JPH06134166A - 本縫ミシン - Google Patents
本縫ミシンInfo
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- JPH06134166A JPH06134166A JP28469492A JP28469492A JPH06134166A JP H06134166 A JPH06134166 A JP H06134166A JP 28469492 A JP28469492 A JP 28469492A JP 28469492 A JP28469492 A JP 28469492A JP H06134166 A JPH06134166 A JP H06134166A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sewing
- needle
- hook
- sewing machine
- needle bar
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成を複雑化することなしに、少ない部品点
数で縫製速度を向上する。 【構成】 軸線方向に往復動される1本の針棒13に複
数の縫い針15が相互に間隔をあけて固定され、各縫い
針15に対応して、前記針棒13に同期して駆動される
複数のかま16を設ける。
数で縫製速度を向上する。 【構成】 軸線方向に往復動される1本の針棒13に複
数の縫い針15が相互に間隔をあけて固定され、各縫い
針15に対応して、前記針棒13に同期して駆動される
複数のかま16を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の縫い針を備える
本縫ミシンに関する。
本縫ミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の本縫ミシンは、1本の針棒に対し
て1本の縫い針が設けられ、針棒がその軸線方向に上下
に往復動されることによって、縫い針が連動して縫い目
を形成するように構成されている。また他の先行技術で
は、複数の縫い針を備えるものであれば、各縫い針に個
別的に対応して複数の針棒が設けられている。
て1本の縫い針が設けられ、針棒がその軸線方向に上下
に往復動されることによって、縫い針が連動して縫い目
を形成するように構成されている。また他の先行技術で
は、複数の縫い針を備えるものであれば、各縫い針に個
別的に対応して複数の針棒が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、複数の縫い針に個別的に対応して複数の針棒が設け
られるので、部品点数が多く、構成が複雑であるという
問題を有する。
は、複数の縫い針に個別的に対応して複数の針棒が設け
られるので、部品点数が多く、構成が複雑であるという
問題を有する。
【0004】したがつて本発明の目的は、部品点数を削
減して構成の簡略化を図ることができるようにした本縫
ミシンを提供することである。
減して構成の簡略化を図ることができるようにした本縫
ミシンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、軸線方向に往復動される1本の針棒に複数の縫い針
が相互に間隔をあけて固定され、各縫い針に対応して、
前記針棒に同期して駆動される複数のかまがそれぞれ設
けられることを特徴とする本縫ミシンである。
は、軸線方向に往復動される1本の針棒に複数の縫い針
が相互に間隔をあけて固定され、各縫い針に対応して、
前記針棒に同期して駆動される複数のかまがそれぞれ設
けられることを特徴とする本縫ミシンである。
【0006】請求項2記載の本発明は、前記かまは、垂
直全回転かまであることを特徴とする。
直全回転かまであることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の本発明は、前記かまは、水
平全回転かまであることを特徴とする。
平全回転かまであることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の本発明は、前記かまは、半
回転かまであることを特徴とする。
回転かまであることを特徴とする。
【0009】請求項5記載の本発明は、前記複数のかま
は、各軸線が一平面内で相互に平行であり、かつ前記軸
線方向に位置を違えて配置されていることを特徴とす
る。
は、各軸線が一平面内で相互に平行であり、かつ前記軸
線方向に位置を違えて配置されていることを特徴とす
