JP2010194235A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】適正な上糸供給を行って縫い品質を向上する。
【解決手段】針棒12の針上下動機構と、針棒の上下動に同期して往復動作を行う天秤14と、上糸たぐり部材41により糸たぐりを行うを上糸たぐり機構40と、針棒に同期して被縫製物を任意の移動量で移動する布送り機構50と、縫製時に予め設定された移動量で被縫製物の移動を行うように布移動モータ52,53を制御する動作制御手段70と、上糸たぐり量を定めた縫製パターンデータを記憶するデータメモリとを備え、糸たぐり機構は、上糸たぐり部材の移動を行う糸たぐりモータ44を備え、動作制御手段は、縫製パターンデータに従って縫製中に任意の設定量で上糸たぐり部材が移動するように糸たぐりモータの制御を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、上糸たぐり機構を有するミシンに関する。
従来のボタン穴かがりミシンは、図15に示すように、ミシンフレームの上面において、上糸供給源から糸張力の付与を行う糸調子器101、前後に往復移動を行う天秤102を介して針棒103まで上糸を案内し、針棒103の内側を通過して縫い糸が縫い針に到達するように上糸経路が構成されている。
そして、糸調子器101と天秤102との間には、上糸たぐり機構110が設けられている。この上糸たぐり機構110は、図16の平面図に示すように、前後移動を行う上糸たぐり部材111と、上糸たぐり部材111を最前進位置と最後退位置の二位置の間で位置切り替えを行う第一のエアシリンダ112と、プランジャの突出により上糸たぐり部材111を最前進位置と最後退位置との中間位置に制止させる第二のエアシリンダ113とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
上記上糸たぐり機構110では、図16(C)に示すように、上糸たぐり部材111が最前進位置にある時に糸調子器101及び天秤102の双方から最も離間して上糸経路を長くすることができ、これにより糸供給源側からの上糸の繰り出し又は縫い針側からの上糸の引き上げを行うことができる。
また、図16(B)に示す中間位置では、上糸たぐり部材111は糸調子器101及び天秤102に近寄って上糸経路はやや短くなり、図16(A)に示す最後退位置では、上糸たぐり部材111は糸調子器101及び天秤102に最も近寄って上糸経路は最も短くなる。
そして、ボタン穴かがりミシンでは、前回の縫製終了時の上糸切断後において、上糸たぐり部材111を最前進位置に切り換えることで、縫い針の目穴から垂れ下がる上糸端部の長さを短くする。これにより、次の縫製時の第一針の針落ち位置において布から飛び出す上糸の余り長さを短くすることができる。
そして、次の縫製の第一針の開始前に上糸たぐり部材を最後退位置に切り換えることで、上糸たぐり部材111から針棒103の間で上糸を弛ませて、動作を開始した天秤の引っ張りにより縫い針の目穴から上糸が抜けてしまうことを防止する。
そして、縫製終了後の上糸切断前において、上糸たぐり部材111を中間位置に切り換えることで、糸供給源から上糸を必要量繰り出させ、上糸切断を行い、必要な余り長さを確保する。そして、上糸切断後には、再び、上糸たぐり部材111を再び最前進位置に切り換える。
このように、上糸たぐり機構は、縫製の前後において上糸たぐり部材111を三位置に切り換えることで、上糸経路長を適宜調節し、縫いの適正化を図っていた。
特許第4094867号公報
ところで、例えば、鳩目穴かがり縫い等のように、ボタン穴の端部で放射状の縫い目を形成するボタン穴かがりミシンは、所定の幅で針振りを行いつつ針棒を上下動させる針上下動機構と、針振りを行う針棒を旋回させる旋回機構と、布地を水平面(X−Y平面)に沿って任意に移動させる布送り機構とを備えている。
かかるボタン穴かがりミシンにより、図17に示す鳩目穴かがり縫いを行う場合を一例として説明する。鳩目穴かがり縫いは、右平行部L1、鳩目右下部L2,鳩目上部L3,鳩目左下部L4,左平行部L5の各部位を経て縫いが行われる。
右平行部L1では、針振りを行いながら、内針(ボタン穴寄りの針落ち位置:図における黒点)から外針(ボタン穴から離れた針落ち位置:図における白点)に針振りが行われるタイミングで、布送り機構によりY軸方向後方に向かって布地が所定ピッチで送られることで縫い目が形成される。
鳩目右下部L2では、右平行部L1と同じ動作に加えて、内針から外針に針振りが行われるタイミングで、布送り機構によりX軸方向内側にも布送りが行われることで外側への斜め縫い目が形成される。
鳩目上部L3では、内針から外針に針振りが行われるタイミングで、旋回機構により縫い目形成方向と逆方向に所定角度単位で旋回が行われることで円弧状の縫い目が形成される。
鳩目左下部L4では、針振りを行いながら、内針から外針に針振りが行われるタイミングで、布送り機構によりY軸方向に沿って布送り側に布地が所定ピッチで送られると共に、X軸方向外側にも布送りが行われることで、内側への斜め縫い目が形成される。
左平行部L5では、針振りを行いながら、内針から外針に針振りが行われるタイミングで、布送り機構によりY軸方向前方に向かって布地が所定ピッチで送られることで縫い目が形成される。
このように、縫い目が斜行して形成されたり、旋回して形成されたりする場合、針振りで直進する場合の縫い目と比べて、上糸の消費量に違いを生じる。
図18は、上記鳩目穴かがり縫いの各部位L1〜L5における上糸消費量を示した線図である。この図から分かるように、平行部L1,L5を標準の消費量とした場合、鳩目右下部L2では消費量が多くなり、鳩目上部L3ではやや少なくなり、鳩目左下部L4ではより少なくなる。
つまり、鳩目右下部L2では、布送り機構により、針振り方向の逆側に布地が送られるため、内針針落ち位置から外針針落ち位置までの距離が長くなり、その結果、上糸消費量が増加する。
また、鳩目上部L3では、放射状に縫い目が形成されるため、内針針落ち位置と内針針落ち位置との間隔が密となり、その結果、内針針落ち位置から外針針落ち位置までの距離がほぼ針振り幅と等しくなり、その結果、上糸消費量が減少する。
