JPH0613880Y2

JPH0613880Y2 - グレ−チング取付けブロック

Info

Publication number: JPH0613880Y2
Application number: JP1987078304U
Authority: JP
Inventors: 昇岩崎
Original assignee: 株式会社北松セメント工業所
Priority date: 1987-05-25
Filing date: 1987-05-25
Publication date: 1994-04-13
Anticipated expiration: 2002-05-25
Also published as: JPS63185887U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、横断車道用の側溝として用いられるブロッ
ク、さらに詳しくは路面を流れる水を排水するブロック
本体の上面にグレーチングを有するブロックの改良に関
するものである。

〔従来の技術〕

車が頻繁に通る横断車道用の側溝として最も一般的なブ
ロックは、第４図に示すような上面が塞がれた一体構造
のものである。このブロックは全体的に一体化されたも
のであるため、車の荷重が掛ってもブロックにひびが入
ったり、壊れたりするおそれはないが、路面排水機能を
全く有しないため、横断車道用の排水処理用に用いるこ
とができない。

そこで、第５図に示すように上壁の一部を切欠き、該部
分にグレーチング(3′)を落し込んだものが考案されて
いるが、これとても(1′)部分があるために水はけが悪
い。

このように、従来から存在するブロックあるいはその改
良案にはそれぞれ一長一短があり、横断車道用として充
分なものとは言えない。

本考案はそれぞれの長所のみを取り入れ得るよう工夫し
たものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案では、側面Ｕ字状であって上壁のないブロック本
体の上端部に、ブロック本体に沿って伸延した左右側壁
と、各側壁の前後端部に架設した前後側壁とによって形
成された四角形状のグレーチング受枠を固定し、しか
も、グレーチング受枠の各左右側壁と前後側壁とを、ブ
ロック本体の各外側面に面一状とし、さらに、同グレー
チング受枠の左右側壁に、グレーチングを載置する内桟
を設けるとともに、同内桟上に、複数のボルトを突設
し、同ボルトに、ナットを介してグレーチングを固定し
たことを特徴とするグレーチング取付けブロックを提供
するものである。

〔作用〕

この場合において、ブロック本体(1)の上端部にはグレ
ーチング(3)が全体に亘って配置されることになり、路
面排水が短時間で完全に行われる。

一方、ブロック本体(1)にグレーチング受枠(2)が、該グ
レーチング受枠(2)にグレーチング(3)がそれぞれ固定さ
れているから、結局のところこれら三者は全体的に見て
一体ものと同じことになり、強度面でも何ら問題がな
い。さらに、四角形状のグレーチング受枠をブロック本
体の上部に固定している為に、側面Ｕ字状であって上壁
のないブロック本体の補強としている。

また、グレーチング受枠にグレーチングを載置する場
合、ブロック本体の左右側壁の上端部に確実に載置され
る。

また、施工時において、ブロック本体を接続した際に、
各グレーチング受枠同士を密着させており、隙間を無く
して、その間に靴等が挿入しないようにしている。

〔実施例〕

本考案の実施例を添付の図面に基いて説明する。

ブロック本体(1)は第１図に示すように側面Ｕ字状であ
って、上壁は全面に亘ってないものとする。このブロッ
ク本体(1)の上端部には全面に亘るごとくグレーチング
受枠(2)を固定する。本実施例では、グレーチング受枠
(2)を、ブロック本体(1)に沿って伸延した左右側壁(2b)
と、各側壁(2b)の前後端部に架設した前後側壁(2c)とに
よって四角形状に形成している。

さらに、グレーチング受枠(2)は、その各左右側壁(2b)
と前後側壁(2c)とをブロック本体(1)の各外側面に面一
状としている。

かかる構成によって、四角形状のグレーチング受枠(2)
をブロック本体(1)の上部に固定している為に、側面Ｕ
字状であって上壁のないブロック本体(1)の補強とし、
ブロック本体(1)の破損等を防止することができる。

