JP2736571B2 - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents

誘導発熱ローラ装置

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JP2736571B2
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幸三 岡本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導発熱ローラ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】誘導発熱ローラ装置において、回転する
中空のローラの内部に誘導発熱機構を設置し、ローラの
周壁を誘導電流によってジュール発熱させるようにした
ものは、既によく知られている。
【0003】このような構成によると、誘導発熱機構を
構成している誘導コイルの、軸心方向における中央部、
すなわち磁気中心に対向するローラの周壁に、誘導電流
が集中する傾向がある。したがってローラの周壁部に現
われる発熱分布は、誘導コイルの中央部付近で最も高
く、誘導コイルの両端に位置する付近で最も低くなる。
【0004】このような発熱分布に基づく温度分布を改
善するために、ローラの周壁の肉厚部分に多数のジャケ
ット室を設け、その内部に気液二相の熱媒体を封入する
ことによって、ローラの外周壁の均一な温度分布を得る
ようにしている。
【0005】ところでこの種誘導発熱ローラ装置におい
て、誘導コイルをローラの軸心方向に沿って複数に分割
し、この各誘導コイルを単相または三相交流電源によっ
て励磁するようにした構成が知られている。
【0006】この場合各誘導コイルによる磁気回路を独
立させるために、各誘導コイル間に継鉄を介在する必要
がある。このような継鉄の存在のために、この継鉄に対
向するローラの周壁部分の発熱温度は、他の周壁部分よ
りも著しく低下する傾向にあり、したがってローラの軸
心方向に沿う発熱量の分布に大きな凹凸が生ずるように
なる。
【0007】このような傾向は、前記のようにジャケッ
ト室を設けておいても、充分に改善されない。そしてこ
のような発熱分布が生ずると、ローラの半径方向の膨張
差(サーマルクラウン)が大きくついてしまい、特にニ
ップローラの用途では、ニップ圧力の不均一が発生す
る。
【0008】このような発熱分布を少しでも解消するた
めに、隣合う誘導コイルの一部をオーバラップさせる構
成がさきに提案されている(特開昭60−264078
号公報)。あるいは継鉄を傾斜させることにより、誘導
コイルの境界付近に相対するローラの周壁に磁束が通る
ようにした構成も提案されている(特開昭64−271
89号公報)。
【0009】しかし何れの構成においても、個々の誘導
コイルの磁束発生分布が一様でないことから、このよう
な構成を採用しない構成に比較して改善されるものの、
なお充分な温度分布の均等化は得られない。
【0010】更に別の構成として、誘導コイルを軸心方
向に細分化し、これらを励磁電源に対して並列接続する
ことにより、発熱分布の凹凸を分散し、小さくする構成
も提案されている(特開平1−265486号公報)。
しかしこのような構成では、誘導コイルの細分化に限界
があることから、充分に発熱分布の凹凸を解消すること
はできない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数の誘導
コイルを設けた場合、ローラの発熱分布を確実に均一化
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ローラの周壁
にその軸心方向に延び、かつ内部に気液二相の熱媒を封
入してなるジャケット室を設けるとともに、ローラの内
部に継鉄を介して複数に分割された誘導コイルを備えた
誘導発熱機構を設けた構成において、前記誘導発熱機構
をローラの軸心方向に沿って周期的に揺動するようにし
たことを特徴とする。
【0013】
【作用】ローラの内部において、誘導発熱機構が或る位
置にあるとき、継鉄に相対するローラの周壁部分は他の
部分より温度が低下するが、誘導発熱機構が誘導コイル
の半分の長さだけ移動したとすると、移動前の継鉄に相
対していた位置は、移動後の誘導コイルの中央部分に相
対するようになる。
【0014】すなわち誘導発熱機構の移動前における低
温部分は、移動後には高温部分となり、また移動前にお
ける高温部分は、移動後には低温部分となる。この移動
を周期的に繰り返すことによってローラの表面温度はそ
の軸心方向に沿って確実に均一化されるようになる。
【0015】なお誘導発熱機構の揺動範囲は、誘導コイ
