JP4252181B2 - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は回転するローラシェルの周壁の内部に、内部に気液二相の熱媒体を封入したジャケット室を備えてなる誘導発熱ローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導発熱ローラ装置において、回転するローラの周壁の内部にジャケット室を設け、この内部に気液二相の熱媒を封入する構成はよく知られている。この構成を図8によって説明すると、1はローラシェル、2はその両側に一体的に取り付けられてあるジャーナルで、軸受3を介して機台4に回転自在に支持され、任意の駆動源によって回転駆動される。
【0003】
5はローラシェル1の周壁の内部にあって、ローラシェル1の円周方向に沿って設けられた複数のジャケット室で、これはたとえばドリルによってローラシェル1の軸方向に沿って穿孔されることによって形成されている。ジャケット室5には気液二相の熱媒体が封入されるようになっている。周知のようにこの熱媒体の気液の相変換によってローラシェル1の周壁表面の温度分布を均一化する。
【0004】
6は誘導発熱機構で、支持ロッド7によりローラシェル1の内部に支持されている。支持ロッド7はジャーナル2内に挿通され、軸受8を介してジャーナル2に支持されている。誘導発熱機構6は筒状の鉄心9と、その外周に巻装されている誘導コイル10とにより主として構成されている。誘導コイル10はリード線11を介して外部の交流電源に接続されている。
【0005】
ところで前記のように構成される複数のジャケット室5は、図6に示すように互いに独立して構成されるときと、図7に示すようにローラシェル1の端面付近で円周方向に沿って設けられた連通溝12に、各ジャケット室5の端部が開口することによって、互いに連通して構成することがある。
【0006】
図6に示すようにジャケット室5を独立させた場合は、個々のジャケット室の容積は小さくてすむ反面、各ジャケット室に熱媒体を封入するための封入口ならびに各封入口を密封するための密封機構を、各ジャケット室毎に設けなければならず、その構成は煩雑となる。
【0007】
また図7に示すようにジャケット室を連通する構成とした場合は、連通溝に開口する封入口と、この封入口を密封する密封機構は単独で足りるが、その反面密封容積は各ジャケット室の容積を合計した大きなものとなるので、独立したジャケット室に封入する熱媒体と同一の蒸気圧の熱媒体を封入しても圧力容器とみなされることになり、各種の該当法規の適用を受けることとなってしまう。
【0008】
これを避けるためには高温高圧での使用するのをやめるか、または蒸気圧の低い熱媒体を使用すればよいのであるが、これではこの種ローラ装置の使用範囲が著しく制限されてしまうことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ジャケット室の単独容積よりも数倍程度の大きさを維持するとともに、ジャケット室に設ける封入口の数をジャケット室の数より少なくできるようにし、もって封入口、密封機構のための構成の簡略化を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ローラシェルの周壁に、内部に気液二相の熱媒体が封入される複数のジャケット室を設け、このジャケット室を複数のグループに分け、各グループ毎にそのグループに属するすべてのジャケット室同志を互いに、前記ローラシェルの軸心方向に対して傾斜する連通溝で連通するとともに、各グループ毎に熱媒体を封入する封入口を設けたことを特徴とする。
【0011】
各グループに属しているジャケット室の容積を合計したものは、全ジャケット室の容積を合計したものより少ないのは当然である。したがってすべてのジャケット室を連通した場合のように、同じ蒸気圧の熱媒体を使用しても圧力容器とはみなされるケースは少ない。封入口は各グループ毎に設ければよいので、すべてのジャケット室を独立させた場合に比較して、封入口の設置数は遥かに少なくてすむ。したがって封入口、その密封機構のための構成は簡略化される。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施態様のひとつを図1〜図3によって説明する。なお図8に示す符号と同じ符号を附した部分は、同一または対応する部分を示す。ローラシェル1の周壁に設けられたジャケット室5を、本発明にしたがい隣合う複数のグループに分ける。例えば、ひとつのグループには隣合う二つのジャケット室5が属するように、複数のグループに分ける。
【0013】
