JPH0613531B2 - 二量体の生成方法 - Google Patents

二量体の生成方法

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JPH0613531B2
JPH0613531B2 JP63013473A JP1347388A JPH0613531B2 JP H0613531 B2 JPH0613531 B2 JP H0613531B2 JP 63013473 A JP63013473 A JP 63013473A JP 1347388 A JP1347388 A JP 1347388A JP H0613531 B2 JPH0613531 B2 JP H0613531B2
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ルイス・エス・エル・チョイ
潤 中野
博樹 塚本
カミール・エイ・ブーレット
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • C07D519/04Dimeric indole alkaloids, e.g. vincaleucoblastine
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、二量体(dimer)アルカロイド化合物、特に
カタランタス(ビンカ)(Catharanthus(Vinca))アルカ
ロイドグループの化合物を生成するための新しい方法に
関する。さらに詳しくは、この発明は式Iで表される抗
ウィルス性、抗白血病(抗腫瘍性)化合物、ビンクリス
チン及びビンブラスチンのような二量体の生成方法に関
する。
上述した化合物は、RがCOOCHでR1がOCH
である場合には、ビンブラスチン(NSC 49482)で
あり、またRがCOOCH、R1がOCH、N1が
N−CHO(N−フォルミル)である場合には、ビンク
リスチン(NSC 67574)である。
重要な抗腫瘍性薬剤を含む、この発明による二量体アル
カロイド系(series)は、カタランチン(catharanthine)
(式II,R=COOCH)のようなインドールユニッ
トと、ビンドリン式IIIのようなジヒドロインドールユ
ニットから形成されている。この二量体アルカロイド系
においては、化合物を構成する2つのユニットが、イン
ドールユニット中の脂肪族中心C18とビンドリン部分の
芳香族炭素C15とに係わる炭素−炭素結合を介して結合
されている。
この発明においてされている結合反応の条件は、これら
の研究室において開発された方法(米国特許第4,279,81
7号;ヘルブ チム アクタ(Helv,Chim.Acta),59
2858(1976))の重要な改良に関係している
(反応式1参照)。
特に、この発明における改良によれば、カタラチンN−
酸化物(式IIa)をビンドリン(式III)と結合するこ
とによって形成される非常に不安定なジヒドロピリジン
中間体(式VI,R=COOCH)を生成、単離するこ
とが可能である。
塩化メチレンのような不活性有機溶媒あるいは他のポリ
ハロ有機溶媒中のm−クロル−過安息香酸あるいはP−
ニトロ過安息香酸のような過酸を得られるインドールユ
ニット(式IIa)あるいは関連の類似体(analogues)
(式IV,ここでR1=R2=R3=R4=H、あるいは
R2=R3=R4=H、R1=(CHCHの構
造を有するアルキルグループ、但しn=0〜10)のN
−酸化物は様々な温度、例えば−77℃、0℃、室
温、及びそれ以上の温度で生成される。このようにして
生成されたN−酸化物中間体は、単離せずに次の段階に
使用することができる。インドールN−酸化物中間体
のC5−C18結合を切断する切断反応(fragmentation r
eaction)はトリフルオルアセトアンハイドライド(trifl
uoraceticanhydride)のような試薬を用いて行なわれ
る。C18(インドールユニット)とC15(ジヒドロイン
ドールユニット)における天然の二量体結合形成を促進
する次の結合反応を最大にするため切断反応の前にジヒ
ドロインドールユニットを反応混合物に加える。切断及
び結合に用いられるトリフルオルアセトアンハイドライ
ド成分に対する別の試薬として、トリクロルアセトアン
ハイドライド、アセトアンハイドライド、アセチルハラ
イド及びトシル(tosyl)アンハイドライドを用いること
もできる。これらの試薬は式IIa及び式IVによって表さ
れている化合物のC5−C18結合に対し、ポロノフスキ
(polonovski)タイプの切断を生じさせる。
反応の温度、時間、及び圧力の条件は、ポロノフスキ反
応において用いられているものと同様である。ポロノフ
スキ反応は元来、アセトアンハイドライドあるいは塩化
