JP2000045028A - 高周波焼入装置 - Google Patents

高周波焼入装置

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JP2000045028A
JP2000045028A JP10225226A JP22522698A JP2000045028A JP 2000045028 A JP2000045028 A JP 2000045028A JP 10225226 A JP10225226 A JP 10225226A JP 22522698 A JP22522698 A JP 22522698A JP 2000045028 A JP2000045028 A JP 2000045028A
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power supply
frequency
pin
slidac
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Hiyoshi Watanabe
日吉 渡邊
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
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    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多気筒エンジンに使用されるクランクシャフ
ト10のピン部11,12,13,14の各外面を全周
均一に同時焼入する。 【構成】 ピン部11,12,13,14に跨座する加
熱コイル21,22,23,24をカレントトランス4
1,42,43,44の二次側に接続する。カレントト
ランス41,42,43,44の一次側を、スライダッ
ク式高周波電圧調整器81,82,83,84を介して
高周波電源50に接続する。クランクシャフト10の回
転に伴うピン部11,12,13,14の旋回角度位相
変化に基づいて、スライダック式高周波電圧調整器8
1,82,83,84を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多気筒エンジンに
使用されるクランクシャフトの焼入に用いられる高周波
焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多気筒エンジンに使用されるクランクシ
ャフトの各ピン部には、高周波誘導加熱を用いた表面焼
入が施される。この高周波焼入の一般的な方法を、図3
に基づき4気筒エンジン用クランクシャフトの場合につ
いて説明する。
【0003】クランクシャフト10は、その中心軸方向
に間隔をあけて設けられた4つのピン部11,12,1
3,14を有している。4つのピン部11,12,1
3,14は中心軸に対して偏心した位置にあり、両端の
2つのピン部11,14の位相は中央の2つのピン部1
2,13の位相に対して180°ずれている。
【0004】高周波焼入装置は、クランクシャフト10
を水平に支持して回転させる手段と、クランクシャフト
10の4つのピン部11,12,13,14にそれぞれ
跨座する4つの加熱コイル21,22,23,24とを
備えている。各加熱コイルは、下方に開放する半開放鞍
型コイルであって、クランクシャフト10の回転に伴う
各ピン部の旋回動作にそれぞれ追従するように構成され
ている。そして、4つの加熱コイル21,22,23,
24はカレントトランス41,42,43,44の二次
側にそれぞれ接続され、カレントトランス41,42,
43,44の一次側は、スイッチ31,32,33,3
4を介して高周波電源50に並列に接続されている。
【0005】ところで、このような高周波焼入装置を用
いたピン部11,12,13,14の表面焼入では、各
ピン部のヒートマスがその旋回角度位相により変化す
る。即ち、ピン部はクランクシャフト10の回転に伴っ
てその中心軸回りを自転しながら公転するが、加熱コイ
ルは常にピン部に上方から跨座し、自転を伴わずに公転
するため、ピン部のその時点におけるほぼ上半部周面を
加熱する。このため、ピン部が下死点近傍に位置すると
きは、加熱部が両側のジャーナル部に挟まれ、加熱部か
ら両側のジャーナル部への熱逸散が顕著な状態になる
が、ピン部が上死点近傍に位置するときは、加熱部がほ
ぼ単独で上方に突出するため、この熱逸散が抑制される
状態になる。従って、ピン部の旋回角度位相によるヒー
トマス変化は避けられないものとなる。
【0006】このピン部のヒートマス変化のため、焼入
では加熱コイルの出力をピン部の旋回角度位相に応じて
調整し、焼入範囲及び焼入深さをピン部の全周にわたっ
て均一化する必要がある。また、その出力調整の方法と
しては、高周波電源50の出力調整によるものが一般的
である。
【0007】ところが、両端の2つのピン部11,14
と中央の2つのピン部12,13とでは位相が180°
ずれているため、高周波電源50の出力を調整すること
はできない。なぜなら、高周波電源50の出力を調整す
ると、4つの加熱コイル21,22,23,24は同期
して出力調整されるからである。このため、4つのピン
部を位相によって2グループに分け、高周波電源50の
