及びシール装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1であるシール装置を示したもので、図2は、図1に示したシール装置を適用する油圧シリンダを示したものである。ここで例示する油圧シリンダ10は、エクスカーベータ等の建設機械においてアームやブームを動作させる際の直動アクチュエータとして適用するもので、シリンダチューブ(第1部材)20を備えている。図2に示すように、シリンダチューブ20は、油圧シリンダ10の外殻を構成するもので、中心部にシリンダ孔21を有した筒状を成している。シリンダ孔21は、横断面が円形の空所であり、シリンダチューブ20の先端部において閉塞する一方、シリンダチューブ20の基端部において外部に開口している。シリンダ孔21の開口端部には、先端部よりもわずかに内径が大きな嵌合部(嵌合孔)21aが設けてあり、シリンダ孔21と嵌合部21aとの間に段部21bが構成されている。このシリンダ孔21には、ピストンロッド(第2部材)30が配設してある。
ピストンロッド30は、シリンダ孔21の内径よりも小さい外径を有した柱状部材であり、その先端部にピストン(第1部材)31を備えている。ピストン31は、中心部にロッド孔(嵌合孔)31aを有した円柱状部材であり、ロッド孔31aにピストンロッド30の先端部を嵌合させた状態でピストンロッド30の先端部に固定してある。ピストンロッド30とシリンダチューブ20の開口端部との間には、シリンダヘッド40及びカラー(第2部材)50が介在させてある。
シリンダヘッド40は、基端部外周にフランジ41を有するとともに、中心部に摺動孔42を有した円柱状部材である。このシリンダヘッド40は、フランジ41をシリンダチューブ20の開口端面に当接させた状態でシリンダ孔21の嵌合部21aに嵌入し、フランジ41を介してシリンダチューブ20の開口端部に取付ボルト60を螺合させることによってシリンダチューブ20に取り付けてある。シリンダチューブ20の開口端部に取り付けたシリンダヘッド40は、摺動孔42を介してピストンロッド30を摺動可能に支持している。図2中の符号43,44は、それぞれシリンダヘッド40における摺動孔42の内周面においてピストンロッド30の外周面との間に設けたダストシール部材、オイルシール部材である。また、符号45は、シリンダヘッド40の外周面においてシリンダ孔21の内周面との間に設けたオイルシール部材である。
カラー50は、基端部がシリンダ孔21の嵌合部21aに嵌合することのできる外径を有する一方、先端部がシリンダ孔21の先端部内径よりも小さい外径を有し、中心部に挿通孔51を有した円柱状部材である。このカラー50は、細径の先端部をシリンダ孔21の先端部に挿入し、かつ太径の基端部をシリンダ孔21の段部21bに当接させた状態でシリンダ孔21に装着してあり、その基端面にシリンダヘッド40の先端面を当接させることによってシリンダヘッド40とシリンダ孔21の段部21bとの間に挟持してある。カラー50の挿通孔51には、ピストンロッド30の外周面との間に間隙を確保した状態でピストンロッド30が貫通している。
上記のように構成した油圧シリンダ10には、シリンダチューブ20とカラー50との間、並びにピストンロッド30とピストン31との間に本実施の形態1のシール装置100,200が構成してある。図1に示すように、シール装置100,200は、シールリング溝101,201の内部にOリング110,210を配設するとともに、シールリング溝101,201の内部においてOリング110,210の両側となる部位にそれぞれバックアップリング120,220を配設することによって構成してある。すなわち、シール装置100,200を適用するシリンダチューブ20とカラー50との間、並びにピストンロッド30とピストン31との間は、いずれも油圧シリンダ10が作動した場合にも相対移動することはないが、シールリング溝101,201に対して両側から油圧が交互に作用する部分である。このため、Oリング110,210の両側となる部位にそれぞれバックアップリング120,220を配設することにより、Oリング110,210がシリンダチューブ20とカラー50との間やピストンロッド30とピストン31との間に挟み込まれて損傷する事態を防止している。
より具体的に説明すると、シリンダチューブ20とカラー50との間においては、カラー50の基端部外周面にシールリング溝101が形成してあり、このシールリング溝101にOリング110及び一対のバックアップリング120を配設することによってシール装置100が構成してある。シールリング溝101は、シリンダチューブ20におけるシリンダ孔21の嵌合部21aに対向して開口する無端環状の溝であり、横断面が矩形状を成している。Oリング110は、横断面が円形の弾性部材であり、シリンダチューブ20の内周面及びカラー50に設けたシールリング溝101の内底面にそれぞれ圧接した状態でシールリング溝101に配設してある。バックアップリング120は、それぞれ比較的硬質の合成樹脂材によって円環状に成形したもので、シールリング溝101の溝側面101aを覆う大きさを有している。
これに対してピストンロッド30とピストン31との間においては、ピストン31におけるロッド孔31aの内周面にシールリング溝201が形成してあり、このシールリング溝201にOリング210及び一対のバックアップリング220を配設することによってシール装置200が構成してある。シールリング溝201は、ピストンロッド30の外周面に対向して開口する無端環状の溝であり、横断面が矩形状を成している。Oリング210は、横断面が円形の弾性部材であり、ピストン31に設けたシールリング溝201の内底面及びピストンロッド30の外周面にそれぞれ圧接した状態でシールリング溝201に配設してある。バックアップリング220は、それぞれ比較的硬質の合成樹脂材によって円環状に成形したもので、シールリング溝201の溝側面201aを覆う大きさを有している。