また、鳩目左下部L4では、布送り機構により、針振り方向と同じ方向に布地が送られるため、内針針落ち位置から外針針落ち位置までの距離が短くなり、その結果、上糸消費量が減少する。
このように、縫い目が斜行して形成されたり、旋回して形成されたりする場合、針振りで直進する場合の縫い目と比べて、上糸の消費量に個々の違いを生じる。そして、各々の上糸消費量の違いは、斜行時におけるX、Y軸方向の布移動量や旋回角度単位に起因して変化する。
しかしながら、前述した従来のボタン穴かがりミシンは、上糸たぐり機構110による上糸たぐり部材111の位置を縫製の前後において三位置に切り替えることができるのみであり、このような種々の上糸消費量の違いを解消することはできなかった。
その結果、上糸と下糸とが結節しない目飛びや糸の締まり具合が均一でない縫いむら、布地の縫い縮み等が発生し、縫い品質の低下を招くという問題が生じていた。
なお、上記の問題は、鳩目穴かがり縫いに限らず、図19(A)に示すように、旋回した縫い目L6を形成する眠り目穴かがり縫いや、図19(B)に示すように、縫い始め又は縫い終わりに斜行する縫い目L7,L8を形成する流れ閂止め縫いや、図20(A)に示すように、縫い終わりに平行部に直交する縫い目L9を形成する直線閂止め縫いや、図20(B)に示すように、縫い始め又は縫い終わりに旋回した縫い目L10を形成する丸閂止め縫いの場合にも生じ得る。
また、ボタン穴かがり縫いに限らず、縫い針に対して被縫製物を任意の設定量で移動させる布送り機構を備えるミシンにあっても、その移動量に応じて上糸の消費量に違いを生じるため、目飛び、縫いむら、布地の縫い縮み等が発生し、縫い品質の低下を招くという問題が生じていた。
本発明は、縫製中の糸消費量の違いによる縫い品質の低下を解消することをその目的とする。
請求項1記載の発明は、縫い針を保持する針棒の上下動を行う針上下動機構と、前記針棒の上下動に同期して往復動作を行い、縫い針側からの上糸の引き上げ又は糸供給源側からの上糸の繰り出しを行う天秤と、前記天秤に渡る上糸が経由されて糸たぐりを行う上糸たぐり部材を有する上糸たぐり機構と、前記針棒の上下動に同期して、当該針棒に対して交差する平面に沿って被縫製物を布移動モータにより任意の移動量で移動する布送り機構と、縫製時に予め設定された移動量で被縫製物の移動を行うように前記布移動モータを制御する動作制御手段とを備えるミシンにおいて、前記上糸たぐり機構は、前記上糸たぐり部材の移動を行う上糸たぐりモータを備え、前記動作制御手段は、縫製中に任意の設定量で前記上糸たぐり部材が移動するように前記上糸たぐりモータの制御を行うことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記動作制御手段は、鳩目穴かがり縫い目を構成する平行部の糸消費量を基準に、鳩目右下部の糸消費量を増加し、鳩目左下部の糸消費量を減少するように、前記上糸たぐりモータを制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記縫製パターンデータは、前記上糸たぐりモータの駆動パルス数と前記布移動モータの駆動パルス数が一針毎に設定されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記縫製パターンデータは、鳩目穴かがり縫い目を構成する平行部、鳩目右下部、鳩目上部、鳩目左下部毎に、設定可能であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記データ設定手段は、前記縫製パターンデータについて、前記平行部を基準として、前記鳩目右下部、前記鳩目左下部の補正値を入力することにより上糸たぐり量を設定可能とすることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記上糸たぐり機構は、前記上糸たぐり部材と前記糸たぐりモータを連結する連結桿を有し、前記糸調子装置は、一対の糸調子皿と、糸調子ソレノイドと、前記糸調子ソレノイドの推力を前記一対の糸調子皿に伝達する伝達桿を有し、前記糸調子皿及び前記上糸たぐり部材をそれぞれ前記糸調子ソレノイド及び前記糸たぐりモータよりも、ミシンの縦胴部から針棒側に向かう方向について針棒側に配置したことを特徴とする。
請求項1〜3記載の発明は、縫製中において、布送り機構により上糸の消費量が変化する場合であっても、上糸たぐりモータの制御により任意の糸たぐり量で上糸供給を行うことができ、上糸の消費量の変化に応じて糸供給ができるので、目飛び、縫いむら、布地の縫い縮み等の発生を効果的に抑えることができ、縫い品質の向上を図ることが可能となる。
特に請求項2記載の発明は、鳩目穴かがり縫い目の形成において、縫い目を形成する各部ごとの糸消費量の差異に対応し、鳩目穴かがり縫いの縫い品質の向上を図ることが可能となる。
また、請求項3記載の発明は、一針ごとに上糸たぐり量の調節を行うことが可能となり、縫いの各部で糸消費量が変わるような縫いにも対応することができ、縫い品質の向上を図ることが可能となる。
請求項4又は5記載の発明は、鳩目穴かがりの縫い目の構成部位ごとに設定可能であるので、縫製パターンデータの作成を迅速に行うことができる。また、鳩目穴かがり縫い目の形成において、縫い目を形成する各部ごとの糸消費量の差異に対応し、鳩目穴かがり縫いの縫い品質の向上を図ることが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、上糸たぐり部材を連結桿により、また、糸調子皿を伝達桿により、それぞれ動力を付与する構成としたので、駆動源を配設スペースの確保が容易な縦胴部寄りに配置しても、上糸たぐり部材と糸調子皿を針棒に近い配置とすることが可能となり、糸調子皿から上糸たぐり部材、天秤を経由して針棒の至る糸経路が短縮されるので、糸の伸縮による影響が少なくなり、上糸たぐり部材の移動による糸の消費量変化や糸張力の変化を機敏に縫い針側に伝えることができ、目的とする縫い目を容易に形成することができる。
