JP3208515B2 - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents
誘導発熱ローラ装置Info
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- roller
- induction heating
- gap
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- roller device
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Description
する。
イルを備えた電磁誘導発熱機構を設置し、ローラの周壁
を誘導電流によってジュール発熱させるとともに、ロー
ラの周壁に、気液2相の熱媒体を封入したジャケット室
を設け、この熱媒体の気化、凝縮により、ローラの表面
温度の均熱化を図るようにした誘導発熱ローラ装置は、
既によく知られている。
磁誘導発熱機構による、ローラの発熱作用は、よく知ら
れているように次の通りである。すなわち誘導コイルが
交流電源によって励磁されると、その誘導コイルに向い
合っているローラの内周壁部分に、その円周方向に沿っ
て交流電流が誘起され、その内周壁近傍が発熱する。
向に沿って外周に向かって流れ、ローラの周壁の内部に
設けられているジャケット室に到達する。そしてその内
部に封入されている熱媒体の蒸発、凝縮によって、熱エ
ネルギーが分散され、それが更にローラの半径方向に向
かって流れ、ローラの外周表面に到達する。このように
してローラの外周表面が発熱するのである。
ーラの外周表面の温度分布は常に均一となるが、一方ロ
ーラの内周壁においては、誘導コイルによる発熱分布
は、誘導コイルの軸心方向に沿う中央部に向い合う部分
で最も高くなり、その両側に向かう程、次第に低くなる
傾向にある。すなわちローラの軸心方向に沿って、その
表面温度に差が生ずるようになる。
ーラの軸心方向に沿って熱膨張差(サーマルクラウン)
が生じ、ローラの外周形状が不均一となり、たとえばシ
ート類をニップするとき、そのニップ圧が均等化せず、
被加工品であるシート類の品質を損なうようになる。
熱機構によるローラの内周壁における発熱分布が不均一
であっても、ローラの軸心方向に沿う熱膨張差が発生し
ないようにすることを目的とする。
に一体化された内筒部と外筒部とによって構成し、各筒
部の周壁の内部に気液2相の熱媒体を封入したジャケッ
ト室を設け、また両筒部間に空隙を設け、この空隙に熱
伝導性の流体を封入したことを特徴とする。
壁には、その軸心方向に沿う熱膨張差が発生するが、こ
のときの熱膨張は、内筒部と外筒部との間の空隙により
吸収され、外筒部まで到達しない。したがって熱膨張差
による外筒部の外周形状の変形が防止されるようにな
る。
いるため、内筒部の外周表面では温度分布が均一となっ
ており、したがって外筒部の内周面への熱伝導により、
外筒部の内周面の温度分布も均一となる。そして両筒部
間の熱エネルギーの移動は、空隙に封入されている熱伝
導性の流体を介して行われるので、その熱伝導が損なわ
れることはない。
はローラ、2はローラ1の両端に一体の馳動軸で、機台
3に軸受4を介して回転自在に支持されている。そして
これが所要の駆動源によって回転駆動され、この回転駆
動によりローラ1が回転される。5は電磁誘導発熱機構
で、誘導コイル6を備えている。図の例は3個の誘導コ
イルを備えており、これを三相電源によって励磁するよ
うにしている。7は電磁誘導発熱機構5を支持する支持
ロッドで、これは駆動軸2内に挿通されてあり、軸受8
を介して駆動軸2に支持されている。これらの構成は従
来のこの種誘導発熱ローラ装置と特に相違するものでは
ない。
と外筒部11とにより構成する。各筒部の周壁には気液
2相の熱媒体を減圧封入したジャケット室12、13が
設けられてある。そして両筒部10、11間に空隙14
を設け、ここに熱伝導性の流体を封入しておく。
えば水銀、鉛、金属ナトリウム、有機熱媒体、蒸留水な
どがよい。またこの流体は常温もしくはローラの使用温
度において液相となり、かつ蒸気圧があまり高くないも
のが望ましい。15は空隙14の端部に連通する液溜部
である。
0に相当する筒と、外筒部11に相当する筒とを別個に
製作し、内筒部10に相当する筒を、外筒部11に相当
する筒の内部に、空隙14が形成されるように嵌合して
構成するとよい。
が発熱するとき、その軸心方向に沿って熱膨張差が生じ
て、ローラ1の半径方向に沿う膨張に差が生じても、そ
の差は空隙14によって吸収され、外筒部11の外周壁
面にまで到達しない。これによってローラ1の外周には
変形が生ずることはない。
流体を介して外筒部11に伝導されるとともに、両ジャ
ケット室12、13の熱媒体の作用により、外筒部11
の表面温度はその軸心方向に沿って均一化される。
に熱膨張するし、また空隙14は内筒部10の熱膨張に
よって変化するので、この空隙14を充填する以外の余
剰流体を溜めておくために、換言すればローラ1が回転
している状態において作用する遠心力により、流体が空
隙14を均一にかつ確実に充填するのに充分な量を保有
しておくために、液溜部15を用意しておく。
磁誘導発熱機構によるローラの内周壁における発熱分布
が不均一であっても、ローラの軸心方向に沿う熱膨張差
の発生したがってローラの軸心方向に沿う変形を防止す
るにすることができる効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 回転駆動されるローラと、前記ローラの
内部に設けられ、前記ローラを誘導発熱させる誘導コイ
ルを備えた電磁誘導発熱機構とを備えた誘導発熱ローラ
装置において、前記ローラを互いに一体化された内筒部
と外筒部とによって構成し、各筒部の周壁の内部に気液
2相の熱媒体を封入したジャケット室を設けるととも
に、前記両筒部間に空隙を設け、前記空隙に熱伝導性の
流体を封入してなる誘導発熱ローラ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09038993A JP3208515B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 誘導発熱ローラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09038993A JP3208515B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 誘導発熱ローラ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06267650A JPH06267650A (ja) | 1994-09-22 |
JP3208515B2 true JP3208515B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=13997231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09038993A Expired - Lifetime JP3208515B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 誘導発熱ローラ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3208515B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5832354A (en) * | 1995-12-05 | 1998-11-03 | Ricoh Company, Ltd. | Image fixing device, image forming apparatus providing the image fixing device and rotor used in the image fixing device and having induction coil inside |
JP3720152B2 (ja) * | 1996-10-16 | 2005-11-24 | トクデン株式会社 | 誘導発熱ローラ装置 |
US10457512B2 (en) | 2016-09-19 | 2019-10-29 | New Era Converting Machinery, Inc. | Automatic lapless butt material splice |
CN108322952A (zh) * | 2018-03-23 | 2018-07-24 | 南通盛邦制辊有限公司 | 改进型电磁发热装置 |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP09038993A patent/JP3208515B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06267650A (ja) | 1994-09-22 |
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