JPH06136051A - オレフィン類重合用固体触媒成分 - Google Patents

オレフィン類重合用固体触媒成分

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JPH06136051A
JPH06136051A JP31111492A JP31111492A JPH06136051A JP H06136051 A JPH06136051 A JP H06136051A JP 31111492 A JP31111492 A JP 31111492A JP 31111492 A JP31111492 A JP 31111492A JP H06136051 A JPH06136051 A JP H06136051A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 ジアルコキシマグネシウムと常温で液体の芳
香族炭化水素とで形成される懸濁液に、四塩化チタンを
接触させ、次いで90℃以下で炭素数5以上のアルキル
基を有するフタル酸ジエステルを接触させた後昇温し、
90〜110℃の温度域において再び炭素数5以上のア
ルキル基を有するフタル酸ジエステルを接触させ、更に
昇温して90〜130℃の温度域で、かつ該フタル酸ジ
エステルによる2度目の接触時以上の温度を保持して反
応させることによって生成された組成物を、芳香族炭化
水素で洗浄した後、再び常温で液体の芳香族炭化水素の
存在下に、四塩化チタンを接触させて80〜130℃の
温度域で反応させる。 【効果】 重合時、簡略な操作によって分子量分布の広
いポリオレフィンを高活性、高立体規則性重合体の収率
を維持したまま製造し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィン類の重合に供
した際、高活性に作用し、しかも立体規則性重合体が高
収率で得られると共に、広い分子量分布を有するポリオ
レフィンが得られることを特徴とするオレフィン類重合
用固体触媒成分に係るものである。
【0002】
【従来の技術】チタンハロゲン化物、マグネシウム化合
物及び電子供与性化合物を必須成分とするオレフィン類
重合用固体触媒成分及び該固体触媒成分と有機アルミニ
ウム化合物、ケイ素化合物等からなるオレフィン類重合
用触媒は数多くの提案がなされて既知である。
【0003】例えば、本願出願人の先願になる特開昭6
3−3010号においては、ジアルコキシマグネシウ
ム、芳香族ジカルボン酸のジエステル、芳香族炭化水素
及びチタンハロゲン化物を接触して得られた生成物を、
粉末状態で加熱処理することにより調製した固体触媒成
分と、有機アルミニウム化合物及び有機ケイ素化合物よ
りなるオレフィン類重合用触媒が提案されている。
【0004】同様、特開昭63−154705号におい
ては、金属マグネシウム粉末と、アルキルモノハロゲン
化物とをヨウ素の存在下に反応させることによって得ら
れたマグネシウム化合物と、テトラアルコキシチタン、
脂肪族炭化水素及び脂肪族アルコールとの混合溶液中
に、四塩化チタンを加えて固体物質を析出させ、フタル
酸のジエステルを添加して得た固体生成物に芳香族炭化
水素の存在下に四塩化チタンを接触させることにより調
製した固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物及びケ
イ素化合物とからなるオレフィン類重合用触媒が提案さ
れている。
【0005】また、特開平1−315406号において
は、ジエトキシマグネシウムとアルキルベンゼンとで形
成された懸濁液に、四塩化チタンを接触させ、次いでフ
タル酸ジクロライドを加えて反応させることによって固
体生成物を得、該固体生成物をアルキルベンゼンで洗浄
した後、更にアルキルベンゼンの存在下で四塩化チタン
と接触反応させることによって調製された固体触媒成分
と、有機アルミニウム化合物及び有機ケイ素化合物とか
らなるオレフィン類重合用触媒が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記各従来技術は、そ
の目的が生成重合体中に残留する塩素やチタン等の触媒
残渣を除去する所謂脱灰工程を省略し得る程の高活性を
有する触媒成分の開発に端を発し、併せて立体規則性重
合体の収率の向上や、重合時の触媒活性の持続性を高め
ることに活力したものであり、それぞれ優れた成果を上
げている。
【0007】ところが近時、斯かる高活性型触媒成分と
有機アルミニウム化合物及び第三成分としてのケイ素化
合物等に代表される電子供与性化合物とからなるオレフ
ィン類重合用触媒を用いた重合反応によって得られた重
合体は、旧来の三塩化チタン型触媒成分を有機アルミニ
ウム化合物及び必要に応じて用いられる第三成分である
電子供与性化合物と組合せたオレフィン類重合用触媒を
用いた重合反応によって得られた重合体に比較して、分
子量分布が狭いことが指摘され、それに起因して最終製
品であるポリオレフィンの成形性を損なうなどその用途
