JP2600369Y2 - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents

誘導発熱ローラ装置

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JP2600369Y2
JP2600369Y2 JP1993053831U JP5383193U JP2600369Y2 JP 2600369 Y2 JP2600369 Y2 JP 2600369Y2 JP 1993053831 U JP1993053831 U JP 1993053831U JP 5383193 U JP5383193 U JP 5383193U JP 2600369 Y2 JP2600369 Y2 JP 2600369Y2
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JP
Japan
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iron core
induction coil
induction heating
roller
roller device
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JP1993053831U
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良夫 北野
深 水嶋
勉 二神
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Tokuden Co Ltd Kyoto
Original Assignee
Tokuden Co Ltd Kyoto
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は誘導発熱ローラ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように誘導発熱ローラ装置は、回
転するローラと、その内部に配置される誘導発熱機構と
によって主として構成されてあり、この誘導発熱機構
は、円筒状の鉄心と、この鉄心に巻装される誘導コイル
とによって構成されるのを普通としている。
【0003】図7はこの種誘導発熱ローラ装置の一例を
示し、ローラ1はその両端に駆動軸2が連結されてあ
り、この駆動軸2は機台3に対して軸受4を介して回転
自在に支持されている。円筒状の鉄心5と、この鉄心5
に巻装されてある誘導コイル6とによって誘導発熱機構
7が構成されてあり、これはローラ1の内部にあって、
支持ロッド8により支持されている。支持ロッド8は駆
動軸2内に挿通され、駆動軸2との間に軸受9が介在し
ている。そしてこの支持ロッド8は機台3に対して支持
されている。
【0004】ところでこのような誘導発熱ローラ装置で
は、運転中において、誘導コイルは自己の鉄損、銅損
と、発熱するローラの内周壁面からの放射熱により、ロ
ーラ1の温度よりも高温になる。したがって誘導コイル
としては、その電気特性および絶縁特性が維持されるよ
うに、ローラの使用温度以上の耐熱強度を備えた構成と
する必要がある。しかしこのような耐熱強度を備えるた
めには、その構成が煩雑となるし、またそのための製造
価格も高騰する。
【0005】これを解決するためには誘導コイルを冷却
するようにすればよい。その場合誘導コイルの絶縁特性
を損なうことなく、同時にローラを冷却することなく効
果的に誘導コイルを冷却するには、誘導コイルとこれが
巻装されてある鉄心との間に空気のような絶縁冷媒を流
すことが考えられる。
【0006】しかしそのためには誘導コイルと鉄心との
間に、絶縁冷媒を流すための空隙を形成する必要がある
が、このような空隙が存在していると、誘導コイルと鉄
心との間の磁気結合が損なわれるようになり、ローラを
同じ温度まで発熱させるのに誘導コイルに流す励磁電流
を多くしなければならない。しかしこのように励磁電流
を多く流せば、誘導コイルの銅損が増えるため、その温
度が上昇してしまうようになる。したがって誘導コイル
の冷却にはあまり効果的ではない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、誘導コイル
と鉄心との間の磁気結合を損ねることなく、誘導コイル
および鉄心の冷却を可能とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、ローラの内部
に配置される誘導発熱機構を構成する鉄心を、磁性鋼板
の複数を積層して構成した第1および第2の鉄心ブロッ
クを交互に並べることによって円筒状に構成するととも
に、第1の鉄心ブロックの磁性鋼板を、第2の鉄心ブロ
ックの磁性鋼板より、鉄心の半径方向に沿う長さを長く
してなることを特徴とする。
【0009】
【作用】第1および第2の鉄心ブロックの磁性銅板の長
さが異なるので、両鉄心ブロックにより円筒状に構成さ
れた鉄心の外周には、短い磁性鋼板からなる第2の鉄心
ブロックの外周部分に凹部が形成される。第1の鉄心ブ
ロックの外周に接するように誘導コイルを巻装すれば、
誘導コイルの内面と第2の鉄心ブロックの外周との間に
はこの凹部による空隙が形成されることになる。この空
隙に絶縁媒体を流すことにより、誘導コイルおよび鉄心
を効果的に冷却することができるようになる。また第1
の鉄心ブロックの外周は誘導コイルの内周に接している
ので、誘導コイルと鉄心との間の磁気結合は低下しな
い。
【0010】
【実施例】本考案の実施例を図によって説明する。図1