ここで、上述したシール装置100,200にあっても、シールリング溝101,201に対して両側から油圧が交互に作用するため、シールリング溝101,201においてバックアップリング120,220が移動する事態を避けることは困難であり、バックアップリング120,220がシリンダチューブ20とカラー50との間やピストンロッド30とピストン31との間に挟み込まれる事態を招来する恐れがある。このため、本実施の形態1のシール装置100,200では、図3〜図5に示すように、バックアップリング120,220の内周面及び外周面にそれぞれ切欠溝121,221を形成することによって上述した問題を未然に防止するようにしている。切欠溝121,221は、バックアップリング120,220の軸方向に沿って延出した軸方向の断面が円弧状の切欠であり、バックアップリング120,220の一方のスラスト面から他方のスラスト面に渡る部位に形成してある。切欠溝121,221の寸法は、バックアップリング120,220がOリング110,210を介してシールリング溝101,201の溝側面101a,201aに圧接された場合にも一方のスラスト面から他方のスラスト面までの間を連通した状態に維持することのできる大きさである。また、バックアップリング120,220が熱膨張した際にも一方のスラスト面から他方のスラスト面までの間を連通した状態に維持することのできる大きさである。
上記のように構成したシール装置100,200によれば、図1の(b)に示すように、シールリング溝101,201の一方側に継続して油圧が作用した場合にも、切欠溝121,221を介してOリング110,210とバックアップリング120,220との間の油が、圧力が籠もることなく低圧側に逃げるため、バックアップリング120,220がシリンダチューブ20とカラー50との間やピストンロッド30とピストン31との間に挟み込まれる事態を防止することができる。これにより、バックアップリング120,220の損傷片が油中に浮遊して油圧バルブ等の油圧機器に悪影響を及ぼす恐れが無くなる。しかも、バックアップリング120,220の内周面や外周面に切欠溝121,221を設ければ良く、シールリング溝101,201に何ら加工を施す必要がないため、製造コストが増大する事態を招来する恐れもない。さらに、シールリング溝101,201に余分なスペースを確保する必要がないため、シールリング溝101,201に対するOリング110,210の充填率を向上することが可能であり、油圧が低い場所であっても十分なシール性を確保することができるようになる。
尚、上述した実施の形態1では、バックアップリング120,220の内周面及び外周面の双方に切欠溝121,221を設けるようにしているため、シリンダチューブ20とカラー50との間のようにシールリング溝101が外周側に開口する部分、並びにピストンロッド30とピストン31との間のようにシールリング溝201が内周側に開口する部分の双方に対して共用することが可能であるが、本発明ではこれに限定されない。シールリング溝101が外周側に開口する部分に適用するシール装置100にあってはバックアップリング120の外周面にのみ切欠溝121を設ければ良く、逆にシールリング溝201が内周側に開口する部分に適用するシール装置200にあってはバックアップリング220の内周面にのみ切欠溝221を設けるようにしても良い。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2であるシール装置を示したものである。ここで例示するシール装置300は、実施の形態1と同様の油圧シリンダ10においてシリンダチューブ20とカラー50との間に構成したもので、実施の形態1とは、バックアップリングの構成のみが異なっている。尚、以下において実施の形態1と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
実施の形態2のシール装置300に適用するバックアップリング320には、シールリング溝301の内周面に複数の切欠溝(第1切欠溝)321aが設けてあるとともに、シールリング溝301の溝側面301aに対向するスラスト面において内周面から外周面に渡る部位に複数の切欠溝(第2切欠溝)321bが設けてある。シールリングの内周面に設けた切欠溝321aは、バックアップリング320の軸方向に沿って延在した円弧状の切欠であり、バックアップリング320のスラスト面に設けた切欠溝321bは、バックアップリング320の径方向に沿って延在した円弧状の切欠であり、互いに連通する位置に設けてある。
それぞれの切欠溝321a,321bの寸法は、バックアップリング320がOリング310を介してシールリング溝301の溝側面301aに圧接された場合、並びにバックアップリング320が熱膨張した場合のいずれにおいても、内周面及びスラスト面を介して一方のスラスト面から他方のスラスト面までの間を連通した状態に維持することのできる大きさである。
上記のように構成したシール装置300によれば、図6の(b)に示すように、シールリング溝301の一方側に継続して油圧が作用した場合にも、互いに連通した切欠溝321a,321bを介してOリング310とバックアップリング320との間の油が、圧力が籠もることなく低圧側に逃げるため、バックアップリング320がシリンダチューブ20とカラー50との間に挟み込まれる事態を防止することができる。これにより、バックアップリング320の損傷片が油中に浮遊して油圧バルブ等の油圧機器に悪影響を及ぼす恐れが無くなる。しかも、バックアップリング320の内周面やスラスト面に互いに連通する切欠溝321a,321bを設ければ良く、シールリング溝301に何ら加工を施す必要がないため、製造コストが増大する事態を招来する恐れもない。さらに、シールリング溝301に余分なスペースを確保する必要がないため、シールリング溝301に対するOリング310の充填率を向上することが可能であり、油圧が低い場所であっても十分なシール性を確保することができるようになる。