さらに、グレーチング受枠(2)にグレーチング(3)を載置
する際に、ブロック本体(1)の左右側壁の上端部に確実
に載置され、その支持を行うことができる。

また、施工時において、ブロック本体(1)を接続した際
に、各グレーチング受枠(2)同士を密着させて、その隙
間への靴等の挿入を防止することができる。グレーチン
グ受枠(2)にはグレーチング(3)を落し込むが、該グレー
チング(3)をグレーチング受枠(2)に固定するべくグレー
チング受枠(2)には固定手段を備える。実施例における
固定手段は、グレーチング受枠(2)の対向する内桟(2a),
(2a)に取り付けた数本のボルト(4)と各ボルト(4)に螺着
せしめられるナット(5)とからなり、グレーチング受枠
(2)内にグレーチング(3)を落し込んだ後第３図に示すよ
うに各ボルト(4)にナット(5)をそれぞれ螺着してグレー
チング受枠(2)とグレーチング(3)とを固定する。

このようにすると、ブロック本体(1)の上端部にグレー
チング(3)が全体に亘って配置されることになり、路面
排水が短時間で完全に行われる。

一方、ブロック本体(1)とグレーチング受枠(2)とグレー
チング(3)とが全体的に見て一体ものと同じことにな
り、強度面でも何ら問題がない。

グレーチング(3)をグレーチング受枠(2)に固定する手段
は実施例に示す場合のみに限定されるものではなく、例
えば適当なホルダー（図示しない）等を用いて両者を挾
持することにより固定するようにしてもよい。

また、実施例におけるグレーチング受枠(2)は、ブロッ
ク本体(1)とほぼ同じ幅及び長さを有するものである
が、これを長さ方向において分割した形にしてもよい。
要は、ブロック本体(1)の上端部に全体に亘ってグレー
チング受枠(2)が１個ないし複数個配置され、ブロック
本体(1)の上端部に全体に亘って１個ないし複数個のグ
レーチング(3)を固定できればよい。

なお、図面において(1a)はいずれもブロック本体(1)に
形成されている溝で、グレーチング(3)あるいは(3′)を
経て流れ込んだ路面の水は溝(1a)に集められる。

〔考案の効果〕

本考案によるブロックは、これを横断車道用に用いても
路面にたまる水を確実に排水できるから、歩行者が水し
ぶきを受ける不測の自体を回避することができる一方、
強度面で従来の場合よりも数段優れているから、半永久
的に使用することができ、破損した場合の取り替え工事
を頻繁に行う必要がない等顕著な効果を奏する。さら
に、四角形状のグレーチング受枠をブロック本体の上端
部に固定している為に、側面Ｕ字状であって上壁のない
ブロック本体の補強とし、ブロック本体の破損等を防止
することができる。

さらに、グレーチング受枠にグレーチングを載置する際
に、ブロック本体の左右側壁の上端部に確実に載置さ
れ、その支持を行うことができる。

また、施工時において、ブロック本体を接続した際に、
各グレーチング受枠同士を密着させて、その隙間への靴
等の挿入を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

添付図面の第１図ないし第３図は、本考案の実施例を示
すもので、第１図は、分解斜視図、第２図は、グレーチングを落し込む前の状態を示す縦断
側面図、第３図は、組立後の縦断側面図、第４図は、従来用いられている最も一般的な横断車道用
の側溝の縦断側面図、第５図は、従来のグレーチングを有するタイプの分解斜
視図、である。 (1)……ブロック本体、(2)……グレーチング受枠、(3)
……グレーチング、(4)……ボルト、(5)……ナット。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】側面Ｕ字状であって上壁のないブロック本
体(1)の上端部に、ブロック本体(1)に沿って伸延した左
右側壁(2b)と、各側壁(2b)の前後端部に架設した前後側
壁(2c)とによって形成された四角形状のグレーチング受
枠(2)を固定し、しかも、同グレーチング受枠(2)の各左右側壁(2b)と前
後側壁(2c)とを、ブロック本体(1)の各外側面に面一状
とし、さらに、グレーチング受枠(2)の左右側壁(2b)に、グレ
ーチング(3)を載置する内桟(2a)(2a)を設けるととも
に、同内桟(2a)(2a)上に、複数のボルト(4)を突設し、同ボルト(4)に、ナット(5)を介してグレーチング(3)を
固定したことを特徴とするグレーチング取付けブロッ
ク。