JPH06136455A - 連続熱処理炉の板温制御方法 - Google Patents
連続熱処理炉の板温制御方法Info
- Publication number
- JPH06136455A JPH06136455A JP28586992A JP28586992A JPH06136455A JP H06136455 A JPH06136455 A JP H06136455A JP 28586992 A JP28586992 A JP 28586992A JP 28586992 A JP28586992 A JP 28586992A JP H06136455 A JPH06136455 A JP H06136455A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- flow rate
- annealing
- speed
- furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続焼鈍設備や連続鍍金設備あるいはステン
レス鋼板用連続焼鈍酸洗設備等の連続熱処理炉の板温制
御方法を提供する。 【構成】 ステンレス鋼板に所定のヒートサイクルを与
える連続熱処理炉の通板速度に応じ、燃料ガス流量また
は炉温設定値の加熱条件を操作するに際し、予め熱収支
からコイル毎に通板速度と加熱条件設定値との静的な関
係式を求め、板厚と速度変化率との積に応じて求めた熱
負荷変化率の補正係数を、通板速度に乗じた速度に基づ
く前記関係式による加熱条件で炉設定するにより、板温
変動を抑え、末焼鈍あるいは過焼鈍の事態を招くことな
く安定して運転する。
レス鋼板用連続焼鈍酸洗設備等の連続熱処理炉の板温制
御方法を提供する。 【構成】 ステンレス鋼板に所定のヒートサイクルを与
える連続熱処理炉の通板速度に応じ、燃料ガス流量また
は炉温設定値の加熱条件を操作するに際し、予め熱収支
からコイル毎に通板速度と加熱条件設定値との静的な関
係式を求め、板厚と速度変化率との積に応じて求めた熱
負荷変化率の補正係数を、通板速度に乗じた速度に基づ
く前記関係式による加熱条件で炉設定するにより、板温
変動を抑え、末焼鈍あるいは過焼鈍の事態を招くことな
く安定して運転する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は連続焼鈍設備や連続鍍金
設備あるいはステンレス鋼板用連続焼鈍酸洗設備等の連
続熱処理炉の板温制御方法に関する。
設備あるいはステンレス鋼板用連続焼鈍酸洗設備等の連
続熱処理炉の板温制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】連続熱処理炉の一例としてステンレス鋼
板焼鈍設備について説明する。ステンレス鋼板焼鈍設備
とは、圧延によって硬化したステンレス鋼板を燃焼ガス
によって加熱軟化させる焼鈍設備であり、本願出願人が
先に出願した例えば特願平０２−２５４１８８号におい
ては、図４に示す設備を提案している。図４に於て、ス
テンレス鋼板１は予熱帯２で４００℃程度に予熱された
後、加熱炉３に入る。この加熱炉３では複数個の並置さ
れたインピンジングバーナ４により直下加熱つまり燃焼
ガスの強制対流伝熱により、焼鈍温度（Ｎｉ系ステンレ
ス鋼板では１１００℃付近）まで昇温する。その後、ス
テンレス鋼板１は加熱炉３に連結した均熱炉５に入り、
ここでカップ式バーナ６による輻射伝熱により、保温さ
れる。さらに図示されていないが後続する冷却帯にて常
温まで冷却される。
板焼鈍設備について説明する。ステンレス鋼板焼鈍設備
とは、圧延によって硬化したステンレス鋼板を燃焼ガス
によって加熱軟化させる焼鈍設備であり、本願出願人が
先に出願した例えば特願平０２−２５４１８８号におい
ては、図４に示す設備を提案している。図４に於て、ス
テンレス鋼板１は予熱帯２で４００℃程度に予熱された
後、加熱炉３に入る。この加熱炉３では複数個の並置さ
れたインピンジングバーナ４により直下加熱つまり燃焼
ガスの強制対流伝熱により、焼鈍温度（Ｎｉ系ステンレ
ス鋼板では１１００℃付近）まで昇温する。その後、ス
テンレス鋼板１は加熱炉３に連結した均熱炉５に入り、
ここでカップ式バーナ６による輻射伝熱により、保温さ
れる。さらに図示されていないが後続する冷却帯にて常
温まで冷却される。
【０００３】ところで、熱負荷つまり板厚やライン速度