アセチルを用い第三及びヘテロアミンを対応するN−オ
キサイドのアシル化によって脱アルキルすることに係わ
るものであった(メルク インデックス(Merck Inde
x),第8版,1968,1203頁参照)。切断反応及
び結合反応の温度は−70℃から40℃の範囲である
が、低い温度領域が好ましい。N−酸化物化合物の形成
に関連する反応の部分は開放雰囲気中か不活性ガス雰囲
気中で行なわれる。不活性ガスとしては、例えばアルゴ
ン、あるいはヘリウム、窒素、ネオン等の周期表のゼロ
族に属する他の不活性ガスを用いる。反応の切断及び結
合に関する部分においても、同じ不活性雰囲気条件が用
いられ、温度は−40℃〜−60℃の範囲であり、しっ
かりと温度制御された環境で行なわれる。
後に続く反応段階に対して必要とされる低温のために、
反応時間は数時間から数日に及ぶ。
(立体特異性の(stereospecific))結合反応の後、最初
に形成されるインドール−ジヒドロインドール二量体の
中間体は、式Vあるいは式VIで表されているようにイン
ドール部分のN原子にイミン塩基を有するアルカリ金
属のホウ水素化物(NaBH,KBH,LiB
)を用いたイミン中間体の還元によって、米国特許
第4,279,817号に開示されているような二量体アルカロ
イドが生成される。
この発明においては、イミン中間体(式Vあるいは式V
I)は注意深い操作によって単離される。結合反応が完
了した後、反応混合物は適当なクロマトグラフィシステ
ムに直接かけられる。クロマトグラフィシステムとして
は、例えばカラム、薄層、あるいは高性能液体クロマト
グラフィが用いられ、逆相及び/あるいはサイズエクス
クルージョン(size exclusion)分離方法が好ましい。動
作温度は4℃から室温までの範囲である。また、反応混
合物中にイミン中間体と共に存在する揮発性試薬及び溶
媒は、低圧及び低温(−10℃以下が好ましい)下にお
いて除去される。この結果得られる固体(式Vあるいは
式VI)は、ハロゲン化炭水化物、エーテル、アルコー
ル、アセトニトリル等の種々の有機溶媒、及び/あるい
は緩衝溶液(aqueous buffer)中で溶かされる。緩衝溶液
のpHは2〜10である。イミン中間体(式Vあるいは式
VI)の溶液は、さらに特性化(characterization)を行な
う前に、前述したクロマトグラフィ法によって精製する
ことができる。また、イミン中間体溶液は後に続く反応
に直接使用することもできる。不活性雰囲気条件は必要
であったり、必要でなかったりする。
最初のインドールユニットがC3−C4二重結合(例え
ばカタランチン(式II))を有する場合には、結果的に
生ずる結合中間体は式VIで表されるようなα,β−不飽
和イミン基グループ(iminum functional group)を含
む。式VIをアルカリ金属のホウ水素化物(NaBH
KBH,LiBH)で還元することによって、
3′,4′−デヒドロビンブラスチン化合物(式VII)
が得られる。この発明による生成方法では、イミン中間
体(式VI)をエナミン(式VIII)に変換することができ
る新しい還元方法を用いている。この還元に使用される
試薬には、式IXで表される1,4−ジヒドロピリジン化
合物(いわゆるNADHモデル)が含まれる。
ここで、R1,R2,R3,R4,R5及びR6はH,
アルキル、置換アルキル,アリル,置換アリルから成る
グループ中の任意のメンバを表している。こうした化合
物の2つの系が即座に利用可能である(ケミカル レビ
ュー(Chem.Rev.),82,232(1982);ケミカ
ル レビュー(Chem.Rev.),72,1(1972)。最
初の系はハンチ(Hantzch)エステルとして知られてお
り、式IX中のR3,R5はカルボキシルエステル、例え
ばカルボエトオキシ(carboethoxy)(COOC
である。第2の系はN−置換1,4−ジヒドロニコチン
酸アミド(式IX)であり、R1は置換アルキル、あるい
は置換アリル基、例えばベンジルである。また、R3は
CONR7 R8であり、R7,R8は水素、アルキ
ル、置換アルキル、アリル及び置換アリル基から成るグ
ループ中の任意のメンバを表している。
上述した還元剤は単独で用いることも、あるいは組合せ
て用いることもできる。イミン中間体(式VI)を還元す
るために1,4−ジヒドロピリジンを使用する場合に
は、アルコール、アセトニトリルあるいはこの系の高級
物質(higher member)、ジメチルスルフォオキシド、ジ
メチルフォルムアミド、ジオキサン(dioxane)のような
種々のエーテル、テトラヒドロフラン等、塩素化炭化水
素等の有機溶媒が使用され、通常は共溶媒(co-solvent)
としての緩衝溶液は用いられない。還元の進行は、反応
混合物を適当なクロマトグラフィシステム(逆相高性能
