JPH0576834A - 塗膜構造 - Google Patents

塗膜構造

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Publication number
JPH0576834A
JPH0576834A JP23947191A JP23947191A JPH0576834A JP H0576834 A JPH0576834 A JP H0576834A JP 23947191 A JP23947191 A JP 23947191A JP 23947191 A JP23947191 A JP 23947191A JP H0576834 A JPH0576834 A JP H0576834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
coating
coating film
layers
clear
Prior art date
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Pending
Application number
JP23947191A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hironaka
和夫 弘中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP23947191A priority Critical patent/JPH0576834A/ja
Publication of JPH0576834A publication Critical patent/JPH0576834A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ないコート数によって多層コートと同様の
奥行き感を発現しうる塗膜構造を提供する。 【構成】 着色ベース塗膜層5と、この着色ベース塗膜
層5上に塗り重ねられた複数のクリヤ塗膜層6〜10と
を備え、これら複数のクリヤ塗膜層6〜10のうちの2
つの層6,9は、内部に光輝材を点在させた光輝材含有
塗膜層よりなり、かつこれら光輝材含有塗膜層6,9の
うちの上側の層9内に含まれる光輝材11Bが、下側の
層6内に含まれる光輝材11Aよりも高い明度を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車車体等の上塗り
塗膜として使用される塗膜構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の高級化に伴い、その車体の塗装
に関していわゆる深み感のある塗膜構造が望まれてい
る。
【0003】従来より、塗膜の深み感を向上させる要素
として、下記の3つの要素があることが知られている。
すなわち、 (1)底無し感があること。 (2)色が濁らず透明感があること。 (3)立体的な光輝感によって奥行き感があること。
【0004】これらの要素を実現するために、従来より
種々の積層塗膜構造が提案されており、例えば特開平3
−12263号公報には、顔料を含む着色塗膜層(ベー
ス層)の上に、透明クリヤ塗膜層、染料を含む着色クリ
ヤ塗膜層および透明クリヤ塗膜層を順次塗り重ねること
によって塗膜に奥行き感および透明感を与えるようにし
ている。また、例えば特開昭63−116784号公報
に開示されているように、アルミニウムフレークを光輝
材として混入したメタリック塗膜層と、マイカフレーク
を光輝材として混入したマイカ塗膜層と、クリヤ塗膜層
とを順次塗り重ねることによって光輝感および意匠性を
向上させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記(3)
の立体的な光輝感によって奥行き感を発現させるには、
単に塗膜層内に光輝材を混入したのみでは所期の効果は
得られず、光輝材を含有した2つのクリヤ層を、光輝材
を含まない多数のクリヤ塗膜層を間に介在させた態様で
設ける必要がある。
【0006】しかしながら、何層もの塗膜層を塗り重ね
ることは、作業性および経済性の面から好ましくないた
め、できるだけ少ないコート数によって、多層コートと
同様の奥行き感を発現しうる塗膜構造が望まれていた。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み、少ない
コート数によって奥行き感を発現させることができる塗
膜構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による塗膜構造
は、着色ベース塗膜層と、この着色ベース塗膜層上に塗
り重ねられた複数のクリヤ塗膜層とを備え、これら複数
のクリヤ塗膜層のうちの少なくとも2つの層は、内部に
光輝材を点在させた光輝材含有塗膜層よりなり、かつ前
記少なくとも2つの光輝材含有塗膜層のうちの上層側の
層内に含まれる光輝材が、下層側の層内に含まれる光輝
材よりも高い明度(光輝度)を有することを特徴とす
る。
【0009】
【作用および効果】本発明による塗膜構造は、2つのク
リヤ塗膜層内に光輝材が含有され、かつ上層側の層内に
含まれる光輝材が、下層側の層内に含まれる光輝材より
も高い明度(光輝度)を有するため、上層側の層内に存
在する明度の高い方の光輝材は、実際に存在する位置よ
りも近くにあるように見え、かつ下層側の層内に存在す
る明度の低い方の光輝材は、実際に存在する位置よりも
遠くにあるように見えるから、これら2種類の光輝材を
それぞれ含むクリヤ塗膜層が比較的近接しているにもか
かわらず、これらの層の間に、多数のクリヤ塗膜層を介
在させた場合と同様の立体的な光輝感が得られ、少ない
コート数をもって多層コートと同様の奥行き感を得るこ
とが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。
【0011】図1は本発明による塗膜構造の一実施例を
模式的に示す断面図で、1は鋼板、2は電着塗膜層、3
は中塗り塗膜層、4は中塗り塗膜層3上に6層に塗り重
ねられた上塗り塗膜層である。この上塗り塗膜層4は、
ベースコートとして最下層に塗布されたソリッド系着色
ベース塗膜層5と、この着色ベース塗膜層5上に塗り重
ねられた、透明または染料によって着色された5層のク
リヤ塗膜層6〜10とよりなる。そしてこれら5層のク
リヤ塗膜層6〜10のうち、第1層6および第4層9内
には光輝材11A,11Bがそれぞれ混入されている。
【0012】これら光輝材11A,11Bとしては、色
彩の変化が小さく、かつ明度(光輝度)が高いものが良
い。例えば下層側の第1層6内に含有させる光輝材11
Aにはホワイトマイカフレークが適しており、また上層