発明の本実施形態たるボタン穴かがりミシンの側面図である。 ボタン穴かがりミシンの制御系を示すブロック図である。 ミシンアーム部上面に設けられた各種構成の斜視図である。 ミシンアーム部上面に設けられた各種構成の側面図である。 上糸たぐり機構を斜め上方から見た斜視図である。 上糸たぐり機構を斜め下方から見た斜視図である。 操作パネルの正面図である。 操作パネルにより設定される設定パラメータの一覧を示す説明図である。 操作パネルにより設定される他の設定パラメータの一覧を示す説明図である。 縫製パターンデータのデータ内容を一覧表形式で表した説明図である。 ボタン穴かがりミシンの設定パラメータの設定入力から縫製動作までの全体的な処理を示すフローチャートである。 設定パラメータの設定処理についてのフローチャートである。 縫製中の上糸たぐり機構の動作制御のフローチャートである。 操作パネルにより設定される他の設定パラメータの一覧を示す説明図である。 従来のボタン穴かがりミシンの上糸たぐり機構を示す斜視図である。 従来のボタン穴かがりミシンの上糸たぐり機構を示す平面図であって、図16(A)は上糸たぐり部材が最後退位置にある状態を示し、図16(B)は上糸たぐり部材が中間位置にある状態を示し、図16(C)は上糸たぐり部材が最前進位置にある状態を示す。 鳩目穴かがり縫いを構成する右平行部、鳩目右下部,鳩目上部,鳩目左下部,左平行部の各部位を示す説明図である。 鳩目穴かがり縫いの各部位における上糸消費量を示した線図である。 図19(A)は眠り目穴かがり縫いを示し、図19(B)は穴かがり縫いに付される流れ閂止め縫いを示す説明図である。 図20(A)は穴かがり縫いに付される直線閂止め縫いを示し、図20(C)は穴かがり縫いに付される丸閂止め縫いを示す説明図である。
(実施形態の全体構成)
本発明の実施形態たるボタン穴かがりミシン1を図1乃至図13に基づいて説明する。図1はボタン穴かがりミシン1の側面図、図2はボタン穴かがりミシン1の制御系を示すブロック図である。このボタン穴かがりミシン1は鳩目穴かがり縫いを可能とする鳩目穴かがりミシンである。
図1に示すように、ボタン穴かがりミシン1は、ミシン全体において下部に位置すると共に略矩形箱状をなすベッド部2aと、該ベッド部2aの一端部に設けられた縦胴部2bと、該縦胴部2bからベッド部2aと同方向に延出して設けられたアーム部2cとを備えたミシンフレーム2を備えている。なお、以下の説明において、縦胴部2bが立設された方向をZ軸方向とし、Z軸方向と直交すると共にベッド部2a及びアーム部2cの長手方向をY軸方向とし、Y軸方向とZ軸方向の双方に直交する方向をX軸方向とする。
上記ボタン穴かがりミシン1は、図1及び図2に示すように、上糸が通された縫い針11を保持する針棒12と、針棒12を揺動可能に支持する針棒旋回台13と、針棒12を上下動させると共に揺動を行う上下動機構(図示略)と、ボタン穴かがり縫いの縫い目を形成するルーパ機構60と、針棒旋回台13及びルーパ機構60のルーパ土台61を旋回させる旋回機構20と、縫製動作の駆動源となるミシンモータ17と、上糸を案内する上糸案内手段30と、縫い針側からの上糸の引き上げ又は糸供給源側からの上糸の繰り出しを行う天秤14と、天秤14に渡る上糸が経由されて糸たぐりを行う上糸たぐり部材41を有する上糸たぐり機構40と、上糸に張力を付与する糸調子装置35と、X−Y平面に沿って被縫製物を任意の移動量で移動して位置決めする布送り機構50と、各部の制御を行う制御手段70とを備えている。
(針棒関係)
針棒12は、内部中空の管状に形成されると共に、その上端部がミシンフレーム2のアーム部2cの上面から外部に突出しており、上端開口部から上糸が挿入され、その中空内部を通じて下端部の縫い針11まで上糸を案内する構造となっている。
針上下動機構は、縫い針11を保持する針棒12と、ミシンモータにより全回転のトルクが付与される上軸と、上軸から上下方向の往復駆動力を取り出すクランク機構と、針棒を上下動可能に支持するスリーブと、当該スリーブを支持するX−Y平面に沿った薄板状の板バネとを備えている。
かかる針上下動機構は、クランク機構により針棒12にミシンモータ17の回転数に同期した周期で往復上下動の付与を行うと共に、針棒12を支持するスリーブがX−Y平面に沿った板バネにより揺動可能に支持されていることにより、針棒12の下端部の縫い針11側がX、Yのいずれの方向にも揺動を行うことが可能となっている。
さらに、針上下動機構は、針棒12の上下動を許容しながらX軸方向に沿った往復揺動動作を付与する針棒揺動台と、ミシンモータ17により針棒揺動台に対して往復上下動を付与する伝達機構を備えている。かかる針棒揺動台は、X軸方向とZ軸方向の合成方向に傾斜しているカム溝が形成され、針棒旋回台13がカム溝に沿って移動可能に針棒揺動台を支持している。そして、伝達機構により、針棒揺動台に下降動作が付与されるとカム溝に沿ってX軸方向片側に移動し、上昇動作が付与されるとX軸方向逆側に移動を行う。かかる伝達機構は、針棒12の上下動周期の二倍の周期で上下動を付与するようになっており、これにより、針棒12は、X軸方向の一方と他方のそれぞれに揺動するたびに下降し、針振りを行うことを可能としている。
また、針上下動機構は、前述した板バネが撓まない状態において針棒12がZ軸方向(鉛直方向)となるように支持しており、この基本姿勢において、後述する針振り縫い目の内針の針落ちを行う。また、基本姿勢から揺動動作を付与されてX軸方向とZ軸方向の合成方向に所定の角度だけ傾斜した状態となり、かかる傾斜状態において、針振り縫い目の外針の針落ちを行うこととなる。
針棒旋回台13は、ミシンフレーム2のアーム部2cの下側においてZ軸回りに回転可能に支持されると共に、旋回機構20のタイミングベルト21が掛け渡されるプーリ(図示略)を固定装備している。これにより、旋回機構20から旋回動作が付与されると、前述した針棒揺動台を介して針棒12にZ軸回りの旋回動作を付与することを可能としている。
(ルーパ機構)
ルーパ機構60は、ミシンベッド部2aの上部であって後述する布送り機構50の送り台51の下側に配置されている。かかるルーパ機構60は、ミシンベッド部2aにZ軸回りで回転可能に支持されたルーパ土台61と、ルーパ土台61の上部に搭載され、上糸に下糸を絡げて二重環縫いを行う左ルーパ及び左スプレッダと、上糸により単糸環縫いを行う右ルーパ及び右スプレッダと、各ルーパ及び各スプレッダに対して縫いのための所定の揺動動作を付与する駆動機構とを備えている。
ルーパ土台61は、前述した針棒旋回台の旋回軸と同心で旋回可能に支持されると共に、旋回機構20のタイミングベルト23が掛け渡されるプーリを固定装備している。
