JP2686533B2 - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents

誘導発熱ローラ装置

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JP2686533B2
JP2686533B2 JP63093791A JP9379188A JP2686533B2 JP 2686533 B2 JP2686533 B2 JP 2686533B2 JP 63093791 A JP63093791 A JP 63093791A JP 9379188 A JP9379188 A JP 9379188A JP 2686533 B2 JP2686533 B2 JP 2686533B2
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roll
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induction coil
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induction coils
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良夫 北野
幸三 岡本
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Tokuden Co Ltd Kyoto
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は誘導発熱ローラ装置に関する。
(従来の技術) この種装置において、図に示すように内部を中空とし
たロール1の内部に誘導コイル2を設け、これを交流電
源によって励磁することによって、ロール1の周壁に電
流を誘導させ、この電流によってロール1を発熱させる
ようにしたものは、既によく知られている。なおφは交
番磁束を示す。
このような構成によると、磁気回路を形成する誘導コ
イル2の、軸心方向における中央部、すなわち磁気中心
に対向するロール1の周壁に誘導電流が集中する傾向が
ある。
したがってロール1の周壁部に現れる発熱分布は、第
7図に示すように誘導コイル2の中央部付近で最も高
く、誘導コイル2の両端に位置する付近で最も低くな
る。
このような発熱分布に基づく温度分布を改善するため
に、ロール1の周壁の内部に多数の中空孔3を設け、そ
の内部に気液二相の熱媒体を封入することが行なわれて
いる。これによると熱媒体の均熱作用で、ロール1の外
周囲には均一な温度分布として現れる。
ところでこの種誘導コイル2の励磁電源として三相電
源の使用が考えられている。そのためには第8図に示す
ように、誘導コイル2を3分割とし、これを三相電源に
よって励磁すればよい。
しかしこれによると、同図の発熱分布から理解される
ように、発熱量の軸長方向の凹凸が大きく、ロール1の
半径方向の熱膨張差(サーマルクラウン)が大きくつい
てしまい、特にニップロールの用途では、ニップ圧力の
不均一が発生する。
第9図はそれを少しでも解消する目的で、三相誘導コ
イルを、相隣接するコイル同志で、一部をオーバラップ
させることにより、軸方向の誘導電流分布を均等化しよ
うとしたものである(特開昭60−264078号公報参
照。)。
これによれば発熱量の分布は第8図の構成に比較して
改善される。しかしこれでもなお発熱量の分布に凹凸が
残り、十分ではない。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は発熱分布の凹凸による高低差を十分に縮め
ることによって、ロール周壁の軸方向全域における温度
分布の均等化を図り、ロールの半径方向の熱膨張差を小
さくすることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この発明はロールの周壁の内部にジャケット室を設
け、その内部に気液二相の熱媒体を減圧密封するととも
に、前記ロールの内部に、その軸心方向に沿い、単相ま
たは三相電源の各相の同一電圧に対して細分化された複
数の誘導コイルを各誘導コイル間に共通磁路を形成する
鉄心を介して配置し、各誘導コイルにより発生する磁束
の方向を同一としてなることを特徴とする。
(作用) 各誘導コイルを単相または三相電源によって励磁する
と、各誘導コイルに向い合っているロール周壁部分にこ
れを磁路の一部として交番磁束が誘起される。この交番
磁束によって交流電流が誘起され、ロール周壁が発熱す
る。この場合誘導コイルは細分化され、各誘導コイルに
より発生する磁束の方向を同一としているため、発熱分
布の凹凸は分散されて小さくなり、同時に隣合う誘導コ
イルの間の隙間は十分に小さく、したがって各誘導コイ
ルの励磁に基づく発熱領域の間の隙間も十分に狭くな
り、したがってロールの軸心方向に沿う発熱分布が均等
化される。
(実施例) この発明の実施例を図によって説明する。第1図に示
す実施例において、1は前記したように内部を中空とし
たロールで、架台4の軸受5によって回転自在に支持さ
れている。そして適当な回転源によって回転されるよう
になっている。ロール1の周壁6の内部には、その円周
方向に沿って均一に分散するように、ジャケット室3が
設けてある。
このジャケット室3は互いに独立して設置してもよい
し、あるいは端部において互いに連結し合うようにして
もよい。そしてこのジャケット室3の内部には、水、
油、その他の気液二相の熱媒体が、減圧密封されてあ
る。
7はロール1の中空内部に配置されてある鉄心で、回
転するロール1に対して軸受8によって支持されてい
る。鉄心7にはロール1軸心方向に沿って、細分化され
た多数の誘導コイル2がロール1の内周壁に向かって延
び、隣合う誘導コイル2の共通磁路となる鉄心部分を挾
んで配置されてある。
そして各誘導コイル2は第4図に示すように、単相電
源回路9の線間に接続するか、または第5図に示すよう
に、三相電源回路10の各相間に複数の誘導コイル2が均
等に分散するように接続してある。
以上の構成において、誘導コイル2に単相電圧または
三相の線間電圧を印加すると、誘導コイル2と向い合う
ロール1の周壁部分に、第3図の拡大図に示すように、
交番磁束φが誘起する。この交番磁束によってロール1
の周壁6に円周方向に沿って交流電流が誘起される。こ
の交流電流によって周壁6が発熱する。この場合誘導コ
イル2は単相または三相電源の各相の同一電圧に対して
細分化され、また各誘導コイルにより発生する磁束の方
向を同一としているので、ロール1の周壁における発熱
分布の凹凸は分散されるとともに、隣接する誘導コイル
2間の鉄心部分は、隣接する誘導コイル2が発生する磁
束の方向が互いに逆方向となる共通磁路として狭くして
いるので、誘導コイル2間の間隙が狭く、それぞれの凹
凸の高低差は小さく、第6図に示すように均等化された
発熱分布を呈するようになる。すなわち、隣接する誘導
コイル2間の間隙が狭いことにより、各誘導コイルの励
磁によって発生する磁束のための磁気回路は、第3図に
も示すように互いに独立して形成されるとともに、各誘
導コイルに挟まれている鉄心部分は、共通磁路として共
有されるようになる。
(発明の効果) 以上詳述したこの発明によれば、ロール周壁の発熱分
布を従来構成に比較して著しく均等化し、それによって
ロールの半径方向の熱膨張差を極めて小さくし得るとい
った効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す断面図、第2図は同横
断面図、第3図は第1図の部分拡大図、第4図、第5図
は誘導コイルの接続回路、第6図は第1図の構成による
発熱分布曲線図、第7図〜第9図は従来構成による発熱
分布曲線図である。 1……ロール、2……誘導コイル、3……ジャケット
室、7……鉄心、9……単相電源回路、10……三相電源
回路、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロールの周壁の内部にジャケット室を設
    け、その内部に気液二相の熱媒体を減圧密封するととも
    に、前記ロールの内部に、その軸心方向に沿い、単相ま
    たは三相電源の各相の同一電圧に対して細分化された複
    数の誘導コイルを各誘導コイル間に共通磁路を形成する
    鉄心を介して配置し、各誘導コイルにより発生する磁束
    の方向を同一としてなる誘導発熱ローラ装置。
JP63093791A 1988-04-15 1988-04-15 誘導発熱ローラ装置 Expired - Lifetime JP2686533B2 (ja)

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JPH01265486A JPH01265486A (ja) 1989-10-23
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JPS62178494U (ja) * 1986-04-30 1987-11-12

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