JP7471476B2 - メカニカルシール及びポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メカニカルシール及びポンプ装置に関するものである。
従来から、下記特許文献1に記載のメカニカルシールが知られている。メカニカルシールは、種々の分野に利用され、熱水やボイラー水などの高温流体のシールにも利用されている。これらの高温流体をシールする場合、回転環と固定環の摺動面(シール面)の焼き付きを防止するために、冷却機構を設けることがある。冷却機構としては、冷却液を循環させるなどして液冷するものもあるが、設備費や工事費あるいは維持管理の手間やコストなどが大きいため、構造が単純な空冷を採用する場合がある。
下記特許文献1に記載のメカニカルシールは、回転環が機外側に位置し、固定環が機内側に位置し、該回転環と該固定環が形成する摺動面をシール面として軸封を行っている。回転環の周囲には隙間をあけて環状のカバーが取り付けられ、カバーには、回転環の回転により回転環との隙間に冷却風を発生させるファンが形成されている。冷却風は、カバーと回転環の隙間を通って回転環の径方向外側から摺動面に回り込み、摺動面を冷却した後、外部に排出される。
特開2010-32020号公報
ところで、上述したメカニカルシールでは、摺動面に冷却風を直接当てるため、摺動面に異物が入り込みやすい、という問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、冷却風による摺動面への異物の入り込みを抑制し、長寿命化を図ることのできるメカニカルシール及びポンプ装置の提供を目的とする。
(1)本発明の一態様に係るメカニカルシールは、回転軸の周囲をシールする摺動面を形成する摺動部材と、前記回転軸と共に回転し、前記摺動部材に向かって冷却風を発生させる冷却ファンと、前記摺動部材の径方向外側から前記摺動面に回り込む前記冷却風を遮ると共に、前記冷却風を受け、熱伝導によって前記摺動部材を介して間接的に前記摺動面を冷却する熱伝導部材と、内周に前記回転軸が挿通される筒状部材と、前記筒状部材を前記回転軸に固定する固定部材と、を備え、前記冷却ファンは、リング部とブレード部から構成されており、前記リング部は、前記固定部材の、前記回転軸の軸方向において前記摺動部材と反対側を向く面に取り付けられ、前記ブレード部は、前記固定部材の径方向外側に配置されている。
(2)上記(1)に記載されたメカニカルシールであって、前記熱伝導部材は、前記摺動部材よりも熱伝導率が高くてもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載されたメカニカルシールであって、前記熱伝導部材は、前記冷却風を受ける面に凹凸形状を有してもよい。
(4)上記(1)~(3)に記載されたメカニカルシールであって、前記摺動部材と対向し、前記摺動面を形成する相手側の摺動部材を有し、前記筒状部材は、前記相手側の摺動部材を外周に支持してもよい。
(5)上記(1)~(4)に記載されたメカニカルシールであって、前記冷却ファンは、前記回転軸の周方向において複数の分割片に分割可能であってもよい。
(6)本発明の一態様に係るポンプ装置は、羽根車と、前記羽根車が固定された回転軸と、前記回転軸が挿通される挿通孔を有し、前記羽根車を収容するポンプ室と、前記回転軸と前記挿通孔との隙間をシールする、上記(1)~(5)に記載されたメカニカルシールと、を備える。
(7)上記(6)に記載されたポンプ装置であって、前記ポンプ室の外側において、前記回転軸とカップリングを介して接続されたモータと、前記モータの側壁に沿って前記ポンプ室に向かう軸方向に第2の冷却風を発生させる第2の冷却ファンと、前記モータと前記ポンプ室との間に介在し、前記カップリングの周囲を囲うと共に、前記第2の冷却風を軸方向から内部に取り込む貫通孔を有するカップリング収容室と、を有し、前記カップリング収容室の内部に、前記メカニカルシールの前記冷却ファンが配置されていてもよい。
上記本発明の態様によれば、冷却風による摺動面への異物の入り込みを抑制し、長寿命化を図ることのできるメカニカルシール及びポンプ装置を提供できる。
一実施形態に係る立形ポンプを示す正面図である。 図1に示す立形ポンプの矢視A-A断面図である。 一実施形態に係る立形ポンプに設けられたメカニカルシールの拡大図である。 一実施形態に係る冷却ファンを示す平面図である。 一実施形態に係る冷却ファンの変形例を示す平面図である。 一実施形態に係る立形ポンプの変形例を示す部分断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本発明のメカニカルシールを組み込んだ立形ポンプを例示する。
