JPH06134393A - 積層塗膜 - Google Patents

積層塗膜

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Publication number
JPH06134393A
JPH06134393A JP31584892A JP31584892A JPH06134393A JP H06134393 A JPH06134393 A JP H06134393A JP 31584892 A JP31584892 A JP 31584892A JP 31584892 A JP31584892 A JP 31584892A JP H06134393 A JPH06134393 A JP H06134393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color base
coating
layer
base layer
coating film
Prior art date
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Pending
Application number
JP31584892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Aoyama
博美 青山
Masahito Tsukamoto
優人 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Aisin Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Chemical Co Ltd filed Critical Aisin Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗色が変化する積層塗膜。 【構成】 互いに異なる、塗色と耐候性を有する塗膜で
形成される積層塗膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装物の塗色が時間と
共に変化していく積層塗膜に関する。本発明の積層塗膜
は自動車の上塗り塗装や建物、へい、看板等の塗装に利
用される。
【0002】
【従来の技術】塗料は従来塗装した時の塗色がそのまま
長期間保持されることが高品質であるということで開発
されてきた。ところが最近、ユーザーのニーズが多様化
し、いろいろな要請がなされている。その一つに塗色が
温度、光などの外的条件の変化により変わる検討がなさ
れている。例えば特開昭64−27671号公報に湿
度、温度の変化により変色する自動車ボデーの塗装方法
が開示されている。そこには湿度、温度で可逆的に変色
する物質としてコバルトイオンを吸着させたシリカゲ
ル、光で変色する物質として塩化銀、また不可逆的に変
色する物質として硫酸第1鉄7水塩等を含有した塗料が
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この塗料を用いて塗装
した自動車は夏季の晴天高温時と梅雨期の低温高湿時に
異なる塗色を呈する、とある。しかし、耐候性、コスト
の面で実用化は難しいと思われる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の積層塗膜は互いに異なる、塗色と耐候性を有する塗
膜で形成されることを特徴とする。
【0005】塗膜は基本的にベース樹脂と顔料からな
り、ベース樹脂は塗膜の基体となるものであり、アクリ
ル樹脂、アルキド樹脂のほかフッ素樹脂、シリコン樹
脂、ウレタン樹脂など樹脂単独あるいは樹脂混合物など
従来と同様のベース樹脂を使用することができる。
【0006】顔料も従来と同様に有機顔料および無機顔
料のいずれも使用することができる。例えば赤顔料とし
てはモノアゾ系レッド、黄顔料としてはジスアゾイエロ
ー、青顔料としてはフタロシアンブルーなどが使用でき
る。その他マイカ粉末やアルミニウム粉なども組合せて
使用することもできる。
【0007】これらのベース樹脂、顔料以外に通常塗料
で使用される紫外線吸収剤、酸化防止剤なども使用する
ことができる。
【0008】本発明の最大の特徴は積層塗膜が互いに異
なる、塗色と耐候性を有する塗膜で形成されているとこ
ろにある。それは例えば表面層から下層の方へ順次耐候
性に優れる顔料を有する塗膜層で形成することにより得
られる。このように構成することにより、時間の経過と
共に連続的に色調を変化させることができ意匠性に優れ
た塗膜を得ることができる。変色のスピードは顔料濃
度、塗装膜厚、UV吸収剤などで自由にコントロールで
きる。本発明の積層塗膜を形成するには、まず金属素地
あるいはプラスチックの上にカラーベース層1を形成し
焼付け又は常温乾燥させた後にカラーベース層2を形成
し乾燥させ更に次の塗膜と順次何層も積層させることが
できる。塗膜積層においては、部分的に重ねたり、縞模
様にしたり2トーンにした自由に積層することができ
る。
【0009】
【発明の作用および効果】本発明の積層塗膜は互いに異
なる、塗色と耐候性を有する塗膜で形成されているの