液体クロマトグラフィが好ましい)で直接に分析するこ
とによってモニタされる。この方法は、反応温度、時
間、圧力及び反応物の濃度を最適化するために用いられ
る。反応温度は−60℃から60℃までの範囲である
が、4℃から室温までが好ましい。反応時間は他のパラ
メータに応じて数分から数日の範囲の中で変わる。還元
はアルゴンとかあるいは周期表のゼロ族に属する不活性
ガス(窒素、ヘリウム、ネオン等)を用いた不活性条件
下で行なわれる。
前述した還元において形成されたエナミン(式VIII)は
次に続く反応に直接使用されるか、あるいは注意深く操
作して単離される。反応混合物はカラム、薄層、あるい
は高性能液体クロマトグラフィのような適当なクロマト
グラフィシステムに直接かけられるが、逆相及び/ある
いはゲル浸透分離法を用いるのが好ましい。操作温度は
4℃から室温までの範囲である。また、反応混合物中に
存在する揮発性試薬及び溶媒は低圧及び低温(−10℃
以下が好ましい)下において除去される。結果として得
られる残留物は、さらに特性化あるいは変換(transform
ation)を行なう前に上述したクロマトグラフィ法を用い
て精製される。
エナミン(式VII)をアルカリ金属のホウ水素化物(N
aBH,KBH,LiBH)で処理することによ
って、4′−デオクソビンブラスチン(deoxovinblastin
e)化合物(式X,R=COOCH)及び4′−デオク
ソ−4′−エピ−ビンブラスチン化合物(式XI,R=C
OOCH)が生成される。一方、酸化条件(oxidative
conditions)の下で、エナミン(式VIII)はイミン中間
体(式XVI)を介してビンブラスチン/ビンクリスチン
系に変換できる。
エナミン(式VIII)をイミン中間体(式XVI)へ変換す
るために用いられる酸化条件には以下のものがある。す
なわち、 (1)制御されたエアレーション/酸素化; (2)フラビンコエンザイム(coenzyme)(リボフラミン,
式XII,R=H;フラビンモノヌクレオチド(FM
N),式XII,R=PO 2−;フラビンアデニンジヌ
クレオチド(FAD),式XII,R=(PO 2−
−アデノシン)を加えて、制御されたエアレーション/
酸素化; (3)フラビンコエンザイム(ジヒドロリボフラビン,式X
III,R=H;ジヒドロフラビンモノヌクレオチド(F
MNH),式XIII,R=PO 2−;ジヒドロフラビ
ンアデニンジヌクレオチド(FADH),式XIII,R
=(PO2−−アデノシン)の還元体(reduced for
m)を加えて、制御されたエアレーション/酸素化; (4)式XIV(R1,R2,R3はアルキル、置換アルキ
ル、アリル及び置換アリル基から成るグループ中の任意
のメンバ)で表されるイソアロキサジン(isoalloxazin
e)構造を有するフラビンコエンザイムの類似体を加え
て、制御されたエアレーション/酸素化; (5)式XV(R1,R2,R3はアルキル、置換アルキ
ル、アリル及び置換アリル基から成るグループ中の任意
のメンバ)で表される上述のフラビンコエンザイム類似
体の還元体(1,5−ジヒドロ)を加えて、制御された
エアレーション/酸素化; (6)過酸化水素及び/あるいは式R−OOH(Rはアル
キル、置換アルキル、アリルあるいは置換アリル基)で
表されるヒドロ過酸化物を加える; (7)式R−COH(Rはアルキル、置換アルキル、ア
リルあるいは置換アリル基)で表される過酸化を加え
る; (8)過酸化物(superoxides)を加える; (9)種々の方法、例えば鉄イオンの存在する中で過酸化
物(peroxide)を用いることによって発生された水酸基を
加える; (10)良好な電子アクセプタである金属イオン、例えば、
第二鉄イオン(Fe+3)、銅イオン(Cn+2、銅イ
オン(Cu+1)、水銀イオン(Hg+2)及び銀イオ
ン(Ag+1)を加えた後、制御されたエアレーション
/酸素化がある。
制御されたエアレーション/酸素化(条件(1))、フラ
ビンコエンザイム類似物(条件(4),(5))、過酸化物
(条件(6))、過酸(条件(7))、過酸化物(条件
(8))、水酸基(OH)(条件(9))及び電子転送の可能
な金属イオン(条件(10))に係わる酸化プロセスは、ア
ルコール、アセトニトリルあるいはこの系列の高級物
質、ジメチルスルフォキシド、ジメチルフォルムアミ
ド、ジオキサンのような種々のエーテル、テトラヒドロ
フラン、ベンゼンのような芳香族炭化水素、トルエン等
のような有機溶媒中で行なうことができる。
フラビンコエンザイムに係わる酸化プロセス(条件(2),
(3))は、溶媒としてpHが5〜9(6〜8の範囲が好ま
しい)である緩衝溶液(例えば、リン酸塩、トリス(Tri
s)HCI,MES緩衝液)を必要とする。例えばアルコ