図1は、一実施形態に係る立形ポンプ1を示す正面図である。図2は、図1に示す立形ポンプ1の矢視A-A断面図である。
図1に示すように、立形ポンプ1(ポンプ装置)は、ポンプ部10と、モータ部20と、カップリング部30と、を備える。カップリング部30は、ポンプ部10の上部に配置され、モータ部20は、カップリング部30の上部に配置されている。
本実施形態の立形ポンプ1は、図2に示すように、鉛直方向に延びる回転軸2と、回転軸2に固定された複数の羽根車3と、を備える立形多段ポンプである。以下では、この立形多段ポンプの構成について説明するが、羽根車3が一つの形態であっても構わない。また、本実施形態では、回転軸2の中心軸Oが延びる方向を軸方向といい、中心軸Oに直交する方向を径方向といい、中心軸O回りに周回する方向を周方向という。
ポンプ部10は、羽根車3を収容する筒状のケーシング11を備えている。ケーシング11は、羽根車3によって液体を昇圧するポンプ室10Aを内部に形成している。ケーシング11は、中間ケーシング11aと、中間ケーシング11aに上部に配置された上部ケーシング11bと、中間ケーシング11aの下部に配置された下部ケーシング11cと、中間ケーシング11a及び上部ケーシング11bの外側に配置された外ケーシング11dと、を備える。
中間ケーシング11aは、鋼板などをプレス成形して有底筒状に形成され、その底部中央に回転軸2が挿通される開口が形成されている。中間ケーシング11aは、羽根車3の数に応じて多段に積み重ねられている。中間ケーシング11aの底部下面には、吸込板13が溶接により取り付けられている。また、吸込板13の下面には、戻し羽根14が溶接により取り付けられている。そして、中間ケーシング11aの底部開口の内壁には、羽根車3の吸込側への液体の漏れを防止するライナリング15が取り付けられている。
上部ケーシング11bは、中間ケーシング11aと同様の有底筒状に形成され、中間ケーシング11aの最上段に積み重ねられている。上部ケーシング11bの周壁には、複数の連通孔11b1が形成されている。外ケーシング11dは、中間ケーシング11a及び上部ケーシング11bの径方向外側を囲う円筒状に形成されている。外ケーシング11dは、中間ケーシング11a及び上部ケーシング11bの径方向外側に、連通孔11b1と連通する環状流路を形成している。
下部ケーシング11cは、最下段の中間ケーシング11aの底部中央(羽根車3の吸込側)に連通する吸込口10aと、外ケーシング11dの内側の上述した環状流路に連通する吐出口10bと、を有している。吸込口10a及び吐出口10bは、ポンプ部10の下部側面において背中合わせで同一直線上に配置されている。下部ケーシング11cは、中間ケーシング11a及び外ケーシング11dの下端部を支持している。
下部ケーシング11cの下部には、ポンプ台12が設けられている。ポンプ台12は、図1に示すカップリング部30のブラケット31(後述)と、複数のケーシングボルト7及びナット8によって軸方向に連結されている。複数のケーシングボルト7及びナット8の締め付けにより、図2に示す多段の中間ケーシング11a、上部ケーシング11b及び下部ケーシング11cは、軸方向において挟持されている。
上記構成のポンプ部10によれば、羽根車3が回転すると、吸込口10aから液体が下部ケーシング11c内に吸い込まれる。下部ケーシング11c内に吸い込まれた液体は、最下段の中間ケーシング11aにおいて1段目の羽根車3により昇圧される。1段目の羽根車3から吐き出された液体は、戻し羽根14及び吸込板13により形成される流路を通って次段の羽根車3の吸込側に導かれる。
このように、液体は複数の羽根車3により多段昇圧され、上部ケーシング11b内に流入する。上部ケーシング11bには複数の連通孔11b1が形成されており、上部ケーシング11b内の液体は、連通孔11b1から上部ケーシング11bの外側に形成された環状流路を通って下降し、下部ケーシング11cの吐出口10bから外部に吐出される。
図1に戻り、モータ部20は、回転軸2を回転させるモータ21と、モータ21を冷却する冷却ファン22と、モータ21を支持する支持台23と、を備える。モータ21は、図2に示すように、カップリング4、5を介して回転軸2と接続された出力軸6を有する。モータ21は、図1に示す筒状のモータケーシングの内部に、出力軸6を回転させる図示しない回転子及び固定子を収容している。