る。
【0010】請求項6記載の本発明は、前記垂直全回転
かまは、開放端寄りになるにつれて縫い針の移動経路に
近接する方向に傾斜して設けられることを特徴とする。
かまは、開放端寄りになるにつれて縫い針の移動経路に
近接する方向に傾斜して設けられることを特徴とする。
【0011】請求項7記載の本発明は、前記水平全回転
かまは、開放端寄りになるにつれて縫い針の移動経路に
近接する方向に傾斜して設けられることを特徴とする。
かまは、開放端寄りになるにつれて縫い針の移動経路に
近接する方向に傾斜して設けられることを特徴とする。
【0012】請求項8記載の本発明は、前記半回転かま
は、開放端寄りになるにつれて縫い針の移動経路に近接
する方向に傾斜して設けられることを特徴とする。
は、開放端寄りになるにつれて縫い針の移動経路に近接
する方向に傾斜して設けられることを特徴とする。
【0013】請求項9記載の本発明は、軸線方向に往復
動される1本の針棒に複数の縫い針が相互に間隔をあけ
て固定され、各縫い針に対応して、前記針棒に同期して
駆動される複数のかまがそれぞれ設けられて、縫製手段
を構成し、前記縫製手段は、複数設けられることを特徴
とする本縫ミシンである。
動される1本の針棒に複数の縫い針が相互に間隔をあけ
て固定され、各縫い針に対応して、前記針棒に同期して
駆動される複数のかまがそれぞれ設けられて、縫製手段
を構成し、前記縫製手段は、複数設けられることを特徴
とする本縫ミシンである。
【0014】
【作用】本発明に従えば、1本の針棒に対して複数の縫
い針が設けられる。各縫い針に対応して、前記針棒に同
期して駆動される複数のかまがそれぞれ設けられる。各
縫い針とかまとは協働して、針棒および縫い針の一往復
動作毎に1度に複数の縫い目を形成することができる。
このように、1本の針棒に対して複数の縫い針とかまと
を設けるようにしたので、部品点数が少なくて済み、構
成が簡略化される。
い針が設けられる。各縫い針に対応して、前記針棒に同
期して駆動される複数のかまがそれぞれ設けられる。各
縫い針とかまとは協働して、針棒および縫い針の一往復
動作毎に1度に複数の縫い目を形成することができる。
このように、1本の針棒に対して複数の縫い針とかまと
を設けるようにしたので、部品点数が少なくて済み、構
成が簡略化される。
【0015】前記かまは、垂直全回転かま、水平全回転
かまおよび半回転かまのうちいずれかを選択して用いる
ことができる。これらの垂直全回転かま、水平全回転か
まおよび半回転かまを用いる場合には、開放端寄りにな
るにつれて縫い針の移動経路に近接する方向に傾斜して
設けることができる。これらのかまを傾斜して設けるこ
とによって、その傾斜量に対応してかまの軸線方向長さ
を長くすることができ、そのかまに収納されるボビンの
軸線方向長さを大きくして下糸の巻回量を増加すること
ができる。
かまおよび半回転かまのうちいずれかを選択して用いる
ことができる。これらの垂直全回転かま、水平全回転か
まおよび半回転かまを用いる場合には、開放端寄りにな
るにつれて縫い針の移動経路に近接する方向に傾斜して
設けることができる。これらのかまを傾斜して設けるこ
とによって、その傾斜量に対応してかまの軸線方向長さ
を長くすることができ、そのかまに収納されるボビンの
軸線方向長さを大きくして下糸の巻回量を増加すること
ができる。
【0016】さらに、1本の針棒に複数の縫い針を設け
て構成される縫製手段を複数設けることによって、各針
によってそれぞれ形成される縫い目の数を格段に増加す
ることができ、縫製速度を向上することができる。
て構成される縫製手段を複数設けることによって、各針
によってそれぞれ形成される縫い目の数を格段に増加す
ることができ、縫製速度を向上することができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の本縫ミシン1を
簡略化して示す斜視図である。ミシンベッド3には平坦
な基板4が固定され、基板4上には縫製手段であるミシ
ン本体5が設けられる。このミシン本体5の端部には、
ミシン本体5上に載置される複数のリール6から繰り出
された上糸7を整列させて張力を調整する上糸調整手段
8が設けられる。
簡略化して示す斜視図である。ミシンベッド3には平坦
な基板4が固定され、基板4上には縫製手段であるミシ
ン本体5が設けられる。このミシン本体5の端部には、
ミシン本体5上に載置される複数のリール6から繰り出
された上糸7を整列させて張力を調整する上糸調整手段
8が設けられる。
【0018】前記上糸調整手段8は前記基板4に対して