左ルーパ及び左スプレッダと右ルーパ及び右スプレッダとは、ルーパ土台61の上部において、互いに旋回軸を中心とする円の半径方向両端に配置されている。そして、縫製時には、左ルーパ及び左スプレッダが針棒12の内針の針落ちに対して二重環縫いを行い、右ルーパ及び右スプレッダが針棒12の外針の針落ちに対して単糸環縫いを行う配置となるように、ルーパ土台61の基本旋回角度が設定されている。
駆動機構は、ルーパ土台61の中心位置において上下動可能に支持された円管状のルーパ駆動軸62と、ルーパ駆動軸62の内側に挿通装備されたスプレッダ駆動軸63と、ルーパ駆動軸62の往復上下動により左右のルーパを揺動させる伝達機構と、スプレッダ駆動軸63の往復上下動により左右のスプレッダを揺動させる伝達機構と、ミシンモータ17により回転駆動が行われる下軸から各駆動軸62,63を上下動させる各々のカム機構とを備えている。
駆動機構は、各駆動軸62,63を針棒12の上下動周期(ミシンモータ17の回転周期と同じ)の二倍の周期で上下動を付与するようになっており、これにより、針棒12が下降するたびに左右のルーパ及びスプレッダが交互に縫い針11から上糸の捕捉を行うことを可能としている。
(旋回機構)
旋回機構20は、ミシンベッド部2a内に配置された旋回モータ24と、旋回モータ24のトルクを針棒旋回台13側に伝達するための同一軸の上下に設けられた伝達プーリ22(下側のプーリは図示略)と、旋回モータ24の出力軸に設けられた主動プーリと前述したルーパ土台61に設けられたプーリと前述した下側の伝達プーリとの間に掛け渡されたタイミングベルト23と、上側の伝達プーリ22と前述した針棒旋回台13に設けられたプーリとの間に掛け渡されたタイミングベルト21とを備えている。
旋回機構20は、旋回モータ24の回転駆動により、ルーパ土台61と針棒旋回台13とが同位相で回転を行うように各プーリの伝達比が設定されている。つまり、旋回機構20は、針棒の針振り方向と左右のルーパ及びスプレッダの並び方向が常に一致して旋回を行うように旋回動作の付与を行う。
(布送り機構)
布送り機構50は、X−Y平面に平行な被縫製物の載置面を備える送り台51と、送り台51をX軸方向に沿って移動させる布移動モータとしてのX軸モータ52と、送り台51をY軸方向に沿って移動させる布移動モータとしてのY軸モータ53と、各モータ52,53の回転駆動力をX軸方向及びY軸方向に沿った直動駆動力に変換して送り台51に付与する周知の動力伝達機構から構成されている。
(天秤、糸調子装置及び糸案内手段)
図3はミシンアーム部上面に設けられた各種構成の斜視図、図4は側面図である。
図3,図4に示すように、天秤14は、上糸経路において、糸調子装置35よりも針棒側(上糸供給下流側)に配置され、X軸方向に沿った支軸により揺動可能に軸支されると共にその揺動端部がミシンアーム部2cの上面から上方に突出するように装備されている。そして、この天秤14は、針棒12の上下動と同期してミシンモータ17からクランク機構を介して、Y軸方向に沿って往復動作が付与されるようになっており、針棒12の上昇時に当該針棒12から離間するように後退移動して上糸供給源側から上糸繰り出しを行うと共に縫い針11側に対して上糸引き上げを行い、針棒12の下降時に当該針棒12側に前進移動して縫い針11側への上糸供給を行う。
図3,図4に示すように、糸調子装置35は、天秤14よりも上糸供給経路上流側に配置されており、二枚の糸調子皿36,37と、これらの糸調子皿の押圧力を任意に制御可能な糸調子ソレノイド38と、糸調子ソレノイド38の推力を各糸調子皿に付与する伝達桿39とを備えている。
図3,図4に示すように、上糸案内手段30は、最も糸供給源側に配置された第一の糸案内31と、糸調子装置35の手前に配置された第二の糸案内32と、糸調子装置35のすぐ下流側に配置された第三の糸案内33と、天秤14と針棒12との間に配置された第四の糸案内34とを備えている。
(上糸たぐり機構)
図5は上糸たぐり機構40の斜め上方から見た斜視図、図6は斜め下方から見た斜視図である。
図3〜図6に示すように、上糸たぐり機構40は、上糸経路における糸調子装置35の下流側に設けられた第三の糸案内33と天秤14との間に配置された上糸たぐり部材41と、上糸たぐり部材41のY軸方向に沿った移動を行わせるガイド42と、上糸たぐり部材41を揺動端部で支持する支持アーム43と、上糸たぐり部材41のY軸方向に沿った位置決め移動の駆動源となる上糸たぐりモータ44と、上糸たぐりモータ44からタイミングベルト45を介して回転駆動される従動プーリ46と、従動プーリ46の外周部と支持アーム42とを連結する連結桿47と、従動プーリ46の半径方向外側に延出された遮蔽板48と、遮蔽板48による遮蔽・非遮蔽状態の変化により上糸たぐりモータ44の原点検索を行う原点センサ49とを備えている。
上糸たぐり部材41の上端部には糸通し穴41aが形成されており、この糸通し穴41aに挿通させることにより天秤14に渡る上糸を経由させている。また、この上糸たぐり部材41は、糸調子装置35と天秤14と間に配置され、第三の糸案内33と天秤14を結ぶ直線に対して接離移動を行うことにより糸調子装置35と天秤14との間の糸経路長を変化させることが可能であり、これにより、天秤14の糸引き量や糸供給量の調整を可能としている。
上糸たぐり部材41を支持する支持アーム43は、その長手方向がほぼX軸方向を向くように配設されており、なお且つ、上糸たぐり部材41をその長手方向に沿った移動を許容し保持している。一方、上糸たぐり部材41は、Y軸方向に沿って直線状のガイド穴が形成されたガイド42により当該ガイド穴に沿った移動のみが可能とされている。つまり、支持アーム43は往復回動を行うことにより、その回動端部はほぼY軸方向に沿って移動を行うこととなるが、回動端部の移動軌跡は円弧状となることから、X軸方向にも変位を生じることとなる。しかしながら、上糸たぐり部材41は、ガイド42によりX軸方向への移動が生じないように規制されると共に支持アーム43に対して長手方向への移動が許容されているので、支持アーム43の回動により、上糸たぐり部材41にはY軸方向に沿った直線移動のみが伝達されるようになっている。