側の第4層9内に含有させる光輝材11Bには、ホワイ
トマイカフレークよりも明度が高いアルミニウムフレー
クが適している。各光輝材11A,11Bの混入量は、
ホワイトマイカフレークの場合、0.04〜0.1wt%
の範囲が好ましく、アルミニウムフレークの場合、0.
02〜0.06wt%の範囲が良い。なお、色彩が大きく
変化する光輝材は、底無し感および透明感に悪影響を与
えるから好ましくない。また、上記5層のクリヤ塗膜層
6〜10に着色を施す場合の染料の含有量は1〜20wt
%の範囲が効果的である。さらに、これらクリヤ塗膜層
6〜10の厚さは20〜40μmの範囲が効果的であっ
たが、何れの場合でも、上下の光輝材含有クリヤ塗膜層
間に少なくとも1層の光輝材非含有塗膜層を設けること
が必要である。
【0013】このような構成を有する本実施例の塗膜構
造では、2つの光輝材含有塗膜層6,9に互いに明度の
異なる光輝材11A,11Bを用いたことにより、上下
の光輝材含有塗膜層6,9間に2層の光輝材非含有塗膜
層7,8が介在するのみであるにもかかわらず、上下の
光輝材含有塗膜層に同一の光輝材を用いた場合に図2に
示すような7層もの光輝材非含有塗膜層を光輝材含有塗
膜層間に介在させた場合と同等の深み感が得られること
が実験によって確認された。
【0014】図3は、各種塗膜における深み感官能評価
に用いた特性図を示し、図2の塗膜構造が試作1として
示されている。なお、試作2は、図2の構成において下
方の光輝材含有塗膜層から光輝材を除去した場合であ
り、試作3は、上下の光輝材含有塗膜層の双方から光輝
材を除去した場合である。
【0015】次に本発明による塗膜構造の形成方法の一
例について、図1を参照しながら説明する。
【0016】まず、エポキシ樹脂よりなる下塗り塗料
(日本ペイント(株)製、OTO E1005)を鋼板
1上に電着塗装した後、165℃で30分焼付けて電着
塗装膜層2を形成し、次にこの電着塗膜層2上に、ポリ
エステルメラミン樹脂よりなる中塗り塗料(日本ペイン
ト(株)製、OTO 830)を吹付けにより塗布し、
140℃で30分焼付けて中塗り塗膜層3を形成した。
【0017】次にポリエステルメラミン樹脂よりなるベ
ース塗料(日本ペイント(株)製、OTO 640)を
中塗り塗膜層3上に塗布し、140℃で30分焼付け
て、上塗り塗膜層4の最下層をなす着色ベース塗膜層5
を形成した。
【0018】次にアクリルメラミン樹脂よりなるクリヤ
塗料(日本ペイント(株)製、OTO 520)内に、
青色染料(日本チバガイギー(株)製、ORASOL
Blue GN)2wt%を混入し、かつ光輝材11Aと
して、ホワイトマイカフレーク0.06wt%を混入した
ものを着色ベース塗膜層5上に塗布し、140℃で30
分焼付けて光輝材含有着色クリヤ塗膜層6を形成した。
【0019】次に上記着色クリヤ塗料を用い、同様の方
法で、光輝材非含有着色クリヤ塗膜層7,8を形成し、
さらに上記着色クリヤ塗料内に、光輝材11Bとして、
アルミニウムフレーク0.04wt%を混入したものを用
いて同様の方法で、光輝材含有クリヤ塗膜層9を形成
し、さらにその上に光輝材非含有クリヤ塗膜層10を形
成した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による塗膜構造の実施例を模式的に示す
断面図
【図2】図1の塗膜構造の特性の比較に用いた塗膜構造
を模式的に示す断面図
【図3】各種塗膜構造の深み感官能評価に用いた特性図
【符号の説明】
1 鋼板 2 電着塗膜層 3 中塗り塗膜層 4 上塗り塗膜層 5 着色ベース塗膜層 6 光輝材含有クリヤ塗膜層 7 光輝材非含有クリヤ塗膜層 8 光輝材非含有クリヤ塗膜層 9 光輝材含有クリヤ塗膜層 10 光輝材非含有クリヤ塗膜層 11A,11B 光輝材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色ベース塗膜層と、この着色ベース塗
    膜層上に塗り重ねられた複数のクリヤ塗膜層とを備え、
    これら複数のクリヤ塗膜層のうちの少なくとも2つの層
    は、内部に光輝材を点在させた光輝材含有塗膜層よりな
    り、かつ前記少なくとも2つの光輝材含有塗膜層のうち
    の上層側の層内に含まれる光輝材が、下層側の層内に含
    まれる光輝材よりも高い明度を有していることを特徴と
    する塗膜構造。
JP23947191A 1991-09-19 1991-09-19 塗膜構造 Pending JPH0576834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23947191A JPH0576834A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 塗膜構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP23947191A JPH0576834A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 塗膜構造

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Publication Number Publication Date
JPH0576834A true JPH0576834A (ja) 1993-03-30

Family

ID=17045266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23947191A Pending JPH0576834A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 塗膜構造

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JP (1) JPH0576834A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015099150A1 (ja) * 2013-12-27 2017-03-23 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 複層塗膜の形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015099150A1 (ja) * 2013-12-27 2017-03-23 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 複層塗膜の形成方法

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