JPH0613358B2 - タンク用遮蔽膜 - Google Patents

タンク用遮蔽膜

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JPH0613358B2
JPH0613358B2 JP63300231A JP30023188A JPH0613358B2 JP H0613358 B2 JPH0613358 B2 JP H0613358B2 JP 63300231 A JP63300231 A JP 63300231A JP 30023188 A JP30023188 A JP 30023188A JP H0613358 B2 JPH0613358 B2 JP H0613358B2
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JP
Japan
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shielding film
nitrile rubber
tank
layer
oxygen barrier
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JP63300231A
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正久 半田
稔秋 吉田
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、タンク内に貯蔵される例えばボイラー用水、
原子力プラント用純水等の液体が、該貯蔵タンク内に存
する空気等の気体と接触して、該液体中に該気体中の不
純物が混入することを防止するためのタンク用遮蔽膜に
関する。
(従来の技術) 従来からこの種のタンク用遮蔽膜としては、ニトリルゴ
ム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等の合成ゴムを単
独でシート状に形成した膜が多用されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記ニトリルゴムから成るシート状の膜
は、耐オゾン性が低いために経時と共に空気等の気体に
接している遮蔽膜の表面に亀裂が生じる等、耐久性に劣
り、また特にアクリロニトリル含量が少ない所謂低ANタ
イプのニトリルゴムを用いると酸素遮断性の信頼性にも
乏しい等の問題がある。また、クロロプレンゴムから成
るシート状の膜はCl等の不純物の耐溶出性への信頼性、
酸素遮断性への信頼性に乏しい等の問題がある。
本発明は、前記問題点を解消し、優れた耐久性と酸素遮
断性を備えるタンク用遮蔽膜を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は、前記目的を達成すべく、タンク内に貯蔵され
る液体の表面を気体から遮蔽する遮蔽膜において、該遮
蔽膜は液体側に配向されるニトリルゴム層と、気体側に
配向されるニトリルゴムを主成分とし、これに酸素遮断
性と耐オゾン性を備える合成樹脂または/および酸素遮
断性と耐オゾン性を備える合成ゴムを添加混合した混合
体層の積層体から成ることを特徴とする。
また前記ニトリルゴム層と混合体層の間に芯材を挟着し
たものでもよい。
本発明で用いるニトリルゴムとしては、極高ニトリル
(アクリロニトリル含量が42〜46%)、高ニトリル(ア
クリロニトリル含量が36〜41%)、中高ニトリル(アク
リロニトリル含量が31〜35%)、中ニトリル(アクリロ
ニトリル含量が25〜30%)、低ニトリル(アクリロニト
リル含量が24%以下)等が挙げられ、これらニトリルゴ
ムのうちいずれか1種類を単独で用いてもよいし、また
は2種類以上をブレンドしたものを用いてもよい。
前記ニトリルゴムに添加混合する酸素遮断性と耐オゾン
性を備える合成樹脂としては、ニトリルゴムおよびこれ
に合成ゴムを混合せしめるときは合成ゴムとの相溶性が
よい等の観点から、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ふっ化ビニリデン樹脂およびこれ等の共重
合体、エチレンビニールアルコール共重合体等が挙げら
れ、これら合成樹脂のうちいずれか1種類を単独で用い
てもよいし、または2種類以上を混合併用してもよい。
また前記ニトリルゴムに添加混合する酸素遮断性と耐オ
ゾン性を備えた合成ゴムとしては、ニトリルゴムおよび
これに合成樹脂を混合せしめるときは合成樹脂との相溶
性がよい等の観点から、ブチルゴム、塩素化ブチルゴ
ム、臭素化ブチルゴム、水素添加ニトリルゴム等が挙げ
られ、これら合成ゴムのうちいずれか1種類を単独で用
いてもよいし、または2種類以上を混合併用してもよい
し、前記合成樹脂と混合併用してもよい。
またニトリルゴムへの前記合成樹脂、前記合成ゴムの添
加混合量は、タンク内の気体に対する膜の必要とされる
酸素遮断性と耐オゾン性、タンク内に貯蔵される液体の
種類に応じて適宜選択すればよく、一般にはニトリルゴ
ム100部に対して合成樹脂または/および合成ゴム5
〜100部程度とする。
尚、ニトリルゴムに前記合成樹脂または/および前記合
成ゴムを添加混合してシート状の遮蔽膜を形成する際常
法により加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、充填剤、補
強剤、可塑剤等の添加物を添加してもよく、その添加量
としては一般には前記混合物100部に対して10〜100部程
度とする。
前記遮蔽膜に埋設せる芯材、または前記ニトリルゴム層