また、支持アーム43の回動端部は上糸たぐり部材41が針棒12側に移動するように引っ張りバネ43aにより常時張力が付勢されている。
上糸たぐりモータ44は、その出力軸に掛け渡されたタイミングベルト45により従動プーリ46に回転動作を付与している。従動プーリ46は、その外周端縁部に一端部が連結され、他端部が支持アーム43の回動端部に連結された連結桿47により、回転時のY軸方向の変位を支持アーム43に付与する構造となっている。これにより、上糸たぐりモータ44の駆動により支持アーム43に回動を付与することを可能としている。
従動プーリ46には、その回転半径方向に延出された遮蔽板47が固定装備されている。かかる遮蔽板47の移動範囲内には、光学式の原点センサ49が配置され、例えば、一定方向の回転時に遮蔽された場合を上糸たぐりモータ44の原点とすることとしている。前述した上糸たぐりモータ44は、ステッピングモータであり、原点センサにより定められた原点の軸角度から駆動指令として入力されるパルスのパルス数に応じて駆動量が制御されるようになっている。つまり、指令パルスのパルス数によって上糸たぐり部材41をY軸方向に沿って任意に位置調節することを可能としている。
図3〜図6に示すように、上糸たぐり機構44は、上糸たぐり部材41と糸たぐりモータ44を連結する連結桿47を備えている。また、糸調子装置35は、糸調子ソレノイド38の推力を一対の糸調子皿36、37に伝達する伝達桿39を備えている。
このため、駆動源としの糸たぐりモータ44と糸調子ソレノイド38を、天秤最後端位置を基準に針棒から離間するYA範囲(縦胴部寄りの範囲)に配置すると共に、一対の糸調子皿36、37と上糸たぐり部材41を天秤14の最後端位置より針棒側のYB範囲に配置させることできる。
したがって、糸調子皿36、37から上糸たぐり部材41、天秤14を経由して針棒の至る糸経路が短縮されるので、糸の伸縮による影響が少なくなり、上糸たぐり部材41の移動による糸の消費量変化が機敏になり、目的とする縫い目を容易に形成することができる。
(ミシンの制御系)
図2に基づいて、ボタン穴かがりミシン10の制御系について説明する。ボタン穴かがりミシン10の制御手段70は、ミシンモータ17を駆動させるためのミシンモータ駆動回路17aと、当該駆動回路17aを制御手段70のCPU71に接続するためのI/F17bと、布送り機構50に備えられたX軸モータ52を駆動させるためのX軸モータ駆動回路52aと、当該駆動回路52aをCPU71に接続するためのI/F52bと、布送り機構50に備えられたY軸モータ53を駆動させるためのY軸モータ駆動回路53aと、当該駆動回路53aをCPU71に接続するためのI/F53bと、旋回モータ24を駆動させるための旋回モータ駆動回路24aと、当該駆動回路24aをCPU71に接続するためのI/F24bと、上糸たぐりモータ44を駆動させるための上糸たぐりモータ駆動回路44aと、当該駆動回路44aをCPU71に接続するためのI/F44bと、上糸たぐりモータ44の原点検索を行う原点センサ49をCPU71に接続するためのI/F49bと、糸調子装置35の糸調子ソレノイド38を駆動させるための糸調子ソレノイド駆動回路38aと、当該駆動回路38aをCPUに接続するためのI/F38bと、各種の設定が入力される操作パネル75と、当該操作パネル75をCPU71に接続するためのI/F75bと、ミシンモータ17の出力軸角度を検出するエンコーダ18の出力パルスをカウントするエンコーダ回路18aと、当該エンコーダ回路18aをCPU71に接続するためのI/F18bとを備えている。
なお、上記X軸モータ52、Y軸モータ53、旋回モータ24もパルスモータであり、原点検索をおこなうための原点センサを備えているが図示は省略する。
また、制御手段70は、各種制御プログラムや、プログラムで使用されるデータが記憶されたROM72と、ROM72から読み出したデータ、操作パネル75から入力もしくは設定されたデータ、プログラムに基づく処理をCPU71が行うための作業領域となるRAM73と、入力データや演算結果のデータ等の記憶が行われるEEPROM74と、プログラムに基づく各種処理を行うCPU71とを備えるものである。
(操作パネル及び設定パラメータ)
図7は操作パネル75の正面図である。操作パネル75は、縫製パターンデータのナンバーの表示部75a及びその選択を行う増減キー75bと、各縫製パターンデータの各種のパラメータの設定値を表示する表示部75c及び設定値の増減を行う増減キー75dと、各種のパラメータを特定する項目番号の表示を行う表示部75e及び設定項目の項目番号の選択を行う増減キー75fと、設定開始を入力するデータ設定キー75gと、設定完了を入力する準備キー75hとを備えている。
この操作パネル75により設定入力された縫製パターンデータの各種パラメータの設定値により縫製の実行に必要となる各種の制御値が算出され、縫製パターンデータが生成される。
次に、上記操作パネル75により設定される各種の設定パラメータについて図8及び図9に基づいて説明する。図8は穴かがり縫いの各種設定パラメータとして穴かがり縫いの各部位(図17及び図19のL1〜L8参照)の上糸たぐり量の値を設定する場合を示し、図9は穴かがり縫いの各種設定パラメータとしてCPU71が算出した穴かがり縫いの各部位における糸消費量に乗じる比率を設定する場合を示している。図9の場合には設定比率からCPU71が自動的に上糸たぐり量を算出する。
図8の場合から説明すると、操作パネル75から入力する設定パラメータとして以下の設定が行われる。
(1)鳩目形状:眠り目穴かがり縫いか鳩目穴かがり縫いかを数値で選択する。眠り目は数値「0」を選択し、鳩目穴かがり縫いはサイズの異なる五段階の縫いを数値「1」〜「5」により選択する。
(2)縫い長さ:形成される穴かがり縫いの縫い目のY軸方向における全長を数値入力する。
(3)平行部針数:右平行部L1+鳩目右下部L2(左平行部L5+鳩目左下部L4は同じ数値で設定される)の針数を数値で入力する。
(4)鳩目針数:鳩目上部L3(又は眠り目部L6)の針数を数値で入力する。
(5)閂止め形式:閂止め縫いの実行の有無及び閂止めの種類の選択を数値で入力する。「0」で閂止めなし、「1」で流れ閂止め、「2」で直線閂止め、「3」で丸閂止めが設定される。