ほぼ直角に延び、ミシン本体5に連結される下部9と、
下部9の上端部に連なり、上方になるにつれて前記リー
ル6寄りに傾斜する上部10とを有する。下部9には、
上下に往復動される複数の天びん11が設けられ、その
下端部から1本の針棒13が突出している。この針棒1
3には取付部材14が固定され、取付部材14には横方
向に等間隔をあけて複数の縫い針15が設けられる。各
縫い針15の直下には、各縫い針15に対応して複数の
垂直全回転かま16が設けられる。これらの垂直全回転
かま16は、前記ミシンベッド3内に収納されている。
ほぼ直角に延び、ミシン本体5に連結される下部9と、
下部9の上端部に連なり、上方になるにつれて前記リー
ル6寄りに傾斜する上部10とを有する。下部9には、
上下に往復動される複数の天びん11が設けられ、その
下端部から1本の針棒13が突出している。この針棒1
3には取付部材14が固定され、取付部材14には横方
向に等間隔をあけて複数の縫い針15が設けられる。各
縫い針15の直下には、各縫い針15に対応して複数の
垂直全回転かま16が設けられる。これらの垂直全回転
かま16は、前記ミシンベッド3内に収納されている。
【0019】図2は、天びん11およびそれに関連する
構成を示す断面図である。前記天びん11は、水平に延
びる軸17の軸線まわりに回転自在に支持されるピニオ
ン18と、ピニオン18に一体的に形成され、先端部に
上糸7が挿通する上糸挿通孔19が形成されるアーム2
0とを有する。前記ピニオン18の外周面には、部分的
に歯面21が形成される。前記アーム20は、上糸調整
手段8のハウジング23に形成される長孔24を挿通し
て外部に突出している。前記ピニオン18の歯面21は
ラック25の歯面26に噛合し、ラック25は針棒13
にボルト27によって軸線方向に変位調整自在に固定さ
れる。針棒13がその軸線方向に往復動されることによ
って、天びん11は矢符A1,A2方向に揺動駆動され
る。
構成を示す断面図である。前記天びん11は、水平に延
びる軸17の軸線まわりに回転自在に支持されるピニオ
ン18と、ピニオン18に一体的に形成され、先端部に
上糸7が挿通する上糸挿通孔19が形成されるアーム2
0とを有する。前記ピニオン18の外周面には、部分的
に歯面21が形成される。前記アーム20は、上糸調整
手段8のハウジング23に形成される長孔24を挿通し
て外部に突出している。前記ピニオン18の歯面21は
ラック25の歯面26に噛合し、ラック25は針棒13
にボルト27によって軸線方向に変位調整自在に固定さ
れる。針棒13がその軸線方向に往復動されることによ
って、天びん11は矢符A1,A2方向に揺動駆動され
る。
【0020】図3は針棒13と取付部材14との取付状
態を示す斜視図であり、図4は図3の切断面線IV−I
Vから見た断面図である。前記針棒13の下端部には、
小径の挿入部28が形成され、挿入部28は取付部材1
4の挿入孔29に挿入されてボルト30によって抜け止
めされている。取付部材14には、その長手方向に等間
隔をあけて複数(本実施例では5)の凹所31が形成さ
れ、各凹所31内には縫い針15を把持するための把持
片33が収納される。把持片33にはねじ棒34が固定
され、ねじ棒34は前記凹所31と外部とを連通する透
孔35を遊通してナット36が螺着される。ナット36
を締付けることによって、縫い針15は把持片33の内
周面37と凹所31の内面38とによって挟持されて把
持される。このような取付部材14には、各凹所31に
近接して上糸7が挿通される上糸案内孔39が形成され
る。
態を示す斜視図であり、図4は図3の切断面線IV−I
Vから見た断面図である。前記針棒13の下端部には、
小径の挿入部28が形成され、挿入部28は取付部材1
4の挿入孔29に挿入されてボルト30によって抜け止
めされている。取付部材14には、その長手方向に等間
隔をあけて複数(本実施例では5)の凹所31が形成さ
れ、各凹所31内には縫い針15を把持するための把持
片33が収納される。把持片33にはねじ棒34が固定
され、ねじ棒34は前記凹所31と外部とを連通する透
孔35を遊通してナット36が螺着される。ナット36
を締付けることによって、縫い針15は把持片33の内
周面37と凹所31の内面38とによって挟持されて把
持される。このような取付部材14には、各凹所31に
近接して上糸7が挿通される上糸案内孔39が形成され
る。
【0021】図5は、垂直全回転かま16に動力を伝達
するための動力伝達手段41を示す断面図である。略U
字状の支持部材43は、底板44と、底板44の幅方向
