JP2003226914A - 厚鋼板の熱処理方法及び熱処理装置 - Google Patents

厚鋼板の熱処理方法及び熱処理装置

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JP2003226914A
JP2003226914A JP2002026641A JP2002026641A JP2003226914A JP 2003226914 A JP2003226914 A JP 2003226914A JP 2002026641 A JP2002026641 A JP 2002026641A JP 2002026641 A JP2002026641 A JP 2002026641A JP 2003226914 A JP2003226914 A JP 2003226914A
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JP
Japan
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heat treatment
thick steel
steel plate
treatment furnace
induction heating
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Application number
JP2002026641A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Sugioka
正敏 杉岡
Aoshi Tsuyama
青史 津山
Hiroshi Sekine
宏 関根
Akira Takane
章 多賀根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚鋼板の熱処理を高能率で良好に行うことが
できる熱処理方法および熱処理装置を提供する。 【解決手段】 ガス燃焼による加熱方式の熱処理炉3の
入側に近接してソレノイド型誘導加熱装置2を配置し、
急速加熱が可能であるソレノイド型誘導加熱装置2で厚
鋼板1の予備加熱した後に、均一加熱特性に優れている
熱処理炉3で厚鋼板1を熱処理温度まで加熱する。これ
によって、短時間で厚鋼板1の各部の温度を所定温度に
到達させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚鋼板の熱処理方
法及び熱処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】厚鋼板に焼き入れ、焼きならし等の熱処
理を施す際には、一般的に、燃焼ガスで加熱する方式の
熱処理炉が用いられている。燃焼ガスによる加熱方式の
熱処理炉としては、直火式バーナーやラジアントチュー
ブを用いるもの等があるが、焼き入れ、焼きならしのよ
うに厚鋼板を900℃程度の高温に加熱する場合には、
厚鋼板の酸化や過加熱を防止するために、ラジアントチ
ューブ式の熱処理炉が広く使用されている。
【0003】燃焼ガスによる加熱方式の熱処理炉では、
輻射や対流によって熱が伝わり、厚鋼板の熱処理のよう
に均一加熱性が要求される場合には適している。ただ
し、輻射や対流による伝熱では急速な加熱は困難であ
り、加熱能率はあまり高くない。したがって、効率的に
大量の熱処理を行なうことは難しい。
【0004】これに対して、特開平9−256053号
公報には、燃焼ガスによる加熱方式の熱処理炉における
加熱能率を高めるための技術が記載されている。この技
術は、炉の入り側を目的の熱処理温度より200℃以上
高く設定し、炉の出側に向かって段階的に設定炉温を低
下させ、炉の出口前での炉の設定温度を目的とする熱処
理温度±20℃以内とするというものである。
【0005】一方、鋼板を比較的急速に加熱できるもの
としては、誘導加熱がある。熱処理炉ではないが、特開
平9−225517号公報には、熱延鋼板の製造プロセ
スに誘導加熱を適用した技術が記載されている。この技
術は、粗圧延された粗バーの仕上圧延機入側温度が粗バ
ー長手方向に一様になるように、誘導加熱で粗バーを加
熱するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平9−2
56053号公報に記載の技術は、燃焼ガスによる加熱
方式の熱処理炉のものであり、輻射や対流によって厚鋼
板に熱が伝わる点では変わりなく、その加熱速度には限
度があり、大幅な高能率化は難しい。
【0007】また、特開平9−225517号公報に記
載の技術のような誘導加熱では、鋼板表面は比較的短時
間で所望の加熱温度に到達するが、板厚中心部はおくれ
て昇温するため、均熱性が要求される厚鋼板の熱処理に
おいて厚鋼板各部の温度が所定の温度領域に入るように
制御することは難しい。さらに、焼き入れ、焼きならし
のように900℃程度の高温に加熱する場合には、誘導
加熱装置を多数設置し、かつ相当量の電力を投入する必
要があり現実的でない。
【0008】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、厚鋼板の熱処理を高能率で良
好に行うことができる熱処理方法および熱処理装置を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る厚鋼板の熱処理方法および熱処理装
置は、以下のような特徴を有している。
【0010】[1]厚鋼板を熱処理する方法であって、
熱処理炉に近接してソレノイド型誘導加熱装置を配置
し、厚鋼板を該ソレノイド型誘導加熱装置によって予備
加熱した後、引き続き該厚鋼板を前記熱処理炉に装入し
て所定温度に加熱することを特徴とする厚鋼板の熱処理
方法。
【0011】[2]熱処理炉が燃焼ガスによる加熱方式
であることを特徴とする前記[1]記載の厚鋼板の熱処
理方法。
【0012】[3]厚鋼板を熱処理する装置であって、
熱処理炉と、該熱処理炉の入側に近接して配置されたソ
レノイド型誘導加熱装置と、該ソレノイド型誘導加熱装
