JPH06267651A - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents

誘導発熱ローラ装置

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JPH06267651A
JPH06267651A JP9039093A JP9039093A JPH06267651A JP H06267651 A JPH06267651 A JP H06267651A JP 9039093 A JP9039093 A JP 9039093A JP 9039093 A JP9039093 A JP 9039093A JP H06267651 A JPH06267651 A JP H06267651A
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coil
roller
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induction
phase power
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Tadayoshi Momota
忠義 百田
Kozo Okamoto
幸三 岡本
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Tokuden Co Ltd Kyoto
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Tokuden Co Ltd Kyoto
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ローラを誘導発熱させる電磁誘導発熱機構に
おける誘導コイルを三相電源によって励磁するにあた
り、ローラの発熱分布を充分に平坦化することを目的と
する。 【構成】 誘導コイルを主コイル11と延長コイル12
とにより構成する。主コイルを3の倍数個に分割してそ
の各分割コイル13〜15を、同数毎に三相電源の各相
間に、正負極性のうちの一方の極性の半波電流が流れる
ように整流装置19〜21を介して接続する。各分割コ
イルの中間点及び延長コイルの端部25との間を、三相
電源の各相間に、各相の他方の極性の半波電流が流れる
ように整流装置26〜28を介して接続する。各分割コ
イルによるローラの発熱温度の高い領域が三相電流の半
波ごとに移動するので、ローラの発熱分布は均一とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導発熱ローラ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】回転する中空のローラの内部に、誘導コ
イルを備えた電磁誘導発熱機構を設置し、ローラの周壁
を誘導電流によってジュール発熱させるとともに、ロー
ラの周壁に、気液2相の熱媒体を封入したジャケット室
を設け、この熱媒体の気化、凝縮により、ローラの表面
温度の均熱化を図るようにした誘導発熱ローラ装置は、
既によく知られている。
【0003】このような誘導発熱ローラ装置において、
誘導コイルを三相電源により励磁することがある。その
ためには3個の誘導コイルを用意し、その各々を三相電
源の相間に接続すればよい。しかしこのように構成した
場合、各誘導コイルによる発熱分布は、そのコイルの軸
心方向に沿う中央部で最も強い傾向となる。
【0004】その例を示したのが図5である。同図はこ
の種装置におけるローラ1と、3個の誘導コイル2を備
えた電磁誘導発熱機構3との位置関係に対するローラ1
の相対的熱分布を示したものである。4はジャケット室
である。前述のように誘導コイル2の中央部に対応する
ローラ部分の発熱量が最も多いので、ローラ1の軸心方
向に沿う発熱分布は、図のように凹凸が大きくなる。
【0005】このような発熱分布となると、ローラ1の
半径方向の熱膨張差(サーマルクラウン)が大きくつい
てしまい、特にニップローラの用途ではニップ圧力が不
均一となる。ジャケット室4を設けた場合は、熱媒体の
均熱作用により、これを設けない場合よりも発熱分布は
平坦化するが、それでも充分ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ローラを誘
導発熱させる電磁誘導発熱機構における誘導コイルを三
相電源によって励磁するにあたり、ローラの発熱分布を
充分に平坦化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘導コイルを
主コイルと延長コイルとにより構成し、主コイルを3の
倍数個に分割してその各分割コイルを、同数毎に三相電
源の各相間に、正負極性のうちの一方の極性の半波電流
が流れるように整流装置を介して接続し、また各分割コ
イルの中間点及び延長コイルの端部との間を、三相電源
の各相間に、各相の他方の極性の半波電流が流れるよう
に整流装置を介して接続したことを特徴とする。
【0008】
【作用】誘導コイルを三相電源に接続すると、三相電源
の一方の極性の半波電流が各分割コイルに流れ、各分割
コイルに対応するローラ部分が発熱する。次にこの三相
電源の極性が反転すると、各分割コイルの中間点間及び
中間点と延長コイルの端部間に、他方の極性の半波電流
が流れ、この電流が流れるコイル部分に対応するローラ
部分が発熱する。
【0009】その結果分割コイルの長さに相当するロー
ラの発熱領域は、三相電源の極性が反転するごとに、ロ
ーラの軸心方向に沿って左右に移動するようになる。そ
のため分割コイルを三相電源の相間に接続しておいて
も、分割コイルの間に対応するローラ部分も発熱するよ
うになり、したがってローラの発熱分布は、単に3個の
誘導コイルを三相電源の相間に接続した場合よりも平坦