ール、アセトニトリルあるいはこの系の高級物質、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシ
ド、ジメチルフォルムアミド等の有機共溶媒(co-solven
t)を使用することもできる。
酸化プロセスの進行は、反応混合物を適当なクロマトグ
ラフィシステムで直接に分析することによってモニタさ
れるが、この場合逆相高性能液体クロマトグラフィを用
いることが好ましい。この方法は、反応温度、時間、圧
力及び反応物の濃度を最適化するために使用される。反
応温度は−60℃から60℃の範囲であるが、4℃から
室温までが好ましい。反応時間は他のパラメータに応じ
て数分から数日の範囲の間で変わる。また、反応は大気
圧下で行なわれる。
中間体(式XVI)からビンブラスチン(式I)への交換
は、中間体XVIを酸化プロセス(条件(1)〜(10))におい
て使用されるような適当な溶媒(有機あるいは水性)中
で、アルカリ金属のホウ水素化物(HaBH,KBH
,LiBH)と反応させることによって行なうこと
ができる。
実際的な目的のためには、中間体(式V,VI,VIII,XV
I)の単離は必要でなく、インドールユニット(式II)
及びジヒドロインドールユニット(式II)及びジヒドロ
インドールユニット(式III)から最終的な生成物であ
るビンブラスチン(式I)に至るプロセス全体をワンポ
ット(one-pot)操作で行なうことができる。
要約すると、この発明の方法によれば、最初の物質とし
てビンドリンを、またフェニル、アルキル及びアミド誘
導体を用いて、カタランチン及びジヒドロカタランチン
から以下の式で表わされる二量体生成物を生成すること
がでる。
式XXIは描かれているとおりであるが、式中において、a
lkはC−Cの低級アルキルグループ(C−C
好ましい)を表わしており、アリルはベンジル、スチリ
ル及びキシリルのようなモノ−アリルであり、R1は水
素、alk、CHOおよびCOR5(R5はアルキルあ
るいはアリル)から成るグループ中のメンバであり、R
2及びR3は水素、−CO−alkから成るグループの
メンバであり、R4はCOO−alk,CONH−NH
・CONH,CONHR及びCON(R6)
(R6はアルキル)から成るグループのメンバであ
り、Zは−CH−CH−及び−CH=CH−から成
るグループのメンバであり、Rは式XXII(R7は水素、
あるいはCOO−alkから成るグループのメンバ)で
表わされるインドール族のメンバであり、R8は水素、
OH、O−alk、OCO−alk、OCO−alkあ
るいはアルキルから成るグループのメンバであり、R9
は水素、OH、O−alk、OCO−alk、あるいは
alkから成るグループのメンバであり、R10は水素、
OH、O−alk、OCO−alk、あるいは式XXIII
(R11は水素あるいはCOO−alkから成るグループ
のメンバ)から成るグループのメンバであり、R12はア
ルキルから成るグループのメンバである。
この発明は、幾つかの重要な段階、特に不安定な中間体
(式V,VI,VIII及びXVI)の単離及び特性化と、引き続
いてこれら中間体を治療薬であるビンブラスチン及びビ
ンクリスチンへ変換する段階において、従来の技術(米
国特許第4,279,817号)と異なる。この従来の米国特許
には、例えば式VIIの3′,4′−デヒドロビンブラス
チンのような治療薬の類似体である二量体アルカロイド
を生成する方法が開示されている。
中間体(式V,VI)は、ビンドリンあるいはビンドリン
誘導体(式XXI、ここにRはH)を、式XXIV(R13は水
素あるいはCOO−alkから成るグループのメンバ)
の化合物によって表わされるインドール誘導体、あるい
は式XXV(R14は水素あるいはCOO−alkから成る
グループのメンバ、またR15は水素あるいはアルキルか
ら成るグループのメンバである)の化合物によって表わ
されるインドール誘導体に接触させることによって生成
される。
カタランチンの他に、式XXVIによって表わされる任意の
インドールユニットを使用することができる。式XXVIの
中において、R,R1,R2およびR3は水素、OH、
O−alk、OCO−alk、アルキル、あるいはアリ
ルから成るグループのメンバである。前述したように、
式XXVIの中において、alkは低級アルキルC−C
(C−Cが好ましい)であり、またアリルはベンジ
ル、キシリル等のモノ−アリルである。
式XXI〜式XXVI中において、またこの明細書及び特許請
求の範囲において、alk及びアルキルは式XXIにおい
て定義される低級アルキルを意味し、アリルは同様に式
XXIにおいて定義されるモノ−アリルを意味している。
こうして得られた式VIで表わされる中間体は、1,4−
還元に係わる非常に特殊な、また新しいプロセスにおい
て使用され、式VIIIで表わされる次の重要な中間体が生