(図5の左右方向)両端部に直角に屈曲して連なる一対
の側板45,46とを有する。一方の側板45には、そ
の長手方向に等間隔をあけて複数(本実施例では5)の
軸孔47が形成され、各軸孔47には軸受メタル48が
嵌着される。軸受メタル48には、垂直全回転かま16
の回転軸49が回転自在に軸支され、各回転軸49には
傘歯車50が固定される。各傘歯車50は、駆動軸51
にその軸線方向に等間隔をあけて固定される傘歯車53
にそれぞれ噛合し、下軸54の回転力が傘歯車55を介
して伝達される。下軸54もまた、軸受メタル56によ
って軸支され、軸受メタル56は側板46に形成される
軸孔57に嵌着されている。
するための動力伝達手段41を示す断面図である。略U
字状の支持部材43は、底板44と、底板44の幅方向
(図5の左右方向)両端部に直角に屈曲して連なる一対
の側板45,46とを有する。一方の側板45には、そ
の長手方向に等間隔をあけて複数(本実施例では5)の
軸孔47が形成され、各軸孔47には軸受メタル48が
嵌着される。軸受メタル48には、垂直全回転かま16
の回転軸49が回転自在に軸支され、各回転軸49には
傘歯車50が固定される。各傘歯車50は、駆動軸51
にその軸線方向に等間隔をあけて固定される傘歯車53
にそれぞれ噛合し、下軸54の回転力が傘歯車55を介
して伝達される。下軸54もまた、軸受メタル56によ
って軸支され、軸受メタル56は側板46に形成される
軸孔57に嵌着されている。
【0022】前記駆動軸51は、その軸線方向両端部を
軸受58,59によって軸支される。各回転軸49の回
転軸線は相互に平行であり、針棒13の軸線と直角に交
差している。針棒13の軸線は縫い針15の移動経路に
平行であり、各縫い針15の移動経路は相互に平行であ
る。針棒13が軸線方向に一往復動作する毎に、天びん
11は矢符A1,A2方向に一往復動作され、縫い針1
5は針棒13に連動して前記移動経路に沿って一往復動
作される。また、このような針棒13に連動して、垂直
全回転かま16の剣先60が形成される外かま61は、
矢符B方向に1回転される。
軸受58,59によって軸支される。各回転軸49の回
転軸線は相互に平行であり、針棒13の軸線と直角に交
差している。針棒13の軸線は縫い針15の移動経路に
平行であり、各縫い針15の移動経路は相互に平行であ
る。針棒13が軸線方向に一往復動作する毎に、天びん
11は矢符A1,A2方向に一往復動作され、縫い針1
5は針棒13に連動して前記移動経路に沿って一往復動
作される。また、このような針棒13に連動して、垂直
全回転かま16の剣先60が形成される外かま61は、
矢符B方向に1回転される。
【0023】図6は、上糸張力調整手段63の具体的構
成を示す断面図である。上糸調整手段8の上部10に
は、複数(本実施例では5)の上糸張力調整手段63が
千鳥状に設けられる。前記ハウジング23の表面にはね
じ棒64が溶接などによって固定され、ねじ棒64には
たとえばアルミニウムまたはステンレス鋼などの摩擦係
数の小さい材料から成る2つの挟持板65,66と、圧
縮コイルばね67と、調整ねじ68とが装着される。各
挟持板65,66間には上糸7が介在され、調整ねじ6
8を螺進/螺退させることによって、上糸7への押圧力
を印加させて上糸張力を調整することができる。このよ
うな上糸張力調整手段63を上糸毎に個別的に設けるの
は、上糸7はその太さや材質が異なるためである。
成を示す断面図である。上糸調整手段8の上部10に
は、複数(本実施例では5)の上糸張力調整手段63が
千鳥状に設けられる。前記ハウジング23の表面にはね
じ棒64が溶接などによって固定され、ねじ棒64には
たとえばアルミニウムまたはステンレス鋼などの摩擦係
数の小さい材料から成る2つの挟持板65,66と、圧
縮コイルばね67と、調整ねじ68とが装着される。各
挟持板65,66間には上糸7が介在され、調整ねじ6
8を螺進/螺退させることによって、上糸7への押圧力
を印加させて上糸張力を調整することができる。このよ
うな上糸張力調整手段63を上糸毎に個別的に設けるの
は、上糸7はその太さや材質が異なるためである。
【0024】図7は、上糸案内手段70の具体的構成を
示す断面図である。前記上糸調整手段8の上部10およ
び下部9の各上縁辺付近には、複数(本実施例では5×
2段)の上糸案内手段70が一直線上に等間隔をあけて
設けられる。この上糸案内手段70は、ハウジング23
に螺着されるボルト71と、ボルト71に装着される挟
持板73,74とを有し、各挟持板73,74間には上