冷却ファン22は、モータケーシング外部に設けられている。冷却ファン22は、モータケーシング上部に突出した出力軸6(図1において不図示)に連結されて駆動する。冷却ファン22は、モータケーシング上部に覆い被さる有頂筒状のファンカバーを有し、ファンカバーの頂部の吸込口(不図示)から吸い込んだ空気を、モータ21の側壁(モータケーシングの外周)に沿って軸方向に吐き出す。この冷却風は、カップリング部30に向かって流れるダウンフローとなる。
支持台23は、出力軸6などを収容する筒部23aと、筒部23aの下端部に連設され、径方向外側に延在する円環状のフランジ部23bと、筒部23aの外周面とフランジ部23bの上面との間に跨って形成された複数のリブ部23cと、を有する。筒部23aの外径は、モータ21の外径よりも小さい。一方、フランジ部23bは、モータ21の外径よりも大きく形成されている。フランジ部23bの周縁部は、図示しない複数のボルト及びナットによってカップリング部30のブラケット31と接続されている。
カップリング部30は、ブラケット31と、ブラケット31に取り付けられた一対のガード部材37と、を備える。カップリング部30は、図2に示すように、カップリング4,5を収容するカップリング収容室30Aを形成している。カップリング収容室30Aは、軸方向においてモータ21とポンプ室10Aとの間に介在している。
ポンプ部10のケーシング11の上部開口は、ブラケット31によって閉塞されている。ブラケット31は、ケーシング11の上部開口を閉塞する蓋部32と、蓋部32の周縁部から上方に延びる周壁部33と、周壁部33の上端部から上方に向かって延びる複数(本実施形態では一対)の柱部34と、複数の柱部34の上端部に接続された環状の台座部35と、を有する。
蓋部32は、上部ケーシング11b及び外ケーシング11dの上部開口を閉塞可能な略円板状に形成されている。蓋部32の中心には、回転軸2が挿通される挿通孔32aが形成されている。蓋部32の挿通孔32aよりも径方向外側であって、上部ケーシング11bの周壁よりも径方向内側には、呼び水用および空気抜き用の縦孔32bが形成されている。縦孔32bは、横孔32cと連通しており、横孔32cは、プラグ38によって周壁部33の外周面で開放可能に閉塞されている。なお、縦孔32b、横孔32cの内周壁には、ライニング材が設けられている。
周壁部33は、蓋部32の周縁部において蓋部32の上面よりも高く形成された環状壁である。周壁部33には、径方向に貫通した貫通孔33aが形成されている。貫通孔33aには、カップリング収容室30A内に漏れ出た液体を外部に排水する配管構造体60が取り付けられている。柱部34は、周壁部33の上端部に一対で設けられており、周壁部33の上端部から上方に向かうに従って、互いに離間するように傾斜している。台座部35は、一対の柱部34の上端部に接続され、周壁部33よりも外径が大きい環状に形成されている。なお、柱部34は一対でなく、例えば3本以上設けられていてもよく、また、柱部34はポンプ部10の径方向の大きさによっては傾斜していなくてもよい。
周壁部33、一対の柱部34、及び台座部35によって囲まれた開口36は、ガード部材37によって覆われている。ガード部材37は、開口36を覆い、ユーザーの指などがカップリング収容室30Aに入らないようにする。このガード部材37は、径方向外側に膨らむ本体部37aと、本体部37aの両側に設けられ、ボルト9を介して柱部34に固定される固定部37bと、を有する。
回転軸2が挿通される蓋部32の挿通孔32aは、メカニカルシール40によってシールされている。メカニカルシール40は、ポンプ室10Aで昇圧された液体が、ポンプ室10Aから挿通孔32aを介してカップリング収容室30Aに漏れ出すことを防止する。なお、高温・高圧環境では、メカニカルシール40の摺動面40a(後述する図3参照)がドライ運転状態に陥り易く、摺動面40aの摩耗、摩耗による液体の滲み漏れ、液体の滲み漏れによる摺動面40aの安定化(シール性の回復)を繰り返す。
具体的には、メカニカルシール40の摺動面40aがドライ運転状態となると、また圧力変動などの外的要因が加わると、メカニカルシール40は摺動面40aで片当たりを起こし、通常より早いペースで摩耗する。結果として、摩耗が進むと摺動面40aからの液体の滲み漏れが発生し、この状態が続くと今度は滲み漏れが起きていることが幸いして水潤滑が十分にされる。さらに、摺動面40aの摩耗痕が研磨剤のような役割を果たし、摺動面40aを安定した状態に保とうとする。これにより、液体の漏れ量が減少し、再び最初のステップへとループする。