ルの長さの半分またはその奇数倍とすればよい。また揺
動周期は、これが長すぎると揺動しない状態と同じよう
になってしまうので都合が悪い。ローラの表面温度の均
一化が維持される程度の長さ適当に設定すればよい。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図によつて説明する。1は
ローラ、2はその両側に一体的に取り付けられてある駆
動軸で、軸受3を介して機台4に回転自在に支持されて
いる。5はローラ1の周壁の内部に、互いに独立して複
数設けられたジャケット室で、これはたとえばドリルに
よってローラ1の軸方向に沿って穿孔されることに形成
する。ジャケット室5の内部には気液二相の熱媒たとえ
ば蒸留水が封入されてある。
【0017】6は誘導発熱機構で、支持ロッド7によっ
て支持されている。支持ロッド7は駆動軸2内に挿通さ
れ、軸受8を介して駆動軸2に支持されている。誘導発
熱機構6は継鉄9を介して分割された複数(図の例は3
個)の誘導コイル11〜13と、鉄心14によって構成
されてある。各誘導コイル11〜13はリード線15を
介して励磁用の交流電源16に接続されてある。熱負荷
はローラ1の表面に添接しながら移送される。
【0018】たとえば交流電源16として三相交流電源
を用いた場合は、各誘導コイル11〜13はその交流電
源16の各相間に接続すればよい。また交流電源16と
して単相交流電源を用いた場合は、各誘導コイル11〜
13は並列にしてその単相交流電源に接続すればよい。
誘導コイルは3個に限られるものではなく、複数であれ
ばよい。
【0019】以上の構成は通常のこの種誘導発熱ローラ
装置と特に相違するものではない。本発明にしたがい、
誘導発熱機構6を支持している支持ロッド7は、ローラ
1の軸心方向に沿って、ローラ1の内部で左右に周期的
に揺動自在とされている。その揺動機構17は任意のも
のが利用されるが、図の例では、エアシリンダ18を利
用した構成を示している。
【0020】エアシリンダ18内のピストン19は支持
ロッド7の端部に連結されてある。ピストン19の両側
の室に交互に周期的にエアーを供給して、ピストン19
を左右に駆動することにより、支持ロッド7、したがっ
て誘導発熱機構6を左右に周期的に揺動させることがで
きるようになる。
【0021】以上の構成において、今或る位置にある誘
導発熱機構6によつて、ローラ1の表面の温度分布が、
図2の分布曲線Aのようであったとする。このあと誘導
発熱機構6が右方向に誘導コイル11の長さの半分の長
さだけ移動したとすると、ローラ1の表面の温度分布
は、分布曲線Bのようになる。したがってローラ1の表
面温度は両分布曲線A,Bを積分した、分布曲線Cのよ
うな温度分布となる。すなわちローラ1の表面温度はほ
ぼ完全に均一化されるようになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、誘
導発熱機構に複数の誘導コイルを備えるとともに、各誘
導コイルを継鉄によって分離した構成においても、その
ローラの表面温度を確実に均一化することができる効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の効果を説明するための発熱分布曲線図
である。
【符号の説明】
1 ローラ 5 ジャケット室 6 誘導発熱機構 7 支持ロッド 9 継鉄 11 誘導コイル 12 誘導コイル 13 誘導コイル 17 揺動機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラの周壁にその軸心方向に延び、か
    つ内部に気液二相の熱媒を封入してなるジャケット室を
    設けるとともに、前記ローラの内部に、前記ローラの軸
    心方向に沿って分割された複数の誘導コイルを備えた誘
    導発熱機構を設け、前記誘導発熱機構を、前記ローラの
    軸心方向に沿って周期的に揺動させてなる誘導発熱ロー
    ラ装置。
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US5832354A (en) * 1995-12-05 1998-11-03 Ricoh Company, Ltd. Image fixing device, image forming apparatus providing the image fixing device and rotor used in the image fixing device and having induction coil inside

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