がある程度制限されるという課題が残されいた。
【0008】斯かる課題を解決する手段の一つとして、
例えば多段式重合方法を採り入れることにより、分子量
分布の広い重合体を得るなど、種々の工夫が試みられて
いる。然し乍ら多段式重合方法は煩雑な重合操作を重複
して実施したり、重合時に用いるキレート剤の回収処理
など、コスト面を含めて好ましくないものであった。
【0009】そこで特開平3−7703号においては、
マグネシウム、チタン、ハロゲン及び電子供与体を必須
成分として含有する固体チタン触媒成分と、有機アルミ
ニウム化合物及び少なくとも二種以上の電子供与体(有
機ケイ素化合物)とから形成されるオレフィン類重合用
触媒の存在下に、オレフィンを重合させる方法が提案さ
れている。
【0010】上記重合方法によれば煩雑な多段式重合方
法は省略され、目的とする分子量分布の広い重合体が得
られるとされているが、二種以上の有機ケイ素化合物を
重合時の電子供与体として使用することが必須の要件と
なるなど、処理操作の煩雑さにおいて、一層の改善が望
まれていた。
【0011】本発明者等は、より簡略な操作で初期の目
的である高い重合活性と立体規則性重合体の収率を維持
しつつ、かつ広い分子量分布を有する重合体が得られる
オレフィン類の重合方法を開発すべく、種々検討した結
果、オレフィン類重合用固体触媒成分調製時に用いる電
子供与体としての炭素数5以上のアルキル基を有するフ
タル酸ジエステルを、2回に分割して添加するという操
作を加えることによって斯かる課題を解決し得るとの知
見を得、本発明を完成するに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、(a)ジ
アルコキシマグネシウムと(b)常温で液体の芳香族炭
化水素とで形成される懸濁液に、(c)四塩化チタンを
接触させ、次いで90℃以下で(d)炭素数5以上のア
ルキル基を有するフタル酸ジエステルを接触させた後昇
温し、90〜110℃の温度域において再び(d)炭素
数5以上のアルキル基を有するフタル酸ジエステルを接
触させ、更に昇温して90〜130℃の温度域で、かつ
該フタル酸ジエステルの2度目の接触時以上の温度を保
持して反応させることによって生成された組成物を、芳
香族炭化水素で洗浄した後、再び(b)常温で液体の芳
香族炭化水素の存在下に、(c)四塩化チタンを接触さ
せて80〜130℃の温度域で反応させることによって
得られることを特徴とするオレフィン類重合用固体触媒
成分を提供するものである。
【0013】本発明において使用されるジアルコキシマ
グネシウムとしては、ジエトキシマグネシウム、ジブト
キシマグネシウム、ジフエノキシマグネシウム、ジプロ
ポキシマグネシウム、ジ−sec−ブトキシマグネシウ
ム、ジ−tert−ブトキシマグネシウム、ジイソプロ
ポキシマグネシウム等があげられるが、中でもジエトキ
シマグネシウムが好ましい。
【0014】本発明において使用される常温で液体の芳
香族炭化水素としてはトルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、プロピルベンゼン、トリメチルベンゼン等があげ
られる。
【0015】本発明において使用される炭素数5以上の
アルキル基を有するフタル酸ジエステルとしてはフタル
酸ジイソオクチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジ
イソペンチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ
イソヘプチル等があげられる。
【0016】本発明における上記各成分の使用割合はジ
アルコキシマグネシウム1gに対し炭素数5以上のアル
キル基を有するフタル酸ジエステルは0.1g〜2.0
g、好ましくは0.1g〜1.0gの範囲で用いられ
る。また、四塩化チタンは0.1g以上、好ましくは
1.0g以上適宜の範囲で選択される。一方、常温で液
体の芳香族炭化水素はジアルコキシマグネシウムとの懸
濁液を形成し得る範囲であれば任意の割合で用いられ
る。
【0017】本発明の固体触媒成分調製工程及び温度条
件等について詳記する。
【0018】先ず、ジアルコキシマグネシウムと常温で
液体の芳香族炭化水素による懸濁液の形成は、通常室温
ないしは用いられる芳香族炭化水素の沸点以下の温度で
100時間以下、好ましくは10時間以下撹拌し乍ら行
われる。尚、この際該懸濁液が均一な溶液とならないよ
う配慮することが必要である。
【0019】次いで、該懸濁液と四塩化チタンとの接触
は、通常室温付近の温度域で行なわれ、その後徐々に昇
温する。
【0020】また炭素数5以上のアルキル基を有するフ
タル酸ジエステルの最初の接触は90℃以下で行い、昇
温を継続しつつ、90〜110℃の温度域で炭素数5以
上のアルキル基を有するフタル酸ジエステルによる2度
目の接触処理が行われた後更に昇温し、90〜130℃
の温度域で、かつ該フタル酸ジエステルによる2度目の
接触時以上の温度を保持して10分〜10時間、撹拌し