置で加熱された厚鋼板を前記熱処理炉に搬送する搬送手
段とを有することを特徴とする厚鋼板の熱処理装置。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
す模式図である。
【0014】1は熱処理を行う厚鋼板、3は燃焼ガスに
よる加熱方式の熱処理炉、2は熱処理炉3の入側に近接
して設けられたソレノイド型誘導加熱装置、4は厚鋼板
1の搬送用ロール、5はソレノイド型誘導加熱装置2お
よび熱処理炉3の入側にそれぞれ設けられた温度計であ
る。
【0015】誘導加熱にはいくつかの方式があるが、本
発明では、加熱効率が良く、設備もコンパクトにできる
ソレノイド型の誘導加熱を用いている。
【0016】そして、厚鋼板1は、まず、ソレノイド型
誘導加熱装置2を通過することで予備加熱され、引き続
き、熱処理炉3に装入されて所定の温度まで加熱され
る。
【0017】ソレノイド型誘導加熱装置2によって厚鋼
板1の表面は急速に加熱されるので、表面が高温になっ
た厚鋼板1を熱処理炉3に装入して加熱すれば、板厚中
心部の温度上昇も加速される。その結果、短時間で厚鋼
板1の各部の温度が所定温度に達することができる。
【0018】このように、急速加熱が可能なソレノイド
型誘導装置と、均一加熱特性に優れたガス燃焼方式の熱
処理炉を組み合わせて熱処理を行うことにより、高能率
で良好な厚鋼板の熱処理を行うことができる。
【0019】なお、ソレノイド型誘導加熱装置での加熱
は、必要によりリバースパスによって複数回行っても良
い。
【0020】また、ソレノイド型誘導加熱装置の台数
も、必要により複数台設置しても良い。
【0021】
【実施例】ラジアントチューブ型の熱処理炉に近接して
ソレノイド型誘導加熱装置(幅4700mm、高さ20
0mm、長さ500mm)を1台を設置し、常温の厚鋼板
(20mm厚×4500mm幅×20m長)を910℃
に加熱する焼きならし熱処理を行った。
【0022】熱処理炉の炉温設定温度は910℃とし、
ソレノイド型誘導加熱装置の設定は、周波数1000H
z、投入電力1MW/m2、搬送速度2mpmで1パス加
熱とした。
【0023】その結果、ソレノイド型誘導加熱装置通過
直後の厚鋼板の表層温度は500℃となり、熱処理炉に
おいて厚鋼板の板厚中心部が910℃に到達した時間
は、熱処理炉に装入してから15分後であった。
【0024】これに対して、比較のために、上記と同じ
寸法の常温の厚鋼板を上記の熱処理炉に直接装入して9
10℃に加熱する焼きならし熱処理を行った。
【0025】その結果、厚鋼板の板厚中心部が910℃
に到達した時間は、熱処理炉に装入してから30分後で
あった。
【0026】このように、本発明の実施例においては、
熱処理炉における厚鋼板の熱処理能率が大幅に向上し
た。
【0027】
【発明の効果】本発明においては、熱処理炉に近接して
ソレノイド型誘導加熱装置を配置し、そのソレノイド型
誘導加熱装置で厚鋼板を予備加熱した後に熱処理炉で熱
処理温度まで加熱するようにしたので、厚鋼板の熱処理
を高効率で良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 厚鋼板 2 ソレノイド型誘導加熱装置 3 熱処理炉 4 搬送用ロール 5 温度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 宏 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 多賀根 章 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚鋼板を熱処理する方法であって、熱処
    理炉に近接してソレノイド型誘導加熱装置を配置し、厚
    鋼板を該ソレノイド型誘導加熱装置によって予備加熱し
    た後、引き続き該厚鋼板を前記熱処理炉に装入して所定
    温度に加熱することを特徴とする厚鋼板の熱処理方法。
  2. 【請求項2】 熱処理炉が燃焼ガスによる加熱方式であ
    ることを特徴とする請求項1記載の厚鋼板の熱処理方
    法。
  3. 【請求項3】 厚鋼板を熱処理する装置であって、熱処
    理炉と、該熱処理炉の入側に近接して配置されたソレノ
    イド型誘導加熱装置と、該ソレノイド型誘導加熱装置で
    加熱された厚鋼板を前記熱処理炉に搬送する搬送手段と
    を有することを特徴とする厚鋼板の熱処理装置。
JP2002026641A 2002-02-04 2002-02-04 厚鋼板の熱処理方法及び熱処理装置 Pending JP2003226914A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104694713A (zh) * 2015-04-08 2015-06-10 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种含铜低合金钢的加热方法
CN110036121A (zh) * 2016-12-22 2019-07-19 自动工程有限公司 用于加热坯料的方法以及加热系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104694713A (zh) * 2015-04-08 2015-06-10 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种含铜低合金钢的加热方法
CN104694713B (zh) * 2015-04-08 2017-03-01 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种含铜低合金钢的加热方法
CN110036121A (zh) * 2016-12-22 2019-07-19 自动工程有限公司 用于加热坯料的方法以及加热系统

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