に本考案による円筒状の鉄心10を示す。鉄心10は第
1の鉄心ブロック11と、第2の鉄心ブロック12とを
交互に配置することによって円筒状に構成されてある。
各鉄心ブロックは、図4に示すように、任意の曲率をも
って湾曲された湾曲部13と、この湾曲部13の内端に
連続する屈曲部14とによって形成された磁性銅板15
の複数を積層して構成されている。屈曲部14の湾曲部
13に対する屈曲角度θはたとえば30度程度であり、
屈曲部14の長さはできるだけ短く、たとえば磁性鋼板
15の厚さの3〜10倍程度とされている。
【0011】図5に示すように、磁性銅板15をその内
端、すなわち屈曲部14の内端が所定の円16の外周に
沿うようにして順次積層していけば、前記のように円筒
状の鉄心10が構成されるようになる。得られた鉄心1
0の内周は円16に沿うようになり、また外周は円17
に沿うようになる。実際には図に示すように長さ方向に
割溝17を有する所定の外形のパイプ(または円柱)1
8を用意し、その外周に屈曲部14の内端が接するよう
に順次積層していくとよい。
【0012】本考案にしたがい、第1および第2の鉄心
ブロック11、12を構成する磁性鋼板は、その湾曲部
の長さが異なるものを使用する。すなわち第1の鉄心ブ
ロック11の磁性鋼板の湾曲部は、第2の鉄心ブロック
12の磁性鋼板の湾曲部よりも、その長さ(得られる鉄
心10からすれば、その半径方向の長さ)の長いものが
使用してある。
【0013】このような各鉄心ブロック11、12によ
って鉄心10を構成すると、その鉄心10の外周には、
第2の鉄心ブロック12の外端が凹部となるように凹凸
が形成される。このため第1の鉄心ブロック11の外周
に誘導コイル19を巻装すれば、前記凹部と誘導コイル
19の内面との間には空隙20が形成されるようにな
る。
【0014】この空隙20に外部から冷却された空気の
絶縁冷媒を自然にまたは強制的に流すと、鉄心10の外
周および誘導コイル19の内周が冷却され、これにより
鉄心10、誘導コイル19の温度の上昇を抑制すること
ができるようになる。また鉄心10の第2の鉄心ブロッ
ク11の外周と誘導コイル19の内周とは、直接接触す
るか、または誘導コイル19の巻枠を介して接触するこ
とになるので、鉄心10と誘導コイル19との磁気結合
は損なわれない。
【0015】なお空隙20への絶縁冷媒の供給には、た
とえば図6に示すように、支持ロッド8をパイプ状と
し、その一方の端部よりパイプ21を外部から挿通し、
このパイプ21を空隙20の一方の端部に連結する。空
隙20の他方の端部にもパイプ22を連結して、これを
支持ロッド8の他方の端部より外部に導出しておけばよ
い。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、誘
導コイルと鉄心との間の磁気結合を損ねることなく、誘
導コイルおよび鉄心を冷却することができる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す鉄心の斜視図である。
【図2】本考案による電磁誘導発熱機構の横断面図であ
る。
【図3】鉄心の一部の拡大断面図である。
【図4】磁性鋼板の拡大断面図である。
【図5】鉄心ブロックの部分拡大断面図である。
【図6】絶縁冷媒の流通構成を示すもので上半部の部分
断面図である。
【図7】誘導発熱ローラ装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ローラ 7 電磁誘導発熱機構 10 鉄心 11 第1の鉄心ブロック 12 第2の鉄心ブロック 13 湾曲部 14 屈曲部 15 磁性鋼板 19 誘導コイル 20 空隙
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/14

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるローラと、前記ローラの
    内部に設けられてあって、前記ローラを誘導発熱させる
    ための、円筒状の鉄心と、前記鉄心の外周に巻装される
    誘導コイルからなる電磁誘導発熱機構とを備えた誘導発
    熱ローラ装置において、前記鉄心を、磁性鋼板の複数を
    積層して構成した第1および第2の鉄心ブロックを交互
    に並べることによって円筒状に構成するとともに、前記
    第1の鉄心ブロックの磁性鋼板を、前記第2の鉄心ブロ
    ックの磁性銅板より、前記鉄心の半径方向に沿う長さを
    長くしてなる誘導発熱ローラ装置。
JP1993053831U 1993-08-27 1993-08-27 誘導発熱ローラ装置 Expired - Lifetime JP2600369Y2 (ja)

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JPH0716394U JPH0716394U (ja) 1995-03-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20180315977A1 (en) * 2017-04-26 2018-11-01 Lg Chem, Ltd. Battery module with improved coupling structure between electrode lead and bus bar and method for manufacturing the same

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