(6)鳩目右下部・上糸たぐり量:鳩目右下部L2の部位に属する全針数の合計となる上糸たぐり量を数値入力する。入力された合計上糸たぐり量はCPU71により鳩目右下部の針数で除算されて一針ごとの値に変換される。鳩目右下部の針数は鳩目穴かがり縫いはサイズによって自動的に決められる。
(7)鳩目上部・上糸たぐり量:鳩目上部L3(又は眠り目部L6)の部位に属する全針数の合計となる上糸たぐり量を数値入力する。一針ごとの値に変換される点は前述と同じ。
(8)鳩目左下部・上糸たぐり量:鳩目左下部L4の部位に属する全針数の合計となる上糸たぐり量を数値入力する。一針ごとの値に変換される点は前述と同じ。また、鳩目左下部の針数も鳩目穴かがり縫いはサイズによって自動的に決められる。
(9)流れ閂止め部右上・上糸たぐり量:(5)で「流れ閂止め」を選択した場合に、流れ閂止め部右上に属する全針数の合計となる上糸たぐり量を数値入力する。一針ごとの値に変換される点は前述と同じ。
(10)流れ閂止め部左上・上糸たぐり量:(5)で「流れ閂止め」を選択した場合に、流れ閂止め部左下に属する全針数の合計となる上糸たぐり量を数値入力する。一針ごとの値に変換される点は前述と同じ。
なお、左右の平行部L1,L5の上糸たぐり量は既定値が採用されるので設定は行われない。
また、(6)〜(10)については、一針ごとの上糸たぐり量を設定するようにしても良い。
図9の場合には、操作パネル75から入力する設定パラメータとして以下の設定が行われる。
(1)〜(5)は前述と同様。
(6)上糸たぐり補正:内針から外針に針振りが行われる場合の各針落ち位置の距離(糸消費量)について、平行部L1,L5を基準値とした場合の他の部位における距離変化量に対して乗ずる補正値を数値入力する。補正を行わない場合は「0」とし、補正値は「1」〜「10」までの十段階で設定することができる。なお、上記針落ち位置間距離はCPU71が演算により算出する。
操作パネル75は、これらの設定パラメータを設定入力する「データ設定手段」として機能する。
(制御手段の処理:縫製パターンデータの生成)
上記図8又は図9の設定パラメータの設定入力が行われると、CPU71は、縫製パターンデータを生成する。図10は縫製パターンデータのデータ内容を一覧表形式で表した説明図である。
縫製パターンデータにおいて「針落ち」は、一つの穴かがり縫いを行う場合の内針、外針毎の針落ちを示し、針数は、内針、外針の2回の針落ちで1針と数える。「部位」は、各針数が属する穴かがり縫いにおける各部位L1〜L8を示す。
「送り台XY座標」は、各針における送り台51のX−Y座標上での目標位置を示す。送り台51の原点や縫い開始位置は、予め既定値が定められており、一針落ちごとの「送り台X座標」は各部位ごとに定められている。例えば、平行部L1,L5ではX軸方向について送り台51は移動せず、鳩目下部L2,L4では針振り縫い目が斜行するので毎針ごとに徐々に変化し、鳩目上部L3では内針が円弧の軌跡を描くように変化する。
また、一針落ちごとの「送り台Y座標」は、部位によっては規定値が定められ、また、部位によっては設定パラメータから算出される。例えば、平行部L1,L5では、設定パラメータの「縫い長さ」から鳩目上部L3の分を減じて「平行部針数」で除算した値からCPU71は算出を行う。
「旋回位置」は、各針における旋回モータ24の回転角度を示す。鳩目上部L3(又は眠り穴部L6)における旋回角度は、180°を設定パラメータ「鳩目針数」で除算してCPU71は算出を行う。
「針落ち位置」は、「送り台XY座標」と針振りによる縫い針の位置変化量との合計によりCPU71は算出を行う。
「針落ち距離」のΔXは一針落ち前からの針落ち位置Xの変化量であり、ΔYは一針落ち前からの針落ち位置Yの変化量である。さらに、Lは一針落ち前からのX、Y軸方向の変化量を合成した変化量である。このLが内針−外針の針落ち位置間距離を示している。
「内針→外針変化量ΔL」は平行部L1,L5の針落ち位置間距離Lを基準とした場合の変化量を示す。つまり、平行部L1,L5のΔLは基準値なので全て0となり、それ以外の部位のΔLについては、(各部位の針落ち距離L)−(平行部の針落ち距離L)からCPU71は算出を行う。
「送り台XY移動量」は、毎針ごとのX軸モータ52,Y軸モータ53の駆動パルス数であり、「送り台XY座標」の一針落ち前の値との差から、CPU71は算出する。
「旋回移動量」は、毎針ごとの旋回モータ24の駆動パルス数であり、「旋回位置」の一針落ち前の値との差から、CPU71は算出する。
「上糸たぐり量」(A)は、毎針ごとの上糸たぐりモータ44の駆動パルス数であり、図8の設定パラメータが入力された場合に算出が行われる。即ち、CPU71は、図8の(6)〜(10)で設定された合計の上糸たぐり量を各部位の内針数(又は外針数)で除算して、一針分の上糸たぐり量を算出すると共に、当該上糸たぐり量に応じた上糸たぐりモータの駆動パルス数を算出する。
一方、「上糸たぐり量」(B)は、(A)と同様に毎針ごとの上糸たぐりモータ44の駆動パルス数であるが、図9の設定パラメータが入力された場合に算出が行われる。即ち、CPU71は、図9の(6)で設定された上糸たぐり補正値を「内針→外針変化量ΔL」に乗算することで、一針分の上糸たぐり量を算出すると共に、当該上糸たぐり量に応じた上糸たぐりモータの駆動パルス数を算出する。
なお、X軸モータ52及びY軸モータ52の1パルスごとの分解能は0.1[mm]、旋回モータ24の1パルスごとの分解能は1[°]、上糸たぐりモータ44の1パルスごとの分解能は0.1[mm]に設定されている。
上記処理により生成された縫製パターンデータは、EEPROM74内に記憶される。つまり、EEPROM74は「データメモリ」として機能することとなる。
また、上記処理により縫製パターンデータを生成するCPU71は、「データ生成手段」として機能することとなる。
(ボタン穴かがりミシンの各種処理及び動作説明)
図11はボタン穴かがりミシン10の設定パラメータの設定入力から縫製動作までの全体的な処理を示すフローチャートであり、図12は設定パラメータの設定処理についてのフローチャートであり、図13は縫製中の上糸たぐり機構40の動作制御のフローチャートである。
これらに基づいて、ボタン穴かがりミシン10の全体的な処理を説明する。
