JPH0614040U - 包装袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内容物を収納したときに形状が保持できる程
度の強度を備え、かつ開封がきわめて容易に行える包装
袋を提供する。 【構成】 細幅端６から幅広端７方向に延伸するプラス
チックフィルムからなり、重ね合わされて左右傾斜縁部
５、４及び細幅端６が互いに接合した裁頭三角形状シー
ト２、３であって、幅広端７が開口している偏平漏斗状
の袋体とする。裁頭三角形状シート２、３の左右傾斜縁
部５、４及び細幅端６には一定幅の帯状接着部８を形成
し、細幅端６側の帯状接着部８の縁部に、一又は二以上
の開封用の切込み２０を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、三角形状のサンドイッチ等を収納する包装袋に係り、特にサンドイ ッチ等の収納物が取り出しやすいようにした包装袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、三角形状のサンドイッチの包装用袋は、２枚の台形状のフィルムの左右 の２辺及び上部を接着して形成されるものであった。そしてこれらは、一部を切 断して開口部を形成し、この開口部を熱シールして剥離自在としてこの部分を適 宜に開口させてサンドイッチを取り出すようにしたものがあった。これらは上方 向から開口するもの、または下方向から開口するもの等がある。

【０００３】 また、例えば実開平２−３２５８７号公報に記載のものがあった。これは二枚 の裁頭三角形状シートを重ね合わせてこれらのシートの両側縁部を連設し、先細 端部を熱溶着することにより広幅側が開口した偏平漏斗状の袋体を形成し、前記 先細端部の熱溶着による封止部からシートの先端部を突出させて重合面が非溶着 の突片部に形成し、一方の突片部を他方の突片部からさらに突出した遊離突片部 とし、遊離突片部の幅方向に先端から封止部に向かう切断線を設けて開封突片部 に形成したものである。

【０００４】 そして開封突片部を摘んで、その突片部の幅に袋体の表面を帯状に引き裂くこ とにより、一面に収納物の取出口が形成されるものであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の収納袋は柔軟で肉薄のプラスチックフィルムからなるので、そ れ自体では一定の形状を維持しにくい。サンドイッチ等を収納して初めて特定形 状が維持される。 しかし、サンドイッチ等の収納物の型くずれを防止するためには、収納袋がサ ンドイッチを収納した時に、それ自体がその形状を保持する程度の強度を備えて いることが、より望ましい。 また、このような場合であっても、当然ながら簡単な構造で開封がし易いもの が望ましい。

【０００６】 本考案はこのような観点に基づいてなされたものであり、内容物を収納したと きに形状が保持できる程度の強度を備え、かつ開封がきわめて容易に行える包装 袋を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的の達成のために以下のような構成としている。すなわち 、細幅端６から幅広端７方向に延伸するプラスチックフィルムからなり、重ね合 わされて左右傾斜縁部５、４及び細幅端６が互いに接合した裁頭三角形状シート ２、３であって、幅広端７が開口している偏平漏斗状の袋体を設け、接合した裁 頭三角形状シート２、３の左右傾斜縁部５、４及び細幅端６には一定幅の帯状接 着部８が形成され、また前記細幅端６側の帯状接着部８の縁部に、一又は二以上 の開封用の切込み２０を設けたものである。

【０００８】 これはプラスチックフィルムの延伸方向が異なるときは、次のような構成とす ることもできる。 細幅端６から幅広端７方向に直交する方向に延伸するプラスチックフィルムか らなり、重ね合わされて左右傾斜縁部５、４及び細幅端６が互いに接合した裁頭 三角形状シート２、３であって、幅広端７が開口している偏平漏斗状の袋体を設 け、接合した裁頭三角形状シート２、３の左右傾斜縁部５、４及び細幅端６には 一定幅の帯状接着部８が形成され、また前記左右両端部５、４の帯状接着部８の 縁部に、一又は二以上の開封用の切込み２０を設けたものである。

【０００９】 前記切込み２０は延伸方向に沿って設けることができ、これを包装袋の左右両 側に設けると、左右のうちの一側を任意に選択して開封することができる。

【００１０】

【作用】

本考案は上記のような構成であるので、サンドイッチの収納時に、左右傾斜縁 部５、４に沿った帯状接着部８は、包装袋１の各面を画する折曲げ部３０ではな く、左右側面３１、３２のほぼ中心に位置し、さらに細幅端６に沿って帯状接着 部８が存在するから、これらにより包装袋１が補強され変形しにくくなる。

【００１１】 また帯状接着部８を持って切込み２０部分を引き裂き、この切込み２０を延伸 方向に沿って拡大するように引っ張ると、包装袋１本体に連続したが切れ目３５ が形成される。この切れ目３５は開口縁部が、折り重なって閉じられた広幅端７ に到達すると停止する。