糸7が緩やかに嵌まり込んで案内される。
示す断面図である。前記上糸調整手段8の上部10およ
び下部9の各上縁辺付近には、複数(本実施例では5×
2段)の上糸案内手段70が一直線上に等間隔をあけて
設けられる。この上糸案内手段70は、ハウジング23
に螺着されるボルト71と、ボルト71に装着される挟
持板73,74とを有し、各挟持板73,74間には上
糸7が緩やかに嵌まり込んで案内される。
【0025】前記縫い針15と基板4との間には、たと
えば図示しないX−Yテーブルなどによって予め設定さ
れたプログラムに従って布などの被縫製物が案内され、
一度に5本の縫い目が形成される。
えば図示しないX−Yテーブルなどによって予め設定さ
れたプログラムに従って布などの被縫製物が案内され、
一度に5本の縫い目が形成される。
【0026】図8は、本発明の他の実施例の垂直全回転
かま76を示す断面図である。本実施例の垂直全回転か
ま76は、前記下軸54の水平な回転軸線77(図5を
も参照)に対して開放端側、すなわち図8の後方寄りに
なるにつれて縫い針15の移動経路78に近接する方向
(図8の上方)に傾斜した軸線79を有する。したがっ
て、垂直全回転かま76の軸線79は、前記下軸54の
回転軸線77に対して角度θ1を有し、この角度θ1
は、たとえば1〜45°の範囲に選ばれる。
かま76を示す断面図である。本実施例の垂直全回転か
ま76は、前記下軸54の水平な回転軸線77(図5を
も参照)に対して開放端側、すなわち図8の後方寄りに
なるにつれて縫い針15の移動経路78に近接する方向
(図8の上方)に傾斜した軸線79を有する。したがっ
て、垂直全回転かま76の軸線79は、前記下軸54の
回転軸線77に対して角度θ1を有し、この角度θ1
は、たとえば1〜45°の範囲に選ばれる。
【0027】このように、傾斜して設けられる垂直全回
転かま76は、縫い針15によってもたらされた上糸1
7を捕捉して上糸ループを形成する剣先81を有し、内
周面に軌溝83が形成される外かま84と、外周面に前
記軌溝83に嵌まり込む軌条85が形成され、軸線79
と同軸に立設されるスタッド86を有する内かま87
と、下糸88が巻回され、前記スタッド86に装着され
るボビン89と、ボビン89が収納され、内かま87に
着脱自在に装着されるボビンケース90とを有する。
転かま76は、縫い針15によってもたらされた上糸1
7を捕捉して上糸ループを形成する剣先81を有し、内
周面に軌溝83が形成される外かま84と、外周面に前
記軌溝83に嵌まり込む軌条85が形成され、軸線79
と同軸に立設されるスタッド86を有する内かま87
と、下糸88が巻回され、前記スタッド86に装着され
るボビン89と、ボビン89が収納され、内かま87に
着脱自在に装着されるボビンケース90とを有する。
【0028】前記外かま84は、軸線79と同軸をなす
動力伝達手段41の回転軸49に固定され、下軸54お
よび針棒13に同期して矢符C方向に回転駆動される。
このような外かま84の1回転毎に、上糸7と下糸88
とによって縫い目が形成される。このような垂直全回転
かま76を、前述した実施例の垂直全回転かま16に代
えて用いることができる。
動力伝達手段41の回転軸49に固定され、下軸54お
よび針棒13に同期して矢符C方向に回転駆動される。
このような外かま84の1回転毎に、上糸7と下糸88
とによって縫い目が形成される。このような垂直全回転
かま76を、前述した実施例の垂直全回転かま16に代
えて用いることができる。
【0029】なお、前述の実施例の垂直全回転かま16
は、その回転軸線が回転軸49の軸線77と同軸であ
り、かつ縫い針15の移動経路78と直角である点で本
実施例と相違し、本実施例のボビン89の軸線方向の長
さが、前述の実施例に比べてcosecθ1倍になる点
を除いて構成がほぼ類似している。すなわち、縫い針1
5の最下点91を不動点として、ボビン89の軸線方向
長さを最下点91側に延ばすことができる。
は、その回転軸線が回転軸49の軸線77と同軸であ
り、かつ縫い針15の移動経路78と直角である点で本
実施例と相違し、本実施例のボビン89の軸線方向の長
さが、前述の実施例に比べてcosecθ1倍になる点
を除いて構成がほぼ類似している。すなわち、縫い針1
5の最下点91を不動点として、ボビン89の軸線方向
長さを最下点91側に延ばすことができる。
【0030】図9は、本発明のさらに他の実施例の垂直
全回転かま93を示す断面図である。なお、図8に示さ
れる実施例と対応する部分には、同一の参照符を付す。
本実施例では、外かま84の軸線79が回転軸49の軸