出力を調整しながら一方のグループを焼入した後、同様
に他方のグループを焼入する手順が踏まれる。この2回
焼入のために、スイッチ31,32,33,34が切り
替え操作される。
【0008】しかしながら、このような2回焼入では、
能率の低下が大きな問題になる。この問題を解決するた
めに、全てのピン部を同時に焼入する技術が特公昭61
−887号公報により提示されている。この技術は本出
願人が先に開発したもので、カレントトランス41,4
2,43,44の各一次側又は各二次側に誘導方式の疑
似負荷をそれぞれ設けたものである。
【0009】全ピン同時焼入では、高周波電源50の出
力は一定に固定され、代わりに誘導方式の疑似負荷が各
カレントトランスに設けられる。各疑似負荷はテーパ形
状の導体からなり、トランスリードの一部に設けたイン
ダクタ(コイル)がこの導体に非接触で外嵌し、このイ
ンダクタがクランクシャフト10の回転角度位相に対応
して導体の軸方向に往復移動することにより、インダク
タの内側に位置する疑似負荷の有効体積が変化し、二次
側の出力が調整される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような誘導疑似負
荷を用いた全ピン同時焼入技術によると、高周波電源5
0の出力を一定にしたまで、加熱コイル21,22,2
3,24の各出力がピン部11,12,13,14の旋
回角度位相に対応して調節されるので、理論上はピン部
11,12,13,14の各外面が全周にわたって均一
に加熱され、焼入される。しかし、実際は出力の調整範
囲が狭く、全ピン同時の全周均一焼入は困難であった。
【0011】加熱コイル21,22,23,24の各出
力を比較的広範囲に調整できる技術としては、カレント
トランス41,42,43,44の各二次側に出力バラ
ンサを設けるものが、実開昭63−6877号公報によ
り提示されている。この技術も本出願人が先に開発した
ものであり、基本的には前述した技術と同様に、誘導方
式の疑似負荷を用いるものである。
【0012】即ち、各出力バランサは、トランスリード
の途中に設けられたインダクタ(コイル)と、これに進
退可能に挿入される棒状の導体部とにより構成されてい
る。疑似負荷である導体部は、ここではフェライト、空
間、銅を軸方向に重ねあわせた構造になっており、イン
ダクタの内側にこれらを選択的に位置させることによ
り、出力の調整を行う。
【0013】この技術では、疑似負荷の材質が変更され
るので、有効体積が変更されるものよりも、出力の調整
範囲は広くなる。しかし、この技術を適用しても、全ピ
ン同時の全周均一焼入は依然として困難であった。
【0014】即ち、出力バランサを用いても出力の調整
比はせいぜい20%である。一方、全ピン同時の全周均
一焼入を行うためには、少なくても30%以上の調整比
が必要である。
【0015】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、クランクシャフトの全ピン部を同時に且つ均
一に焼入できる高周波焼入装置を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る高周波焼入装置は、多気筒エンジンに
使用されるクランクシャフトをほぼ水平に支持して回転
させる手段と、ほぼ水平に支持されたクランクシャフト
の各ピン部にそれぞれ跨座し、且つ、クランクシャフト
の回転に伴う各ピン部の旋回動作にそれぞれ追従する複
数の加熱コイルと、高周波電源と、高周波電源に一次側
が並列に接続され、二次側が複数の加熱コイルにそれぞ
れ接続された複数のカレントトランスと、複数のカレン
トトランスの各一次側にそれぞれ設けられて一次電圧を
調整する複数のスライダック式高周波電圧調整器と、ク
ランクシャフトの回転に伴う各ピン部の旋回角度位相を
それぞれ検出し、検出された各ピン部の旋回角度位相に
基づいて、各ピンに対応するスライダック式高周波電圧
調整器をそれぞれ制御する手段とを備えている。
【0017】ここにおける高周波電源の電源周波数は1
0〜50kHz、電源電圧は600〜1000Vが好ま
しい。
【0018】本発明に係る高周波焼入装置では、クラン
クシャフトの各ピン部を加熱する加熱コイルの出力調節
を行うために、複数の加熱コイルに対応して設けられた
複数のカレントトランスの各一次側にスライダック式高
周波電圧調整器が設けられる。スライダック式高周波電
圧調整器は、コンデンサと組み合わされたコイルに直接
接触する可動端子を移動させることにより、インピーダ
ンスを広範囲にしかも連続的に変化させることができる
電圧調整器であり、これを用いれば誘導疑似負荷方式よ
りも加熱コイルの出力を広範囲に調整することが期待で
きる。しかし、その入力電圧は比較的低く制限され、電
流量も制限される。
【0019】本発明が対象とする多気筒用クランクシャ
フトの高周波焼入では、かつては、電源周波数として1
00kHzというような極めて周波数の高い高周波が用
いられ、これに伴って電源電圧も14〜15kV程度と
非常に高かった。このため、仮にカレントトランスの一
次電圧をスライダックで調整することを試みたとして
も、これは不可能であった。しかし、最近になり省エネ
ルギー等の点からサイリスターインバータ、トランジス