そして同じグループに属しているジャケット室同志は、ローラシェル1の端部近辺にあって、ジャケット室5の内面同志を連通する構成としている。具体的には隣合うジャケット室5間におけるローラシェル1の周壁部分1Aを斜めに横切るように貫通溝15を設け、この貫通溝15によって連通されている。この場合封入口16は同じグループ内のうちのひとつのジャケット室5に開口するように設けられており、この封入口から熱媒体を供給すれば、連通溝15を介して互いに連通し合っているすべてのジャケット室の内部に熱媒体が供給される。なお、連通溝15はジャケット室の両端部に設けてもよく、封入口16は隣合うジャケット室の中間に設けてもよい。
【0014】
このようにひとつのグループに属するジャケット室のすべては互いに連通し合ってひとつの密閉された圧力室となるので、したがってひとつのグループに属するジャケット室の数は、そのグループに属するすべてのジャケット室の容積の総合計と、使用する熱媒体の蒸気圧との関連において、圧力容器とはみなされない数に限定しておくことが必要である。
【0015】
各封入口16には密封機構17が設けられる。この密封機構17は、ジャケット室に封入されている熱媒体が何らかの原因で異常高温となったとき、封入口を開封することができるように密封していることが望ましい。この密封機構17としては、たとえば特公平5−86638号公報に示されているような密封機構を使用するとよい。
【0016】
その構成の詳細を図3に示す。密封機構17は、金属からなるボール状の弁18と、弁18が固定されてあるねじ19とからなり、弁18の中心を通る貫通孔20には金属からなるピン21が挿貫されており、ピン21と貫通孔20の内面との間の微小間隙には異常高温時に溶融する溶融金属22が充填されてある。
【0017】
ねじ19には貫通孔20とほぼ同径の孔23と、これに連続する貫通孔24が形成されてあり、この孔23にピン21の端部が挿入されている。そしてこのピン21を挿入した状態で弁18とねじ19とを固着する。封入口16の開口端面側にねじ孔25が連続して形成されてあり、このねじ孔25にねじ19の外周のねじ部がねじこまれる。これにより密封機構17が封入口16を密封するようにして取り付けられる。溶融金属22が溶融するとピン21が抜け出て開封する。
【0020】
図1、図2に示す例は、封入口16をひとつのジャケット室5の延長部分に設けているが、これに代えて図4、図5に示す例では、隣合うジャケット室の中間に設けた構成を示している。この構成では、隣合うジャケット室5のそれぞれの内面に開口する溝31、32を設け、この両溝31、32の先端を互いに連通させて、ひとつの連通溝15を構成している。この連通溝15に封入口16を開口させている。この構成によれば、密封機構17に邪魔されることなく、両ジャケット室をローラシェル1の端面近傍まで延長して設置できる利点がある。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数のジャケット室を一単位として複数のグループに分け、各グループ毎にそのグループに属するすべてのジャケット室を連通するようにしたので、すべてのジャケット室を連通したときの総容積よりも小さく、しかもひとつのジャケット室よりも大きい容積の圧力室が形成されるようになるとともに、ジャケット室に設ける封入口の数を全ジャケット室の数より少なくできるようにし、もって封入口のための構成を簡略化することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施態様を示す部分断面図である。
【図2】 図1のC−C断面図である。
【図3】 密封機構の一例を示す断面図である。
【図4】 本発明の別の実施態様を示す部分断面図である。
【図5】 図4のD−D断面図である。
【図6】 従来例のローラシェルの部分展開断面図である。
【図7】 別の従来例のローラシェルの部分展開断面図である。
【図8】 誘導発熱ローラ装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ローラシェル
5 ジャケット室
6 誘導発熱機構
15 連通溝
16 封入口
Claims (1)
- 内部に誘導発熱機構を備えており、回転するローラシェルの周壁に、内部に気液二相の熱媒体が封入される複数のジャケット室を設け、前記複数のジャケット室を、隣接するジャケット室を一つのグループとして前記ローラシェルの円周方向に沿って複数のグループに分け、前記各グループのジャケット室同志を互いに、前記ローラシェルの軸心方向に対して傾斜する連通溝で連通するとともに、前記各グループ毎に熱媒体を封入する封入口を設けてなる誘導発熱ローラ装置。
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