まず、CPU71は、操作パネル75の縫製パターンデータのナンバー増減キー75bの押下が行われた否かを判定し(ステップS1)、押下されていない場合には、例えば初期値(パターンナンバー1を選択)を維持して当該パターンナンバーを表示部75aに表示すると共にステップS3に処理を進める。また、ナンバー増減キー75bが押下された場合には、キーの+−に応じてパターンナンバーを増減してパターンナンバーを表示部75aに表示すると共に(ステップS2)、ステップS3に処理を進める。
ステップS3では、CPU71は、設定キー75gの押下が行われた否かを判定し、押下されていない場合にはステップS5に処理を進める。また、設定キー75gが押下された場合には、前述した設定パラメータの設定処理を開始し(ステップS4)、設定処理後、ステップS5に処理を進める。
ここで、ステップS4の設定パラメータの設定処理について、図12のフローチャートにより詳細に説明する。なお、ここでは図8の設定パラメータの設定を例に説明する。
設定キー75gが押下されると、CPU71は、まず、設定対象となる設定パラメータとして項目番号(1)の「鳩目形状」を自動的に選択し、表示部75eに「1」を表示する(ステップS31)。そして、増減キー75fの入力判定を行い(ステップS32)、入力がなければ処理をステップS34に進め、入力が行われた場合には設定対象となる設定パラメータの項目番号を変更してから(ステップS33)、ステップS34に処理を進める。
ステップS34では、現在選択されている設定パラメータについて、増減キー75dの押下による設定数値の増減の入力が行われたか否かの判定を行う。入力がなければ処理をステップS36に進め、入力が行われた場合には設定対象となる設定パラメータの設定数値の変更を行う。つまり、(1)鳩目形状、(2)縫い長さ、(3)平行部針数、(4)鳩目針数、(5)閂止め形式、(6)鳩目右下部・上糸たぐり量、(7)鳩目上部・上糸たぐり量、(8)鳩目左下部・上糸たぐり量、(9)流れ閂止め部右上・上糸たぐり量、(10)流れ閂止め部左上・上糸たぐり量の内の選択されているパラメータについて、その設定数値が変更される(ステップS35)。
ステップS36では、データ設定キー75gの入力が行われたか否かの判定を行う。上記各設定パラメータ(1)〜(10)までの設定が全て完了すれば、データ設定キー75gが押下され、設定パラメータの更新が行われた後(ステップS37)、図11のステップS5の処理に進められる。
また、設定パラメータ(1)〜(10)までの設定が継続される場合には、データ設定キー75gの入力は行われず、処理をステップS32に戻して、変更を行う全ての設定パラメータについて、S32〜S35の処理が繰り返し行われる。
上述の設定パラメータの設定処理が完了すると、図11のステップS5に示すように、CPU71は、操作パネル75の準備キー75hの押下が行われた否かを判定し、押下されていない場合にはステップS1に処理を戻し、準備キー75hが押下された場合には、縫製パターンデータの生成処理を実行する(ステップS6)。即ち、前述したように、各設定パラメータの設定内容に従ってデータ演算が行われ、図10の縫製パターンデータが生成される。
そして、ボタン穴かがり縫いの縫製動作を開始するために、送り台51(X軸モータ52及びY軸モータ53)、針棒旋回台13及びルーパ土台61(旋回モータ24)、上糸たぐりモータ44の各原点センサによる原点検索を実行する(ステップS7)。
なお、上糸たぐりモータ44の原点位置は、糸たぐり量が最も多くなる位置(最前進位置、天秤14から最も離れた位置)に上糸たぐり部材41が来るように設定されている。これにより、縫い針11の目穴に通された上糸の余り端部を短く調節することができる。
その後、ボタン穴かがりミシン10に設けられた図示しないスタートスイッチが押下されると、CPU71は、ボタン穴かがり縫製の動作制御を開始する(ステップS8)。
まず、X軸、Y軸モータ52,53を制御して、原点位置の送り台51を縫い開始位置まで移動させる(ステップS9)。
次いで、上糸たぐり部材41を糸たぐり量が最も少なくなる位置(最後退位置、天秤14に最も近い位置)に移動するように上糸たぐりモータ44を制御する(ステップS10)。これにより、ステップS7で糸たぐり量が最も多くなる位置とされた上糸たぐり部材41が後退して上糸経路が短くなり、上糸は弛みを生じるか或いは低テンション状態となる。このようにすることで、針棒12の第一針の下降時において、上糸の端部が縫い針11の目穴から抜け落ちることを防止することができる。
そして、ミシンモータ17を駆動し、ボタン穴かがり縫いを開始する(ステップS11)。CPU71は、毎針ごとに、縫製パターンデータに設定された、「送り台XY移動量」、「旋回移動量」、「上糸たぐり量」を読み込んでX軸モータ52,Y軸モータ53、旋回モータ24、上糸たぐりモータ44に対する制御を行い、例えば、鳩目穴かがり縫いの各部位(1)〜(8)について順番に縫い目を形成する。
ここで、かかるボタン穴かがり縫いの縫製中における上糸たぐりの動作制御を図13のフローチャートに従って説明する。
CPU71は、縫製時において、次の運針が内針か否かを判定する(ステップS51)。かかる判定は、例えば、縫製パターンデータで次の針数が奇数か否かにより行う。かかる判定において、内針ではない場合には、処理を終了する。
一方、次の運針が内針である場合には、ミシンモータ17の軸角度をエンコーダ18から検出し、CPU71は、上糸たぐりを実行する所定の軸角度か否かを判定する(ステップS52)。かかる判定において、上糸たぐりを実行する所定の軸角度ではない場合には、処理を終了する。
一方、上糸たぐりの実行軸角度である場合には、縫製パターンデータの上糸たぐり量の設定値を読み出し、設定値が0であるか否かを判定する(ステップS53)。かかる判定において、上糸たぐり量の設定値が0であれば、処理を終了する。
そして、上糸たぐり量の設定値が0でなければ、設定値に従って上糸たぐりモータ44を駆動し、上糸たぐりを実行した後(ステップS54)、次の針数の縫製動作に移行する。
なお、かかる上糸たぐりの動作制御は、縫製時における微小な時間間隔(例えばミシンモータの軸角度が微小角度変化する程度の周期)で繰り返される割り込み処理である。
