JPH0231999Y2 - - Google Patents

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JPH0231999Y2
JPH0231999Y2 JP1983099688U JP9968883U JPH0231999Y2 JP H0231999 Y2 JPH0231999 Y2 JP H0231999Y2 JP 1983099688 U JP1983099688 U JP 1983099688U JP 9968883 U JP9968883 U JP 9968883U JP H0231999 Y2 JPH0231999 Y2 JP H0231999Y2
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JP
Japan
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roller body
roller
induction coil
temperature
shaft
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JP1983099688U
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JPS607196U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は誘導発熱ローラに関する。
回転自在のローラ本体の内部に磁束発生機構を
配置し、これによりローラ本体の周壁部を誘導電
流によつて発熱させるようにした誘導発熱ローラ
は既によく知られている。
第1図は従来のこの種ローラの一例を示すもの
で、1はローラ本体、2はローラ本体1の端部に
嵌合されてある端板3と一体の軸、4は固定され
た軸で、これに前記軸2が軸受5によつて回転自
在に支持されている。6はローラ本体1と端板3
とを結合するビス、7は磁速発生機構で、鉄心8
と、その周囲に巻装された誘導コイル9とから主
として構成されている。鉄心8は軸4と機械的に
一体とされてあり、かつローラ本体1の内部に位
置している。10は誘導コイル9のリードで、交
流電源に接続される。11はローラ本体1の周壁
部内に設けられたジヤケツト室で、気液二相の熱
媒体が封入されている。
誘導コイル9を交流電源によつて励磁すると、
交番磁束が発生し、これがローラ本体1と鎖交
し、ローラ本体1に誘導電流が発生して発熱す
る。又ジヤケツト室11の熱媒体の気液相変化に
ともなう高熱伝達により、ローラ本体1の表面温
度の均一性が得られる。これらのことはすでによ
く知られている。
しかしながらこの種ローラでは図からも理解さ
れるように、ローラ本体1には軸2が連結されて
おり、この軸2は発熱領域ではない。そのためロ
ール本体1の温度が上つたあと、熱伝導によりロ
ーラ本体1の端部から端板3、軸2へと大きな熱
流束が生じ、軸2の材料の熱伝導率、寸法等によ
つて決定される飽和温度に至るまでの間、ローラ
本体1の端部附近における温度降下は回避できな
かつた。特に高荷重負荷を受けるローラでは、軸
2の強度を上げるため極めて大きな体積を有する
軸とするので、前記熱流束も大きく、飽和温度に
到達するまでに長時間を要するようになる。
また一般にこの種の、ローラ本体の内部に誘導
コイルが配置されるローラでは、この誘導コイル
を組込むためロール本体の一端あるいは両端に脱
着可能な支持部材を装着させることが必須とな
る。
すなわち図に示すようにローラ本体1と、軸2
および端板3とは嵌合部を有すると同時にボルト
等の機械要素で締結される。この際嵌合部は普通
焼きバメなどの処置によつて、ローラ本体1と軸
2とが同心的になるように工夫されている。
このような構成において、ローラ本体1が昇温
させられると、これが熱膨張して径が大きくなろ
うとする。このとき前記嵌合部、特に端板側の部
位は、ローラ本体1からの伝熱により昇温するた
め、温度の上がり方が遅く、その熱膨張も小さ
い。
その結果、前記した焼きバメの効果が失われ、
嵌合部に隙間が生ずることになり、それによつて
ローラ本体と軸との同心的位置関係がずれてしま
い、ローラ本体が偏心して回転するようになり、
この種ローラの使用目的によつては不都合が生ず
る。
このような傾向はジヤケツト室11を備えたロ
ーラでも、すなわち、ここに封入された熱媒体に
よる表面温度分布の均一作用が働いても回避でき
ない。
たとえば第2図は、ローラの断面とその温度分
布の経時データを示すもので、Aは昇温完了直後
の(常温状態のローラに誘導コイルへの通電によ
り加熱を開始し、あらかじめ定めた目標温度に到
達した時点直後)、Bは昇温完了した直後から30
分経過後、Cは60分経過後、Dは90分経過後の各
温度分布を示す。目標温度をT2(℃)とすると
き、ローラ本体1の周壁部がその軸心方向に沿つ
てほぼ均一となるのに、曲線Dのように昇温完了
後90分を必要とする。すなわちローラ本体1が昇
温して所定の表面温度T2になつてからでもしば
らくの間は表面温度分布が安定しないし、場合に
よつてはその間操業にかかれないこともある。
この考案は、ローラの昇温完了後においても、
その表面温度分布の安定に要する時間を短縮する
ことを目的とする。
この考案では、ローラの、これまで発熱領域と
されていなかつた端部附近に、補助誘導コイルを
配置し、これに電力を供給して軸等を発熱させ、
この熱によつて軸等への熱流を補い、これによつ
てローラ本体の端部における温度降下を小さく
し、これによりローラの昇温完了直後より表面温
度分布を安定させるようにしたことを特徴とす
る。
この考案の実施例を第3図により説明する。な
お第1図と同じ符号を付した部分は同一又は対応
する部分を示す。同図から理解されるように補助
誘導コイル12を、ローラ本体1の内部にあつて