と混合体間に挟着せる芯材としては、ナイロン6、ナイ
ロン66等のポリアミド繊維、テトロン(登録商標)等
のポリエチレンテレフタレート繊維等の織布、或いはグ
リット材(マルチフイラメント、モノフイラメント等か
ら成るネット状の目の荒い織布)が挙げられるが、特に
これに限定されるものではない。またかかる芯材をニト
リルゴム層および混合体層に接着させる接着剤として
は、該ニトリルゴム層或いは混合体層と同一材料をメチ
ルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン等の有機溶剤で
溶解させたものが一般に用いられる。
(作 用) 遮蔽膜をニトリルゴム層と、ニトリルゴムを主成分と
し、これに酸素遮断性と耐オゾン性を備える合成樹脂ま
たは/および酸素遮断性と耐オゾン性を備える合成ゴム
を添加混合した混合体層の積層体に構成することによっ
て、耐久性が必要とされる部分に優れた酸素遮断性およ
び耐オゾン性を有する混合体層が形成される。
またニトリルゴム層と、混合体層の間に芯材を挟着する
ことよってニトリルゴム層と、混合体層の積層体に強度
を付与する。
(実施例) 本発明の実施例を図面により説明する。
実施例1 第1図は本発明の1実施例を示すもので、遮蔽膜1は、
ニトリルゴム層7と混合体層8の積層体で構成した。そ
して該ニトリルゴム層7をアクリロニトリル含量41%の
ニトリルゴム100部に酸化亜鉛5部、ステアリン酸1
部、加硫促進剤1部、硫黄1部、カーボンプラック40
部、可塑剤10部を添加混合して厚さ1mmのシートに形成
し、また、該混合体層8をアクリロニトリル含量35%の
ニトリルゴム100部に、水素添加ニトリルゴム50部、酸
化亜鉛5部、ステアリン酸1部、加硫促進剤1部、硫黄
1部、カーボンプラック40部、可塑剤10部を添加混合し
て厚さ1mmのシートに形成すると共に、該ニトリルゴム
層7と混合体層8をニトリルゴムと、メチルエチルケト
ンとを混合溶解して出来た接着剤で接着積層した。
そして、液体の表面を気体から遮蔽するには、第3図示
のような貯蔵タンク3内に貯蔵されている例えば純水か
ら成る液体4の表面を全面に亘って、ニトリルゴム層7
と混合体層8との積層体から成る遮蔽膜1で被覆する。
その際、液体側に遮蔽膜1のニトリルゴム層7が、また
気体側に遮蔽膜1の混合体層8が夫々配向されるように
配設する。
尚、図中、5は気体タンク3内の液体4の貯蔵量の増減
に応じて昇降する液体4の表面に該遮蔽膜1を常時密接
させるためのリング部材である。
実施例2 第2図は本発明の他実施例であり、前記実施例1のニト
リルゴム層7と、混合体8との間に、1000デニールのテ
トロン(登録商標)から成る織布にニトリルゴムと、メ
チルエチルケトンとの混合溶解して出来た接着剤を塗布
した芯材6を挟着したものである。
(発明の効果) このように本発明のタンク用遮蔽膜は、液体側に配向さ
れるニトリルゴム層と、気体側に配向されるニトリルゴ
ムを主成分とし、これに酸素遮断性と耐オゾン性を備え
る合成樹脂または/および酸素遮断性と耐オゾン性を備
える合成ゴムを添加混合した混合体層の積層体構造とし
たので、遮蔽膜全体に酸素遮断性と耐オゾン性を付与す
ることなく、耐久性を必要とする部分のみに優れた酸素
遮断性と耐オゾン性を有する混合体層を配向することが
出来るから低コストで優れた耐久性を有する遮蔽膜を提
供することが出来る効果がある。
また遮蔽膜のニトリルゴム層と、混合体層との間に芯材
を挟着することによって、優れた強度と耐久性を有する
遮蔽膜を提供することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の遮蔽膜の1実施例を示す截断側面図、
第2図は他の実施例の截断側面図、第3図はタンク内に
遮蔽膜を配設した状態の説明図である。 1……遮蔽膜、3……タンク 4……液体、6……芯布 7……ニトリルゴム層、8……混合体層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク内に貯蔵される液体の表面を気体か
    ら遮蔽する遮蔽膜において、該遮蔽膜は液体側に配向さ
    れるニトリルゴム層と、気体側に配向されるニトリルゴ
    ムを主成分とし、これに酸素遮断性と耐オゾン性を備え
    る合成樹脂または/および酸素遮断性と耐オゾン性を備
    える合成ゴムを添加混合した混合体層の積層体から成る
    ことを特徴とするタンク用遮蔽膜。
  2. 【請求項2】前記ニトリルゴム層と混合体層の間に芯材
    を挟着したことを特徴とする請求項第1項記載のタンク
    用遮蔽膜。
JP63300231A 1988-11-28 1988-11-28 タンク用遮蔽膜 Expired - Lifetime JPH0613358B2 (ja)

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JPH02152684A JPH02152684A (ja) 1990-06-12
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MX150177A (es) * 1978-11-09 1984-03-29 Explosafe Sa Mejoras a recipiente para almacenar,retener y extinguir,liquidos inflamables por ejemplo petroleo y gasolina
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