などの変化に対して所定の鋼板焼鈍温度を得るには、イ
ンピンジングバーナ４やカップ式バーナ６の燃料ガス流
量を操作することにより行う。１１は燃料ガス流量制御
器で燃料ガス流量検出器１２で得た検出値が所定値に等
しくなるように制御弁１３を操作する。なお、図４には
燃料ガス流量制御系は１組しか図示していないが、複数
個のバーナ毎の（これをゾーンと呼ぶ。）複数個の燃料
ガス流量制御系が存在することは言うまでもない。
などの変化に対して所定の鋼板焼鈍温度を得るには、イ
ンピンジングバーナ４やカップ式バーナ６の燃料ガス流
量を操作することにより行う。１１は燃料ガス流量制御
器で燃料ガス流量検出器１２で得た検出値が所定値に等
しくなるように制御弁１３を操作する。なお、図４には
燃料ガス流量制御系は１組しか図示していないが、複数
個のバーナ毎の（これをゾーンと呼ぶ。）複数個の燃料
ガス流量制御系が存在することは言うまでもない。
【０００４】図４中、１０はライン速度制御器を図示し
ており、ブライドルロール７に設置されたライン速度検
出器８で得たライン速度検出値が所定値に等しくなるよ
うにモータ９を操作する。通常、燃料ガス流量設定値は
コイル毎つまり板厚、板幅毎に予め熱収支に基づきライ
ン速度の関数として得られており、演算器１４は実際の
ライン速度設定値１６からこの関数を用いて演算器１４
で燃料ガス流量設定値を演算し、燃料ガス流量制御器１
１に送られる。図３にライン速度とゾーン毎の和つまり
総燃料ガス流量との関係の一例を示す。
ており、ブライドルロール７に設置されたライン速度検
出器８で得たライン速度検出値が所定値に等しくなるよ
うにモータ９を操作する。通常、燃料ガス流量設定値は
コイル毎つまり板厚、板幅毎に予め熱収支に基づきライ
ン速度の関数として得られており、演算器１４は実際の
ライン速度設定値１６からこの関数を用いて演算器１４
で燃料ガス流量設定値を演算し、燃料ガス流量制御器１
１に送られる。図３にライン速度とゾーン毎の和つまり
総燃料ガス流量との関係の一例を示す。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】図３の関係は静的な熱
収支式から計算されたものである。ところが、ライン速
度等の負荷変化時に図３に応じて燃料ガス流量を設定し
ても、炉壁の熱容量や制御弁１３の動作遅れなどの遅れ
要素が存在するため板温が変動する。特に、ライン速度
変化量が大きい場合には板温が一時的に目標ヒートサイ
クルの許容範囲を超え、未焼鈍あるいは過焼鈍という事
態が生じる場合がある。
収支式から計算されたものである。ところが、ライン速
度等の負荷変化時に図３に応じて燃料ガス流量を設定し
ても、炉壁の熱容量や制御弁１３の動作遅れなどの遅れ
要素が存在するため板温が変動する。特に、ライン速度
変化量が大きい場合には板温が一時的に目標ヒートサイ
クルの許容範囲を超え、未焼鈍あるいは過焼鈍という事
態が生じる場合がある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る連続熱処理炉の板温制御方法は、鋼板に所定の
ヒートサイクルを与える連続熱処理炉の通板速度に応
じ、燃料ガス流量または炉温設定値の加熱条件を操作す
るに際し、予め熱収支からコイル毎に通板速度と加熱条
件設定値との静的な関係式を求め、即ち板厚と速度変化
率との積に応じて求めた熱負荷変化率の補正係数を、通
板速度に乗じた速度に基づく前記関係式による加熱条件
で炉設定することを特徴とする。
明に係る連続熱処理炉の板温制御方法は、鋼板に所定の
ヒートサイクルを与える連続熱処理炉の通板速度に応
じ、燃料ガス流量または炉温設定値の加熱条件を操作す
るに際し、予め熱収支からコイル毎に通板速度と加熱条
件設定値との静的な関係式を求め、即ち板厚と速度変化
率との積に応じて求めた熱負荷変化率の補正係数を、通
板速度に乗じた速度に基づく前記関係式による加熱条件
で炉設定することを特徴とする。
【０００７】
【作用】板温制御不良の原因となる前述の伝熱遅れを補
償するため、燃料ガス流量を一時的に過大あるいは過少
に与える。また、その補正適正量は板厚や速度変化率
（ｍｐｍ／ｓｅｃ）つまり熱負荷変化量によって異なる
ため、板厚と速度変化率の積に応じて前記補正量を変え
る。具体的には、板厚・速度変化率と補正係数との関係
を予め設定しておき、演算器の演算に用いるライン速度