成される。式VIIIで表わされる中間体は、新しいプロセ
スに従って式XVIで表わされる新しい中間体XVIへさらに
変換される。後者の中間体(式XVI)は別の新しい還
元プロセスに使用され、Rが式XXIIの化合物である場合
には、式XXIの構造を有する化合物が生成される。
Rが式XXIIIの化合物である場合には、同様の反応系列
によって、式Vで表わされる中間体から式XXIで表わさ
れる構造の化合物が生成される。
この発明が有する他の重要かつ新しい特徴は、式VI,VI
II,XVIで表わされる中間体の単離が本質的ではなく、
HPLCによってこれらの中間体を注意深くモニタする
ことによってプロセス全体をワンポット操作で行ない、
始めのインドール(式II,XXII,XXIII)及びジヒドロ
インドール(式XXI,R=H)ユニットから式XXIの二量
体生成物を生成できることである。
(実験例) 〈改良ポロノフスキ反応を介したイミン中間体(式VI)
の生成〉 反応は無水条件において行なった。ガラス器具はすべて
120℃でオーブンにより乾燥した。溶媒、塩化メチレ
ン及び結合試薬、トリフルオルアセトアンハイドライド
は使用する前にPから蒸溜した。
−20℃でアルゴンのポジティブ雰囲気(positive atom
osphere)下にあるドライ塩化メチレン(2ml)中のカタ
ランチン(式II,200mg,0.6mmol)溶液に、m−ク
ロル過安息香酸(132mg,0.8mmol)を加え、混合物
を5分間攪拌した。このようにして形成されたカタラン
チンN−酸化物(式IIa)に塩化メチレン(1ml)中の
ビンドリン(式III、270mg,0.6mmol)溶液を加え、
混合物を−60℃まで冷却した。攪拌した反応混合物に
トリフルオルアセトアンハイドライド(0.2ml,1.5mmo
l)を加え、−60℃に2時間維持する。この後、溶媒
と余分の試薬を−20℃の真空で除去すると、イミン中
間体を含むレディッシュ−ブラウン(赤茶色)残留物が
残る。レディッシュ−ブラウン残留物は、逆相高性能液
体クロマトグラフィ(HPLC)によって特性化した
(溶媒システムとして、ウォーターズラジアル−パック
(Waters Radial-Pak)C18あるいはCNカートリッ
ジ、メタノール−HO−EtNを用いる)。式VIで
表わされたイミン中間体を周知の3′,4′−デヒドロ
ビンブラスチン(式VII)へ還元した(NaBH、メ
タノール、0℃)場合、この反応におけるイミン中間体
(式VI)の収率(yield)は80%以上であることがわ
かった。
〈イミン中間体(式VI)の1−ベンジル−1,4−ジヒ
ドロニコチン酸アミド(式IX,R1=ベンジル,R2=
R4=R5=R6=H,R3=CONH)による還元
−エナミン(式VIII)の合成−(手続A)〉 ガスを除去されたアセトニトリル(5ml)中のイミン中
間体(VI,100mg)攪拌溶液に、1−ベンジル−
1,4−ジヒドロニコチン酸アミド(135mg,0.63mm
ol,6当量)を室温(20℃)でアルゴンのポジティブ
雰囲気下で5時間以上加えた。この時間の後、逆相HP
LC(ウォーターズラジアル−パックC18あるいはCN
カートリッジ、メタノール/HO/EtN溶媒シス
テム)でモニタされる反応混合物は、式VIで表わされる
イミン中間体から式VIIIで表わされるエナミンと3′,
4′−デヒドロビンブラスチン(式VIIが1:1の比で
混ざった混合物へ完全に変換された(75%の収率)。
これとは別に、最初は0℃に0.5時間維持されたメタノ
ール(5ml)中のイミン中間体(式VI,100mg)攪拌
溶液に、メタノール(2ml)中の1−ベンジル−1,4
−ジヒドロニコチン酸アミド(56mg,0.26mmol,2.5
当量)溶液を点滴で、あるいは少しずつ5時間以上アル
ゴンのポジティブ雰囲気下で加えた。この時間の間、溶
液は室温まで暖めることができる。前述したHPLCモ
ニタによって、イミン中間体(式VI)はエナミン(式VI
II)と3′,4′−デヒドロビンブラスチン(式VII)
が1:1の比で混合した混合物へ完全に変換したことが
わかった(75%の収率)。
ある実験においては、上述した方法で得られたエナミン
(式VIII)と3′,4′−デヒドロビンブラスチン(式
VII)の混合物を0℃の余剰ホウ水素化ナトリウム(sod
ium borohydride)(500mg)で処理した。反応混合
物は次にNHOHによって塩基性にされ酢酸エチル
(3×200ml)で抽出を行なった。結合した有機相
(organic phase)は硫酸マグネシウム上で乾燥した。
有機溶媒を除去した後に、得られた生成物をシリカゲル
(溶離システムとしてメタノール/酢酸エチル)を用い
たプリパラティブ(preparative)薄層クロマトグラフ