図3は、一実施形態に係る立形ポンプ1に設けられたメカニカルシール40の拡大図である。
図3に示すように、立形ポンプ1は、蓋部32の挿通孔32aと回転軸2との隙間をシールするメカニカルシール40を備える。メカニカルシール40は、ブラケット31側に固定された固定部41と、回転軸2側に固定された回転部42と、を有する。なお、本実施形態のメカニカルシール40は、固定部41と回転部42を一緒に着脱可能なカートリッジ型であるが、カートリッジ型でなくても構わない。
固定部41は、回転軸2の周囲をシールする摺動面40aを形成する固定環43(摺動部材)と、固定環43を保持するホルダー44と、を備える。摺動面40aは、固定環43の下端面に形成され、固定環43の上端面43a及び外周面43bは、ホルダー44によって覆われている。固定環43の外周面43bには、Oリング45が配置される段差が形成されており、固定環43とホルダー44との間がシールされている。
ホルダー44は、外周壁が挿通孔32aに装着可能な有底筒状に形成されている。ホルダー44の外周壁には、Oリング45が配置される溝が形成されており、ホルダー44と挿通孔32aとの間がシールされている。ホルダー44は、開口部44a1が形成された底部44aと、底部44aの周縁部から上方に向かって延びる側壁部44bと、側壁部44bの上端部から径方向外側に向かって延びる鍔部44cと、を有する。
底部44aの開口部44a1には、回転軸2及びスリーブ49(後述)が空間をあけて挿通されている。この底部44aには、固定環43の上端面43aを外周側から覆う被覆部44a2が形成されている。
側壁部44bは、底部44aの周縁部から蓋部32の上面まで延びる環状壁である。側壁部44bの内周面44b1は、逆さ円錐状の傾斜面となっている。すなわち、側壁部44bの内径は、上方に向かうに従って漸次大きくなっている。
鍔部44cは、側壁部44bの上端部から径方向外側に延びる円環状に形成されている。鍔部44cは、蓋部32の上面において、挿通孔32aの開口周縁部に接している。この鍔部44cは、ボルト46(固定部固定部品)によって、軸方向から蓋部32に固定されている。ボルト46は、周方向において間隔をあけて複数設けられており、複数個所で鍔部44cを蓋部32に固定している。
回転部42は、固定環43と対向し、摺動面40aを形成する回転環47(相手側の摺動部材)と、ホルダー48及びスプリング50を介して回転環47を外周に支持すると共に、内周に回転軸2が挿通されるスリーブ49(筒状部材)と、スリーブ49を回転軸2に固定するスリーブ押さえ51(固定部材)と、を有する。回転環47は、固定環43と軸方向で対向する上端面が摺動面40aを形成している。
回転環47は、環状のホルダー48及びスプリング50を介して、スリーブ49の外周に支持されている。なお、回転環47とホルダー48との間、ホルダー48とスリーブ49との間、及びスリーブ49と回転軸2との間は、Oリング45によってシールされている。ホルダー48は、回転環47の外周面を保持すると共に、Oリング45を介して回転環47を下方から支持している。スプリング50は、ホルダー48を上方に付勢しており、回転環47を固定環43に向かって押圧している。
スリーブ49は、円筒状に形成され、回転軸2に外装されている。スリーブ49の下端部は、径方向外側に拡径しており、その拡径部の上面でスプリング50の下端部を支持している。なお、スリーブ49の下端面は、回転軸2に固定されたリング押え2aと軸方向で接している。リング押え2aは、メカニカルシール40の軸方向の位置を決める軸部品である。リング押え2aの内側には、リング押え2aの軸方向の位置を決める二つ割れリング2bが回転軸2に形成された環状溝に取り付けられている。このスリーブ49は、回転環47、固定環43の内側を通り、ポンプ室10A(機内)からカップリング収容室30A(機外)まで延在している。
スリーブ押さえ51は、ポンプ室10Aまで延びたスリーブ49の上端部に溶接により取り付けられている。スリーブ押さえ51は、円環状に形成されており、周方向に間隔をあけて複数の止めネジ52(回転部固定部品)が螺合している。スリーブ49には、止めネジ52に対応した位置に貫通孔が設けられており、止めネジ52を螺入することによって、回転軸2を径方向に締め付けることが可能とされている。これにより、回転部42が回転軸2に固定され、回転部42が回転軸2と共に回転可能となる。