線と同軸をなし、回転軸49の軸線は下軸54の回転軸
線77と平行である。このような外かま84の回転軸線
79に対して、内かま87の軸線94は、開放端側にな
るにつれて縫い針15の移動経路78に近接する方向、
すなわち図9の上方に角度θ2をなして傾斜している。
このような構成によってもまた、ボビン89の軸線方向
長さを大きくして、下糸88の巻回量を増加することが
できる。
全回転かま93を示す断面図である。なお、図8に示さ
れる実施例と対応する部分には、同一の参照符を付す。
本実施例では、外かま84の軸線79が回転軸49の軸
線と同軸をなし、回転軸49の軸線は下軸54の回転軸
線77と平行である。このような外かま84の回転軸線
79に対して、内かま87の軸線94は、開放端側にな
るにつれて縫い針15の移動経路78に近接する方向、
すなわち図9の上方に角度θ2をなして傾斜している。
このような構成によってもまた、ボビン89の軸線方向
長さを大きくして、下糸88の巻回量を増加することが
できる。
【0031】図10は、本発明のさらに他の実施例の水
平全回転かま96および動力伝達手段97を示す断面図
である。図1〜図5に示される実施例と同様に、複数の
縫い針15の直下には、複数の水平全回転かま96が図
10の紙面に垂直方向に等間隔をあけて配置され、縫い
針15によってもたらされた上糸7を外かま98の剣先
99によって捕捉して内かま100を糸越しさせ、外か
ま98の1回転毎に1つの縫い目を形成するように構成
されている。この外かま98は、縫い針15の移動経路
78と平行な回転軸線101まわりに矢符D方向に回転
駆動され、この回転軸線101と同軸をなす回転軸線を
有する回転軸103によって回転駆動される。回転軸1
03は、部材軸直角断面が大略的にC字状の支持部材1
04の頂板105に軸受メタル106によって軸支さ
れ、その下端部には傘歯車107が固定される。傘歯車
107は、駆動軸108にその軸線方向に等間隔をあけ
て固定される傘歯車109に噛合し、この傘歯車109
には、下軸54の傘歯車55が噛合して、下軸54の回
転力が外かま98に伝達される。前記駆動軸108の軸
線方向両端部は、図示しない軸受によって支持部材10
4の底板110に回転自在に軸支されている。
平全回転かま96および動力伝達手段97を示す断面図
である。図1〜図5に示される実施例と同様に、複数の
縫い針15の直下には、複数の水平全回転かま96が図
10の紙面に垂直方向に等間隔をあけて配置され、縫い
針15によってもたらされた上糸7を外かま98の剣先
99によって捕捉して内かま100を糸越しさせ、外か
ま98の1回転毎に1つの縫い目を形成するように構成
されている。この外かま98は、縫い針15の移動経路
78と平行な回転軸線101まわりに矢符D方向に回転
駆動され、この回転軸線101と同軸をなす回転軸線を
有する回転軸103によって回転駆動される。回転軸1
03は、部材軸直角断面が大略的にC字状の支持部材1
04の頂板105に軸受メタル106によって軸支さ
れ、その下端部には傘歯車107が固定される。傘歯車
107は、駆動軸108にその軸線方向に等間隔をあけ
て固定される傘歯車109に噛合し、この傘歯車109
には、下軸54の傘歯車55が噛合して、下軸54の回
転力が外かま98に伝達される。前記駆動軸108の軸
線方向両端部は、図示しない軸受によって支持部材10
4の底板110に回転自在に軸支されている。
【0032】前記内かま100の軸線は、外かま98の
回転軸線101と同軸であり、回転軸線101は、下軸
54の回転軸線77と直角に交差している。このような
水平全回転かま96を縫い針15に対応して複数設ける
ことによって、複数列の縫い目を同時に形成することが
できる。
回転軸線101と同軸であり、回転軸線101は、下軸
54の回転軸線77と直角に交差している。このような
水平全回転かま96を縫い針15に対応して複数設ける
ことによって、複数列の縫い目を同時に形成することが
できる。
【0033】本発明の他の実施例として、図11に示さ
れるように、内かま100の軸線111を、外かま98
の回転軸線101に対して縫い針15の移動経路78寄
りに傾斜するようにしてもよい。
れるように、内かま100の軸線111を、外かま98
の回転軸線101に対して縫い針15の移動経路78寄
りに傾斜するようにしてもよい。
【0034】本発明のさらに他の実施例として、図12
に示されるように、矢符E1,E2方向に180°毎に
回転方向を変えて揺動駆動されるドライバ113によっ