ィにかけた。生成物は反応していない3′,4′−デヒ
ドロビンブラスチン(式VII)と、周知の化合物4′−
デオクソビンブラスチン(式X,R=COOCH
と、4′−デオクソ−4′−エピビンブラスチン(式X
I,R=COOCH)の混合物であった。後者の化合
物が存在することはエナミン(式VIII)構造に対する明
らかな確証を与えている。
〈3,5−ジエトキシカルボニル−2,6−ジメチル−
4−フェニル−1,4−ジヒドロピリジン(ハンチエス
テル類似体,式IX,R1=H,R3=R5=COOCH
CH,R2=R6=CH,R4=フェニル)によ
るイミン中間体の還元−エナミン(式VIII)の他の合成
−(手続B)〉 ガスが除去されたアセトニトリル(3ml)中のイミン中
間体(式VI,100mg)攪拌溶液に、エタノール(12
ml)中の3,5−ジエトキシカルボニル−2,6−ジメ
チル−4−フェニル−1,4−ジヒドロピリジン(26
4mg,8当量)をアルゴンのポジティブ雰囲気下で加え
た。反応混合物は3時間にわたって還流した。この時間
の後に、(前述した)逆相HPLC分析を行ない、他の
生成物と共に、エナミン(式VIII)と3′,4′−デヒ
ドロビンブラスチン(式VII)が1:1の比で形成され
たことがわかった(60%の収率)。
〈フラビンモノヌクレオチド(FMN,式XII,R=P
2−を用いてエナミン(式VIII)をイミン中間体
(式XVI)へ酸化することによるビンブラスチン(式
I)の合成−方法1〉 前述のようにして(手続A)イミン中間体(式VI,10
0mg)から得られたエナミン(式VIII)を含む攪拌反応
混合物に、トリスHCI緩衝液(2ml)中に溶かされた
FMN(80mg,1当量)をアルゴンのポジティブ雰囲
気下で加えた。溶液は室温(20℃)の暗やみ状態に1
6時間保たれた。この時間の後、アルゴンから成る不活
性雰囲気を空気に置き換え、反応混合物をさらに2.5時
間攪拌した。逆相HPLC分解により、エナミン(式VI
II)がイミン中間体(式XVI)及び他の生成物(後を参
照)に変換されたことがわかった。0℃においてホウ水
素化ナトリウム(500mg)を加えた。反応混合物はN
OHによって塩基性にされ、酢酸エチル(3×20
0ml)によって抽出を行なった。結合した有機抽出物は
硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒は真空中で除去する
ことで粗生成物(85mg)が生成された。粗生成物を厚
層クロマトグラフィ(シリカゲル,メタノール:酢酸エ
チル1:5)によって精製することによって、以下の二
量体を分離できた。すなわち、ビンブラスチン(式I,
22mg,23%),3′,4′−デヒドロビンブラスチ
ン(式VII,16mg,17%),ルーロシン(leurosin
e)(式XVII,8mg,9%),カタリン(catharine)
(式XVIII,7mg,7.5%)、ビナミジン(vinamidine)
(式XIX,5mg,5.6%)及びビナミジンの還元生成物
(式XX,19mg,20%)が分離できた。
〈過酸化水素を用いてエナミン(式VIII)をイミン中間
体(式XVI)へ酸化することによるビンブラスチン(式
I)の合成−方法2−〉 イミン中間体(式VI)(100mg,手続A)から得られ
たエナミン(式VIII)を含む溶液に、アルゴンの不活性
雰囲気下において過酸化水素(30%,1.2ml,95当
量)を加えた。反応混合物は室温で5.5時間にわたって
攪拌され、この時逆相HPLC分析はエナミン(式VII
I)が完全に変換されたことを示していた。0℃にお
い、ホウ水素化ナトリウム(500mg)を加え、酢酸エ
チル(3×200ml)によって抽出を行なった。結合し
た有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で除
去した。結果として得られる混合生成物は、厚層クロマ
トグラフィ(シリゲル、メタノール/酢酸エチル)によ
って分離され、以下の二量体アルカロイドが得られた。
すなわち、ビンブラスチン(式I,4mg,4%),
3′,4′−デヒドロビンブラスチン(式VII,5mg,
4.8%),ルーロシン(式XVII,13mg,12.5%),カ
タリン(式XVIII,5mg、4.8%),ビナミジンの還元体
(式XX,30mg,27.6%)が得られた。
〈空気を用いてエナミン(式VIII)をイミン中間体XV
I)へ酸化することによるビンブラスチンの合成−方法
3−〉 手続Aにおいてイミン中間体(式VI,100mg)から得
られたエナミン(式VIII)を含む溶液を室温の開放空気
中で3時間攪拌した。この時間の後、ホウ水素化ナトリ
ウム(500mg)を0℃で加え、反応混合物をNH
Hで塩基性にし、酢酸エチル(3×200ml)で抽出を
行なった。結合した有機抽出物はMgSO(硫酸マグ