回転部42には、回転軸2と共に回転し、固定環43に向かって冷却風(図3において矢印で示す)を発生させる冷却ファン70が設けられている。本実施形態の冷却ファン70は、スリーブ49を回転軸2に固定するスリーブ押さえ51の上面に、スポット溶接によって取り付けられている。なお、冷却ファン70は、回転軸2と共に回転できるのであれば、例えば、スリーブ49に取り付けてもよく、また、図2に示すカップリング4などに取り付けてもよい。
図4は、一実施形態に係る冷却ファン70を示す平面図である。
冷却ファン70は、中央に開口71aが形成されたリング部71と、リング部71から径方向外側に延びる複数のブレード部72と、を有する。リング部71は、平板状に形成されている。リング部71の開口71aは、回転軸2が挿通可能な大きさを有する。リング部71には、スリーブ押さえ51とスポット溶接により接合された接合部71bが周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、本実施形態では、接合部71bとブレード部72の周方向における位相が一致しているが、一致していなくてもよい。
冷却ファン70は、図4に示す平面視で、時計回りに回転するようにスリーブ押さえ51に取り付けられている。ブレード部72は、リング部71の外周から径方向外側に延びる平板状の前縁部72aと、前縁部72aから回転方向後方側に向かって斜め下方に延びる後縁部72bと、を有する。後縁部72bは、図3に示すように、スリーブ押さえ51と干渉しないように、スリーブ押さえ51の径方向外側に配置されている。また、後縁部72bの下端部は、ボルト46と干渉しないように、ボルト46のヘッド部よりも上方に位置している。
固定部41は、図3に示すように、固定環43の径方向外側から摺動面40aに回り込もうとする冷却ファン70の冷却風を遮ると共に、冷却風を受け、熱伝導によって固定環43を介して間接的に摺動面40aを冷却するホルダー44(熱伝導部材)を備えている。ホルダー44は、固定環43よりも熱伝導率が高い材料から形成されている。例えば、固定環43がステンレス材から形成されている場合、ホルダー44はBC材(青銅材)から形成するとよい。
ホルダー44は、冷却風を受ける側壁部44bの内周面44b1に、凹凸形状を有している。具体的に、内周面44b1には、軸方向に延びる溝44b2が一定の深さで形成されると共に、その溝44b2が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。このため、溝44b2が形成された部分が凹部となり、溝44b2に挟まれた部分が凸部(リブ)となる。これにより、ホルダー44が冷却風を受ける表面積が大きくなる。なお、凹凸形状として、ホルダー44の内周面44b1に階段状の段差を形成してもよい。
次に、上記構成のメカニカルシール40による摺動面40aの冷却作用について説明する。
図3に示すように、回転軸2が回転すると、冷却ファン70が回転し、固定環43に向かう冷却風が発生する。ここで、固定環43は、その上端面43aの一部及び外周面43bがホルダー44によって覆われている。具体的に、固定環43の上端面43aは、ホルダー44の被覆部44a2によって径方向外側から覆われている。また、固定環43の外周面43bは、ホルダー44によって覆われると共に、ホルダー44との隙間にはOリング45が配置されている。
ホルダー44は、固定環43をその上端面43aから外周面43bにかけて覆っているため、固定環43の径方向外側から摺動面40aに回り込もうとする冷却風を遮ることができる。これにより、冷却風に含まれる異物が摺動面40aに入り込み難くなる。なお、固定環43の径方向内側には、スリーブ49との間に隙間が形成されているが、この隙間は微小であり、異物が固定環43の径方向内側から摺動面40aに入り込むことは殆どない。
ホルダー44は、底部44a、側壁部44b及び鍔部44cなどで冷却風を受け、冷却される。ホルダー44は、固定環43と接触しており、摺動面40aで発生した熱は、固定環43の上端面43aないし外周面43bからホルダー44に熱伝導され、ホルダー44の表面にて放熱される。すなわち、固定環43は、ホルダー44を介して間接的に冷却される。これにより、冷却風が摺動面40aに直接当たることなく摺動面40aが冷却され、固定環43と回転環47との焼き付きが防止されるため、メカニカルシール40の長寿命化を図ることができる。