化するようになる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図によって説明する。ロー
ラ1と、誘導コイル2を備えた電磁誘導発熱機構3とか
らなり、ローラ1の周壁の内部に、気液2相の熱媒体を
封入したジャケット室4を設けた構成は、従来と同様で
ある。なお5はローラ1の両端を閉塞する端板、6は端
板5と一体の駆動軸で、機台7に軸受8を介して回転自
在に支持されている。そしてこれが所要の駆動源によっ
て回転駆動され、この回転駆動によりローラ1が回転さ
れる。
【0011】9は電磁誘導発熱機構3を支持する支持ロ
ッドで、これは駆動軸6内に挿通されてあり、軸受10
を介して駆動軸6に支持されている。ジャケット室4は
ローラ1の円周方向に沿って複数設けられてあり、その
それぞれは互いに独立していてもよいし、また端部にお
いて互いに連通していてもよい。これらの構成は従来の
この種誘導発熱ローラ装置と特に相違するものではな
い。
【0012】本発明にしたがい、誘導コイル2を主コイ
ル11とこれに直列接続されている延長コイル12とに
よって構成する。更に主コイル11は3分割される。1
3〜15はその分割コイルである。各分割コイル13〜
15は三相電源の各線路16〜18の線間(相間)に各
整流装置19〜21を介して接続される。
【0013】また各分割コイル13〜15には中間点2
2〜24を引出し、各中間点22、23間、中間点2
3、24間及び中間点24と延長コイル12の端部25
間の各分割コイル部分及び延長コイルは、三相電源の各
線路16〜18の線間(相間)に各整流装置26〜28
を介して接続される。整流装置26〜28の順方向は、
整流装置19〜21のそれと逆にされている。
【0014】以上の構成において、各線路16〜18を
三相電源に接続すると、その正負の極性のうちの一方の
極性の半波電流、たとえば正の極性の半波電流は、各分
割コイル13〜15に実線矢印の方向に流れ、これによ
り各分割コイル13〜15に対応するローラ1の部分が
発熱する。この場合各コイルの中央部分に対応する個所
の発熱温度がそれぞれ高くなることは前述したとおりで
ある。
【0015】次いで三相電流の極性が反転すると、負の
極性の半波電流は、中間点22、23間、中間点23、
24間及び中間点24、延長コイル25の端部25間
に、点線矢印の方向に流れ、これらの電流が流れるコイ
ル部分に対応するローラ1の部分が発熱する。以下これ
を繰り返す。
【0016】ここで負の極性の半波電流が流れていると
きのローラ1の発熱状態では、中間点22、23間の中
央部分、中間点23、24間の中央部分及び中間点2
4、延長コイル25の端部25間の中央部分のそれぞれ
に対応する個所の発熱温度が高くなる。これを正の極正
の半波電流が流れている状態と比較すると、ローラ1の
発熱温度の高くなる個所は、その軸心方向に沿って移動
していることが理解される。
【0017】このようにローラ1の発熱温度の高い個所
が移動することにより、各分割コイル13〜15の各間
に対応するローラ1の個所が、低い発熱温度の状態に維
持されることなく、その個所の発熱温度は高められるよ
うになる。
【0018】このようにして発熱したローラ1の、各コ
イル部分に対応する個所の発熱分布を示したのが図4で
ある。図中点線で示した曲線は、三相電流により発熱し
た発熱量を示し、実線で示した曲線はその合成発熱量で
ある。このようにしてローラ1の周壁温度は、単に誘導
コイルを三相電流により発熱する場合、すなわち図5に
示す発熱分布と比較しても明らかなように、確実に均一
化されるようになる。
【0019】なお整流装置19〜21及び26〜28
は、通常のダイオードでもよく、また図のようにサイリ
スタを使用してもよい。サイリスタを使用すれば、その
点弧角を制御して各コイルに流れる電流を調整し、これ
によりローラ1の発熱温度を調整することができる。
【0020】また以上の実施例は主コイル11を3分割
した場合の構成を示しているが、これに代えて主コイル
11を3の2以上の倍数個に分割して構成してもよい。
この場合でも分割コイルは各相間には同数毎に接続す
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ーラを誘導発熱させる電磁誘導発熱機構における誘導コ
イルを三相電源によって励磁する場合でも、ローラの発
熱分布を充分に平坦化することができる果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の誘導コイルの回路図である。
【図4】図1におけるローラの発熱分布図である。
【図5】従来例におけるローラの発熱分布図である。
【符号の説明】
1 ローラ 2 誘導コイル 3 電磁誘導発熱機構 4 ジャケット室 11 主コイル 12 延長コイル 13〜15 分割コイル 16〜18 三相線路 19〜21 整流装置 22〜24 中間点 25 延長コイルの端部 26〜28 整流装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるローラと、前記ローラの
    内部に設けられ、前記ローラを誘導発熱させる誘導コイ
    ルを備えた電磁誘導発熱機構とを備え、前記ローラの周
    壁に内部に気液2相の熱媒体を封入したジャケット室を
    設けてなる誘導発熱ローラ装置において、前記誘導コイ
    ルを主コイルと延長コイルとにより構成し、前記主コイ
    ルを3の倍数個に分割してその各分割コイルを、同数毎
    に三相電源の各相間に、正負極性のうちの一方の極性の
    半波電流が流れるように整流装置を介して接続し、また
    前記各分割コイルの中間点及び前記延長コイルの端部と
    の間を、前記三相電源の各相間に、各相の他方の極性の
    半波電流が流れるように整流装置を介して接続してなる
    誘導発熱ローラ装置。
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