ネシウム)上で乾燥し、真空中で除去した。結果として
得られる粗生成物を厚層クロマトグラフィ(シリカゲ
ル,メタノール/酢酸エチル)によって分離し、ビンブ
ラスチン(式I,4mg,4%)を得た。
〈塩化鉄が存在する下で空気によってエナミン(式VII
I)をイミン中間体(式XVI)へ酸化することによるビン
ブラスチン(式I)の合成−方法4−〉 (手続Aによって)イミン中間体(式VI,100mg)か
ら得られたエナミン(式VIII)を含む攪拌溶液に塩化鉄
(1当量)を加え0℃において0.5時間、溶液に気泡を
通した。0℃においてホウ水素化ナトリウム(500m
g)を加えた後、酢酸エチル(3×100ml)で抽出を
行なう前にNHOHで反応混合物を塩基性にした。結
合した有機抽出物はNaSO上で乾燥し、溶媒を真
空中で除去した。粗生成物は厚層クロマトグラフィ(シ
リカゲル,メタノール/酢酸エチル)によって精製し、
ビンブラスチン(式I,37mg)を得た。混合物中に存
在するエナミン(50mg)に基づいたこの段階における
収率は70%である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 487/18 7019−4C (72)発明者 ルイス・エス・エル・チョイ カナダ国 ブイ5エイ 2ジー1 ブリテ ィッシュ・コロンビア,バーナビー,ケリ ーウッド・クレセント 7672 (72)発明者 中野 潤 滋賀県守山市勝部町1180―5 (72)発明者 塚本 博樹 愛知県刈谷市小山町7―122 (72)発明者 カミール・エイ・ブーレット カナダ国 ティー6アール 1ジー5 ア ルバータ,エドモントン,ヒース・ロード 265 (72)発明者 マイケル・マキュー イギリス国 ジー3 7ティー2 スコッ トランド,グラスゴウ,ソーキホール・ス トリート 1019

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アザバイシクロ−オクタン部を含む天然イ
    ボガアルカロイド族のインドールユニットと、天然アス
    ピドスペルマ及びビンカアルカロイド族のジヒドロイン
    ドールユニットに対し、これら2つのユニット間におけ
    る炭素−炭素結合の立体化学がビンブラスチンと同じで
    ある場合に、前記インドールユニットとジヒドロインド
    ールユニットから生成され、次に示す式 ここで、式XXIにおいて アルキル=CHあるいは(CHCH ただしn=1〜5 R1=CHあるいはCHO R2=HあるいはCO−alk R3=H R4=COO−alkあるいはCONR13R14ただしR
    13とR14は水素、アルキル、置換アルキル、アリル及び
    置換アリル基から成るグループの中の任意のメンバ Z=−CH=CH−あるいは −CH−CH− R=式XXIIあるいは式XXIII R7=HあるいはCOO−alk R8=H,OH,O−alk, OCO−alkあるいはアルキル R9=H,OH,O−alk, OCO−alkあるいはアルキル R10=H,OH,O−alk, OCO−alk R11=HあるいはCOO−alk R12=Hあるいはアルキル で表される二量体の生成方法であって、 段階(a)〜段階(i)から成り、段階(a)が−70℃から+
    40℃の冷温において橋状窒素を酸化することによって
    前記インドールユニットからN−酸化物インドール中間
    体を形成することから成り、この段階(a)では前記中間
    体が単離されず、前記段階(b)が前記N−酸化物インド
    ール中間体を無水酢酸、ハロゲン化無水酢酸及び塩化ア
    セチルから成るグループの中の1つのメンバが存在する
    中で処理して、ポロノフスキタイプの切断反応を起させ
    ることから成り、段階(c)が段階(b)の生成物を単離する
    ことなく、無水酢酸、ハロゲン化無水酢酸及び塩化アセ
    チルが存在する中で、−70℃から+40℃の低温の不
    活性条件下で前記反応生成物をジヒドロインドールユニ
    ットと結合することから成り、段階(d)が−20℃から
    0℃の範囲の低温において溶媒を蒸発させることによっ
    て段階(c)の生成物を単離することから成り、段階(e)が
    次に示す式IX によって表される1,4−ジヒドロピリジン化合物によ
    って段階(d)の生成物を還元することから成り、式IX中
    のR3及びR5がカルボキシルエステル(COO−al
    k)であり、R1,R2,R4及びR6が水素、アルキ
    ル、アリル(ハンチエステル系)及び置換1,4−ジヒ
    ドロニコチン酸アミドから成るグループのメンバであ
    り、R1が例えばベンジルのような置換アリル基あるい
    は置換アルキル基であり、R3がCONR7 R8であ
    り、R7及びR8が水素、アルキル及びアリル基から成
    るグループの任意のメンバであり、前記還元が−60℃
    から60℃、好ましくは4℃から20℃の範囲における
    不活性雰囲気下において、低級アルキルアルカノール、
    アセトニトリル、ジメチルスルフォキシド、ジメチルフ
    ォルムアミド、ジオキサン、テトラヒドロフラン及び塩
    化低級炭化水素から成るグループの1つのメンバから選
    択された溶媒を使用して行なわれ、段階(f)が−20℃
    から0℃の温度範囲で溶媒を蒸発させることによって、
    次に示す式VIII によって表される段階(e)の生成物であるエナミンを単
    離することから成り、段階(g)が次に示す式XVI で表されるイミン中間体を酸化プロセスによって生成す
    るために、段階(f)において得られたエナミンを使用す
    ることから成り、前記酸化プロセスが 1)開放空気中における制御されたエアレーション/酸
    素化と、 2)金属イオンを加えた上での制御されたエアレーショ
    ン/酸素化と、 3)フラビンコエンザイムを加えた上での制御されたエ
    アレーション/酸素化と、 4)過酸化水素及びヒドロ過酸化物から選択された処理
    試薬を加えた上での制御されたエアレーション/酸素化
    と、 を含み、pHが5〜9である広い範囲の有機溶媒と、−6
    0℃から60℃の反応温度が使用され、段階(h)が−2
    0℃から0℃の範囲の低温において溶媒を蒸発させるこ
    とによって、段階(g)において得られた生成物であるイ
    ミン中間体を単離することから成り、段階(i)が段階(h)
    において得られた生成物をアルカリ金属ホウ水素化物に
    よって還元することで、ビンブラスチンやビンクリスチ
    ンがその例である式XXIで表される目標の化合物に変換
    することから成る二量体の生成方法。
  2. 【請求項2】前記式XXIで表される最終の生成物を含む
    プロセスがワンポット操作で行なわれる特許請求の範囲
    第1項記載の二量体の生成方法。
  3. 【請求項3】前記N−酸化物インドール中間体がジヒド
    ロインドールユニットと結合され、次の式IX で表される1、4−ジヒドロピリジンによって還元が行
    なわれ、式IX中のR3及びR5がカルボキシルエステル
    (COO−alk)であり、R1,R2,R4及びR6
    が水素、アルキル、アリル(ハンチエステル系)及びN
    −置換1,4−ジヒドロニコチン酸アミドから成るグル
    ープのメンバであり、R1が置換アルキルあるいは置換
    アリル基、例えばベンジルであり、R3がCONR7
    R8であり、R7及びR8が水素、アルキル及びアリル
    基から成るグループの任意のメンバであり、前記還元が
    −60℃から60℃、好ましくは4℃から20℃の範囲
    の不活性雰囲気下において低級アルキルアルカノール、
    アセトニトリル、ジメチルスルフォキシド、ジメチルフ
    ォルムアミド、ジオキサン、テトラヒドロフラン及び塩
    化低級炭化水素から成るグループの中の1つのメンバか
    ら選択された溶媒を使用して行なわれ、前記段階(e)の
    生成物であり、式VIIIで表されるエナミンが−20℃か
    ら0℃の範囲の低温で溶媒を蒸発させることによって単
    離される特許請求の範囲第1項記載の二量体の生成方
    法。
  4. 【請求項4】前記エナミンを単離し、このエナミンを酸
    化プロセスによって酸化して式XVIで表されるイミン中
    間体を生成する段階(g)において、酸化プロセスが 1)開放空気中における制御されたエアレーション/酸
    素化と、 2)金属イオンを加えた制御されたエアレーション/酸
    素化と、 3)フラビンコエンザイムを加えた制御されたエアレー
    ション/酸素化と、 を含む特許請求の範囲第1項記載の二量体の生成方法。
  5. 【請求項5】前記酸化プロセスの段階(i)において、酸
    化水素及びヒドロ過酸化物から選択された処理試薬が加
    えられる特許請求の範囲第4項記載の二量体の生成方
    法。
  6. 【請求項6】−20℃から0℃の範囲の低温で溶媒を蒸
    発させることによって単離されたイミン中間体がアルカ
    リ金属ホウ水素化物を用いた還元によって還元され、ビ
    ンブラスチン及びビンクリスチンから選択されたビンカ
    アルカロイドが生成される特許請求の範囲第1項記載の
    二量体の生成方法。
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