【００１２】

【実施例１】 次に、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１は、本考案の実施例１の平面図、図２はその概略を示す端面図である。こ の包装袋１は、図１に示すように、表側裁頭三角形状シート２と、同一形状の裏 側裁頭三角形状シート３が重ね合わされ、これらの左右傾斜縁部５、４及び細幅 端６は、互いに熱溶着により接合されている。そして広幅端７が開口した偏平漏 斗状の袋体となっている。これらの表側裁頭三角形状シート２と裏側裁頭三角形 状シート３は、細幅端６ら幅広端７方向に延伸するプラスチックフィルムであり 、ヒートシール性を有するポリプロピレンである。

【００１３】 前記左右傾斜縁部５、４及び細幅端６には、一定幅にわたりプラスチックフィ ルムが熱溶着している帯状接着部８が設けられている。これは左右傾斜縁部５、 ４及び細幅端６に沿って連続した帯状となっている。 そして前記細幅端６側の帯状接着部８の上縁部に、開封用の切込み２０、２０ が設けられている。この切込み２０、２０は略Ｖ字形であり、左右の上縁にそれ ぞれ形成されている。

【００１４】 この包装袋を用いて三角形状のサンドイッチＡを包装するには、幅広端７の開 口部から、サンドイッチの頂部が細幅端６側に位置するようにこれを収納し、幅 広端７側は折り畳んで閉じられている。 またサンドイッチの収納時には、図５に示すように、左右傾斜縁部５、４に沿 って形成した帯状接着部８が、包装袋１の各面を画する折曲げ部３０ではなく、 左右側面３１、３２のほぼ中心に位置して支持柱３３として作用し、また細幅端 ６も帯状接着部８により補強される。

【００１５】 次に、これを開封する場合について説明する。 前記切込み２０が形成された部分の帯状接着部８を摘んで、左右の切込み２０ の一方を引き裂くようにすると、図６に示すように、この切込み２０が拡大して 切れ目３５が延伸方向に連続して広がる。このようにして裏側と表側の裁頭三角 形状シート２、３が同時に切り裂かれ、この切れ目３５からサンドイッチＡを取 り出すことができる。切れ目３５は広幅端７においてフィルムの重合部に到達し 、それ以上進行せずに停止する。

【００１６】

【実施例２】 図３は本考案の実施例２を示す平面図、図４はその概略を示す縦断面図である 。 本実施例では、実施例１と同様の部分は符号を付して、説明を省略する。 上記実施例２と異なり、裁頭三角形状シート２、３の左右傾斜縁部５、４の帯 状接着部８の縁部に、それぞれ開封用の切込み２０、２０を設けている。この切 込み２０、２０は左右対称に設けられ、細幅端から幅広端に向かう包装袋の中心 軸に対し交わる方向に形成されている。

【００１７】 前記左右の切込み２０のどちらかについて、それが形成された部分の帯状接着 部８を摘んで、これを引き裂くようにすると、この切込み２０が拡大して切れ目 がフィルムの延伸方向に連続して広がる。この場合は、切り裂かれた包装袋の上 部は、切れ目から分離することもできる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、帯状接着部が包装袋を補強するので、サンドイ ッチの型くずれが防止できる。 また表裏の裁頭三角形状シートを連続して切り裂く動作がきわめて簡単に行え る。そして取出口が簡単に広く形成されるので、サンドイッチ等の内容物がきわ めて容易に取り出せる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例１の平面図

【図２】 その概略を示す端面図

【図３】 本考案の実施例２の平面図

【図４】 その概略を示す端面図

【図５】 サンドイッチを収納した状態の斜視図

【図６】 開封状態を示す斜視図

【符号の説明】

１・・包装袋 ２、３・・裁頭三角形状シート ４・・右傾斜縁部 ５・・左傾斜縁部 ６・・細幅端 ７・・広幅端 ８・・帯状接着部 ２０・・切込み

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 細幅端（６）から幅広端（７）方向に延
   伸するプラスチックフィルムからなり、重ね合わされて
   左右両側端部（５）、（４）及び細幅端（６）が互いに
   接合した裁頭三角形状シート（２）、（３）であって、
   幅広端（７）が開口している偏平漏斗状の袋体を設け、
   接合した裁頭三角形状シート（２）、（３）の左右傾斜
   縁部（５）、（４）及び細幅端（６）には一定幅の帯状
   接着部（８）が形成され、また前記細幅端（６）側の帯
   状接着部（８）の縁部に、一又は二以上の開封用の切込
   み（２０）を設けたことを特徴とする包装袋。
2. 【請求項２】 細幅端（６）から幅広端（７）方向に直
   交する方向に延伸するプラスチックフィルムからなり、
   重ね合わされて左右傾斜縁部（５）、（４）及び細幅端
   （６）が互いに接合した裁頭三角形状シートであって、
   幅広端（７）が開口している偏平漏斗状の袋体を設け、
   接合した裁頭三角形状シート（２）、（３）の左右傾斜
   縁部（５）、（４）及び細幅端（６）には一定幅の帯状
   接着部（８）が形成され、また前記左右両端部（５）、
   （４）の帯状接着部（８）の縁部に、一又は二以上の開
   封用の切込み（２０）を設けたことを特徴とする包装
   袋。