上述した実施の形態2に示すシール装置300をピストンロッド30とピストン31との間に適用する場合には、バックアップリング320の外周面と一方のスラスト面とにそれぞれ切欠溝321a,321bを形成すれば良いのはいうまでもない。
尚、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、シールリングとしてOリングを例示しているが、必ずしもOリングを適用する必要はなく、横断面がX字状に形成されたXリングや横断面が矩形状に形成された角リングと称されるシールリング等、その他の横断面形状を有したシールリングを適用しても構わない。
また、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、いずれもバックアップリングのラジアル面には軸方向に沿って切欠溝を形成するようにしているが、バックアップリングの軸に対して傾斜するように切欠溝を設けたり、互いに交差するように切欠溝を設けるようにすることも可能である。
さらに、実施の形態2では、一方のラジアル面に設けた切欠溝とスラスト面に設けた切欠溝とによって連通部を構成するようにしているが、これに限定されず、例えばシールリングとして上述したXリングを適用した場合、バックアップリングの一方のスラスト面と他方のスラスト面とに貫通するように切欠溝を形成し、この切欠溝とスラスト面に設けた切欠溝とによって連通部を構成することも可能である。
またさらに、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、いずれもシリンダチューブとカラーとの間やピストンロッドとピストンとのように相対移動しない部材の間のシール装置を例示しているが、相対移動する部位のシール装置としても適用することは可能である。
20 シリンダチューブ
21a 嵌合部
30 ピストンロッド
31 ピストン
31a ロッド孔
50 カラー
51 挿通孔
100,200 シール装置
101,201 シールリング溝
101a,201a 溝側面
110,210 Oリング
120,220 バックアップリング
121,221 切欠溝
300 シール装置
301 シールリング溝
301a 溝側面
310 Oリング
320 バックアップリング
321a,321b 切欠溝

Claims (6)

  1. 嵌合孔を有した第1部材と、この第1部材の嵌合孔に配置した第2部材との間のシール装置に適用され、前記第1部材及び前記第2部材の相互に対向した面の間に形成されたシールリング溝にシールリングとともに収容され、前記シールリング溝の両溝側面とシールリングとの間にそれぞれ介在されるバックアップリングにおいて、
    前記シールリング溝の溝側面に圧接された際に前記シールリングとの間に画成される空間を外部に連通させる連通部を形成したことを特徴とするバックアップリング。
  2. 前記シールリング溝は、前記嵌合孔の軸心を中心とした円環状に形成したものであり、
    前記連通部は、前記シールリング溝から外部に臨むラジアル面において一方のスラスト面から他方のスラスト面に渡る部位に切欠溝を形成することによって構成したことを特徴とする請求項1に記載のバックアップリング。
  3. 前記シールリング溝は、前記嵌合孔の軸心を中心とした円環状に形成したものであり、
    前記連通部は、
    前記シールリング溝の内部に臨むラジアル面において一方のスラスト面から他方のスラスト面に渡る部位に形成した第1切欠溝と、
    前記シールリング溝の溝側面に対向するスラスト面において内周側のラジアル面から外周側のラジアル面に渡る部位に形成した第2切欠溝と
    を有して構成したことを特徴とする請求項1に記載のバックアップリング。
  4. 嵌合孔を有した第1部材と、この第1部材の嵌合孔に配置した第2部材との相互に対向した面の間にシールリング溝を形成し、前記シールリング溝にシールリングを収容させるとともに、前記シールリング溝の両溝側面とシールリングとの間にそれぞれバックアップリングを介在させるようにしたシール装置において、
    前記バックアップリングには、前記シールリング溝の溝側面に圧接された際に前記シールリングとの間に画成される空間を外部に連通させる連通部を形成したことを特徴とするシール装置。
  5. 前記シールリング溝は、前記嵌合孔の軸心を中心とした円環状に形成したものであり、
    前記連通部は、前記シールリング溝から外部に臨むラジアル面において一方のスラスト面から他方のスラスト面に渡る部位に切欠溝を形成することによって構成したことを特徴とする請求項4に記載のシール装置。
  6. 前記シールリング溝は、前記嵌合孔の軸心を中心とした円環状に形成したものであり、
    前記連通部は、
    前記シールリング溝の内部に臨むラジアル面において一方のスラスト面から他方のスラスト面に渡る部位に形成した第1切欠溝と、
    前記シールリング溝の溝側面に対向するスラスト面において内周側のラジアル面から外周側のラジアル面に渡る部位に形成した第2切欠溝と
    を有して構成したことを特徴とする請求項4に記載のシール装置。
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