て中かま114を駆動する半回転かま115を、縫い針
15に対応して複数設けるようにしてもよい。
に示されるように、矢符E1,E2方向に180°毎に
回転方向を変えて揺動駆動されるドライバ113によっ
て中かま114を駆動する半回転かま115を、縫い針
15に対応して複数設けるようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1本の針
棒に対して、複数の縫い針を設け、各縫い針に対応して
複数のかまを設けるようにしたので、1度に複数の縫い
目を形成することができ、構成を複雑化することなしに
縫製速度を向上することができる。また、1本の針棒で
複数の縫い針を設けて縫製手段を構成し、この縫製手段
を複数設けることによってもまた、格段に縫製速度を向
上することができる。
棒に対して、複数の縫い針を設け、各縫い針に対応して
複数のかまを設けるようにしたので、1度に複数の縫い
目を形成することができ、構成を複雑化することなしに
縫製速度を向上することができる。また、1本の針棒で
複数の縫い針を設けて縫製手段を構成し、この縫製手段
を複数設けることによってもまた、格段に縫製速度を向
上することができる。
【図1】本発明の一実施例の本縫ミシン1を示す斜視図
である。
である。
【図2】天びん11付近の構造を示す簡略化した断面図
である。
である。
【図3】針棒13に縫い針15を取付けるための構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
る。
【図5】動力伝達手段41の具体的構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】上糸張力調整手段63の具体的構成を示す断面
図である。
図である。
【図7】上糸案内手段70の具体的構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図8】本発明の他の実施例の垂直全回転かま76を示
す断面図である。
す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例の垂直全回転かま93を示
す断面図である。
す断面図である。
【図10】本発明の他の実施例の水平全回転かま96お
よび動力伝達手段97を示す断面図である。
よび動力伝達手段97を示す断面図である。
【図11】本発明の他の実施例の水平全回転かま117
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図12】本発明の他の実施例の半回転かま115を示
す正面図である。
す正面図である。
1 本縫ミシン 7 上糸 8 上糸調整手段 11 天びん 13 針棒 15 縫い針 16,76,93 垂直全回転かま 41,97 動力伝達手段 63 上糸張力調整手段 70 上糸案内手段 96,117 水平全回転かま 115 半回転かま
Claims (9)
- 【請求項1】 軸線方向に往復動される1本の針棒に複
数の縫い針が相互に間隔をあけて固定され、各縫い針に
対応して、前記針棒に同期して駆動される複数のかまが
それぞれ設けられることを特徴とする本縫ミシン。 - 【請求項2】 前記かまは、垂直全回転かまであること
を特徴とする請求項1記載の本縫ミシン。 - 【請求項3】 前記かまは、水平全回転かまであること
を特徴とする請求項1記載の本縫ミシン。 - 【請求項4】 前記かまは、半回転かまであることを特
徴とする請求項1記載の本縫ミシン。 - 【請求項5】 前記複数のかまは、各軸線が一平面内で
相互に平行であり、かつ前記軸線方向に位置を違えて配
置されていることを特徴とする請求項1記載の本縫ミシ
ン。 - 【請求項6】 前記垂直全回転かまは、開放端寄りにな
るにつれて縫い針の移動経路に近接する方向に傾斜して
設けられることを特徴とする請求項2記載の本縫ミシ
ン。 - 【請求項7】 前記水平全回転かまは、開放端寄りにな
るにつれて縫い針の移動経路に近接する方向に傾斜して
設けられることを特徴とする請求項3記載の本縫ミシ
ン。 - 【請求項8】 前記半回転かまは、開放端寄りになるに
つれて縫い針の移動経路に近接する方向に傾斜して設け
られることを特徴とする請求項4記載の本縫ミシン。 - 【請求項9】 軸線方向に往復動される1本の針棒に複
数の縫い針が相互に間隔をあけて固定され、各縫い針に
対応して、前記針棒に同期して駆動される複数のかまが
それぞれ設けられて、縫製手段を構成し、 前記縫製手段は、複数設けられることを特徴とする本縫
ミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28469492A JPH06134166A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 本縫ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28469492A JPH06134166A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 本縫ミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06134166A true JPH06134166A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17681771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28469492A Pending JPH06134166A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 本縫ミシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06134166A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019244342A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 株式会社テクニカ | 2本針本縫ミシン |
CN116136041A (zh) * | 2023-03-02 | 2023-05-19 | 湘潭大学 | 一种用于缝合多层堆叠碳纤维织物的可变距多针夹持装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5823575B2 (ja) * | 1978-09-22 | 1983-05-16 | 竹本電機計器株式会社 | フロンガス充填計量機 |
JPS5940945U (ja) * | 1982-09-10 | 1984-03-16 | 富士電機株式会社 | デ−タ処理装置 |
JPS63168199A (ja) * | 1986-12-30 | 1988-07-12 | デユルコツプ・アドレル・アクチエンゲゼルシヤフト | 少なくとも一つのルーパーを備えたかんぬき縫ミシン |
-
1992
- 1992-10-22 JP JP28469492A patent/JPH06134166A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5823575B2 (ja) * | 1978-09-22 | 1983-05-16 | 竹本電機計器株式会社 | フロンガス充填計量機 |
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JPS63168199A (ja) * | 1986-12-30 | 1988-07-12 | デユルコツプ・アドレル・アクチエンゲゼルシヤフト | 少なくとも一つのルーパーを備えたかんぬき縫ミシン |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019244342A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 株式会社テクニカ | 2本針本縫ミシン |
JPWO2019244342A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2021-07-08 | 株式会社テクニカ | 2本針本縫ミシン |
US11326284B2 (en) | 2018-06-22 | 2022-05-10 | Technica Co., Ltd. | Double-needle lockstitch sewing machine |
CN116136041A (zh) * | 2023-03-02 | 2023-05-19 | 湘潭大学 | 一种用于缝合多层堆叠碳纤维织物的可变距多针夹持装置 |
CN116136041B (zh) * | 2023-03-02 | 2024-04-05 | 湘潭大学 | 一种用于缝合多层堆叠碳纤维织物的可变距多针夹持装置 |
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