として実ライン速度設定値・補正係数を使う。
償するため、燃料ガス流量を一時的に過大あるいは過少
に与える。また、その補正適正量は板厚や速度変化率
（ｍｐｍ／ｓｅｃ）つまり熱負荷変化量によって異なる
ため、板厚と速度変化率の積に応じて前記補正量を変え
る。具体的には、板厚・速度変化率と補正係数との関係
を予め設定しておき、演算器の演算に用いるライン速度
として実ライン速度設定値・補正係数を使う。
【０００８】減速中の場合、図２によれば補正係数は１
より小さくなる。したがって、実ライン速度より小さい
速度に対応する燃料ガス流量設定値つまり過少な燃料ガ
ス流量を設定し、減速による板温上昇を抑える。一方、
加速中の場合は逆に過大な燃料ガス流量を設定し、加速
による板温降下を防ぐ。
より小さくなる。したがって、実ライン速度より小さい
速度に対応する燃料ガス流量設定値つまり過少な燃料ガ
ス流量を設定し、減速による板温上昇を抑える。一方、
加速中の場合は逆に過大な燃料ガス流量を設定し、加速
による板温降下を防ぐ。
【０００９】
【実施例】以下、本発明方法の好適な一実施例について
説明する。
説明する。
【００１０】図１に本発明の１実施例に係るステンレス
鋼板用連続焼鈍設備の全体構成図を示す。
鋼板用連続焼鈍設備の全体構成図を示す。
【００１１】同図に示すように、ステンレス鋼板１は予
熱帯２で４００℃程度に予熱された後、加熱炉３に入
る。この加熱炉３では複数個の並置されたインピンジン
グバーナ４により直下加熱つまり燃焼ガスの強制対流伝
熱により、焼鈍温度（Ｎｉ系ステンレス鋼板では１１０
０℃付近）まで昇温する。その後、ステンレス鋼板１は
加熱炉３に連結した均熱炉５に入り、ここでカップ式バ
ーナ６による輻射伝熱により、保温される。さらに図示
されていないが後続する冷却帯にて常温まで冷却され
る。
熱帯２で４００℃程度に予熱された後、加熱炉３に入
る。この加熱炉３では複数個の並置されたインピンジン
グバーナ４により直下加熱つまり燃焼ガスの強制対流伝
熱により、焼鈍温度（Ｎｉ系ステンレス鋼板では１１０
０℃付近）まで昇温する。その後、ステンレス鋼板１は
加熱炉３に連結した均熱炉５に入り、ここでカップ式バ
ーナ６による輻射伝熱により、保温される。さらに図示
されていないが後続する冷却帯にて常温まで冷却され
る。
【００１２】熱負荷つまり板厚やライン速度などの変化
に対して所定の鋼板焼鈍温度を得るには、インピンジン
グバーナ４やカップ式バーナ６の燃料ガス流量を操作す
ることにより行う。燃料ガス流量の制御は燃料ガス流量
制御器１１により、燃料ガス流量検出器１２で得た検出
値が所定値に等しくなるように制御弁１３を操作する。
に対して所定の鋼板焼鈍温度を得るには、インピンジン
グバーナ４やカップ式バーナ６の燃料ガス流量を操作す
ることにより行う。燃料ガス流量の制御は燃料ガス流量
制御器１１により、燃料ガス流量検出器１２で得た検出
値が所定値に等しくなるように制御弁１３を操作する。
【００１３】図１中、１０はライン速度制御器を図示し
ており、ブライドルロール７に設置されたライン速度検
出器８で得たライン速度検出値が所定値に等しくなるよ
うにモータ９を操作する。
ており、ブライドルロール７に設置されたライン速度検
出器８で得たライン速度検出値が所定値に等しくなるよ
うにモータ９を操作する。
【００１４】本実施例においては、演算器１５は現コイ
ルの板厚と速度変化率（速度設定値の今回値と前回値の
差を一定の制御周期で除したもの）との積から図２の関
係より補正係数を求め、乗算器１７に与えている。
ルの板厚と速度変化率（速度設定値の今回値と前回値の
差を一定の制御周期で除したもの）との積から図２の関
係より補正係数を求め、乗算器１７に与えている。
【００１５】この乗算器１７は、実ライン速度設定値１
６に前記補正係数を乗じており、この乗算器１７の出力
を図３のライン速度として演算器１４に与えている。し
たがって、ライン速度変化時には実ライン速度設定値に
対応する燃料ガス流量よりも過大あるいは過少な燃料ガ
ス流量を燃料ガス流量制御計１１に与えることとなる。
６に前記補正係数を乗じており、この乗算器１７の出力
を図３のライン速度として演算器１４に与えている。し
たがって、ライン速度変化時には実ライン速度設定値に
対応する燃料ガス流量よりも過大あるいは過少な燃料ガ
ス流量を燃料ガス流量制御計１１に与えることとなる。
【００１６】なお、図２では熱負荷変化量として板厚・