上記縫製パターンデータの全針数に基づくボタン穴かがり縫いの縫製動作が完了すると、図11の処理に戻り、ミシンモータ17を停止し、その後、上糸たぐり部材41を糸たぐり量が最も多くなる位置に来るよう上糸たぐりモータ44を制御する。これにより、縫い針11の目穴に通された上糸の余り端部を短く調節し、次の縫製に備えることができる(ステップS12)。
そして、送り台51(X軸モータ52及びY軸モータ53)、針棒旋回台13及びルーパ土台61(旋回モータ24)を全て原点位置に戻し(ステップS13)、処理をステップS8に戻す。つまり、次の縫製のためにスタートスイッチが押下されるまで待機状態となる。
(実施形態の効果)
上記ボタン穴かがりミシン10は、ボタン穴かがり縫いの各部位、特に、鳩目穴かがり縫いにおける鳩目右下部L2,鳩目上部L3,鳩目左下部L4,眠り目部L6,流れ閂止め部L7,L8を行うための布送り機構50の布移動により上糸の消費量が変化する場合であっても、各部位における上糸たぐり量の設定値に応じて上糸たぐりモータ44が制御され、適正な糸たぐり量で上糸供給を行うことができ、上糸の消費量の変化に応じて糸供給ができるので、目飛び、縫いむら、布地の縫い縮み等の発生を効果的に抑えることができ、縫い品質の向上を図ることが可能となる。
また、設定パラメータとして上糸たぐり補正の比率の設定を可能とし、縫製パターンデータの生成処理において、CPU71が、各針振りにおける「内針→外針変化量ΔL」を算出し、上糸たぐり補正の比率から自動的に適切な上糸たぐり量を算出することができるので、設定作業負担を飛躍的に低減することが可能となる。
(その他)
図14にボタン穴かがり縫いにおける他の設定パラメータの例を示す。
この例では、補正前述した図9の場合のように、(6)として「上糸たぐり補正」の設定項目を設け、全針数に対して上糸たぐり量(「内針→外針変化量ΔL」に乗算する比率)を定める構成としながらも、さらに、(7)〜(11)に示すように、図8の例のように、特定の部位について個別に上糸たぐり量を定めるようにしても良い。つまり、縫製パターンデータにおいて、内針→外針変化量ΔLが0ではない針数については「上糸たぐり補正」の設定値を乗算して上糸たぐり量を算出するが、個別に上糸たぐり量が設定値として定められている部位については、当該個別部位の設定上糸たぐり量を優先的に採用するように縫い制御を行う。
また、上記実施形態では、ボタン穴かがりミシンを例として説明したが、例えば、穴かがり縫いに限らず、縫製パターンデータに従って布移動を行い、各針ごとに定められた被縫製物上の任意の針落ち位置に針落ちを行いながら縫製を行う電子サイクルミシンのようなミシンについても、同様の上糸たぐり機構40を設け、同様の上糸たぐり動作制御を施しても良い。
また、上記実施形態では、パラメータ設定可能な複数の部位は、流れ閂止め縫いを一例として説明したが、直線閂止め縫いや丸閂止め縫いを設定可能な部位とすることも容易に考えられる。
10 ボタン穴かがりミシン
11 縫い針
12 針棒
14 天秤
20 旋回機構
40 上糸たぐり機構
41 上糸たぐり部材
44 上糸たぐり部材モータ
50 布送り機構
52 X軸モータ(布移動モータ)
53 Y軸モータ(布移動モータ)
60 ルーパ機構
70 制御手段(動作制御手段)
71 CPU(データ生成手段)
74 EEPROM(データメモリ)
75 操作パネル(データ設定手段)
L1 右平行部
L2 鳩目右下部
L3 鳩目上部
L4 鳩目左下部
L5 左平行部
L6 眠り目部
L7 右流れ閂止め縫い
L8 左流れ閂止め縫い

Claims (6)

  1. 縫い針を保持する針棒の上下動を行う針上下動機構と、
    前記針棒の上下動に同期して往復動作を行い、縫い針側からの上糸の引き上げ又は糸供給源側からの上糸の繰り出しを行う天秤と、
    前記糸供給源からの上糸に張力を付与する糸調子装置と、
    前記糸調子装置から前記天秤に渡る上糸に係合して、水平方向の移動により糸たぐりを行う上糸たぐり部材を有する上糸たぐり機構と、
    前記針棒の上下動に同期して、当該針棒に対して交差する平面に沿って被縫製物を布移動モータにより任意の移動量で移動する布送り機構と、
    縫製時に予め設定された移動量で被縫製物の移動を行うように前記布移動モータを制御する動作制御手段とを備えるミシンにおいて、
    上糸たぐり量を定めた縫製パターンデータを記憶するデータメモリを備え、
    前記上糸たぐり機構は、前記上糸たぐり部材の移動を行う糸たぐりモータを備え、
    前記動作制御手段は、前記縫製パターンデータに基づいて、縫製中一針毎に、任意の設定量で前記上糸たぐり部材が移動するように前記上糸たぐりモータの制御を行うことを特徴とするミシン。
  2. 前記動作制御手段は、前記縫製パターンデータにより、鳩目穴かがり縫い目を構成する平行部の糸消費量を基準に、鳩目右下部の糸消費量を増加し、鳩目左下部の糸消費量を減少するように、前記上糸たぐりモータを制御することを特徴とする請求項1記載のミシン。
  3. 前記縫製パターンデータは、前記上糸たぐりモータの駆動パルス数と前記布移動モータの駆動パルス数が一針毎に設定されていることを特徴とする請求項1記載のミシン。
  4. 前記縫製パターンデータについて、鳩目穴かがり縫い目を構成する平行部、鳩目右下部、鳩目上部、鳩目左下部毎に上糸たぐり量を設定するデータ設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載のミシン。
  5. 前記データ設定手段は、前記縫製パターンデータについて、前記平行部を基準として、前記鳩目右下部、前記鳩目左下部の補正値を入力することにより上糸たぐり量を設定可能とすることを特徴とする請求項4記載のミシン。
  6. 前記上糸たぐり機構は、前記上糸たぐり部材と前記糸たぐりモータを連結する連結桿を有し、
    前記糸調子装置は、一対の糸調子皿と、糸調子ソレノイドと、前記糸調子ソレノイドの推力を前記一対の糸調子皿に伝達する伝達桿を有し、
    前記糸調子皿及び前記上糸たぐり部材を、それぞれ前記糸調子ソレノイド及び前記糸たぐりモータよりも、ミシンの縦胴部から針棒側に向かう方向について針棒側に配置したことを特徴とする請求項1記載のミシン。
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