ローラ本体1の端部附近に位置するように端板3
と向かい合せに配置する。補助誘導コイル12は
誘導コイル9と同じように軸2と同軸に設置され
る。13は補助誘導コイル12が巻装される環状
の鉄心、14は通電用のリードで交流電源に接続
されてある。なお軸4は非磁性材たとえばステン
レスで製作しておくとよい。
以上の構成において、誘導コイル9に通電開始
するとき、補助誘導コイル12へも同時に通電開
始する。誘導コイル9への通電によつてローラ本
体1の周壁部が誘導発熱することは従来の場合と
特に相違する所はない。一方補助誘導コイル12
への通電により発生する交番磁束は、鉄心13、
鉄心8、端板3を磁路として還流する。この磁束
によつて端板3、軸2の一部が誘導発熱する。発
生した熱は、いまだ低温状態にある端板、軸に伝
導され、したがつて端板3、軸2は速やかに昇温
する。そしてローラ本体1が目標温度T2まで昇
温してその昇温完了状態となつたとき、それ以後
補助誘導コイルへの通電を停止する。この補助誘
導コイル12への通電期間は、ローラの発熱特
性、軸2の熱容量特性等に応じて適宜決定され
る。
またロール本体1と端板3とが嵌合されている
ような場合でも、補助誘導コイル12による発熱
によつて嵌合部での隙間の発生は回避され、昇温
状態であつても、ローラ本体1と軸2との同心的
位置を維持することができるようになる。
第4図はこの考案による温度分布データを第2
図に合わせて示したものである。これから理解さ
れるように昇温完了後30分(曲線B)で、第1図
の構成における90分後とほぼ同じの良好な温度分
布を示している。
以上詳述したようにこの考案によれば、ローラ
本体の端部における温度降下を充分小さくし、ロ
ーラの昇温完了直後より極めて良好で安定した温
度分布が得られるといつた効果を奏する。なおこ
の考案は片持式のローラにおいても適用できるこ
とはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の断面図、第2図は同温度分布
特性曲線図、第3図はこの考案の実施例を示す断
面図、第4図は同温度分布特性曲線図である。 1……ローラ本体、2……軸、3……端板、4
……軸、7……磁束発生機構、9……誘導コイ
ル、12……補助誘導コイル、13……鉄心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転自在のローラ本体と、前記ローラ本体の端
    部に嵌合されてある端板と、前記ローラ本体の内
    部に配置されてあつて、前記ローラ本体を誘導発
    熱させるための磁束を発生する誘導コイルを有す
    る磁束発生機構とを備えてなる誘導発熱ローラに
    おいて、前記ローラ本体が目標温度に昇温するま
    での間、前記磁束発生機構による前記ローラ本体
    の発熱領域から外れた端部付近に向かう熱流を補
    うように、前記端部付近を誘導発熱させるための
    磁束を発生する補助誘導コイルを、前記誘導コイ
    ルと同軸にして前記ローラ本体の内部に配置して
    なる誘導発熱ローラ。
JP9968883U 1983-06-27 1983-06-27 誘導発熱ロ−ラ Granted JPS607196U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9968883U JPS607196U (ja) 1983-06-27 1983-06-27 誘導発熱ロ−ラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9968883U JPS607196U (ja) 1983-06-27 1983-06-27 誘導発熱ロ−ラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS607196U JPS607196U (ja) 1985-01-18
JPH0231999Y2 true JPH0231999Y2 (ja) 1990-08-29

Family

ID=30236143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9968883U Granted JPS607196U (ja) 1983-06-27 1983-06-27 誘導発熱ロ−ラ

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JP (1) JPS607196U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19532044C2 (de) * 1994-08-30 2003-04-03 Tokuden Co Induktionsheizwalze

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5130687U (ja) * 1974-08-27 1976-03-05

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5130687U (ja) * 1974-08-27 1976-03-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19532044C2 (de) * 1994-08-30 2003-04-03 Tokuden Co Induktionsheizwalze

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Publication number Publication date
JPS607196U (ja) 1985-01-18

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