タ式発振器等が開発され、電源周波数が10〜20kH
zに下がり、これに伴って電源電圧も1000V以下に
下がった。本発明者らはこの点に着目し、一次側へのス
ライダックの適用を試みたところ、従来は不可能であっ
た全ピン同時の全周均一焼入が可能になることを知見
し、本発明を完成させるに至った。なお、二次側は電流
量が多く、現状でもスライダックの適用は困難である。
【0020】高周波電源の電源周波数が高い場合には、
真空管式の電源が用いられるが、この真空管式の電源は
電圧が高いため、スライダックの適用は困難である。
【0021】クランクシャフトの回転に伴う各ピン部の
旋回角度位相を検出する方法としては、例えばクランク
シャフトの回転角度からこの位相を検出する方法と、各
ピン部の上下方向位置からこの位相を検出する方法があ
り、いずれを採用してもよい。
【0022】検出された各ピン部の旋回角度位相に基づ
いて、各ピンに対応するスライダック式高周波電圧調整
器をそれぞれ制御する方法としては、電気的な方法に限
らず、クランクシャフトの回転運動や各ピン部の上下運
動をスライダック式高周波電圧調整器に機械的に伝達す
る方法であってもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係る高周
波焼入装置の概略構成図、図2は同高周波焼入装置に使
用されたスライダック式高周波電圧調整器の回路図であ
る。
【0024】本発明の実施形態に係る高周波焼入装置
は、図1に示すように、4気筒エンジン用クランクシャ
フト10に設けられた4つのピン部11,12,13,
14の表面焼入に使用されるものであって、そのクラン
クシャフト10を水平に支持する一対のセンターピン6
0,60と、一方のセンターピン60を回転させること
によりクランクシャフト10を回転させる回転駆動部7
0と、水平に支持されたクランクシャフト10の4つの
ピン部11,12,13,14にそれぞれ跨座する4つ
の加熱コイル21,22,23,24とを備えている。
【0025】各加熱コイルは、下方に開放する半開放鞍
型コイルであり、ピン部へのセットのために昇降し、且
つクランクシャフト10の回転に伴うピン部の旋回動作
に追従するように構成されている。
【0026】4つの加熱コイル21,22,23,24
はカレントトランス41,42,43,44の二次側に
それぞれ接続されている。カレントトランス41,4
2,43,44の一次側はスライダック式高周波電圧調
整器81,82,83,84を介して高周波電源50に
接続され、スライダック式高周波電圧調整器81,8
2,83,84は制御部90により操作される。
【0027】各スライダック式高周波電圧調整器は、図
2に示すように、高周波電源50の出力ラインに並列に
接続されたコイル8aと、コイル8aに接触する可動端
子8bとを備えている。可動端子8bは、並列に挿入さ
れたコンデンサ8cを介してカレントトランスの一次側
に接続されている。可動端子8bは機械的に操作され、
その操作により一次側のインピーダンスンスを変化さ
せ、電圧を変えることにより、カレントトランスの出力
を広範囲に調整する。なお、高周波電源50は高周波発
振器で、その周波数は例えば20kHzに、電圧は例え
ば700Vに設定される。
【0028】制御部90は、クランクシャフト10を回
転させる回転駆動部70から、クランクシャフト10の
回転角度位相についての信号を受け取り、その信号から
4つのピン部11,12,13,14の旋回角度位相を
求める。ここで、両端のピン部11,14の位相と中央
のピン部12,13の位相は180°ずれているので、
制御部90はピン部11,14の旋回角度位相θ1とピ
ン部12,13の旋回角度位相θ2を求めることにな
る。そして旋回角度位相θ1に基づいてスライダック式
高周波電圧調整器81,84を制御し、旋回角度位相θ
2に基づいてスライダック式高周波電圧調整器82,8
3を制御する。
【0029】具体的には、ピン部11,14が下死点に
位置する状態を起点として、ピン部11,14が上死点
に向かうに連れてカレントトランス41,44の一次電
圧が低下し、上死点で最低電圧に到達した後、下死点に
向かうに連れてこの一次電圧が上昇し、下死点で最高電
圧となるようにスライダック式高周波電圧調整器81,
84を制御する。スライダック式高周波電圧調整器8
2,83に対しては、位相が180°異なる制御を行
い、これによりピン部12,13が上死点に向かうに連
れてカレントトランス42,43の一次電圧が低下し、
上死点で最低電圧に到達した後、下死点に向かうに連れ
て一次電圧が上昇し、下死点で最高電圧となる。
【0030】次に、本発明の実施形態に係る高周波焼入
装置の機能について説明する。
【0031】加熱コイル21,22,23,24を上昇
させた状態でセンターピン60,60間にクランクシャ
フト10をセットする。加熱コイル21,22,23,
24を下降させてピン部11,12,13,14にそれ
ぞれ跨座させる。この状態で高周波電源50を一定出力
で作動させながら、回転駆動部70を作動させてクラン
クシャフト10を回転させる。
【0032】高周波電源50の作動により、加熱コイル
22,22,23,24に電流が流れ、ピン部11,1