つつ反応させる。
【0021】上記炭素数5以上のアルキル基を有するフ
タル酸ジエステルによる処理温度及び昇温に要する時間
は、目的とする分子量分布の広い重合体を得るために重
要な意味を持つこととなる。即ち、2回に亘る該フタル
酸ジエステルによる処理は可及的速やかに行なわれるこ
とが好ましく、例えば最初の四塩化チタン接触後の昇温
開始から、2度目の該フタル酸ジエステルの接触処理終
了に至るまでに要する時間は、3時間以内が望ましい。
また、1度目の接触処理と比較し、2度目の接触処理の
際の温度が若干高いことが必要である。
【0022】上記各手段を経て生成された組成物は、芳
香族炭化水素によって洗浄されるが、この際用いられる
芳香族炭化水素は、ジアルコキシマグネシウムとの懸濁
液を形成する際に用いられる芳香族炭化水素と同一であ
っても、異なっていても差支えない。また、該芳香族炭
化水素は70〜95℃程度に加温したものを用いること
が好ましい。
【0023】洗浄終了後、再び常温で液体の芳香族炭化
水素の存在下に四塩化チタンと接触反応させるが、この
際の温度は80〜130℃で、接触反応時間は10分〜
10時間の範囲で行なわれる。
【0024】四塩化チタンによる2度目の接触反応終了
後、n−ヘプタン等の不活性有機溶媒で充分に洗浄する
ことも好ましい態様の一つである。
【0025】本発明における各成分の接触手段は、各成
分が充分に接触し得る方法であれば特に制限はないが、
通常撹拌機を具備した容器を用いて撹拌し乍ら行なわれ
る。また、四塩化チタンは予め前記芳香族炭化水素等で
希釈した状態で用いると取扱いが容易となる。さらにこ
れら一連の操作はアルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気
中で行なわれる。
【0026】以上の如くして調製された固体触媒成分
は、そのままの状態ないしは減圧乾燥等によって、粉末
状にして、オレフィン類の重合に供される。
【0027】上記の如くして得られた固体触媒成分は、
通常有機アルミニウム化合物及び第三成分としてのケイ
素化合物等の電子供与性物質と組合せてオレフィン類重
合用触媒を形成する。
【0028】有機アルミニウム化合物としてはトリアル
キルアルミニウム、ジアルキルアルミニウムハライド、
アルキルアルミニウムジハライド及びこれらの混合物が
あげられる。
【0029】使用される上記有機アルミニウム化合物は
固体触媒成分中のチタン原子の、モル当りモル比で5〜
1000、電子供与性物質化合物は該有機アルミニウム
化合物のモル当りモル比で0.002〜0.5の範囲で
用いられる。
【0030】重合は有機溶媒の存在下でも或いは不存在
下でも行なうことができ、またオレフィン単量体は気体
および液体のいずれの状態でも用いることができる。重
合温度は200℃以下好ましくは100℃以下であり、
重合圧力は100kg/cm2 ・G以下、好ましくは5
0Kg/cm2 ・G以下である。
【0031】本発明方法により調製された固体触媒成分
を用いて単独重合または共重合されるオレフィン類はエ
チレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペ
ンテン等である。
【0032】
【作用】本発明方法により調製されたオレフィン類重合
用固体触媒成分は、有機アルミニウム化合物及び必要に
より第三成分としてのケイ素化合物等の電子供与性物質
とからなるオレフィン類重合用触媒を形成し、該触媒の
存在下にオレフィンの重合を行なった場合、得られた重
合体は、後述する実施例及び比較例からも明らかなよう
に、従来公知の方法によって得られたものと比較し、重
量平均分子量
【外1】 を数平均分子量
【外2】 で割った数値(分子量分布)が、少なくとも1以上向上
して広い分子量分布を有することが確認され、しかも触
媒成分当りの重合活性や立体規則性重合体の収率におい
ても優れた性能を示している。この事実は改良された固
体触媒成分に起因する作用の顕れと見做される。
【0033】
【実施例及び比較例】以下本発明を実施例及び比較例に
より更に具体的に説明する。
【0034】《実施例1》 〈固体触媒成分の調製〉窒素ガスで充分に置換され、撹
拌機を具備した容量200mlの丸底フラスコにジエト
キシマグネシウム10gおよびトルエン80mlを装入
して懸濁状態とした。次いでこの懸濁液にTiCl4
0mlを加えて徐々に昇温し、62℃に達した時点でフ
タル酸ジイソオクチル1.5mlを加え、徐々に昇温し
て110℃に達した時点で再びフタル酸ジイソオクチル
4.0mlを加え、さらに昇温して112℃とする。な
お、TiCl4 添加後、112℃に達するまでの昇温の
間に約1.5時間を要した。その後112℃の温度を保
持した状態で1.5時間反応させた。反応終了後90℃
のトルエン100mlで2回洗浄し、新たにTiCl4
20mlおよびトルエン80mlを加え100℃に昇温
して2時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、40