で、例えば表面層から下層の方へ順次耐候性に優れる顔
料を有する塗膜層で形成されているので、時間の経過と
共に新しい異なった塗色を持つ塗膜が残るので、薄汚く
見えることもなく、常に新鮮な塗膜で形成されいる。ま
た逆にニーズにより、一番耐候性の良い比較的隠ぺい性
の低い塗膜を表面層に使用し、下層の塗膜に耐候性の劣
るものを機層も積層することで、微妙なパステルカラー
の変化をデザインすることも自由にできる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1)第1図に本発明の一実施例の積層塗膜を示
す。この積層塗膜は、鋼板100表面に形成された電着
塗膜層1と、電着塗膜層1表面に形成されたカラーベー
ス層1、カラーベース層1表面に形成されたカラーベー
ス層2と、カラーベース層2表面に形成されたカラーベ
ース層3と、より形成される。
【0011】各層の構成を製造方法を説明しながら以下
に説明する。 (1)電着塗膜層1 脱脂されリン酸亜鉛化成処理された鋼板100に、電着
塗料(「エレクロン9400」関西ペイント(株)製)
を電着塗装し、180℃で30分焼付けて電着塗膜層1
を形成する。
【0012】(2)カラーベース層1 樹脂固形分100重量部のアクリル/メラミン混合樹脂
中に青顔料(「Fastogen Blue NK」大
日本インキ化学(株)製)を5重量部、白顔料タイペー
ク CR−90(石原産業製)30重量部含有された青
色カラーベース塗料を専用シンナーで塗装粘度17秒、
フォードカップ#4に希釈し、電着塗膜層1表面に乾燥
膜厚で25〜35μmの厚さに塗装する。そして140
℃×30分焼付けてカラーベース層1を形成する。
【0013】(3)カラーベース層2 樹脂固形分10重量部のアクリル/メラミン混合樹脂中
に黄顔料(「クロモファインイエロー2700L」大日
精化(株)製)を10重量部含有された黄色カラーベー
ス塗料を専用シンナーで塗装粘度17秒、フォードカッ
#4に希釈し、エアスプレーガンを用いてカラーベー
ス層1表面に乾燥膜厚で15〜25μmの厚さに塗装す
る。そして140℃×30分焼付けてカラーベース層2
を形成する。
【0014】(4)カラーベース層3 樹脂固形分100重量部のアクリル/メラミン混合樹脂
中に赤顔料(「Simulor Red 3013」大
日本インキ化学(株)製)を10重量部含有された赤色
カラーベース塗料を専用シンナーで塗装粘度17秒、フ
ォードカップ#4に希釈し、エアースプレーガンを用い
てカラーベース層2表面に乾燥膜厚で15〜25μmの
厚さに塗装する。そして140℃×30分焼付けてカラ
ーベース層3を形成する。
【0015】(評価)実施例1の外観赤塗色のテストピ
ースをサンシャインウェザオメータで促進劣化試験を行
ったところ500時間で黄塗色に、1000時間青塗色
に変化し、その後4000時間迄良好な青塗色を維持し
た。なおこの条件での4000時間は実車試験10年に
相当するものであり、実用性にも優れていることが確認
された。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】図−1は本発明の実施例による塗装鋼板の断面
図である。
【符号の説明】
100 鋼板 1 電着塗膜層 2 カラーベース層1(青色) 3 〃 2(黄色) 4 〃 3(赤色)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる、塗色と耐候性を有する塗
    膜で形成される積層塗膜。
JP31584892A 1992-10-30 1992-10-30 積層塗膜 Pending JPH06134393A (ja)

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JPH06134393A true JPH06134393A (ja) 1994-05-17

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007190739A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 System Tooto:Kk 装飾物品およびその製造方法
US10814643B2 (en) 2008-10-24 2020-10-27 Dürr Systems Ag Coating device and associated coating method

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JP2007190739A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 System Tooto:Kk 装飾物品およびその製造方法
US10814643B2 (en) 2008-10-24 2020-10-27 Dürr Systems Ag Coating device and associated coating method
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