このように、上述の本実施形態によれば、回転軸2の周囲をシールする摺動面40aを形成する固定環43と、回転軸2と共に回転し、固定環43に向かって冷却風を発生させる冷却ファン70と、固定環43の径方向外側から摺動面40aに回り込む冷却風を遮ると共に、冷却風を受け、熱伝導によって固定環43を介して間接的に摺動面40aを冷却するホルダー44と、を備える、という構成を採用することによって、冷却風による摺動面40aへの異物の入り込みを抑制しつつ摺動面40aを冷却し、長寿命化を図ることのできるメカニカルシール40及びそのメカニカルシール40を備えた立形ポンプ1が得られる。
また、本実施形態では、ホルダー44は、固定環43よりも熱伝導率が高い材料から形成されている。この構成によれば、固定環43から奪った熱をホルダー44の表面で放熱し易くなるため、冷却性能が向上する。
さらに、本実施形態のホルダー44は、冷却風を受ける面に凹凸形状を有している。具体的には、図3に示すように、ホルダー44の側壁部44bの内周面44b1に、複数の溝44b2が形成されている。これにより、ホルダー44の放熱面積が大きくなるため、冷却性能がより向上する。
また、本実施形態では、固定環43と対向し、摺動面40aを形成する回転環47と、回転環47を外周に支持すると共に、内周に回転軸2が挿通されるスリーブ49と、スリーブ49を回転軸2に固定するスリーブ押さえ51と、を有し、冷却ファン70は、スリーブ押さえ51に取り付けられている。スリーブ押さえ51は、回転軸2に固定されており、このスリーブ押さえ51取り付けられた冷却ファン70は、回転軸2と共に回転する。また、スリーブ押さえ51に取り付けられた冷却ファン70は、メカニカルシール40と共に回転軸2から着脱することができる。なお、このメリットは、冷却ファン70をスリーブ49に取り付けた場合も同様に得られる。
なお、本実施形態の変形例として、図5及び図6に示す形態を採用してもよい。
図5は、一実施形態に係る冷却ファン70の変形例を示す平面図である。
図5に示す冷却ファン70は、回転軸2の周方向において複数の分割片80に分割可能になっている。具体的に、冷却ファン70のリング部71には、径方向に延びる複数の分割面81が形成されている。分割面81は、リング部71を周方向に三等分し、冷却ファン70をブレード部72毎に分割している。3つの分割片80のそれぞれは、ボルト71cによってスリーブ押さえ51に着脱可能に固定されている。
この構成によれば、図2に示すカップリング4を、回転軸2の上端部から取り外さなくても、径方向からメカニカルシール40に冷却ファン70を装着することが可能となる。なお、図5に示す例では、冷却ファン70を3つの分割片80に分割しているが、少なくとも2つの分割片80に分割できればよい。
図6は、一実施形態に係る立形ポンプ1の変形例を示す部分断面図である。
図6に示す立形ポンプ1は、カップリング収容室30Aが、モータ21の側壁に沿って流れる冷却ファン22(第2の冷却ファン)の冷却風(第2の冷却風)を、軸方向から内部に取り込む貫通孔90を有している。貫通孔90は、モータ21を支持する支持台23のフランジ部23b及び、フランジ部23bと接続されるブラケット31の台座部35を貫通して形成されている。なお、貫通孔90は、フランジ部23bと台座部35とを接続する図示しないボルト及びナットよりも径方向内側に配置されているとよい。
この構成によれば、モータ21を冷却する冷却風を、貫通孔90からカップリング収容室30Aの内部に導入することができる。カップリング収容室30Aの内部に導入された冷却風は、カップリング収容室30Aの底部に配置されたメカニカルシール40に向かって流れ、その後、ブラケット31とガード部材37との隙間(開口36)から外部に排出される。このため、カップリング収容室30Aの内部が好適に換気され、冷却ファン22によって奪ったメカニカルシール40の熱がカップリング収容室30Aの内部に籠らないようにすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