℃のn−ヘプタン100mlで10回洗浄して固体触媒
成分とした。なお、この固体触媒成分中の固液を分離し
て固体分のチタン含有率を測定したところ2.44重量
%であった。
【0035】〈重合〉窒素ガスで完全に置換された内容
積2.0lの撹拌装置付オートクレーブに、トリエチル
アルミニウム1.32mmol、フェニルトリエトキシ
シラン0.13mmolおよび前記固体触媒成分をTi
原子として0.0066mmol装入した。その後水素
ガス1.8l、液化プロピレン1.4lを装入し、70
℃で30分間重合反応を行なった。重合反応終了後、生
成した重合体の重量を(A)とする。またこのものを沸
騰n−ヘプタンで6時間抽出してn−ヘプタンに不溶解
の重合体を得、このものの重量を(B)とする。
【0036】使用した固体触媒成分当りの重合活性
(C)を以下の式で表わす。
【数1】
【0037】また全結晶性重合体の収率(D)を以下の
式で表す。
【数2】
【0038】さらに生成重合体のMIを(E)、分子量
分布を(F)で表わし、得られた結果を第1表に示す。
【0039】《実施例2》フタル酸ジイソオクチル添加
量を1度目2.0ml、2度目3.0mlにした以外は
実施例1と同様に行なった。この際の固体触媒成分中の
チタン含有率は2.45重量%であった。得られた結果
は第1表に示す通りである。
【0040】《実施例3》フタル酸ジイソオクチル添加
の際の温度を1度目65℃、2度目100℃にした以外
は、実施例1と同様に行なった。この際の固体触媒成分
中のチタン含有率は2.20重量%であった。得られた
結果は第1表に示す通りである。
【0041】《比較例1》フタル酸ジイソオクチルに代
えてフタル酸ジブチル2.7mlを90℃で添加して昇
温し、115℃で2時間撹拌しながら反応し、TiCl
4 による2度目の接触反応の際の温度を115℃とした
以外は実施例1と同様に行なった。この際の固体触媒成
分中のチタン含有率は2.61重量%であった。得られ
た結果は第1表に示す通りであるが、実施例に比べ分子
量分布は狭くなった。
【0042】
【発明の効果】第1表に示す通り、本発明によって得ら
れた重合体の分子量分布は、従来公知の方法によって得
られた重合体の分子量分布と比較し、重量平均分子量
【外3】 を数平均分子量
【外4】 で割った数値(分子量分布)が明らかに向上しており、
ポリオレフィンとして幅広い用途に適応できる。
【0043】また、触媒成分当りの重合活性や立体規則
性重合体の収率も高度に維持されているために、工業的
実用性も極めて高いものとして期待できる。
【0044】この種の高活性触媒の存在下でオレフィン
を重合する方法において、多段重合方法や重合時に二種
以上の有機ケイ素化合物を用いる方法を採らず、固体触
媒成分調製時に炭素数5以上のアルキル基を有するフタ
ル酸ジエステル1種類を、分割添加するという新規な調
製方法によって得られた固体触媒成分を用いる重合方法
によって、斯かる効果を奏したところに本発明の特色が
ある。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示した模式的フローチャート
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ジアルコキシマグネシウムと
    (b)常温で液体の芳香族炭化水素とで形成される懸濁
    液に、(c)四塩化チタンを接触させ、次いで90℃以
    下で(d)炭素数5以上のアルキル基を有するフタル酸
    ジエステルを接触させた後昇温し、90〜110℃の温
    度域において再び(d)炭素数5以上のアルキル基を有
    するフタル酸ジエステルを接触させ、更に昇温して90
    〜130℃の温度域で、かつ該フタル酸ジエステルの2
    度目の接触時以上の温度を保持して反応させることによ
    って生成された組成物を、芳香族炭化水素で洗浄した
    後、再び(b)常温で液体の芳香族炭化水素の存在下
    に、(c)四塩化チタンを接触させて80〜130℃の
    温度域で反応させることによって得られることを特徴と
    するオレフィン類重合用固体触媒成分。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0665243A2 (en) * 1994-01-31 1995-08-02 Toho Titanium Co., Ltd. Catalyst for polymerization of olefins and process for polymerization of olefins using the same
JP2008518075A (ja) * 2004-10-29 2008-05-29 サムソン トータル ペトロケミカルズ カンパニー リミテッド プロピレン重合用触媒およびこれを利用したプロピレンの重合方法

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