速度変化率を採用したが、板厚・板幅・速度変化率とし
てもよい。
速度変化率を採用したが、板厚・板幅・速度変化率とし
てもよい。
【００１７】
【発明の効果】本発明方法によれば、ステンレス鋼板焼
鈍設備等の連続熱処理炉に於て、板温への直接の外乱と
なるライン速度変化に対して、熱負荷変化量つまり板厚
とライン速度の積に応じて燃料ガス流量を過大あるいは
過少に設定することにより、板温変動を抑え、未焼鈍あ
るいは過焼鈍の事態を招く事なく安定で高歩留の運転を
行うことが出来る。
鈍設備等の連続熱処理炉に於て、板温への直接の外乱と
なるライン速度変化に対して、熱負荷変化量つまり板厚
とライン速度の積に応じて燃料ガス流量を過大あるいは
過少に設定することにより、板温変動を抑え、未焼鈍あ
るいは過焼鈍の事態を招く事なく安定で高歩留の運転を
行うことが出来る。
【図１】本発明方法の第１実施例に係わるステンレス鋼
板用連続焼鈍設備の全体構成図である。
板用連続焼鈍設備の全体構成図である。
【図２】板厚とライン速度との積と補正係数との関係図
である。
である。
【図３】ライン速度と総燃料ガス流量との関係図であ
る。
る。
【図４】従来のステンレス鋼板焼鈍設備の全体構成図で
ある。
ある。
１ ステンレス鋼板 ３ 加熱炉 ４ インピンジングバーナ ５ 均熱帯 ６ カップ式バーナ １０ ライン速度制御器 １１ 燃料ガス流量制御器 １４ 演算器 １５ 演算器 １６ 実ライン速度設定値 １７ 乗算器
Claims (1)
- 【請求項１】 鋼板に所定のヒートサイクルを与える連
続熱処理炉の通板速度に応じ、燃料ガス流量または炉温
設定値の加熱条件を操作するに際し、予め熱収支からコ
イル毎に通板速度と加熱条件設定値との静的な関係式を
求め、板厚と速度変化率との積に応じて求めた熱負荷変
化率の補正係数を、通板速度に乗じた速度に基づく前記
関係式による加熱条件で炉設定することを特徴とする連
続熱処理炉の板温制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28586992A JPH06136455A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 連続熱処理炉の板温制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28586992A JPH06136455A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 連続熱処理炉の板温制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06136455A true JPH06136455A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17697093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28586992A Withdrawn JPH06136455A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 連続熱処理炉の板温制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06136455A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0827524A (ja) * | 1994-07-14 | 1996-01-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続焼鈍炉の操炉方法 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP28586992A patent/JPH06136455A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0827524A (ja) * | 1994-07-14 | 1996-01-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続焼鈍炉の操炉方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |