JPH06135026A - 熱転写記録方法及び熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録方法及び熱転写記録装置

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JPH06135026A
JPH06135026A JP4312436A JP31243692A JPH06135026A JP H06135026 A JPH06135026 A JP H06135026A JP 4312436 A JP4312436 A JP 4312436A JP 31243692 A JP31243692 A JP 31243692A JP H06135026 A JPH06135026 A JP H06135026A
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conductive
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layer
electrostatic force
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亮司 有馬
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敬喜 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面平滑度の低いラフ紙に対して静電力によ
り熱溶融インクを効果的に転写するに当たり、インクを
転写するための静電力を安定化し、普通紙等のラフ紙へ
の高品質の熱転写記録を可能にする。 【構成】 金属層3と導電性インク層4を積層したイン
クシート5と、インクシート5に熱を印加するサーマル
ヘッド1と、インクシート5の導電性インク層4が記録
紙6に対面するように重ねてサーマルヘッド1側に押圧
する導電性プラテンローラ7と、導電性プラテンローラ
7とインクシート5の金属層3の間に直流電圧を印加す
る電圧源20と、導電性プラテンローラ7と金属層3の
間の電圧を分圧するべく導電性プラテンローラ7の周囲
に配置される絶縁膜21を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は熱転写記録方法及び熱
転写記録装置に係り、特に静電力あるいは静電力と接着
力の両方の力により熱溶融したインクを記録紙上に転写
するに好適な熱転写記録方法及び熱転写記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、サーマルヘッドを用いた熱転
写記録(プリント)装置は、構成が簡単で信頼性が高
く、静粛性や保守性に優れているところからOA機器用
の記録装置(プリンタ)として注目されてきた。現在で
は、ファクシミリにおける感熱記録方法、カラープリン
タやワードプロセッサにおける熱転写記録方法、フルカ
ラープリンタにおける熱昇華型記録方法等が主流になっ
ている。
【0003】さて、熱転写記録方法はサーマルヘッドに
より溶融したインクを記録紙に転写することにより所望
の記録パターンを記録紙上に顕像化する方式であるが、
溶融インクの記録紙への転写性つまり接着性の関係から
表面性の悪い普通紙では良好な記録が期待できず、代わ
りに溶融インクとなじみ易く表面処理を施した特殊コー
ト紙を用いてきた。
【0004】図8は従来の熱転写記録装置の要部を示す
斜視図であり、特に熱溶融インクの接着力のみによって
インクの記録紙への転写を行う構成を例示するものであ
る。図において、1は選択的に駆動される複数の発熱素
子(図示せず)を有するサーマルヘッド、12はイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色と、こ
れに必要に応じてブラック(K)を加えた領域を一組と
して、この組を多数配列したインク層をポリエチレンテ
レフタレートなどのベースフィルム上に積層したインク
シート、6はインクシート12を介してサーマルヘッド
1と対面する記録紙、14は記録紙6をインクシート1
2を介してサーマルヘッド1に押しつけるプラテンロー
ラである。
【0005】ちなみに、記録紙6とインクシート12は
プラテンローラ14とサーマルヘッド1の間を挟持され
ながら走行し面領域への記録を可能としている。これに
対応してプラテンローラ14は記録紙6を回転可能に保
持する。なお、記録紙6としては表面平滑度の高い上質
紙もしくは専用コート紙を使用する。
【0006】以上のような構成において、次にその動作
を説明する。
【0007】カラー記録を行う場合、イエロー領域、マ
ゼンタ領域、シアン領域、必要に応じてブラック領域を
面順次で記録する。一方、モノクロ記録はブラック領域
のみの記録を行う。
【0008】さて、カラー記録に当たっては、先ずイン
クシート12のイエロー領域を記録紙6の記録領域と対
面させ、両者をセットにしてサーマルヘッド1とプラテ
ンローラ14の間を搬送する。この間、記録信号に応じ
て、記録紙6上の記録部分とサーマルヘッド1が対面し
た時点で、サーマルヘッド1上の記録位置に対応する発
熱素子に、一定時間通電して発熱させる。その結果、イ
ンクシート12中のイエローインクに熱が伝わり、これ
が溶融軟化(液化)される。インクシート12上で溶融
したインクはプラテンローラ14によりインクシート1
2に押しつけられている記録紙6上に、その接着力によ
り転写される。このようなプロセスを経てイエロー領域
の記録が行われる。
【0009】次に、インクシート12のマゼンタ領域を
記録紙6の全く同じ記録領域と対面させ、両者をセット
にしてサーマルヘッド1とプラテンローラ14の間を搬
送する。この間にマゼンタインクを所望の記録部分に先
に記録したイエローインクの領域に重ねて転写し、マゼ
ンタ領域の記録が行われる。
【0010】続いて、インクシート12のシアン領域を
記録紙6の全く同じ記録領域と対面させ、両者をセット
にしてサーマルヘッド1とプラテンローラ14の間を搬
送する。この間にシアンインクを所望の記録部分に先に
記録したイエローインク、マゼンタインクの領域に重ね
て転写し、シアン領域の記録が行われる。
【0011】以上のような記録に続いて、UCR(アン
ダーカラー除去)等の必要があれば更にブラック領域を
重ねて記録し、最終的に記録紙6上に所望のカラーパタ
ーンの記録を行うことができる。
【0012】一方、モノクロ記録を行う場合は、インク
シート12のブラック領域を記録紙6の記録領域と対面
させ、両者をセットにしてサーマルヘッド1とプラテン
ローラ14の間を搬送することにより、記録紙6上に所
望のモノクロパターンの記録を行うことができる。
【0013】さて、上記のような熱転写記録における技
術的な課題は、高速化と普通紙(ラフ紙)対応である。
【0014】この中で、高速化はサーマルヘッド1自体
を改良したり、サーマルヘッド1に用いられる発熱素子
の温度制御の制御性を高めることで対応している。
【0015】一方、ラフ紙対応も現在盛んに行われてい
る。従来の熱転写記録ではインクの記録紙6への転写を
接着力のみにより行っているため、記録紙6の平滑度が
低いと紙の凹部分にインクシート12が接触しなくな
る。この部分ではインクの転写が十分に行われず、画質
が劣化する。このため、従来は専用の記録紙6を用いる
必要があり、普通紙へは対応できなかった。これに対し
て、現在では、インクと記録紙6の間に接着力以外の転
写力を付加することにより、インクの記録紙6への転写
を助けて、普通紙に対応させようとする試みが数多提案
されている。
【0016】例えば、シリアルプリンタの場合、インク
を平滑度の低い紙上にブリッジ状に転写することによ
り、PPC用紙等の平滑度の低い紙にある程度良好な記
録を行うことを可能にしている。
【0017】一方、ラインプリンタでは、例えば、文献
「イメージングPart2」(写真工業出版社刊、電子
写真学会編65ページ〜73ページ)に示すように、イ
ンクシート12を改良してインク剥離温度におけるイン
クの破断伸度とインクの粘弾性を最適化する方法が提案
されている。また、インクの剥離のタイミングを早くと
り、インクが高温で粘度が低い内に転写を行うと同時に
インク剥離角度を大きくとれるようにエッジタイプのサ
ーマルヘッド1を採用する等のインク剥離方法を改良す
るという提案もある。更に、サーマルヘッド1において
発熱素子を取りつけている発熱素子直下のグレーズを凸
型にして記録紙6との接触性を向上させるという、サー
マルヘッド1の構造を改良する等の方法も提案されてい
る。また、サーマルヘッド1の発熱素子への印加電力を
大きくして記録紙6の表面の凹部にインクを流し込むと
いう研究もなされている。
【0018】以上のような、さまざまな試みにより、表
面平滑度の低いラフ紙上にある程度良好な記録を行うこ
とが可能となる。しかし、上記のいずれの方法をもって
しても、ボンド紙のように極端に平滑度の低い紙に記録
した場合、ボイド(転写抜け)が発生するという問題は
避けられない。また、ボイドをなくそうとして、サーマ
ルヘッド1への印加電力を上げると、結果として、イン
クのにじみを生じて記録品質を低下させるという問題が
ある。
【0019】一方、特開平3−229277号に開示さ
れるように、バイアス電圧の印加により記録層の変形を
防止して良好な記録を行う方法等が知られているが、こ
れは記録方式に依存するので、そのままインク溶融式の
熱転写記録方式には適用できないという問題がある。
【0020】これに対して、インク溶融式の熱転写記録
方式で最近注目されているのが、特開平4−28563
号などにも開示されているように、溶融インクの転写部
分に静電力を働かせることにより、溶融インクの記録紙
への接着力を高め、従来は十分な記録ができなかった普
通紙(ラフ紙)にも鮮明な記録ができるような方式も提
案されるようになってきている。これは、例えば、記録
紙6へのインクの転写部分に直流電圧を印加し、これに
より生じる静電力あるいは静電力と接着力の双方でイン
クの転写性を高めようとするものである。この方法によ
れば、静電力でインクを記録紙6の凹部まで飛翔させる
ことができるので、ボイドを生じにくく高品質の記録が
可能となる。
【0021】図9は上述のような熱転写記録装置の要部
を示す斜視図であり、特に熱溶融インクの接着力に加え
て静電力によってインクの記録紙への転写を行う構成を
例示するものである。図において、7は導電性を持たせ
た導電性プラテンローラ、5は導電性インクからなるイ
ンク層とベースフィルムとの間に金属層を持たせたイン
クシートである。なお、8はインクシート5の金属層と
導電性プラテンローラ7の間に直流電圧を印加するため
の直流電圧源である。ちなみに、通常状態では、導電性
プラテンローラ7とサーマルヘッド1でインクシート5
と記録紙6を挟持する。記録紙6はラフ紙でもよい。
【0022】以上のような構成において、次にその動作
を説明する。
【0023】カラー記録を行う場合、モノクロ記録を行
う場合の基本的な動作については図8の構成の場合と全
く同様である。
【0024】異なる点は、記録時にインクシート5の中
のインクにサーマルヘッド1から熱を加えて溶融させる
と同時にインクシート5の中の金属層と導電性プラテン
ローラ7との間に直流電圧源8より直流電圧を印加する
ことである。その結果、インクシート5中の溶融した導
電性インクと記録紙6の間には、通常の接着力に加えて
静電力が加わる。これにより、インクの記録紙6への転
写力を大幅に高めることができ、記録紙6表面の凹部に
もインクの転写が行われるので、良好な記録を行うこと
ができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱転写記録装置
は以上のように構成されていたので、導電性プラテンロ
ーラ7とインクシート5の間に静電力を印加することに
伴う問題点が発生する。つまり、静電力によりインクシ
ート5のインクを記録紙6に向かって飛翔させるために
は、インクのインクシート5への接着力に打ち勝つだけ
の静電力を必要とする。このため、直流電圧源8からイ
ンクシート5、導電性プラテンローラ7に対しては、か
なり高い直流高電圧を印加する必要がある。ところが、
直流高電圧を印加した場合、転写部分の温度、湿度等の
非常に変わり易い条件下では、記録紙6や空気層部分で
絶縁破壊を発生し易く、放電を起こしてしまう。一旦、
放電が発生してしまうと、放電箇所に電流が集中的に流
れるため、他の部分には静電力が働かなくなり、本来の
目的を達成できなくなってしまう。
【0026】また、インクシート5において導電性のイ
ンクが熱溶融し、これが記録紙6に転写された場合、今
度は記録紙6の電気的な低抵抗化がおこり、記録紙6が
導体化する。その結果、インクシート5と記録紙6の間
にある空気層に全電界がかかることになるため、今度は
空気層が絶縁破壊を起こしてしまうという問題がある。
この場合も、初期の静電力が得られなくなり、良好な記
録の妨げになってしまう。
【0027】これに対して、特開平4−179555号
に開示されるように、インクシート5との摩擦により発
生する静電気によるサーマルヘッド1の破壊を防止する
ために、サーマルヘッド1の表面に導電層を形成する方
法は提案されているが、サーマルヘッド1と記録紙6の
間の絶縁破壊や記録紙の低抵抗化防止に適応するもので
はない。
【0028】このため、従来から、ラフ紙に対して静電
力の付加によりインクを熱転写するに当たって、放電や
電界の集中による記録品質の劣化を防止するための効果
的な方策を得ることが大きな課題とされてきた。
【0029】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ボイド紙等の表面平滑度の低い
ラフ紙に対しても安定した静電力により溶融インクを効
果的に転写して、転写抜けのない高品質な記録を行うこ
とを可能とした熱転写記録装置を提供することを目的と
する。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明に係る熱転写記
録方法及び熱転写記録装置は、電極間で生ずる放電電流
を抑止するため絶縁層を介する構造を与えるものであ
り、その代表的構造例は、ベースフィルム上に金属層と
導電性インク層とを順次積層したインクシートと記録紙
とを、インクを軟化(液化)させる発熱素子がアレイ状
に並んだサーマルヘッドと導電性プラテンローラで挟持
し、前記導電性プラテンローラと前記金属層の間に少な
くとも1層以上の絶縁層を形成し、前記導電性プラテン
ローラと前記金属層の間に電圧を印加することを特徴と
するものである。
【0031】また、ベースフィルム上に金属層と導電性
インク層とを順次積層したインクシートと記録紙とを、
インクを軟化(液化)させる発熱素子がアレイ状に並ん
だサーマルヘッドとプラテンローラで挟持し、プラテン
ローラに帯電装置を用いて帯電させ、インクシートと記
録紙との間に電界をかける装置において、導電性プラテ
ンローラの表面に絶縁膜を形成したことを特徴とするも
のである。
【0032】また、ベースフィルム上に金属層と導電性
インク層とを順次積層したインクシートと記録紙とを、
インクを軟化(液化)させる発熱素子がアレイ上に並ん
だサーマルヘッドと少なくとも表面が絶縁性のプラテン
ローラで挟持し、プラテンローラに帯電装置を用いて帯
電させ、インクシートと記録紙との間に電界をかけるこ
とを特徴とするものである。
【0033】また、転写後に除電手段あるいは自己放電
によってプラテンローラの表面上の残留電荷を除電する
ことを特徴とするものである。
【0034】また、普通紙熱転写装置においてベースフ
ィルム上に金属層、導電性インク層、絶縁性インク層を
順次積層したインクシートを使用することを特徴とする
ものである。
【0035】また、普通紙熱転写装置においてベースフ
ィルム上に金属層、絶縁層、導電性インク層を順次積層
したインクシートを使用することを特徴とするものであ
る。そして、ベースフィルム上に導電性インク層を有す
るインクシートと記録紙とを、インクを軟化(液化)さ
せる表面を金属層でコーティングした発熱素子がアレイ
状に並んだサーマルヘッドと導電性プラテンローラで挟
持し、前記サーマルヘッドの金属層と前記導電性プラテ
ンローラの間に電圧を印加することをと特徴とするもの
である。
【0036】
【作用】この発明においては、普通紙熱転写方式におけ
る導電性プラテンローラの表面に絶縁膜が形成される。
導電性プラテンローラに絶縁膜を形成すると、記録紙が
導体化しても、印加電圧はインクシートと記録紙の間に
存在する空気層のみにかかることなく絶縁膜との間で分
圧される。この結果、従来装置よりも放電が起きにくく
なり、安定して転写が行われることになる。
【0037】また、この発明においては、普通紙熱転写
方式においてプラテンローラの少なくとも表面を、従来
の熱転写方式と同様絶縁性とし、プラテンローラに近接
して帯電ブラシやコロナ帯電手段を設け、プラテンロー
ラを帯電させる。その帯電電荷によってインクシート中
の金属層との間に電界が生じ、その静電力と従来の熱転
写方式の接着力により導電性インクが記録紙に転写され
る。従来の普通紙熱転写方式では、湿度や温度等の変わ
りやすい条件のために記録部分で放電が生じることがあ
る。放電が生じると生じた部分に電流が集中的に流れ記
録にムラが生じていたが、本発明では、帯電した場合電
荷が有限なので放電が起きてもすぐに止む。そのため記
録にムラが生じくく均一な転写を行なうことができる。
そして、転写後に除電ローラ等の除電装置によってプラ
テンローラの残留電荷を取り除く。こうすることによっ
ていつも均一な電荷量が転写に関わることになる。
【0038】また、絶縁性のプラテンローラが自己放電
を生じる程度の抵抗値を選択することによって、除電装
置なしに残留電荷を取り除くことができる。
【0039】また、普通紙熱転写方式において、ベース
フィルム上に金属層、導電性インク層、絶縁性インク層
を順次積層したインクシートを使用することによって
も、絶縁膜を導電性プラテンローラにはり付けたときと
同様、放電の生じにくい安定した転写を行うことができ
る。
【0040】また、普通紙熱転写方式において、ベース
フィルム上に金属層、絶縁層、導電性インク層を順次積
層したインクシートを使用することによっても、絶縁膜
を導電性プラテンローラにはり付けたときと同様、放電
の生じにくい安定した転写を行なうことができる。
【0041】また、普通紙熱転写方式において、アレイ
状に並んだ個々の発熱素子に制御信号を与えることによ
ってその部分が発熱するサーマルヘッドによって、イン
クを軟化(液化)させる。各発熱素子を金属層でコーテ
ィングし発熱素子との間には絶縁を保つ。そして、その
金属層と導電性プラテンローラとの間に電圧を印加す
る。各素子ごとに金属層をコーティングする時、各金属
同士の絶縁も保つ。そうすることにより熱拡散による記
録品質の低下が妨げ、安定な転写が行われる。
【0042】さらに、素子ごとに塗布してある金属層の
それぞれにスイッチ付きの電圧端子を繋ぎ、通常はスイ
ッチを開放しておく。そして制御信号によって発熱する
素子に対応した金属層のスイッチのみオンにしてグラン
ドと導通させる。そうすることにより静電力を必要とし
ている部分にのみ電圧が印加されることになり、放電な
どによる転写のムラが起きにくくなる。
【0043】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
を説明する。
【0044】図1はこの発明の実施例1に係る熱転写記
録装置の要部の断面図である。図において、21は導電
性プラテンローラ7において記録紙6と対面する周囲部
に配置した絶縁膜、2はインクシート5を構成するベー
スフィルム、3はベースフィルム2上に積層されるアル
ミニウム等の導電性の金属層、該金属層3はグランドに
接続されている。4は金属層3上に更に積層される導電
性インク層である。20は電圧源である。
【0045】また、サーマルヘッド1は図示しない、例
えば2560個の発熱素子を図面垂直奥方向に配列して
有しており、選択的に駆動可能としている。導電性イン
ク層4は記録紙6に対面するように配置される。サーマ
ルヘッド1と導電性プラテンローラ7はインクシート5
を挟持するように配置される。サーマルヘッド1から加
えられた熱はベースフィルム2、金属層3を介して導電
性インク層4に伝達され、導電性インク層4を溶融す
る。
【0046】導電性プラテンローラ7は反時計方向に回
転しながら、インクシート5と記録紙6をサーマルヘッ
ド1に対して左方向に送る。
【0047】記録紙6は特殊な表面処理を必要とせず、
例えばボンド紙のような表面の平滑度の低いラフ紙でよ
い。このため、記録紙6はインクシート5と密着せず、
随所に空気層が介在している。
【0048】導電性インク層4はカーボンおよび無機や
有機の導電材等の導電性材料とワックス、顔料から構成
される。導電性インク層4の体積抵抗は106 Ωcm以
下であることが望ましいが、1010Ωcm以下であれば
動作可能である。
【0049】また、導電性プラテンローラ7の周囲に配
置される絶縁膜21は、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)やテフロン(商標)、ゴム等の有機高分子化合
物、シリコンなどが望ましい。その特性としては比誘電
率が2以下、絶縁強度が100V/μm以上、耐熱温度
が200℃以上であることが望ましい。これは、静電力
が金属層3と導電性プラテンローラ7との距離の2乗に
反比例するために、絶縁膜21は極力薄いほうがよく、
さらにその厚さで十分に空気層と分圧し、絶縁破壊を起
こさないものが必要であるからである。
【0050】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0051】インクシート5の金属層3と導電性プラテ
ンローラ7との間に電圧源20から電圧を印加する。こ
の時、インクシート5側はサーマルヘッド1の保護のた
めに常にグランドに接続する。これによりインクシート
5と導電性プラテンローラ7の間に電界が発生する。
【0052】さて、導電性プラテンローラ7の働きによ
りインクシート5、記録紙6共に左方向に送られるの
で、サーマルヘッド1と記録紙6の位置関係は常に変化
する。サーマルヘッド1が記録紙6の所望の記録位置に
対面した時点で制御信号に基づきサーマルヘッド1の所
望の発熱素子に一定時間通電することにより、これを発
熱させる。このモジュール熱はインクシート5のベース
フィルム2から金属層3を介して導電性インク層4に伝
達され、導電性インク層4に達してこれを軟化溶融(液
化)する。溶融された導電性インク層4は金属層3と導
電性プラテンローラ7の間に発生する静電力とプラテン
ローラ14の圧力による導電性インク層4自体の接着力
により金属層3側から剥離し、記録紙6側に転写する。
その結果、記録紙6への記録が行われる。記録紙6の表
面に凹部があっても、導電性インク層4は静電力により
飛翔し転写されるので、良好な記録が行われる。ここ
で、導電性インク層4は、上記記載のものがよい。
【0053】以上のようにして、記録紙6に導電性イン
ク層4を転写すると、導電性のインクにより記録紙6は
導電化する。この場合、電圧源20による印加電圧は、
インクシート5と記録紙6の間の空気層と導電性プラテ
ンローラ7の周囲の絶縁膜21で分圧されるため、記録
紙6の絶縁は保たれることになる。その結果、インクシ
ート5と導電性プラテンローラ7の間には安定して電界
が加わる。これにより、記録紙6と導電性プラテンロー
ラ7の間には安定した静電力が得られるので、導電性イ
ンク層4の記録紙6への良好な転写を実現することがで
きる。
【0054】なお、電圧源20からインクシート5と導
電性プラテンローラ7の間に印加する電圧を交流と直流
を重畳することにより、絶縁破壊の発生する可能性を低
減することが可能となり、より効果を高めることができ
る。
【0055】なお、図1の構成において、体積抵抗が1
5 Ωcmで融点が80℃の導電性インク層4を適用す
る。この導電性インク層4を厚みが0.1μmのアルミ
ニウムの金属層3の上に積層し、更に、厚みが4μmの
ベースフィルム2上に積層することによりインクシート
5を構成する。また、絶縁膜21を15μm配置した導
電性プラテンローラ7を用いる。以上のような条件にお
いて、サーマルヘッド1を1ms加熱して導電性インク
層4を溶融させ記録紙6に転写させる。同時に、金属層
3と導電性プラテンローラ7との間に電圧源20より電
圧を印加したところ、1000Vを印加しても放電は起
こらず、記録濃度1.55でボイドも記録むらもない良
好な記録結果を得ることができた。
【0056】図2はこの発明の実施例2に係る熱転写記
録装置の要部の断面図である。図において、9は、絶縁
性のプラテンローラ14の周囲表面に均一量の電荷を供
給し、これを帯電させる機能を有する帯電ブラシであ
る。ちなみに、インクシート5の金属層3はグランドに
接続されている。また、プラテンローラ14はサーマル
ヘッド1と共にインクシート5と記録紙6を挟持し、イ
ンクシート5と記録紙6を左方向に送る。ちなみに、導
電性インク層4の構成は図1の構成と同様のものが望ま
しい。
【0057】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0058】プラテンローラ14が回転してインクシー
ト5と記録紙6を送りながら、サーマルヘッド1による
導電性インク層4の溶融、溶融インクの記録紙6に対す
る転写が始まると、併せてプラテンローラ14上には帯
電ブラシ9から均一に電荷が供給される。その結果、プ
ラテンローラ14の表面電位が上昇し、グランドに接続
されているインクシート5の金属層3との間に電界を生
じ、導電性インク層4に静電力が作用する。
【0059】さて、プラテンローラ14の回転によりイ
ンクシート5、記録紙6共に左方向に送られるので、サ
ーマルヘッド1と記録紙6の位置関係は常に変化する。
サーマルヘッド1が記録紙6の所望の記録位置に対面し
た時点で制御信号に基づきサーマルヘッド1の所望の発
熱素子に一定時間通電することにより、これを発熱させ
る。このモジュール熱はインクシート5のベースフィル
ム2から金属層3を介して導電性インク層4に伝達さ
れ、導電性インク層4に達してこれを溶融する。溶融さ
れた導電性インク層4は金属層3とプラテンローラ14
の間に発生する静電力とプラテンローラ14の圧力によ
る導電性インク層4自体の接着力により金属層3側から
剥離し、記録紙6側に転写する。その結果、記録紙6へ
の記録が行われる。記録紙6の表面に凹部があっても、
導電性インク層4は静電力により飛翔し転写されるの
で、良好な記録が行われる。ここで、導電性インク層4
は実施例1に記載のものが望ましい。
【0060】以上のようにして、記録紙6に導電性イン
ク層4を転写すると、導電性のインクにより記録紙6は
導電化する。この場合に生じた電界によりある部分で放
電が生じたとしても、プラテンローラ14の絶縁強度が
十分に大きければ、電荷が放電部分に集中することはな
い。そして、プラテンローラ14上の電荷は直ちに放電
してしまい、放電は直ちに止む。一方、部分的な放電が
発生しても、他の部分には安定した電界がかかってお
り、十分な静電力を確保することができる。その結果、
導電性インク層4の記録紙6への良好で安定した転写を
実現することができる。
【0061】なお、図2の構成において、体積抵抗が1
5 Ωcmで融点が80℃の導電性インク層4を適用す
る。この導電性インク層4を厚みが0.1μmのアルミ
ニウムの金属層3の上に積層し、更に、これを厚みが4
μmのベースフィルム2上に積層することによりインク
シート5を構成する。また、プラテンローラ14の表面
電位が1500ボルトとなるように帯電ブラシ9で帯電
させる。以上のような条件下において、サーマルヘッド
1を1ms加熱して導電性インク層4を溶融させ記録紙
6に転写させたところ、放電は起こらず、ボイドも記録
むらもない良好な記録結果を得ることができた。
【0062】なお、この実施例においてはプラテンロー
ラ14を帯電させるために帯電ブラシ9を用いた構成を
例示したが、プラテンローラ14を帯電させるようなも
のであれば別の形式の帯電器も適用可能なことはもちろ
んである。
【0063】図3はこの発明の実施例3に係る熱転写記
録装置の要部の断面図である。図において、10は転写
後にプラテンローラに残留している電荷を全て取り除く
ための除電ローラである。その他の構成については、図
2の構成と全く同様である。ちなみに、プラテンローラ
14は反時計方向に回転しインクシート5と記録紙6を
左方向に送るが、除電ローラ10は記録紙6に当たった
部分、つまり転写に関わった部分の電荷を除去するよう
に作用する。
【0064】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0065】プラテンローラ14が回転してインクシー
ト5と記録紙6を送りながら、サーマルヘッド1による
導電性インク層4の溶融、溶融インクの記録紙6に対す
る転写が始まると、併せてプラテンローラ14上には帯
電ブラシ9から均一に電荷が供給される。その結果、プ
ラテンローラ14の表面電位が上昇し、プラテンローラ
14の回転に伴い帯電部分が記録紙6に対面する部分に
来ると、グランドに接続されているインクシート5の金
属層3との間に電界を生じ、導電性インク層4に静電力
が作用する。
【0066】さて、プラテンローラ14の回転によりイ
ンクシート5、記録紙6共に左方向に送りながら、サー
マルヘッド1の所望の発熱素子に一定時間通電する。こ
れにより、サーマルヘッド1の発熱素子が発熱する。こ
のモジュール熱は導電性インク層4に伝達され、これを
溶融する。溶融された導電性インク層4は金属層3とプ
ラテンローラ14の間に発生する静電力とプラテンロー
ラ14の圧力による導電性インク層4自体の接着力によ
り金属層3側から剥離し、記録紙6側に転写する。
【0067】以上のようにして、導電性インク層4と記
録紙6の間に静電力を発生させたプラテンローラ14の
帯電部分はその左回転に伴い、除電ローラ10に対抗す
る部分に対面する位置にくる。プラテンローラ14はこ
こで残留電荷を取り除かれる。その結果、プラテンロー
ラ14が更に回転して帯電ブラシ9に対面して帯電する
時には、除電された状態から電荷の供給を受けることに
なる。つまり、プラテンローラ14は、電位ゼロの状態
で帯電ブラシ9によって、一定量の電荷の供給を受るこ
ととなり、常に均一な電荷で帯電することができる。
【0068】すなわち、除電ローラ10がない場合、プ
ラテンローラ14は残留電荷を持ったまま帯電ブラシ9
から電荷の供給を受けることになる。そうすると、帯電
電荷量が増え過ぎたり、放電を発生した部分とその他の
部分で電荷量が不均一になるため、導電性インク層4の
記録紙6への均一な転写を行うことができない。したが
って、この実施例のように、除電ローラ10によりプラ
テンローラ14の電荷を完全に取り除いた後で、帯電ブ
ラシ9からプラテンローラ14に電荷を供給することに
より、帯電電荷量を均一にして安定した転写を行うこと
ができる。
【0069】なお、この実施例では除電ローラ10を設
けてプラテンローラ14の除電を行ない均一な帯電を行
わせるようにした構成を例示したが、プラテンローラ1
4の絶縁抵抗を自己放電を生じる程度の値に選択する
か、帯電装置として帯電ブラシ9に代わって一定電圧に
帯電させる機能を有するスコトトロンのようなものを適
用することにより、除電ローラ10を用いることなくプ
ラテンローラ14の均一な帯電を実現することができ
る。
【0070】なお、図3の構成において、体積抵抗が1
5 Ωcmで融点が80℃の導電性インク層4を適用す
る。この導電性インク層4を厚みが0.1μmのアルミ
ニウムの金属層3の上に積層し、更に、これを厚みが4
μmのベースフィルム2上に積層することによりインク
シート5を構成する。また、プラテンローラ14の表面
電位が1500ボルトとなるように帯電ブラシ9で帯電
させる。プラテンローラ14の転写終了後の部分を除電
ローラ10で除電する。以上のような条件下において、
サーマルヘッド1を1ms加熱して導電性インク層4を
溶融させ記録紙6に転写したところ、放電は起こらず、
ボイドも記録むらもない良好な記録結果を得ることがで
きた。
【0071】なお、この実施例ではプラテンローラ14
の除電を行うために除電ローラ10を用いた構成を例示
したが、プラテンローラ14の除電を行えるものであれ
ば異なる形式の除電器でも適用可能なことはもちろんで
ある。
【0072】図4はこの発明の実施例4に係る熱転写記
録装置の要部の断面図である。図において、15はベー
スフィルム2、アルミニウム等の金属層3、導電性イン
ク層4、絶縁性インク層13を積層して構成されるイン
クシートであり、金属層3はグランドに接続される。ち
なみに、導電性プラテンローラ7には電圧源20より電
圧が印加されている。また、絶縁性インク層13はカー
ボンブラック、ワックス、顔料および有機物から構成さ
れた材料で体積抵抗1010Ωcm以上であることが望ま
しい。また、導電性インク層4は図1の構成のものと同
様の組成であることが望ましい。
【0073】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0074】インクシート15の金属層3と導電性プラ
テンローラ7との間に電圧源20から電圧を印加する。
この時、インクシート15側はサーマルヘッド1の保護
のために常にグランドに接続する。これによりインクシ
ート15と導電性プラテンローラ7の間に電界が発生す
る。
【0075】さて、導電性プラテンローラ7の回転によ
りインクシート15、記録紙6共に左方向に送りなが
ら、サーマルヘッド1の所望の発熱素子に一定時間通電
する。これにより、サーマルヘッド1の発熱素子が発熱
する。このモジュール熱は導電性インク層4と絶縁性イ
ンク層13に伝達され、これらを溶融する。ここで、導
電性インク層4は実施例1に記載のものがよい。溶融さ
れた導電性インク層4には金属層3と導電性プラテンロ
ーラ7の間に発生する静電力が作用するので、記録紙6
側への転写力が有効に作用する。一方、絶縁性インク層
13は溶融により導電性インク層4との間の接着力によ
り、導電性インク層4と共に記録紙6に転写されること
になる。以上のようにして、導電性インク層4と絶縁性
インク層13は溶融後は導電性インク層4に作用する静
電力と導電性プラテンローラ7の圧力による導電性イン
ク層4と絶縁性インク層13のそれぞれの接着力により
金属層3側から剥離し、記録紙6側に転写される。
【0076】以上のようにして、記録紙6に導電性イン
ク層4と絶縁性インク層13を転写すると、両者は混ざ
り合ってインクの体積抵抗は高く保たれることになる。
その結果、記録紙6は導電化が防止され、記録紙6の絶
縁は保たれることになる。その結果、インクシート15
と導電性プラテンローラ7の間には安定して電界が加わ
る。これにより、記録紙6と導電性プラテンローラ7の
間には安定した静電力が得られるので、導電性インク層
4と絶縁性インク層13の記録紙6への良好な転写を実
現することができる。また、印加電圧を直流と交流の重
畳電圧にすることにより、絶縁破壊の発生する可能性を
低減することが可能となり、より効果を高めることがで
きる。
【0077】なお、図4の構成において、体積抵抗が1
5 Ωcmで融点が80℃の導電性インク層4を適用す
る。一方、体積抵抗が1012Ωcmで融点が70℃の絶
縁性インク層13を適用する。この絶縁性インク層13
を導電性インク層4の上に積層し、これを厚みが0.1
μmのアルミニウムの金属層3の上に積層し、更に、こ
れを厚みが4μmのベースフィルム2上に積層すること
によりインクシート15を構成する。以上のような条件
において、サーマルヘッド1を1ms加熱して導電性イ
ンク層4を溶融させ記録紙6に転写させる。同時に、イ
ンクシート15中の金属層3と導電性プラテンローラ7
との間に電圧源20より電圧を印加したところ、700
Vを印加しても放電は起こらず、記録濃度1.65でボ
イドも記録むらもない良好な記録結果を得ることができ
た。
【0078】図5はこの発明の実施例5に係る熱転写記
録装置の要部の断面図である。図において、16はベー
スフィルム2、アルミニウム等の金属層3、絶縁層1
7、導電性インク層4を積層して構成されるインクシー
トであり、金属層3はグランドに接続される。ちなみ
に、導電性プラテンローラ7には電圧源20より電圧が
印加されている。また、導電性インク層4は図1の構成
のものと同様の組成であることが望ましい。また、絶縁
層17は図1の構成の絶縁膜21の材料と同様の材質の
ものが望ましい。
【0079】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0080】インクシート16の金属層3と導電性プラ
テンローラ7との間に直流電圧源8から直流高電圧を印
加する。この時、インクシート16側はサーマルヘッド
1の保護のために常にグランドに接続する。これにより
インクシート16と導電性プラテンローラ7の間に電界
が発生する。
【0081】さて、導電性プラテンローラ7の回転によ
りインクシート16、記録紙6共に左方向に送りなが
ら、サーマルヘッド1の所望の発熱素子に一定時間通電
する。これにより、サーマルヘッド1の発熱素子が発熱
する。このモジュール熱は導電性インク層4に伝達さ
れ、これを溶融する。溶融された導電性インク層4には
金属層3と導電性プラテンローラ7の間に作用する静電
力が働く。その結果、導電性インク層4は静電力と導電
性プラテンローラ7の圧力による接着力により絶縁層1
7側から剥離し、記録紙6側に転写される。また、印加
電圧を直流と交流の重畳電圧にすることにより、絶縁破
壊の発生する可能性を低減することが可能となり、より
効果を高めることができる。
【0082】以上のようにして、記録紙6に導電性イン
ク層4を転写すると、導電性のインクにより記録紙6は
導電化する。この場合、電圧源20による印加電圧は、
インクシート5と記録紙6の間の空気層とインクシート
16の絶縁層17で分圧されるため、記録紙6の絶縁は
保たれることになる。その結果、インクシート16と導
電性プラテンローラ7の間には安定して電界が加わる。
これにより、記録紙6と導電性プラテンローラ7の間に
は安定した静電力が得られるので、導電性インク層4の
記録紙6への良好な転写を実現することができる。
【0083】なお、図5の構成において、体積抵抗が1
5 Ωcmで融点が80℃の導電性インク層4を適用す
る。この導電性インク層4を厚さ15μmの絶縁層17
の上に積層する。これを更に、厚みが0.1μmのアル
ミニウムの金属層3の上に積層する。更に、これらを厚
みが4μmのベースフィルム2上に積層することにより
インクシート16を構成する。以上のような条件におい
て、サーマルヘッド1を1ms加熱して導電性インク層
4を溶融させ記録紙6に転写させる。同時に、金属層3
と導電性プラテンローラ7との間に電圧源20より電圧
を印加したところ、1000Vを印加しても放電は起こ
らず、記録濃度1.55でボイドも記録むらもない良好
な記録結果を得ることができた。
【0084】以上のように、導電性プラテンローラの表
面に絶縁膜を配置したり、インクシートに絶縁層を設け
ることにより、導電性インクの転写による記録紙の低抵
抗化や記録紙の状態によって発生する、絶縁破壊を防止
し、ボイドやむらのない良好な記録を行うことができ
る。
【0085】一方、絶縁性のプラテンローラの表面に帯
電させて静電力を得るようにすることで、導電性のイン
クの転写により低抵抗化した記録紙に生じる放電を部分
的な放電に留め、全般に安定した静電力を得るようにす
ることで、良好な熱転写記録を実現することができる。
更に、プラテンローラの帯電に先立って除電ローラによ
りその表面を除電しておくことにより、帯電を均一化す
ることにより、電界を安定化して記録の高品質化を実現
することができる。
【0086】また、導電性インク層に絶縁性インク層を
組み合わせて用いることにより、インクの転写による記
録紙の低抵抗化を抑止して、転写箇所での放電の発生を
未然に防止して良好な記録を実現することも可能であ
る。
【0087】図6はこの発明の実施例6に係る熱転写記
録装置の要部の断面図である。図において、19はサー
マルヘッド1のインクシート5´に対面する部分に配置
された金属層であり、20は中が金属、外が導電性ゴム
で構成された導電性プラテンローラ7と金属層19の間
に電圧を印加する電圧源である。ちなみに、サーマルヘ
ッド1は図面垂直奥方向に向かって、例えば2560個
の発熱素子を並べて配置している。また、記録紙6はボ
ンド紙のような平滑度の低い紙である。このため、イン
クシート5´と密着せず、随所に空気層が介在してい
る。一方、インクシート5´はPET等のベースフィル
ム2上に導電性インク層4を積層して構成される。金属
層19は例えばアルミニウム等の金属をサーマルヘッド
1上にコーティングして形成される。また、電圧源20
は金属層19をグランドに接続した状態で導電性プラテ
ンローラ7に高圧側を接続している。導電性プラテンロ
ーラ7はサーマルヘッド1と共に記録紙6とインクシー
ト5´を挟み、左回転しながら記録紙6をインクシート
5´と共に左に送っている。
【0088】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0089】サーマルヘッド1上の金属層19と導電性
プラテンローラ7との間に電圧源20により電圧を印加
する。この時、金属層19側はサーマルヘッド1の保護
のために常にグランドになるように接続する。これによ
り、インクシート5´と導電性プラテンローラ7の間に
電界が発生する。
【0090】サーマルヘッド1の発熱素子に選択的に一
定時間、制御電流を供給することにより、通電した発熱
素子が発熱し、そのジュール熱は金属層19からベース
フィルム2を通じて導電性インク層4に伝達され、導電
性インク層4を軟化させる。ここで、導電性インク層4
はカーボンおよび無機、有機導電材料とワックスおよび
顔料から構成され、体積抵抗が106 Ωcm以下である
ことが望ましいが、1010Ωcm以下での動作も確認さ
れている。
【0091】以上のようにして、導電性インク層4をジ
ュール熱により選択的に軟化させ、導電性インク層4中
のインク粒子を、サーマルヘッド1と導電性プラテンロ
ーラ7でインクシート5´を挟持することによる圧力
と、電圧源20からの印加電圧による静電力により記録
紙6に転写する。
【0092】この時、記録紙6の平滑度が低いため、記
録紙6と導電性インク層4が接触していない部分がある
が、この部分については静電力のみにより溶融した導電
性インク層4が記録紙6まで飛翔し、転写が行われる。
【0093】また、電圧源20を直流と交流の重畳にす
ると、電界の集中による記録部分の放電が起こりにくく
なり、安定でむらのない転写記録を行うことができる。
【0094】ちなみに、電圧源20はもちろん直流のみ
を印加して電界を発生するようなものであってもよい。
【0095】さて、図6の構成において、体積抵抗10
6 Ωcm、融点80℃の導電性インク層4を4μmのベ
ースフィルム2に積層したインクシート5に、例えばア
ルミニウム等の金属による金属層19で発熱素子をコー
ティングしたサーマルヘッド1の発熱素子を1ms加熱
して、導電性インク層4を軟化させ、同時に金属層19
と導電性プラテンローラ7の間に電圧源20より電圧を
印加したところ、印加電圧950Vで記録濃度1.5で
むらのない記録を行うことができた。
【0096】図7はこの発明の実施例7に係る熱転写記
録装置のサーマルヘッドの発熱素子部分の断面図であ
る。図において、11はサーマルヘッド1を構成する発
熱素子、18は各発熱素子11の間を絶縁するための絶
縁層である。ちなみに、金属層19は発熱素子11の一
個一個に対応して配置されている。また、図示しない
が、金属層19は個々にグランドにつながる端子とスイ
ッチ素子が接続されている。ちなみに、このスイッチ素
子は発熱素子11の制御信号に対応して導通するもので
あり、選択的に発熱している発熱素子11に対応する金
属層19のみがグランドに接続されるように導通し、イ
ンクシート5´の導電性インク層4の中で熱溶融してい
る部分に対応する領域のみに選択的に電界がかかるよう
に制御している。なお、その他の部分は図6の構成と全
く同様である。
【0097】次に、図7の構成に基づく動作を図6、図
7を参照しながら説明する。
【0098】サーマルヘッド1に制御信号を与えること
により、サーマルヘッド1を構成する複数の発熱素子1
1に選択的に一定時間通電し発熱させる。その結果、発
生したジュール熱は金属層19、ベースフィルム2と伝
導して導電性インク層4に達し、導電性インク層4を軟
化させる。
【0099】同時に、サーマルヘッド1上の金属層19
と導電性プラテンローラ7の間に電圧源20より電圧を
印加する。この場合、選択的に発熱している発熱素子1
1に領域的に対応する金属層19のみをグランドに接続
させる。この制御は図示しないスイッチ素子により行わ
れる。これにより、インクシート5´と導電性プラテン
ローラ7の間に所定領域に選択的な電界が発生する。
【0100】ここで、導電性インク層4はカーボンおよ
び無機、有機導電材料とワックスおよび顔料から構成さ
れ、体積抵抗が106 Ωcm以下であることが望ましい
が、1010Ωcm以下でも動作はできる。
【0101】以上のようにして、導電性インク層4をジ
ュール熱により選択的に軟化させ、導電性インク層4中
のインク粒子を、サーマルヘッド1と導電性プラテンロ
ーラ7でインクシート5´を挟持することによる圧力
と、電圧源20からの印加電圧によって所定領域に選択
的に発生する静電力により記録紙6に転写する。
【0102】この時、記録紙6の平滑度が低いため、記
録紙6と導電性インク層4が接触していない部分がある
が、この部分については静電力のみにより溶融した導電
性インク層4が記録紙6まで飛翔し、転写が行われる。
【0103】また、電圧源20により印加電圧を直流と
交流の重畳にすると、電界の集中による記録部分の放電
が起こり、安定でむらのない転写記録を行うことができ
る。ちなみに、電圧源20はもちろん直流のみを印加し
て電界を発生するようなものであってもよい。
【0104】以上のように、所定領域に選択的な静電力
を与えることにより、電界の分散や記録と無関係な部分
への集中が防止でき、安定した記録のための静電力を得
ることができる。
【0105】ちなみに、金属層19はサーマルヘッド1
上で絶縁層18により分離されているので、熱の良導体
である金属同士が分離できる。このため、発熱領域から
他の領域に熱が拡散するのを防止でき、記録のにじみ等
を防ぐことができる。
【0106】さて、図7の構成において、体積抵抗10
6 Ωcm、融点80℃の導電性インク層4を4μmのベ
ースフィルム2に積層したインクシート5´に、例えば
アルミニウム等の金属による金属層19で発熱素子11
をコーティングしたサーマルヘッド1の発熱素子11を
1ms加熱して、導電性インク層4を軟化させ、同時に
金属層19と導電性プラテンローラ7の間に電圧源20
より電圧を印加したところ、印加電圧900Vで記録濃
度1.65でむらのない記録を行うことができた。
【0107】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の熱転写記
録装置によれば、静電力によりインクシートから記録紙
への導電性のインクの転写を行うに当たり、インクの転
写により低抵抗化した記録紙への電界の印加を分圧によ
り低減したり、記録紙への放電が発生してもこれが他の
部分に影響するのを防止したり、導電性のインクの転写
に併せて絶縁性のインクも転写して記録紙の低抵抗化を
抑止したり、サーマルヘッド発熱素子毎に対応して金属
被覆を設け電界の印加領域を選択的に制御して電界の分
散と無関係な領域への集中を防止する等により、インク
を転写するための静電力を安定化し、静電力あるいはイ
ンク自体の接着力と静電力の双方で転写を行い、普通紙
等のラフ紙への高品質の熱転写記録を可能にできる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係る熱転写記録装置の要
部の断面図である。
【図2】この発明の実施例2に係る熱転写記録装置の要
部の断面図である。
【図3】この発明の実施例3に係る熱転写記録装置の要
部の断面図である。
【図4】この発明の実施例4に係る熱転写記録装置の要
部の断面図である。
【図5】この発明の実施例5に係る熱転写記録装置の要
部の断面図である。
【図6】この発明の実施例6に係る熱転写記録装置の要
部の断面図である。
【図7】この発明の実施例7に係る熱転写記録装置のサ
ーマルヘッドの発熱素子部分の断面図である。
【図8】従来の熱転写記録装置の要部の斜視図である。
【図9】従来の熱転写記録装置の他の例の要部の斜視図
である。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 2 ベースフィルム 3、19 金属層 4 導電性インク層 5、12、15、16 インクシート 6 記録紙 7 導電性プラテンローラ 8 直流電圧源 9 帯電ブラシ 10 除電ローラ 11 発熱素子 13 絶縁性インク層 14 プラテンローラ 17、18 絶縁層 20 電圧源 21 絶縁膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属層及び導電性インク層をベースフィ
    ルム上に順に積層してなるインクシートと記録紙とを、
    上記導電性インク層と記録紙が接するように重ね、これ
    らを導電性プラテンローラとサーマルヘッドで挟むと共
    に、前記導電性プラテンローラと前記金属層の間に少な
    くとも1層以上の絶縁層を形成し、サーマルヘッドを加
    熱してインクを溶融させると同時に前記インクシート中
    の金属層と前記導電性プラテンローラの間に電圧を印加
    することによりインクに静電力を与え、静電力あるいは
    接着力と静電力の双方で転写を行うことを特徴とする熱
    転写記録方法。
  2. 【請求項2】 金属層及び導電性インク層をベースフィ
    ルム上に順に積層してなるインクシートと記録紙とを、
    上記導電性インク層と記録紙が接するように重ね、これ
    らをプラテンローラとサーマルヘッドで挟み、サーマル
    ヘッドを加熱してインクを溶融させると同時に前記プラ
    テンローラの少なくとも表面を絶縁性とし、プラテンロ
    ーラの表面に帯電させることによって前記インクシート
    中の金属層と前記プラテンローラの間に磁界を発生させ
    インクに静電力を与え、静電力あるいは接着力と静電力
    の双方で転写を行うことを特徴とする熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】 金属層及び導電性インク層をベースフィ
    ルム上に順に積層してなるインクシートと記録紙とを、
    上記導電性インク層と記録紙が接するように重ね、これ
    らを導電性プラテンローラとサーマルヘッドで挾み、サ
    ーマルヘッドを加熱してインクを溶融させると同時に前
    記インクシート中の金属層と前記導電性プラテンローラ
    の間に電圧を印加することによりインクに静電力を与
    え、静電力あるいは接着力と静電力の双方で転写を行な
    う熱転写記録装置において、導電性プラテンローラの表
    面に絶縁膜を形成したことを特徴とする熱転写記録装
    置。
  4. 【請求項4】 金属層及び導電性インク層をベースフィ
    ルム上に順に積層してなるインクシートと記録紙とを、
    上記導電性インク層と記録紙が接するように重ね、これ
    らをプラテンローラとサーマルヘッドで挾み、サーマル
    ヘッドを加熱してインクを溶融させると同時に前記イン
    クシート中の金属層と前記プラテンローラ間にゼロ電圧
    を含む電圧を印加することによりインクに静電力を与
    え、静電力あるいは接着力と静電力の双方で転写を行な
    う熱転写記録装置において、プラテンローラの少なくと
    も表面を絶縁性とし、表面に帯電させることによって静
    電力を働かせることを特徴とする熱転写記録装置。
  5. 【請求項5】 転写後に除電手段及び自己放電によって
    プラテンローラの表面電荷を除電することを特徴とする
    請求項3又は4記載の熱転写記録装置。
  6. 【請求項6】 金属層及びインク層をベースフィルム上
    に順に積層してなるインクシートと記録紙とを、上記イ
    ンク層と記録紙が接するように重ね、これらをプラテン
    ローラとサーマルヘッドで挾み、サーマルヘッドを加熱
    してインクを溶融させると同時に前記インクシート中の
    金属層と前記プラテンローラ間に電圧を印加することに
    よりインクに静電力を与え、静電力あるいは接着力と静
    電力の双方で転写を行なう熱転写記録装置において、イ
    ンク層として導電性インク層及び絶縁性インク層を金属
    層の上に順に積層したインクシートを用いることを特徴
    とする熱転写記録装置。
  7. 【請求項7】 金属層及び導電性インク層をベースフィ
    ルム上に順に積層してなるインクシートと記録紙とを、
    上記導電性インク層と記録紙が接するように重ね、これ
    らをプラテンローラとサーマルヘッドで挾み、サーマル
    ヘッドを加熱してインクを溶融させると同時に前記イン
    クシート中の金属層と前記導電性プラテンローラ間に電
    圧を印加することによりインクに静電力を与え、静電力
    あるいは接着力と静電力の双方で転写を行なう熱転写記
    録装置において、金属層と導電性インク層との間に絶縁
    層を設けたインクシートを用いることを特徴とする熱転
    写記録装置。
  8. 【請求項8】 ベースフィルム上に導電性インク層を有
    するインクシートと記録紙とを上記導電性インク層と記
    録紙が接するように重ね、これらを導電性プラテンロー
    ラと表面を金属層でコーティングしたサーマルヘッドで
    挟み、サーマルヘッドを加熱してインクを溶融させると
    同時に前記サーマルヘッドの金属層と前記導電性プラテ
    ンローラの間にゼロ電圧を含む電圧を印加することによ
    りインクに静電力を与え、静電力あるいは接着力と静電
    力の双方で転写を行う熱転写記録方法。
  9. 【請求項9】 ベースフィルム上に導電性インク層を有
    するインクシートと記録紙とを上記導電性インク層と記
    録紙が接するように重ね、これらを導電性プラテンロー
    ラと表面を金属層でコーティングされたサーマルヘッド
    で挟み、サーマルヘッドを加熱してインクを溶融させる
    と同時に前記サーマルヘッドの金属層と前記導電性プラ
    テンローラの間にゼロ電圧を含む電圧を印加することに
    よりインクに静電力を与え、静電力あるいは接着力と静
    電力の双方で転写を行う熱転写記録装置。
  10. 【請求項10】 ベースフィルム上に導電性インク層を
    有するインクシートと記録紙とを上記導電性インク層と
    記録紙が接するように重ね、これらを個々の発熱素子
    が、互いに絶縁された金属層でコーティングされたサー
    マルヘッドと導電性プラテンローラとで挟み、サーマル
    ヘッドを加熱してインクを溶融させると同時に前記サー
    マルヘッドの金属層と前記導電性プラテンローラの間に
    ゼロ電圧を含む電圧を印加することによりインクに静電
    力を与え、静電力あるいは接着力と静電力の双方で転写
    を行う熱転写記録装置。
  11. 【請求項11】 ベースフィルム上に導電性インク層を
    有するインクシートと記録紙とを上記導電性インク層と
    記録紙が接するように重ね、これらを個々の発熱素子
    が、互いに絶縁された金属層でコーティングされたサー
    マルヘッドと導電性プラテンローラとで挟み、サーマル
    ヘッドを加熱してインクを溶融させると同時に前記サー
    マルヘッドの発熱部に対応する金属層のみと前記導電性
    プラテンローラの間にゼロ電圧を含む電圧を印加するこ
    とによりインクに静電力を与え、静電力あるいは接着力
    と静電力の双方で転写を行う熱転写記録装置。
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