例えば、上記実施形態では、ホルダー44が固定環43よりも熱伝導率が高い材料から形成される形態を例示したが、ホルダー44にヒートパイプなどを埋設することで、冷却性能をさらに向上させる形態を採用してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、ホルダー44が固定環43を保持する形態を例示したが、ホルダー44が回転環47を保持する形態であってもよい。すなわち、回転環47が機外(カップリング収容室30A)側に位置し、固定環43が機内(ポンプ室10A)側に位置する形態であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、ポンプ装置として立形ポンプを例示したが、メカニカルシールを組み込むことができるポンプ装置であれば、その形態は特に限定されない。
1 立形ポンプ(ポンプ装置)
2 回転軸
3 羽根車
4 カップリング
5 カップリング
10 ポンプ部
10A ポンプ室
11 ケーシング
20 モータ部
21 モータ
22 冷却ファン(第2の冷却ファン)
23 支持台
23a 筒部
23b フランジ部
23c リブ部
30 カップリング部
30A カップリング収容室
31 ブラケット
36 開口
37 ガード部材
40 メカニカルシール
40a 摺動面
41 固定部
42 回転部
43 固定環(摺動部材)
44 ホルダー(熱伝導部材)
44a 底部
44b 側壁部
44c 鍔部
46 ボルト
47 回転環(相手側の摺動部材)
49 スリーブ(筒状部材)
50 スプリング
51 スリーブ押さえ(固定部材)
70 冷却ファン
71 リング部
71a 開口
71b 接合部
71c ボルト
72 ブレード部
72a 前縁部
72b 後縁部
80 分割片
81 分割面
90 貫通孔
O 中心軸

Claims (7)

  1. 回転軸の周囲をシールする摺動面を形成する摺動部材と、
    前記回転軸と共に回転し、前記摺動部材に向かって冷却風を発生させる冷却ファンと、 前記摺動部材の径方向外側から前記摺動面に回り込む前記冷却風を遮ると共に、前記冷却風を受け、熱伝導によって前記摺動部材を介して間接的に前記摺動面を冷却する熱伝導部材と、
    内周に前記回転軸が挿通される筒状部材と、
    前記筒状部材を前記回転軸に固定する固定部材と、を備え、
    前記冷却ファンは、リング部とブレード部から構成されており、
    前記リング部は、前記固定部材の、前記回転軸の軸方向において前記摺動部材と反対側を向く面に取り付けられ、
    前記ブレード部は、前記固定部材の径方向外側に配置されている、ことを特徴とするメカニカルシール。
  2. 前記熱伝導部材は、前記摺動部材よりも熱伝導率が高い、ことを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 前記熱伝導部材は、前記冷却風を受ける面に凹凸形状を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のメカニカルシール。
  4. 前記摺動部材と対向し、前記摺動面を形成する相手側の摺動部材を有し、
    前記筒状部材は、前記相手側の摺動部材を外周に支持している、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のメカニカルシール。
  5. 前記冷却ファンは、前記回転軸の周方向において複数の分割片に分割可能である、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のメカニカルシール。
  6. 羽根車と、
    前記羽根車が固定された回転軸と、
    前記回転軸が挿通される挿通孔を有し、前記羽根車を収容するポンプ室と、
    前記回転軸と前記挿通孔との隙間をシールする、請求項1~5のいずれか一項に記載のメカニカルシールと、を備える、ことを特徴とするポンプ装置。
  7. 前記ポンプ室の外側において、前記回転軸とカップリングを介して接続されたモータと、
    前記モータの側壁に沿って前記ポンプ室に向かう軸方向に第2の冷却風を発生させる第2の冷却ファンと、
    前記モータと前記ポンプ室との間に介在し、前記カップリングの周囲を囲うと共に、前記第2の冷却風を軸方向から内部に取り込む貫通孔を有するカップリング収容室と、を有し、
    前記カップリング収容室の内部に、前記メカニカルシールの前記冷却ファンが配置されている、ことを特徴とする請求項6に記載のポンプ装置。
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