2,13,14の上半部外面が高周波加熱される。ま
た、クランクシャフト10の回転により、ピン部11,
14とピン部12,13が180°の位相差をもって旋
回することにより、各ピン部の全周が加熱される。更
に、各ピン部の旋回角度位相に基づいて、スライダック
式高周波電圧調整器81,82,83,84が制御され
ることにより、各ピン部の全周加熱は周方向に均一なも
のとなる。。
【0033】即ち、ピン部11,14が上死点に位置す
るとき、各上半部のヒートマスは最小となるが、スライ
ダック式高周波電圧調整器81,84の制御により、カ
レントトランス41,44の一次電圧は最低電圧とな
る。ピン部11,14が上死点から下死点へ向かうと
き、各上半部のヒートマスは増大し、下死点で最大とな
るが、スライダック式高周波電圧調整器81,84の制
御により、カレントトランス41,44の一次電圧も上
昇し、下死点で最高となる。そして、スライダック式高
周波電圧調整器81,84の制御によれば、一次電圧の
調整比として30%以上が確保されるので、ピン部1
1,14は全周にわたって均一に同時加熱される。
【0034】位相が180°ずれて旋回するピン部1
2,13については、これらが下死点に位置するとき、
各上半部のヒートマスは最大となるが、スライダック式
高周波電圧調整器82,83の制御により、カレントト
ランス42,43の一次電圧は最高電圧となる。ピン部
12,13が下死点から上死点へ向かうとき、各上半部
のヒートマスは減少し、上死点で最小となるが、スライ
ダック式高周波電圧調整器82,83の制御により、カ
レントトランス42,43の一次電圧も低下し、上死点
で最低となる。そして、スライダック式高周波電圧調整
器82,83の制御によれば、一次電圧の調整比として
30%以上が確保されるので、ピン部12,13も、ピ
ン部11,14と共に全周にわたって均一に同時加熱さ
れる。
【0035】かくして、4つのピン部11,12,1
3,14は、同時に全周が均一に加熱される。
【0036】加熱が終わると、ピン部11,12,1
3,14の各外面に焼入液を散布して焼入層を形成す
る。
【0037】上記実施形態では、クランクシャフトの回
転角度から各ピン部の旋回角度位相を検出しているが、
各ピン部の上下方向位置からこの位相を検出してもよい
ことは前述した通りである。また、スライダック式高周
波電圧調整器の制御を電気的に行っているが、クランク
シャフトの回転運動や各ピン部の上下運動をスライダッ
ク式高周波電圧調整器に機械的に伝達してもよいことも
前述の通りである。更に、本発明は4気筒エンジン用ク
ランクシャフトだけでなく、これ以外の多気筒エンジン
用クランクシャフトに適用可能なことも言うまでもな
い。
【0038】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明に係る高周波
焼入装置は、多気筒エンジン用クランクシャフトの各ピ
ン部の焼入を行うに当たり、カレントトランスの一次側
にスライダック式高周波電圧調整器を設けることによ
り、これまで不可能であった全ピン同時の均一焼入を可
能にし、これにより焼入能率を飛躍的に高め、焼入コス
トを大幅に低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る高周波焼入装置の概略
構成図である。
【図2】同高周波焼入装置に使用されたスライダック式
高周波電圧調整器の回路図である。
【図3】従来の高周波焼入装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 クランクシャフト 11,12,13,14 ピン部 21,22,23,24 加熱コイル 31,32,33,34 スイッチ 41,42,43,44 カレントトランス 50 高周波電源 60 センターピン 70 回転駆動部 81,82,83,84 スライダック式高周波電圧調
整器 90 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒エンジンに使用されるクランクシ
    ャフトをほぼ水平に支持して回転させる手段と、ほぼ水
    平に支持されたクランクシャフトの各ピン部にそれぞれ
    跨座し、且つ、クランクシャフトの回転に伴う各ピン部
    の旋回動作にそれぞれ追従する複数の加熱コイルと、高
    周波電源と、高周波電源に一次側が並列に接続され、二
    次側が複数の加熱コイルにそれぞれ接続された複数のカ
    レントトランスと、複数のカレントトランスの各一次側
    にそれぞれ設けられて一次電圧を調整する複数のスライ
    ダック式高周波電圧調整器と、クランクシャフトの回転
    に伴う各ピン部の旋回角度位相をそれぞれ検出し、検出
    された各ピン部の旋回角度位相に基づいて、各ピンに対
    応するスライダック式高周波電圧調整器をそれぞれ制御
    する手段とを具備することを特徴とする高周波焼入装
    置。
  2. 【請求項2】 高周波電源の電源周波数が10〜50k
    Hz、電源電圧が600〜1000Vであることを特徴
    とする請求項1に記載の高周波焼入装置。
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